今日の産経ニュースほか(2020年2月13日分)

「れいわ新選組のポスター貼らせてください」と言われて。 | ちきゅう座

「(ボーガス注:『京都市長選で自民、公明と相乗りした立民、社民、国民民主を批判し、共産党と共闘する』『消費税引き下げを主張する』などで)山本太郎さんに不快感は持っていませんが、『れいわ新選組』というネーミングに、たいへん違和感をもっています。このネーミングが最悪。とうてい真面目な活動をしていこうという政治団体の名前ではない。
 まずは『令和』。これが最低で最悪。国民主権尊重のセンスがあれば『令和』を党名に付けるはずがない。押し付けられて渋々使うならともかく、積極的にこんな名前を選ぶのは、天皇制におもねる保守政党宣言としか考えられない。
 そういえば、山本太郎さんは、天皇への直訴をしようとして話題になったよね。ああいうセンスには、到底付いていけない。
 『新選組』もいただけない。これは幕末の右翼テロ集団でしょう。ふざけたネーミングとしか思えない。そういう意見があったと、お仲間にお伝えください」
「分かりました」
「でも、自民党公明党、維新なんかよりはずっとマシだと思っていますよ。消費税はなくして、税金は大企業や金持ちから取ればよいという主張には大賛成ですし、(ボーガス注:比例上位に付けて)障がいのある方を議会に送り込んだのも評価できる。もし、7月の都知事選に山本太郎さんが野党統一候補として出馬することになるなら、応援しますよ」
「そうですか。そうなればよろしくお願いします」
 (ボーガス注:相手が内心どう思っていたかはともかく、相手が礼儀正しい態度に終始したので)ともかく、対話は成立した。

 まあ俺も同感ですかね。
 なお、「新選組」を「テロ集団」とするのはいかがなものか。アレは「幕府の支援を秘密裏にではなく公然と受けていた半ば、公的な組織」なのだからテロ集団というよりはKGBのような「秘密警察的組織」とでも言った方が適切でしょう。
 テロ集団と言っては「政府とのつながりがない血盟団などの右翼テロ組織」との区別がつかず、表現として不適切でしょう。
 なお、新選組の敵役である「薩長」がテロ集団だったことを考えれば一概に新選組ばかりを批判も出来ません。もちろんそうした「当時としては新選組を一概に批判できない」と言う話と「現在、政治団体の名前として新選組と付けることの是非」は別ですが。
 もしかしたら山本太郎氏とれいわ新選組支持者は「結果的に薩長が政治的勝者となったこと」「新選組の中心人物である近藤や土方は武士ではなく農民出身であること*1」から新選組について「反体制的」な変な理解をしているのかもしれませんが、それは「最終的な結果論」にすぎませんからね。
 幕府の下部組織である新選組は立派な「体制派」です。「結果的に反体制」になったにすぎず、それは「鳥羽伏見の戦いでの幕府軍敗北以降」のことです。

 1年以上も前のことだが、東京2区で立候補を予定している立憲民主党の松尾明弘の運動員が来たことがある。やはり、ポスターを貼らせてくれという戸別訪問。
 かなりの時間対応した覚えがある。
 「ダメだよ。立憲民主党には違和感ないけど、松尾明弘だけは絶対にダメ」
 「彼は隠れ改憲派じゃないか」
 「主要紙の候補者アンケートに、堂々と改憲賛成・9条改憲賛成と言っている。原発再稼働にも賛成だ」
 「自民党並みか、それ以下だ」
 「こんな候補者を野党の共闘候補として推せるわけがない」
 私一人がしゃべって、対話にはならなかった。

 まあ澤藤氏もそうでしょうが、だからこそ俺は立民なんぞ支持しません。そもそも幹事長の福山からして「安倍の明治150年式典批判派」が立民党内や「野党共闘している社民、共産」にいることを知りながら、わざわざ「150年記念式典に出席した馬鹿野郎」ですからね。「勿論左派ではない」前天皇夫婦ですら、世論の批判を配慮したのか出席を辞退したのに。


