新刊紹介:「前衛」2024年5月号

 「前衛」5月号について「興味のある内容」のうち「俺なりに何とか紹介できそうな内容」だけ簡単に触れています。「俺の無能」のため「赤旗記事の紹介」でお茶を濁してる部分が多いです。
特集「日本国憲法が問う日本政治のいま」
改憲動向の現状とそれへの対抗(奥野恒久*1
(内容紹介)
 安倍死後、「安倍ほどの改憲熱意が岸田にはないと見られること」「裏金問題で岸田政権支持率が低迷」を理由に「明文改憲の危機はない」と見る一方で「大軍拡」「(米国との武器共同開発と連携した)武器輸出規制の緩和」「訪米でバイデンと共に声明した日米安保の強化(沖縄米軍基地の拡充)」など「解釈改憲の拡大」とも言うべき事態については警戒をしている。
 「馬毛島基地問題」についての田村論文、「宇宙軍拡」についての金子論文と同様の問題意識と言える。


◆「政治改革」30年、日本の政治はよくなったのか*2選挙制度改革の課題(小松浩*3
(内容紹介)
 以前も別記事今日のしんぶん赤旗ニュース(2023年11/6~12日分)(副題:松竹伸幸の醜態を嗤う、ほか)(追記あり) - bogus-simotukareのブログ珍右翼・高世仁に悪口する(2024年1/6日分)(副題:失われた30年) - bogus-simotukareのブログで書きましたが「失われた30年」とは「経済不況でよく使われる言葉」ですが「政治改革(当時、ゼネコン汚職等で自民が批判を受けた)」を口実に導入された「小選挙区(自民一強による自民の無法を助長、中選挙区であれば、自民の支持率低下もあり、あれほどの巨大与党にはならない)」「政党助成金河井案里事件で公選法違反の買収に使用されるなど、事実上つかみ金)」が政治を浄化せず、「自民裏金問題」が表面化したことを考えれば「政治改革」もまさに「失われた30年」ではないか。その結果、筆者により「小選挙区の廃止(より少数意見を反映する選挙制度への変更)」「政党助成金の廃止」が主張される。なお、英国政治研究者として「二大政党制の英国」でも「第三勢力(英国自由民主党スコットランド地域政党など)が力をつけていること(事実上、二大政党制が崩壊過程にあること)」が指摘される。


◆パー券裏金問題:「政治とカネ」の何がいま問われているのか(上脇博之*4
(内容紹介)
 自民裏金問題追及で上脇氏が果たした役割(例えば裏金問題「終わらせない!」 上脇博之神戸学院大教授、検察捜査は「腰砕け」【政界Web】:時事ドットコム「自民裏金問題」浮上の立役者・神戸学院大の上脇博之教授が事件の背景などズバリ解説 新潟市中央区で4月7日オンライン講演会 | 新潟日報デジタルプラス参照)を考えれば、彼はもっと世間に注目、評価されるべき学者でしょう。
 Q&A形式で書いてみます。

 自民裏金問題は何を明らかにしたのでしょうか?
A
 小松先生も指摘していることですが、第一に「ゼネコン汚職中村喜四郎元建設相、竹内藤男茨城県知事、本間俊太郎宮城県知事、石井亨仙台市長らを訴追)」「東京佐川急便疑惑(金丸ヤミ献金)」などを契機に「政治浄化」を建て前に「小選挙区」「政党助成金」を導入した30年前の政治改革が「政治浄化」と言う意味では失敗だったことは明らかです。むしろ政党助成金は「河井案里事件での買収」など政治腐敗を助長した。
 小選挙区制も「自民一強」を招き、自民党の腐敗を助長した。「小選挙区」「政党助成金」は廃止すべきです。
 第二に現在の政治資金規正法の問題点を明らかにしました。
 今回、自民党政治家は「会計責任者がやったことで私は知らない」と会計責任者に全てを転嫁して逃げていますが、こんなことができないように連座制を強化すべきです。
 また、現在、パーティー券は「企業・団体の政治献金」と化していますが、建前は「政治家が支持者と意見交換等をする政治パーティーの参加費=パーティー券」なのです。
 従って「パーティー券の販売総額=パーティー開催に必要な費用とほぼ同額」であるべきだし、また「会場定員を明らかに大幅に超過するパーテイー券販売」もおかしい。
 また「意見交換等のためのパーティー参加」ということがあり得ない「企業・団体のパーティー券購入」は「企業・団体献金を肯定する立場(私個人は企業・団体献金を否定する立場ですが)」であっても否定すべきです。
 「企業・団体の政治献金」は「政治献金の規制逃れのパーティー券購入」ではなくあくまでも「政治献金」と言う形でされるべきです。
 「企業・団体のパーティー券購入」「会場定員を明らかに大幅に超過するパーテイー券販売」については政治資金規正法で明文で禁止してもいいのではないか。


辺野古新基地強行・軍事要塞化を許さない沖縄の声の広がり:沖縄県議選でのオール沖縄日本共産党の勝利を必ず(赤嶺政賢*5
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
赤旗
沖縄県議選まで2カ月 6月7日告示 16日投票/知事支える与党多数確保 必ず/共産党7氏全員勝利が不可欠2024.4.3
沖縄と日本の希望開こう/県議選7議席絶対確保 田村委員長訴え2024.4.4


