今日の産経ニュースほか(2021年4月16日分)(副題:改めて古賀俊昭や拉致議連、救う会や拉致被害者家族会への憎悪を覚えた)

性知識と防犯、授業手探り 子供の性被害削減へ教材公表(1/2ページ) - 産経ニュース

 深刻化する子供の性被害を減らすため、内閣府文部科学省が16日、保健体育や道徳*1などの授業で今年度から段階的にスタートする「生命(いのち)の安全教育*2」で使う教材を公表した。教材には、議論や紙芝居などを通じて性の知識と防犯意識*3を育む工夫が随所に見られる。ただ、その基盤となる性教育では過去、一部の教員による発達段階への配慮を欠いた授業が問題視された経緯がある。深刻化する性被害に対応できる効果を実現しつつ、保護者からも理解を得られるバランス感覚を両立させた授業づくりが課題となる。

 「過去、一部の教員による発達段階への配慮を欠いた授業が問題視された経緯ってこんなクズ野郎が「都議会拉致議連会長」なのだから、拉致問題が世間から嫌がられるのも理の当然だ(古賀俊昭の死に寄せて) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)のことやろ。古賀らウヨの言いがかりやないか。裁判では古賀が負けてるし産経はふざけんな!」ですが、それはさておき。
 まあ、こういう動きがあるのは大変良いことです。これも「純潔教育統一協会日本会議とズブズブの安倍よりは右翼的でない」、つまりは「安倍よりは恐らく性教育を敵視してない」であろう菅が首相になったことによる「良い影響」でしょうか。「第一次安倍のような選挙敗北での辞任という形に追い込めなかったこと」「安倍が未だにモリカケの刑事責任を追及されてないどころか政治家も辞めてないこと」「後釜が安倍の子飼いの菅」と言う点は安倍批判派として不愉快ですが「安倍の辞任それ自体」は改めて喜びたい。
 まあ、こういう動きはそれだけ「子どもの性犯罪被害が深刻=手放しでは喜べない」つうことでもあるのしょうが。以前別記事今日の産経ニュース(2021年1月26日分) - bogus-simotukareのブログでネタにした「性犯罪で教員を懲戒免職になった人間の教員免許」云々もそういうことでしょう。
 なんか「生理の貧困(後で触れます)」に「性教育(あるいは性犯罪)」と、今日の「ネタのセレクト」は「ボーガスってフェミニスト?」と誤解されそうですが俺はそんなご立派な物では勿論ありません(それとも逆に「スケベだ」と誤解(?)されるのか?)。あまり深い意味はありません。あえて言えば「今日は俺が反吐が出るほど大嫌いな自民の二軍、エセ野党、インチキ野党、なんちゃって野党の国民民主党と人間のくず、人格破綻者(平たく言うとキチガイサイコパス)の古賀俊昭を改めて、悪口したかった」「古賀俊昭や荒木和博ら珍右翼一味なんぞ未だに万歳してる頭のおかしい拉致被害者家族会に悪口したかった(まあ家族会への悪口雑言はほぼ毎日ですが)」「そのネタが単に生理問題と性教育にすぎなかった」つう感じです。後で国民民主党と古賀には思う存分悪口の予定です(特に古賀に対しては)。
 ということでこの記事にはカテゴリー「珍右翼が巣くう会」を付けておきます。またライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の記事を複数紹介してると言うことでカテゴリー「ライプツィヒの夏」を付けておきます。

 大きな課題となるのは、性の知識に乏しく、自身で被害に気づきにくい園児や児童に対する指導だ。教材は紙芝居の体裁で、体の「水着で隠れる部分」の大切さを強調。他人に見せたり、触らせたりしないように教えていく。被害に遭った場合は「『いやだ!』といおう。にげよう。あんしんできる大人におはなししよう」(小学校低・中学年用)と呼びかけている。

