今日の産経ニュース(1/14、15分)

■青森・大間町長選、原発推進の金沢氏4選 「今後もぶれることなく国に伝える」
http://www.sankei.com/politics/news/170115/plt1701150025-n1.html
 脱原発派の小生からすれば残念ですが結局カネの訳でしょうね。
 もちろん事故ったら福島の惨状で分かるようにもらった金なんかそっくりパーです。そして財政の厳しい中、いつまで国が金をくれるか分からない。しかし今のところ、当面は金(原発補助金)がもらえる。今まで事故は起きてない。原発に変わる産業がすぐに作れないとなれば「とにかくカネが欲しい(色々な不安は見ないことにしよう)」になるでしょう。結局「事故るか、補助金がゼロになるか、より有望な新産業ができるか」三択のどれかでないと脱却しがたいわけです。
 ただそれでも

得票は金沢氏が2081票、野崎氏が1523票。

でダブルスコアのような大差ではないし、状況は少しは変わっているのかも知れません。


■【共産党大会】アレルギー払拭に懸命の志位和夫委員長だが…蓮舫代表は「政権打倒まで」 見えぬ連合政権
http://www.sankei.com/politics/news/170115/plt1701150021-n2.html

 共産党大会では党員数なども発表されたが、党員や党機関紙の購読者数は減少傾向が続いている*1民進党は、共産党が共闘路線を打ち出す背景には党内の苦しい台所事情があると足元をみているのだ。

 野党相手にはあることないこと平気で書いて恥じない産経記事なのでまあ割り引く必要がありますが、民進党がマジでこれならバカですよね。
 足元を見れる程、民進党が余裕あるのか。減少傾向と言っても共産の議席はささやかながら躍進してるわけです。もちろんだからといって減っていいとは言いません。減れば党収入が減るわけですから。 
 しかし「ささやかながら躍進」を考えれば「党員ではないし赤旗定期購読もしていないが、投票対象にはする柔らかい支持(今後、ある程度の%が党員や赤旗定期購読者になり得る支持層)」をカウントすれば、それなりの支持はあるわけです。一方、民進は最大野党でありながら野田*2幹事長が「支持率が1桁台で水没してる、自民と大差があるし、共産、公明、維新と大して変わらない」と自重する惨状です。
 バカ抜かしてると本当に「民進は話にならないから共闘できない(共産)」となるでしょうね。党執行部どころか支持層からそう言う声が出て執行部が無視できないんじゃないか。そしてむしろその方が共産が議席が増えるかも知れない。民進が舐めた態度とるのにへいこらしたら党支持層の失望で「自社さ連立語の社民」のようにそれこそ共産の党勢が衰退しかねませんから。民進なんか「次の選挙で惨敗したらいつ新進党みたいに分裂してもおかしくない野合集団」にすぎません。実際、民主(民進の前身)からは自民や維新、みんななどにトンズラしていった奴も過去にいるわけです。
 支持者にとっては幸いなことに共産はそこまでお粗末じゃないでしょう。
 共闘路線にしたって「共闘しないと安倍自民が有利な中、共闘をいたずらに否定したら支持者に離反される*3(共産)」つうことでしょうがだからといって党執行部は勿論、支持者もほとんどは「とにかく民進などと共闘すればいい、安倍自民に勝てばいい」とまでは思ってないでしょう。野合では鳩山、菅、野田政権が国民に見放されたようにすぐ崩壊するでしょう。そして共闘には共産党なりのメリットがなければ困るわけです。当たり前の話です。もう本当に民進党には全く期待できないし、とはいえ「今すぐ別の最大野党も作れない」し、当面は「ロシアのプーチン体制」のような「自民極右長期政権の暗黒時代が続く」とでも覚悟した方がいい気すらします。いや俺だって安倍なんか大嫌いですが蓮舫が人気もない*4、能力もない*5、信念もない、ないないづくしで何もない、あまりにも使えない、だめ政治家すぎるので。正直「安倍が辞めた後の石原伸晃*6(現経済財政担当相)とか岸田(現外相)とかに期待するしかないのか」つう気になってきています。