馬毛島の巨大基地づくりは中止せよ:米追従で〝戦争準備〟、自然を丸ごと壊す暴挙(田村貴昭*6
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
赤旗
馬毛島基地/住民生活と自然壊す/田村貴昭氏 「ただちに建設中止を」/衆院予算委2024.2.23
マゲシカ確認/馬毛島基地建設進む中、ひっそり 生息域侵され絶滅の恐れ/本紙が撮影2024.3.7
“「宝の島」の未来売った”/馬毛島基地建設反対訴訟 原告側弁論/鹿児島地裁2024.3.14


◆宇宙空間にまで軍事ブロック拡大する愚挙:憲法を踏みにじり日本を軍拡競争に走らせる日米安保(金子豊弘)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
米国主導の軍拡を是認/「日米宇宙協力協定」が可決/衆院外務委で穀田氏反対討論2023.4.15
「宇宙の軍事利用」認める/JAXA法成立 吉良氏に文科相/参院文科委2023.11.30
自衛隊宇宙部隊を強化/航空宇宙自衛隊へ再編にらみ/赤嶺衆院議員調査2024.2.14


◆ 危険な経済秘密保護法案:セキュリティ・クリアランスの法制化の問題点(井原聰*7
(内容紹介)
 残念ながら「公安警察の暴走(冤罪「大川原化工機事件」)が発覚した」にもかかわらず#経済安保版秘密保護法案 への警戒が足りない。野党第一党の立憲民主党からも、報道業者からも。 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室が批判するように、「マスコミの批判が弱く」また「最大野党・立民党が賛成している現状(その結果、4/9に衆院本会議を通過し、参院に送付)」では「第二、第三の大川原化工機事件」を生みかねない、この法案の4月内可決の可能性が高い(この拙記事は4/9執筆)のですが「仮に法案が成立しても闘いは続く」。
 成立した法について監視を続け問題点を指摘していく(第二、第三の大川原化工機事件の発生を許さない)という「新たな闘い」が続くわけです。
 いずれにせよ「俺が立民を支持しない理由」は「この件だけではない」ですがこの件だけでも俺のような共産支持者にとっては「立民不支持」の理由としては「必要にして十分」です。それにしても今日もkojitakenに悪口する(2024年4/8日分) - bogus-simotukareのブログでも批判しましたがこうした国会での論戦を「完全無視」して「東京補選」ばかり記事にしたがる自称「政治ブロガー」id:kojitakenには「お前は選挙にしか興味が無いのか、政策に興味が無いのか」と心底呆れますし、彼についてはその「政治センスの無さ(国会論戦を無視して東京補選ばかり記事にしたがることなど)」や「思い上がった傲慢で高飛車な態度」に「こいつはどうしようもないバカでクズだな」と「軽蔑」すらしています。

参考
赤旗
主張/経済秘密保護法案/「物言えぬ社会」の危険は明白2024.3.2
経済秘密保護法案 成立急ぐ政府・与党/米・財界が望む武器商人国家に/塩川衆院議員に聞く2024.4.4
経済秘密保護法案/戦争地ならし 危険な法案だ/国会前緊急行動2024.4.6
経済秘密保護法案 プライバシー丸裸/自衛隊員の身辺調査では/同級生・釣り仲間まで…2024.4.9
兵器共同開発へ「秘密」拡大/経済秘密保護法案 衆院通過/共産党反対「平和主義投げ捨て」2024.4.10
衆院本会議 経済秘密保護法案/塩川議員の反対討論2024.4.10


◆「世界一トヨタ」の社会的責任とグループ企業不正問題(佐々木昭三*8
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。不正を犯したグループ企業とは「ダイハツ」「日野自動車」「豊田自動織機(社名は自動織機だが現在は自動車部品も作っており不正は自動車部品に関するもの)」ですね(例えばダイハツ工業認証試験不正問題 - Wikipedia日野自動車エンジン不正問題 - Wikipedia参照)。
 なお、トヨタは「ダイハツ」「日野」以外にも「いすゞ自動車」「スズキ」「スバル」を「子会社」「業務提携」等で傘下に入れています。
参考

ダイハツの小型車、親会社のトヨタが開発・認証に責任…衝突試験の不正で体制変更 : 読売新聞2024.4.8
 トヨタからダイハツが委託を受ける形で、小型車の開発を担う形態にするという。

 「不正防止」を口実にトヨタが「ダイハツ支配」を強めただけではないのか。


◆人権・多様な視点を重視した被災者支援、復興対策と防災・減災(宗片恵美子*9
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

“避難所の運営などに女性の視点を” 防災力向上へ講演会|NHK 秋田県のニュース2023.11.22
 講師を務めたのは災害時に女性の支援などを行う宮城県NPO法人宗片恵美子さんで、12年前の東日本大震災での避難所運営の課題を説明しました。
 このなかで宗片さんは、避難所に仕切りがなく、授乳する母親が苦労したことや下着や生理用品など女性に必要な物資が届かなかったことをあげ避難所の運営を担ったのが男性が多かったことなどからこうした声が届きにくい現状があったと指摘しました。
 このため、宗片さんは女性に配慮した避難所の運営や防災知識などを学ぶ「女性防災リーダー」を育成する取り組みを始め、地域で防災や減災に取り組む女性を支える仕組み作りを進めてきたことを紹介しました。
 そのうえで、今後は女性にとどまらずお年寄りや外国人など災害時に支援を必要とする人にも視点を広げて、災害に備えていくことが求められると訴えました。