田代被告、起訴内容認める 覚醒剤使用など、仙台地裁 - 産経ニュース
 結局のところ、「医療が発展した遠い将来」はともかく現在においては「医療で全て解決できる問題ではなく」最終的には当人の意思の問題なのか、という気はします。
 小生なら「何度も再犯する」彼のような「意志の弱い人間」を支援する気にはとてもなれないので、「無責任で済みませんが」周囲になんとか支援してくれる「知人、友人」が居てほしいところです。彼のような人間は支援する人間がいないと自殺すら危惧されるでしょう。


公明・北側氏、首相のヤジに苦言 「挑発に乗らず冷静に」 - 産経ニュース
 さすがに安倍のヤジを公然と擁護はしないようですが「挑発」とは全くふざけています。批判のどこが挑発なのか。公明党も全く落ちぶれたもんです。


共産・志位委員長「壊れたレコードのような反共デマ」 首相答弁に激怒 - 産経ニュース
 安倍が本気で「今も暴力革命」と思ってるならバカだし、故意にデマを飛ばしてるならクズです。まあ安倍がバカでアレ、クズでアレ、何一つ驚きませんが。
 こんな馬鹿ないしクズが首相とは心からうんざりします。
 で「後で引用した上でコメントしますが」例の黒坂真が安倍を擁護しようとするのだから呆れます(非常識右翼・黒坂なら予想の範囲内ですが。しかし島田洋一ですらこの件はツイートで触れていないようですね。島田は「鯛は頭から腐るなどという辻元の方が無礼だ、ヤジを飛ばして何が悪い(俺の要約)」とはツイートしていますが)。自民支持者ですら、まともな人間なら、この安倍の暴言を積極的に擁護しようとは思わないでしょう。
 「それ、徳田書記長時代だろ(1950年代前半)。60年以上昔のことだろうが。今と直接関係ねえだろ」「敵の出方論なんて事実上死文化してるだろ。(残してることの是非*2はともかく)国連憲章敵国条項みたいなもんだろ」て話です。
 大体その黒坂の理屈(60年前の火焔瓶闘争で日本共産党を非難)なら、「中曽根政権時代(1985年)」に「日本は40年前中国を侵略した」「そんな国の首相が戦前軍国主義の象徴・靖国を参拝するなんて無反省だ」と中国政府が非難しても何ら問題ないでしょうにねえ。そういったら「昔のことだ」と言い出すのが勿論黒坂らウヨの訳ですが。


◆黒坂の無茶苦茶な安倍「共産党は今も暴力革命」発言擁護

黒坂真リツイート
· 中野顕さん。宮本顕治氏は昭和25年5月、雑誌前衛に議会を通じた政権獲得の理論は誤り*3だという論文を出しています。

 その宮本論文を読まないと評価できません*4が、「昭和25年(1950年)」なんて今から70年も前の論文を持ち出して「安倍擁護が出来る」と強弁する辺りが酷い。
 「つまりはそれ以降の論文では宮本氏が暴力革命を主張したものはないわけですね」「不破氏や志位氏にはそうした論文はないわけですね」で終わる話です。
 そもそも安倍の発言は明らかに「一部の例外」とは言え「陸前高田市長選」「大阪ダブル選挙」など、「過去に行われた自民と共産との共闘」に反するわけでお話になりません。
 「暴力革命政党と、自民が共闘した理由は何か?」と聞かれたら、安倍はどう答える気なんでしょうか?。まあ、そんなことは何も考えてないのが安倍でしょうけど。さすがに大阪ダブル選の共闘は知ってるでしょうが、安倍は陸前高田市長選での共闘は全く知らないのではないか。


記事が見つかりませんでした|秋田魁新報電子版

 キャストは横田めぐみさん役を菜月、少女時代を坂上梨々愛、めぐみさんの父・横田滋役を原田大二郎、母・横田早紀江役を石村とも子が担当。そのほか、シンガンシュン役を大鶴義丹、金本役を小松政夫、夏仙役を仁支川峰子(旧芸名:西川峰子)、田口八重子役を安座間美優、キムヒョンヒ役*5小林麗菜が務める。