■【釜山・慰安婦像設置】民進蓮舫*7代表、駐韓大使の一時帰国措置*8「仕方がなかった」
http://www.sankei.com/politics/news/170115/plt1701150013-n1.html
 まあ何ともげんなりですね。「その程度の政党で、その程度の政治家か」「これが最大野党ではそりゃ安倍も笑いが止まらんわな」と思うとため息が出ます*9
 「良識云々*10はひとまずおいても」こういう馬鹿な事を言えば
1)韓国国民が民進党に失望し、さらに日韓関係が悪化
2)左派、リベラル派が民進党に失望し、民進党に投票しなくなる。共産、社民*11民進党と連携しがたくなる
3)とはいえ、こんなことで安倍を支持する右派が民進党を支持するわけもなく、むしろ「民進党も容認してるのだから慰安婦問題や日韓関係での安倍政権は無問題」と言い出す
4)右派も左派も民進党を支持せず、右派の票は自民に、左派の票は共産に向かい、また民進党は海江田*12代表時代のような一人負け
という民進党にとって悲惨な結果になる危険性大ですが、まあ、そういう認識は何故か「愚かな」蓮舫にはないようです。もう民進党はまともに政治をやる気がなく、その場その場の党利党略で動揺し「小池*13新党に色目を使ったり」「一方で共産、社民、自由の票が欲しくて野党共闘に色目を使ったり」「連合にすりよったり」「今回、日韓関係に配慮することなく右傾世論に媚びてか、安倍を支持したり」混乱の極みなので「民進党には期待する気」は俺にはないですね。しかし民進党の党内左派の存在力の無さと無能さにはうんざりします。蓮舫のこの暴言を左派の支持層や韓国民に問い詰められたらどう言い訳する気でしょうか。
 もはや次期衆院選では野党共闘はまともに成立しそうにないので「共産単独の戦い」でいいんじゃないですかね。それでは安倍が有利になる事は必定でしょうが無理に野合しても意味がない。その方が共産の議席増にもいいのではないか(蓮舫の馬鹿さにあきれ果て、やや、やけくそになっています)。民進党はもはや誰が代表になっても政治的意味がなさそうなので次期衆院選で惨敗して潰れてくれた方がいいでしょう。いっそ、その前に都議選で惨敗してくれてもいいですが。都議選では小池新党が伸びず*14日本共産党議席増さえすれば、民進党は本当に大幅議席減で滅亡してくれた方が「日本の為に」いい気すらします。

【追記その1】
 マジギレすると「口が滑る人間」なので「民進党は本当に大幅議席減で滅亡してくれた方が(以下略)」というのは今思えば「言い過ぎた気もする」のですが、id:flagburner氏がせっかくスターをつけてくれたのでこのまま残しておくことにします。いや正直、俺は民進党なんてろくに評価してませんし。とにかくid:flagburner氏が「俺同様の憤激」を民進党に感じてることには「ある種の同志的感情」を感じます。

【追記その2】
■産経【釜山・慰安婦像設置】民進野田佳彦幹事長「ゴールポストがずるずる動く」と韓国の対応を批判
http://www.sankei.com/politics/news/170116/plt1701160026-n1.html