女性と防災について考える講演会 “女性の視点を取り入れて” | NHK | 東日本大震災2024.3.2
 宮城県NPO法人「イコールネット仙台」の宗片恵美子さんが東日本大震災で女性への支援活動や調査を行った経験を語りました。
 当時は、避難所に仕切りがなく、授乳や着替えをするスペースがなかったほか、生理用品や下着など女性に必要な物資が届かなかったということで、宗片さんは「避難所の運営リーダーは男性が多く、女性の声が届きにくい状況があった」と指摘しました。


レポート「能登半島地震・被災者の思いにこたえた支援に全力:各団体の活動から」
◆農民連「支援物資届け、炊き出し、食料支援を続けて」(水越久男*10
◆全商連『「生業を守りたい」:能登で営業し、暮らす支援策を求めて』(池田法仁*11
◆民医連「医師、看護師、職員の人的支援つづけ、地域も職員もケア」(岸本啓介*12
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。
【農民連】

農民連が輪島に支援物資/水・食料積んで「少しでも力に」2024.1.22
 農民連常任委員の水越久男さんは、「石川には雄大な自然があり、畑も多い。地震によって、中心街を含め大変な被害を受けている様子に心を痛めています。農民連として引き続き、現地のみなさんに必要な物資を配布するなど、できることをやっていきます」と話しました。

能登半島1.1地震/「心あたたかくなる」/奈良県農民連 炊き出し支援/石川・和倉温泉2024.3.21
【全商連】
【能登半島地震】会員も甚大な被害 石川県連など 救援活動に全力|全国商工新聞2024.1.15

全商連三役石川・能登民商と懇談し激励|全国商工新聞2024.2.26
 全商連からは、太田会長の他、橋沢政實副会長、岡崎民人事務局長、池田法仁常任理事が同席しました。一行は翌15日、被災の実情を把握しながら被災会員を訪問して激励。石川県庁で要請行動に取り組み、県宛てに義援金を手渡しました。

【民医連】
石川・能登半島地震で甚大な被害 ささえ、つながり、全国支援を – 全日本民医連2024.1.23


シリーズ「戦争と平和の岐路に問う」
◆戦時下の演芸の実態と告発:「新しい戦前」をつくらないために(柏木新*13
(内容紹介)
 演芸評論家の筆者が戦前の「禁演落語」「国策落語、漫才、浪曲(愛国落語、漫才、浪曲)」について論じていますが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。
【参考:国策落語】
国策落語はこうして作られ消えた 柏木新著 本の泉社 2000円 : 読売新聞2020.3.15
戦時下の悲しき国策落語 埋もれた事実の発掘に奔走 資料や聞き手の声集め、戦争の愚かさ伝える 柏木新 - 日本経済新聞2020.8.13

(天声人語)かなしき国策落語:朝日新聞デジタル2020.8.15
 「日本の陸海空軍の鮮やかな活躍ぶりは偉いもんでやすな。米英もあきまへんわ。アカンベーエー(ボーガス注:「アカン米英」と「あかんべえ」をかけている)」。
 大戦末期、寄席ではそんな落語が演じられた。面白くないのを通り越して痛々しい。