 で「性の知識に乏しく、自身で被害に気づきにくい園児や児童」の典型が「知的障害を抱えた園児や児童」であり、こんなクズ野郎が「都議会拉致議連会長」なのだから、拉致問題が世間から嫌がられるのも理の当然だ(古賀俊昭の死に寄せて) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)はそうした問題への「下劣な言いがかりだった」のだから俺は古賀のようなクズには軽蔑、殺意や憎悪、憤怒しか感じませんね(知的障害者が性被害に遭いやすいことについてはなかなかすごい記事だと思う(知的障害者は、性犯罪や管理売春などで食い物にされやすい) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)も紹介しておきます)。拉致被害者家族会もよく古賀のようなクズと付き合えたもんです。まさにこんなクズ野郎が「都議会拉致議連会長」なのだから、拉致問題が世間から嫌がられるのも理の当然だ(古賀俊昭の死に寄せて) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)ですね。俺は増元照明横田早紀江拉致被害者家族会には「荒木和博や古賀俊昭とつるむようなクズ野郎はとっととくたばれ」「蓮池透氏や田中均氏へ酷い仕打ちをしたカス野郎は黙れ」「お前らみたいな薄らバカは表舞台に出てくるな」という怒りしかありません。どうも横田奥さんなどは「拉致被害者家族の自分は皆に同情されてる」と「勘違い」してるようですが俺は「横田めぐみ氏とウンギョンさん」はともかく早紀江にはもはや何一つ同情していません。
 横田滋や有本嘉代子が死んでも「死ぬまで救う会に政治利用されて、本当に無様で滑稽で醜悪な人生だったな(失笑)。晩節を完全に汚したな。人間、ああはなりたくないな(嘲笑)」という軽蔑の念は生まれても同情の思いなどかけらも生まれなかったですね(と言うと彼らの遺族は怒るのでしょうが)。つまりはなんとも無様で無残な話だと思う(拉致被害者家族の有本明弘氏) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)有本嘉代子さんに限らず、横田滋氏もけっきょく巣食う会との泥船に乗っちゃったから、お孫さんとの再会も墓参りなどもできなかったのだと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)けっきょく反北朝鮮の道具として使い倒されただけじゃないか(横田滋氏の死) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)という話です。

政府の教育再生実行会議の委員を務める八木秀次麗澤大教授の話

 不愉快になるだけなので引用はしません。「八木(日本教育再生機構理事長)なんか古賀の同類じゃねえか。産経、手前、舐めてんのか」ですよねえ。

家庭での性教育をサポートする「とにかく明るい性教育 パンツの教室協会」ののじまなみ*4代表理事の話
「学校の性教育で教える内容は時代遅れ。子供たちは疑問を解消しようと、ネット上に氾濫する情報に頼るようになる。昨年の一斉休校期間中、支援団体などに10代の妊娠相談が急増したように、性の知識が乏しいばかりに子供たちが危険にさらされているのが実情だ。家庭で教えられることには限界もあり、『生命の安全教育』の導入は公教育見直しの第一歩だが、抜本的に変わらなければ現状は改善されない」

 まあ、そういう「時代遅れ」を助長してるのが古賀、八木、産経だのといった「性教育敵視」「純潔教育万歳」のバカウヨであり、怒りを禁じ得ませんね。
 まあ、この記事の書き手は「のじま氏のまともなコメント」も紹介している*5ので「それなりにまともな記者(できれば産経以外の朝日、読売、毎日などに移籍したい?)」であり、俺が憤慨した部分「一部の教員による発達段階への配慮を欠いた授業」云々も「詳しい内容がほとんど書いてないこと」「阿比留のような酷い悪口雑言では無いこと」を善意に理解すれば「性教育に否定的なウヨ新聞・産経内部でこの記事を通すためのマヌーバー」にすぎないのかもしれません(そんなマヌーバーが必要であることははっきり言って異常ですが)。
【追記】
 「生命(いのち)の安全教育」については以下も紹介しておきます。小生が無知だっただけで「生命(いのち)の安全教育」でググれば色々と記事がヒットします。
性犯罪・性暴力対策の強化について:文部科学省

