今日の朝鮮・韓国ニュース(2023年6月20日分)

拉致問題「風化させないで」地村さん、福井県警小浜署で講演 - 産経ニュース
 と言っても既に風化していますが、それはともかく「風化させたくない」と言う人間が一般人相手の講演ならともかく「小浜署員」という「特定集団」相手に講演するのは意味不明です。


イタリア公有地設置の慰安婦像 市長が碑の文言変更検討 - 産経ニュース
 文言変更と言っても「ホロコーストユダヤ人大量虐殺)に匹敵する犯罪」というのは「価値観が分かれるのでは無いか」と言う話にすぎず、「慰安婦が日本軍の戦争犯罪であること」は勿論市長も認めています。


韓国の市民団体、イタリアの公有地に慰安婦像設置へ 22日に除幕式 - 産経ニュース
 ということで産経らウヨが

【正論大賞】中韓との歴史戦訴え 秦郁彦氏が受賞記念講演 - 産経ニュース2015.4.18
第11回「国基研 日本研究賞」受賞者決定 « ニュース « 公益財団法人 国家基本問題研究所

と「西岡*1や秦*2正論大賞を与える」「ラムザイヤー*3に国家基本問題研究所の賞を与える」(いずれも慰安婦の違法性否定論者)などして強がったところで慰安婦問題では「慰安婦は日本軍の違法行為」が国際的評価です(勿論イタリア以外の、米国やドイツ等に少女像(慰安婦像)がある)。
 当然、林氏*4、吉見氏*5等が「まともな研究者」と評価されてる。


「ロシアと同盟」喜ぶ北朝鮮 専門家「協力には限界が」 その心は | 毎日新聞
 ロシアがウクライナと戦争をしてる以上、「軍事協力には限度がある」と言う話ですが、まあ「ウクライナ戦争」「イスラエルのガザ侵攻」「トランプとの大統領選」の対応に手一杯の米国バイデン政権が北朝鮮侵攻する可能性は低いですからね(しかもこうした軍事協力同盟は中国との間にもあるので北朝鮮侵攻すればロシアだけで無く中国との全面対決も覚悟する必要がある)。
 まあ、北朝鮮としてはたとえ「事実上は社交辞令に留まる」としても「北朝鮮に外国の侵攻があったら、軍事援助する」という条約をロシアとの間に結べたことは「大きな外交成果」でしょう。


ロシア・北朝鮮接近「最大の敗者は中国」 ラッセル元米高官 - 日本経済新聞
 本気か詭弁かはともかく、何でそういう理解になるのか全く意味不明です。
 ロシアを後ろ盾につけたことで北朝鮮が「拉致交渉(日本)」「核廃棄要求(米国)」に前向きにならなくなる恐れという意味では「最大の敗者は日米」ではないのか。
 まあ「拉致」について言えば「小泉訪朝から20年が無駄に経過した」ことを考えれば「ロ朝接近」に関係なく、解決の見込みは乏しいのですが(例えば今回の東京都知事選挙は、1975年の選挙に構図が似ている(石原都政も過去のものなのだから、拉致問題もそうなるのが当たり前) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の拉致についての言及参照)
 いずれにせよ「中国も北朝鮮の支援国」である以上、中国が「こうした動き」に「絶対に反対」なら、北朝鮮もこうは動かないでしょう。要するに「中国が最大の敗者」なんてことはない。


<主張>露朝同盟の成立 日本への脅威が高まった ウクライナ侵略加担許されぬ 社説 - 産経ニュース
 ウクライナ戦争で手一杯のロシアが日本侵攻などするわけが無いし、北朝鮮一国だけで「日本侵攻するわけもない」ので勿論「日本への脅威が高まった」なんてことはない。産経のデマにはいつもながら呆れます。

*1:麗澤大学客員教授。 公益財団法人モラロジー研究所歴史研究室長(モラロジーは麗澤大の母体で日本会議に参加してる右翼団体)。救う会会長。慰安婦問題の著書に『増補新版・よくわかる慰安婦問題』(2012年、草思社文庫)

*2:千葉大学日本大学の教授を歴任。慰安婦問題の著書に『慰安婦と戦場の性』(1999年、新潮選書)

*3:ハーバード大学教授。慰安婦問題の著書に『慰安婦性奴隷説をラムザイヤー教授が完全論破』(2023年、ハート出版)。もともとは「経済理論による法分析」をテーマとする学者でその分野の著書に『法と経済学:日本法の経済分析』(1990年、弘文堂)等

*4:関東学院大学名誉教授。慰安婦問題の著書に『日本軍「慰安婦」問題の核心』(2015年、花伝社)、個人サイトWelcome to Hayashi Hirofumi'

*5:中央大学名誉教授。慰安婦問題の著書に『従軍慰安婦』(1995年、岩波新書)、『日本軍「慰安婦」制度とは何か』(2010年、岩波ブックレット)、『買春する帝国:日本軍「慰安婦」問題の基底』(2019年、岩波書店