国策落語 - Wikipedia
 柏木新によれば、記録に残る国策落語の初見は1933年に雑誌『キング』5月号の別冊付録に掲載された柳家金語楼の「御国の為」とされる。1934年に金語楼は陸軍恤兵部から派遣される形で満州軍の慰問をしており、軍部との繋がりが強かったと考えられる。また、同じ頃に初代桂小春団治*14が第一次上海事変(1932年)での戦死を美談とした「爆弾三勇士」をテイチクレコードから出している。
 2016年に映画『サクラ花:桜花最後の特攻』に出演した2代目林家三平は、劇中で祖父の7代目林家正蔵がつくった「出征祝」を演じた。さらに2019年にはBSフジの番組『落語家たちの戦争:禁じられた噺と国策落語の秘密』の中でも「出征祝」を通して演じ、戦後初めて国策落語を復活させた。2代目三平はNHKのインタビュー落語家 林家三平が笑えない落語を披露するわけ | NHK | WEB特集で「ケチな人がどんどんケチっていって失敗するとか、人間の弱さや愚かさを認めたうえで、人間らしさを描き出すことこそが落語ですが、国策落語はそれをねじ曲げて、国のために無理やり美談にしようとするので笑えない。」と評し、「当時にタイムスリップすることで戦争の恐ろしさを感じてほしい。祖父や父親は本当に命をかけて戦争の時代を生きていた。こういう時代を決して繰り返してはいけない。」と国策落語を演じる意義を語っている。
【演目】
 以下に雑誌などの文献に残る国策落語の一部を記す。ただし一部の落語は名義貸しにすぎず、真の作者は別人である可能性もあり、また、実際に演じたのかも不明。
【テーマ:出征・軍人賛美】
◆出征祝(1941年)
 7代目林家正蔵:若旦那の出征を祝う噺。「日本酒を2本買った(日本勝った)」がサゲ。
◆落語家の出征(1941年)
 2代目桂右女助*15:落語家の出征先での噺。見送りで「死んで来いよ」のセリフ。
◆結婚建設(1941年)
 柳家金語楼:立派な働きをして帰還した勇士を称える噺。
◆大陸の花嫁(1943年)
 6代目三遊亭圓生:在外邦人に嫁ぐ大陸の花嫁を賞賛する噺。
◆大陸の花婿(1943年)
 5代目蝶花楼馬楽*16:若者が好きな娘が大陸の花嫁になると言うので、大陸について行って結ばれる噺。
◆慰問袋(1943年)
 2代目桂右女助:慰問袋を送った兵士から感謝の返事が届く噺。
【テーマ:国民の戦時体制】
◆となり組(1941年)
 初代柳家権太楼:国民総動員体制としての隣組についての噺。
◆防空演習(1941年)
 3代目三遊亭金馬:防空訓練をテーマとした長屋噺。
隣組(1942年)
 昔々亭桃太郎*17靴屋と下駄屋が隣組で揉めるが仲直りする噺。
◆大東亜戦の激励常会(1943年)
 初代柳家権太楼:隣組の集まりである常会で、日本軍の活躍を賞賛する噺。
【テーマ:貯蓄・国債購入・献金の奨励】
献金(1937年)
 2代目桂右女助:献金を奨励する噺。「銃後の後援」に掛けて15歳が5円を献金するサゲ。
献金長屋(1938年)
 柳家金語楼:大家が店賃の半分を献金すると提案し騒動になる長屋噺。
◆貯金夫婦(1940年)
 柳家金語楼:夫婦のどちらかが腹を立てたら貯金する痴話噺。
◆報国妻賢(1940年)
 4代目柳家小さん:戦時国債購入を奨励する噺。債券と妻賢を掛けている。
◆裏店銀行(1940年)
 3代目三遊亭金馬:貯金を奨励する長屋噺。
◆債券万歳(1941年)
 3代目三遊亭金馬:店の小僧が女中に債券購入を諭す噺。
◆弾丸切手(1943年)
 5代目古今亭今輔:弾丸切手(戦時郵便貯金切手(郵便貯金の債券で「切手」とはいうものの郵便切手とは異なる)の愛称)を買う子供を賞賛する噺。
【テーマ:国民に貧乏を強いる】
箱根温泉(1941年)
 柳家金語楼:成金家族が慣れない贅沢で難儀する噺。「こんな事に金を使うなら債券を買おう」がサゲ。
◆切符制(1942年)
 柳家金語楼:切符制を平等な制度と賞賛する噺。
◆贅沢殲滅戦(1942年)
 5代目古今亭今輔:大家が賞品に出した債券を目当てに店子が贅沢排除を競う長屋噺。
◆興亜奉公日(1943年)
 初代柳家権太楼:興亜奉公日(後に大詔奉戴日)に廃品回収で贅沢品を集める噺。
【テーマ:食料増産の奨励】
◆百姓指南(1940年)
 8代目桂文楽:隠居が国策に沿うために農業を始める噺。
【テーマ:金属類提出】
◆黄金動員(1943年)
 6代目三遊亭圓生:貴金属の回収を奨励する噺。
◆看板(1944年)
 2代目桂右女助:看板を降ろせと言われて怒った魚屋が、大家に金属類回収を諭される噺。
【テーマ:生めよ育てよ】
◆子宝部隊長(1941年)
 柳家金語楼:多子家庭を奨励する噺。男の子を産まない妻に対し「憲兵隊へ訴える」のセリフ。
◆子宝計算(1942年)
 2代目桂右女助:娘の厄年の結婚を危惧する夫婦に、早婚して子を沢山産む事を勧める噺。
◆三児誕生(1943年)
 5代目蝶花楼馬楽:三つ子を産んだ家庭を祝う噺。
【テーマ:国民の体力向上】
◆体力向上(1943年)
 6代目三遊亭圓生:体力のない倅とそれを心配する父親の噺。
【テーマ:スパイ防止】
◆スパイ狩(1941年)
 2代目桂右女助:隣組で防諜について懇談する噺。
◆スパイ御用心(1942年)
 柳家金語楼:盗まれた機械図を取り戻す噺。
【テーマ:日本軍賛美や侵略戦争の正当化】
◆北支見物(1937年)
 3代目三遊亭金馬:北支(中国北部)での日本軍の強さを賞賛する噺。
◆北支よりの報告(1938年)
 柳家金語楼:工作兵が自らの小屋を壊して傷兵の寝台を作った事を美談にした噺。
◆亡者会議(1942年)
 2代目桂右女助:日本兵が余りに強く、胆をつぶした米英の亡者が集まって懇談する滑稽噺。
◆南方みやげ(1942年)
 5代目古今亭志ん生:領土拡張による資源獲得と欧米列強からの解放を賞賛し戦争を正当化する噺。
昭南島(1943年)
 5代目蝶花楼馬楽昭南島シンガポール)での進撃を賞賛する噺
【テーマ:日独伊三国同盟の歓迎】
◆緊めろ銃後(1941年)
 3代目三遊亭金馬:ドイツの電撃戦を賞賛し日本の銃後の緊張を奨励する噺。「重刑(重慶)がいい」がサゲ。
◆親獨時代(1942年)
 柳家金語楼:ドイツとの同盟を祝う男女の噺。出鱈目なドイツ語に独り言を掛けたサゲ。
◆三こく同盟(1943年)
 3代目春風亭柳好:頑固者3人が欧米戦線で揉めたが仲直りする噺。いっこく(頑固者)を掛けている。
【テーマ:古典落語の改作】
◆時の氏神(1940年)
 初代柳家権太楼:古典落語「時の氏神」(「締め込み」、「盗人の仲裁」とも呼ばれる)の改作。戦地に行った弟を思って喧嘩する夫婦を事の発端である空き巣が仲裁する噺。
◆新芝浜(1943年)
 3代目春風亭柳好古典落語「芝浜」の改作。工場でもらった特別手当を嫁が亭主に嘘をついて債券購入する噺。
◆藪入り(1943年)
 3代目春風亭柳好古典落語「藪入り」の改作。多額の金を手に入れるくだりが、「愛国債券で得た」と変わっている。

