今日の産経&しんぶん赤旗ニュース(2021年11/3、4日分)

「ただただ絶望」と遺族がコメント 神戸5人殺傷無罪 - 産経ニュース
 精神に重大な問題があったのだから、減刑になるのは仕方ないと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)という「いつもの話」でしかありません。しかし日本の裁判所は「こうした遺族の声」にも影響されるのでしょうが、「心神耗弱による減刑」はともかく「心神喪失による無罪」は認めたがらない傾向に「明らかにある」ので今回の判決は意外ではあります。


国民民主、「非共産」明確に 枠組み離脱 - 産経ニュース
 そもそも「希望の党」騒動などやらかす反共ウヨ政党なので予想の範囲内です。むしろ「すっきりしていい」のではないか。
 もちろん国民民主は「維新との連携」を画策するでしょうからその点、大いに警戒が必要ですが。また、立民党内の反共右派議員が「これに呼応して第二の『希望の党』騒動(野党共闘の破壊)」をやらかす危険性にも警戒が必要ですが。


【主張】COP26首脳会合 中露はあまりに身勝手だ - 産経ニュース
 COP26について「どう温室効果ガスを減らすか」よりも「会議に出席しなかった習近平中国国家主席プーチン・ロシア大統領への悪口」が前面に出るあたり産経らしいくだらなさです。
 なお、1)欠席というなら「豪州のモリソン首相」も欠席していること*1、2)欠席は「COP26」を軽視しているとは言えるかもしれないが、少なくとも中露も豪州も「どう減らすか」という各論はともかく「温室効果ガス削減」という総論それ自体は勿論反対していないことを「公平のため」に指摘しておきます。


【主張】改憲勢力の躍進 国民から改正項目を募れ - 産経ニュース
 一体どんな風に「募る」つもりなのか、「教基法改正TM」のようなTM(タウンミーティング)でもやるのかどうかはともかく、タイトルが噴飯物です。
 「募る」のではなく、まずは「改憲を訴える与党・自民党改憲案を提示する」べきものでしょう。
 しかし、「募る」と言い出すのは「自民党支持層」も含めて「国民大多数が改憲に関心が無い」と産経が自覚してるからでしょう。だから「募ること」で「改憲ムード」を盛り上げたいのでしょう。
 そんなことをしなければいけない時点で「改憲の必要があるのか」と言う話です。そして「募った」ところで果たして「改憲ムード」が高まるかどうか。
 仮に政府や与党による「改憲項目募集」などあったとして

【1】第一次安倍政権で共産党が追及し、安倍政権支持率低下を助長した「教基法改正TMやらせ質問問題」
教基法見直し「やらせ質問」/青森での「タウンミーティング」/これが問題の依頼文書2006.11.5
「やらせ」 8回中5回/教育タウンミーティング 政府が調査報告2006.11.10
教育基本法改悪法案/文科省担当部署の「やらせ」関与/大義なし さらに鮮明2006.12.01
「さくら」65人に謝礼/国が動員71回/タウンミーティング/政府、世論誘導認める2006.12.14

【2】九州電力のやらせメール
「赤旗」と笠井質問 九電に“やらせ”謝らせた/玄海原発再開 とんでもない2011.7.8
やらせ「知事発言が発端」/九電玄海原発「メール」問題/05年も「仕込み質問」/佐賀2011.9.9

のような「インチキ行為」が横行することが今から危惧されます。


赤旗絶対得票率 自民 比例で19%/議席占有率は56%
 こうした指摘は重要でしょう。自民は「死票の多い小選挙区の恩恵」を受けており議席数ほどの絶対的支持を受けているわけでは全くありません。もちろん「実現は困難」とはいえ、小選挙区制の廃止が早急に求められます。


【アメリカを読む】南米で左派ドミノか チリ大統領選で与党系劣勢 - 産経ニュース
 「左派だから支持されてる」というよりは「現職(右派)への不満の表れ」のようですが、「心情左派」の俺的には嬉しいニュースです。


米バージニア知事選、共和党候補が逆転勝利 トランプ氏が支持 - 産経ニュース
米バージニア州知事選、真の敗者はバイデン氏 - 産経ニュース
 「大統領選でバイデン勝利(バージニア州)」という民主党の牙城であるので、民主党に勝利して欲しかったところ、共和党が勝利だそうです。「アフガン陥落」が影響したようですが、げんなりせざるを得ません。民主党の「トランプ批判」も「共和党のトランプ隠し(ただしトランプの影響力が共和党から消えたわけでは残念ながらない*2)」で不発だったようです。なお、共和党が「トランプ隠し」したため、この勝利を「トランプ派の勝利」と見なせるかは疑問符がつきます。

*1:産経などアンチ中露のウヨは故意に無視しますが

*2:とはいえ「どの程度の影響力」なのかは評価が難しいところがあります。