「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年10/19分:天を回せの巻)

加藤健の「天を回せ! ロビー活動で挑む」 : 新聞記事でみる共産党の裏の顔
 何を言い出すかと言えば今時「白鳥事件ガー(1952年)」だから呆れます。
 仮に白鳥事件を「当時の日本共産党の犯行」と仮定*1しても「約70年前のこと」ですからね。
 志位委員長(1954年生まれ)、小池*2書記局長(1960年生まれ)など、今の党執行部とは関係のない話です。
 なお、1952年と言えば

1952年 - Wikipedia
◆4/9
 もく星号墜落事故 - Wikipedia(乗客・乗員37人全員が死亡)
◆4/28
 サンフランシスコ平和条約発効(日本の主権回復)。日米安全保障条約発効。
◆5/1
 血のメーデー事件 - Wikipedia
◆6/2
 菅生事件 - Wikipedia

等の出来事がありました。
 それはともかく「白鳥事件」云々など
【1】
 今の自民党を「安倍*3モリカケ、桜疑惑」「菅*4の息子の東北新社疑惑」などで批判するならともかく

◆映画化もされた小説『金環蝕』のモデルになった池田*5首相の九頭竜川ダム疑惑(1965年に発覚)
◆田中*6首相らのロッキード事件(1976年に発覚)
◆岸*7元首相らのダグラス・グラマン疑惑(1979年に発覚)
 岸はこの疑惑によって議員引退に追い込まれる(ただし引退後も女婿・安倍晋太郎を通じて一定の政治力を有したとされる)。
◆竹下*8首相、宮沢*9蔵相、安倍晋太郎*10幹事長、渡辺ミッチー*11政調会長らのリクルート疑惑(1988年に発覚)

で非難する
【2】
 今の中国政府を「毛沢東中国共産党主席の大躍進(1950年代)や文革(1970年代)」で非難する
【3】
 今の米国共和党を「トランプ前大統領のロシアゲートや上院襲撃扇動疑惑」でなく「ニクソン*12元大統領のウォーターゲート(1970年代)」で非難する
くらい時代錯誤である。
 なお、「話が脱線しますが」先日死去された森山氏*13も「東大卒、元労働省キャリア官僚」という「有能な方」とはいえ「リクルート疑惑で与党幹部が軒並み謹慎」なんて異常事態にならなければ「日本初の女性官房長官」にはならなかったでしょう。

*1:もちろんそのこと自体争いがありますが。

*2:日本共産党政策委員長、副委員長などを経て書記局長

*3:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*4:第一次安倍内閣総務相、第二~四次安倍内閣官房長官を経て首相

*5:大蔵次官から政界入り。吉田内閣蔵相、通産相自由党政調会長(吉田総裁時代)、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*6:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*7:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相など歴任。戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相などを経て首相

*8:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*9:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*10:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*11:福田内閣厚生相、大平内閣農水相、鈴木内閣蔵相、中曽根内閣通産相自民党政調会長(竹下総裁時代)、宮沢内閣副総理・外相など歴任

*12:アイゼンハワー政権副大統領などを経て大統領

*13:海部内閣環境庁長官官房長官、宮沢内閣文相、小泉内閣法相などを歴任

今日の産経ニュース(2021年10/19、20日分)

自民単独過半数が分岐点 大幅減なら首相の求心力低下 - 産経ニュース
 勿論「油断は禁物」ですが、前回が「自民が勝ちすぎ」なのであり、コロナ失政などでの支持率低下を考えれば「菅辞任、岸田新総裁のご祝儀」「コロナ第5波の終息(?)」を想定しても、産経も書くように「どれだけ減少し増加するか」はともかく「自民の議席減、立民の議席増」は確実です(共産の議席増については残念ながら何とも言えない)。
 そこでまずは「どこまで自民の議席を減らして、立民の議席を増やせるか」でしょう。
 勿論、共産支持者の俺としてはそれプラス「共産の議席増」ですが。
 「立民内外の反共勢力(福山幹事長のような党内ウヨ議員や反共労組・連合)」の巻き返しを避けるためにも、早期の岸田退陣を目指すためにも「政権交代」は難しいにしてもできる限り「自民の議席を減らし、立民、共産の議席を増やしたい(できれば自民単独過半数を阻止したい)」ところです。


【東北の注目選挙区ルポ】㊤宮城5区 〝鉄壁の要塞〟に挑む元タレント - 産経ニュース
 「固い地盤を持つ立民の安住*1に勝てるわけがない→まともな立候補希望者がいない」ということでしょうが「落ち目の三流タレント(森下千里)」を自民公認とは「ふざけんな」て話です。
 森下千里 - Wikipediaによれば「愛知県出身」「東京で長く芸能活動」だから今回出馬する宮城と何一つ関係がない。
 既に「森高千里 - Wikipediaだと無効票らしい」などとネット上で馬鹿にされる有様です。
 「不戦敗が避けられればいい(自民)」「売名できればいい(森下)」なのでしょう。選挙費用も「ほとんど全額自民持ち」ではないか。落ち目のタレントに選挙費用を工面できる資金力があるとも思えません。


【産経抄】10月20日 - 産経ニュース

 地方公務員は大変だ。しばしば判断に迷う場面に遭遇する。たとえば親しくしている営業担当者から義理チョコを渡された。受け取っていいものか*2。(『「義理チョコ」はセーフですよね?。こんなときどうする?。地方公務員のコンプライアンス*3』(鵜養幸雄*4著)

