しんぶん赤旗ニュースほか(2024年7/13~15日分)

日本共産党創立102周年記念講演会/いま日本を変える歴史的チャンス―暮らし・平和・人権、そして未来社会/幹部会委員長 田村智子

 都議補欠選挙で(ボーガス注:自民は)8選挙区で候補者を立てましたが、2議席獲得にとどまり、議席を後退させました。

 勿論、そこで議席を獲得したのが「自民と大して変わらない都民ファ」と言う問題はありますが、自民が追い詰められてること「それ自体」はいいことでしょう。

 今週の「しんぶん赤旗」日曜版の1面、見出しは「経団連に聞いてみた」です。(ボーガス注:経団連の)選択的夫婦別姓の提言について、赤旗記者が経団連を訪問して取材する

 「夫婦別姓限定」とは言え「赤旗経団連をインタビュー取材」とは俺的に興味深いので紹介しておきます。


都知事選・石丸氏の「政治屋一掃」発言批判/小池氏

 小池氏は都知事選の候補者だった石丸伸二前安芸高田市長について、「石丸氏が『政治屋の一掃』『政党のしがらみがない』ことを唯一の売り物にしたことで、自民党政治小池都政に不満を持つ人たちの一定部分が投票したのだろう。しかし、石丸氏の選対本部長・小田全宏氏は『TOKYO自民党政経塾』の塾長代行であり、この塾の主宰者は自民党萩生田光一*1衆院議員。『ミスター裏金』議員だ」と指摘。「(ボーガス注:石丸氏は)『政治屋の一掃』どころか、政治屋そのもの」と批判しました。
 小池氏は「これまでも、政治の流れを大きく変える動きが出てきた時には、それをつぶそうと共産党を攻撃したり、(ボーガス注:維新のように)『第三極』を装う動きが出てきた」「都知事選に取り組んだ人たちの意見をよく聞いて、こうした動きを打ち破る組織的な取り組みをどうすすめるか、教訓を引き出したい」と述べました。

 全く同感ですね。
1)石丸のような「エセ野党」に踊らされた選挙民のバカさ
2)そうした石丸の問題点をまるで批判しなかったマスコミ
にはげんなりしますが、野党共闘としてこうした「エセ野党」をどう打破していくかは重要な課題でしょう。とはいえ、こうした「エセ野党」の存在は一方では「それだけ、自民や小池が追い詰められてる」ということでもあるでしょう。


小池知事逃げ判断材料提供できず/NHK「日曜討論」 小池書記局長が指摘/蓮舫氏バッシングを批判

 日本共産党小池晃書記局長は14日、NHK「日曜討論」に出演しました。
 小池氏は、「選挙戦の中で、小池百合子*2は現職でありながら、討論会での政策論議から逃げ回った。メディアもそれを許した。こういうことでいいのかが問われている」と強調しました。
 島根県の丸山達也*3知事が「なぜ女性*4が勢いよく物事の問題点を力強く指摘すると、バッシングを受けるのか。女性蔑視、差別に近い」との発言を紹介し「その通りだと思う。こういう在り方を根本的に見直さないと、いくら女性の政治参加をといっても進んでいかない」と強調しました。

 全く同感なので紹介しておきます。こうした問題点を指摘せず野党共闘の完敗と自民党の惨敗、東京都知事選における共産党の危機突破作戦は頓挫した、共産党はいま存亡の岐路に立っている(その29)、岸田内閣と野党共闘(94) - 広原盛明のつれづれ日記のように「立民や共産の力不足」ばかりを云々するのは「マスコミ」の「権力(今回は小池)への甘い態度」「女性差別蓮舫*5の場合は外国人差別もあると思う、なお「二重国籍」云々も同様の「女性差別外国人差別」でしょう)」を容認していると言っても言いすぎではないでしょう。正直、「マスコミなどの蓮舫バッシング」を「女性差別では無いのか」と批判する「保守政治家」島根知事の方が「自己認識は左翼らしい」広原より何倍もまともでは無いか?
 なお、上記は広原記事に投稿しましたが掲載拒否でしょうね。広原のクズさには心底呆れます。

 旧優生保護法違憲とする最高裁判決が出たことをうけ「国会の責任として、被害に遭われた方の尊厳の回復と賠償を迅速に行う立法が必要。立法措置は、閉会中審査ではできないので、臨時国会を開くべきだ」と述べました。

