今日の産経ニュースほか(2019年3月21日分)

ムーミンバレーパーク開園、作者の姪来園 コケムス設置:朝日新聞デジタル
ムーミンの世界、埼玉・飯能に 物語を追体験 :日本経済新聞
ムーミンの世界観を体験、埼玉にテーマパーク : 国内 : 読売新聞オンライン
やっと会えたね、ムーミン 埼玉・飯能でテーマパーク開業 - 産経ニュース
ムーミンの世界観を体験 テーマパークオープン 埼玉 飯能 | NHKニュース
ムーミンたちが間近に ムーミンのテーマパーク、飯能にオープン 原作を再現、旅人気分で童話の世界に

https://twitter.com/asahi_photo/status/1106770194427305984
朝日新聞 映像報道部
 フィンランドの童話「#ムーミン」をテーマにした「#ムーミンバレーパーク」が、埼玉県飯能市にオープンしました。ムーミンの公式なテーマパークは、母国以外では世界初とのことです。

ムーミンの世界、埼玉・飯能に 物語を追体験 :日本経済新聞
・「エンマの劇場」と呼ぶステージでは、ムーミンらが歌やダンスを披露する。アトラクション施設「海のオーケストラ号」は壁や床に映像を投映し、ムーミンパパが友人らと挑戦した冒険の旅を体感できる。
宮沢湖などの自然を生かした遊びも見どころだ。空中に張ったワイヤで湖面を滑空する「ジップライン」や物語に登場するアスレチックも用意した。

ムーミンたちが間近に ムーミンのテーマパーク、飯能にオープン 原作を再現、旅人気分で童話の世界に
・両手を広げたムーミンに、ムーミンママとムーミンパパが優しく寄り添う。リトルミイが陽気に飛び跳ね、寡黙なスナフキンが思いにふける…。そんな童話の世が目の当たりにできるのが、野外ステージ「エンマの劇場」だ。
・公演は1日3回で、無料観覧できる。
・そのほか、壁や床面に映像を投影する、臨場感あふれる体感型シアター「海のオーケストラ号」は迫力満点だ。ツリーハウスやつり橋を前にした「ヘムレンさんの遊園地」では、大人も童心に帰って楽しむことができる。宮沢湖上をワイヤーで往復約400メートル滑空する「飛行おにのジップラインアドベンチャー」といったアトラクションがある。

 以前から飯能市宮沢湖畔の「西武グループのアトラクション跡地(経営不振のため西武がアトラクションを閉鎖し、跡地を他企業に売却)」に「ムーミンパークが出来る」といわれていたのですがついに3/16(土)にオープンしたそうです。県民として機会があれば行ってみたいとは思います。

参考

ムーミンで脱「消滅可能性都市」 経済活性化 自治体の狙い - FNN.jpプライムオンライン
 埼玉県に、新たなテーマパークが誕生。
 地元自治体の期待が高まる。
 のどかな自然が広がる広場には、ムーミンのお屋敷のほか、ムーミンによるショーなどが行われていた。
 ムーミンやリトルミー、スナフキンにも会える。
 本場、フィンランド以外では初となるムーミンのテーマパークが5日、報道陣に公開された。
 物語に登場するムーミンのお屋敷などを忠実に再現。
 ムーミンの仲間たちが登場するショーや、アスレチックなども楽しめる。
株式会社ムーミン物語・西山祐介取締役
「すごくフィンランドの景色に似ている。すごく自然豊かなので、ほとんど造成せずにつくりました」
 このテーマパークがあるのは、東京の池袋から電車でおよそ50分。
 8割ほどを山林が占めるという、自然豊かな埼玉・飯能市
 飯能駅の東側には、ムーミンの原作者の名前を冠した、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園が。
 また駅の西側には、飯能河原などキャンプやハイキングが楽しめるエリアがあり、自然が重要な観光資源となっている。
 今回、駅の北側にテーマパークを誘致したのには、社会問題を背景としたある大きな理由があった。
 それは、「消滅可能性都市」。
 消滅可能性都市とは、2040年には、子どもたちを産む中心的な世代である20代、30代の女性の数が、2010年時点の半数以下になると推計される市町村が、全国で896カ所にものぼると発表されたもの。
 人口減少と少子高齢化が進む飯能市も、将来の存続が危ぶまれる消滅可能性都市の1つ。
飯能市地方創生推進室・関根浩司室長
飯能市の地方創生におきまして、民間資本を誘導して、市内経済を活性化させるという1つの思いがありましたので」
 脱・消滅可能性都市の起爆剤として、テーマパークの誘致を重点プロジェクトに位置づけた飯能市
 民間企業と協定を結び、パークの建設は、市内の金融機関から調達した資金をもとに、市内の事業者に工事を発注。
 また、従業員も飯能市在住者を積極的に採用するとしている。
飯能市地方創生推進室・関根浩司室長
「このパークがオープンしたあとには、90億円以上の経済波及効果が生まれるというふうに推計されています。もともと飯能市内、250万人ぐらいの観光客の方に年間お越しいただいておりましたけれども、今後10年間で、約倍増の480万人を目指すこととしています」
 地方創生を軸にした官民タッグのテーマパークは、来週土曜日、3月16日にオープンする。


「北方領土は合法的にロシア領になった」ロシア大使講演:朝日新聞デジタル
 「クリル諸島北方領土)をロシア領と認めろ。我々は不法占拠などしていない」とまで言われてもろくにロシアに抗議しないくせに「竹島その他で韓国にけんか腰」なのだから安倍政権には心底呆れます。
 なお、

 ガルージン氏*1は米国の対ロ政策について「(ボーガス注:クリミア問題を理由に制裁するなど)はっきりいって敵対的だ」と指摘。在日米軍は「(ボーガス注:米国がロシアを敵視し、かつ在日米軍について『ロシアは対象外』とされていない以上)沖縄であれ北海道であれ、どこで配備されても脅威だ」と述べ、交渉の条件に「我々の懸念を解消すること*2」を挙げた。
 また、昨年11月に安倍晋三*3首相とプーチン*4大統領が交渉加速化の「基礎」とすることで合意した1956年の日ソ共同宣言に、両国の「友好善隣関係」が明記されていると指摘。14年のロシアのクリミア併合に伴う日本による経済制裁は「宣言の精神に合致していない」と不満を示した。

ということで「日露交渉の前提条件」として従来から言われていた「返還した場合、島に米軍を置かないと事前に確約しろ(可能ならそれプラス『在日米軍のターゲットはロシアではない』と明言してほしい)」「クリミア問題を理由とした対露制裁などやめろ。そんなことされて島を返す気になるか!(要約)」つう従来からの主張が繰り返されたようです。


イチロー、第一線退く意向 大リーグ19年目、日米通算安打数は4300安打を突破 - 産経ニュース
 年齢と成績を考えれば予想の範囲内です。


NZ乱射1週間 アーダン首相、「半自動小銃禁止」法案準備(1/2ページ) - 産経ニュース
 これを契機に銃規制が強まるのであればせめてもの慰めかと思います。

・銃乱射テロをめぐっては、地方選を控えるトルコのエルドアン*5大統領がイスラム保守層の集会で「容疑者に報いを受けさせる」と発言。
エルドアン氏の真意を確認するため、アーダン氏はピーターズ副首相兼外相をトルコへ派遣した。

 「どう報いを受けさせるんだ!。あんたニュージーランドの司法当局でも何でもないだろ?」「デタラメも大概にしろよ!」つう話です。トルコ国民(イスラムが多い)の感情論をあおって選挙に利用したい、つうだけの話でしょうがおよそ大統領の地位にある人間がやるべき行為ではない。


大阪ダブル選 識者はどう見る「合理的」「党利党略」 - 産経ニュース
 アレを合理的とみる「識者」とは誰かと思ったら「一時、橋下に任命されて大阪市特別顧問を務め、都構想住民投票でも橋下を応援していた佐々木信夫*6中央大学名誉教授(行政学)」というから呆れます。
 まあ「維新のお仲間」佐々木でもなければ、大阪府知事・市長ダブル選についてそんな好意的評価をする人は他に居ないでしょう。
 議会選挙ではないのだから仮に維新が選挙で勝ったところで、事態が好転することは考えられません。
 いずれにせよ佐々木は明らかに公正中立な立場じゃない。せめて産経も記事内に「元大阪市特別顧問(橋下市長時代)」と書いたらどうなのか。