 社交辞令に当たる「義理チョコ」ですら「受け取る義務はないから、公務員倫理法違反で懲戒処分や刑事処罰の対象にならないか」と真面目な公務員が悩む一方で「大臣室で50万の現金を受け取ったUR疑惑の甘利が処罰もされずに与党幹事長」とは「理不尽の極み」でしょう。「自民応援団」産経にはそういう認識はないようですが。
 なお、この産経抄は「公務員がそんなことで悩んでるのに政治家(例:甘利)は濡れ手に粟の金儲けだ、おかしい!」という批判記事ではありません。


日医、「幽霊病床」の表現懸念 コロナ政府方針 - 産経ニュース
 つまりは政府が言う「幽霊病床」とは「受け入れられるのに故意にネグったわけではなく、諸事情で受け入れがうまく行かなかった。簡単に病床が増やせると政府が思っているなら大間違いだ」「そもそも政府の『幽霊病床』呼ばわりは病床不足を医師会に責任転嫁してるだけではないのか」という医師会の反論でしょう。


【学ナビ】〈学食訪問〉専修大学「100円朝食」 滋味あふれる「スープライス」 - 産経ニュース
 勿論、大学の行為は「良いこと」ですが、そこまで貧困な学生は生活が苦しいのかと思うと「絶句」ですね。
 「吉野家の牛丼」だって十分安いですが、「100円朝食」はそれよりも「安い」わけですから。
 「奨学金の充実」などで、食事ぐらい、学生が「ワンコイン(500円)」は使っても「生活に問題ない」程度には豊かな社会にしたいもんです。

*1:民主党国対委員長(菅代表時代)、野田内閣財務相民進党国対委員長岡田代表時代)、代表代行(蓮舫代表時代)などを経て立憲民主党国対委員長

*2:一番迷うのはそういう「違法かどうか」つう話ではなく「政治的に適切かどうか(いわゆる裁量権の問題)」でしょう。「違法かどうか」と違い多くの場合、「客観的な正解がない」からです。

*3:2021年、ぎょうせい

*4:人事院勤務を経て立命館大学教授(行政法)(鵜養幸雄 - Wikipedia参照)

今日の朝鮮・韓国ニュース(2021年10月19日分)(追記あり)

【追記】
 国会で、早い時点で北朝鮮拉致の可能性を指摘し政府側の答弁を引き出した橋本敦氏の死に際して、その件が必ずしも報道されていないことが拉致風化を物語る - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でこの拙記事をご紹介頂きました。いつもありがとうございます。
【追記終わり】
橋本敦氏が死去 元参院議員: 日本経済新聞
橋本敦氏死去 元共産党参院議員:時事ドットコム*1
磯崎氏「拉致濃厚」答弁引き出した共産橋本氏に弔意 - 産経ニュース*2
【日本共産党国会議員団大先輩の訃報】 | 清水ただし – 日本共産党 衆議院議員 – 党中央委員 元大阪市会議員
 いわゆる「李恩恵質問」で梶山*3、宇野*4答弁を引き出した橋本敦氏が8/29に死去されていたことが判明しました。
 「自発的ではない」とはいえ、記者の質問に、「共産を敵視する自民議員」の礒崎*5官房副長官ですら「その功績に哀悼の意」を表明したわけですが、小生も謹んで哀悼の意を表明しておきます。
 橋本氏は「享年93歳(1928年生まれ)」。これまた、先日、逝去が判明した「森山*6元法相(1927年生まれ)」と大体同年齢です。ちなみに梶山氏(2000年死去)も1926年生まれで今年(2021年)まで存命なら「橋本氏、森山氏に近い年齢」です。
 ちなみに、森山氏にも「単なる偶然」ですが、橋本氏同様「その政治人生において北朝鮮に関わったことがある(金正男が国外追放された時の法相が森山氏)」と言う共通点があります。
 なお、「反共右翼」救う会や「救う会の操り人形」家族会の連中が「橋本氏に弔意を表明しないであろう事」は予想の範囲内ですがマジでムカつきます。

李恩恵質問の橋本敦氏
◆小泉訪朝の小泉首相福田官房長官田中均

と言った恩人に感謝せず*7「何の役にも立ってない救う会安倍晋三にへいこらした」あげく、蓮池透氏を家族会から除名した結果が「今の拉致敗戦」です。俺は、拉致被害者家族会にはかけらも同情しません。むしろ軽蔑、憎悪、憤怒といった負の感情しかありません。
 なお、以上の内容については「似たり寄ったりのこと」を来年の9月17日は、誰かはともかく現在とは別の人物が首相だが、拉致問題については今年と同じような状況だろう(本日小泉訪朝から19年) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)にコメントしたのでお読み頂けると幸いです。


北朝鮮、弾道ミサイル2発を発射 岸田首相「大変遺憾」(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
 別に騒いで欲しいわけではないですが、

【主張】ミサイル避難訓練 中止で国民を守れるのか(1/2ページ) - 産経ニュース2018.6.23
菅義偉官房長官が、北朝鮮弾道ミサイル飛来に備えた政府と各自治体による住民避難訓練を、当面中止すると発表した
・ミサイル避難訓練は今年度、すでに訓練を終えた群馬、福岡両県以外に栃木、香川など9県で実施が予定されていた。すべて見送るという。訓練の必要性がなくなったという判断は極めて疑問だ。中止を撤回してもらいたい。

ということで、「Jアラートでの退避訓練」などしていた「一時期と違い」まるで騒がれないあたり「何だかなあ」ですね。もはや「北朝鮮の脅威」などとは誰も思ってないわけです。まあ、騒がれていた時期だって「どこまで本気だったか」疑問ですが。


