今日の産経ニュース(2019年5月5~6日分)(追記あり)

「また会えるように」 NGT48の山口真帆さん、最後の握手会で涙のあいさつ(1/2ページ) - 産経ニュース
 「SMAPを脱退した3人」もそうですが、事務所とトラブったあげく、事務所を去らざるを得なくなるつうのは見ていていたたまれないものがあります。特に「どう見ても事務所に非があるとしか思えない山口さんのケースはなおさら」です。無能な小生に何か出来るわけでは全くありませんが彼女の将来に幸多きことを祈らざるを得ません。


【産経抄】5月6日 - 産経ニュース

 志村さんは、中国の古典文学に関する研究書など、数学とは関係のない原稿も数多く残している*1。その一つが「丸山真男という人」と題したエッセーである。戦後の論壇に大きな影響力を持っていた政治学者に対して、歴史認識の誤りや教養の欠如を批判していた。今月3日、89歳で世を去った天才数学者の頭の中はどうなっていたのだろう。

 まあ産経らしいですね(苦笑)。「フェルマーの最終定理証明に貢献する理論『谷山*2=志村予想』の提唱者」志村五郎*3プリンストン大名誉教授の訃報報道において「丸山真男*4」云々と「丸山への悪口」を書いてるのは俺の知る限り産経だけです。
 「どんだけ丸山真男が嫌いなんだよ(苦笑)」「つうか訃報で書くべき話か?。志村氏は政治学者じゃないのに?」て話です。
 なお、「歴史認識の誤りや教養の欠如」と書く産経ですが、「産経の書き方があまりにも具体的でないこと」もあって、志村氏のエッセイを読まないとなんとも言えませんね。
 産経と同レベルのウヨ主張であれば、それは志村氏の方が間違っています。それにしても「丸山真男という人」と題したエッセー云々と書きながら「そのエッセイを産経記者がどこで読んだのか」書かないのが滑稽です。
 おそらく
1)志村氏の方が間違ってる(しかも産経のような反動ウヨ的な意味で間違ってる)
2)志村氏の指摘は正しいが、少なくとも産経が印象操作したいような「丸山は間違ってる→俺たち産経が正しい」なんて代物ではない(せいぜい丸山氏の漢籍の知識、理解に誤りがあることに漢籍に詳しい志村氏が気づいた程度の話)
のどちらかであるがために読者に志村エッセイを確認させたくないんでしょうね。

【追記その1】
 「丸山真男という人」でググったところ、このエッセイは志村氏の著書『鳥のように』(筑摩書房)に収録されてるようですね。何で産経が志村著書名を書かないかと言えば、上で俺が書いたような話なのでしょう。こういう場合に出典を書かないというのはかなり不自然ですよね。

【追記その2】

■『鳥のように』(筑摩書房)のアマゾンレビュー
フェルマーの最終定理の紹介で有名な足立恒雄氏*5ツイッターで著者の批判をしています。それは、本書ではなくもうひとつの「記憶の切絵図」についてですが(本書はその続編)、他人の批判と自慢話のオンパレードで、若い人には読ませたくない悪書だというものです。数学の能力と徳性は関係ない、という非難です。

足立恒雄の志村五郎についてのツイート。 - ウォール伝、はてなバージョン。
・志村五郎という日本を代表する偉大な数学者がいる。フィールズ賞*6というのは40歳までの若手に与えられる賞だから、志村さんはもらっていないが、これがノーベル賞*7のように年齢に関係ないなら二つほどもらってもよいほど偉い人である。
 これから書くのは学者として偉いということと人格的に問題があるということとはまったく独立であるという証拠のつもりである。ただし私は志村さんとは何の面識もないし、何かお世話になったというような関係ではないことを断わっておく。もし関係があったら恐ろしくて書けない。
 志村さんはヴェイユ=志村=谷山予想*8といわれていた問題にヴェイユの名前が入っているのがけしからんとあらゆる新聞社に電話する位活動的(つまり攻撃的)だから、みなさん遠慮して何も言わない。
 話だけなら文章になっていないので文句の言いようもないが、志村さんの著書『記憶の切り絵図』は公刊された書物なので、証拠のない陰口ではない。
 志村さんの書いていることは二度読みたくないほど誹謗中傷、独善に満ちているが、中でも許されないのは、死者を鞭打っていることであり、それも何の根拠も示さずにやっていることである。
(その1)
 多くの人が自分にアイデアを負いながら、そのことを論文に記していないと実名を挙げながら非難している。実際はどうなのか?。他のことと照らし合わせると極めて怪しい。数学界はそんなに恩知らずに満ちているとは思えない。
(その2)
 高木貞治*9に2度しか会っていない、それも遠くから話し声を聞いたことがあるだけだと書きながら、「高木貞治は下らぬ小人である。」、「自分は士である。」と何度も書いているが、根拠が何も記されていない。
(その3)
 ヘッケ*10という(志村さんよりはずっと偉い)歴史的大数学者がいるが、ヘッケにはできなかったことを自分がやったというだけのことで「ヘッケに死に恥をかかせてやった」と書いているが、死に恥とは何だ!
(その4)
 志村さんが数学は問題解きの学問だと心得ているのは結構だが、ヒルベルト*11について「趣味も悪く、程度も低く、人の目をつまらない方向にむけさせるという意味で反動的であった」と断じている。あまりに偏狭な数学観を振りかざすのは他に対する影響を考えない行動だ。
(その5)
 「マッカーサー*12は小人以下であった」と書いているが、当否はともかくとして、何の根拠も示していないで、こういうことを書くのは、いくら数学者であってプロの文章家ではないとは言え許されることではない。
 「衆人の一致した意見は、人柄のよしあしに関する限りつねに正しいものである」と書いてあるのは、正にその通り!志村さんにこそ、この言葉が一番適切に当てはまる。「君子は泰にして驕らず、小人は驕りて泰ならず」と論語を引用しているが、自分が一番適切な例である。
 中にKとGという学生時代の知人の話が出てくる。学生時代の行動を口をきわめて罵っているが、KとGは私の知人で、志村さんよりは尊敬に値する人たちである。「彼らはまともな倫理観に欠けている」というが、そんな激しい言葉を使うような内容だとはとても思えない。
 数学の世界は問題解きに熱中していてこうした傍若無人に対していちいち反応しないのが通例であること、そして自分が数学の世界で地位があること、を利用し、ナイコトないことを好き放題書くのはともかく、たいていがすでに亡くなった方々で、文句が言えないというのが許せない。
 谷山豊さんは若くして亡くなった志村さんの東大での同僚だが、谷山さんのオリジナリティ等に関し陰湿な嫌がらせを繰り返し書く*13というのはとても普通の神経では考えられないことである。何が「士」だ。
 自分が教祖ぶっていると必ず信者ができるもので、志村さんにも信者が二人ばかりいる。京都で弥永先生*14と岩沢健吉さん*15のお祝いの会があったとき、あいさつに立った信者がお二人については一言もふれず最初から最後まで志村経を上げていた。
 そのとき信者いわく、「志村先生はこの論文をお書きになったとき、ヴェイユに引導を渡した、とおっしゃいました。かくしてヴェイユは葬り去られたのであります。*16
 バーカ言ってんじゃないよ。
 その信者はアメリカにはじめて行った時のことをトクトクと話していた。
プリンストンの志村先生のお屋敷をはるかに遙拝いたしまして、次の日にお宅にお伺いいたしました。」 
 ケッ!。「遙拝」だって。だれのための祝賀会か忘れている、のではなくわざと無視したんだね。
 『記憶の切り絵図』は若い人には読んでほしくない本である。(ボーガス注:私、足立の批判した)内容の正確さは図書館で確認してほしい。買われると販売促進の協力をしたような結果になる。(ボーガス注:本の解説を書いた?)飯高さん*17は、提灯持ちをしたんだろう、怖いあまりに。
 基礎論に対する態度をA,B,C,D,Eで分類するということが昔言われた。Aは専門家で少数。Bは専門家はだしでごく少数。当時は岩村さんのことを意味していたが、まあ論文を書かなくなったベテラン基礎論屋としてもよい。Cは基礎論ファンでこれも少数。私はこの分類に入る。Dは基礎論にまったく無関心な人。多くの数学者がこれに入る。Eは基礎論に反感をもつ数学者。これがDと同じくらいに多い(多かった)。志村さんが新しいことは何も出ないとして基礎論を見下し、ヒルベルトを罵ったのが代表的な例である。
・数学は実力の世界だから、というかある程度研究職が得られるので、そうした卑しい争いは見られない。世の中、とは言わないが、大学の、とりわけ文系の世界は先の事件と大差のないことが日常茶飯事として見られる。志村さん程度の人は文系ではごく普通なのかもしれない。しかし数学ではまずめったに見られないので、反撃もせず皆さん黙り込んで黙殺したつもりでいるから私が取り上げたまでである。数学の人は純粋すぎてまったく無菌室の生物みたいである。それを良いことに言いたい放題誹謗中傷してはいけない。しかし、志村さんの場合は、自分がいかに偉い世界史的大数学者であるかということを売り込みたいだけなので、たいした害がない。早稲田の政経で起きているようなことはまったくの村社会の出来事で、どうしようもない。またそのうち。
http://d.hatena.ne.jp/q_n_adachi/20110517