 フリーランスの記者が「まず相手(韓国)の気持ちを聞くべきだ」と質問すると、野田氏は「ある意味ずっと聞いているじゃないですか」と色をなして反論した。

 質問がフリー記者というのが情けない。大新聞の記者どもは何やってるんでしょうか。
 しかし今や「この程度の質問」でも「勇気ある質問」なんですかね。「気持ちを聞くべきだ」つうのはもちろん「聞いた上で、韓国側の納得が得られるような対応を望みたい(フリー記者)」つう話の訳ですが「聞いてやったが主張が無茶だから無視した、何が悪い」つうのが野田なんでしょう。話が全くかみ合ってない。つうかこんな発言は韓国に対する、ただの挑発行為じゃないですか。どんだけ野田はバカなのか。
 蓮舫に続いてこれですよ。そもそも銅像設置は日韓合意違反でないから「ゴールポストなんか動いてない」。
 つうか「ゴールポスト河野談話)」を動かそう(否定しよう)としたのは安倍で、だからこそ韓国から「色々不満はあるが河野談話アジア女性基金で納得した*15のに何だそりゃ!。ふざけんな!」という反発が出た。
 それを無視して「日韓合意は韓国がゴールポストガー」というのはデマも甚だしいし、ましてや「銅像は合意違反」と言うのもデマも甚だしい。正直、「昔の共産」なら容赦なく「民進党幹部2人の暴言」を志位委員長や小池書記局長が「慰安婦と韓国民への侮辱だ」と批判して、赤旗でもフルボッコにしてると思うんですけどねえ(がっくり)。
 いやそりゃ野党共闘はアンチ安倍として俺も「可能ならばして欲しい」ですよ。先日の党大会で来賓として安住淳・民心党代表代行(野田政権で財務相)が来たばかりで非難もしづらいでしょう。
 しかし慰安婦問題で安倍と同レベルの暴言をはいて、慰安婦や支援団体を侮辱し、日韓関係を悪化させて恥じないような輩2人を幹部とする政党と連携して意味があるのか。しかも蓮舫は都議選では共産党との連携ではなく、小池新党に色目は使うは、「野党共闘」といいながら事実上、「3野党の民進党系列候補への無条件支持を求める(3野党への見返りを恐らく考えてない)」わ、無茶苦茶じゃないですか。本当、あんな党と連携するぐらいなら俺は自民党政権継続でいいですね、マジで。「安倍政権に駄目出ししながら、自民からのポスト安倍によりまともな人間がつくのを目指す」しかないんじゃないか。
 共産党も「我慢してる」「民進党内左派の巻き返しに期待してる」のかもしれませんが、もう民進党とは連携しないでいいですよ、本当に。
 安倍の支持率が未だに高いのはもちろん「マスコミがろくに批判しないから」「日本人がバカだから」「(TPPや米軍基地問題などで)オバマ政権が支持してるから」などの要素もある。しかし最大野党がこれじゃ、安倍支持者は「何だ安倍さんの韓国への対応に問題はないんじゃないか」となるし、安倍批判派*16民進党を支持する気がなくなる*17。 
 じゃあ「民進党以外に何があるか」といったら「第二野党」共産しかないわけですが、第二野党とは言え「小選挙区制ではやはり民進党よりは当選確率が低い*18」となったら「安倍の政策に批判的な人間」は「投票する気が失せる」わけです。場合によっては棄権者も出る。
 まあ、安倍を有利にしてる最大の元凶はかように「愚かな民進党内右派」と「そんな右派の跳梁を黙認してる党内左派」でしょうね。本当に「共産党が最大野党になる*19」か、「民進党にかわるまともな最大野党が新たにできる」か、「民進党執行部がまともになるか*20」かでないと本当、今の政治状況はどうにもならないでしょう。俺みたいな安倍批判派ですら「自民のポスト安倍に期待しよう、岸田外相レベルならまあいいか」となりかねない。つうか「民進党がアンチ安倍にとって酷すぎる」ので俺はマジでそうなりつつありますが。


■【北朝鮮情勢】赤十字に洪水支援金集まらず…国際社会への要請50%減額 核開発猛進で各国及び腰
http://www.sankei.com/world/news/170115/wor1701150025-n1.html
 人道支援と核開発は関係ないのだからきっちり支援して欲しいですね。米国なども「制裁している国」もそれとは関係なく積極的に人道支援を呼びかけるべきです。


■【日曜に書く】ロシア革命100年 日米いがみ合わせた*21謀略体質は変わらない 論説委員・河村直哉
http://www.sankei.com/column/news/170115/clm1701150008-n1.html
 「太平洋戦争・コミンテルン陰謀論」といういつもの与太です。さすがに「プーチン*22政権の米大統領選挙介入疑惑」からこんな与太かっ飛ばすのは、産経のような歴史捏造主義・極右デマ新聞だけです。


■【日豪首脳会談】「マルコム」「シンゾウ」緊密化に手応え 安倍晋三首相、対中傾斜懸念の豪つなぎ止めへ腐心
http://www.sankei.com/politics/news/170114/plt1701140021-n1.html