衆院選千葉 混戦の6区、拉致「失言」生方氏は無所属で出馬 - 産経ニュース
 出馬しないのか、と思いきや無所属出馬だそうです。失礼ながら、「立民の公認が得られなかった」時点で諦めるべきではないか。
 立民も「当選したら復帰を認める」と言うわけにもいかないでしょうし(勿論当選する保証はありませんが)。

*1:来年の9月17日は、誰かはともかく現在とは別の人物が首相だが、拉致問題については今年と同じような状況だろう(本日小泉訪朝から19年) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)のコメント欄でも、指摘しましたが日経や時事が何一つ「李恩恵質問」について触れてないのが「何だかなあ」ですね。もちろん「共産党に冷淡なマスコミ」「橋本氏も政治家引退してからだいぶ時間が経った」つう事もあるでしょうがやはり「拉致の風化」もあるでしょう。 国会で、早い時点で北朝鮮拉致の可能性を指摘し政府側の答弁を引き出した橋本敦氏の死に際して、その件が必ずしも報道されていないことが拉致風化を物語る - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)もご指摘のように例えば「小泉訪朝直後(2002年)の死去」ならもっと訃報が大々的に報じられてるでしょう。

*2:正直「弔意表明の事実を淡々と報じてるだけ」「弔意表明と一緒に『産経の拉致報道の自慢』をやってる」とはいえ「拉致質問で橋本氏に官房長官が弔意表明」なんて記事を「反共右翼」産経が報じるとは意外です。

*3:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、自民党幹事長(宮沢総裁時代)、橋本内閣官房長官など歴任

*4:田中内閣防衛庁長官自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相などを経て首相

*5:第二次安倍内閣経産大臣政務官等を経て岸田内閣官房副長官

*6:海部内閣環境庁長官官房長官、宮沢内閣文相、小泉内閣法相など歴任

*7:田中氏に至っては個人攻撃で外務省退官に追い込む無礼を働いた。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年10/19日:荒木和博の巻)

とりあえず目をつぶってでも選挙に行きましょうという話(R3.10.20): 荒木和博BLOG

 小選挙区制は(ボーガス注:中選挙区と違い、当選者1名で、そもそも候補者も自民と立民しかいないところも多く)選択肢が狭くなり「投票したい候補者がいない」という人も多いでしょうが、ともかく投票しましょう。政治というのは(ボーガス注:最悪の事態を避ける、よりましな選択を考えるべきで)上等なことを望むべきではありません。目をつぶってでも鼻をつまんででも(ボーガス注:よりましな候補として)誰かを選んで(どうしてもいなければ白票でも)投票しましょう。

 7分29秒の動画です。今日の朝鮮・韓国ニュース(2021年10月19日分) - bogus-simotukareのブログでも触れたように、予想の範囲内ですがやはり「李恩恵質問の橋本敦氏」死去について触れる気はないようです。
 動画タイトルと説明文だけで見る気が失せますね。一般人なら「これでもいい」でしょう。俺も「死票が多い小選挙区制」には反対の立場です。また「よりましな候補に投票しよう、棄権や白票はできるだけ避けよう」つう考えにも同感です。
 後、荒木の主張に、俺の考えを付け加えるなら「比例もある(せめて比例区には投票しよう)」でしょうか。
 しかし「拉致被害者救出」を建前とする荒木の立場上、具体的な政党名、政治家名をあげられないにせよ「我々はホニャララという考えだ。だからホニャララという政策を主張する政治家、政党に投票しよう*1」と言うべきでしょう。こんな「とにかく投票しよう」なんて発言でいい訳がない。あるいは、この種の選挙では良くある「我々はホニャララという考えですが、あなた方の意見は?(モリカケ・桜追及、学術会議議員任命、夫婦別姓などいろいろありますが)」というアンケートを政党や政治家にやって「ネットで公開」してもいい。
 それができない、つまり「既成政党、政治家」に期待できないなら「増元照明」が過去に選挙に出たように荒木らが選挙に出てもいい。
 ところが「荒木らの立候補」もできない(まあ、過去の増元のようにほとんど話題にもならず落選が確実ですからね)。つまりは「舌先三寸」ですら荒木は「拉致解決の展望」を示せない。こんなことで拉致が解決するわけがないでしょう。
 拉致被害者家族会が拉致解決のためにすべきこと、それは「荒木ら救う会」と縁切りし、蓮池透氏と和解することです。もはや俺はそれが家族会にできるとは全く期待しておらず、拉致解決は「ほとんど諦めています」。
 それにしても荒木が「今も民社党があって、私が民社党職員なら躊躇なく民社党支持を訴えるのですが」と言い出したのには吹き出しました。民社党が消滅したことについてよほど悔しい思いがあるのか。まあ、人脈や政策的には「国民民主党」が一番、民社党に近いのですが、荒木も「国民民主党支持」を訴える気はなさそうです。


署名活動と北朝鮮(R3.10.19): 荒木和博BLOG

 令和3年10月19日火曜日のショートメッセージ(Vol.573)。ときどき「署名活動ってどのくらい効果があるんですか」と聞かれます。これまで政府を動かすのと日本国内の啓発についてお答えしてきたのですが、最近北朝鮮は意外と日本の世論を気にしており、その意味でも重要なのではないかと思うようになりました。