 足立恒雄って人は「フェルマーの大定理」っていう本の中で哲学のことを唐人の戯言だなんて書いていたんですげー嫌いだったんだけど、この一連のツイートを見てみなおしたんだよね。
 っつーのがさ、志村五郎って相当権威なんだよねって素人が言うのもなんだけどさ、バッドなエピソードに事欠かない人でさ、これは聞いた話なんだけど、志村五郎が誰かに貸してた数学の本があって、その持ち主の家が空襲で焼けてしまったんだけど、その人に対して志村五郎は「本を弁償しろ!」だとかなんだとか、「どうやって返すんだ?」みたいなことを言っただとかね、丸山真男の家で政治論を話していたときにね、なんかの本の内容を丸まるあたかも自分が考えたかのように丸山に語ってさ、んで「それは何々の本に書いてあったことですね」って言われて赤っ恥をかいたとかね、志村の丸山批判もこの恨みがあってのことなんじゃないか?とか勝手に思っちゃうんだけど、足立さんの一連のツイートを見てると強ち噓じゃなさそうだな。つーかconsistancyがあるから多分本当なんだろうなって思っちゃうよね。
 あと高木貞治に関して言えば「老害だからとっとと引退したほうがいい」とかって志村が言ってたっつーのをこれまたどっかで見たな。で、そこで俺は「高木貞治ってそんなにどうしようもないやつだったのか!」って思ったんだけど、志村五郎がどうしようもないやつなんで全然それは信用できないなと思って。人格破綻者の主観なんてあてにならないからね。
 天才タイプで人格破綻者で言うとヴェイユが思いつくけど志村五郎は度が過ぎているよね。彼らの才能は凄いと思うけど人格的にクソ過ぎてさっぱり羨ましくないんだよね。人間としての徳が無さ過ぎるっつーか、数学の能力っつーパラメーターに値が行き過ぎているのか分からんけどさ、なんかすげーイヤなんだよね。学問的な成果と人徳とかって関係性はないにしてもやっぱここまで破綻してるとガッカリするよね。あとノイマン*18なんかも相当ダメなやつだよね。さっぱり羨ましくない天才の一人だよね。なんでこうもバランスが悪いのか。アンバランスだからこそ天才でいられるってタイプもいるかもしれないね。それで言うとニュートン*19が思いつくな。偉人扱いされてるけど相当なサイコっつーか人間的に本当にクズなんだよね。ニュートンチャイティン*20ニュートンのクソっぷりが学術的に検証されている本としてこれをあげていたけど読もうと思って読んでないんだよねぇ。
 いや、でも足立さん凄いな!と思って。所謂業界にいる人でここまではっきりとイニシャルとかじゃなくて書くって凄いよなぁーと思って関心してしまったんだよね。権力に迎合しないっつーかなんつーかさ、こういう人が日本の大学にもいるんだーとか思ったら結構気が晴れる気がしたよね。科学ってなんか人格とかって関係無い気がするじゃん?。でもそれって盲点だと思うんだよねぇ。人徳の欠如とかがさ、科学による暴走を生んだりもするわけじゃん?。だからこれってまぁすげー重要なことだと思うんだよね。
 この本で物理学者のほうの人がさ、すげー憧れを持って一流が集まる学会に行ったら、それこそ超有名な科学者とか物理学者が人間的にはクソみたいなやつばっかですんげー失望したみたいなことを言ってたんだけどさ、なんかすげーシンパシー覚えるんだよね。まぁ別に科学とか数学に限らず学問全般そうなのかもしれないけどさ、特に俺がムカつくのは社会科学とか哲学の分野だよね。
 言論も学問も人格と切り離し過ぎるのはどうかと思うんだよね。まぁ学術的な結果は内容で判断されるべきでその人の人格とか関係ないんだけどさ、でもそういう人が業界に居て権力を持つだとかさ、みんなから恐れられるとかさ、それこそ俺みたいなやつが学部にいたら「お前なんて才能ないからとっととやめろよ」とかって平気で言ったりさ、そういう人が学術的な業績だけで教育者として大学にいることの問題性だよね。研究者ならいいけど先生だったらやっぱそれはマズいと思うんだよね。特に哲学なんてその人の徳がなくて何を教えられるんだ?って感じじゃん?
 なんかこれって俺がいつも思う秀才の問題なんだよなぁー。すげー頭良いやつってどこかで人格破綻してるっつーかさ、無駄にプライドが高いとかさ、悪い意味で人を見下してるとかさ、挫折とか経験してないから人間的な深みとかないしさ、そういう秀才が評価する生徒ってのは似たような秀才だからさ、人材育成が偏ったり滞る可能性もあるよね。
 あとはすげー問題なのがさ、そのただ学術的な偉大さだけで自伝書けちゃうっていうことだよね。学者としては全然お手本にならない人間なわけで、そこで足立さんが「『記憶の切り絵図』は若い人には読んでほしくない本である。」って言ってるのが凄く示唆的だなと思ったわけね。こういうことを言える人はエライじゃん?みんなが「先生!」っていう人に対して数学者としては凄いけど人間としてはどうかと思うっていうことを率直に言っているってのがさ、普通は特にああいう業界じゃみんな言わなそうじゃん?そこを言ってるってのが凄いっていうか偉いよね。それは教育者として偉いってことだよね。って思ってたんだけど、どうやら退職をして言いたいことがようやく言えるようになったらしい。
ってことでした。
(後略:ただしこの後、このブログ筆者は「志村本を読み直してみたら、むしろ足立批判より志村の主張にかなり共感した」と掌返ししています(苦笑)。ただし、その部分は省略します)

 どうなんですかねえ。足立氏の言うような悪書なのか、そうでないのか。志村氏は足立氏のいうような「溝口健二のような人格破綻者」なのか(お断りしておけばアマゾンレビューにもネット上のブログ記事にも、一方では「足立批判はあたらない」などの志村擁護もあります)。なお、足立氏の志村批判の是非、真偽はともかく一般論として「才能(学問、藝術などの能力)と人間性と全く関係ない」つうのはその通りです。非常にわかりやすい例では「黒人差別暴言で非難されたノーベル医学賞のワトソン(遺伝子の2重らせん構造で受賞)」なんかがいますね。あるいは溝口健二とか。
 そういう意味で言えば、「I濱女史の政治的発言(例:沖縄に米軍基地がないと中国が攻めてくる)はおかしい」といった小生に向かって「I濱女史は偉大な学者だ」といって擁護しようとしたMukkeの主張は完全に詭弁です。
 奴のやってることは足立氏の志村批判「志村氏はその言動が人格的に問題がある困った人間だ」に対して「志村氏は足立氏の言うようなことはしてない」「足立氏のいうようなことをしていても人格的に問題ない」というのではなく「志村氏は偉大な数学者だ」といって反論したつもりになるくらい馬鹿げています。あるいはワトソンの黒人差別暴言批判に対して「ワトソンはノーベル賞を取った偉大な学者だ」といって反論したつもりになるくらい馬鹿げています。
 

【昭和天皇の87年】激怒した海軍 第一艦隊が東京湾に集結し、砲門を反乱軍に向けた - 産経ニュース

 海軍出身の岡田啓介*21首相、斎藤実*22内大臣鈴木貫太郎*23侍従長を襲撃された海軍軍令部は激高する。

 とはいえ515事件の実行犯は海軍将校ですからね。海軍が「皇道派的な流れ(海軍では一般に艦隊派と言われますが)」や「テロ」と全く関係ないかと言えばそれは違います。
 ちなみにウィキペディア艦隊派」は艦隊派ロンドン海軍軍縮条約締結について反対し統帥権干犯と非難した一派)のメンバーとして

伏見宮博恭王(1875~1946年)
  1932~1941年まで海軍軍令部長軍令部総長
加藤寛治(1870~1939年)
  1929~1930年まで海軍軍令部長
・末次信正(1880~1944年)
  1933~1934年まで連合艦隊司令長官
・山本英輔(1876~1962年)
  1929~1931年まで連合艦隊司令長官

をあげています。
 このうち、加藤は、

加藤寛治ウィキペディア参照)
・真崎甚三郎と親しく、二・二六事件では事件発生の朝、伏見宮、真崎と協議を行った後三人で参内。伏見宮昭和天皇に拝謁し、天皇に「速やかに後継内閣*24を組織すること(この時点では岡田首相は死亡したとみられていた)」や昭和維新の大詔渙発を上申したが、かえって天皇の不興を買う。加藤は真崎と共にのちに憲兵隊の取調べを受けた。

山本は

■山本英輔(ウィキペディア参照)
・海軍幹部は一般に二・二六事件に強硬な態度を取り、海軍兵力による武力討伐に賛成したが、山本は反対であった。
・陸軍皇道派の活動に理解を示していたことから二・二六事件後に岡田内閣が総辞職した際には、一時陸軍からポスト岡田の首班候補に擬されたが、首相には広田弘毅*25が就任し、山本内閣は誕生しなかった。事件後、二・二六事件の被告達や真崎甚三郎*26陸軍大将との関係が濃いと見られたことから危険視され予備役に編入された。

そうです。
 なお、ウィキペディア「515事件」は515事件に参加した海軍将校に死刑判決が出なかったことが、磯部浅一226事件実行犯らに「最悪でも死刑判決は出ない」という誤った考えを抱かせたとしています。


【政治デスクノート】共産党「沖縄県民投票は『民意』なのに国会多数の自民党はダメ」の矛盾(1/5ページ) - 産経ニュース(政治部次長 酒井充)

 結果は、反対が43万4273票で有効投票の72・2%、賛成は11万4933票(19・1%)、どちらでもないが5万2682票(8・8%)だった。玉城デニー知事は「移設反対の民意が埋め立てに絞って明確に示されたのは初めてで、極めて重要な意義がある」と強調した。反対が圧倒的に多数だったのは間違いないので「民意が明確に示された」と言えるだろう。しかし、別の解釈もできる。
 県民投票の投票率は52・48%だった。当日の有権者(投票資格者)は115万3591人だったので、「反対票を投じた人」は全体の37・6%だった。反対が多数だったことは変わらないが、「県民の6割以上が反対しなかった」ということもできる。

 言ってること無茶苦茶ですね。衆院参院の選挙の投票率も近年では「沖縄住民投票と同程度の投票率(もちろん逆にこれより若干高いこともあれば若干低いこともありますが大体この程度の投票率です)」ですので、産経の理屈では「沖縄住民投票と同様に投票者の7割の得票で衆院選である自民党候補が圧勝」しても

・しかし、別の解釈もできる。
衆院選挙の投票率は52・48%だった。
・52・48%×72・2%=37.6%から、「この選挙区で自民候補に票を投じた人」は全体の37・6%だったとわかる。自民支持が投票者の多数だったことは変わらないが、「選挙民の6割以上が自民候補を支持しなかった*27」ということもできる。

ということが可能です。産経は「そうですね。だからその6割の自民不支持に、当選した自民議員は配慮しないといけないですね」というのか。
 もちろん言わないわけです。一方で沖縄住民投票には無茶苦茶な因縁をつける。いつもながらどんだけデタラメなのか。これが政治部次長というのだから心底呆れます(もっと呆れるのは名誉毀損訴訟で敗訴した阿比留が左遷や懲戒処分どころか、論説委員編集委員として出世していることですが)。
 一方「自民が国会議席多数」とはいえそれは特定秘密保護法改憲などと言った「安倍極右政治」を積極的に支持する物では必ずしもないことはマスコミ世論調査(例:安倍政権での改憲反対が過半数)や「自民以外の右派政党の不振(大阪以外では勝てない維新、消滅した次世代の党など)」で明白です(もちろんそれは衆院参院選挙が沖縄住民投票のようなワンイシュー選挙でないことが一つの理由です)。
 たとえば、だからこそ安倍も未だに改憲案が提出できない。
 産経のように「自民が国会多数議席なんだから共産党など野党も自民に従え。安倍政権批判する野党は自民支持の民意に従え」ですむ話ではない。

 「自民党比例代表で得た得票率は33%、(有権者全体に占める)絶対得票率は17%です。ところが、全体の議席では61%を占めました。『これは大政党有利に民意をゆがめる小選挙区制がつくった虚構の多数だということを、言わなければなりません』と志位氏」
 小選挙区比例代表制に反対する共産党の主張を重ねて表明したのだろうが、正当に行われた選挙結果はそれなりに受け止めるのが、あるべき姿だ。裁判で敗訴し「裁判の仕組みが悪いから不当な判決になった」という主張とあまり変わらないのではないか。

 先日WTOで韓国に敗訴したときに「WTOの仕組みが悪いから日本が正しいのに不当敗訴した、WTO改革が必要だ」と抜かしていた産経が良くもいったもんです(たとえば【主張】韓国の禁輸で敗訴 何のためのWTOなのか - 産経ニュース参照)。
 なお、共産党や産経の主張の是非*28はさておき一般論として「不適切なルールやシステム」に批判を行い、改正を主張することそれ自体は「そのルールやシステムが本当に不適切かどうか」をひとまず置けば、別におかしくはありません。ルールは人間が作る物であり、完全無欠なんかあり得ないのだから適宜修正すればいい。
 そして「不適切なルールやシステムの改正主張」は当然ながら「不適切なルールだからお前の勝利と認めない」つう話ではない(たとえば産経とてさすがに「WTO判決なんか無視する」とはいっていません)。共産党もそこまでは主張していません。共産党は「改正主張」&「不適切なルールによって得た大量議席を口実に安倍政権が、改憲反対などの民意を無視することは許されない。」といっているだけです。

*1:ウィキペディア「志村五郎」によれば数学関係の著書としては『数学をいかに使うか』(2010年、ちくま学芸文庫)、『数学の好きな人のために:続・数学をいかに使うか』(2012年、ちくま学芸文庫)、『数学で何が重要か』(2013年、ちくま学芸文庫)、『数学をいかに教えるか』(2014年、ちくま学芸文庫)が、中国古典文学関係の著書としては『中国説話文学とその背景』(2006年、ちくま学芸文庫)、『中国古典文学私選 凡人と非凡人の物語』(2008年、明徳出版社)がある。

*2:1927~1958年。東京大学助教授(数学)。1958年にガス自殺。その後、婚約者・鈴木美佐子も、遺書に「私たちは何があっても決して離れないと約束しました。彼が逝ってしまったのだから、私もいっしょに逝かねばなりません」と書き残して後追いのガス自殺を遂げている(ウィキペディア「谷山豊」参照)。