https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2020/10/1007.html2020.10.7
取材:泉谷圭保記者(大阪局)・山口芳記者(ベルリン支局)・松崎浩子記者(国際部)
 日本の“性教育”が変わろうとしています。国は、来年(2021年)4月から「生命(いのち)の安全教育」と題した授業を、小中学校などで段階的に導入する方針で、現在、国の有識者会議で、どう教えていくかが議論されているのです。
 これまで学校で教えていたのは、「男女の体の違い」や「妊娠後の体の変化」など。それに加え、「生命の安全教育」では、水着で隠れる体の部位・プライベートゾーンを他人に見せないことや、カップル間で起こる暴力・デートDVの危険性、SNSで人と出会うことのリスクなどを教えるとしています。若い世代の“望まない妊娠”や“性被害”が社会問題となるなかで始まった今回の議論。いま、どんな取り組みが求められているのでしょうか。
(中略)
 国の教育の基準・学習指導要領には「妊娠の経過については取り扱わない」と明記されています。通称“歯止め規定”と言われるものです。1998年に中学1年生の保健体育で「体が成熟し、妊娠・出産ができること」を教える授業が導入された際、(ボーガス注:純潔教育万歳の自民党ウヨ議員によって?)「この年齢で性行為は教えるべきではない」として、学習指導要領に盛り込まれました。そのため、新たな「生命の安全教育」でも、性行為などについては触れないという方針なのです。
◆包み隠さず教えるドイツの“性教育
 学習指導要領の“歯止め規制”があるなかで、いわば苦肉の策として始めることになった今回の「生命の安全教育」。しかし、世界をみると状況は大きく異なります。
 ドイツ東部、マグデブルクにある公立の学校です。日本の中学1年生にあたる生徒たちが、生物の授業で、性行為や避妊について学んでいました。妊娠を望まない場合に、どのように避妊をするのか、授業は実践的です。生徒たちは避妊具を直接手にとって、練習しました。
◆男子生徒
「コンドームを使う練習はいい経験だった。」
◆女子生徒
「避妊の方法や月経は自分にもいずれ関わることなので、そのときにどうすべきか知っておく必要がある。」
 ドイツでは州ごとに教育のカリキュラムが定められていますが、避妊の方法だけでなく性暴力や性感染症など包括的な性教育を行う考え方では各州が一致しています。
◆生物の教員 マリー・フェアステラさん
「性行為をするなら責任を持って、避妊にも取り組むべき。どうして興奮するのか、性行為では何が起きるのか、自分がその状況に置かれたらどうするのかを考えてほしいのです。」
◆“性教育”を受けることは「基本的人権
実は、こうした性教育を受けることは、国際的には「基本的人権」の1つだと認識されています。ユネスコが推奨する性教育の項目には、「性行為」や「避妊の方法」だけでなく、友情や恋愛などに関する「人間関係」や「ジェンダー論」まで、包括的な内容となっています。
 ドイツをはじめとするヨーロッパや、台湾*6などアジアでもこうした包括的な性教育が行われています。「自分の身を守る」「相手を大切にする」ために、日本の性教育がこのままでいいのか、私たち大人も真っ正面から向き合うことが大切だと、取材を通して感じました。

今年だけで10冊以上、「性教育本」が出版ブーム 背景にある教育への不安(Yahoo!ニュース 特集)2020.12.22
 「家庭でできる性教育本」が相次いで出版されている。今年だけで10冊以上。どれもマンガやイラストをふんだんに使い、平易な言葉で書かれている。保護者も子どもも理解しやすい内容だ。「性教育本ブーム」の背景に何があるのか。(ノンフィクションライター・古川雅子*7
 今年だけで10冊以上の「性教育本」が出版された。書店の子育てコーナーに行くと、『親子で話そう!性教育*8』『おうち性教育はじめます*9』といったタイトルが並ぶ。
 産婦人科医の高橋幸子さん(45)も、11月に性教育の本(ボーガス注:『サッコ先生と! からだこころ研究所 小学生と考える「性ってなに?」』(2020年、リトルモア))を出版した。
 高橋さんはこう話す。
「ここ数年の刊行点数の増加の背景には、世界のスタンダードに見合わない日本の公教育の現状に不安を抱く保護者のニーズがあると思います」
 現在の学習指導要領では、小学4年生の保健体育で月経や射精について学ぶことになっている。5年生の理科で「人のたんじょう」という単元があり、母親のおなかの中で受精卵がどのように成長し、赤ちゃんになって生まれてくるかを学ぶ。
 中学3年生になると保健体育で性感染症予防のためにコンドームを使うことを学ぶ。しかし、どのようにして妊娠するか=性交はカリキュラムに入っていない。
「セックスを取り扱わずに性感染症予防を伝えるという、そんな謎かけみたいなことで真の理解は生まれるでしょうか。『寝た子を起こすな』と、(ボーガス注:宗教右派など)性交を教えることに反対する人もいますが、今の子どもたちは寝てなんかいません。インターネットには性の情報が氾濫していますし、アダルトビデオもいくらでも目に入ってきます。『AVで起こされるのと正しい知識で起こされるのと、どちらがいいですか?』ということだと思うんです」
文科省の「生命(いのち)の安全教育」
 文部科学省は2021年4月から、「生命(いのち)の安全教育」という新しい授業を、幼稚園から大学までの各段階で導入する方針だ。具体的な内容は検討中だが、プライベートゾーン(水着で隠れる部分)を他人に見せないことや、デートDVの危険性、SNSで人と出会うリスクなどを教えるとしている。
 ただし、「生命(いのち)の安全教育」は「性犯罪・性暴力対策」の側面が強い。相変わらず性行為には触れないし、「性教育」という言葉も使われていない。
 (ボーガス注:ユネスコの国際セクシュアリティ教育)ガイダンス*10の訳者の一人で、埼玉大学教授の田代美江子さん(58)は、「日本の性教育のイメージは『包括的性教育』へとアップデートされるべき」と説く。
「『生命(いのち)の安全教育』は『性教育』とイコールではありません。包括的性教育は、性をポジティブにとらえるものです。子どもや若者が、年齢や発達段階に応じて、性や生殖についての正しい知識を身につけ、ジェンダーセクシュアリティーといった社会規範がどのように人生に影響するかを学んでいく。それによって、自分自身をかけがえのない存在だと思えたり、他者の権利を認めて尊重できるようになったり、まわりの人たちといい関係を築くことができるようになったりする。そういうことなんです」