 7分4秒の動画です。
 動画説明文だけで見る気が失せますね。
 第一に「署名者」からこんなぼやきが出る時点で「署名にもはや意味などない」。荒木がどう言い訳しようが「小泉訪朝から19年経っても何の成果もないじゃん」で終わる話です。
 第二に荒木ですら「署名活動で政府を動かしてる」、その結果「拉致が解決に向かってる」とは言えず「啓発云々」というわけです。
 何せ小泉訪朝から19年も経ってるのに何ら「目に見える成果(拉致被害者帰国)はない」ですから。
 国民に啓発して、拉致被害者帰国という意味で何の意味があるのか。何の意味もない。
 別記事でも書きましたが、拉致は「LGBT、障害者、外国人などへの差別」等と違い「啓発」で解決する問題ではない。
 荒木が言ってることは

北方領土問題を解決するために、映画樺太1945年夏 氷雪の門 - Wikipediaを日本全国で上映しよう

位馬鹿げています。
 第二に荒木は「国内の啓発→北朝鮮への反発を扇動して拉致最優先を続ける(日朝国交正常化の先行を認めない)」と言う趣旨のことを言いますが、これは客観的には「拉致を口実にした国交正常化の妨害」でしかありません。
 「拉致を口実にした国交正常化の妨害」を公言するような連中「救う会」と付き合っていて、拉致問題が解決するわけがないでしょう。
 家族会の馬鹿さには心底呆れます。
 それにしても荒木が「横田滋が死んで拉致は一層風化した、横田早紀江が死ねばもっと風化するだろう、と北朝鮮が言ってるらしいが我々救う会はそれを許さない」と言い出したのには吹き出しました。
 まさに「語るに落ちています」。荒木ら救う会が明らかに「早紀江死去」を恐れてるのは間違いないでしょう。
 また荒木が「署名をする人は減っているがゼロではない」「署名活動自体に意味がある。救う会運動が続いてると国内外に宣伝すること自体に意味がある」云々と言いだしたのにも吹き出しました。
 「自虐ジョークなのか(呆)」と言いたくなる無様な話です。「署名する人が減ってる」こと自体が「署名の無意味さ」の証明でしょう。

*1:拉致議連メンバーに投票しよう」「衆院の拉致特別委員会メンバーに(以下略)」と言うかと思いきやそれも「なし」です。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年10/18日:荒木和博の巻)

佐々木良作第4代民社党委員長の演説: 荒木和博BLOG

 昭和52年(1977)から昭和60年(1985)まで委員長を務めた佐々木良作さんの演説です。昭和54年9月、衆院選福山市民会館。
 当時は民社党の一番良い時期でした。

 7分59秒の音声です。荒木が「元民社党職員だ」ということを知らないと意味不明です。勿論、拉致とは何一つ関係ない。荒木も拉致について語る意欲を失いつつあるのか?。しかし何が「一番良い時期」なんですかね?。所属議員数や党員数が多かったと言うことか?
 それとも「評価の理由が何か」はともかく、荒木にとって佐々木委員長が「一番魅力的な、民社党の政治家だった」のか?。はたまたもっと下世話な話で、「この頃が一番党職員(荒木)の給与が良かった」のか?。


映画の話です。別のところで書いたものをちょっと直しました。: 荒木和博BLOG
 別のところが「どこなのか」書かないのが興味深い。名前を書けないような「酷いマイナー右翼雑誌」なのか?。

①「ランボー ラスト・ブラッド
 故郷に帰って幼なじみとその孫娘ガブリエラと暮らしていたランボーだが、ガブリエラが実父(母親と離婚)がメキシコにいることを知り、一人会いに行って人身売買組織に捕まり売春宿に拘束されてしまう。ランボーは救い出すが麻薬を投与され続けたガブリエラは家に戻る前に死んでしまう。怒りに燃えたランボーは人身売買組織を様々な仕掛けをした自分の家におびき寄せ復讐を果たす。
<出張中ホテルの映画で観ました。ガブリエラのことが拉致被害者と重なりました。もし被害者が死んでいたら*1私たちはどうするべきか、考えさせられました>

 「やれやれ」ですね。
 「人身売買組織に復讐したランボーのように北朝鮮に復讐すべきだ(自衛隊で軍事攻撃?)」とでもいいたいのか?
 つうか「孫娘」つうなら北朝鮮には「ウンギョンさん」という「横田早紀江の孫娘」がいるわけですが、それを荒木はどう考えてるのか?。

②「約束のネバーランド*2
 天国のような孤児院で暮らしていた子供たちの中で、主人公の少年少女は自分が食用に育てられていることに気付いた。かつて鬼と人間の戦いの中で、両者が棲み分けて、その代わり子供をときどき差し出すという決まりになっていた。子供たちがそこから脱出しようとする話。
③「ONODA 1万夜を越えて」
 戦時中ゲリラ戦要員としてフィリピンに派遣され、命令が解除されなかったためにジャングルに29年間こもり続けた小野田寛郎少尉の実際にあった話。

 「拉致と何の関係が?」ですね。荒木も拉致について語る意欲を失いつつあるのか?
 なお、「約束のネバーランド」をネタに、無理矢理、拉致にこじつけた話をしてみます。
 これは「約束のネバーランド」に限らず「鬼滅の刃」でも「進撃の巨人」でも、何のマンガでも同じ事ですが、相手が「鬼」であれ「巨人」であれ、何であれ「勝つため」には正しい方法論でなければ勝てません。小生はこれらのマンガを一つも読んでいませんが、「作戦を立てたり訓練したりして」鬼や巨人などに勝利するのでしょう。無為無策では勝てるわけがない。
 で、これは拉致でも同じ話です。「小泉訪朝から19年経っても解決しない」ということは「方法論について考え直すべき」なのにそれをしないのだから拉致被害者家族会には心底呆れます。