*3:1930~2019年

*4:著書『文明論之概略を読む (上)(下)』(1986年、岩波新書)など

*5:1941年生まれ。早稲田大学名誉教授(数学)。著書『フェルマーの大定理が解けた!:オイラーからワイルズの証明まで』(1995年、講談社ブルーバックス)、『無限のパラドクス:数学から見た無限論の系譜』(2000年、講談社ブルーバックス)、『無限の果てに何があるか:現代数学への招待』(2002年、光文社知恵の森文庫→2017年、角川ソフィア文庫)、『フェルマーの大定理』(2006年、ちくま学芸文庫)、『√2の不思議』(2007年、ちくま学芸文庫)、『楽しむ数学10話(新版)』(2012年、岩波ジュニア新書)、『数の発明』(2013年、岩波科学ライブラリー) など

*6:カナダ人数学者ジョン・チャールズ・フィールズ (1863–1932) の提唱によって1936年に作られた賞

*7:なお、ノーベル賞には「物理学賞」「化学賞」「医学賞」と数学が関わる賞はありますが、「数学賞」自体はありません。

*8:ヨーロッパの数学界にこの予想を最初に持ち込んだのが当時の数学界の権威であったアンドレ・ヴェイユ(1906~1998年)であったため、欧米ではこの予想の呼称は「谷山=志村=ヴェイユ予想」と呼ばれることもある。しかし、数学者のサージ・ラング(1927~2005年)は谷山・志村予想の調査・研究を進めた上で、ヴェイユは「谷山・志村予想」を再発見しヨーロッパに紹介しただけ(まあそれだけでもスゴイですが)でこの予想には直接的には何の貢献もしていないと指摘している(ウィキペディア谷山・志村予想」参照)。

*9:1875~1960年。東京帝国大学教授(数学)。著書『数学小景』(岩波現代文庫)、『近世数学史談』(岩波文庫)、『新式算術講義』、『数学の自由性』(ちくま学芸文庫)など

*10:1887~1947年。

*11:1862~1943年。ゲッティンゲン大学教授(数学)。著書『幾何学基礎論』(ちくま学芸文庫)など

*12:高木貞治、ヘッケ、ヒルベルトへの志村著書での悪口が読むに堪えないほど酷い(足立氏)」という前後の文脈から考えてGHQマッカーサーではなく数学者でしょう。誰だか知りませんが。

*13:ウィキペディア谷山・志村予想」によれば『志村は著書『記憶の切繪図』(2008年、筑摩書房)のなかで「有理数体上の楕円曲線はモジュラー関数で一意化される」という「谷山・志村予想」の命題を「私の予想」と呼んでおり、谷山が1955年に提案した問題とは無関係だとしている』だそうです。

*14:彌永昌吉学習院大学名誉教授(1906~2006年)のこと。著書『数学者の20世紀:彌永昌吉エッセイ集1941-2000』、『若き日の思い出 数学者への道』(岩波書店)、『数学のまなび方』(ちくま学芸文庫)など

*15:1917~1998年。プリンストン大名誉教授

*16:「I濱Y子教のMukkeかよ」といいたくなりますね。思わず吹き出しました。

*17:飯高茂・学習院大学名誉教授(1942年生まれ)のこと。著書『パソコンで開く数の不思議世界』(2004年、岩波ジュニア新書)、『いいたかないけど数学者なのだ』(2006年、NHK生活人新書)など

*18:1903~1957年。ウィキペディアノイマン」によれば『ソ連への先制攻撃を強く主張し、後に『ライフ』誌が掲載した死亡記事によれば、1950年に「明日ソ連を爆撃しようと言われたら、なぜ今日爆撃しないのかと言う。今日の5時にと言うなら、なぜ1時にしないのかと言う。」という発言をしたとされる極右』だそうです。

*19:1642~1727年

*20:数学者(1947年生まれ)

*21:田中、斎藤内閣海軍大臣、首相を歴任

*22:第一次西園寺、第二次桂、第二次西園寺、第三次桂、第一次山本内閣海軍大臣朝鮮総督、首相、内大臣など歴任

*23:海軍次官連合艦隊司令長官、海軍軍令部長侍従長、枢密院議長、首相など歴任

*24:普通に考えれば真崎内閣のことでしょう。

*25:斎藤、岡田、第1次近衛内閣外相、首相を歴任。戦後戦犯として死刑判決。後に昭和殉難者として靖国に合祀。

*26:台湾軍司令官、参謀次長、陸軍教育総監を歴任

*27:産経のへりくつはともかく近年の投票率(52%程度)では「52%の過半数=26%」なので選挙民の3割程度の支持が得られれば「ライバル候補がそれ以上の支持でない限り」当選できる(つまり必ずしも圧倒的支持でなくても当選できる)のは事実です。産経が強弁するほど安倍自民が国民に支持されてるわけではないのは事実でしょう。そしてだからこそ「野党共闘により反自民の票を集めること」が重要になるわけです。

*28:共産党小選挙区制批判(少数意見の切り捨てにつながる)については俺は同意見です。産経のWTO批判についてはよく分かりません。

今日の産経ニュースほか(2019年4月21日分)

修学旅行は根室管内へ 北方領土問題啓発 内閣府が誘致拡充:どうしん電子版(北海道新聞)

 内閣府は本年度、北方領土に隣接する根室市など根室管内1市4町への修学旅行の誘致策を拡充する。ロシアとの平和条約締結交渉が停滞する中、航空運賃や宿泊費助成額の倍増などによって、全国の若い世代が北方領土問題に触れる機会をより増やす狙いだ。
 誘致先は根室、別海、中標津、標津、羅臼の1市4町。航空運賃助成は中標津空港を利用する場合に限り片道1人4千円、宿泊費助成は1人1泊2千円(民泊は同4千円)にそれぞれ増やす。元島民らの講話など複数の体験学習に参加することを条件にする。

 呆れて二の句が継げません。「拉致問題の啓発」とやらも同じですが教育をおもちゃにするのも大概にしてほしい。そもそも拉致問題北方領土問題とは「外交問題」であり啓発活動でどうにかなる話じゃありません。


なぜ、投票しなかったのか 浮かぶ政治的無関心「何も変わらない」 - 産経ニュース
 もちろん「そもそも政治に無関心」という人間もいますのでこれを鵜呑みには出来ません(そもそもどう言い訳しようと無投票は結果的には白紙委任と同じです)。ただ一方で「相乗り候補によるオール与党(地方の首長選)」「民主党政権の公約破り(沖縄基地問題など)」などが「どうせ変わらない」という雰囲気を助長してること、つまり「政治家の側にも一定の問題があること」もまた事実です。


自民・二階幹事長「敗因分析を急ぎ、今後に備える」 記者団とのやり取り要旨(1/3ページ) - 産経ニュース
 事前世論調査の結果通り、大阪は維新が、沖縄は野党共闘候補が勝利しました。現職の宮本氏が議席を失ったことは残念であり、「立民や国民民主が自主投票止まりだったこと」といい共産支持者としては「やはり出ない方が良かったのでは」感がありますが、「過ぎたことを言っても仕方がない」ので「現在書記局長の小池氏の復帰(一時、落選したが後に参院議員に返り咲き)」のように一日も早い復帰を期待したい。
 それにしても「敗因分析(二階氏)」ねえ。まあ立場上、そう言わざるを得ないでしょうが、大阪にしても沖縄にしても「維新や野党共闘の勝利」はこれが初めてではありません(先日の大阪ダブル戦勝利や、沖縄県知事選でのデニー氏当選など)。「今更かよ」ですね。特に「沖縄の敗戦」なんて敗因はわかりきってるわけです。「基地問題沖縄県民を踏みつけにして対話のポーズすら示さないこと」だと。結局「勝つ気がねえんじゃねえか」つう話にしかなりませんよね。「沖縄で選挙に勝つことより米国にへいこらすることの方が大事か?」という話です。


NGT山口さん「卒業」にファンら戸惑い 「これで終わりにしないで」 - 産経ニュース
「『いまは加害者』と言われた」「アイドルできる場所なくなった」 NGT山口さんが卒業(1/2ページ) - 産経ニュース

「『いまは加害者』と言われた」「アイドルできる場所なくなった」 NGT山口さんが卒業(1/2ページ) - 産経ニュース
「私、山口真帆はNGT48を卒業します」と涙声で宣言する山口さん。用意した手紙を取り出すと、大きく深呼吸をし、「いままで黙ってきた思いを言いたい」と読み始めた。
 「私はアイドル、そしてこのグループが好きだった。だからこそ変わってほしかったし、仲間に同じ思いをしてほしくないと、すべてを捨てる覚悟で取った行動でした」と事件をツイッターで“告発”した経緯を震える声で語った。
 運営会社「AKS」(東京都)側への不満も口にした。
 「いまは『会社を攻撃する加害者だ』とまで言われています」「『目をそらしてはいけない問題に対して、そらさないなら辞めろ』。新生NGTを始められないのがこのグループの答えでした」「正しいことをしている人が報われない世の中でも、正しいことをしている人が損をしてしまう世の中ではあってはいけないと私は思います」
 3月に開かれた運営側の記者会見の最中に「なんでうそばかりつくんでしょうか」などと反論するツイートを行った山口さんに対し、松村匠・AKS運営責任者兼取締役は「コミュニケーションをしっかり取りたい」と話していたが、状況は変わっていなかったとみられる。
 「この環境を変えなければ、また同じことが繰り返されると思い、きょうまでずっと耐えて最善を尽くしましたが、私にできたことはほんの少しでした」と事件発生以来の約4カ月間を振り返り、「いまの私にNGT48のためにできることは卒業しかありません」と言い切った。

 まあ信頼関係が完全に失われたようだから、こうなるでしょう。無理して残っても不幸なだけでしょう。これで芸能界引退となると残念ではありますが、そのあたりはまだ分からないようです。別に彼女のファンではないですが、彼女のファンたちが言うように「彼女に非がないことで引退なんておかしい」と思うので「彼女が芸能活動を希望するならば」ですが、何らかの形で芸能活動を続けてほしいもんです。


野田聖子氏、東京で「女性塾」開講 政治参画訴え - 産経ニュース
 未だにポスト安倍を狙ってるんですかねえ。石破*1元幹事長、岸田*2政調会長と違い、派閥ボスではないこと、女性に対する日本社会の差別的視線、「石破が出馬した総裁選で結局出馬できなかったこと」など諸々考えると、いかに「自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相をつとめた」とはいえ失礼ながら「無理だろ」感しかないですが。
 まあ、日本において当面、「女性首相」なんてありそうにないですね。少なくとも今の自民党からは当面でそうにない。

 「女性や高齢者、障害者、性的少数者LGBT)など、社会のシステムからこぼれ落ちている人たちを迎え入れる国をつくらなければならない」と語った。

 まあ一般論としては間違ってないんですけどね。ただし、「LGBT差別・杉田を野放しにしてるのがあんたの所属する自民党じゃん。口先だけのきれい事じゃん」感は否定できません。まあ、きれい事すら言えない「杉田のようなクズ」よりは何倍もマシですが。
 しかしこういうアピールすると言うことは暗に「安倍政権はそうした人々に冷たい」といってますよね。確かにその通りだと思いますが。


開拓の父、佐賀出身の島義勇氏を顕彰 札幌で開催 - 産経ニュース
 前も書きましたが神社でやる顕彰祭に「佐賀県山口祥義*3知事や佐賀市の秀島敏行市長」というのは政教分離原則上、非常に問題でしょう。
 どうしても公人の「公務としての出席」を求めるなら、神社以外でやるべきです。どうしても神社でやりたいなら公人の「公務としての出席」を求めてはいけない。まあ立場上、断りづらいのでしょうが佐賀県知事佐賀市長も「どうしても神社でやるというなら、政教分離の問題があるから出席はお断りする」といわないといけない。
 しかし、そういう批判的意識が産経記事だけではなく