 2015年9月のターンブル氏*23就任と時を同じくし、翌月に豪北部準州中国企業「嵐橋集団」にダーウィン港の商業用港湾施設を約5億豪ドル(約430億円)で99年間貸し出す契約を結んだ。ダーウィン南シナ海を警戒する米海兵隊が駐留する要衝でもある。
 昨年4月には日本、ドイツ、フランスが受注を争っていた豪州の次期潜水艦について、共同開発相手をフランス企業に決定。日本は海上自衛隊の「そうりゅう型」を売り込んだが、苦杯をなめた。

 まあ産経はばかばかしいですね。ターンブル氏は「是々非々」であって産経のような反中国ではないから「国益になると思えば中国ともフランスともつきあうだけ、何も日本が一番大事な訳じゃない」つうだけの話です。
 もちろん国益になると思えば安倍の訪問も受け入れる。ただしそれは「安倍の喜ぶことをなんでもやる」つう話ではない。


■【入門・日米戦争どっちが悪い(7)】最初から落とすつもりだった原爆 相手が日本人だから大量虐殺 
http://www.sankei.com/premium/news/170115/prm1701150012-n1.html

 米大統領フランクリン・ルーズベルトは開戦5年前の1936年にハワイの日系人を強制収容する計画を検討していたことが明らかになっています。

 これについてはウィキペ『日系人の強制収容』を紹介しておきます。やっていいとはいいませんが、1936年段階では一つの案に過ぎず、しかも「ハワイ限定であること」に注意が必要でしょう。

日系人の強制収容(ウィキペ参照)
 ルーズベルト米大統領は、日系人人口が多いハワイにおける日本側の情報活動に危機感を抱き、1936年に作戦部長にあてられた覚書で「わたしに明確な考えが浮かんだ。日本の船舶と乗組員に接触するオアフ島日系人の身元を極秘に洗い出し、有事に際して強制収容所に最初に送り込む特別リストに氏名を記載しておくべきだ。」と提案している。
 その後、1937年7月に行われた日本陸軍による中華民国への軍事行動に対する通商航海条約の継続停止措置、1940年9月に行われたフランス領インドシナ北部への進駐に対するアメリカ国内の日本人資産の凍結と貿易制限、1941年7月に行われたフランス領インドシナ南部への進駐に対する8月1日の日本への石油の全面禁輸に踏み切るなど、日米間の関係が緊迫度を増した。日米間における開戦が危惧される中、同年11月にアメリカ政府は国内に在住する日系アメリカ人および日本人名簿の作成を完了した。
真珠湾攻撃
 その後アメリカが12月8日(アメリカ時間では12月7日)に日本海軍艦隊によって行われた真珠湾攻撃をきっかけに、日本や日本を追ってアメリカに対して宣戦布告を行ったドイツ、イタリアなどの枢軸国と戦争状態に入った後、アメリカ政府は枢軸国の国家をルーツに持つ日系、ドイツ系、イタリア系に対して「敵性市民」としての監視の目を向けることになった。
 なお、開戦前にルーズベルト大統領の命により日系の調査をしたカーティス・B・マンソンは「90パーセント以上の日系二世は合衆国に対して忠誠であり、日系人より共産主義者の方が危険である。」と報告していた。しかし、原田義雄ら2人の日系アメリカ人が、捕虜となった日本海軍のパイロットの西開地重徳一飛曹の脱走を手助けをした「ニイハウ島事件」等の例が、日系アメリカ人に対する批判的な論調を後押しすることになる。
 その後、「日本軍によるアメリカ本土上陸が近い」、「日本軍による空襲が行われる」と噂され、政府上層部がその対応に追われるなど、アメリカ人の反日感情はピークに達していた。これらの流れに勢いづいた陸軍省は様々な手を使って司法省とホワイトハウスに働きかけた。またこの様な働きかけに対して、戦時下という非常時におかれていた司法省とホワイトハウスも法の理念を守り通すことができなかった。ルーズベルト大統領は、ついに「大統領令9066号」に署名を行い、「国防上の必要がある場合に強制的に『外国人』を隔離する。」ことを承認した。