参考

ランボー ラスト・ブラッド - Wikipedia参照
 シルヴェスター・スタローン主演の人気アクション映画『ランボーシリーズ』の第5作目かつ完結編。

約束のネバーランド - Wikipedia参照
◆マンガ
・『週刊少年ジャンプ』(集英社)2016年8月1日号から2020年6月15日号まで連載。
◆テレビアニメ
・フジテレビ「ノイタミナ」枠で第1期(2019年1月~3月)、第2期(2021年1月~3月)が放送された。
◆実写映画
 浜辺美波*3主演で実写映画化され、2020年12月18日に公開された。

*1:まあ普通に考えて死んでる拉致被害者はいるでしょうね。

*2:映画の話です。別のところで書いたものをちょっと直しました。: 荒木和博BLOGでは「実写版かアニメか、あいまいな書きぶり」でしたが、映画の話(R3.10.22): 荒木和博BLOGによればアニメではなく「実写版映画」とのこと。

*3:2011年、『東宝シンデレラオーディション』でニュージェネレーション賞を受賞し芸能界入り。同年公開の映画『アリと恋文』主演で女優デビュー。2017年、映画『君の膵臓をたべたい』で報知映画賞新人賞、日刊スポーツ映画大賞新人賞、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞(浜辺美波 - Wikipedia参照)

今日の朝鮮・韓国ニュース(2021年10月18日分)(追記あり)

【最初に追記】
 森山氏死去については資質の問題から生きた時代まで大差があるにしても、あまりの落差に驚く(森山真弓と杉田水脈) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)を紹介しておきます。
 また、以下の拙記事でも彼女の死去について触れています。
今日の産経ニュースほか(2021年10/18日分) - bogus-simotukareのブログ
今日の朝鮮・韓国ニュース(2021年10月19日分) - bogus-simotukareのブログ
「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年10/19分:天を回せの巻) - bogus-simotukareのブログ
 さて資質の問題から生きた時代まで大差があるにしても、あまりの落差に驚く(森山真弓と杉田水脈) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)についてコメント。

 喪主は長女篠原真澄(しのはら・ますみ)さん、次女白山真理(しらやま・まり)さん*1。連絡先は日本カメラ財団。

 説明がないと何で連絡先が「日本カメラ財団」か全くわかりませんがググったところ、「白都真理*2」っぽい名前の次女「白山真理氏」が

白山眞理 - Wikipedia参照
 1958年生まれ。写真家。
 1990年、財団法人・日本写真機光学器機検査協会(現在の「日本カメラ財団」)に入社。日本カメラ博物館の開設・運営に携わる。
【著書】
◆『名取洋之助と日本工房(1931~45)』(編著、2006年、岩波書店
◆『名取洋之助』(2014年、平凡社
◆『〈報道写真〉と戦争:1930~1960』(2014年、吉川弘文館
◆『戦争と平和』(共著、2015年、平凡社
など

ということですね。次女の関係でしょうが森山眞弓 - Wikipediaによれば一時、森山氏は日本カメラ財団理事長にも就任していたようです。

 野田は、杉田に対してどれくらいものを言っていたんですかね? 

 うろ覚えですが、杉田発言についてはその直後にTBS『森本毅郎スタンバイ』の話題のアンテナ 日本全国8時です - Wikipedia時事通信の山田惠資氏が

「次期選挙で公認が見送られて当然の暴言だと思いますが、安倍直系の菅首相(当時)では公認するんじゃないか」
「女性団体などが、夫婦別姓などを売りにしてる、現在、党の要職に就いてると言うこともあって、野田幹事長代行(当時)に抗議文を持っていたが受け取ってくれなかったと。安倍氏、菅氏に忖度してるんでしょうが、回答どころか、受け取りすらしないってどういうことですか!(これについては例えば野田聖子氏「“辞職”と書かれている以上、受け取れない」 フラワーデモが呼びかけた杉田水脈議員への抗議署名 | ハフポスト参照)」

などと批判的にコメントしていた記憶があります。まあ、野田など「夫婦別姓を主張するだけいくらかまし」とはいえ、そういう意味では「ほとんど期待できない」でしょうね。
 ちなみに野田は第四次安倍内閣でも「女性活躍担当相(総務相が本務)」であり、今回が「初めての女性活躍担当相」ではありません。

 森山という人は、1927年生まれで、戦争とかそういうものを具体的に知っている世代なのが、彼女がまともな人間である理由の1つなのだろうなと思います。そう考えると、1925年生まれの野中広務*3のまともさと相通じるものがあるのでしょう。
 もちろんその時代の生まれの人間でも、まともじゃない人間なんかいくらでもいます

 「その時代の生まれの人間」でまともな人間としては他に

【1925年生まれ(野中氏の生年)】
梅原猛(2019年死去)
 京都市立芸術大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。晩年は「九条の会」の呼びかけ人をつとめた。
大田昌秀(2017年死去)
 琉球大学名誉教授。沖縄県知事参院議員を歴任
【1927年生まれ(森山氏の生年)】
緒方貞子(2019年死去)
 上智大学名誉教授。国連難民高等弁務官、JICA理事長など歴任

などがいます。 
 逆に「まともじゃない人間(極右)」としては

【1925年生まれ(野中氏の生年)】
宇佐美忠信(2011年に死去)
 全繊同盟会長、全日本労働総同盟(旧民社党系:略称は同盟)会長など歴任。晩年は「日本会議代表委員」だった。
中川一郎(1983年に死去(自殺))
 青嵐会メンバーという極右。福田内閣農水相、鈴木内閣科学技術庁長官など歴任
三島由紀夫(1970年に死去(自殺))
 自衛隊員にクーデター決起を呼びかける三島事件を実行
【1927年生まれ(森山氏の生年)】
塚本三郎(2020年に死去)
 晩年は、「国家基本問題研究所理事」だった「元民社党委員長」