落語家 林家三平が笑えない落語を披露するわけ | NHK | WEB特集2021.11.4
「一升瓶を2本買ってきた」
「若旦那様は縁起がいいなあ」
「そんなに縁起がいいか」
「はは、だって一升瓶を2本。2本買った、日本勝った!」
 「2本」と「日本」をかける笑えないオチ。
 戦意高揚のために作られていた国策落語の一部です。戦後、誰も語り継ぐことなくひっそりと消えていきました。
 しかし、戦後76年がたった今の時代、戦争のない平和な日本に国策落語をあえて復活させた落語家がいます。(ボーガス注:初代林家三平の次男である2代目)林家三平さんです。
 人を笑わせる落語家がなぜ笑えない落語を披露し続けているのか、その胸のうちを今回明かしてくれました。
ラジオセンター瀬古久美子、坂本和輝)
 国策落語は、三代目三遊亭金馬や三平さんの祖父でもある七代目林家正蔵など、当時の人気落語家によって戦意高揚のために作られました。
 出征を名誉としてたたえたり、軍事費確保のために国民に貯蓄や債券購入を勧めたりする内容で、当時発売されていたレコードや雑誌で確認することができます。
 演芸史研究家の柏木新さんによると、昭和15年から盛んに作られるようになり、現在およそ140の演目が確認されています。
 柏木さんにお借りして今回実際にレコードをきいてみました。
 柳家金語楼の「献金長屋」では、出囃子の代わりに勇壮な軍歌が流れたあと、噺が始まります。
「表を歩いてみな、えー、飛行機献納とか戦車、機関銃の献金が盛んじゃねえか。何か1つ献金するか献納しようと思うが、みんな、そんな気持ちはねえか」
 「戦車」「機関銃」といった落語とは思えないことばが次々と出てきて正直つまらないのですが、当時のスターが披露しているだけあって、思わず聞き入ってしまいます。
 三平さんは、6年前、祖父の七代目林家正蔵*18の名前で発表された「出征祝」という噺が掲載された本の存在を知りました。
林家三平さん
「最初は祖父がやっていたということで当時どんな気持ちだったのかな、よし自分もやってみようと思い立ったんです。ところがものすごく怖い内容だった。祖父がこういうことをやっていたんだと総毛立つような思いでした」
 「出征祝」はある店の若旦那に召集令状が届き、父親である大旦那や周りの人たちがどのような思いで送り出すのかといったはなしです。
 NHKでは、ことし9月、ラジオで初めて三平さんに出征祝を披露してもらいました。
 若旦那に召集令状が届くと番頭が父親である大旦那にこう呼びかけます。
番頭
「大旦那様、大旦那様も、さぞ…」
大旦那
「さぞ、さぞとはなんです、さぞとは。え、そのあとを聞きましょう。いいかい、私はね日本男児だ。及ばずながらうちのせがれがお国のために役に立つ。こんなうれしいことはないじゃないか。
 よく考えろ、いいかい。天子さまの子だ、国家の干城だ。私の心はめそめそしない。私の心は日本晴れだ。はははは、そうだろう番頭さん」
 面白いどころか、息子を戦地に送り出す父親の思いを想像すると複雑な気持ちになります。
林家三平さん
「噺を始める前に『面白くなくてどうもすみません』って言ってしまうくらいなんです。
 立川談志師匠も言っていましたが、『業の肯定』といって、ケチな人がどんどんケチっていって失敗するとか、人間の弱さや愚かさを認めたうえで、人間らしさを描き出すことこそが落語ですが、国策落語はそれをねじ曲げて、国のために無理やり美談にしようとするので笑えないんですよね。
 ただ、面白くないと思えるだけ、今は平和ということなんです。当時はこれで笑っていたそうです、せつないですよね」
 三平さんは5年前からこの「出征祝」を全国各地で披露しています。
 三平さんの母でエッセイストの海老名香葉子さんは東京大空襲で家族6人を亡くし、慰霊の活動を続けていることで知られますが、父である初代林家三平さんは、学徒出陣で本土に上陸してくるアメリカ軍を迎え撃つために肉弾特攻として千葉県で訓練を受けていたといいます。
 実は、こうした国策落語、NHKの前身である社団法人・日本放送協会のラジオでも放送されていました。
 当時の放送記録を調べたところ、昭和15年から終戦までの間に、少なくとも430回、落語が放送されていました。
 そのうえで、演芸史研究家の柏木新さんに依頼して演目を調べたところ、長屋で銀行を開業し貯金を勧める「裏店銀行」や、日本軍の強さを賛美した「空中戦」、それに七代目林家正蔵の「満州行」といった、少なくとも14の国策落語が19回にわたって放送されていたことがわかりました。
 当時の記録を読んでいると、ラジオも戦争一色に染まっていて、ぞっとしました。
 ときにお上を揶揄して私たちを笑わせてくれるはずの落語、そしてラジオ放送までも戦争に協力していた事実は、私自身、放送に関わる人間として、重く受け止めないといけないと感じました。