「北海道開拓の父」札幌で顕彰祭 佐賀藩士の主席判官、島義勇:話題のニュース:中日新聞(CHUNICHI Web)
 明治時代初期に北海道の開発に尽力し「北海道開拓の父」と呼ばれる佐賀藩島義勇(1822~74年)の顕彰祭が21日、札幌市中央区北海道神宮で開かれた。

など、他の記事にもほとんど見られないのが残念です。日本人はぶっちゃけ神社に対して甘過ぎでしょう。
 もちろん「いくら北海道開拓の父(開拓使判官)でもテロリスト(佐賀の乱首領として斬首)を顕彰していいのか」つう問題もあります。
 それにしても「韓国の安重根顕彰」についてはさんざん「テロリストなのに顕彰するのか」とか非難めいたことを抜かしてた産経も「日本人テロリスト・島」には「佐賀を代表する明治新政府幹部の一人*4」と随分と甘いもんです(もちろん島の場合、顕彰されてるのはテロ行為ではなく北海道開拓ではありますが)。まあそれいったら「西南戦争の西郷*5」も内乱起こしてるから立派なテロリストですね。ただ、佐賀で「島なんかテロリスト」、鹿児島で「西郷なんかテロリスト」と言ったらたぶん「郷土の英雄をたった一度の間違いで全否定するとはどういうことか!」「彼らをそこまで追い詰めた明治新政府の側に問題は何もないのか!」と怒られて恐ろしいことになるんでしょうね。


スリランカで爆発20人死亡 高級ホテルや教会 - 産経ニュース
 普通に考えればLTTEタミル・イーラム解放のトラ)のテロなんでしょうが、ただし
1)しばらくスリランカでこの種のテロはなかった
2)政府発表ではLTTEは壊滅的打撃があったはず
ということで「?」ではあります。
【追記】
 LTTEではなくアルカイダなどのイスラム過激派の犯行らしいですね。ただスリランカて俺には「仏教国であってイスラムの力がそれほど大きいイメージはない」のですが、意外とイスラムネットワークがあるのか。


靖国神社が前宮司の手記に見解 「人々の祈りの中に『みたま』は存在」 - 産経ニュース

 小堀氏は、天皇陛下靖国神社を参拝せず戦地への慰霊の旅を続けられていることについて「かつての戦地には、遺骨はあっても靖国神社の神霊(みたま)はそこにもうおられないと考えます」「神霊が陛下といっしょに移動することはありえないと思われます」と述べていた。
 これに対し見解は「公共性を有する神社や慰霊碑だけでなく、神棚や墓所・仏壇、さらには亡くなられた方々それぞれの縁の場所においても、人々の祈りの中に『みたま』は存在すると考えます」と、戦地にも戦没者の霊はいるとの認識を示した。

 少し古い記事ですが。しかし現天皇の戦地巡り&「靖国に来ないこと」を公然と批判できないからこうなるのでしょうが、こうなると「天皇や皇族が靖国参拝しなくても何ら問題ない」、いやそれどころか、「靖国が要望する首相や閣僚の参拝」とて「外交関係などを犠牲にしてまでやる必要はない」「戦地巡りや千鳥ヶ淵で一向にかまわない」わけです。


首相、靖国神社に供物 春季例大祭、参拝見送り - 産経ニュース
 もちろん供物(真榊)だけでも「政教分離原則上」、あるいは「A級戦犯が祀られていることによる戦争認識の問題上(つまり靖国と同様にA級戦犯を美化してるのではないかと言うこと)」非常に問題ですがそれでも安倍は「欧米や中国、韓国の批判」が怖くて参拝は出来ないわけです。

 首相は2018年10月、日本の首相として約7年ぶりに中国を公式訪問。6月には大阪で開く20カ国・地域(G20*6)で首脳会合に合わせ習近平*7国家主席の来日を予定しており、こうした両国間の関係改善の流れを優先した。

 はっきりと産経が「中国など外国への配慮」が参拝しない理由であろうと認めてるのが興味深い。なお、「安倍が見送った」以上、閣僚連中も「供物」はともかく参拝はしないでしょう。
【追記】
閣僚の靖国参拝、今年もなし=春季例大祭が終了:時事ドットコム
 予想の範囲内ですね。もちろん「安倍の指示」であり、目的には「G20の習主席来日」でしょうが産経などウヨ連中は絶対に安倍批判しないわけです。


【新聞に喝!】危ないトランプ歓迎論 インド太平洋問題研究所理事長・簑原俊洋(1/2ページ) - 産経ニュース

 ドナルド・トランプ氏。大国が衰退期に差し掛かると、かつての大英帝国がそうであったようにリーダーの質も低下する*8とよく言われる。だが、まさかここまで一気にレベルが下がるとは予想だにしなかった。
 にもかかわらず、日本の紙面をにぎわす一部の保守論客*9はとにかくこのトランプ氏が大好きなようで規範を破壊する彼の行動をもろ手で歓迎する。しかし、民主主義と自由主義の価値観に基づく公共財を提供する責任感を喪失させたアメリカは、世界にとって大きな不幸をもたらすのは間違いなく、日米関係をも揺るがす結果を惹起(じゃっき)するであろう。

1)「メキシコ国境に壁を作る、と言い出すわ」
「CO2は温暖化の原因じゃないといってパリ協定を離脱するわ」
「過去の経緯や、アラブの反発無視して、イスラエルの首都はエルサレムだの、イスラエルゴラン高原支配を支持すると言い出すわ」
オバマの決めたイラン核合意はやめると言い出すわ」
ロシアゲートでトランプ批判するマスコミをフェイクニュース呼ばわりするわ」
「その結果、英仏独からもトランプ批判が出るわ」なんてトランプを手放しでなんか支持できへんわ!、いくら安倍総理がトランプとの交遊を自画自賛してるとは言え、支持してる保守派(例:国基研)はおかしいわ、
2)「日本相手に報復関税するわ」
「日本に相談もなしに米朝会談発表するわ」なんてのは日本保守として支持出来るんか!
3)いくらトランプが共和党出身大統領とはいえ、「トランプイコール共和党」じゃない(共和党内にもトランプ批判は存在する)。ましてや「トランプイコールアメリカでもない」やろ。米国民主党はトランプ批判してるし。

つうある意味正論です。


【昭和天皇の87年】皇帝にも敬礼せず… 軍旗はそんなに偉いのか - 産経ニュース

 溥儀は、絶対権力ではなく最高権威として君臨する天皇の地位を、少し勘違いしていたようだ。

 産経の場合「勘違いではなく故意の詭弁、デマ」でしょうがもちろん昭和天皇は制度上「首相、軍」の上に位置する絶対権力者です。
 だからこそ、田中義一*10は首相を辞めたくなくても「この前、張作霖暗殺問題で陸軍関係者を処分すると言ったのに、陸軍が反対するから、やはり処分しないとはどういうことか。お前は陸軍との意見調整もしないで、俺にいい加減な報告をしたのか。お前の言うことなんかもはや何一つ信用できない」と言う趣旨の発言を昭和天皇にされ、事実上「辞職しろ」と引導を渡されればやめるしかなかった。
 226事件でも「統制派によって左遷された」真崎甚三郎は当初は「復権の絶好のチャンス」とばかりに「青年将校を利用して首相になろう」と動きますが、側近を殺された昭和天皇の怒りがすさまじいこと、下手に青年将校に調子を合わせるとそれこそ昭和天皇によって226事件の共犯として処罰されかねないことに気づくと青年将校から距離を置き、切り捨てに動きます。
 田中や真崎の言動は「昭和天皇が最高権力者であるから」こその動きです。
 もちろん226事件は客観的に見れば「統帥権干犯」であり「天皇側近の暗殺」です。天皇も激怒している。ただし少なくとも青年将校の主観ではたとえ「自己欺瞞」「ストーカーやDV夫の身勝手な愛のようなもん」であっても彼らの行為は「天皇のために君側の奸物を除去した、天皇に感謝されてしかるべきもん」で「天皇への反逆」ではありません。だからこそ彼らは「君側の奸物」は暗殺しても昭和天皇を殺して秩父宮(一時、青年将校とつきあいがあった)を天皇にしようなんて考えないわけです(一方、昭和天皇の方は、一時は秩父宮擁立をマジで恐れていました)。
 磯部浅一

『獄中日記』 磯部浅一
・陛下がどうしても菱海の申し条をおききとどけ下さらねばいたし方ございません、菱海は再び陛下側近の賊を討つまでであります、今度こそは宮中にしのび込んでも、陛下の大御前ででも、きっと側近の奸を討ちとります。
 おそらく陛下は、陛下の御前を血に染めるほどのことをせねば、お気付きあそばさぬのでありましょう、悲しいことでありますが、陛下のため、皇祖皇宗のため、仕方ありません、菱海は必ずやりますぞ。
・陛下、菱海は死にのぞみ、陛下の御聖明に訴えるのであります、どうぞ菱海の切ない忠義心を御明察下さりますよう伏して祈ります。
天皇陛下、何という御失政でござりますか、なぜ奸臣を遠ざけて、忠烈無双の士をお召し下さりませぬか。
・陛下が私どもの挙をおききあそばして、「日本もロシヤのようになりましたね」と言うことを側近に言われたとのことを耳にして、私は数日間気が狂いました。「日本もロシヤのようになりましたね」とははたして如何なる御聖旨かにわかにわかりかねますが、何でもウワサによると、青年将校の思想行動がロシヤ革命当時のそれであるという意味らしいとのことをソク聞した時には、神も仏もないものかと思い、神仏をうらみました。

と「自分たちの思いをわかってくれない」昭和天皇への怒りと失望を獄中日記でぶちまけていますが、それでも彼が「やる」といっていることは「愚かな君主・昭和天皇の覚醒」をはかるための「君側の奸物の除去」です。決して「昭和天皇の殺害」ではない。
 したがって「226事件が起こったから天皇は最高権力者じゃない、青年将校天皇を軽く見ていた」とはいえません。

 昭和天皇は知らなかった。そのころ、皇道派と統制派の派閥争いで揺れる陸軍で、一部の青年将校らが秘密裏に会合を重ねていたことを。永田鉄山斬殺事件に刺激を受けた彼らは、日本の歴史を変えるような大謀略を練っていたのだ。

 226事件のことですが、通説では、この事件の直接の経緯は「永田暗殺」よりもむしろ「第1師団の満州への派遣発表」です。
 これが「単なる通常の軍事計画」だったかどうかはよくわかりません。ともかく、「第1師団に多数青年将校が在籍していたこと」から青年将校はこの計画を「自分たちを日本から追放する統制派の陰謀」「中国との戦争は当分続くだろうし、満州へ行ったら生きて帰ってこれないのではないか」と憤激しました。そして「そんな扱いをするならこっちにも考えがある!」と暴発するわけです。当時の川島*11陸軍大臣が「統制派でも皇道派でもない中立派」として大臣に担がれた物の、中立であるが故に強力なバックを持たず、彼自身も「良く言えば穏健、悪く言えば意志薄弱」な性格だったことも青年将校の暴発を助長しました。「川島大臣ならごり押しすれば言うことを聞いてくれる、真崎首班が実現できるかもしれないし、満州派遣もなしになるかもしれない」と青年将校になめられてしまったわけです。青年将校は少なくとも川島大臣を暗殺された永田ら統制派幹部ほどには敵視していません。
 さて226事件は確かに「謀略」ではあるのでしょうが目的、要求内容は実にシンプルです(ウィキペディア226事件」参照)。
 何せ彼らの政府への要求は
1)真崎*12陸軍大将を首相にしろ
2)荒木*13陸軍大将を関東軍司令官にしろ*14
3)統制派を首にしろ、陸軍幹部から排除しろ
ですから。「皇道派のリーダーである真崎と荒木を要職に就けて、統制派を粛清すれば陸軍も良くなるし、日本も良くなる」とは実にシンプルです。
 そして真崎を首相にするために「岡田*15首相暗殺*16」にまず動くと共に「こうした真崎首班要求に絶対に反対するであろう*17」高橋*18蔵相、斎藤*19内大臣、鈴木*20侍従長と言ったいわゆる重臣も「邪魔者は排除する」として襲撃し、斎藤と高橋を殺害、鈴木に瀕死の重傷を負わすわけです。
 なお、小生の持ってる、須崎慎一『226事件』(2003年、吉川弘文館)によれば陸軍大臣についても、青年将校の中で「小畑敏四郎*21」「柳川平助*22」といった皇道派幹部の名前が出ていたようですが、意見統一がとれなかったようで、政府への要望事項としては出てきません。


天皇陛下ご即位30年祝う 「奉祝奈良県民の集い」に200人 - 産経ニュース
 とてつもなく少ないわけでもないが、集会としては小規模ということを考えると「奈良県政財官界」がコミットしてる集会と言うよりは、日本会議神社本庁がコミットした代物でしょうか?