などがいます(宇佐美や塚本がわかりやすいですが旧民社の極右ぶりには改めてうんざりします)。
【追記おわり】
森山真弓元官房長官が死去 - 産経ニュース
 森山氏*4と言えば「現時点で日本唯一の女性官房長官(海部内閣)」「官房長官時代に相撲協会の女人禁制へ異を唱えたこと」で有名ですが、小生的には「金正男国外追放時の法相(今から19年前の2002年、小泉内閣)」ですね。
 ということで「森山氏の業績(?)は朝鮮半島関係に限定されない」のですが「朝鮮・韓国ニュース」で取り上げてみました。
 今年で93歳(1927年11月生まれ)なので、既に19年前(74歳)においてご高齢だったわけですが、ついに死去されたわけです。19年前は存命だった金正男(1971~2017年)も「北朝鮮工作員と見られる輩」によった暗殺され死去。当時、外相だった田中真紀子*5は政治家を引退。
 当時の中国主席は胡錦濤氏、韓国大統領は金大中氏(1925~2009年)でしたが、いずれも今は「習近平氏」「文在寅氏」に変わりました。
 19年経つといろいろ変わるわけでまさに「諸行無常」です。もちろん19年経って「拉致被害者家族」有本嘉代子(1926~2020年)、横田滋(1932~2020年)も死去しました。
 ちなみに1927年生まれとしては

1927年 - Wikipedia参照
【あいうえお順】
緒方貞子(2019年死去)
 上智大学名誉教授。国連難民高等弁務官、JICA理事長など歴任
◆金泳三(2015年死去)
 元・韓国大統領
塚本三郎(2020年死去)
 元・民社党委員長
三塚博(2004年死去)
 中曽根内閣運輸相、竹下内閣通産相、宇野内閣外相、自民党政調会長(海部、宮沢総裁時代)、幹事長(河野総裁時代)、橋本内閣蔵相など歴任

などがいます。
 なお、横田早紀江(1936年2月生まれ)が今年で85歳。早紀江も年齢的に「森山氏のように」いつ亡くなってもおかしくないでしょうに、いつまで見込みのない巣くう会路線に固執すれば気が済むのか。
 ちなみに、1936年生まれとしては

1936年 - Wikipedia参照
【あいうえお順】
立川談志(2011年死去)
 落語家。立川流家元。
長嶋茂雄(存命)
 元巨人選手、監督
福田康夫(存命)
 元首相
冬柴鉄三(2011年死去)
 第一次安倍、福田内閣国交相

などがいます。
 なお、さすがの産経ももはや「金正男国外退去」についてあげつらう気はないのか、そうした批判を森山氏に対して行ってはいません。


【我流~社会部発】拉致啓発決議反対に透ける詭弁 - 産経ニュース
 「啓発などやったところで拉致は解決しない。北朝鮮との外交交渉でしか問題は解決しない」
 「拉致についても総論(拉致被害者の早期救出)はともかく各論(そのための具体策)ではいろいろな考えはあり得る。特定の考えを押しつけるなど、教育への不当な政治介入ではないのか」の何が「詭弁」なのか。産経の寝言には怒りを禁じ得ませんね。
 こんな決議は「北方領土問題を解決するために啓発に力を入れよう。例えば映画『樺太1945年夏 氷雪の門 - Wikipedia』を全国の小中高校で上映しよう」レベルの与太でしかない。まあ、俺の知る限り「北朝鮮以外」ではその種の与太は余り聞かない。
 例えば北方領土関係でこの種の与太はないわけで「北朝鮮ならどんな無茶苦茶でも何でもありか?」と心底呆れます。そしてこんな無法に事実上加担してる横田早紀江ら家族会にはもはや「怒り」「軽蔑」「憎悪」といった「負の感情」しか俺にはありません。


拉致解決「先頭に立つ覚悟」 首相が家族会と面会 - 産経ニュース
 「覚悟」などという精神論はどうでもいいので「具体策を出せ」と言う話です。
 大体これが「2022年中に日朝首脳会談を必ずやる。できなければ首相を退任する(岸田)」などといった「自らの職を賭けるもの」ならまだしも、舌先三寸で「覚悟」などといっても何の意味もない。


松野官房長官「拉致家族の思い、つぶさに聞く」 - 産経ニュース
 小泉訪朝から19年も経って、今更「家族の思いを聞く」もないもんです。
 そんなことはとっくの昔に済ませておくべき事です。今やるべき事は「どう拉致被害者を取り戻すか」という具体策です。

*1:「真澄」「真理」と「娘の名前」に母「真弓」の「真」の字が入っているのが興味深い。「毛利元就→隆元、豊臣秀吉→秀頼など(戦国武将)」「安倍晋太郎→晋三など(政治家)」でわかるように「親の名前の一部を子につける」つうのは「日本のある種の伝統」ですが。

*2:白都真理 - Wikipediaを見る限りでは、彼女も昔ほどには活躍してないようですね。

*3:村山内閣自治相・国家公安委員長小渕内閣官房長官自民党幹事長(森総裁時代)など歴任

*4:海部内閣環境庁長官官房長官、宮沢内閣文相、小泉内閣法相など歴任

*5:村山内閣科学技術庁長官、小泉内閣外相、野田内閣文科相など歴任

今日の産経ニュースほか(2021年10/18日分)