「性暴力被害者は悪くない」国が本気で動き始めた「性教育」の中身(太田 奈緒子) | FRaU2021.4.22
 コロナ禍で、人と接触する機会自体は激減しているというのに、性暴力関連の被害件数は逆に増加している。全国にある性暴力を支援するワンストップ支援センターによせられた相談件数は、コロナ禍の2020年上半期(4~9月)の相談件数(速報値)が2万3050件と、前年同期より15.5%増加した。今も相談件数は減らない。
 つい先日も中学生(小学生も含む)が性的いじめを受け、結果、凍死してしまうという悲惨な事件が報道されたばかりだ。子どもが性暴力の被害者となるケースを考えてみると、家で過ごす時間が長くなったぶん、ネットに接する時間も増えたことで、子どもがSNSを活用し介して受ける性被害・トラブルが(未遂や表沙汰になっていないものを含め)急増していることは想像に難くない。
 絶望を感じていたとき、思わぬニュースが飛び込んできた。
 それは「内閣府と文部省が、子どもの性被害削減のために、性知識と防犯についての教材を公表した」という報道だ。
 専門家の協力を得て、学年・年齢に合わせた教材を制作。保健や道徳などの授業内で今年度から段階的にスタートする『生命(いのち)の安全教育』で使うものだという。
 「幼児期」、「小学校(低・中学年)」、「小学校(高学年)」、「中学校」、「高校」の各教材と、「高校(卒業直前)・大学・一般向け啓発資料」に分かれており、年齢に応じた「自分の体の大事な部分は他人に見せない」(プライベートパーツについて)や「人との距離感があり、それぞれ異なる自分と相手の感じる心地よい距離感を尊重する」などの性に関する基本的な知識のほか、過去に起こった性暴力の事例、その対応法や予防策について解説されている。
 低年齢の子どもたちには紙芝居のような形式の教材を使用し、年齢が上の子どもにはイラストを多用しつつ性被害の具体的事例をもとに被害にあわないための方法や加害者にならないようにするにはどうすればいいかなどをワーク形式やグループ議論で考えさせるなど、様々な工夫もこらされている。
 ざっと教材に目を通してみて、率直に「今までとは明らかに違う。国が本気出してきたな」と感じた。先に感じた性教育の現状への絶望的状況に、一筋の光が見えた気がした。
 性教育についてド素人の私が、最も「進歩だ」と感じたのは、どの学年の教材でも「性被害を受けた被害者は悪くありません*11」というところに、アンダーラインまで引いて強調している点だ。
 今回の教材では、学校で禁止されている行動をした結果、性犯罪の被害者になってしまった場合でも「責めるべきは性的加害者であり、被害に遭った子は悪くない(責められるべきではない)」とフォローしている。
 また、性犯罪の加害者が、見ず知らずの他人だけでなく、『自分の身近な人』である場合があることを明記した点にも新しさを感じた。
 実際に性教育に関わってきた専門家たちは、今回の教材をどのように見るのだろう。
 元・保健室の先生で、現在フリーランス性教育講師、思春期保健相談士であり、SNSで「にじいろ」のハンドルネームで活動している「にじいろ」氏。
非常に大きな一歩ですよね。私も実際に教材を見て、ツッコミどころは多々あれど、日本の性教育を変えるチャンスと捉えています。
 主眼が性被害対策なので、全体的に性のネガティブ面というかリスクの話ばかりであることから、性教育関係者からは“もっと包括的性教育を! 国連が出している国際的な性教育カリキュラムである『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』に沿った性教育を日本でも!”という声も聞かれます。
 もちろん最終的に目指すところではありますが、まずはこれを軌道に乗せていって、ゆくゆくは指導要領や国全体が変わればと思っているので、私自身はあまり否定的な意見を大きくしたくないと思っています。
 『生命(いのち)の安全教育』という名称にも、(ボーガス注:『東日本大震災後の現在では災害教育と誤解されるネーミングだ』など、)様々な意見が出ていますが、私が性教育を始めて感じるのは、思った以上に「性教育」「性」という言葉に抵抗、苦手意識がある教員や子ども、保護者が多いことです。きっと性教育後進国の日本では、いきなり「包括的性教育」と言われるよりも「生命の安全教育」のほうが受け入れられやすいのかもしれません。
 痴漢など身近に起きているのに触れにくかったことも、この教材により話がしやすくなることを期待しています。『性』と『暴力』という、語りにくいとされていたことが取り上げられることで、子どもたちがSOSを出しやすくなればいいと思います。また、『被害者』だけでなく『加害者』『傍観者』にならないようにという視点を大事にしているもいいですね」(にじいろ氏)
 続いて、中学・高校などで性教育の講演を精力的に行い、緊急避妊薬の市販化などの啓発活動を続ける産婦人科医の「えんみちゃん」こと遠見才希子氏*12にも話を聞いた。
『幼児用教材で「自分の体は自分だけのもの」というメッセージ、プライベートパーツ(水着で隠れる部分の胸、性器、おしりと口)、そしてそれだけでなく「みんなの体もすごく大事だよ」と伝えるあたりはすごくいいと思います。』
 ただ、このプライベートパーツを伝えるとき『水着で隠れるところ』として、イラストで男の子と女の子の水着姿を描いています。ただ、わかりやすくはあるものの、性の多様性やジェンダー平等の観点から見ると、『じゃあ(ボーガス注:例えば水着で隠れない)男の子の胸の部分*13はどうなの?』といった疑問も生まれますね。
 また、このカリキュラムは性暴力を中心に扱っているため、性に対してネガティブな印象が強調されています。それによって、子どもたちが性に対する恐怖感だけを刷り込まれてしまう可能性もあります。性を肯定的、ポジティブにとらえる方向の包括的性教育についても国主導で進んで行くことを期待しています。』
 ふたりとも、検討の余地は残るが、国が、重い腰を上げて動き出したことについては高く評価し、「第一歩」を止めてはいけない、と語った。
 今年度から導入されるという、この「生命の安全教育」について、高1の息子の母である私は、まだ学校からなにも説明を受けていない(通常、新しいカリキュラムなどは学校から事前に連絡がある)。というか、私は偶然、ニュースを見つけたものの、この報道自体ネットでも一部の専門家以外ほとんど話題になっておらず、社会的には存在があまり知られていない。本来ならもっと報道されるべき事柄だと思うのだが……。
 この教材には、子どもたちが性について不安を感じたり、実際に被害を受けた際の解決法として「信頼できる大人に相談する」と書かれている。しかし、教師や知人が加害者となる性被害、親からの性的虐待のケースもある中、いったい誰が「信頼できる大人」なのかというところも非常に難しい点だ。
 やはり何よりも肝心なのは、ほとんど性教育を受けてこなかった私たち親自身も早急に、性被害、性教育について1から学び直すことだろう。
 今回、『生命の安全教育』の「高校(卒業直前)、大学、一般」向けの啓発資料と、「教育指導の手引き」は、大人の学びなおしのスタートラインにもよさそうだ。
 子どもを性被害から守るためにも、大人自身に大きく変わる「覚悟」が必要なのかもしれない。