北海道知事選告示 全国唯一の与野党対決知事選に - 産経ニュース
 記事タイトルでげんなりですね。多くの知事選では「共産対現職への相乗り」ということでしょう。そうしたことが政治不信や政治無関心を生んでることをなんとも思わないのが「共産以外の各党」のようです。

*1:インドネシア大使などを経て駐日大使

*2:さすがにこれは「日米安保の廃棄」ではなく『返還した場合、島に米軍を置かないと事前に確約』プラス『在日米軍のターゲットはロシアではない、と明言してほしい』つうことでしょう。

*3:自民党幹事長、小泉内閣官房長官を経て首相

*4:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*5:イスタンブル市長、首相を経て大統領

*6:著書『都庁』(1991年、岩波新書)、『市町村合併』(2002年、ちくま新書)、『東京都政』(2003年、岩波新書)、『地方は変われるか』(2004年、ちくま新書)、『自治体をどう変えるか』(2006年、ちくま新書)、『地方議員』(2009年、PHP新書)、『道州制』(2010年、ちくま新書)、『都知事』(2011年、中公新書)、『地方議員の逆襲』(2016年、講談社現代新書)、『老いる東京』(2017年、角川新書)

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年3/21分:高世仁の巻)(追記あり)

【追記】
 以前は高世のブログは俺に対しては「コメントすら出来ない設定」だったのがいつの間にか「コメントは出来る設定」に変わりました。
 ただし「コメント承認(許可)制」であり高世がコメントを承認(許可)するとはとても思えないのでコメントはしませんが。
【追記終わり】

安田純平さんの解放に身代金は支払われたのか?(4) - 高世仁の「諸悪莫作」日記
安田純平さんの解放に身代金は支払われたのか?(5) - 高世仁の「諸悪莫作」日記


「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年3/20分:高世仁の巻) - bogus-simotukareのブログで取り上げた安田純平さんの解放に身代金は支払われたのか?(3) - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きです。
 なお、
 「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年3/18分:高世仁の巻) - bogus-simotukareのブログ
 「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年3/19分:高世仁の巻)(追記あり) - bogus-simotukareのブログ
 「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年3/20分:高世仁の巻) - bogus-simotukareのブログ
ですでに指摘しましたが身代金が支払われた可能性は高いでしょうね。何もしないで解放するほど武装勢力も甘くはないでしょう。少なくとも「支払われなかった」とするまともな根拠を安田氏も高世も提出してはいません。
 まあ、それはともかく。すでに書いていることですが、いい加減高世には

「何だよパート5て。しつこいんだよ、手前。しかもまーた(つづく)かよ。最低6回続くのかよ(しかももっと続いて7回かもしれない)。いつまでこんな話、続ける気なんだよ。(以下略)」

ですね。平たく言えば「高世ってバカ?」「高世って超ムカツク」「高世って信じらんない!」てことですが。

安田純平さんの解放に身代金は支払われたのか?(4) - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 先週、山手線に乗ったら、全車両が「ハイアール」の宣伝で埋め尽くされていた。この中国の家電メーカー、うちの母親などたぶん名前も知らないと思う。今や白物家電世界一。こんな時代になったのだなあ。

 そうですね。そんな時代になったわけです。そう言う状況下で中国敵視など出来る話ではない。
 以前も別記事で指摘しましたが

北海道で安倍晋三首相、李克強首相をおもてなし 帰国見送る - 産経ニュース
 安倍晋三*1首相は11日、訪問先の北海道で、来日中の中国の李克強*2首相の自動車工場視察に同行し、昼には食事会を開いて李首相をもてなした。安倍首相は同日午後、特別機で帰国する李首相を新千歳空港千歳市)で見送った。
 両首脳は11日午前、苫小牧市内のトヨタ自動車北海道の工場を訪問し、トヨタ自動車豊田章男*3社長から、次世代電気自動車(EV)や燃料電池自動車について説明を受けた。

安倍首相:中国首相の北海道日程に同行 北朝鮮対応へ厚遇 - 毎日新聞
 安倍晋三首相と中国の李克強首相は11日、札幌市で、日中の地域間交流をテーマにした「日中知事省長フォーラム」に出席した。安倍首相はこの日、李氏の全日程に同行。拉致問題をはじめ北朝鮮への対応で中国との協力を進めるため*4、厚遇ぶりが際立った。
 安倍首相が外国首脳の地方訪問に同行するのは異例。今回は中国側の要請に応じた。

李克強ウィキペディア参照)
 2018年5月8日、日中韓首脳会談への出席のために総理就任後初めて訪日し、9日に東京の迎賓館での安倍晋三首相との会談で日中防衛当局間のホットラインである海空連絡メカニズムの運用開始、一帯一路に基づく第三国での共同インフラ整備を具体化させる官民協議体の設置、通貨スワップ協定再開や共同映画製作協定と社会保障協定の締結などで合意し、天皇とも懇談した。また、北海道への視察には安倍首相も同行し、日中知事省長フォーラムに出席した他、牧場・えこりん村で昼食をともにし、トヨタ自動車の北海道工場も訪れて豊田章男社長に出迎えられた。

ということで、昨年5月は「あの反中国ウヨ・安倍ですら」、訪日した李克強首相の北海道訪問に同行しました。
 「中国相手にはそこまでするのか!」と話題になりました。まあ、「毎日記事が書くように」、過去に「外国政治家」の地方訪問に首相が同行する、つうことはあまりないでしょう。

北海道と中国の交流促進 知事と李首相が確認 :日本経済新聞
・中国の李克強(リー・クォーチャン)首相が10、11の両日に北海道を訪問したのを受け、高橋はるみ*5知事は道と中国の交流拡大を訴えた。
・北海道には中国から多くの観光客が訪問するなど、交流は着実に進展している。この交流の輪をさらに拡大したい」。
 高橋知事は10日、札幌市内で開いた李首相との会談でこう述べた。
・高橋知事は李首相が遼寧省の幹部だった2006年、同省を訪れた際に北海道訪問を要望した。これが今回の李首相訪問が実現した一因となった。
・高橋知事は李首相のトヨタ自動車北海道苫小牧市)、テーマパーク「えこりん村」(恵庭市)の視察にも同行した。

ということで李首相が訪問した北海道では、北海道知事が李首相を歓待。中国の企業や観光客の北海道進出を強く要望しました。改めて「中国の経済力はやはりすごい」「ノルウェーだけでなく日本も霞を食うわけにはいかない(Mukkeへの皮肉)」と思い知らされたわけです。
 なお、ハイアールについては

ハイアールアジア、「アクア」に社名変更 旧三洋ブランド活用 :日本経済新聞
 中国家電大手、海爾集団(ハイアール)の日本、東南アジアの統括子会社、ハイアールアジア(HA、東京・千代田)は2016年1月11日付で「アクア」に社名を変更する。旧三洋電機時代からのブランド力を社名にも活用し、消費者に分かりやすくする。
 ハイアールは12年、パナソニック子会社の三洋電機から、アクアブランドを含めた白物家電事業を買収した。

旧三洋「アクア」をクビになった社員の現実 | 最新の週刊東洋経済 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
 「社内にあなたの仕事はありません。社外で探して下さい」
 上司から退職勧奨を受けた林由香さん(仮名、52)は、2月末にアクアを退社した。アクアは元三洋電機の白モノ家電事業で、2012年にパナソニックが中国ハイアールへ売却した企業だ。2014年にハイアールアクアセールス→ハイアールアジア、16年1月にハイアールアジア→アクアへ社名変更した。
 林さんは家電の工業デザイナーとして一筋30年の大ベテランだ。同じ職場で勤務を続けてきたが、その間に勤め先は三洋電機からパナソニック、ハイアールへと変わって行った。
(中略)
 「会社が買収されるということは、潰れたも同然のこと。何をされても文句は言えない」と林さんはため息をつく。今年に入りハイアールは米ゼネラル・エレクトリックの白モノ家電事業を54億ドル(約6000億円)で買収し、その対応に追われている。
 今年に入りシャープは台湾・鴻海精密工業の傘下となり、東芝は白モノ家電事業を中国・美的集団へ売却している。