 まあ、ばかばかしいですね。よほどの有名監督、有名俳優の映画でもなければ話題になるわけもない。
 ここに名前が出てる面子で注目が集められるかと言ったら、相当、疑問符がつくでしょう。しかしコメディアンだった小松政夫 - Wikipediaも年をとってからは本当にシリアスな演技が多くなりましたね。「元てんぷくトリオ伊東四朗なんかもそうですが、年取ると大抵のコメディアンはシリアス方面に移行しますね。
 とはいえ小松ファンとして拉致映画出演なんてやめて欲しいですが。俺的には「コメディアンだった伊東四朗の映画『スパルタの海』出演」なみに嘆かわしい(『スパルタの海』については例えば『スパルタの海』が劇場公開される - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。
 ちなみに「田口八重子役の安座間美優氏」については記事が見つかりませんでした|秋田魁新報電子版に関連記事として

安座間美優、“美尻ショット”がお気に入り「初めて自分でオーダーした」
人気モデル安座間美優、初写真集で「私の全てを出しました!」ランジェリーも初挑戦

があるので吹き出しました。
 ほかにも

那覇っ子の一面のぞかせ モデル・女優の安座間美優が明かす美の秘訣 - 琉球新報Style - 沖縄の毎日をちょっと楽しく新しくするウェブマガジン。
 安座間美優さん。10代の頃から、雑誌やテレビ番組で活躍し、美容やファッションに関心のある女性たちにとってのアイコン的存在だ。

安座間美優、美のヒケツは「規則正しく朝昼晩ちゃんと食べること」
 モデル、安座間美優(31)が1日、東京都内で行われた「女性の健康週間イベント」(厚労省主催)に出席し、「女性のための健康づくり」をテーマにトークショーを行った。
 モデル活動を始めた高校1年のころは、体形維持に必死で、「お弁当を野菜だけにしたり、こんにゃくゼリーだけを食べたりしていた」と回想。年齢を重ねるにつれて、栄養のバランスを考えるようになったといい、「規則正しく朝昼晩ちゃんと食べることと、運動することが大切。今は週2、3回ジムに行っています」と美のヒケツを明かしていた。

なんて記事が見つかりました。
 美人だとは思いますが女優というよりは明らかにモデルですね。
 過去に「めぐみさん拉致」をネタに作成されたテレビドラマ

北朝鮮拉致・めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる(テレビ東京、2003年)
◆原案:
 横田早紀江『めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる』(1999年、草思社→2011年、草思社文庫)
◆主なキャスト*6
横田めぐみ拉致被害者):若原めぐみ
横田滋横田めぐみの父、元家族会会長):加藤剛
横田早紀江横田めぐみの母):竹下景子
・蓮池秀量(拉致被害者蓮池薫の父):長門裕之*7
・蓮池ハツイ(拉致被害者蓮池薫の母):南田洋子
蓮池透拉致被害者蓮池薫の兄、元家族会事務局長):風間杜夫
・増元正一(拉致被害者・増元るみ子の父):田村高廣
増元照明拉致被害者・増元るみ子の弟、元家族会事務局長):江藤潤
・有本昭弘(拉致被害者有本恵子の父):高松英郎
・有本嘉代子(拉致被害者有本恵子の母):正司歌江
・地村保(拉致被害者・地村保志の父):左右田一平
・地村と志子(拉致被害者・地村保志の母):中村たつ
・奥土一男(拉致被害者・蓮池(旧姓・奥土)祐木子の父):滝田裕介
・浜本雄幸(拉致被害者・地村(旧姓・浜本)富貴恵の兄):神山寛
・石高健次*8(ジャーナリスト):三浦浩一
・荒木和博(救う会元事務局長、特定失踪者問題調査会代表、予備役ブルーリボンの会代表):藤田宗久
高世仁(ジンネット社長):宅麻伸*9
◆再会〜横田めぐみさんの願い〜 (日本テレビ、2006年)
◆主なキャスト
横田めぐみ拉致被害者)(13-15歳):福田麻由子*10
横田めぐみ拉致被害者)(成人後):片瀬那奈
横田滋横田めぐみの父、元家族会会長):片岡鶴太郎
横田早紀江横田めぐみの母):原日出子
・横田拓也・哲也(横田めぐみの弟)(成人後):工藤兄弟工藤順一郎工藤光一郎
蓮池透拉致被害者蓮池薫の兄、元家族会事務局長):風間トオル
・蓮池祐木子(拉致被害者蓮池薫の妻):生田智子
・地村富貴恵(拉致被害者):田中美奈子
・地村保志(拉致被害者。地村富貴恵の夫):篠田剛
田口八重子拉致被害者):佐田真由美
曽我ひとみ拉致被害者):堀越のり
・金英男(横田めぐみの夫):和泉宗兵
◆独占取材 北朝鮮拉致 前略 めぐみちゃんへ(フジテレビ、2017年)
◆主なキャスト
横田滋横田めぐみの父、元家族会会長):勝村政信
横田早紀江横田めぐみの母):菊池桃子
(以上はウィキペディア北朝鮮拉致・めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる」、「再会〜横田めぐみさんの願い〜」や独占取材 北朝鮮拉致 前略 めぐみちゃんへ 〜横田夫妻、最後の戦い〜 - フジテレビなど参照)