【政界徒然草】的外れな「忖度」批判では済まされない関門新ルート(1/4ページ) - 産経ニュース
 いつもながら産経らしい馬鹿馬鹿しさです。「新関門ルートが必要」だとしてもそのことは決して「忖度がなかった」「不当な圧力がなかった」ということを意味しません。
 たとえばロッキード事件で、「丸紅(ロッキード代理店)がおすロッキード社製航空機」が高性能で、全日空に採用されるのが当然なら、「不正はなかった」のか。そういう話ではないわけです。大久保利春・丸紅専務(当時)が「上司の命令で、田中*23総理に賄賂を渡して協力を依頼した」と自白した以上、不正はあったわけです。
 そもそも「仮に今回、不正がないにしても」、軽口ですら忖度云々といった塚田前国交副大臣がおかしい。国交副大臣という役職にある物が「自らの職務権限に関すること」で「地元関係者の陳情を聞き、必要性を実感した」というならともかく「安倍*24総理と麻生*25財務相に忖度した」と公言すれば野党の追及を受けるのは当たり前です。
 安倍や麻生に「そうした不正がない」のなら追及されても全く困らないでしょう。そして安倍や産経らが怒る相手があるとしても、それは野党ではなく、塚田に決まってる。そしてこういうことを産経が言えば言うほど「やはり不正があるのか」「今回不正がないにしてもモリカケなど他の疑惑への波及を恐れてるのか」と思われるだけです(実際そうでしょうが)。

*1:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*2:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長

*3:元総務官僚。鳥取県商工労働部長、長崎県総務部長などを経て佐賀県知事

*4:佐賀出身の明治新政府幹部には他には「参議兼司法卿を勤めたが、征韓論で下野。後に島と共に佐賀の乱を起こし刑死した江藤新平」、「参議兼大蔵卿、第1次伊藤、黒田、第2次松方内閣外務大臣、首相などを歴任した大隈重信」、「参議兼司法卿、第1次松方内閣文相、枢密院議長などを務めた大木喬任」、「大蔵卿、第1次松方内閣農商務相などを務めた佐野常民」、「外務卿、第1次松方内閣内務相、枢密院副議長などを務めた副島種臣」なんかがいます。

*5:参議、陸軍大将、近衛都督

*6:G7諸国(アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)、EUBRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)、メキシコ、オーストラリア、韓国、インドネシアサウジアラビア、トルコ、アルゼンチンのこと。

*7:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*8:「英国のリーダーの質低下」って具体的になんなのか?

*9:一部どころか「安倍がトランプとの交遊を自画自賛してること」もあって少なくとも「自民党支持の保守論客」は皆、少なくとも建前上は「トランプ大好き」だと思いますが。

*10:第二次山本、原内閣陸軍大臣を経て首相

*11:朝鮮軍司令官、岡田内閣陸軍大臣など歴任

*12:台湾軍司令官、参謀次長、陸軍教育総監など歴任

*13:犬養内閣陸軍大臣、第1次近衛、平沼内閣文部大臣など歴任。戦後、戦犯として終身刑判決を受けるが後に仮釈放。

*14:犬養内閣陸軍大臣時代に高橋蔵相の予算カット要求に抵抗しなかったことで、青年将校の荒木評価は真崎よりも落ちていました。

*15:田中義一、斎藤内閣海軍大臣、首相を歴任

*16:ただし誤って別人を殺害し失敗。

*17:高橋については軍事予算カットへの恨みもありました。また「原敬首相暗殺後に原内閣蔵相だった高橋が首相に就任した前例」から「岡田首相暗殺後の後継が高橋蔵相になること」への危惧もあったでしょう。

*18:日銀総裁、第一次山本、原、田中義一、犬養、斎藤、岡田内閣蔵相、首相を歴任

*19:第一次西園寺、第二次桂、第二次西園寺、第三次桂、第一次山本内閣海軍大臣朝鮮総督、首相、内大臣を歴任

*20:海軍次官連合艦隊司令長官、海軍軍令部長侍従長、枢密院議長、首相を歴任

*21:参謀本部第3部長、陸軍大学校長など歴任

*22:陸軍次官、台湾軍司令官、第10軍司令官(南京攻略戦に従事)、興亜院総務長官、第2次近衛内閣司法大臣を歴任。

*23:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*24:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*25:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相。現在、第二~第四次安倍内閣副総理・財務相

今日の産経ニュースほか(2019年3月26日分)

■立民候補だった野郎のヘイトスピーチについて
 コメント欄でアンドリュー・バルトフェルドさんにご指摘頂いた件ですがネット上でも

■ゆーすけ
‏ 立憲民主党から群馬県太田市議選に立候補予定の神谷だいすけさんの経営する移民問題総合研究所のページはご覧になりましたか?差別団体日本第一党と変わらないことを主張していますが、こんな人に公認を出していいものなのでしょうか?

■佐藤圭(東京新聞記者)
‏ またもや立憲民主党候補のヘイトスピーチが発覚。ネット上の発言は少し調べれば分かりそうなものだが、立民の候補者選定はどうなっているのか。

という批判が出ていますね。「神奈川県議候補でヘイト」「太田市議候補でヘイト」て最大野党がこんな無様なことだから「安倍さんでええヤン(安倍支持層)」「最大野党がこれじゃどこも支持できない(一部の安倍批判派)」になるわけです。小生なんぞはそこで「共産支持、この道しかない」なんですが残念ながら日本では「安倍批判派においてすら」未だに反共意識が強いようですからねえ。安倍を下野させるためにはそういうのんきな(?)こと言ってる場合じゃないと思うんですが。誰も「安倍下野のために共産と共闘しよう」とはいっても「共産党員になれ」「共産党の首班政権を目指そう」とは言ってないわけです。選挙で共産に投票する程度のことはすべてのアンチ安倍がやるべきでしょうね。共産以外の他野党が酷すぎるので。俺も正直「共産党には失礼ながら」あの党のすべてを支持してるわけではありません*1し、「周囲のしがらみもあって」党員でもありません。でも選挙では基本あの党に常に投じてきました。他が酷すぎるので。少なくとも比例選挙と「複数選挙区」はそうですね。「1人選挙区」では何度か他野党に投じたこともありますが。


立憲民主が政権構想委員会 「単独政権」奪取狙いか - 産経ニュース
立民・枝野氏、共闘より単独主義の思惑 (1/2ページ) - 産経ニュース
 本当に枝野が野党共闘に否定的なら愚劣で身の程知らずと言うべきでしょう。結党当初が最高支持率であとはずっと下り坂。今や一桁のパーセントにまで支持率が落ち込んで自民党とダブルスコアの政党・立民がそんなことが出来ると本気で思ってるのか。
 こんな馬鹿なことをしていては「前原や細野の次の自滅」は枝野じゃないか。そのときは枝野も細野のように自民入党を目指すのか。
 こうした馬鹿者ども(反共主義・連合執行部へのへつらい?)が安倍を利しているわけでうんざりしますね(典型的には希望の党騒動)。
 安倍を倒す前に「枝野のようなバカ」を倒す必要があるんでしょうか。つうか立民って完全に「枝野の独裁政党」「枝野以外の人間にまるで存在がない枝野の私兵集団」にしか今や見えないんですが。


女性の役割、「r」の発音、北海道の色 主な検定意見と修正内容 教科書検定 - 産経ニュース

 6年の社会で、江戸時代初期の対外貿易などを学ぶページでは、日本を赤く塗った地図に検定意見が付いた結果、北海道を白くする修正がなされた。文科省の担当課では「当時は江戸幕府の支配が北海道に及んでおらず、児童が誤解する恐れがある」と説明。しかし幕府の支配領域だとする説明は地図にも本文にもなく、教科書をみた子供たちに、北海道は日本でないかのような印象を与えることになった。
 北方領土が日本固有の領土であることをPRする内閣府のホームページには、江戸初期に松前藩が「北海道を支配していた」と書かれている。今回の検定は、こうした内閣府の見解とも矛盾することになり、今後議論を呼びそうだ。

 「支配」が何を意味するかですね。松前藩が完全にアイヌ支配下に治めていたかと言えばそんなことはないでしょう。
 おそらくはいわゆる「間接支配」だったわけです。そしてそう言う状況を果たして「北海道は江戸時代から日本の領土」といえるのかどうか。いずれにせよ「北方領土が日本の領土かどうか」と「松前藩が江戸時代に北海道を支配していたといえるかどうか」はまた別問題です。
 いわゆる「千島樺太交換条約」により千島は日本領となり、その後も日本領であり続けたと理解すればそれで十分なわけです。 


竹島、尖閣も「固有の領土」全社明記 小学校教科書検定(1/2ページ) - 産経ニュース
 安倍自民の圧力で全社記載なのだから、教育性のかけらもない、およそまともな話ではありません。しかも「韓国や中国と日本の主張は比較して考えてみましょう」ではなく「日本の主張が正しい、以上」では全く教育的ではない。そもそも「日本の主張が正しい、以上」なんてもんは国内でしか通用しません。「国内でしか通用しない内弁慶の日本人」を作り出してどうするのか。まあ安倍自身が「内弁慶でお山の大将」というそう言う情けない存在であるわけですが。


「反天皇制」判事の判決、自民・門氏「信頼寄せられぬ」 最高裁は同じ答弁繰り返す - 産経ニュース
 今の安倍自民らしいトンデモ発言ですね。もちろん判事氏の言論の自由を否定する暴挙として批判していく必要があります。
 と同時にこの一件は「天皇個人の人間性」に関係なく天皇制という「制度」が有害であることの証明と言っていいでしょう。天皇一族が「天皇・皇族であり続ける限り」彼らは「人権侵害に加担する存在」を続けることになります。
 まともな人間ならおよそ精神的に耐えられないでしょうし、耐えられなかった「ある意味ピュアな人」が「うつ病を発症した」という雅子氏であり、「耐えることが出来る人権意識が欠如した鈍感な連中」が「雅子氏以外の天皇一族」と言ってもいいのではないか。
 それにしても最高裁が「政治活動の自由」を理由に調査要求を拒否しないあたり「日本は三権分立ではない」ということを改めて実感し情けなくなります。なるほど安倍自民が「韓国政府は徴用工訴訟最高裁判決をなんとかしろ」というのもよくわかります。日本では最高裁は「自民党の奴隷」のわけですから。ただし「日本とは違う」まともな国家である韓国ではそんなことはないわけですが。


