珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年3/26日分)(副題:今日も高世に悪口する)

田口八重子さん拉致事件の謎5 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 ウクライナではロシアによる化学兵器生物兵器、さらには核兵器の使用が真剣に懸念されている。

 「シリアのロシア軍が反体制派相手に使用した疑いがある」化学兵器生物兵器はともかく核兵器の使用はまず考えられないでしょう。核兵器の実戦使用というのは過去に「広島、長崎しかないから」です。それほど核兵器に対するタブー意識は強い。

 25年前のきょう「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」(家族会)が結成された。

 つまり1997年3月に家族会結成(当時は橋本内閣)、2002年9月に小泉訪朝ですね。
 家族会結成からたった5年数ヶ月ほどで成果がでたわけでこれは「外交的大勝利」といっていいでしょう。当初北朝鮮は拉致を全否定してましたからね。
 勿論「1977年11月の横田めぐみ拉致(福田赳夫内閣)」「1988年3月の梶山国家公安委員長、宇野外相答弁(竹下内閣)」からカウントすると小泉訪朝までに「約25年」「約14年半」とかなりの時間がたっています。
 梶山氏は後に「宇野内閣通産相」「海部内閣法相」「自民党国対委員長(海部、宮沢総裁時代)、幹事長(宮沢総裁時代)」「橋本内閣官房長官」と要職を歴任しており正直「政府、与党最高幹部として拉致で何かできなかったのか」と思いますが、そういうことは言ってもどうしようもない。
 しかし家族会は愚かにも「たった5人か」と小泉政権に悪口雑言。その結果、小泉政権は外交意欲を失い、家族会のいいなりに経済制裁
 そんな小泉政権の態度に失望した北朝鮮も外交意欲を失い、今の拉致敗戦になります。「家族会のバカさ」とそんな家族会の言いなりになった「小泉政権を含む我々日本人のバカさ」に改めてげんなりします。
 なお、1997年というと以下の出来事がありました。赤字が北朝鮮関係です。

1997年 - Wikipedia1997年の日本 - Wikipedia
◆7月1日
 香港返還
→この時点では香港国家安全維持法(2020年)なんて予想されてなかったわけで、時の流れにしみじみします。なお、当時は江沢民政権です。 
◆9月11日
 第2次橋本改造内閣発足。ロッキード事件で有罪が確定した佐藤孝行・元運輸政務次官総務庁長官で初入閣したが、世論の批判で9月22日に辞任。
→橋本(1937~2006年、享年68歳。存命ならば今年で85歳)も佐藤(1928~2011年、享年83歳。存命ならば今年で94歳)も既に故人であり、時の流れに(以下略)。しかしこの当時は佐藤を辞任させた日本国民が「モリカケ、桜の安倍」を事実上容認したことにはげんなりします。
◆10月8日
 金正日朝鮮労働党総書記に就任

金正日は2011年に死去(1941年生まれ、享年70歳。存命ならば今年で81歳)。現在は金正恩1984年生まれで今年で38歳とされる)が党総書記です。時の流れに(以下略)
◆11月16日
 サッカー日本代表が延長戦の末3-2でイランを下し、ワールドカップ(フランス大会)初出場を決める(ジョホールバルの歓喜
→当時は快挙でしたが、今や日本代表がワールドカップ本戦出場しても「いつもの当たり前のこと」になりました。出場枠が増えて出場しやすくなってもいるのですが、一方で「日本が強くなったこと」も事実でしょう。海外で活躍する日本人サッカー選手も大分増えた。時の流れに(以下略)
◆11月18日
 「まんが名作劇場サザエさん」(火曜日7時台)放送終了
→「日曜日の再放送」であり、日曜日の本放送は今も続くとは言え、一時期は高視聴率番組のサザエさんが打ち切りになったことはやはり「当時としては衝撃」でしょう。サザエさん終了後もしばらくはこの時間帯はアニメ枠として「ドラゴンボール(1997年11月~1998年2月)」「ゲゲゲの鬼太郎(第3シリーズ、1998年3月~6月)」が放送されました(フジテレビ系列火曜夜7時台枠のアニメ - Wikipedia参照)が1998年6月の鬼太郎放送終了でこの時間帯はアニメ枠ではなくなり「バラエティ番組の枠」になります。現在はクイズ番組今夜はナゾトレ - Wikipedia(2016年11月から放送)が放送されています。人気アニメである「ドラゴンボール(その後もフジでは2009~2011年、2014~2015年に『ドラゴンボール改』、2015年~2018年に『ドラゴンボール超』を放送)」「ゲゲゲの鬼太郎(その後もフジで第4シリーズ(1996~1998年)、第5シリーズ(2007~2009年)、第6シリーズ(2018~2020年)を放送)」も「火曜7時台のアニメ枠廃止」を止めることはできませんでした。時の流れに(以下略)
◆12月19日
 韓国大統領選挙で金大中が、与党ハンナラ党の李会昌候補(金泳三政権で首相)を破って当選

米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみる - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が紹介するエピソードを思うと、金大中当選がなければ果たして「小泉訪朝」は成功したかどうか。そんな金氏(1925~2009年、享年83歳。存命ならば今年で97歳)も既に故人であり、時の流れに(以下略)

 先日、国連のあり方について触れたが、根本的な国連改革が必要だ。常任理事国が理由のない勝手な戦争*1をしても(ボーガス注:欧米のロシア経済制裁はともかく、拒否権によって国連安保理制裁という形では)おとがめなしなのだから、北朝鮮の核ミサイル開発など止められるわけがない。

 そういう話ではないと思いますね。むしろ「インド、パキスタンの核開発が事実上容認されておとがめなしなのだから、北朝鮮の核ミサイル開発など止められるわけがない」というべきでしょう。

 田口八重子さんは、どこから北朝鮮に入ったのか。
(中略)
 私は、八重子さんが南浦港に着いたという地村富貴恵さんの情報により信ぴょう性を感じる。
(中略)
 八重子さんが「九州」から工作船に乗せられ、「東シナ海コース」で北朝鮮の「南浦」へと運ばれたとして、東京からわざわざ遠く離れた九州まで連れ出したのはなぜなのか。

 珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年3/24日分)(副題:今日も高世に悪口する) - bogus-simotukareのブログでも既に批判しましたが馬鹿馬鹿しい。仮にそうした高世の見方が正しい*2としてそんなことを知ることに何の意味があるのか。
 「田口さんが生きてるかどうか」「生きてるならどこにいるのか、どうすれば日本に帰国できるのか」「死んでるなら遺骨や墓はどこにあるのか」といった「拉致問題解決に必要なこと」と全く関係ないことに何の意味があるのか。

*1:米国のイラク戦争ソ連ウクライナ侵攻など

*2:勿論、間違いの可能性もありますが