 日本兵の遺体の一部を持ち帰る行為は広く行われていて、米国の雑誌「ライフ」の1944年5月22日号には、若い米国人女性が前線のボーイフレンドから送られてきた日本兵の頭蓋骨をうっとり見つめながら礼状を書いている写真が掲載されています。
 ジョン・ダワーという米国の反日的な歴史学者でさえ、こうした実態を紹介した上で「もしも歯や耳や頭皮がドイツやイタリアの兵士から収集され、それが英米国内に報道されたならば、騒然たる状況を引き起こしたに違いない」と指摘しています。

 ダワー*24反日ではなく「人道主義の立場から戦前日本を批判しているだけ」「だから人道主義の立場から米国批判もするだけ」ですがそれは産経には理解できないようです。

 海軍提督ウィリアム・ハルゼーは(中略)部下に対して「下等な猿ども」をもっと殺して「猿肉」をたくさん作れと督励しました。「良いジャップは死んだジャップ」とも公言しました。これは米国がインディアンを虐殺していたころの軍人フィリップ・シェリダンの有名な暴言「良いインディアンとは、死んだインディアンのことだ」をもじっています。
(中略)
 日本人はインディアンと同様、絶滅の対象だったのです。

 ハルゼーの言動「下等な猿ども」「猿肉を作れ」などを「日本人蔑視」と批判するのはいいとしても「日本人絶滅とかそんなわけねえだろ」ですね。これが全国紙かと思うと頭痛がしてきます。

 わが国の一部には「日本が侵略戦争を行い、ポツダム宣言を黙殺したから原爆を落とされた」という原爆容認論があります。広島の原爆死没者慰霊碑には「過ちは繰返しませぬから」と刻まれ、修学旅行でやってきた児童・生徒が「自分たちの祖先が悪かったから原爆を落とされたんだ」と反省しています。

 小生も修学旅行で広島に行きましたがそんな反省はしていません。日本が非道であったことと原爆投下の是非は別問題です。もちろん「侵略戦争」も「ポツダム宣言黙殺」も愚かで「そんなことがなければ原爆投下はなかった」でしょうが、これまた原爆投下の是非は別問題です。
 「過ちは繰返しませぬから」も「繰り返させませぬ、と言う受動態では日本が核武装し核使用することを想定していないがそれでいいのか」などの批判があるからに過ぎません。

 現代史研究家の鳥居民氏*25は、ポツダム宣言はわが国が「黙殺」するように作られていたと論じました。ポツダム宣言の草案には、共同署名国としてソ連が書かれていましたが、トルーマンと原爆投下を強硬に主張する国務長官ジェームズ・バーンズはそれを削り、中国国民政府に差し替えました。わが国がソ連に和平の仲介を依頼していることを知っていたため、ソ連への期待を持ち続けさせようとたくらんだのです。
 草案には天皇の地位保全(国体護持)を認める条項もありましたが、それも削除しました。国体護持こそがわが国がこだわっていた降伏条件だったからです。
(中略)
 広島と長崎に原爆を落とすまでわが国を降伏させないように、ポツダム宣言はできていたのです。

 ソ連の署名について言えば「ソ連が署名したくない、といったからそれを容認しただけ」でしょう。ソ連は「(北方領土を自国領にするため?に)日本を罠にはめるため」にそうしたのでしょうが英米側にはソ連と違い「日本をはめる意思」などなかったでしょう。ただし「ソ連に署名を強く求める気もなかった」だけの話です。
 国民党政府の署名は別に差し替えたわけでも何でもない。ポツダム会談には蒋介石は参加してなかったので最初署名がなかったが、蒋介石が事後承認したため後で追加されただけです。
 そもそもあの敗色濃厚な時点で「ソ連が和平仲介を引き受ける」と考える方が能天気です。「曖昧な態度のソ連日和見してるんじゃないか、日本の敗北はほぼ確実だから」「いやそれどころか最初から連合国よりで裏切ってるんじゃないか」と思わなかった当時の日本は馬鹿すぎです。
 国体護持について言えば「日本の降伏を早めるため、国体(天皇制)護持を認めよう」「いやむしろ軍国主義の温床・天皇制は廃止すべきだ」の2案があって意見統一ができず、結局「結論は日本が降伏してから出してもいい」という判断先送り、棚上げになっただけの話です。別にはめたわけでも何でもない。そこには「天皇制護持を明記しなくてももはや日本は降伏するしかない」という米国の判断もあったでしょう。