【政界徒然草】細野豪志氏「戸別訪問1万軒」自民党で政策実現目指す (1/5ページ) - 産経ニュース

 細野氏*2左傾化が進む野党で活路を見いだせず、自民党で政策実現を目指した

 産経的には「集団的自衛権行使反対、九条改憲反対」は左傾なんでしょうが、今の旧民進党系野党(国民民主、立憲民主)のどこが左傾なのか(安倍のような極右でないことだけは確かですが)。特に「小池をかついだ旧希望の党」が前身の国民民主なんかそうです。産経は小池を「左傾」というのか。
 いやそれ以前に細野に展望がなくなったのは「奴が仕掛けた希望の党」が失敗に終わり、小池*3都知事も党代表をやめてとんずら。盟友のはずだった前原*4は国民民主党京都府連代表になれたが、細野は国民民主党では前原と違い、「冷遇が予想されたため」不参加。
 細野新党を画策した物の結局失敗。今更立民にいけるわけもない、静岡選挙区じゃ「大阪だけで強い」維新にいっても意味がない、つう「細野の人望と政治力のなさ」でしかありません。
 「左傾化が進んでるから自民党しか行き場がない」のなら前原だって細野と一緒に自民に入党してるでしょう。前原は良かれ悪しかれ「細野より有能」だったからこそ、「国民民主党京都府連代表」としての再起を画策し自民へは行かないわけです。

・野党幹部として激しく自民党を批判した過去に嫌悪感を抱く議員はなお多い。
立憲民主党枝野幸男*5代表(54)は周囲に「細野氏のような官僚くずれの事務屋はいらない。立憲民主党がいい候補を立てたら確実に落とせる」と吐き捨てる。

 普通に考えて自民支持層も野党支持層も細野には不快感を持つ人が多いでしょう。当たり前の話です。「二階*6幹事長が入党に前向きだから」なんて理由で自民支持層が細野に寛容になれたら、その方がおかしい。

 細野氏は旧同僚への批判は封印しつつも、周囲にはこう語る。
 「本音では野党を抜けることができて、ほっとしている。これで、憲法や安全保障で自分の考えをごまかさずに済む」

 おいおいですね。「党利党略で、民進党時代は嘘をついていた」などという人間が自民へ行くと言えば当然ながら「また保身のために自民でも嘘をついて、都合が悪くなったら自民離党することもあるって事ですよね。離党できて良かった、嘘をつかずにすんで良かったと言って。」という批判は免れません。

 細野氏に限らず、野党の複数の保守系議員が自民党入りを模索する現状は、野党の窮状も浮き彫りにしている。

 「自民との違いが曖昧な」国民民主(旧希望)にとってはそうかもしれません。しかし立民、社民、共産と言った「リベラルや反自民をアピールする政党」にとっては「我々はあんなインチキ野党議員とは違うんです、細野とは違うんです(福田首相風に)」とアピールできるのだからむしろ好都合ではないか。


【主張】「露疑惑」報告書 米政治立て直しの契機に - 産経ニュース
 「トランプの無実が証明された」と大はしゃぎの「トランプ応援団」産経ですが、少なくとも現時点では「モラー*7特別検察官作成の捜査報告書は公開されず」、公表されたのは「バー*8司法長官が作成した報告書の要約」で米国民主党は「報告書そのものの全面公開」を求めてるので、そんなことは全く言えません。
 「トランプは潔白だ」というなら産経も米国民主党同様に「報告書の全面公開」を求めるべきでしょう。バー要約が正しいという保証はどこにもないし、「公開拒否する理由」はどこにもないでしょう。もちろん産経は全面公開を求めない訳ですが。

 不十分な証拠で「共謀」を決めつけた米メディアや民主党は混乱の長期化に手を貸したと言わざるを得ない。

 おいおいですね。「共謀の疑いがある、徹底的に捜査すべきだ」とは言っていても誰も「決めつけてはいない」でしょうよ。そもそも「徹底的に捜査」しなければ無実かどうかなど分かりません。この産経の物言いなら「小沢一郎氏(裁判当時、民主党幹事長。現在、自由党代表)は裁判で無罪になった。マスコミのいわゆる西松建設疑惑、陸山会疑惑での小沢批判は間違ってた」つう事になりますが産経は「小沢批判派」としてそう認めるのか?(認めないでしょうが)
 大体「蓮舫民進党代表(当時)の二重国籍疑惑」なんてデマを垂れ流したフェイクニュース新聞・産経が自分を棚上げして良くも言ったもんです。


俳優・織本順吉さん死去 - 産経ニュース
 92歳という年齢を考えれば死去は不思議ではないし、最近はテレビでも見ることがなかったと思いますが、「昭和の俳優がどんどん死んでいくな」感がありますね。ご冥福をお祈りします。

*1:例えば「共産党で支持してない面」を挙げれば、小生はマルキストではありません。また、「千島全島返還論」は「現実的に無理だろう」と思っています。しかし「消費税増税反対」「辺野古移設反対」「産経や安倍のような戦前賛美、中韓敵視、歴史修正主義反対」「福祉や教育に予算を」「クリーンな政治」「九条改憲反対、軍事費縮小」などを選択基準にし党勢も加味すれば、選択肢は共産しかないわけです。旧民進の諸政党(国民民主、立民)はそういう点で信用していませんし、社民は党勢が共産より弱いし。

*2:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)を歴任

*3:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*4:鳩山内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表など歴任

*5:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主津代表

*6:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*7:ブッシュ父、クリントン政権司法次官補(刑事局担当)、ブッシュ子、オバマ政権FBI長官など歴任

*8:ブッシュ父、トランプ政権で司法長官

今日の産経ニュースほか(2019年3月22日分)

■「女性の味方をアピールする我が国首相」

安倍晋三
 明日から、我が国が主催する五回目の国際女性会議WAW!が始まります。全ての女性が輝く世界の実現に向け、マララさんと共に、日本は大きな役割を果たしていく考えです。

 ちなみにこの安倍ツイートについた「俺的に共感できる」批判ツイートが以下の通り。

軍畑先輩
‏ 国会の場で「男女平等は絶対に実現しえない反道徳の妄想」と言い放った差別主義者*1比例中国ブロックの単独候補最上位にねじ込んだお前がどの面下げてすべての女性が輝く世界なんて言ってんだボケ
 薄汚い手でマララに近づくなや

まめゴマ 🐥辺野古新基地反対
‏ 首相の本を書いたジャーナリストが性犯罪を犯しても被害者が責め立てられ、身の危険を感じて外国に逃げないとならない国。
 どこで「女性が輝く」のでしょう😑
 悪質な冗談ですね

■HANCOTSU
‏ 性犯罪をなかったことにしたり、医学部受験に不正がある国で女性が輝くことは難しいと思います。

■pinball
‏ お前の子飼いだった山口とか、性暴力被害者を嘲笑した杉田水脈とか長尾敬とかをなんとかしろよ。よくマララさんと会えたよな。

■ともの 🌈 ✨
 レイプ犯(ボーガス注:山口)が野放しになる無法国家の首相が、どんな役割を果たせると?

■stbr 🥚安倍が辞めるまで断酒
‏ そんな上っ面の言葉はもういいので、望んでる人がみんな保育園に子供を預けられるようにしてください。

参考

安倍首相、ノーベル平和賞のマララさんと面会 女子教育推進で協力 - 産経ニュース
安倍晋三首相は22日、初来日したノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんと官邸で面会した。政府が世界の女性指導者を招いて23日から東京で開く国際女性会議「WAW!」の成功と、女子教育推進のために協力することを話し合った。
 首相は面会後の共同記者発表で「女子教育の重要性を世界に訴えるマララさんの活動と日本の取り組みが相乗効果を生むよう女性活躍の国際的な潮流をさらに推進する」と述べた。マララさんは「日本が女子教育について、率先して各国のリーダーに働きかけてほしい」と応じた。
 首相は6月の20カ国・地域(G20)首脳会議を見据え、政権の看板政策*2である女性活躍社会の実現を訴える狙いがある。これに先立ち、女性の社会進出についてバチェレ*3国連人権高等弁務官とも意見交換した。
 マララさんは2012年に母国パキスタンイスラム武装勢力の女子教育抑圧を告発して銃撃され、2014年に史上最年少の17歳でノーベル平和賞を受賞した。23日に「WAW!」で講演する。

 ちなみに外務省サイト第5回国際女性会議WAW!/W20 | 外務省によれば今回招かれた「世界の女性指導者」は

・ガブリエラ・ミケティ(アルゼンチン共和国副大統領)
・エカテリーナ・ザハリエヴァブルガリア司法改革担当副首相兼外務大臣
・イサベル・デ・サイン・マロ・デ・アルバラード(パナマ副大統領兼外務大臣
・サンドラ・エリカ・ホベル・ポランコ(グアテマラ外務大臣
・マリヤ・ペイチノビッチ=ブリッチ(クロアチア副首相兼外務・欧州問題大臣)
・カリン・クナイスル(オーストリア欧州・統合・外務担当連邦大臣)
・フランシーン・バロン(ドミニカ国外務・カリコム担当大臣)
・鄧麗(中華人民共和国・第十三回全国人民代表大会常務委員会委員)
・マリア・ドローレス・アグエロ・ララ(ホンジュラス外務・国際協力大臣)
・クリスティア・フリーランド(カナダ外務大臣
・フェデリーカ・モゲリーニ(EU外務・安全保障政策上級代表兼副委員長。元イタリア外務大臣

のようです。「メイ*4英国首相とかメルケル*5・ドイツ首相とかやっぱないか」とは思いました。
 しかし

・閉会挨拶
 安倍昭恵内閣総理大臣夫人)

て(苦笑)。森友疑惑で散々逃げた分際でこういうときには喜んで表舞台に出たがるとはまあ脳天気というか何というか。


「なんでうそばかり」NGT山口真帆さん、運営会見中に異議ツイート(1/4ページ) - 産経ニュース
 この件をウオッチしてるわけではないので事情が今ひとつ分かりませんが「被害原因は事務所側にあるのにそれを素直に認めず、彼女に責任転嫁し、彼女が激怒してる」と見るのが自然な見方ではあるでしょう。
 いずれにせよ、もはや被害者である山口さんと所属芸能事務所の間には信頼関係がないように思いますね。正直「可能ならば」事務所を移籍した方がいいのではないかと思います。あるいは「彼女もそうすることには躊躇している」のでしょうが芸能界を引退した上で、道義的責任にとどまらず「法的責任を問うことが可能ならば」事務所に対し民事訴訟を起こしてもいいかもしれない。


「反天皇制」活動判事、最高裁が事情聴取 判事は事実関係を否定 - 産経ニュース
 日本の最高裁の愚劣さにはいつもながら呆れますね。何のために事情聴取するのか。懲戒処分をする気なのか。

*1:杉田水脈のこと

*2:看板政策ねえ?。

*3:チリ厚生相(2000~2002年)、国防相(2002~2004年)、大統領(2006~2010年、2014~2018年)、UNウィメン事務局長(2010~2013年)などを歴任。現在、国連人権高等弁務官

*4:キャメロン内閣内務大臣を経て首相

*5:コール内閣環境相キリスト教民主同盟 (CDU)幹事長などを経て首相

今日の産経ニュース(2019年3月19日分)

東山紀之「今、この場にいることが宿命」 「砂の器」制作発表 - 産経ニュース

松本清張の不朽の名作を平成最後の渋谷を舞台にまったく新しい解釈で描く作品。

 「平成最後の渋谷」ではハンセン病という設定にはなり得ないことだけは確かですが、そうなるとどういう動機になるのか。

・制作発表は、物語のクライマックスである中島健人演じる天才作曲家、和賀英良がフルオーケストラとともに協奏曲「宿命」を演奏するシーン撮影の前に行われた。

 実は「宿命」は「映画オリジナルストーリー」で小説はそんなシーンはないのですが映画があまりにも成功したが故に「それ以前」はともかく「その後の映像化」はすべて「宿命」を踏襲しています。

