珍右翼・黒坂真に突っ込む(2022年3月19日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真
 宮本徹議員。日本共産党は歴史の中で、侵略という語をどう定義していますか。

 「戦前日本の侵略(日中戦争、太平洋戦争など)」への批判に対して「侵略の定義ガー」でごまかそうとする黒坂ですが、以前も書きましたが

珍右翼・黒坂真に突っ込む(2022年3月12日分) - bogus-simotukareのブログ
 黒坂の方こそ「スターリンソ連バルト三国併合や北方領土侵攻」「プーチン・ロシアのウクライナ侵攻」を「多くの人間と同様に」侵略と考えるのかどうか(おそらく反共反ソ、反ロシアの立場から躊躇なく侵略というのでしょうが)、旧ソ連やロシアの行為を侵略というなら「黒坂の侵略定義は何なのか」を語るべき

でしょう。
 おそらく「日本の侵略擁護&旧ソ連やロシアの侵略非難」のために聞くに堪えない詭弁がでるのでしょうが。

黒坂真*1リツイート
 日本共産党が政権に参加し、自衛隊と日米同盟の徹底的弱体化*2が実現したら中朝露は大喜びしますね。そのとき中国共産党は台湾、沖縄攻撃を決意しうる。同時にロシアの北海道侵攻がありえます。朝鮮労働党は在日の非公開組織に生物化学兵器テロの指令を出しうる。
志位和夫
 (会見で「日本を守るにはどうしたら」と問われ)相手が軍事、核、力の論理できたときに、こちらも軍事、核、力の論理で対抗すれば、「軍事対軍事」の果てしない悪循環になり一番危険なことになる。
 東アジアを平和と協力の地域にしていくための、ASEANと協力し憲法9条を生かした外交戦略こそ必要だ。

 よくもこんなデマが飛ばせたもんです。
 特に酷いのが「中国やロシア」についてはデマも「軍の侵攻」止まりですが、「北朝鮮」については、VXガスによる金正男暗殺からの連想でしょうが「在日朝鮮人によるテロ」があり得るかのように放言していることです。
 これは「関東大震災での朝鮮人暴動デマ」や「三浦瑠麗*3スリーパーセルデマ」並の暴言です。大阪経済大学は黒坂を懲戒処分すべきでしょうし、日本共産党朝鮮総連なども黒坂に刑事告発、民事提訴など法的措置を執った方がいいのではないか。
 なお、「オウム真理教の松本サリン、地下鉄サリン」でわかるように「自衛隊在日米軍」があろうとも、黒坂の言う「生物化学兵器テロ」は「警察がそうした計画を把握していなかった」などの条件さえ整えば実行可能です。勿論、現状において「オウムのような危険な団体」が警察の目を逃れて大量殺人テロを計画している事実はないでしょうが(勿論、朝鮮総連はそんな物騒な団体ではない)。

黒坂真リツイート
 吉岡正史さん。中朝露はそれぞれ、日本国家を弱体化させるための宣伝担当者、世論工作担当者を日本国内に配置しています。政党や政治家工作を担当する要員もいる。警察が彼らを徹底的に監視し、スパイ罪を作って逮捕できるように法改正すべきです。国家警察が必要です。大日本帝国の警察は優秀でした。
◆吉岡正史
警察法改定 許さない/市民“言論の自由を侵害”
 サイバー警察局を新設する警察法改定法案に反対する行動が7日、取り組まれ、市民たちが言論の自由や通信の秘密を侵害すると抗議しました。
 一橋大学村井敏邦*4名誉教授は集会で、「戦前の国家警察をつくらないとするものが戦後の警察法だが、今回の改悪案は本質が全く変わる。捜査権限がサイバー犯罪にとどまらない危険性がある」と指摘しました。
 日本共産党の宮本徹衆院議員が国会前行動に参加。「国家警察が中心になって捜査権限を持つようになると、時の政権の意向で警察が動くようになるのは歴史を見れば明らかだ」と訴えました。

 黒坂には呆れて二の句が継げません。
 共産などが批判する「警察法改定」については無知なのでコメントはしません(共産支持の立場から賛同したいところではありますが)
 黒坂と違うまともな人間なら「今回の法改定で戦前警察のような警察の暴走はあり得ない」というでしょう。
 ところが黒坂は「戦前の警察には問題はなかった」。法案を提出した政府も「ありがた迷惑」でしょう。

*1:著書『独裁体制の経済理論』(2008年、八千代出版

*2:「廃止」と表現しないで「徹底的弱体化」と表現する理由は何なのか?。「連立政権においては廃止など目指してない」という共産党の反論への「黒坂流のせこい言い逃れ」でしょうか?。とはいえ「廃止」ならともかく「徹底的弱体化」と表現したことで「黒坂の言いたいこと」は意味不明になっていますが。

*3:著書『シビリアンの戦争:デモクラシーが攻撃的になるとき』(2012年、岩波書店)、『日本に絶望している人のための政治入門』(2015年、文春新書)、『「トランプ時代」の新世界秩序』(2017年、潮新書)、『あなたに伝えたい政治の話』(2018年、文春新書)、『21世紀の戦争と平和:徴兵制はなぜ再び必要とされているのか』(2019年、新潮社)、『私の考え』(2020年、新潮新書)、『日本の分断』(2021年、文春新書)など

*4:著書『公務執行妨害罪の研究』(1984年、成文堂)、『民衆から見た罪と罰』(2005年、花伝社)、『裁判員のための刑事法ガイド』(2008年、法律文化社)など