 まあ小生も「理想は大事だが現実は無視できない(例:ウイグル問題は重要だけど、日本社会にとって中国ビジネスは無視できない(中国への制裁など非現実的)、拉致問題北朝鮮に怒りを感じるがバーター取引以外に現実的解決法がない(救う会、家族会の制裁路線など論外)など)」つう人間ですのでこういう意見には大いに共感します。

赤旗性被害防げ 教材初作成/保育園・幼稚園から大学まで/文科省など2021.4.18
 子どもへの性犯罪や性暴力に対し、内閣府文部科学省などは16日、幼稚園や保育園、小中高校、大学用の教材を公表しました。教材作成は初めてで、名称は「生命(いのち)の安全教育」。
 フラワーデモなどは性暴力根絶のためにも性教育が大切であることを訴えており、日本共産党は子どもの年齢や発達段階に即した包括的性教育を公教育にとりいれることを求めてきました。
 教材は、幼児や小学校低学年向けで、プールに入る時に「みずぎでかくれるところは じぶんだけのだいじなところ」などと説明。中高生向けでは、性暴力について「あなたが望まない性的な行為はすべて性暴力」だとして、「悪いのは加害者」だと説明しています。
 また、「性暴力は身近なところで起こっています」と述べ、恋人からの「デートDVドメスティックバイオレンス)」やSNSを通じた性被害の例を掲載し、二次被害への注意喚起など被害者だけでなく、加害者と傍観者にならないための注意点が盛り込まれました。
 中学生向けからは、全国共通の被害相談の短縮電話番号「#8891」「#8103」を掲載しました。

萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和3年4月16日):文部科学省
大臣)
 この度、内閣府文部科学省が共同で、子供たちを性暴力の当事者にしないための「生命(いのち)の安全教育」の教材等を作成したことについて、本日、(ボーガス注:丸川珠代*14男女共同参画担当大臣と同時に発言を行うこととなりましたのでご報告をいたします。性暴力・性犯罪は、被害者の尊厳を著しく踏みにじる行為であり、その心身に長期にわたり重大な悪影響を及ぼすものです。こうした性暴力の根絶に向けては、性暴力の加害者にも被害者にも傍観者にもならないための教育や啓発に関する取組を強化していく必要があります。このため、今回、幼児期・小学校・中学校・高校と、それぞれの子供の発達段階に応じて各学校の授業で活用いただける教材や大学生向けの啓発資料を内閣府と共同で作成しました。本教材等は、文部科学省ウェブサイトに掲載しておりますが、全国の学校や大学等でこれらをご活用いただくことで性暴力の防止につなげていきたいと考えており、この場を借りて積極的なご活用をお願いしたいと思います。

【追記終わり】


タブー視されてきた生理の課題 国民民主・伊藤孝恵参院議員「議論のチャンス」(1/2ページ) - 産経ニュース
 国民民主党内でこういう「女性議員として女性の身近な生活問題に取り組みます」スタンスだったのは昔は「保育園落ちた、日本死ね」の山尾*15だったと思うのですがね。
 今や、山尾はこうしたことには「興味を失った」のか「マグニツキー法ガー(反中国)」のようです。
 世間的な受けは「外国の問題(マグニツキー法ガー)」なんかより「国内問題」、しかもコロナがらみの問題である「生理の貧困」でしょうにねえ。山尾も変な人間です。
 なお、

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021031901038&g=pol2021.3.19
 立憲民主党蓮舫*16代表代行は19日の参院予算委員会で、コロナ禍で経済的に困窮した女性が生理用品を購入できない「生理の貧困」と呼ばれる問題を取り上げ、政府に対策を求めた。
 蓮舫氏は、経済的理由で生理用品の購入に苦労したと回答した学生が2割に上ったという民間調査を紹介。「女性として逃れられず、自己責任とはいえない」と指摘した。

https://www.fnn.jp/articles/-/1583162020.3.20
 立憲民主党蓮舫代表代行が19日、新型コロナウイルスの影響による経済的困窮で生理用品さえ買えない女性が増えているとして、対策を求め、この質疑の直後、菅内閣が対策に乗り出したことがわかった。
 政府は、孤独・孤立対策の60億円の予算を活用して、NPO(民間非営利団体)を財政支援し、困窮する女性に生理用品を無料で配布する方向で調整に入った。

生理用品 学校配布を/新婦人が政府に要請/畑野議員同席2021.3.27
 新日本婦人の会(米山淳子会長)は25日、児童・生徒・学生の健康と学習権を守るため生理用品の配布などを求め、菅義偉*17首相、萩生田光一*18文部科学相宛ての要請文を国会内で内閣府文科省の担当者に手渡しました。日本共産党の畑野君枝*19衆院議員が同席しました。

なので何もこうした問題に取り組んでるのは国民民主の伊藤だけではありませんが「自民の二軍・国民民主」が大好きな「自民応援団」産経なのでこうした記事になるわけです。


https://news.yahoo.co.jp/articles/287c59fdbc8c2be1b13511adc75f9cb1648dbc60

 今、政治が“生理”に目を向けている。3月29日、公明党の呼びかけで、自民党、国民民主党の議員らが参加した「生理の問題について話を聞く会」が国会内で開催された。
 会の冒頭、公明党の古屋範子*20副代表は「(公明党は)地方議員のネットワークがあるので、それぞれの自治体でこの問題に取り組ませて頂きたい」と強調。また、自民党森雅子*21議員は「自民党でも生理の貧困、女性の問題について皆さんと力を合わせて解決していこうと思っている」と述べた。国民民主党伊藤孝恵議員も「ピルやアフターピルへのアクセス、生理教育、強固なスティグマ*22、こういった課題に超党派で取り組んでいけることを嬉しく思う」と述べるなど、各党が生理をめぐる課題解決に積極的に取り組む姿勢を示した。
 3月4日の参議院予算委員会では、以下のような議論が交わされた。
「いま世界各国で女性の月経に関する“生理の貧困”という問題について動きがあります。実態を把握し必要な対策を検討していただきたい」(公明・佐々木さやか*23議員)
「経済的な理由で生理用品を購入できない女性や子どもがいるという“生理の貧困”の問題に対応するため海外では生理用品の無料配布などが行われていると伺っている。今後何ができるか検討してまいりたい」(丸川珠代*24女性活躍相)