 日本テレビ笑点大喜利コーナーのメンバーを降板し、桂宮治に交代した「2代目林家三平」の「落語家としての才覚」はともかく、こうした言動は俺的に大変好感が持てます。しかし「当たり前の話」ですが、愛国落語だと出てくる名前が「昔の人間ばかり」ですね。もはや落語ファン以外にとっては「七代目林家正蔵(1894~1949年)、三代目三遊亭金馬(1894~1964年)、柳家金語楼(1901~1972年)*19」は「過去の人」でしょう。
 この点は愛国漫才も「横山エンタツ花菱アチャコ」「ミス・ワカナ玉松一郎」で同じですが。

ミキが蘇らせる幻の漫才「国策料理」、戦争とエンタメの歴史紐解く - お笑いナタリー
 明日2021年7月14日(水)放送のNHK「歴史探偵」は「戦争とエンターテインメント」がテーマ。ミキが漫才「国策料理」を演じる。横山エンタツ花菱アチャコらの漫才台本を手がけていた漫才作家・秋田實による「幻のネタ」を、残された台本をもとにミキが現代に蘇らせる。

「戦争と笑い」 - 音で訪ねる ニッポン時空旅 - NHK(2023年8月26日)
 戦前戦中には戦争や軍隊を描いた落語、漫才が多数作られました。
 ゲストのミュージシャン、廣瀬拓音さんと、昭和初期から戦時下にかけての落語、漫才の世界を旅します。どんな規制がかけられ、演者たちはどんな演目を披露したのでしょうか。
柳家金語楼噺家の兵隊・靴磨き」昭和7年録音。
▽北村栄二郎・立花六三郎「朗らかな兵隊 手紙の巻」昭和8年録音。
ミス・ワカナと玉松一郎「国策百貨店」昭和15年録音。


◆論点『「群馬の森」朝鮮人追悼碑撤去:歴史の事実と碑に込められた思いを受け継ぐ』(朝岡晶子)
(内容紹介)
 ネットの記事紹介で代替。
朝鮮人追悼碑が撤去されて1カ月…歴史修正の波に抗う市民の信念 「忘れてはいけない事実がある」:東京新聞 TOKYO Web2024.3.7
赤旗
主張/朝鮮人追悼碑撤去/歴史修正に屈した行政代執行2024.2.21
朝鮮人追悼碑撤去に抗議/宗教者ネットが国会内集会2024.3.14


◆暮らしの焦点『「あきたこまち」の消費者と生産者の選択を保障するために:「あきたこまちR」をめぐる混乱と論戦』(加賀屋千鶴子*20
(内容紹介)
 あまり良い記事が見つからなかったのですが記事紹介した上でコメント。

「放射線」に過剰反応 コメ新品種「あきたこまちR」の開発手法に誹謗中傷、福島瑞穂氏も - 産経ニュース
 「不安をあおる情報や、県内農業者などに対して誹謗中傷と受け取れる発信が目立っている」
 秋田県は12月4日、ホームページ(HP)で「あきたこたちR」の安全性を説明した上で、こう懸念を訴えた。

ウェルネスデイリーニュース | 第21回「食の信頼向上をめざす会」 【2/7】放射線育種と『あきたこまちR』~何が画期的なのか?
 『あきたこまちR』は、カドミウムをほとんど吸収しない新品種「コシヒカリ環1号」と「あきたこまち」を交配させて誕生した新品種。
 日本人は欧米諸国に比べて、コメからカドミウムを摂取している量が高いため、カドミウムの含有量の少ないコメが求められていた。それを実現したのが、カドミウムをほとんど含まないとされる同品。
 秋田県は2025年から全面的に『あきたこまちR』を作付けする方針を固めている。しかし、県議会で社民党共産党から反対意見が出たり、一部生協や市民団体からも反対の陳情や抗議が出ている。「コシヒカリ環1号」は育種の最初の段階で放射線を当てて生まれたという経緯があり、反対の裏には、放射線を用いた育種への誤解があるようだ。