■【ロシア万華鏡】「金正日に最も近かった外国人」 暗殺のロシア駐トルコ大使 露の北朝鮮外交に痛手
http://www.sankei.com/premium/news/170114/prm1701140013-n1.html

 昨年12月19日にトルコの首都アンカラで暗殺されたロシアのアンドレイ・カルロフ駐トルコ大使(62)は、外交官としてのキャリアの大半を北朝鮮で過ごした朝鮮半島問題のエキスパートだった。北朝鮮の故金正日キム・ジョンイル)総書記に「最も近い外国人」とも呼ばれたカルロフ氏の死去は、ロシアの対北外交にとっても大きな損失となったようだ。
 露メディアによるとカルロフ氏は1976〜81年、84〜90年と在北朝鮮大使館で勤め、92年から97年までは在韓国大使館で勤務。2001年から06年までは駐北朝鮮大使を務めた。カルロフ氏の父親も外交官で、息子も現在、在北朝鮮大使館で働いているという。

 「えー、それだったら何でトルコなんか大使で行くの?。韓国、日本、中国とかの大使ならともかく?」ですね。「儒教文化圏北朝鮮」と「イスラムのトルコ」じゃ大分違う気がするんですが。


■【北朝鮮情勢】金正恩氏特使がニカラグアベネズエラ両大統領らと会談
http://www.sankei.com/world/news/170114/wor1701140019-n1.html

 崔氏は10日、式典に出席したベネズエラマドゥロ*26大統領やボリビアのモラレス大統領らともそれぞれ会談した。

 「台湾とは国交がない」ベネズエラボリビアはともかくニカラグアもよく分からない国です。北朝鮮とつきあいがある一方で台湾と国交があるわけですから。
 

■浜川死刑囚の再審請求を棄却 三重の男性2人射殺で津地裁
http://www.sankei.com/west/news/170114/wst1701140032-n1.html

 三重県で平成6年、男性2人を拳銃で射殺、預金通帳を奪ったとして強盗殺人罪などで死刑が確定した浜川邦彦死刑囚(56)が申し立てた再審請求に対し、津地裁は13日、棄却を決定した。
 浜川死刑囚の弁護団は同日記者会見し、名古屋高裁に即時抗告するとした。再審請求は2度目。1度目は最高裁が26年に特別抗告を棄却している。
 弁護団は、浜川死刑囚が被害者の遺体をパワーショベルで穴に埋めるのは、再現実験で18分以上かかることが分かったとして、確定判決が認定した「13分程度」では不可能と主張。アリバイが成立する*27として15年6月に再審請求していた。

 この事件が実際どうなのかはわかりませんが死刑の怖さはこうした「冤罪の疑い」のわけです。そしてこういう冤罪の危険性についてまともに答えないのが岡村勲のような「死刑愛好家」連中の訳です。


■初キス、浅倉南じゃなく小6男児…『タッチ』声優の三ツ矢雄二加瀬亮*28を好き」ゲイついに告白
http://www.sankei.com/west/news/170114/wst1701140015-n1.html
 冗談かと思いきや、記事を読む限り「冗談めかしてはいる」もののまじめな告白のようです。まあ、「ゴールデンタイムではなく深夜番組」で「告白者は押しも押されもせぬベテラン声優」とはいえ、日本でこういう告白ができるようになったのは悪い事ではないでしょう。