 これについても同感です。一般に臨時国会開会は秋にされますが「旧優生保護法の救済限定」で、今すぐ臨時国会を開くべきでしょう。


防衛省 218人処分/組織ぐるみの違反・不正判明/海自トップ辞任へ

 防衛省は、川崎重工業が海自との潜水艦修理契約に関して、取引先企業との架空取引でつくった年間2億円、合計十数億円とみられる裏金で海自隊員らに接待や金品の提供をしていた疑惑について「特別防衛監察」を早急に進める

 「パワハラ」「潜水手当の不正受給(実態の無い、いわゆる、カラ手当)」など色々問題はありますが、今回最も追及されるべき重大な不祥事は「贈収賄の疑いもある川崎重工業と海自の癒着」でしょう。


海自トップが引責辞任へ 特定秘密、無資格隊員ら10年近く違法運用:朝日新聞デジタル
海上自衛隊の特定秘密、無資格取り扱い常態化か…海自トップ酒井良・海上幕僚長は引責辞任へ : 読売新聞
海幕長、引責辞任へ 海自艦艇で特定秘密の違法運用が常態化か | 毎日新聞
特定秘密ずさん扱いで海自トップ引責辞任の意向 近く調査結果公表 - 産経ニュース
海自トップ引責辞任の意向 特定秘密ずさん取り扱いで:東京新聞 TOKYO Web
海上自衛隊 複数の艦艇などで「特定秘密」情報の不適切な取り扱い 海上幕僚長が辞任の意向 | NHK | 防衛省・自衛隊
 確かに辞任理由には「特定秘密の問題」もあるのでしょうが「贈収賄の疑いもある川崎重工業(川重)と海自の癒着」に触れないこれらの記事は明らかにおかしいでしょう。
 海自と「報道業者(by村野瀬玲奈氏)」が「川重と海自の癒着」から国民の目をそらさせようとしてはいないか。
 あえて言えば「恐らく過失にすぎない特定秘密問題(実害が生じたかも不明)」より「業者と役所の癒着(防衛汚職)」の方がずっと問題でしょう。


日本政府は説明せよ/海自艦の中国領海航行で山添氏
 これについては「中国側の発表(海自艦船が中国の領海を侵犯し、抗議した中国側に意図的な行為ではなく、ミスだと謝罪)が正しいのか」「正しいとして何故そうした事態になったのか、原因が単純なミスだとして今後どう再発防止するのか」について可能な範囲で説明すべきでしょう。
 山添氏が「日本に過ちがあるなら率直に認めるべきだ(一方、中国の批判が不当なら抗議すべき)」「軍事機密を理由に何でも回答拒否は不適切(国会やマスコミの政府監視ができなくなる)」等と批判するように

海上自衛隊の護衛艦すずつき、中国領海に一時侵入 「技術的ミス」と釈明 - 日本経済新聞
 林芳正*6官房長官は11日の記者会見で、海自の護衛艦「すずつき」が中国の領海を一時航行したとの一部報道について言及を避けた。「自衛隊の運用に関する事柄であることから答えを差し控える」と述べた。

と「軍事機密」を口実に一切語らないなんて不適切でしょう。さすがに今回は違うでしょうが、これでは場合によっては「政府が自衛隊をきちんと管理できてない」危険性すら生じうる。
 とはいえ「一切語らない」ことで「中国の主張には一定の道理があること(日本が全く無罪とは言えないこと)」を事実上自白してると言っていいでしょうが。

*1:第四次安倍、菅内閣文科相、岸田内閣経産相自民党政調会長(岸田総裁時代)など歴任。現在、自民党都連会長。「萩生田に近い小田」が石丸支援とは不自然なのでやはりこれは「蓮舫票を奪うことで小池を有利にする謀略的な動き」ではないか。

*2:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)等を経て都知事

*3:元総務官僚(旧自治省出身)。徳島市財政部長、埼玉県総務部財政課長、総務省自治財政局交付税課課長補佐、長野県飯田市副市長、島根県環境生活部長、政策企画局長、消防庁国民保護室長等を務めた後、2018年12月に総務省を退職。2019年、島根県知事選挙に無所属で出馬し、自民党推薦候補で元消防庁次長の大庭誠司、元安来市長の島田二郎、共産党推薦候補の山崎泰子を破り初当選。2023年4月9日、再選

*4:勿論、蓮舫氏のこと

*5:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)、民進党代表、立民党副代表などを歴任

*6:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相、第四次安倍内閣文科相、岸田内閣外相等を経て現在、官房長官