を紹介しておきます。経営不振からパナソニック三洋電機救済合併された際に三洋の白物家電部門がハイアールに売却されたわけです。
 また「原発事業が足を引っ張り経営危機に陥った」東芝について言えば白物家電が中国・美的集団(ミデアグループ)へ、パソコン事業が台湾・鴻海精密工業へ、テレビ事業が中国・海信集団(ハイセンスグループ)へ売却されました。
 今の東芝

東芝ウィキペディア参照)
 テレビや家電製品、携帯電話、パソコンなど消費者向け製品からは撤退。重電機、原子炉、軍事機器、鉄道車両など、企業間取引による重工業分野へ重点的に事業展開をしている

のだそうです。

・ショーンによると、拘束者グループはショーンに、カナダ政府や家族、友人に金を送るよう言えと迫ったという。ショーンはSNSでカナダ政府や家族に連絡を取ったが、いずれもお金を出すことはできないとの返事だった。カナダ政府からは、シリアの反政府勢力の支配地では助ける手段はないとはっきり告げられたそうだ。
・自分の解放にカナダ政府が身代金を払ったとは考えられないとショーンはいう。

 「何だ、安田氏と同じで『払ったとは思わない』か。払わなかったと考えるまともな根拠ねえんじゃん」ですね。
「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年3/20分:高世仁の巻) - bogus-simotukareのブログでも指摘しましたが、ショーン来日時の旅費や日本滞在費用はたぶん「安田側の負担」でしょうから、ショーンが「支払いはなかった」と彼に言ってほしい安田氏にこびて発言している可能性は十分考えられます。
 以前も書きましたが「普通に考えて」カナダ政府の交渉なし、身代金支払いなしで解放される可能性は皆無でしょう。
 「カナダ政府が支払いを認めてない」なんてことは何の根拠にもなりません。

・ショーンの解放にカナダ政府が身代金を払っていないと推測できる理由の一つに、拘束されてから解放されるまでの時間の短さがある。わずか1ヶ月と数日で解放に至っている。
・拘束から10ヶ月後に解放されたフランス人ジャーナリストが4人いる。2013年6月6日に誘拐された2人と6月22日に誘拐された2人で、4人は2014年4月19日に解放されている。
 また、安田純平さん拘束の翌月、2015年7月にスペイン人ジャーナリスト3人が拘束され、10か月後の2016年5月に解放されている。
 フランス政府やスペイン政府は身代金を払ったとは決して認めないが、実際は身代金交渉をすることで知られている*6
 もしもカナダ政府が身代金交渉に乗り出したとしても、1ヶ月かそこらで条件をまとめることはとても無理だろう*7
 では、拘束者たちはなぜショーンを解放したのか?
(つづく)

 「はあ?」ですね。むしろ逆なんじゃないか。「速攻で支払ったからすぐに解放された」と見る方が自然でしょう。
 というかその理由だと「解放に10か月(フランスやスペイン)どころかそれ以上の時間がかかった安田」はどうなるのか。
 「カネがほしいから長期間拘束したんだよ。そんな連中が支払いも受けずに解放するわけないじゃないか。やはり安田解放では金が出てるよ」ということになぜ高世はならないのか。
 結局高世は

「安田解放では身代金支払いはなかった、以上」
「安田は支払ってないと思うって言ってるんだよ!」
「何で安田を信用するのか?、て言わなくても分かるだろ。安田の機嫌を損ねたら奴が俺のインタビューに応じてくれない。そうなったら俺が安田で番組を作って金儲けが出来ないだろ!。事実がどうかなんかどうでもいいんだよ!」

つう結論ありきなわけです。もはや高世は「ただの商売人」にすぎず、ジャーナリストの名には全く値しません。

安田純平さんの解放に身代金は支払われたのか?(5) - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 17日放送の「ザ・ノンフィクション」の放送中から、ツイッターやFBには口汚い悪罵が書き込まれた。同時に好意的な評も意外に多かった。
《Ran 🎻Music (自由党)
 安田純平さんの #ザ・ノンフィクション を観た。3年4ヶ月もの拘束…彼は毎日日記を過酷な状況の中ひたすら書いたジャーナリスト魂だ!どんな事が起きていたのかがつぶさに分かる安田氏の事を前提事実がはっきりしないままコメンテーターや国際政治学者が好き勝手に言う恐ろしさ!デマが如何に怖いか》
《Rea
 自業自得と言う人が居るのも理解は出来る気がする。自分や自分の直ぐ側に居る人の事で精一杯だものね。それはそれで仕方が無い。でもやっぱり安田さんのように、世界全体をいつも意識して、遠くで起きている事を知らせようとしてくれる人も大事ですよね。》
MTR
 ザ・ノンフィクションで安田純平さんの特集を見たけど、誹謗中傷する人達の気持ちが分からない…。確かに危険な渡航だけど、地獄のような現地を世界中に伝えるのを必要な仕事と考えれば、あんな言葉は出てこないよ…。生きて帰って来て良かったと何故言えないのだろう…。》

 さて高世や安田氏的にはあとで俺が紹介する安田批判ツイート、番組批判ツイートは「口汚い悪罵」なんでしょうか。俺個人はこれらのツイート主が仮に「げすな安田バッシング野郎の一人」「これらのツイートもそうしたバッシングの一環」だとしても、「これらのツイートに話を限れば」、「一理ある」と思いますが。
 つうか高世も「プロのジャーナリスト」を自称するならただただ「私の関与した番組に好意的なツイートがあって良かった」だけじゃなくて、こうした批判的ツイート(高世にとっては悪罵?)のうち「それなりに説得力を持ちそうな物」をいくつか取り上げて、自ブログで批判や反論をするくらいしたらどうなんですかね?
 「悪罵だから批判する価値もない」ですむツイートばかりではないと思いますのでねえ。

【1:安田氏の「身代金払われてない」主張への批判】

■藤丸@10年ぶりツイッター再開
‏■「デマと身代金~安田純平」。
・安田「身代金支払いはありえない。本人確認されていない」。
 どれだけ情弱*8なの。このご時世、本人確認は顔認証でできるから「お前は誰だ」という質問はしない。
・この人の思考の根底には自分が見たことだけが事実ということがある。だから(ボーガス注:日本政府が身代金を支払ったかもしれないという)都合が悪いことは認めない。

FANZAの精
 身代金が支払われてないって普通に考えてありえないだろ。何年も食事を与えて身代金取れないなら殺すだろ。(ボーガス注:仮に支払ったとしても)政府が支払われてないっていうのは当たり前。

■アルフォンス
‏ 日本政府やカタールが身代金を払ったか払わなかったかを安田さんがなんで断言できるの?

■DayDreamFair
‏・実際に身代金が支払われたかどうか、交渉があったかどうかなんて(ボーガス注:安田氏に)知りようがない。
・人質になると酷い目にあうのだから僕としてはもう行かないでって思うだけです。

■みちみち
 安田さんは身代金は支払われていないという。私は支払われていなきゃ、生きて帰国なんてしないと思う。(ボーガス注:身代金がおそらく払われたから解放されたという)物事の過程も結果もどちらも安田さんは受け入れないと(ボーガス注:まともに)前に進めないと思う。

【2:それ以外の安田批判】

■中村明古@断捨離中
‏ 安田純平氏に関しては、救出された時の第一声で、救出に関わった人たちへの感謝が述べられなかった時点で、私の中では「この人はないな」って感じになってる。

■G7
 身代金があったかどうかなんてはっきり言ってどうでもいい。安田さんが捕まったことによって得た何かを安田さんの考えに上乗せして広く国民に伝えなくてはジャーナリストとしての使命を全うできてない。身代金は払われてない、だけしか伝わらなかった。浅いだろ…。

■ty450517
‏ ノンフィクション途中で見るのやめました。安田純平さんはシリアの案内人の年齢も写真も確認しないで国境まで行ったの?。ど素人?

【3:番組への批判】

■TKZW@RyotaTakizawa
 砂風呂のシーンいる?

■NOBUTAN
‏ 安田純平さん、奥さんと指宿温泉の砂風呂なんかにのんきに入っちゃって、なんかな~。このシーン要らんやろ。

■たにゃん
・奥さんと旅先で砂風呂入って「動くなって言われると、拘束されてたときを思い出しますねー」というコメントから番組が始まるのは完全にシナリオミスだったと思う。はあ?としか思わなかったわ
・もしかして、肝心な「シリアで見てきたこと」が何も語られないままこの番組終わるの…?