 同じ(ボーガス注:ジャニーズ)事務所で東山のファンだという中島は「殺人犯は初めてで、危険な作品に入ってしまったと最初は思ったが、財産になった」と表情を引き締め

 犯人について完全にネタばらしになっています。原作小説においても、映画版においても当初から「疑惑の人物」として描かれても、「一応、捜査会議で今西が説明するまで、最後まで和賀が犯人だと言うことや犯行動機ははっきりとは描かれない」のですが、映画版での「宿命」があまりにも有名になりすぎて、もはや「犯人が誰か」というネタばらしが「オリエント急行殺人事件アクロイド殺人事件の犯人が誰か」「乱歩作品・黄金仮面での黄金仮面の正体が誰か」「横溝・犬神家の犯人が誰か」並に何ら問題にならなくなっています。

・犯人を追い詰める今西刑事を演じた東山
・これまでに(ボーガス注:映画で)丹波哲郎、(ボーガス注:フジのドラマで)仲代達矢が演じてきた役

 正直俺には「加藤剛(犯人)」「緒形拳(被害者)」「丹波哲郎(ベテラン刑事)」「森田健作(若手刑事、ベテラン刑事の部下)」「加藤嘉(犯人の父)」という映画版「砂の器」(1974年、松竹)を超える作品が出来ると思えないので「作らなくていい」感があります。
 なお、ウィキペディア砂の器」によれば

■1962年のTBS版
「夏目俊二(犯人)」「高松英郎(ベテラン刑事)」
■1977年のフジテレビ版
田村正和(犯人)」「本郷淳(被害者)」「仲代達矢(ベテラン刑事)」「山本亘(若手刑事、ベテラン刑事の部下)」「坂本長利(犯人の父)」
■1991年のテレビ朝日
佐藤浩市(犯人)」「下條アトム(被害者)」「田中邦衛(ベテラン刑事)」「伊原剛志(若手刑事、ベテラン刑事の部下)」「高橋長英(犯人の父)」
■2004年のTBS版
中居正広(犯人)」「赤井英和(被害者)」「渡辺謙(ベテラン刑事)」「永井大(若手刑事、ベテラン刑事の部下)」「原田芳雄(犯人の父)」
■2011年のテレビ朝日
佐々木蔵之介(犯人)」「橋爪功(被害者)」「小林薫(ベテラン刑事)」「玉木宏(若手刑事、ベテラン刑事の部下)」「山本学(犯人の父)」

と過去5回テレビドラマ化され、今回が6回目だそうです(なお、ハンセン病という設定はウィキペディアによれば意外なことに映画版だけ)。
 今回(2019年フジテレビ版)は

中島健人(犯人)」「高嶋政伸(被害者)」「東山紀之(ベテラン刑事)」「野村周平(若手刑事、ベテラン刑事の部下)」「柄本明((犯人の父)」

だそうです。「高嶋政伸(被害者)」という時点で嫌な予感が。まあ彼は「緒形拳のように(?)」「善人役もやります」が最近の彼は「癖のある悪役」をやることが増えてますのでねえ。原作においても過去の映像化においても被害者は「善人」ですのでそこは勝手に改変しないでほしいところです。それとも今回は善人役でしょうか。


報道の自由を踏みにじる韓国与党…「文大統領は金委員長のスポークスマン」余波 - FNN.jpプライムオンライン
 文政権相手にこんなことを抜かすフジサンケイですが誰かが「安倍首相はまるでプーチン大統領の広報官(スポークスマン)だ。どれほど北方領土問題で弱腰なのか」といえば「一国の首相に対し無礼だ、謝れ」などとためらいなく言うでしょうね。
 まあ文政権側が実際にした具体的批判が適切だったかはともかく太陽政策を「北朝鮮の広報官」呼ばわりするのはもはや「翁長氏を中国の手先呼ばわりする産経の言動」と同レベルの誹謗でしかなく、「批判それ自体」は何ら問題ないと俺は思います。


新旧証拠を総合評価 呼吸器外し事件の再審確定(1/2ページ) - 産経ニュース
 この事件については無知のため知りませんが、「あの産経」がすでに

西山美香さん

と「さん付け」ということはこれは「再審無罪の可能性が高い」んでしょうか。
 それにしても

「致死性の不整脈で死亡した可能性が高い」

とする大阪地裁再審決定が事実なら「病死を殺人認定した」わけで「逮捕した警察」、「起訴した検察」、「有罪判決を下した裁判所」の罪はあまりにも重いと言うべきでしょう。


米、対キューバ損賠訴訟を解禁 ベネズエラ問題で間接圧力 - 産経ニュース
 ベネズエラ問題を口実にしているとは言え「反キューバウヨ」を支持者に持つトランプにとっては以前から「オバマキューバ米国国交正常化」をぶち壊すことが野望だったのでしょう。全く困ったもんです。


【主張】竹田会長の退任 JOCは解体的出直しを - 産経ニュース
 招致活動は首相・安倍も応援演説したオールジャパン(日本政財官界)であり、買収相手は「IOC委員」です。
 何も悪いのはJOCだけではない。IOCと「オールジャパン」も同罪です。竹田個人の犯罪の訳もない。
 大体招致成功の時は「首相の応援演説の成果もある」と安倍を持ち上げながら、疑惑が発覚すると「首相は関係ない」「竹田が悪い」てそんなふざけた話はない。


「五輪運動を守る決断」 竹田恒和氏の委員辞任でIOC - 産経ニュース
 IOCを以前からそれほど評価してるわけではないですがこの談話は酷いですね。竹田が公式には引責辞任を認めておらず、「通常の任期満了退任」と強弁し、かつ疑惑についての内部調査もしてないのに何が「五輪運動を守る決断」なのか。 
 いや、そもそも「東京五輪招致に当たり、竹田がIOC委員を買収した」という疑惑なのだからIOCも当事者です。なぜ「この件を内部調査する」とIOCはいえないのか。結局、JOCIOCも「竹田一人を切り捨てること」で逃げようとする卑劣な人間の集団に過ぎないわけです。何が五輪精神なのか。何が平和の祭典なのか。心底呆れます。もはやIOCは「ただのスポーツ興行団体」を名乗った方がいいんじゃないか。


竹田恒和会長退任、後任候補に山下泰裕氏ら 7月の理事会で新体制発足へ - 産経ニュース
大会組織委は冷静 森喜朗会長「ご英断だと思う」 - 産経ニュース
 竹田がやめたところでもちろん疑惑が解決したわけではない。むしろ疑惑の中心人物は森氏*1など政財官界の要人であり、竹田など「お飾り」でしかないでしょう。
 さらなる追及を望みたい。 


自立とほど遠いスポーツ界 後手に回り描けぬ未来図 - 産経ニュース

 あるスポーツ関係者は「竹田さんはよくも悪くも何もしない人」と語る。

 つまり竹田などただのお飾りの訳です。政治力があるわけではない。
 まあ、おそらく「頼まれたし、断る理由もないし、待遇もいいからなっただけ」であって、JOC会長としてやりたいことなど何もないのでしょうが、仮にやりたいことがあったとしても能力識見を評価されたわけではなく「何もしないお飾り」であることを期待されてるのだから何も出来やしません。竹田が独自に何かしようとしたらそれこそ、竹田の背後にいる「JOCの本当の支配者(誰だか知りませんが)」の手で竹田が失脚させられるだけでしょう。

*1:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

今日の韓国・北朝鮮ニュース(2019年3/16~17分)(追記あり)

「朝鮮学校」判決 置き去りにされる生徒ら|【西日本新聞】
 タイトルで分かるように敗訴判決を不当判決として批判しています。こうした記事の存在はせめてもの救いかと思います。


北朝鮮「秘密施設」の存在認めず 米朝会談決裂の要因か:朝日新聞デジタル
 まあ、こうした記事は「首脳会談物別れ」を「北朝鮮が悪い」と宣伝したい米国側のリークでしょうからね。当然、米国にとって都合のいいことしか言わないわけで、現時点ではなんとも言えません。なお、仮に「北朝鮮側の対応に問題があったとしても」それは「非核化する意思がないから交渉しない」つう話にはなりません。
 第一に「知恵を絞ってどうやって非核化させるか」つう話であり、第二に「それが不可能だとしても、さらなる核開発のエスカレートをどうさせないか」つう話です。現時点では「北朝鮮には非核化の意思がない」と断じるのは時期尚早でしょう。仮に「非核化の意思がない」あるいは「一応あるが、米国側の提案するお土産が北朝鮮の要望を下回るが故にそれでは北朝鮮は非核化しない」とするにしても、「さらなる核開発のエスカレートは避ける」つう次善の策を目指すべきでしょう。現実問題として戦争などリスキーすぎて出来ないわけですから、問題解決は「外交でしかあり得ない」わけです。


安倍晋三首相「従来の発想では国守れず」 防衛大卒業式で訓示、北朝鮮問題には触れず - 産経ニュース
総理“北朝鮮情勢”触れず 防衛大卒業式の訓示で
 この「昨年は触れていた北朝鮮情勢に今年は触れず」とやらが「共同提案取りやめ」と同じ、「ある種の配慮」なのかが気になるところです。


英歌手ジョス・ストーン、北朝鮮で「非公式のコンサート」 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News
 「どういう経緯でこういう公演が成立したのか」や「ジョス・ストーン*1の政治的見解(北朝鮮に対して文在寅*2政権のような太陽政策的立場なのか、単に「呼ばれれば原則としてどこでも行く」のか)」など詳しい点を知りたいところです。


北朝鮮の非核化 米朝は協議再開の環境整えよ : 社説 : 読売新聞オンライン

 北朝鮮がこうした行動を改め、段階的な非核化の見返りに制裁解除を求める戦術を転換しない限り、交渉の進展は見込めまい。

 いやむしろ「北朝鮮はわしらの要望を受け入れろ、異論は認めん」的な態度こそが「交渉の進展を阻害している」でしょう。まあ、「アンチ北朝鮮のウヨ新聞」にして「安倍のいいなり」になって「前川のバー通いガー」報道で醜態をさらした読売にはほとんど何も期待していませんが。

 中国や韓国は、米朝協議再開の仲介を試みるのなら、金委員長の非核化の確約が行動を伴っていない現実を直視すべきだ。北朝鮮の主張をただ代弁するのではなく、具体的な措置に取り組むよう説得しなければならない。

 「米国の代弁者」読売には中韓の態度は「ただ北朝鮮を代弁」に見えるのでしょうが、もちろん中韓は「ただ代弁」などしていません。もちろん「米国も妥協すべきだ」とは言っていますが、中韓は「北朝鮮は妥協しなくていい」とは言っていませんので。「お互い妥協して落としどころを見つけろ」が中韓の主張です。
 一方「米国の主張を全面的に支持する、北朝鮮が米国の主張をのめばすべて解決する。米国は妥協しなくていい」と「米国をただ代弁してる」のが読売です。

 懸念材料は、米韓両国が毎年春の大規模な合同軍事演習の終了を決めたことだ。規模を大幅に縮小した演習に切り替えるという。

 何を懸念するのかさっぱり分かりません。まさか読売は本気で「北朝鮮の侵攻ガー」なんて思ってるのか。


(社説)北朝鮮決議案 場当たりでは道開けぬ:朝日新聞デジタル

 決議案の提出を唐突に見送るのは、外交モラルの原則からも疑問符がつく。

 「はあ?」「朝日はアホか?」ですね。そんな決議案を共同提出して、「拉致その他に関する日朝外交」が成り立つと思ってるのか。いやそもそも、そんな決議案が果たして「北朝鮮の人権状況改善に何か役に立ってきたのか」。単に北朝鮮の反発を生んだだけではないのか。
 いやそもそも「中韓に対してどう見ても戦前美化で居直ってるとしか思えない安倍」の何が「外交モラル」なのか。
 外交モラル云々というなら安倍の中韓に対する態度でも批判したらどうなのか。
 いやそもそも「モリカケ疑惑の安倍」の何がモラルなのか。「朝日はバカも休み休み言え」て話です。