参考

三ツ矢雄二(1954年〜:ウィキペ参照)
■経歴
 10歳で中部日本放送で放送されていた素人ちびっ子のど自慢番組『どんぐり音楽会』に出場し、優勝。これをきっかけとして芸能界に興味を持つようになり、中学校入学と同時に巣山プロダクションに入所。NHK名古屋で制作されていた『中学生群像』(『中学生日記』の前身)などに出演した。
 高校卒業後、専門学校に入学し大人の役者を目指す中、話を受けて人形劇『プルルくん』(NHK教育、1973〜1976年)に出演。これが、声のみでは初の仕事となった。また、俳優としても刑事ドラマ・時代劇等に出演するようになった。
 その後『プルルくん』最終回後の打ち上げにおいて、『プルルくん』出演者の永井一郎*29に勧められたことがきっかけとなり、アニメ『超電磁ロボ コン・バトラーV』(テレビ朝日、1976〜1977年)のオーディションに参加。主役に抜擢され、以後声優としてのキャリアを積み重ねていくこととなった。
■マーグ人気
 アニメ『六神合体ゴッドマーズ』(日本テレビ、1981〜1982年)では、主人公・明神タケル=マーズ役、ストーリーの途中で死亡することが当初から決まっていた兄・マーグ役、両方のオーディションを受けていた。選考の結果、マーズは水島裕*30に決まり、三ツ矢はマーグ役に決定したが、放送が開始されるとマーグは予想以上の人気を博し、女性を中心に多数のファンが付いた。
 この人気を受けて、マーグの魂が弟をサポートする形で復活、さらに、マーグを主人公とした劇場版やOVAも製作される。これらの経緯から、三ツ矢は「結果的にはマーズ役に落ちて良かった」と語っている。
■洋画吹き替え
 アニメで活躍する一方で、三ツ矢は洋画吹き替えにも積極的に挑戦し、名作・大ヒット映画の主役の吹き替えを数多く務めた。三ツ矢は自身のターニングポイントとなった作品として『アマデウス*31』(ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト役)を挙げており、当時の事を「名作映画で、しかも周りをベテランの方たちが固めている中に、若手がぽんと入ったような感じだったので、すごくプレッシャーがありましたが、終わった時に皆さんにすごくほめていただいて、初めて洋画の代表作ができたと思いました。」と振り返っている。
■タッチ
 『タッチ』(フジテレビ、1985〜1987年)では、「弟(上杉和也)の方が死ぬ」と言う噂を聞き、兄・上杉達也のオーディションを受けた。『タッチ』は最高視聴率31.9%を記録するほどの大ヒットアニメとなり、三ツ矢の最大のあたり役となった。
 弟・上杉和也役に受かった難波圭一に対して、「死んじゃっても、人気があってファンが騒ぐと、生まれ変わるよ(上記のマーグ人気のこと)」と言ったが、結局生き返らず、難波から「なんだ、生き返らなかったじゃないですか」と言われ、「SFと現実物とは違うね」と謝ったという。

*1:そう言う発表をせざるを得ない面もあるでしょうが、一方で「ささやかながら議席増もあるので発表しても動揺は少ない(動揺はゼロではあり得ないでしょうが)」つう党執行部の認識もあるのではないか。

*2:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相を歴任

*3:そう言う意味では「安倍自民の優位」がなければ、つまり民進党に一定の支持があれば共闘はしないでしょう(共闘しなくても安倍自民が大勝する可能性は低く、共産が野党支持層から非難される可能性は低いし、民進も共闘に乗り気にならないからです(そう言う意味では「共産に限らない」野党各党や自公から「足元を見られてる」のはむしろ民進でしょう)。むしろ無理に共闘すると共産支持層から野合だと非難される)。台所事情云々と言う判断は相当にずれてると思います。

*4:まあタレント時代も小池百合子の方が知名度があった気がします。

*5:さすがに安倍よりはマシでしょうが

*6:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相など歴任

*7:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)を歴任

*8:小生は慰安婦銅像が日韓合意違反だとか政治的、法的、道義的に問題で韓国はすべきでなかったとか全く思いませんが、仮に韓国側に問題があると仮定してもそれは「大使一時帰国」などという乱暴でリスキーな策を決して正当化しないと思います。普通、相手に問題があってもここまで無茶なことはしないでしょう。そう言う意味でも安倍は勿論、蓮舫には呆れます。大体、蓮舫の「先祖の出身地」台湾にも慰安婦はいるんですがね。良くも慰安婦を侮辱できるもんです。台湾には愛着はまるきりないのでしょう。そういう意味でも「二重国籍だから台湾の手先」なんてとんでもない話です。彼女にはそこまでやる愛情は台湾に対しおそらくかけらもない(まあ二重国籍云々の本筋はそう言う話じゃなくて「言いがかりでデマ」つう話ですが)。