 「動くなって言われると、拘束されてたときを思い出しますねー」てのは一寸非常識でしょう。安田バッシングしてる連中にバッシングネタやってるようなもんだし、そんなことを報じることに何の価値もないでしょう。

■アコヤパール
 旅行のシーンとかいらなくて安田さんに徹底的に喋らせればよかったのに!何かモヤモヤ感でした‼

■ふわふわ亭
‏ 安田純平へのネット上のバッシングを取り上げるより、彼が行った国の現状を伝える方が有意義でジャーナリスト冥利につきるんじゃないのか?。結局ただのテレビ局の視聴率(金づる)のネタでしかないぞ。

■櫻子
 この貴重な1時間枠をもらえたのなら、説明や釈明に使わずジャーナリストとして現地の真実を伝える時間に使えば良いのに…。実に勿体無い。

■Marx
‏ ザ・ノンフィクションのナレーター。(ボーガス注:滑舌が悪い)サ行もまともにしゃべれない人間を起用するなよ…と思ったらまさかの田中要次。俳優としては嫌いじゃないが、適材適所というものがある。メジャーどころを適当にあてがえばいいというものではない。

 彼が主張するようにカナダ政府は全く身代金を払っていないとすれば、なぜ武装勢力はあなたがたを解放したと思うかとショーンに聞いた。彼は「彼らは自分たちの良いイメージを外に、特にカナダ政府にアピールしたかったのだろう」と答えた。

 やれやれですね。
 そのように主張する具体的根拠は何一つないようです。
 「僕はこう思うんです、根拠はないけど(ショーン)」なんてのはまともに相手できる話ではない。鼻で笑うしかない馬鹿げた話です。高世や安田氏にはまともな常識がないのか。ないんでしょうね。
 大体「身柄拘束した時点」「しかもそれをネタに一度は、ショーンを通してカナダ政府に金銭要求した時点」でイメージは最悪でしょうに。そのあとで解放したところでイメージが良くなるとも思えない。

 ショーンは「カナダ政府は2017年の11月、シリアの反政府側の地域に9億ドルという巨額の人道支援を約束していた。その約束を守ってもらうには、カナダ人を大事に扱い、悪い奴らから救出したといういいイメージを発信したかったのだろう」と言う。

 「はあ?」「高世さんよお、あんた、バカ?」ですね。「カナダによる9億円の支援が反故になるかもしれないから解放した」つうのは「身代金支払いによる解放」と似たり寄ったりではないのか。
 つうかここからはカナダから「ああ、そう。そういうことをカナダ国民のショーンに対してするんだ?。じゃあいいよ、9億ドルのシリア人道支援なんかしねえから。カナダなめるのも大概にしろよ」つう揺さぶりが入って「サーセン、わしら調子こいてました。ショーンを解放するから9億ドル*9よろしくお願いします。もちろんそれ以上は、身代金とかは何もいりません(武装勢力)」で解放されたんじゃないか、つう事は容易に想像がつきます。
 もしショーン、安田、高世の三人がそれに気づかなかったらただのバカです。つうかこういうことを書きながら「ショーン氏は身代金なしでも解放されたんです!。だから安田もそうに違いない」と書ける高世はぶっちゃけ「高世ってバカ?」ですよね。

 身代金なしでシリアの武装勢力から解放されたケースはさらにあった。

 すでに書いたようにショーンのケースは「身代金支払いがなかった」といえる根拠は何もありません。
 今後高世が出す事例も果たして証拠があるのかどうか。そして「身代金支払いがないケースが仮にあろうが」、そんなことと「安田解放で身代金が出たかどうか」は全く関係ありません。

*1:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*2:共青団共産主義青年団)中央書記処第一書記、河南省兆・党委員会書記、遼寧省党委員会書記、第一副首相などを経て首相(党中央政治局常務委員兼務)

*3:創業者一族「豊田家」出身。豊田佐吉トヨタ紡織創業者、なお、佐吉時代には自動車には進出していない)のひ孫。豊田喜一郎トヨタ自動車初代社長)の孫。豊田章一郎トヨタ自動車元社長)の息子。トヨタ自動車常務、専務、副社長などを経て社長。日本自動車工業会会長。

*4:実際はそうではなく「日本財界の要望」、つまり中国ビジネスが最大の理由でしょうがそれはさておき。拉致を解決するためには中国の協力を得て悪いことはもちろんありません。ただしそれならば「韓国ともいい関係を作るべき」であって安倍のような韓国敵視は論外です。

*5:経済産業省北海道経済産業局長などを経て北海道知事。‪2018年12月15日に、翌2019年4月7日の統一地方選挙で行われる予定の北海道知事選挙に立候補せず、2019年7月の参院選北海道選挙区に自民党からくら替え出馬すると表明。‬12月18日付で自民党に入党した。‬

*6:つまりは日本やカナダが支払いを認めないからと言って、「支払わなかった」根拠にはならないと言うことです。

*7:その「無理」がカナダ政府の交渉テクニックか、武装勢力側の妥協かはともかく成立したとみるのが自然でしょう。

*8:情報弱者(情報に疎い人間を指す俗語)の略。

*9:もちろん「この武装勢力に直接9億ドル」ではなく「この武装勢力も入っている反政府勢力が支配する地域に人道支援として9億ドル」ですが、「あいつらのせいでカナダの9億ドルが来なくなった!」と地域住民に批判されては困ると言うことでしょう(また、回り回って9億ドルの一部がこの武装勢力メンバーにも利益になるのかもしれません)。

「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう(2019年3/20分:三浦小太郎の巻、ほか)(追記あり)

【4月20日 東京市ヶ谷】協議会主催講演会のお知らせ「自由民主主義を破壊する文在寅政権の実態」 | 一般社団法人 アジア自由民主連帯協議会
 呆れて二の句が継げませんね。一党独裁でも王制でも軍事政権でもない、選挙で選ばれた文在寅*1政権のどこが「自由民主主義を破壊」しているのか。
 いやまあ、選挙で選ばれても自由民主主義に否定的な「我が国の安倍*2首相(例:東京新聞の望月記者に不当な中傷)」「米国のトランプ大統領(CNN、NYタイムズワシントンポストなど批判的なマスコミをフェイクニュース呼ばわりする不当な中傷)」「イタリアのベルルスコーニ首相(当時)」「韓国の朴クネ大統領(当時)」「トルコのエルドアン*3大統領」のようなろくでもない輩は「たまに、まれにいますが」文在寅氏がそう言う政治家だなどと言うのはデマも甚だしいでしょう。

 現在韓国の文在寅政権は、徴用工問題、レーダー照射問題など日本に対し不当かつ国際法違反ともいうべき行動をとり続けています。

 まず第一に「日韓の言い分が食い違い、事実自体が不明なレーダー照射問題」はともかく徴用工問題での判決は不当でも国際法違反でもありません。
 そして第二に徴用工問題の判決を下したのは韓国の最高裁判所であって文在寅政権ではありません。
 文政権が裁判所に圧力をかけて判決を出させたというならともかくそうでなければ、韓国政府に出来ることは何もない。
 光華寮訴訟中国敗訴判決(二審)や台湾敗訴判決(一審や最高裁)について中国や台湾から日本政府に抗議があっても日本政府が「三権分立だから何も出来ない」といったのと話は全く同じです。
 第三に徴用工問題で下された判決は「新日鉄住金敗訴」に過ぎず、日本政府も韓国政府も関係ない。新日鐵住金と原告が話し合えばいい問題です。
 