 勉強会メンバーの名前が「自民、公明、国民民主」つうあたり「立民、共産、社民の名前が出てこないつう事は要するに参加してないつう事やろ(まさか立民などの議員がいるのに、この記事が故意にネグってるわけでも無いでしょう)」「ああ、国民民主ってやっぱ自民の二軍なんだ、前から知ってたけど」ということが改めてよくわかります。まあそれはともかく。
 与党による「生理の貧困」云々の背景は明らかに1)菅のコロナ失政(コロナを蔓延させたあげく、ワクチン接種も欧米に比べ、大幅に遅れ)、2)森*25元首相の差別暴言、夫婦別姓に否定的な丸川が男女共同参画担当相に就任したことなどによる「自民、公明は女性差別容認だ」という野党などの批判があるでしょうね。
 「我々はコロナのことを真面目に考えてるし、女性差別もしてない」アピールをこうして必死にしているわけです。


https://www.sankei.com/politics/news/210416/plt2104160035-n1.html
 産経が何が言いたいのか一瞬分からなかったのですが、何度か読んで、何となく意味が分かりました。
 つまり「こども庁」「孤独・孤立対策」などどうでもいい、そんなことより菅は「九条改憲」など右翼的なことをやれという話です。
 とはいえ、誰が考えてもそんな「右翼的なこと」は受けないからこそ、そしてコロナ禍で「子どもの貧困」「孤独、孤立感による自殺」などが深刻だからこそ「安倍の子飼い」とはいえ、安倍ほどには「右翼的な思い入れはない*26」菅は「選挙のこと」も考えて、こうした動きをするわけです。
 しかし「こども庁」「孤独・孤立対策」程度の事が「リベラル」ねえ?


独博物館に慰安婦像 加藤長官「極めて残念」 - 産経ニュース
 「何が残念なんだ」といつもながら、げんなりします。
 「慰安婦戦争犯罪」であり日本が加害者だと言うことを理解しているのかと聞きたくなります。
 原爆ドームについて米国政府高官が「あんなものがあることは残念だ、取り壊して欲しい」という位の暴論を自分が吐いているという自覚は無いのか。


【正論】戦没者追悼式に「海ゆかば」を 文芸批評家・新保祐司 - 産経ニュース
 戦没者追悼式に、戦前において戦争美化に使われた「海ゆかば」を流せというのだから正気では無いですね。


【産経抄】4月16日 - 産経ニュース

アフガニスタンに行ってきましたね」。
 名探偵シャーロック・ホームズは、後にコンビを組むワトソン博士の正体を初対面で見抜く。
 種明かしはこうだ。医者でありながら、軍人っぽい。左腕を負傷し、やつれた顔をしている。英国の軍医が塗炭の苦しみをなめた地といえば、アフガンしかない(『緋色(ひいろ)の研究』角川文庫)。
 確かにワトソン軍医は、19世紀末の第2次アフガン戦争に従軍して、瀕死(ひんし)の重傷を負っている。1979年にアフガンに侵攻したソ連もまた、散々な目に遭って10年後に撤退を余儀なくされる。
▼米国にとって史上もっとも長い戦争も、いよいよ正式に幕を下ろすことになった。アフガンに駐留する米軍は、米中枢同時テロから20年となる9月11日までに撤収する。

 ということで英国、ソ連に続いて、米国がアフガンで酷い目に遭い「撤退する方向性」になりました。
 しかし小生も「緋色の研究(ホームズ長編第1作)」は読んでますが「そんなんあったかな?」ですね。本筋でないので忘れてます。
 なお、こういう「マイナー知識」にやたらこだわるのがシャーロキアン - Wikipediaという人種です。


【主張】米軍アフガン撤収 対中シフトの決意示した - 産経ニュース

 バイデン米大統領が、アフガニスタンに駐留する米軍を米中枢同時テロから20年になる今年9月11日までに完全撤収させると表明した。

 タイトルの「対中国シフト」で唖然ですね。アフガンからの米軍撤退をどう評価するかはともかく、それは「撤退がアフガン情勢にとって好ましいのかどうか」という判断であって、「中国云々」と言う話ではない。
 この撤退論については、TBSラジオ森本毅郎スタンバイ」の「日本全国8時です」でコメンテーターの伊藤芳明氏(毎日新聞外信部長、編集局長など歴任)が解説していましたが、「二つの批判」がバイデンに対して有ります。
1)「もっと早く撤退しろ」というタリバンの批判
 タリバンは「トランプ政権は4月末までに撤退するとしていた。それが何で9月まで延びるのか!」「当初の約束通り4月末で撤退しろ」と反発しています。
 産経のこの社説も

