放送の公平原則撤廃が生んだトランプ大統領 - 高世仁のジャーナルな日々
高世の記事タイトルをもじれば「放送の公平原則無視が生んだ大阪維新王国」ではないか。
「三春充希氏」など多くの論者が指摘するところですが、まともに維新批判せず、維新を持ち上げる在阪テレビ局が「維新の強さ」の一因であることは否定できないでしょう。
スクープの裏側 爆破された大韓航空機の機体発見 - 高世仁のジャーナルな日々
川村氏が1950年生まれ、高世が1952年生まれで「近い年齢」で「仕事上の付き合いもあった」ので高世の気持ちも複雑でしょう。
川村さんといえば、まず『ニュースステーション』で、大韓航空機爆破事件で墜落した機体の一部を発見した大スクープが思い浮かぶ。
事件の2週間後、非常用ゴムボートが発見されただけで、機体も遺体も見つからないままだったが、90年3月10日、機体の一部がタイの漁船の網にかかったことを、タイの漁村の現場からリポートしたのが川村さんだった。事故から2年以上たっていた。
スクープと書く高世ですが、
1)「飛行機が消えた」場合、「大韓機爆破」のようなテロか「1985年の日航機墜落」のような事故かはともかく「生存者のいない何らかの事件」と見るのが自然
2)事件の2週間後、非常用ゴムボートが発見と高世が書くように、機体が回収できなかっただけで早い時点から墜落場所と思われる場所から残骸は見つかっていた
3)金賢姫が事件直後逮捕されたことで「爆破テロ」であることは当初から明白だった
4)機体の一部回収だけでは「事故原因が分からない」
ので「当時あまり騒がれなかった」気がします。
有田芳生さん、安倍元総理のお膝元で闘いを挑む - 高世仁のジャーナルな日々
本来、「平岡秀夫氏*2(岸信夫の病気辞職に伴う山口2区補選(自民候補は岸信夫の息子)で立民系候補。衆院山口2区補選/共産党、平岡氏自主支援/共通政策に大軍拡・原発反対/石村氏と共同会見(2023.3.30)等で分かるように共産が独自候補を取り下げ、支援表明。過去に山口2区で衆院議員に当選経験あり)」のような山口県に地盤のある候補を立てるべきであり、「落下傘候補の有田氏ではなあ(勝てないだろう)」感が否定できません。
【参考:平岡秀夫】
平岡秀夫 - Wikipedia
山口県岩国市生まれ。山口県立岩国高校卒業。
山口県岩国市で平岡秀夫法律事務所を開設。
2000年、第42回衆議院議員総選挙に民主党公認で山口2区から立候補し初当選。
2003年の第43回衆議院議員総選挙でも再選。
2005年の第44回衆議院議員総選挙では、山口2区で自民党の福田良彦(現岩国市長)に惜敗し、重複立候補していた比例中国ブロックで復活し、3選。
2008年、福田が岩国市長選挙に立候補するため衆議院議員を辞職したのに伴い、平岡は議員辞職し、補欠選挙への立候補を表明。平岡の議員辞職に伴い、比例中国ブロックで和田隆志が繰り上げ当選となった。
補選では自民党の山本繁太郎(その後、2012~2014年まで山口県知事(2014年に病気を理由に途中退任)、2014年に肺がんで死去)を下し、2年半ぶりに山口2区の議席を奪還。
2009年の第45回衆議院議員総選挙で4選。
2011年の第46回衆議院議員総選挙では参議院議員から鞍替えした自民党の岸信夫*3に敗れ、比例復活もならず議席を失った。
2014年の第47回衆議院議員総選挙では再び岸信夫に敗れ、落選。2015年5月30日、民主党山口県連定期大会をもって県連代表を退く。これをもって、政治家としての活動を一区切りし、以後は弁護士活動をしていくことを表明した。
政治家引退後も民進党山口県連顧問を務め、国民民主党でも同じ職に就いていたが、2018年12月に立憲民主党山口県連の設立に参加し、同党の県連顧問となった。
有田氏の
有田光雄 - Wikipedia(有田氏の父親)
農林省に勤めるが、レッド・パージ後は下関市の大林組で働く。
有田芳生 - Wikipedia
山口県下関市で出会い、後に京都府北桑田郡周山町(現在の京都市右京区)に移り住んだ日本共産党員の両親から生まれる
などというのは「山口県とつながりがある」とはとても言えないでしょう。
まあ有田氏個人の意思というよりは「立民に担がれた」面が大きいのでしょうが。
恐らく有田氏は立民からの政界復帰を今も考えており、落下傘候補要請を断れる立場にないのでしょう。
そもそも有田氏(参院比例)は山口補選出馬などより「何故、自分が落選したのか」を考えてはどうなのか。
「泉の右翼路線がリベラル層を離反させて負けた」「泉は退陣すべき。未だに右翼路線を是正しないで、維新にすり寄る泉の退陣を求めない立民党関係者に呆れる」「このままでは次期衆院選の立民敗北も確実だろう(それでも泉の代表辞任を求めないのか?)」等という以下のkojitakenや三春充希氏等の指摘を「立民党公認候補」有田氏はどう考えるのか、考えを述べたらどうなのか(この点は有田氏を持ち上げる高世も同じですが)。