*9:共産に対しては党員でも後援会員でもない「党外支持者でありながら」我ながら少し甘い気もしますが、民進に対しては愛着がないので普通に批判出来ます。

*10:もちろん蓮舫は非常識ですが。

*11:共産、社民が民進党や民団に遠慮してるのか今ひとつ撤去論への批判が弱いような気がして残念ですが、俺の認識では、さすがに彼らは撤去論を支持したりはしません。

*12:民主党政調会長鳩山代表時代)、菅内閣経産相などを歴任

*13:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*14:小池が何をやらかす気か予想がつかず恐ろしいので、まだ自民党現有議席を維持してくれた方がマシです。

*15:まあ慰安婦や支援団体には納得しない人間もいましたが。

*16:慰安婦問題だけは安倍の対応を支持する、つう安倍批判派も「日露外交をロシアへの屈服と批判する極右」など一部例外を除いてまずいないでしょう。そう言う意味でも蓮舫や野田の言動は馬鹿げています。俺が彼らの立場なら仮に「銅像撤去論者」でも「批判した方が政治的に有利」という判断から本心隠して「安倍政権の対応は最悪だ」「銅像が問題だとは思わない」「仮に問題だとしても話し合いで解決すべきで高圧的態度は問題だ」と言いますね(もちろん俺は本心で銅像容認派ですが)。それで民進党を批判するような輩にそもそも安倍批判派なんてほとんどいないでしょう。むしろ安倍支持なんかする方が安倍批判派の票が逃げる。「あいつら慰安婦問題だけじゃなくて本当は集団的自衛権とか、他でも安倍と変わらないんじゃないか(つうか明らかに野田幹事長は安倍に近い右翼政治家ですが)」つう疑念も生まれる。

*17:ちなみに民進党政権の最後が菅ではなく、野田だったというのも最悪ですね。野田政権は明らかに「集団的自衛権行使」を目指していたので「安倍の極右性」が目立たなくなったことは否定できないでしょう。

*18:まあそれでも俺は共産に投票しますけど

*19:まあ俺的にはこれ希望ですが、それが非常に難しいことは勿論分かっています。

*20:これが俺が上げた3つの中では一番可能性が高いのでしょうが、それにしたって党内左派の無能さを考えたら期待薄です。

*21:別に謀略でも悪い事でもありませんが「いがみ合わせた」というならそれはソ連(ロシア)よりむしろ蒋介石中華民国政府でしょう。蒋介石政権を打倒し中国を完全植民地化しようとした日本に対し、米国は蒋介石を支援したわけです。

*22:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*23:ハワード政権環境相アボット政権通信相などを経て首相

*24:著書『吉田茂とその時代 (上・下)』(1991年、中公文庫)、『容赦なき戦争:太平洋戦争における人種差別』(2001年、平凡社ライブラリー)など

*25:著書『原爆を投下するまで日本を降伏させるな』(2011年、草思社文庫)など

*26:国会議長、外相、副大統領を経て大統領

*27:つまりは無罪主張なのでしょう。

*28:2007年、映画『それでもボクはやってない』(周防正行監督)での演技により、ブルーリボン賞キネマ旬報などの映画賞を多数受賞。2013年、前年度出演の映画『アウトレイジ ビヨンド』の石原役で第67回毎日映画コンクール男優助演賞を受賞。2014年、 主演した韓国映画『自由が丘で』が韓国映画誌cine21で「2014年韓国映画第1位」となり、本人も「今年の俳優」として選出された。

*29:海外ドラマ『ローハイド』の老料理人ウィッシュボンの吹き替えが老け役専門になる決定的な出来事だったという。以後、声優の仕事でスケジュールが埋まり、舞台や映画の仕事をやれなくなり、自然と声優に専念するようになっていった。

*30:洋画吹き替えでは、サモ・ハン・キンポーをほぼ専任で担当、ジャッキー・チェンの吹き替えをほぼ専任で担当する石丸博也と共に、視聴者に声が浸透することとなった。

*31:1984年公開。、アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、美術賞、衣裳デザイン賞、メイクアップ賞、音響賞の8部門を受賞。