【参考:光華寮訴訟】

■光華寮訴訟(ウィキペディア参照)
■1967年(昭和42年)9月:
 台湾(中華民国)政府が、寮を占有する中国人留学生に対し立ち退きを求めて提訴(京都地裁)。
■1977年(昭和52年)9月16日:
 第1審(京都地裁)は、台湾敗訴。
 判決は、日本政府が中華人民共和国政府を日中共同声明(1972年)で唯一の合法政府と承認した以上、「中国」の公有財産である光華寮の所有権も中華人民共和国に移転するとして、原告(中華民国)の請求を棄却した。
■1982年(昭和57年)4月14日:
 控訴審(大阪高裁)は、台湾勝訴。
 判決は、政府承認の有無と民事訴訟における当事者能力とは別の問題であるとして、原告の当事者能力を肯定したうえで、中華民国から中華人民共和国への承継は「不完全承継」にあたり、しかも光華寮は国家機能に直接かかわる財産ではないから、政府承認の切り替えによって中華民国が取得した光華寮の所有権が中華人民共和国に移転することはないとして、原判決を破棄、第1審に差し戻した。
■1986年(昭和61年)2月4日:
 差戻し後第1審(京都地裁)は、台湾勝訴。
 判決は、原告の当事者適格を認めたうえで、新政府が成立した後もなお旧政府が領土の一部を実効支配しており、財産所在国が政府承認を切り替えた場合、旧政府が所有する外交にかかわる財産や国家の権力を行使するための財産は新政府に引き継がれるが、外交や国家権力の行使と無関係な財産については、旧政府が引き続き所有権を維持するとして、原告(中華民国)の請求を認容した。
■1987年(昭和62年)2月26日:
 差戻し後控訴審(大阪高裁)は、台湾勝訴。
 判決は、原告の当事者適格を認めたうえで、おおむね原判決を踏襲し、光華寮は新政府に引き継がれるべき性質をもたない財産であるとして、控訴棄却。この頃、柳谷謙介外務事務次官が、鄧小平*4中国共産党中央軍事委員会主席について「雲の上の人」と評したことで中国側の抗議を受け辞任。
■2007年(平成19年)1月22日:
 1987年の大阪高裁判決以降長い間事実上審理が停止していたが、最高裁判所は突如として「訴訟の原告である中国を代表する権限を持つ政府は、中華人民共和国中華民国のどちらであるか」について上告人(被告・中国人寮生側)と被上告人(原告・中華民国側)の双方に意見を求め、意見書の提出期限を同年3月9日と定めた。これに対し、被上告人(台湾側)が期間が短すぎるとして期限の延長を要請したが、最高裁は拒否。結局、双方とも期限までに意見書を提出した。
■寮生側の回答
「台湾は大陸をも含む中国の代表として提訴したものの、日中共同声明によって、日本が承認する中国の政府は中華民国政府から中華人民共和国政府になったので、中国を代表する地位を失った台湾は訴訟の当事者となることはできない」
中華民国(台湾)側の回答
「本件は、1952年に中華民国政府が日本において取得した不動産「光華寮」の事件である。当時、中華民国政府がすでに台湾を実効的に支配し、その事実は現在も全く変更がない。その不動産に関する訴訟追行権者が中華民国政府であることは当然であり、代表者(中華民国国有財産局局長)についても疑問の余地はない」
日本国政府は1972年に中華人民共和国政府と外交関係を樹立したが、だからといって、台湾における中華民国の存在を否定できないし、中華人民共和国政府はいまだかつて台湾を支配した事実もなく、中華民国が取得した財産が中華人民共和国の所有となり、同国が訴訟追行権者となることは法理上あり得ないことである」
■2007年(平成19年)1月25日:
 中華人民共和国の外務省報道官が定例会見で「光華寮問題は一般の民事訴訟ではなく、中国政府の合法的権益と、中日関係の基本原則に関わる政治案件だ。中国政府はこれに高度な関心を寄せている。日本側が、中日共同声明の原則に照らし、問題を適切に処理することを希望する。」との見解を発表。
■2007年(平成19年)3月9日:
 中華民国(台湾)外交部が、「本案は中国方面から日本へ恫喝や圧力があったとしても、日本の司法は独立しており、日本の最高裁判所が最終的に公平で公正な判決を下すことを深く信じている」との声明を発表。
■2007年(平成19年)3月27日:
 上告審判決(最高裁第三小法廷、藤田宙靖*5裁判長)は、台湾の事実上の敗訴。原判決(差戻し後控訴審判決)を破棄、第1審(京都地裁)に差し戻した。
 判決は「京都地裁の審理に手続き上の問題があるため破棄差し戻しし、審理をやり直させる」というものであり、台湾や中国の権利について判断を下したものではないが
1)2審の台湾勝訴判決が破棄された
2)1審から再度やり直しではいつ裁判が終わるか未定(しかもすでに光華寮は住民はおらず廃墟化しており取り壊される可能性がある)
ということから事実上の台湾敗訴判決と見なされている。
 小田滋(光華寮訴訟・台湾弁護団団長、元国際司法裁判所判事、東北大名誉教授(国際法学))は朝日新聞で「国際法の本質にもふれるこれほど重要な問題で最高裁が上告以来20年も放置し、大法廷で審議することもなく、小法廷が一人の少数意見もなく、全員一致の判決を出したということは驚くべきことでした。しかも中国首相の訪日にあわせるかのように充分な審理もつくさずに判決を出したことに、私は最高裁の節操を疑いました」と批判した。
■2007年(平成19年)4月2日:
 中華民国(台湾)の黄志芳外交部長は、日本の対台湾窓口機関、財団法人交流協会台北事務所の池田維*6代表を呼び、最高裁判決について「台湾としてまったく受け入れられず、極めて遺憾だ」と抗議した。
■2007年(平成19年)4月3日:
 被上告人(原告・台湾)代理人弁護団(団長・小田滋)が都内で記者会見を開き、「国際法上の知識及び歴史上の事実認識への理解を全く欠如した内容に、驚きを禁じえない」などとする批判声明を発表した。小田は、意見書提出期限の延期を最高裁に拒否されたことに関して「(上告から)20年近く放置された事件について、なぜこのように急ぐのか」「何らかの政治的配慮があったのではないかと、邪推もしたくなる」と痛烈に批判した。

第5章 鄧小平の時代 ≪第1部 中華人民共和国小史≫ - 中国政治事情 - 4ページ - 大家重夫の世情考察
・1987年2月26日、大阪高裁が京都にある中国人留学生寮「光華寮」を台湾政府が所有すると判決した。劉述卿外交部副部長は、中江要介*7中国駐在大使を呼び、政治的に誤ったものであるとし、遺憾であるとの覚書を交付した。
・6月、日本外務省の柳谷謙介事務次官が、「鄧小平は、『雲の上の人』になったようで、下からの意見が届かないようだ」と内々の発言をした。6月6日、中国外交部アジア局責任者が、緊急に、駐中国の日本臨時代理大使を呼び、厳重抗議の申し入れをした。
 6月15日、柳谷次官は、日本記者団に釈明の会見をした。
 この時、第3次中曽根内閣であるが、中曽根*8首相、倉成正*9外相は、柳谷次官の辞任を認めた。

「 三権分立を放棄するのか最高裁 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
・3月27日の最高裁第3小法廷で藤田宙靖(ふじたときやす)裁判長らが下した判断は、司法が政治を慮り、その影響を受けたのか、或いは特定のイデオロギーに染まったのかと疑わざるを得ないものだった。
・光華寮は1961年に台湾の中華民国政府が所有権を登記し、台湾学生たちの寮とした。そこになぜか、大陸系の中国人学生が入居。台湾政府は67年9月6日、彼らに寮の明け渡しを求めて京都地裁に提訴した。
 他方、日本国政府は72年に大陸の中華人民共和国と国交を樹立し、台湾との国交を断絶した。
 京都地裁は先の訴訟に関して、77年、光華寮の所有権は台湾から中華人民共和国に移転されたとの判断を示した。敗訴した台湾側は控訴し、大阪高裁は台湾の主張を認めて審理を京都地裁に差し戻した。その結果、京都地裁は、逆転判決で台湾の所有権を認め、大阪高裁も87年、同様に台湾の所有権を認めた。ところが、光華寮に定住した大陸系の中国人寮生が同件を最高裁に上告したのだ。これが87年、今から20年も前のことだ。以来、最高裁は光華寮問題を塩漬けにしてきた。事態が突然、動き始めたのは今年1月22日だった。
 民主党衆議院議員長島昭久*10は、この事案には極めて不透明な要素がつきまとうと指摘した。
「調査してみると、20年間放置された事自体、他に例がないのです。上告審は現在、平均数カ月で判断が示されますから、20年間の塩漬けが如何に異常かがわかります。にもかかわらず、今年1月22日に突然、審理が開始されたと思ったら、中国側、台湾側の双方に、3月9日までに各々の立場を釈明せよというのです。この裁判についての人々の記憶が消え去るほど長く放置したあと、わずかひと月半で釈明せよと命じる性急さ。裏にどんな事情があるのか、司法は納得のいく説明をしなければならないはずです」
 台北駐日経済文化代表処の許世楷代表も指摘する。
「突如、最高裁の審理が始まり、ひと月半で裁判所の質問に答えよという命令です。書類を精査する時間もいります。そこで私たちは回答期限の延長を求めましたが、却下されました。そして、3月27日、最高裁はこれまでの判決を覆し、台湾には光華寮の所有権はないとしたのです。余りに政治的な判断ではないでしょうか」
・有体に言えば、中国政府の意を迎えるような偏った判断は大いに問題だということだ。
・私たちはこんな奇妙な判断を示す最高裁の矛盾を厳密に検証して、この国の未来のために司法の公正、中立を図らなければならない。