◆今日の埼玉新聞での共産党県委員長のインタビュー記事(会社で読んだ記事のうろ覚え)

・前回は小選挙区で12人立てたが今回は野党共闘に配慮して、半分の6人に抑えた(ボーガス注:従って、確か、小生の選挙区は、野党候補は立民系の候補一択です)。必ずしも立民との政策合意がされてるわけではないが自民を利するわけにも行かない。
 (6人立てたところでは立民と競合しているが、という埼玉新聞の質問に)、全く小選挙区に立てないと言うことは党員や支持者への思いに反する。また小選挙区に立てないことで比例区の得票に響く恐れもある。

云々とのこと。まあ、『立候補者を減らしたこと(減らしたことそれ自体よりも、むしろ必ずしも立民との政策合意がなく、『立民の共産を舐めた態度』が助長される恐れがあること)』についていろいろ複雑な思いはありますが、『ライトな党外の一支持者』にすぎないので、これ以上はあまりコメントはしません。比例では確実に共産に投票し、「京都の立民候補(共産が候補を下ろして事実上共闘)が気にくわない」「京都の立民と共闘なんかする共産が気にくわない」としてリベラル21 立憲民主党と共産党が奇妙な取り引き(?)、京都は〝魑魅魍魎〟の世界なのか広原盛明)が共産党に悪口するような真似(棄権)は「比例では絶対にしません」。まあ、「不満がないわけではない」が、その程度には共産を支持し評価してる俺です。
 「ガキじゃない」んだから「ベストじゃなきゃ嫌だ」ではなく「ベターな政党」で行くしかないでしょう。俺的には共産が「ベターな政党」のわけです。
 但し、小選挙区は「微妙」かな。俺も「広原のような不満」がないわけでないので、棄権(但しその場合も投票所には行き白票の予定)するかもしれませんがあえて「我慢して立民系に投票」もあり得るので何とも言えません。正直、「選挙結果がわかる」10/31以降もそのあたりはあまり言いたくない(多分言わないと思う)。立民系って「代表・枝野」「幹事長・福山」が典型ですけど「諸手で支持できるような候補」ではありませんからねえ。投票したと言いたくないけど「棄権して自民を利しても構わないのか」と言われるのも躊躇するし、正直頭が痛い。裁判官国民審査についてはコメ欄でご指摘があるように俺も「全員バツ」にしようかと思います。


森山真弓氏死去「女性政治家の鑑」「明晰な頭脳」 - 産経ニュース
 過大評価はしませんが

森山眞弓 - Wikipedia参照
・女性として初めて東京帝国大学法学部法律学科(現在の東京大学法学部)へ入学
・国家公務員上級甲試験(現在の「国家公務員採用総合職試験」にあたる)に合格し、東京大学卒業後、1950年4月に女性上級職員第1号として労働省に入省。1980年(昭和55年)、婦人少年局長を最後に労働省を退官。
・1989年(平成元年)、海部内閣で『女性初の官房長官』となった(また、現時点では唯一の女性官房長官である)。官房長官時代に、内閣総理大臣杯を土俵に上がって授与しようとして、女人禁制を理由に日本相撲協会に拒否されると、森山は女性差別ではないかと問題提起を行い、女人禁制を掲げる様々な伝統行事のあり方に影響を与えることになった。
・その後も宮沢内閣文相、小泉内閣法相を歴任

ですからねえ。文句なく「優秀な人間」であるし、「相撲協会の一件」などで「リベラル派、左派にもそれなりに評価された人間」だった(あくまでも「それなりに」ですが)。「比較する」のはあまりにも森山氏に失礼ですが、「同じ自民党女性議員」でも、杉田水脈のようなクズとは全然違う。
 野田*1や大島*2が彼女を「我々自民議員(あるいは自民女性議員)にとって模範となる先輩だった」つうなら「杉田みたいなクズを公認するな」つう話です(杉田水脈みたいな人物を性懲りもなく公認するのだから、自民党というのも本当にひどい政党だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。

 野田氏にとって、森山氏は衆院初当選後に所属した旧河本*3派(番町政策研究所)の先輩だった。ともに進めた選択的夫婦別姓制度が進捗しない状況について、森山氏は「憲法改正も実現してないじゃない。まだまだですよ」と前向きに捉えていたという。

 「何だかなあ(苦笑)」ですね。森山氏が改憲派*4だったのか、改憲派の多い「ウヨ政党・自民党内」での「自虐ジョーク(党是のはずの改憲だって実現してないんだから気にしてない。国民投票が必要な改憲に比べたらハードルは低いはず、など)」だったのかはともかく(前者ならともかく、後者なら、森山氏の主観が何であれ、安倍なんぞは『夫婦別姓の方がハードルが低いとは、俺たち改憲派を馬鹿にするのか!』とマジギレでしょう)。
 それはともかく森山氏も野田も『極右』ではないものの、勿論左派ではなく、夫婦別姓など「左翼云々」なんて話では全くない。産経などウヨが夫婦別姓をやたら嫌う理由は理解不能です。

 長男を柔道の試合中に事故で亡くしたことについて「私が生きていることが息子への何よりの供養」と語っていた森山氏。

 「森山氏に対し失礼な気もします」が「森山真弓、息子、柔道、事故死」でググってヒットした記事(実はこれ一つしかヒットしませんでした)を紹介しておきます(赤字強調は俺がしました)。
 なお、森山氏が「第一次安倍政権下の武道必修化」をどう思っていたのかは多少気になります。「自民党議員という立場上、批判できない」とはいえ「息子を柔道事故で失った人間」として「内心、不愉快」ではなかったのか。