ほどの注目さえ集められるかどうか。
 そもそも「映画で世論喚起すれば解決」するなら苦労しない。
 過去にも社会に一定の影響を与えた社会派映画として「真昼の暗黒」(今井正監督)がありますが、何も「今井の映画だけ」で八海事件無罪が勝ち取れたわけではない。弁護団の優れた弁護を映画が後押ししただけです。拉致問題だってまともな外交をしなければ拉致なんか解決しない。


「 ウイルスが切り崩す、中国独裁政権 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
 まあ、ばかばかしいですね。
 中国政権が「切り崩されるほどの被害」が出るようなら、「日本を含む、周辺諸国にも被害が出る」話です。当然、そうなれば安倍政権も崩壊するでしょう。さすがにアンチ安倍の俺ですら「安倍政権が崩壊するなら新型コロナが日本国内に蔓延して大量の死者が出てほしい」とは言いませんが。その死者に自分や身内がならない保証はないし、たとえ身内が死ななくても他人の死、それも「大量の他人の死」を望むなど鬼畜としか言い様がない。その意味で「コロナの被害で中国政権崩壊」と言い出すよしこは本気ならばまさに鬼畜です。本気でない場合は「デマ屋」という別の意味で問題ですが。
 「中国には被害が出るが周辺諸国には被害が出ません」なんて都合のいい新型コロナウイルスはない。そして幸いにも新型コロナはそれほどの被害は出ないで終わりそうです。まあ、さすがに「中国政権が潰れさえすれば日本に被害が出てもいい」というほどよしこもキチガイではないでしょう。そして「中国には被害が出るが周辺諸国には被害が出ません」と思うほどよしこもバカではないでしょう。つまりはよしこだって「新型コロナで中国政権崩壊」などとは全く思っておらず、ここでの文章は完全なデマカセでしょうね。