 トランプ前政権は昨年2月、タリバンと和平合意を結んで、今年4月末を米軍の完全撤収の期限としていた。期限のずれ込みにタリバンの報道官はツイッターに「和平合意に反する」と投稿した。

と書くとおりです。
2)「タリバン政権をブッシュ政権時代に打倒したのに、タリバンの政治的復活を許すのか。それでいいのか。タリバンによる政権転覆が起きないのか、撤退すべきでは無い」とする批判
 産経のこの社説も

反政府勢力タリバンは支配地を拡大し、政府の統治は安定とはほど遠い。アフガンがテロリストの巣窟に戻る恐れはある。

と書くとおりです。
 アフガンの米軍撤退問題はこうした観点から論じるべきであって「中国ガー」というのは話がおかしい。そしてこうした意見対立がある以上、実際に「撤退できるかどうかは未確定」というべきでしょう。

*1:保健体育はともかく道徳でそうしたことをやるのは俺的には「おかしい」と思います。

*2:俺個人はストレートに「性教育」や「性犯罪からの自己防衛」などというネーミングで無いことに「ウヨの言いがかりを恐れてるのか?」的な違和感は感じます。「生命の安全教育」では「震災、火災、水難などと言った最悪、死亡もあり得る災害からの自己防衛」も含みそうですが、産経記事やhttps://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2020/10/1007.html萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和3年4月16日):文部科学省を読む限り「性教育(性犯罪からの自己防衛がメイン)限定」のようです。

*3:産経記事やhttps://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2020/10/1007.html萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和3年4月16日):文部科学省を読む限り防犯と言っても「性犯罪限定」のようですが。

*4:著書『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(2018年、辰巳出版)、『赤ちゃんはどこからくるの? 親子で学ぶはじめての性教育』(2020年、幻冬舎)、『「赤ちゃんってどうやってできるの?」にきちんと答える親になる!: 学校もママ友も教えてくれない明るく楽しい性教育』(2020年、日本図書センター

*5:「両論併記なんて当たり前だろ」と考えたら大きな間違いです。産経(阿比留、安藤慶太や古森など)が、両論併記などせず「八木秀次」など「お仲間ウヨ」のコメントだけで記事をつくることは全く珍しくありません。

*6:「また台湾か(げんなり)」ですね(「台湾にげんなり」では無く勿論「遅れてる日本にげんなり」)。まあ、以前も別記事で書きましたがもはや日本は経済でも、科学技術でも、人権面でも、もはや台湾や韓国と比べて「アジアの先進国」とはいえないでしょう。

*7:著書『きょうだいリスク:無職の弟、非婚の姉の将来は誰がみる?』(共著、2016年、朝日新書)など

*8:浅井春夫監修、2020年、朝日新聞出版

*9:フクチ・マミ、村瀬幸浩著、2020年、KADOKAWA

*10:2020年、明石書店

*11:以下、全て赤字強調は「大事なことだと思う」ので小生がしました

*12:著書『ひとりじゃない 自分の心とからだを大切にするって?』(2011年、ディスカヴァー・トゥエンティワン

*13:個人的にはそこよりも「水着で隠れない女の子の太ももの部分はどうなの?」ですが。いや太ももに性的魅力を感じる男性は多いかと思いますので。

*14:第三次安倍内閣環境相、五輪担当相などを経て菅内閣五輪担当相(男女共同参画担当相兼務)

*15:民進党政調会長岡田代表時代)等を経て国民民主党広報局長・憲法調査会

*16:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)、民進党代表、立憲民主党副代表などを経て代表代行

*17:第一次安倍内閣総務相、第二~四次安倍内閣官房長官を経て首相

*18:第三次安倍内閣官房副長官、第四次安倍内閣文科相などを経て、菅内閣文科相

*19:日本共産党スポーツ委員会責任者(党中央委員兼務)

*20:第三次安倍内閣で厚労副大臣

*21:第二次安倍内閣男女共同参画等担当相、第四次安倍内閣法相など歴任

*22:スティグマとは偏見、レッテルのことです。

*23:第四次安倍内閣で文科大臣政務官

*24:第三次安倍内閣環境相、五輪担当相などを経て菅内閣五輪担当相(男女共同参画担当相、女性活躍担当相兼務)

*25:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*26:とはいえ、所詮、安倍の子飼いであり、「ホワイト国除外(安倍から継続)」「学術会議会員任命拒否」のような無法をやる男が菅ですが。