部活動での死亡・重度障害事故の多さに驚愕 - でんすけの徒然ブログ2013.7.9
 今月4日付けの読売新聞に、スポーツ好きの私が驚く記事が掲載された。それは、学校での授業・部活での死亡・障害の多さである。
 日本スポーツ振興センターは3日、1998年〜2011年度の14年間に、全国の小中高校など体育の授業や部活動中に児童生徒が頭や首を打つなどした死亡・重度障害事故167件の調査結果を発表。
 競技別では、柔道54件ラグビー25件、水泳21件、体操20件の順だった。
 今回、この記事を取り上げた理由は、宇都宮市に居住当時、色々と配慮していただいた(ボーガス注:栃木選出の代議士だった)元法相・森山真弓先生の一人息子が、柔道試合中に亡くなり、私自身も(ボーガス注:柔道ではなくレスリングだが)小さな障害をもって高校を卒業したからです。
 まず最初に、真弓先生の長男・太郎氏の事を書きます。真弓先生は、太郎氏が亡くなった後、約350ページの「太郎」という著書を自ら編集・出版している。それによると、横浜市桐蔭学園高校1年生の時、横浜地区高等学校柔道新人戦大会に出場、試合中の事故のために死去、在世16年4か月との事。
 更に、本文では、「昭和48年1月28日、横浜の無段者柔道大会で技を競っておりますとき、朝日新聞の記事によりますと、相手に大外刈をかけて、そのときに返しわざをかけられ、畳にまっさかさまに落ちたと書かれております。まことに瞬間的なできごとであったとしか考えられません。あとで遺体を診られました医師は、首の骨折で瞬間に絶命されたであろうと言われたということであり、いま私たちの前にあります棺の中にある太郎君の顔は、まことに満足そうで、いつもと変わらないほほえみを浮かべております。太郎君は16才の人生を終わって天に帰られたのです」と書かれている。誠に悲しい文面で、国語力の乏しい自分には、これ以上の言葉は出てこない

 柔道も本当に危険なスポーツであり、事故防止の徹底が必要だと改めて思います(例えば柔道が危険なスポーツなのではない、日本の柔道が危険なのだ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。「昭和48年(1973年)」といえば、森山氏(1927年生まれ)が46歳、夫・欽司*5代議士(1917年生まれ)が56歳。まさか「高校生の息子(1973年1月死去で享年16歳4ヶ月と言うことは1956年9月生まれで存命なら今年で65歳でしょうか)の死」を看取ることになるとは思っておらず、その悲嘆やいかほどのものであったかと確かに「これ以上の言葉は出てこない」。
 しかし「子どもが不幸な目に遭った」と言う意味では「横田早紀江」なんかも同じような体験をしてるわけですが、まあ、森山氏と早紀江では「人間が違う」ように思いますね(もちろん『悲劇のヒロイン気取り』早紀江の方がレベルが低い)。
 俺も彼女が「そんな不幸を抱えていた」とは今回初めて知りました。彼女もこの件を「横田めぐみ拉致について語りまくってきた」早紀江などと違い、「あまり語ってこなかった」のではないか。人は「強い精神的打撃」を受けた場合、それについて「忘れようとする」場合もありますので。 


「尊い犠牲忘れない」福岡陸軍墓地で慰霊祭 - 産経ニュース
 あえて言えば彼らの死は「貴い犠牲」などではなく「無駄な犬死に」です。勝つことができず、しかも「やる前から敗北が確実だ」と見なされていた対米戦争(太平洋戦争)での死など「無駄な犬死に」でしかありません。勿論これは「戦死者への侮辱」ではない。戦死者を「貴い犠牲」と美化して「自らへの批判」を逃れようとする昭和天皇ら当時の「政府首脳陣」及び「彼らをかばおうとするウヨ」への批判です。
 なお、「ならば勝利して利権が得られた日清、日露などは評価するのか?」つう指摘があるかと思いますが、それについてはひとまずおきます。いずれにせよ中国、韓国、ロシアとの関係を考えれば今時、日清、日露なども「日清の賠償金で日本が近代化できた」「日清では台湾が、日露では南樺太が領土になった」等と無邪気に美化できる話ではない。
 それにしても、この記事が興味深いのは「墓地」ということですね。こういう「ウヨ式典」て「護国神社」が多いんですけどねえ。まあ、それはともかく、墓地に「遺骨はある」わけで遺骨のない「護国神社靖国神社」での「追悼」などというのは何ら「日本の伝統」ではない。

*1:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相などを経て岸田内閣女性活躍等担当相

*2:村山内閣環境庁長官森内閣文相(科技庁長官兼務)、小泉内閣農水相自民党国対委員長(森、小泉、第一次安倍、福田、麻生総裁時代)、副総裁(谷垣総裁時代)等を経て衆院議長。河本派の流れをくむ派閥「大島派(山東派を経て現在は麻生派に吸収された)」の元ボス

*3:彼女の夫だった森山欽司代議士が河本派だったことが理由とみられる。

*4:ただし「今の番町政策研究所(高村・元自民党副総裁、大島衆院議長などが派閥ボスを務めた)」は「護憲派」とはとても言えないものの、もともとは三木派(河本も三木の側近)で「護憲派」に属する。まあ、野田も森山氏も安倍ほどの「ゴリゴリの改憲右翼」では勿論ありませんが。

*5:田中内閣科学技術庁長官、大平内閣運輸相など歴任