 ということで「秋田県」は「誤解」「安全面に問題は無い」とするわけですが、上記記事にあるように共産等は「懸念」を表明し「少なくとも全面作付けは辞めるべき(R以外のあきたこまちを作付けすることを認めるべき)」とするわけです。この問題については今のところ全く無知なので、特にコメントはしません。なお、秋田には過去「阿仁銅山(北秋田市)」「尾去沢鉱山鹿角市)」「花岡鉱山(大館市)」等(現在は全て閉山)があり、これらの鉱山の運営でカドミニウムが発生したとされます。


メディア時評
◆新聞『平和国家か、「死の商人」への道か』(千谷四郎)
(内容紹介)
 武器輸出拡大を目指す岸田政権に肯定的な右派新聞(日経、産経、読売)を批判し、一方でそうした動きに懸念を示すリベラル紙(朝日、毎日、東京、北海道など)を評価。


◆テレビ「取材でたどり着いた真実を映像化」(沢木啓三)
(内容紹介)
 以下の報道番組を評価。
・TBS報道特集「群馬の森」朝鮮人追悼碑が撤去に 「記憶 反省 友好」の思いはどこへ【報道特集】 | TBS NEWS DIG(2024.2.10放送)
・沖縄米軍基地のPFAS問題を取上げた沖縄テレビ(フジテレビ系列)OTV報道スペシャル 続・水どぅ宝 | OTV 沖縄テレビ放送(2024.2.13放送)
ハンセン病問題をライフワークとする歌手「沢知恵*21」を取り上げた山陽放送(TBS系列)沢知恵 私は闘いたい~ 「隔離と歌」の旅~|RSK地域スペシャル メッセージ(2024.3.13放送)
参考
(インタビュー)ハンセン病療養所の園歌 歌手・沢知恵さん:朝日新聞デジタル2023.10.25


ジェンダー覚書『G7が残した「ジェンダー主流化」:宣言と日本政府の乖離』(藤田文*22
(内容紹介)
 広島G7サミットの宣言で「ジェンダー主流化」を盛り込みながらジェンダー平等に後ろ向きな岸田政権を批判。


文化の話題
◆音楽「驕る人間社会への黙示」(宮沢昭男)
(内容紹介)
 オペラ「ニングル」の紹介。
オペラ「ニングル」10日初演 東京チケット完売、出演者ら抱負「倉本さんのメッセージ伝える」:北海道新聞デジタル2024.2.9
<ステージ>日本オペラ協会「ニングル」 自然と人間の共生問う:北海道新聞デジタル2024.2.17
倉本聰 原作 新作オペラ「ニングル」本当の豊かさを、地球の未来を問いかける力作 | シアターテイメントNEWS2024.3.2


◆映画「映画は記憶となり歴史を形づくる」(児玉由紀恵)
(内容紹介)
・最近獄死したロシアの反体制活動家「ナワリヌイ」を描いた映画『ナワリヌイ』
ウクライナ戦争を描いた映画『マリウポリ20日間』
土井敏邦*23監督の最新作『津島 福島は語る・第二章』
・映画『標的の村』『沖縄スパイ戦史』の三上智恵*24監督の最新作『戦雲 (いくさふむ)』
・映画『三池・終わらない炭鉱の物語』『作兵衛さん*25と日本を掘る』の熊谷博子監督の最新作でハンセン病患者・宮﨑かづゑさん*26を描いた『かづゑ的』
の紹介。

参考
土井敏邦さんに聞いた:パレスチナから福島へ――「人間が生きるってどういうこと?」と問いかける――映画『津島 福島は語る・第二章』 | マガジン92024.2.21
特集ワイド:「集落の暮らし、切り捨てないで」 福島原発事故から13年 ふるさと奪われた浪江町民の声、映画に | 毎日新聞2024.2.28
同級生から「近づくな放射線」 原発避難者の悲しみや怒りを映像で:朝日新聞デジタル2024.3.1

戦雲(いくさふむ) : 作品情報 - 映画.com
 「標的の村」「沖縄スパイ戦史」の三上智恵監督が、沖縄など南西諸島の急速な軍事要塞化の現状と、島々の暮らしや祭りを描いたドキュメンタリー。
 日米両政府の主導のもと、自衛隊ミサイル部隊の配備や弾薬庫の大増設、全島民避難計画など、急速な戦力配備が進められている南西諸島。2022年には台湾有事を想定した日米共同軍事演習「キーン・ソード 23」と安保三文書の内容から、九州から南西諸島を主戦場とする防衛計画が露わになった。
 三上監督が2015年から8年間にわたり沖縄本島与那国島宮古島石垣島奄美大島などをめぐって取材を続け、迫り来る戦争の脅威に警鐘を鳴らすとともに、過酷な歴史と豊かな自然に育まれた島の人々のかけがえのない暮らしや祭りを鮮やかに映し出す。

ハンセン病回復者・宮崎さんを追った8年の記録 3月2日公開ドキュメンタリー「かづゑ的」 私、病気から逃げなかった:東京新聞 TOKYO Web2024.2.29
(評・映画)「かづゑ的」 生きる勇気、元患者にもらう:朝日新聞デジタル2024.3.8
宮崎かづゑ「長い道」書評 療養所での樹木のような70余年|好書好日2018.6.8


◆演劇「音楽劇『母さん』(俳優座劇場プロデュース):サトウハチローの母への思い」(水村武)
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。
サトウハチローとその母・春をめぐる音楽劇「母さん」に土居裕子が再び出演 - ステージナタリー2024.1.21