手痛いオウンゴール――光華寮事件と三権分立 - 加藤千洋|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
 京都市左京区の住宅街に戦前に建てられた中国人留学生向け学生寮「光華寮」の存在がにわかに脚光を浴びたのは1987年春のこと。この学生寮の明け渡し訴訟の差し戻し控訴審で、大阪高裁が台湾の所有権を認める判決を下した。これに対して中国政府が「2つの中国をつくる陰謀だ」と猛反発した。
 中国外務省スポークスマンが「誤った判決であり絶対に同意できない」との談話を発表。その夜、外務次官が日本大使を呼び出した。強い調子の口上書を手渡したのは夜の9時を回っていたと記憶する。
 このとき日本側が持ち出した論理も今回とほぼ同じだった。「日本の社会制度は三権分立が確立しており、司法判断に政府は介入できない」というものだった。だが度重なる中国側の申し入れ内容は、つきつめると「三権分立は建前で、適切な政治判断ができるだろう」との、すべてを共産党が指導する体制下の中国式論理に基づくものであった。

京大の遺構 光華寮の廃墟に行ってみた | 西の禁書目録
 光華寮、結局2010年に閉鎖され、その後廃墟と化した。国際的な問題にまで発展した光華寮、さすがは只物ではない。廃墟となってもその名を轟かせており、数多くの廃墟マニアを惹きつけている。
 階段は錆びつき、如何にも古びた廃墟といった感じ。窓も外れた箇所が多くなっていて薄気味悪さを感じさせてくれる。

https://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20180419000014
 老朽化が進むが無人で、近隣住民から崩落などを懸念する声がある京都市左京区北白川西町の元中国人留学生寮「光華寮」に、京都市が立ち入り調査していたことが18日までに分かった。京都市空き家の活用・適正管理条例に基づき本来は市が所有者に改善を指導できるが、「二つの中国」と日本をめぐる外交問題の象徴となってきた「光華寮訴訟」が半世紀以上続き、京都地裁で「塩漬け」状態のため所有者は宙に浮いている。指導相手が未定のまま、市は今年1月に初めて調査に踏み切った。
 光華寮は1932年建築で鉄筋コンクリート造り5階建て。戦争末期に日本政府の指示で各地の中国人留学生が入居した。戦後、中国共産党との内戦に敗れた国民党政府の台湾(中華民国)が購入した。72年に日本が台湾と国交断絶したため、提訴から半世紀を経た今も所有権をめぐる訴訟が京都地裁で係争中。
 裁判で所有者は確定していないが、中国政府を支持する「京都華僑総会」(左京区)が実質的に管理してきた。不審者対策で塀を設置、落下しそうな窓ガラスやアンテナは撤去した。元寮生の同会関係者(72)は「近隣住民の命が何より大事。地震で倒れる恐れもあり心配」と危ぶむ。
 京都市の空き家条例は、管理不全状態解消のため市が所有者を指導できると定める。2015年には空き家対策特措法も施行された。管理が行き届かない空き家に自治体が建築基準法により行政代執行した例もあるが、デリケートな外交問題だけに市は慎重な姿勢だ。
 調査は今年1月に技術職員が建物内に入った。コンクリートがはがれ、鉄筋がむきだしの箇所も確認したという。市まち再生・創造推進室は「裁判の結果が出ないと指導の相手が決まらない」としながらも、「見るからに危険な状態。どういうことができるのか考えたい」と対応を模索する。


北朝鮮体制は基本的にスターリンのコピー | 三浦小太郎BLOG Blue Moon

 「今の北朝鮮体制は戦前戦中の天皇制国家をまねたもの」という人がいるんですけどね、意見は自由ですが、基本的に全く違うものだし、北朝鮮に対する理解を混乱させるので一度だけ言っておきます。

 戦前日本を美化して恥じない「つくる会理事」という腐れカス右翼、歴史修正主義の三浦らしいですね。
 「まねたかどうかはともかく」世襲制独裁国家で「閔妃暗殺」「張作霖暗殺」「南京事件」「慰安婦」「731部隊」「中国人、朝鮮人強制連行」などの違法行為常習だったという意味では戦前日本は「ラングーン事件」「大韓機爆破事件」「日本人拉致」など違法行為常習の世襲国家「北朝鮮に似てる面」はあるわけです。
 しかし三浦ら腐れウヨはそうした戦前日本の「犯罪国家ぶり」を絶対に認めませんが。

 戦前・戦中の日本、政治犯収容所がありましたか。

 のっけから唖然ですね。徳田球一*11宮本顕治*12三木清*13などを刑務所にぶち込んでいたことは政治犯収容ではないのか。
 「守る会幹部」三浦と親密な関係らしい「守る会会員」Nさん(本名Yさん)はこうした三浦の暴論をどう評価するのか。といったら都合が悪いので卑怯にだんまりでしょうが。彼ほどの卑怯者も珍しいと思います。

 政治的指導者であるとともに軍事的な指導者、そして「天才的軍人」であることがあらゆる事実を捻じ曲げて正当化されます。

 戦前の昭和天皇だって「ご真影その他」で美化されまくっていたでしょうに、良くもふざけたことが言えたもんです。
 たとえば戦前の歴史に詳しい方ならご存じでしょうが「ご真影を盗んで、校長からカネを脅しとろうとする」なんて犯罪が戦前には発生しています。
 「たかが写真じゃん」ではすまないわけです。表沙汰になったら校長など管理職が懲戒処分されかねないほどの不祥事が「ご真影窃盗」なのでそう言う犯罪が成立する。
 例のNさん(本名Yさん)も「アンチネトウヨ」を詐称しながら良くも三浦なんぞカス右翼と付き合えるもんです。
 まあ俺の突っ込みが内心ではつらかったのか、Nさん(本名Yさん)も「ツイッター」はやっても最近でははてなブックマークはてなブログは全く更新していませんが。

 北朝鮮が日本の皇室と類似性があるかどうか判断いただければと思います。

 「象徴となった(つまり政治的権限を失った)」今の皇室はともかく戦前の皇室とは「国際法違反常習(例:南京事件731部隊)」「世襲独裁国家」「政治犯徳田球一宮本顕治など)の存在」「政権トップの個人崇拝(日本の場合例えばご真影)」などで共通点はありますよねえ。
 まあ北朝鮮と共通点があると言うより、北朝鮮を含む(ただし北朝鮮に限定されない)「独裁国家一般」と戦前日本は共通点、類似性があるわけですが。戦前日本は天皇独裁国家ですので。

*1:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*2:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*3:イスタンブル市長、首相を経て大統領

*4:副首相、党副主席、人民解放軍総参謀長などを経て党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*5:東北大学名誉教授(行政法学)

*6:駐オランダ大使、駐ブラジル大使など歴任

*7:ユーゴスラビア大使、駐エジプト大使、駐中国大使など歴任

*8:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官を経て首相

*9:田中、福田内閣経済企画庁長官、中曽根内閣外相を歴任

*10:鳩山、菅内閣防衛大臣政務官、野田内閣防衛副大臣、「希望の党政調会長などを経て、現在「未来日本」代表

*11:戦後、日本共産党書記長

*12:戦後、日本共産党書記長、委員長、議長を歴任

*13:著書『哲学入門』(岩波新書)、『三木清エッセンス』、『三木清 東亜協同体論集』(以上、こぶし文庫)、『人生論ノート』(新潮文庫) 、『哲学ノート』(中公文庫)など

常岡浩介に突っ込む(2019年3月20日分)

