今日の産経ニュースほか(2023年3/14~17日分)

岸田首相インド訪問 モディ首相、中国にらみ安保連携も - 産経ニュース
時短勤務に現金給付 首相、少子化対策で記者会見 - 産経ニュース
 勿論「選挙が全て」ではないですが先日の日韓首脳会談と言い、上記記事が報じる「岸田記者会見(少子化対策)」「インド訪問」といい統一地方選前の「少子化に取り組む岸田」「外交の岸田」アピールであることは間違いないわけで、当然ながらこれに対しては野党各党(勿論共産含む)が「あるべき外交」「あるべき少子化対策」を対抗して打ち出していく必要があります。
 「少子化には興味が無い」らしい「安保バカ」松竹&「松竹の類友(例:鈴木元)」にはそういう認識がないようで呆れますが。


【主張】任意の議員辞職 民主主義の根幹ゆがめる - 産経ニュース
 現状においても「議員が自分から辞職し県知事に転じること(岩手の達増、東京の小池、埼玉の大野、石川の馳、滋賀の三ヶ月など)」はあるので「何のこと?」「そうした転身を否定するの?(一つの価値観ではありますが)」と思いきや「れいわローテーション批判」です。
 「だったらタイトルにそう書け」ですね。
 しかも産経は「れいわ執行部の命令による辞職なら、議員の任意に反する疑いがある」と言う趣旨のことを本文で書いてるのでなおさら「?」です。


【岸田政権考】支持率低迷 一因は首相周辺の「感度不足」 - 産経ニュース
 40%台では、俺的には「全然高い」「30%台に下がって欲しい」「マスコミがWBCなどにかまけてろくに政治批判しないのも悪い」ですが、それはともかく。
 有料記事で途中までしか読めませんが「首相周辺(官房長官や党三役(自民党幹部)、秘書官(官僚)など?)」として産経が岸田をかばうのが滑稽です。
 わかりやすい例だと「リスキリング発言(拙記事リスキリング(産休・育休中の学び直し)発言で批判される岸田 - bogus-simotukareのブログ参照)」「子ども予算倍増発言(何の倍増かと聞かれるとしどろもどろ)」等は明らかに岸田個人の責任でしょう。


中教審会長に初の教員出身者、荒瀬克己氏選出 - 産経ニュース
 タイトルだけで「はあ?」です。
 「京都市堀川高校教頭、校長等を経て独立行政法人教職員支援機構理事長」であり「日教組など教員労組出身」ではないわけですが、それにしたって「教員*1出身の中教審会長は初」というのは「はあ?」でしょう。
 本来

歴代会長(文科省ホームページを参照)
【第5~第7期】
・三村明夫(就任当時、新日鐵住金相談役)
 新日鉄社長、会長、新日鐵住金相談役、日本製鉄名誉会長など歴任
【第8期、第9期】
・北山禎介(就任当時、三井住友銀行会長)
 三井住友銀行常務、専務、副社長、社長、会長を歴任
【第10期、第11期(なお荒瀬氏が会長になった今回が第12期なので前任会長)】
・渡邉光一郎(就任当時、第一生命会長)
 第一生命常務、社長を経て会長

といった財界人など「教育の素人」が会長にされてきた方がおかしい。


「Colabo」への接近禁止 東京地裁、男性らに仮処分 - 産経ニュース
 不当なコラボ叩きに対する当然のペナルティでしょう。これを契機にさらに批判を強めていく必要があります。


元最高裁長官、三好達氏が死去 日本会議名誉会長 - 産経ニュース
 日本会議名誉会長と書く辺りが産経らしい。
 とはいえ
三好達氏が死去 元最高裁長官 - 日本経済新聞
元最高裁長官、三好達さん死去 95歳、昭和生まれで初の長官:東京新聞 TOKYO Web
が三好の「右翼としての経歴」に全く触れないのもどうかと思いますが。三好批判としては
澤藤統一郎の憲法日記 » 三好達や石田和外が教える、「最高裁とはこんな程度のもの」を紹介しておきます。
 三好と同じ1927年生まれの著名人としては

1927年 - Wikipedia
【没年順】
三塚博(2004年死去)
 三塚派(清和会)領袖。中曽根内閣運輸相、竹下内閣通産相、宇野内閣外相、自民党政調会長(海部、宮沢総裁時代)、幹事長(河野総裁時代)、橋本内閣蔵相など歴任。
◆金泳三(2015年死去)
 元韓国大統領
緒方貞子(2019年死去)
 国連難民高等弁務官、JICA理事長など歴任
塚本三郎(2020年死去)
 民社党書記長、委員長など歴任
森山眞弓(2021年死去)
 海部内閣官房長官、宮沢内閣文相、小泉内閣法相など歴任

などがいます。存命者もいますが、当然ながら故人が多い。

*1:正確には「高校以下の教員」ですが。大学教授出身の会長なら既に、安西祐一郎(慶應義塾大学名誉教授、元慶應義塾塾長)、鳥居泰彦(慶應義塾大学名誉教授、元慶應義塾塾長)などがいます。