今週の週刊漫画ゴラク(2024年4/20記載)

 読まないと理解できない感想が多いですがご容赦ください。読んだ本 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明への感想の形になります。

 えんどう豆尽くし。>酒のほそ道@ラズウェル細木

 「エンドウのベーコンエッグ」「エンドウとトマトのサラダ」「エンドウのオムレツ」「エンドウの豆ご飯」が登場。
 酒というタイトルですが、古谷三敏BARレモン・ハート」等と違いむしろ「酒のつまみ」が話のメインです。

 (ボーガス注:登場人物が「(ウクライナ戦争による?)第三次大戦の危機(そして軍拡自民党により、日本が戦争に巻き込まれる危機)」を口にするが)第三次世界大戦、後の歴史の教科書だと(ボーガス注:ウクライナ戦争とイスラエルのイラン攻撃で)2024年はもう突入済みだった事になってそうでもある。>警部補ダイマジン@リチャード・ウー×コウノコウジ

 まあ、「岸田軍拡」には警戒が必要ですが、ウクライナ戦争も「イスラエルとイランの対立」もそこまでの話ではないでしょう。ロシアはウクライナ以外へ戦線を拡大できる体力はないし、一方、米国政府も「ウクライナに軍事支援」はしても米軍をロシア軍と直接、戦闘させる気は無いでしょう。何せタリバン相手にすらアフガンから撤退しましたからね。
 イランもイスラエルも、国際社会の非難を無視してまで全面戦争する気は無いでしょう。
 「中国の台湾侵攻」「北朝鮮の韓国侵攻」の可能性もまずないですし(これについては、例えば韓国(民)同様、台湾でも中国の台湾侵攻などというものを本気で警戒してはいないのだろう - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。勿論、「ウクライナ戦争と中東問題」で手一杯の米国が「北朝鮮に軍事侵攻」する可能性もまずない。ウクライナ戦争も「イスラエルとイランの対立」も「中台問題」「朝鮮半島問題」も重大な問題ですが、これでは「第三次大戦」と言う話にはなりようがない。

 老舗の味。そのままの味を続けるのではなく、時代に合わせて変えながらも技を受け継いでいくと。>江戸前の旬@九十九森×さとう輝

 「うちは来年で創業100年だが、昔通りの味だったらとっくの昔に客が離れて廃業していた(味の好みは昔から大分変わってる)。大事なのは昔の志や技術(江戸前のハマグリ煮、マグロの漬けなど)を引き継ぐことで、味を一切変えないなど、昔と同じことをずっとすることじゃない」と言う趣旨の登場人物(寿司屋主人)の発言。
 過去には週刊漫画ゴラクの新連載『裸のカルテ』第一話の登場人物名「松武伸比行(まつたけ・のびゆき)」に吹き出す(2023年3月10日記載)(追記あり) - bogus-simotukareのブログなんてマンガが登場し、また共産が2022年で創立100年で、2023年に「100年史」を出してることを考えると深読みしたくなりますが、まあ、「単なる偶然」でそういう話ではないのでしょう。
 それはともかく、kojitaken、inti-sol、阿部治平、広原盛明など共産に悪口する「反共分子の輩」は無視したがる話ですが、「うち(共産)は2022年で創立100年だが、昔通りの方針だったら、既に解散した新自由クラブ(1986年解散)、民社党社民連(いずれも1994年解散)、新党さきがけ(2002年解散)*1等のように、とっくの昔に支持者(党員、後援会員、サポーターなど)が離れて解散していた。大事なのは昔の志(例:『山宣ひとり孤塁を守る、だが私は淋しくない、背後には大衆が支持しているから』の名言を残した山本宣治)や技術を引き継ぐことで、ずっと同じことをすることじゃない」といえるでしょう。わかりやすい例ならもはや「大森ギャング事件(戦前)」「火炎瓶闘争(戦後の徳田時代)」のような無茶はしないわけです。
 全盛期(1970年代)に比べれば党員が減ってるので「過大評価は勿論しませんが」そういう意味で俺は「国政政党では最も老舗」日本共産党をかなり評価しています。
 自民、社民は戦前に前身政党として、自民の場合、立憲政友会自民党総裁を務めた鳩山一郎自民党副総裁を務めた川島正次郎らが所属)や立憲民政党、社民の場合、社会大衆党(後に社会党委員長になった片山哲浅沼稲次郎河上丈太郎らが所属)があるが、今の党が結党されたのは共産と違い、戦後です。
 ちなみにこのマンガでは「昔の寿司(戦前)」「今の寿司」の食べ比べが行われますが、昔は「冷蔵庫が存在しない」ので、腐敗防止のためにネタは酢や塩をかなり強くきかせてあり、「酸味と塩味が強すぎて、今の人間にとっては美味しくない」とのこと。まあ最近の寿司は「コハダ」「しめ鯖」など一部を除けばそんなに酢をきかせてませんからね(俺が食べるのは専ら回転寿司とスーパーのパック寿司ですが)。
 そういえば江戸前のネタとして知られる「マグロの漬け」にしてもアレはもともとは「醤油漬けにすることによる腐敗防止」ですよね。

 絡み酒は良くないよねえ。>つりまん@いましろたかし

 釣り話かと思いきや「酒さえ飲まなければいい人だが酒癖が悪いA」「Aの友人B」「A,Bが、釣り場で出会った釣りの名人C」が登場し、当初はCの釣り自慢を普通に聞いていたのに、酒(ウイスキー)が入って泥酔するや、「俺たちが下手の横好きなのをあんたはバカにしてるんだろ!」「釣りが上手いのがそんなに偉いのか!」「釣り上手が社会の何の役にたってるんだ!(まあほとんどの趣味は社会の役になどたっていませんが)」と絡みまくるA。
 「釣りは全く関係ない話の展開」です。いずれにせよ、こういう人間は酒を飲んだらいかんでしょう。

*1:まあこれら「解散した党」の人間は「小渕内閣労働相、第一次安倍、福田内閣経産相、第二次、第三次安倍内閣経済財政担当相、自民党政調会長(第二次安倍、菅、岸田総裁時代)、幹事長(岸田総裁時代)等を歴任した甘利明新自由クラブ)」「社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相、首相等を歴任した菅直人立民党最高顧問」のように「別の党の人間」として今も一定の政治力を有してはいますが。国民民主党もその面子の多くは旧民社党人脈ですし。