EUは「中国との接続」に舵を切る 佐藤伸行(追手門学院大学教授) « 国基研ろんだん 国基研ろんだん « 公益財団法人 国家基本問題研究所

 第5世代移動通信システム(5G)構築に中国の華為技術(ファーウェイ)を参入させるか否か、欧州で議論が続いている。こうした中、英国のジョンソン政権は華為の部分的参入を容認する方針を打ち出し、華為排除を求めている米国やこれに同調している日本を驚かせた。欧州連合EU)から離脱し、これから苦難の道を歩む英国にしてみれば、経済上、今の時点で中国との関係悪化の引き金を引くのは得策ではないと判断したのだろう。
 ドイツもおそらく、英国に倣うと思われる。(中略)メルケル首相は「初めから特定企業を排除することは望ましくない」との原則を崩していない。
 EUと中国は2015年、主に輸送ネットワークの拡充を目指し、EU-China Connectivity Platform(EU・中国接続プラットフォーム)を設置した。
 connectivityを「連携」と訳している向きもあるが、欧州と中国が進めているプロジェクトの重点を考えれば、ずばり「接続」「連結」とした方がしっくりくる。
 ドイツ西部ライン川港湾都市デュースブルク重慶を結ぶ定期貨物鉄道が開設されて以来、中国、欧州の2大経済圏を連結する鉄道輸送網は一段の拡充が進められている。それは今、中国の進める「一帯一路」(BRI)に、EUの「欧州横断輸送ネットワーク」が連結する構想となっている。
 目指す方向は、両経済圏の一体性の実現なのである。
 こうした内陸運輸網に加え、港湾ネットワークを中心とする海上運輸網も整備されつつある。この「海のシルクロード」に欧州側の重要ハブ港を提供するポルトガルに対しては、中国から多額の投資が注ぎ込まれた。
 EUは中国との「戦略的接続」に舵を切っている。昨年、EU主要国として初めて、イタリアが一帯一路を支援する覚書に署名したなどと大きなニュースになったが、端的に言ってしまえば、EUは既に一帯一路を担う巨大な支柱と化している。

 こう書きながら何故か反中国という路線が変わらない国基研です。


日本の神話を再評価すべき 太田文雄(元防衛庁情報本部長)
 問題は戦前の反省もあって「学校教育の場」で「神話を史実として教えるな」と言う話であってそれ以上ではないのですが詭弁とすり替えに走るいつもの国基研です。

 元陸軍中将の飯村穣*11は、その著『兵術随想』の中で「古事記は世界最高の政治書であり兵術書である」と書いている。

 やれやれですね。一部ウヨがそんなことを言ったから何だというのか。

 飯村中将は単なる偏狭な国粋主義者ではない。現職時代にはトルコでの駐在武官に任じられており、私が防衛大学校生として土浦のご自宅に教えを乞いに行った時には、フランス語でNATOの軍事紙を読んでいた。

 海外駐在経験があるから、外国語が出来るからウヨではないとは噴飯物の言い訳です。


【産経抄】2月13日 - 産経ニュース

 字幕翻訳家の戸田奈津子さんによれば、正確さ、タイミングなどどれをとっても日本の字幕技術は世界一である。

 と言う戸田氏が「業界草創期から活躍する大御所とは言え、そんなベテランとは思えないくらい、誤訳が多い」といわれる御仁では説得力も今ひとつです。

参考

戸田奈津子ウィキペディア参照)
◆誤訳への批判
・インターネット上では誤訳が多いことが指摘されている。『ロード・オブ・ザ・リング』劇場公開版で字幕を担当したが、小説『指輪物語』のファンが日本語字幕の修正や戸田奈津子の交代を求め、署名活動をする騒動となった。
・映画評論家の町山智浩は「戸田奈津子の日本語字幕の誤訳の多さについて。今ここに自分が字幕監修する3月公開の映画の原語台本があるが、固有名詞、歴史的背景、専門用語、英語独特の言い回し、ジョークや反語的表現、暗喩について製作側による英語の注釈がついている。これが通常。戸田さんはこの注釈を読んでないとしか思えない」と非難している。一方、通訳者の鳥飼玖美子は、西村博之との対談で、戸田の翻訳におかしな日本語があるとの指摘に対し、「限られた時間で翻訳を行っており、完璧じゃない字幕があるのはやむを得ない」「努力を評価する」と語っている。