常岡浩介がリツイート
 NHKは去年11月にもイエメンに現地入りして取材していた。
 子どもたちを襲う「最悪の人道危機」~イエメン和平協議の行方~ | 国際報道2019 [特集] | NHK BS1
 羨ましいなあ。東京新聞といい、戦争取材を妨害する国家への最大の抵抗は、実際に取材を敢行して見せつけることだと思う

 NHK東京新聞がイエメン取材できるのに常岡がイエメン行きを目指した結果、旅券返納命令になった理由がよく分かりません。常岡は「嫌がらせ」というのでしょう*1がそれはさておき。
 「イエメンに行けてうらやましいなあ」といいながらいつまでたっても行政訴訟のアクションをおこさない常岡は意味不明です。
 そして常岡への旅券返納命令の是非はともかく、皮肉にも「何だ、NHKや東京がイエメン取材してるのなら常岡のイエメン取材いらねえじゃん」つうことにもなるわけです。
 まあ常岡の取材がいらないからと言って旅券返納命令が正当化できるわけでは全くありませんが。

*1:正直常岡ごとき小物にそれはないでしょう。

今日の産経ニュース(2019年3月20日分)

【正論】皇室を後世に残した先人を誇る 日米近現代史研究家・渡辺惣樹 - 産経ニュース

 ヨーロッパ諸国に残る王室も第二次大戦を経て次々に消えていった。ブルガリア(46年)、イタリア(46年)、ルーマニア(47年)、ギリシャ(73年)。左翼思想の高まりで王室が持つ機能を理解できなくなった結果*1であった。一方でスウェーデンノルウェーデンマークなど*2は王室を温存した。

 産経らしくて吹き出しました。むしろ「王室に第二次大戦の責任をとらせて、王制を廃止したイタリア」の方が俺的には日本より立派ですが。
 「フランス(フランス革命)、ロシア(ロシア革命)、ドイツ(ドイツ革命)、イタリア(戦後の国民投票による王室廃止)、イラン(イラン・イスラム革命)、ネパール(国王独裁への反発から民主化運動が発生し王室が廃止)」などがわかりやすいですが「無謀な戦争で敗北したり」、「悪政で国民生活を困窮させたり」すれば「ふざけんな!」つう政府への批判から王室が廃止されることは珍しくありません。
 戦争であれほどの犠牲を国民に出しながら、「天皇主権から天皇象徴に代わった」とはいえ、国民多数が天皇制廃止に動かず、それどころか昭和天皇の退位すら求めなかった日本はかなり異例です。それだけ「明治以降の天皇崇拝洗脳教育」が威力を発揮したと言うことですが。
 昭和天皇の「悪いのは東条英機*3元首相ら部下。俺は悪くない」という居直りが容認されたわけです。


「韓国人が嫌いだ」韓国の空港で酒に酔い暴言、厚労省課長を更迭 - 産経ニュース
 こんな頭のおかしいバカが中央官庁の課長かと思うと頭痛がします(課長と言うことはいわゆるキャリアでしょうか)。さすがに処分されるようですが、これも安倍政権の悪影響でしょうか。
 なお、記事本文に

職員に物を投げつけ

と書いてあるのに記事タイトルが「暴言としか書いてない」のが産経らしいせこさです。


ナザルバエフ大統領が辞意 カザフスタンを30年指導 「次世代に託す」 - 産経ニュース

 国の安全保障会議議長と与党代表は続けるとしており、実質的な権力は手放さない考えとみられる。長女で政治家のダリガ氏に段階的に権力を委譲する可能性もある。

 というのだから素直には喜べません。

参考

中央アジアで進む大統領終身化、親族への権力委譲準備の動き(1/2ページ) - 産経ニュース
 カザフスタンでは16日、ナザルバエフ大統領(76)の長女ダリガ氏(53)が上院の国際関係・国防委員会トップに選出された。カザフでは大統領が死亡したり職務不能になったりした場合には上院議長が代行するため、今回の人事はダリガ氏への将来的な大統領権限の委譲に向けた準備との観測が出ている。ダリガ氏は副首相など重要ポストを歴任していたが、13日に大統領自らがダリガ氏を上院議員に任命していた。

*1:ホメイニ率いるイランイスラム革命がわかりやすいですが「王室廃止=左翼」ではもちろん必ずしもありません。まさか産経もホメイニを左翼扱いはしないでしょう。

*2:なぜ英国、オランダが「など」扱いなのかは不明です。

*3:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、第二次、第三次近衛内閣陸軍大臣を経て首相。戦後、東京裁判で戦犯として死刑。後に昭和殉難者として靖国に合祀

今日の韓国・北朝鮮ニュース(2019年3/20分)(追記あり)

北朝鮮に対する独自の制裁措置 2年間延長へ | NHKニュース
 やれやれですね。もはや「制裁開始当初はともかく」今や「解除したらウヨ支持層に非難される」というだけで戦略もなしにただ惰性で制裁を続けてるだけでしょう。下らないにもほどがあります。大体これは「国連での北朝鮮非難決議案共同提出見送り」とは明らかにちぐはぐです。


リベラル21『キム・ヨナが歌う』

浅田真央*1の可愛らしさ、優雅さ、懸命さに魅せられたファンは多いが、彼女はいつ転倒するのかとハラハラさせる選手だった。それに比べるとキム・ヨナ*2は、いつも憎らしいほど落ち着いて堂々とした演技を見せてくれた。二人は良きライバル、そしてほぼ同時期に引退したが、キム・ヨナはリンクの外でも活躍を続けた。
 冬季オリンピック招致活動から始まり、2017年11月の国連総会の演説では世界平和を訴え、北朝鮮の五輪参加を呼びかけた。彼女の演説が実を結び、北朝鮮の平昌への参加が実現すると、劇的な南北首脳会談、米朝会談へと一気に進んだ。彼女は元スポーツ選手として見事に「南北親善大使」の役割を果たした。
 かつて米中の「雪解け」のはしりとなった「ピンポン外交」*3、1991年千葉幕張で開かれた卓球世界大会の「南北合同チーム」と「統一旗」が思いだされる。その陰に卓球の元選手(ボーガス注:でピンポン外交当時の日本卓球協会副会長、1991年当時の国際卓球連盟会長である)、荻村伊智朗*4がいた。スポーツが政治を動かし、世界に希望を与えた。
 先月、キム・ヨナが歌手デビューをして、3.1独立運動100年の記念ソングを発表した。奇妙なタイトル「3456」は、3.1独立運動(1919年)、4.19学生革命(1960年李承晩独裁政権追放)、5.18光州事件(1980年)、6.10民主化闘争*5(1987)からとった。どれも過去100年、韓国の民主化運動史上に輝やく民衆闘争である。
・人気モデルのローラが辺野古埋め立て反対を呼びかけただけで、(中略)排除されようとする日本と韓国は大違いだ。

 この一文ほど「大人っぽいヨナ」と「良く言えば純真無垢、悪く言えば幼稚な浅田」の違いをはっきり示す物はないでしょう。良かれ悪しかれ浅田にはこうした「政治的振る舞い」「社会的活動」はほとんど予想できません。

参考

聖火リレー最終走者に元フィギュア女子のキム・ヨナさん、平昌五輪開会式 写真7枚 国際ニュース:AFPBB News
 平昌冬季五輪の開会式が9日、平昌オリンピックスタジアムで行われ、聖火リレーの最終走者は2010年バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート女子で金メダルを獲得した金妍児キム・ヨナ)さんが務めた。
 最終走者のキム・ヨナさんの前には、アイスホッケー女子に合同チームで出場する韓国と北朝鮮の選手が一緒に聖火を運んだ。

*1:バンクーバー五輪女子フィギュアスケート銀メダル

*2:女子フィギュアスケートバンクーバー五輪金メダル、ソチ五輪銀メダル

*3:荻村は、「日本卓球協会副会長として1971年の世界卓球選手権名古屋大会への中国復帰に尽力。米中ピンポン外交のきっかけをつくった」(ウィキペディア「荻村伊智朗」参照)

*4:荻村と言えば他にも「周恩来・中国首相に招かれて中国の卓球指導をした(卓球王国・中国の礎を築くことに貢献)」などの逸話があります。

*5:この結果「民主化勢力の分裂(金大中と金泳三の二人が立候補)」によって、「全斗煥直系」盧泰愚が当選した物の、民政移管が実現した。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年3/20分:高世仁の巻)