 決議案提出の見送りだけで北朝鮮が翻意するとは考えにくい。

 そりゃ経済制裁だの、朝鮮総連関係者の渡航制限だの、朝鮮学校無償化除外*3だのといった北朝鮮敵視政策を取りながら、「共同提案だけやめても」翻意の可能性は低いでしょう。いやそもそも「共同提案しませんが賛成します」なんてしたらそれ以前の話です。「共同提案しないのなら当然棄権する」べきでしょう(過去に「賛成してきた経緯」があるので反対しろとは言いません)。
 いずれにせよ「共同提案しないだけではたぶん翻意しないから共同提案してもかまわない」つうのは「たばこ*4以外にも飲酒*5や肥満*6(運動不足や食べ過ぎ)、塩分の過剰摂取*7、精神的ストレス(過労や睡眠不足など)など病気の原因はあるから、喫煙をやめる必要はない」並の暴論、珍論でしょう。

 場当たり的に対応を変えるようでは、北朝鮮に足元をみられかねない。

 すでに北朝鮮は日本なんかほとんど相手にしてないでしょう。それは「あほな朝日」が言う「場当たり云々」つう話ではない。
 「救う会や家族会におびえて」北朝鮮外交について自由な議論が事実上出来ない日本において「制裁の続行」以外に現実的に日本政府がとりそうな対応がないからです。
 「対応の変化がほとんど考えられない相手(この場合、日本)」を相手にしても意味がない。そこは「変化がありそうな米韓」を外交相手にするのはある意味当然です。


【めぐみへの手紙】「指導者同士の真剣な話し合いを待っています」(1/4ページ) - 産経ニュース

 日本と北朝鮮の指導者が互いの平和を実現するため真剣に話し合う機会が、現実味を帯びているように感じます。

 いつもながら横田奥さんも言ってることがキテレツです。何を根拠にそう言うのか。表向きは対話の存在など明らかになってない。もちろん「水面下交渉」の可能性はゼロではありませんが「水面下交渉」である以上、安倍ないし北朝鮮側から「実は水面下交渉してる」という情報提供でもない限り「水面下交渉してるかどうか」はわかりません。横田奥さんに「信用できるそうした情報が安倍ないし北朝鮮側から提供された」のなら話は別ですが、たぶんそうじゃないでしょうねえ。

 最近、病院の許可を得てお父さんを自宅に連れて帰った

 「許可を取れば帰れる健康状態」の一方で「許可を取らなければ勝手には帰れない健康状態」のわけです。

 私たち家族とともに、懸命に声をあげてくださる国民の皆さまの力があれば、必ずや喜びの奇跡が再び訪れ、被害者全員が笑顔と、うれし涙を流し、祖国の土を踏む日が来るに違いありません。

 いろいろな意味で「横田奥さんらしいアホ発言」です。まず第一にめぐみさんがすでに死亡していれば「祖国の土を踏む日」はありえません。
 ウンギョンさんの存在を明かしながら、めぐみさんを「生きているにもかかわらず」隠すということは考えがたいので「残念ながら」もはや死んでるとみるべきでしょう。
 第二に拉致問題は外交交渉でしか解決しません。「外交官の能力」がすべてであり、我々国民がどうこうできる話では全くありません。


【朝鮮半島を読む】韓国軍事政権下の拷問捜査のルーツ(1/4ページ) - 産経ニュース
 もちろんルーツの一つは「戦前日本の朝鮮総督府」です。産経はいつものように「李氏朝鮮時代にも拷問はあった」といいだして、日本の責任を否定しようと必死ですが。


菊池桃子&勝村政信、再現ドラマで北朝鮮拉致事件と戦う横田夫妻の41年描く - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)
 「もうすでに二回も、そう言うドラマやってるじゃん、三回もやらなくていいよ」ですね。
 ちなみに前回は

テレビ東京北朝鮮拉致・めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる』(2003年)
加藤剛横田滋)&竹下景子横田早紀江
日本テレビ『再会:横田めぐみさんの願い』(2006年)
片岡鶴太郎横田滋)&原日出子横田早紀江

だそうです(ウィキペディア北朝鮮拉致・めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる』、『再会:横田めぐみさんの願い』や報道ドラマスペシャル「再会」参照)。
 なお

テレビ東京北朝鮮拉致・めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる』
高世仁宅麻伸

てのは明らかに美化しすぎでしょう。高世はもっと薄毛ですし(苦笑)。「髪の毛の量」を考えると角野卓造温水洋一あたりがやった方がよりリアルです。

*1:有名人気歌手らしいですが小生は洋楽に疎いので全く分かりません。

*2:盧武鉉政権大統領府秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*3:まあ無償化除外について言えば「教育問題(民族教育の保証)」が本筋であって拉致云々は本筋ではないですが

*4:肺がんなど

*5:肝臓がんなど

*6:糖尿病など

*7:高血圧による脳卒中など

今日の産経ニュースほか(2019年3月14日分)

米人権報告書:「日本、ヘイト増」 国務省指弾 - 毎日新聞

 米国務省は13日、世界200以上の国・地域を対象にした2018年版の人権報告書を発表し、日本でヘイトスピーチが増加傾向にあると指摘した。日本に暮らす外国人や、外国人を親に持つ市民らに対して雇用や住宅確保、教育*1などで差別があるとも言及し、懸念を示した。

 この毎日記事を除いてネット上の「米国国務省報告書関連記事の記事タイトル」が「中国のウイグル統治ガー」ばかりであることにはいつもながら愕然とします。
 日本人にとってはそんなことより「外国人ヘイトが深刻化している」という「日本にとっての指摘の方が重要」じゃないのか。
 「中国批判なら気軽に報じられるが日本批判は報じた場合、批判者が米国国務省でも自民党の攻撃などを招きかねない(国務省報告が名指しで自民批判してなくても、こういうケースは多くの場合「制度が不適切だから差別が起こる、制度を改善しろ」つう批判のわけですから、結果的には自民批判になります)」あるいは「日本批判より中国批判の方が読者や視聴者に受ける」という情けない話なんでしょうが、本当に呆れます。

【参考】

米国務長官、中国の人権状況批判 年次報告書発表 (写真=AP) :日本経済新聞
 日本に関しては、得点操作で女子を不利にするなどした医大の入試不正問題や、自民党(ボーガス注:の杉田)議員が性的少数者LGBT)について「生産性がない」などと主張した問題などに言及した。

中国がウイグル族拘束強化=日本のセクハラ被害も言及-米人権報告:時事ドットコム
 報告書は日本について「職場でのセクハラが続いている」と明記。働く女性の30%がセクハラ被害を受けたとする16年の日本政府の調査結果を引用し、昨年4月に女性記者へのセクハラ問題で財務事務次官が辞任したことにも言及した。

中国、人権状況批判に反発=対抗し「米国の記録」発表:時事ドットコム
 中国外務省の陸慷報道局長は14日の記者会見で、米国務省が発表した中国などの人権状況を批判する年次報告書に対し「(ボーガス注:中国のウイグル統治などについて)偏見に満ち、事実を無視し、中国を理由なく非難しており断固反対する」と反発を示した。
 一方、中国国務院新聞弁公室は14日、対抗して毎年出している「米国の人権記録」の2018年版を公表し、銃器犯罪や人種差別など米国の社会問題を指摘。トランプ政権の「米国第一主義」や国連人権理事会離脱、海外での軍事行動などを列挙して「米国は国際社会が非難するトラブルメーカーになっている」とこき下ろした。

 中国の「米国批判動機」はともかく「米国に他国を偉そうに非難する資格があるのか!」「米国トランプ政権こそが国際社会のトラブルメーカーではないのか!」つうのは全く同感です。

I濱Y子
 たしかにウイグル人チベット人に対する人権侵害はひどい。

 「反中国のダライ狂信者」「チベットキチガイ」I濱らしいですね。「国務省報告」における「日本に対する批判」には何一つ興味がないようです。
【参考終わり】


首相、大阪府知事選自民候補に「必ず勝利しよう」 公明府本部も推薦へ - 産経ニュース
 以前、「自民大阪府連の反発」を無視して、橋下と親密に懇談した過去がある男が安倍なので「党候補応援」の信頼性には疑問符がつきます。それともついに「落ち目の維新を切り捨てること」にしたんでしょうか?


旧民主の鷲尾英一郎氏 自民党入党へ - 産経ニュース
 二階*2派入りした細野*3もそうですが、恥知らずにもほどがありますね。ただの権力亡者じゃないですか。


覚醒剤「意図せず摂取」で無罪判決 仙台高裁 - 産経ニュース
 もちろん真偽は不明ですが事実だとすれば「そんなことがあるのか」と驚きですね。いずれにせよ「裁判所のトンデモ判決、こじつけ判決」でない限り、被告人が無実でアレ、「無実でないが検察のぬるい捜査で逃げたのでアレ」、こんな結末をもたらした検察の捜査活動の落ち度は批判されて当然でしょう。まあ弘前大学教授夫人殺人事件*4のような「再審無罪判決のえん罪」、それも「真犯人が名乗り出た事件」ですらろくに責任をとらないのですから、その点、期待薄ですが。


【産経抄】3月14日 - 産経ニュース

 平成11年に74歳で亡くなった喜劇役者、三木のり平さん*5の本名は、田沼則子だった。「のりこ」ではなく、「ただし」と読む。
「男に『子』がつくのはおかしい」。
 母親の言い分に、父親は耳を貸さなかった。
▼「孔子孟子と、子がつく男は立派になるんだ」。
 とはいえ名前だけでは、当然女の子だと誤解される。小学校の入学通知を持っていくと、「だめだよ、お姉さんの通知状持ってきたりしたら」などと叱られた。名前をからかわれて、ずいぶんケンカもした。

 以前男女共通の名前というのも興味深いかも - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)という記事をid:Bill_McCrearyさんが書いていましたがこれは普通「のりこ」ですよね。

 のり平さんの本名については、有名なエピソードがある。戦争が激しくなって、小学校の同級生が次々に徴兵検査を受けるようになっても、なんの音沙汰もない。区役所に問い合わせると、戸籍謄本の性別の欄が女になっていた。召集令状が来るのも遅れて、入隊の日には、すでに戦争が終わっていた。

 それはさすがに冗談でしょう。実際はどうだったのかが気になるところです。
 なお、ウィキペディア三木のり平」によれば

三木鶏郎*6グループに入り、コメディアンを目指す。当初は本名で舞台に上がっていたが、三木鶏郎の提案により芸名を「三木則子」とする。しかし、プログラムの印刷業者が則子の「子」の字を「平」と読み間違えたため、プログラムには「三木則平」と表記される。その後、小野田勇(脚本家)から「『則平』は固いから『則』の字は平仮名がいいよ」と助言されたことを受け、正式に「三木のり平」を芸名とした。

だそうです。

*1:米国国務省報告がどういう認識をしてるか知りませんが、朝鮮学校無償化除外は俺にとって「教育面での外国人差別」です。

*2:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*3:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)など歴任

*4:これについては、例えば、鎌田慧弘前大学教授夫人殺人事件』(1990年、講談社文庫)

*5:森繁久弥と共演した東宝映画『社長シリーズ』(1956~1967年)や、森繁、伴淳三郎フランキー堺と共演した東宝映画『駅前シリーズ』(1963~1969年)などで人気を博した。

*6:1914~1994年。1950年代に活躍した人気放送作家、作曲家。ラジオ番組『日曜娯楽版』(1947年放送開始)での「冗談音楽」、その後身である『ユーモア劇場』で爆発的な人気を博したが、1954年の造船疑獄での犬養法相の指揮権発動に対する辛辣な諷刺「犬養でなく(佐藤の)飼い犬法相」「黒い砂糖(佐藤)を吉田が白くする」などで佐藤栄作自由党幹事長(当時、後に首相)を激怒させ、同年6月に同番組は打ち切りとなった。