・今年の米アカデミー賞で4冠に輝いた韓国映画の『パラサイト(寄生虫*12
・英語以外の外国語映画が作品賞を受賞するのは、92回の歴史のなかでも初めての快挙である。
・韓国のメディアは、英語の字幕を担当した米国人のダルシー・パケットさんの功績も指摘していた。韓国内で約20年間、映画評論家や俳優としても活躍してきた。たとえば映画で、半地下の一家が名門ソウル大学の学生証を偽造する場面がある。「ソウル大」を「オックスフォード大」に変えるなど、英語圏の観客に配慮した工夫が随所にみられるという。
・英語の字幕の質が向上し、米国の観客が抵抗を感じないようになれば、日本の作品も今後は十分に戦える。昭和43年に川端康成さんが受賞したノーベル文学賞も、日本文学研究者のサイデンステッカーさんによる格調高い英訳が、あったればこそだった。

 小生、映画、特に洋画には無知で知りませんでしたが、この韓国映画、日本でもヒットしてるようです。
 まあ、「字幕や吹き替えで努力すればー」は負け惜しみですね。
 普通に考えて「現在において、韓国映画の内容(娯楽性や芸術性など)が米国において日本映画より評価された」ということでしょうに。
 「字幕や吹き替えで努力すればー」はなんの根拠もありません。いやそもそも産経の指摘を受け入れたとしても「字幕や吹き替えで負けてる」ということ自体、「日本映画界が韓国映画界に比べ海外進出に後れをとってる」という恥ずかしい話ですが。

*1:もちろん「武士出身でないのに、新選組幹部に成り上がった」と言う意味では近藤や土方は有能な人間です。彼らに「剣術の腕」があったことは確かですが、それだけでは組織の幹部にはなれないでしょう。

*2:個人的には「党内で敵の出方に備えた軍事訓練など明らかに行っておらず、事実上死文化している(そもそも『敵の出方論』誕生当時から果たして意味があったのかも疑問)」し、黒坂のような言いがかり(なお、公安警察公安調査庁の言いがかりや今回の『大阪維新と安倍の出来レース暴言』の根拠の一つも勿論、黒坂同様『敵の出方論』です)をなくすためにも削除した方がいいのではないかと思います。しかし、「事実上死文化している」以上、当然ながら、黒坂や公安警察公安調査庁、安倍や大阪維新などのような物言いは言いがかり、反共デマでしかありません。

*3:正確にはおそらく「敵の出方論(敵の出方によっては暴力革命もありうる)」でしょうが。暴力革命唯一論ではさすがにないでしょう。

*4:とはいえ読むこと自体が困難でしょうが。

*5:安明進ならまだしも金賢姫なんか何の関係があるんだって話です。まあ金の「李恩恵田口八重子さんと見られる)問題」で拉致問題に注目が集まったという面はありますが、めぐみさん拉致には直接関係ないですからね。

*6:主なキャストが各局で「微妙に違ってる」のが興味深いところです。

*7:拉致被害者の家族は高齢化で続々亡くなっていますが、長門裕之(1934~2011年)、南田洋子(1933~2009年)、田村高廣(1928~2006年)、高松英郎(1929~2007年)、左右田一平(1930~2012年)、滝田裕介(1930~2015年)、神山寛(1932~2018年)とこのドラマで「拉致被害者の家族」を演じた俳優たちも続々亡くなっていますね。

*8:著書『これでもシラを切るのか北朝鮮』(2003年、幻冬舎文庫)など

*9:どう見ても高世を美化しすぎです(苦笑)。「高世の髪の毛の薄さ」を考えたら「角野卓造」「温水洋一」などが適役ではないか。

*10:ウィキペディア福田麻由子」によれば1994年生まれだそうなのでドラマが放送された2006年当時は実年齢も12歳と「役の年齢」に近い年齢だったわけです。子役は成長すると消えていくことが多いですがウィキペディア福田麻由子」によれば、「2019年度後期放送のNHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』に戸田恵梨香演じるヒロインの妹役で出演」ということで今も芸能界で活躍してるようです。

*11:1888~1976年。 関東軍参謀長、第5軍(満州)司令官、南方軍総参謀長、第2方面軍(セレベス)司令官、東京防衛軍司令官など歴任(ウィキペディア「飯村穣」参照)

*12:邦題は「パラサイト:半地下の家族」