参院選で立民の比例得票率12.7%は2013年民主党の13.4%をも下回る大惨敗だったが、泉健太は「なんとか踏みとどまった」と称して辞任を否定、それに対する批判も党内からろくすっぽ上がらない惨状 - kojitakenの日記2022.7.12
参院選で立憲民主党代表の泉健太が掲げる「提案型野党」の路線が有権者に否定されたことは明らかだろう。
「立憲の票は奪われたのではなく崩れた」(三春充希氏)。大量の立民票を溶かした泉健太 - kojitakenの日記2022.11.8
【特集】第26回参院選(2022年)立憲民主党――支持されるとはどういうことか|三春充希(はる) ⭐未来社会プロジェクト|note2023.2.15
立憲の一人負けの構図が浮き彫りとなっています。
立憲だけの票が大きく減ったのです。
(ボーガス注:獲得票数を増やした党派も)立憲から多くの票が流れたとは考えられません。
立憲の-4.43 ポイントを説明できるものはどこにもありません。つまり立憲が失った票は他の党に回ったのではなく、かなりの部分が棄権したことが示唆されるわけです。
つまり第26回参院選(2022年)で、立憲は選挙期間中の支持の拡大がほとんどできなかったのです。
時事通信の出口調査から、無党派層の投票先(%)を見てみましょう。
(ボーガス注:無党派層の支持が)立憲は28.0 → 21.0 → 24.8 → 14.1 (%)と推移しています。
最も重要な点は、(ボーガス注:第49回衆院選(2021年)の24.8%から)第26回参院選(2022年)にかけて無党派層からの票が 14.1 まで激減した
これは立憲がいかに無党派層を失ってきたかという履歴にほかなりません。
◆「提案路線」のあやまち
立憲はなぜそのようになってしまったのでしょうか。それは、党がどのような人たちに支持され、何を期待されたかを大きく見誤っていた*4からです。2021年11月30日に行われた代表選挙の際、泉氏は批判路線から提案路線への転換を(中略)掲げました。代表選は泉氏が勝利し、提案型野党が掲げられました。
提案型野党を掲げて、ウイングの拡大と言って、いったい何百万票を喪失したのでしょうか。このようなことに振り回された候補者たちが可哀想でなりません。
なぜ支持されたのかということを政党の代表が理解していないというのは、有権者にとっても政党にとっても悲劇以外の何物でもありません。支持者の鼓動を感じられないなら政党の運営などできるわけがない。言うまでもないことです。
この期に及んで、「党内のリベラル派は大切だが、中道にもウイングを広げていかなければ、党への支持は広がらない」などという発言を耳にします。そうした者は提案路線やウイングの拡大がなぜ間違いだったのかという理由をまったく理解していないのです。
大局的に見て、今回の選挙結果には何も不思議なところはないのです。提案路線がいかに埋没するものであるのかは選挙結果が如実に示すところだといえるでしょう。
それもしないで、共産党批判本『日本共産党100年』(2022年、共著、かもがわ出版)、『希望の共産党』(2023年、共著、あけび書房)に寄稿したり、小林よしのりと共著『統一協会問題の闇:国家を蝕んでいたカルトの正体』(2023年、扶桑社新書)を出したり、山口補選に立民公認候補で出たりしても「立民・泉執行部の覚えはめでたい」のでしょうが、政治的成果が上がるとも思えません。ということで「あえて共産独自候補を立てずに有田支持」を表明したという「山口の共産党」には「参院選落選後は、野党共闘候補として共産に支持された恩義を忘れ共産に悪口する本を出した有田をよく支持表明した*5」と敬意を表しますが、俺は「有田氏の友人」高世と違い、有田氏には何も期待していません。「山口に地盤がある平岡氏*6」と違い、落選する見込みが高いし、落選後、果たして「ジャーナリスト活動であれ、政治家活動(立民の支援を受けるのでしょうが)であれ」彼に何ができるのか。いや当選したところで彼ごときに果たして何ができるのか。
*1:1973年4月、日本教育テレビ(NET)(のちのテレビ朝日)に入社。1984年から1989年までカイロ支局長。その後も『ニュースステーション』報道デスク、ニューヨーク特派員等を歴任
*2:野田内閣で法相
*3:安倍元首相の実弟(岸元首相の孫、安倍晋太郎元外相の息子)。菅、岸田内閣で防衛相
*4:この点は共産支持者に受け入れられるとも思えない、それどころか社民やれいわの支持者からも受け入れられるとは思えない右翼的安保施策を唱える松竹伸幸も「党がどのような人たちに支持され、何を期待されたかを大きく見誤って」います。
*5:まあ共産が独自候補を立てても当選可能性が低いというのはありますが
*6:「友人の有田氏」と違い「平岡氏が高世の友人でないから」なのでしょうが、「岸信夫の息子」と戦う平岡氏について高世がこの記事で全く触れないのは「何だかなあ(呆)」ですね。