*1:龍谷大学教授。著書『人権論入門』(2019年、法律文化社

*2:勿論「いや良くなっていない」という反語

*3:立命館大学教授。著書『議会制民主主義の現在:日本・イギリス』(2020年、日本評論社

*4:神戸学院大学教授。政治資金オンブズマン代表。著書『政党国家論と憲法学』(1993年、信山社出版)、『政党助成法の憲法問題』(1999年、日本評論社)、『政党国家論と国民代表論の憲法問題』(2005年、日本評論社)、『ゼロからわかる「政治とカネ」』(2010年、日本機関誌出版センター)、『議員定数を削減していいの?:ゼロからわかる選挙のしくみ』(2011年、日本機関誌出版センター)、『財界主権国家・ニッポン:買収政治の構図に迫る』、『誰も言わない政党助成金の闇』(以上、2014年、日本機関誌出版センター)、『告発!政治とカネ』(2015年、かもがわ出版)、『追及! 安倍自民党・内閣と小池都知事の「政治とカネ」疑惑』(2016年、日本機関誌出版センター)、『日本国憲法の真価と改憲論の正体』(2017年、日本機関誌出版センター)、『ここまできた小選挙区制の弊害:アベ「独裁」政権誕生の元凶を廃止しよう!』、『内閣官房長官の裏金』(以上、2018年、日本機関誌出版センター)、『逃げる総理、壊れる行政:追及! 「桜を見る会」&「前夜祭」』(2020年、日本機関誌出版センター)、『政党助成金、まだ続けますか?:安倍自民党本部主導選挙・河井議員夫妻「1億5千万円買収事件」から』(2021年、日本機関誌出版センター)、『憲法の破壊者たち:自民・国民・維新・勝共日本会議改憲案を検証する』、『日本維新の会の「政治とカネ」:「身を切る改革」の正体を暴く』(以上、2022年、日本機関誌出版センター)、 『なぜ「政治とカネ」を告発し続けるのか』(2023年、日本機関誌出版センター)等

*5:衆院議員。党幹部会委員(党沖縄県委員長兼務)(役職は中央委員会の機構と人事(第29回党大会)|党紹介│日本共産党中央委員会参照(以下も同じ))

*6:衆院議員。党中央委員

*7:東北大学名誉教授。著書『経済安保が社会を壊す』(共著、2024年、地平社)等

*8:著書『「世界一トヨタ」の社会的責任と労働者のたたかい』(2010年、学習の友ブックレット)

*9:NPO法人イコールネット仙台常務理事

*10:農民連常任委員

*11:全商連常任理事

*12:民医連事務局長

*13:著書『はなし家たちの戦争』(2010年、本の泉社)、『落語の歴史』(2012年、本の泉社)、『落語こぼれ話』(2016年、本の泉社)、『国策落語はこうして作られ消えた』(2020年、本の泉社)、『明治維新噺家たち』(2022年、本の泉社)、『戦争と演芸』(2024年、あけび書房)

*14:1904~1974年。後に日本舞踊(花柳流)に転じ、花柳芳兵衛を名乗り、落語家を引退。舞踊家に転向後は「落語界とは一切の縁を断つ」と誓約させられた。このため、師匠の初代・桂春団治(1878~1934年)の葬儀に参列することが許されなかった。2代目春団治は、初代桂福団治(1894~1953年)が継ぐことになった(桂小春団治 - Wikipedia参照)

*15:芸名は当時。後の「6代目三升家小勝

*16:芸名は当時。後の「8代目林家正蔵林家彦六

*17:1910~1970年。人気絶頂時の1943年(昭和18年)に召集され、満州に渡る。終戦後、シベリアに抑留され、1947年(昭和22年)に復員。復員後は既に人気は三代目三遊亭歌笑(1916~1950年)や、初代林家三平(1925~1980年)らに移っており、往年の人気は無く、今日では彼の存在はほとんど忘れられており、戦争の被害を受けた落語家であった。柳家金語楼(1901~1972年)は兄(昔々亭桃太郎 - Wikipedia参照)

*18:初代林家三平の父。9代目林家正蔵(初代林家三平の長男。2代目林家三平の兄)の祖父

*19:正蔵、金馬はともかく金語楼は『1922年、新作落語噺家の兵隊』を発表」(柳家金語楼 - Wikipedia参照)ということで以前から兵隊落語をウリにはしていました。

*20:秋田県議(共産党

*21:著書『うたに刻まれたハンセン病隔離の歴史:園歌はうたう』(2022年、岩波ブックレット

*22:党常任幹部会員(党ジェンダー平等委員会事務局長、人権委員会事務局長兼務)

*23:著書『アメリカのユダヤ人』(2002年、岩波新書)、『ガザの悲劇は終わっていない』(2009年、岩波ブックレット)等

*24:著書『証言・沖縄スパイ戦史』(2020年、集英社新書)、『戦雲 (いくさふむ):要塞化する沖縄、島々の記録』(2024年、集英社新書)等

*25:山本作兵衛 - Wikipediaのこと

*26:著書『長い道』(2012年、みすず書房)、『私は一本の木』(2016年、みすず書房