安田純平さんの解放に身代金は支払われたのか?(3) - 高世仁の「諸悪莫作」日記


「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年3/19分:高世仁の巻)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで取り上げた安田純平さんの解放に身代金は支払われたのか?(2) - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きです。
 なお、「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年3/18分:高世仁の巻) - bogus-simotukareのブログ
 「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年3/19分:高世仁の巻)(追記あり) - bogus-simotukareのブログですでに指摘しましたが身代金が支払われた可能性は高いでしょうね。何もしないで解放するほど武装勢力も甘くはないでしょう。少なくとも「支払われなかった」とするまともな根拠を安田氏も高世も提出してはいません。
 まあ、それはともかく。「パート2」の時にも多少感じてはいたことですが、いい加減高世には

「何だよパート3て。しつこいんだよ、手前。しかもまーた(つづく)かよ。最低4回続くのかよ(しかももっと続いて5回かもしれない)。いつまでこんな話、続ける気なんだよ。そもそも『支払われなかった』とみなすまともな根拠があれば速攻で『こういう根拠があります』で終わる話だろ。そう言う根拠がなければ『払われなかったんじゃないかなあと思うけど分かりません』としか言えない話だろ。1回記事書けばいいレベルの話だろ。4つも記事書くような話かよ。」
「安田のシリア取材話ならともかく身代金が払われたかどうかなんか、何か断定できる証拠でもない限り分かりようがないし、興味もねえよ。大体払われたからってあいつを非難する気ねえし。辛抱の無謀ヨットもそうだけど自己責任論で見殺しにするわけに行かねえだろ。あとで救出にかかった金の全部や一部請求するならともかく*1

感を感じ始めてきました。平たく言えば「高世ってバカ?」「高世って超ムカツク」「高世って信じらんない!」てことですが。

・8月、「セキュリティコンサルタント」を名乗るスウェーデン人が、安田さんの妻に接触してきた。安田さんを助けられるルートを持っているという。この人物は救出のための交渉にかかる経費の見積もりを送ってよこした。1ヶ月で22万6500㌦(当時のレートで約2700万円)。これを日本政府が払うよう働きかけてくれといったが、安田さんの妻は断った。  
・番組ではこれ以上触れなかったが、この人物は、外務省に直接話を持ち込んでいる。もちろん外務省は相手にせず、彼はその経緯を外務省の個人名も出して非難がましくツイッターで書いていた。
 交渉を仲介してやろうという人物はこの他にもおり、トルコまで行って拘束者グループの交渉人と接触している。

 スウェーデン人が誰かはおおよそ見当がつきます。「スウェーデン人、安田純平」でググってヒットする人物でしょう。「このほか」は誰だか分かりません。
 しかし高世が紹介する怪しげなスウェーデン人にもろに該当するのが「拉致問題での救う会」ですよねえ。
 「制裁すれば拉致は解決するんです!」「拉致解決のためには9条改憲が必要だ!」「外務省の交渉路線では解決しない!」
 小泉訪朝から16年たって「救う会の制裁路線」では拉致は何も解決してはいません。その一方で「北朝鮮に身柄拘束された米国人ワームビア君」は「解放後、まもなく死亡しました」が米朝交渉によって、解放されアメリカに帰国できました。
 当時から和田春樹氏などが言っていたことで、最近では蓮池透氏なども言ってることですが「制裁はむしろ日朝交渉を阻害し拉致解決に逆効果」でした。未だに制裁論を支持し救う会にこびる高世には

「拉致を政治利用して解決を遠のかせる手前と救う会は、金目当てにデタラメ言ってるらしいスウェーデン人の同類のクズだろ。黙れ、カス野郎」
「お前みたいなクズがマスコミ界や拉致界隈ででかい面してるから拉致が解決しないし、くだらない、ゴミのような糞ノンフィクション番組が量産されるんだろ。自決しろとは言わないからとっとと会社たたんで引退しろ。二度とゴミ番組なんか作るな。郷里にかえって畑でも耕して隠居しろ」

としか思いません。

 これら「民間」の「交渉者」の存在が、拘束者グループに、身代金を取ることができそうだと期待を持たせたのではないかと思う。その結果、安田さんの拘束を長引かせた一つの要因になったのではないか。

 馬鹿馬鹿しい。高世もよくもまあこんなあほなことが言えたもんです。いつもながら高世も論外のクズです。高世と付き合える人間(例:下請け発注してるテレビ局員など)の気が知れません。交渉者がいようがいまいが「せっかく拉致してきた人間(生かして使うことが目的の北朝鮮拉致や、殺すことが目的のKCIA金大中拉致*2などと違い最初から身代金目当てでしょう。内容的には赤い旅団メンバー釈放が目的だった、極左組織・赤い旅団によるモロ元首相*3拉致などに近い)」を金も取れないのに簡単に解放するわけがないでしょう。
 若王子・三井物産マニラ支店長誘拐でアレなんであれ、犯人グループはそう簡単に身柄解放なんかしません。
 むしろ「信用できるルートがあるならば」とっとと金を払えばとっくの昔に解放でしょう。どうもスウェーデン人のルートは信用できそうにありませんが。
 さて高世の言葉をもじれば

 救う会などこれら「民間」の「自称・北朝鮮専門家」の存在が、家族会に、「制裁路線で拉致解決」との誤解を持たせたのではないかと思う。その結果、小泉訪朝から16年たっても拉致が解決せず、それどころか拉致が風化する一つの要因になったのではないか。

でしょう。クズの高世は絶対にそれを認めず、ただただ北朝鮮を非難するだけですが。まあ高世なんぞある意味どうでもいいのですが、未だに救う会にしがみつく家族会には心底呆れます。

・2018年1月、安田さんの独房の右隣の隣に入れられた男がいた。彼はしばしば”Sean Moore(ショーン・ムーア), Canadian!”と大きな声で周りの囚人に言っていた。ショーンは1ヶ月足らずで出ていった。
・安田さんは帰国後、ショーンが解放後取材された記事を知り、フェイスブックでつながることができた。ぜひ会ってみたいとの安田さんの希望を叶えるべく、私たちはショーンを日本に呼んだ。
・実は、このカナダ人、ショーン・ムーアは身代金を払わずに解放された可能性が高い。これもまた、安田さんが身代金なしで解放された一つの傍証になると思われる。
 ショーン解放の経緯は非常に興味深いのだが、これは次回に。
(つづく)

 馬鹿馬鹿しい。そもそも本当にショーン氏が「身代金支払いなしで解放されたどうか」も疑わしいでしょう。
 彼が安田との対談でそう言ったとしても、たぶん彼の日本への旅費や滞在費は「彼を日本に呼んだ安田側*4の負担」であり、そのために「安田にこびてる可能性があります」が、仮に支払われてないとしても何で「そんなことが何で傍証になる」のか。いやそもそも「決定的証拠」があればそんな傍証なんぞいらんわけです。「傍証」とか高世が言い出すこと自体「支払われなかった」などとはとても断言できない証拠でしょう。
 そしてその高世の理屈なら「金丸*5訪朝による第18富士山丸船長解放」「小泉*6訪朝による蓮池夫妻らの帰国」「ワームビア君解放」で「身代金ないしそれに該当するお土産」があったなら「北朝鮮とのバーター取引による拉致問題解決を主張するのか」て話です。
 というか金丸訪朝ではいわゆる「三党合意(自民党社会党朝鮮労働党の三党)」で、小泉訪朝では「日朝平壌宣言」で「国交正常化時の、日本による北朝鮮への経済支援」が表明されており、どうみても「経済支援とのバーターによる解放」であることは明白ですが。
 そして、むしろ「よど号ハイジャック事件」「日本赤軍ダッカハイジャック事件」「若王子事件(フィリピン)」など「過去の誘拐事件の解決(身代金支払いなど犯人の要求を受諾)」こそが「人質を取られたら犯人の要求に応じる以外に手はないこと」の傍証でしょう。

*1:もちろん「身代金について一部負担を求めない」からといって「支払いがなかった」とはいえません。

*2:さすがに日米から朴チョンヒにダメ出しが入り、暗殺計画は中止されましたが

*3:イタリア政府が要求に応じなかったためモロは暗殺された。

*4:まあ金を出したのは安田ではなくテレビ局なのでしょうが。

*5:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)など歴任

*6:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相