安倍「桜を見る会」にサントリーが酒を無償提供&重信房子釈放(2022年5/29日分)(副題:今日もkojitakenに悪口する)

◆安倍「桜を見る会」にサントリーが酒を無償提供
 日曜版スクープに反響 「桜」前夜祭に新たな重大疑惑/安倍氏側 酒持ち込み提供/毎年サントリーから無償寄付受けということでもともとはしんぶん赤旗日曜版のスクープです。
 これほどの疑惑が発覚しても「ウクライナガー」「知床遊覧船ガー」「4630万円誤振込事件で連日お祭り状態の日本のテレビ、予備費11兆円使途不明問題は完全スルー。 - 読む・考える・書く」のテレビ局には心底呆れます。なお、産経がこの件を今のところ報じてないらしいのは「予想の範囲内」ですがこれまた呆れます。
 サントリーの側から自主的にこんなことをするとも思えないので「安倍からの要請」でしょう。全くふざけた話です。
 ちなみに

「桜を見る会」夕食会にサントリーが3年間、酒を無償提供 識者「違法な寄付の可能性」:東京新聞 TOKYO Web
 サントリーホールディングス新浪剛史*1社長は安倍政権下の2014年9月以降、政府の経済財政諮問会議の民間議員を務めている。同社は自民党政治資金団体国民政治協会」に対し、毎年500万円前後を献金している。
 一方、同業のキリンホールディングス*2は「たとえ要請があっても政治家に無償で製品を提供することはない」と説明。アサヒグループジャパン*3も「お客さまにお金を支払って購入していただくものなので、政治家のパーティーなどに提供することはない」と話した。

だそうです。


日本赤軍の重信房子元最高幹部 20年の刑期を終えて出所 | NHK
 一部を除いてほとんどの受刑囚は出所など話題にならないところ、出所が話題になる辺りは興味深い。
 それでも

ハーグ事件 - Wikipedia(1974年)
クアラルンプール事件 - Wikipedia(1975年)
ダッカ日航機ハイジャック事件 - Wikipedia(1977年)

といった「日本赤軍全盛期(?)」に比べれば報道が少ないこともまた事実です。
 なお、「出所」でググったら今回の重信以外では
羽賀研二「貯金は残りわずか…」出所半年で決まった “芸能界復帰” を明かす「出演映画が年末公開です」(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース*42022.3.8
オウム元幹部・平田信が出所 交流を続ける遺族が語る「信じられる人だと思う」(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース*52022.5.20
がヒットしました。

 警視庁などはテロ組織としての危険性に変わりはないとして、元幹部の今後の動向などを注視し警戒を続けるということです

 もはや日本赤軍に危険性はないでしょう。その理由の一つは「PLOの穏健化」でしょう。日本赤軍を「PLOの使い走り」扱いし、その自主性、独立性を全否定するのも間違いでしょうが、一方で彼らの運動がPLOの意向を無視できなかったことも確かでしょう。
 PLOとの関係はパレスチナ活動家、出所を祝福 「窮状を日本に伝えてくれた」:東京新聞 TOKYO Webなどでわかるところです。
 また、日本赤軍 - Wikipediaによれば「2001年に重信が赤軍解散を表明後」は元赤軍メンバーや支援者などによる目立った活動もなさそうです。
 このような状況下において、【1】過去のテロ事件について重信*6(1945年生まれ)が「未だに正当化していること」や、【2】岡本公三、坂東國男*7(1947年生まれ)、佐々木規夫、大道寺あや子(1948年生まれ)、奥平純三(1949年生まれ)が国際指名手配中であることを理由に「危険性がある(公安警察)」というのは詭弁も甚だしい。奥平らが現役のテロリストとして活動しているとは警察も思ってないでしょう。なお、話が脱線しますが「ゴルゴ13(1968年から連載)」は「1968年当時のゴルゴ=20歳(1948年生まれ)」と前提しても「岡本ら赤軍メンバーと同世代」なので「2022年現在でも未だに現役の殺し屋として活動(漫画の描写)」というのは明らかにあり得ない話です。
 「さいとうたかをが死んだら連載終了か?」と思ったら2021年に死去しても「続ける」というのだから「いつ終わりにするんだ」とは思います。ゴルゴの場合、昔だと「レーガン」とか、今だと「プーチン」とか、その時代の政治家が明らかに出てくるので「サザエさん」「ドラえもん」などと違って「時代の変化が生じてること」はごまかしようがないのですが。
 「今のゴルゴは実は父親にそっくりな息子なのだ→(将来的には)祖父にそっくりな孫なのだ」「今のゴルゴは実はクローン」とか、あるいは「ファンタジーなんだから余計なこと考えるな」で「永遠に続く」んでしょうか(苦笑)。


重信房子氏の出所に興奮…メディアの奇妙さ 飯山陽 - 産経ニュース
 有料記事なので途中までしか読めませんが。そもそも出所を報じても「英雄として美化してるメディア」など「マイナーな重信シンパメディア」ならまだしもマスコミでは存在しないところ「報じること自体が問題」とは全く馬鹿げています。
 大体、重信の出所は産経も「無辜の人たちおわび」重信元最高幹部一問一答 - 産経ニュースなどで報じてるので言いがかりも甚だしい。
 ちなみにこれについては常岡も

常岡浩介がリツイート
◆HAYASHI Tomohiro
 重信房子出所に色めき立つマスメディアを見てると、刑期を終えたヤクザ幹部を「お務め、お疲れ様でした!!」と迎えるチンピラのようでもあり、オタサーの姫を護ろうとする騎士団のようでもあり。ごめん。ものすごく気持ち悪いわ。

と「取材陣を根拠もなく重信シンパ呼ばわりするアホツイート」にリツイートしていました(勿論、重信への取材の是非はともかく単に「ニュースバリュー」を認めて取材してるだけでシンパでも何でもない)。「常岡の本心」と言うより「ウヨに媚びてるだけ」でしょうがこの男もどこまで劣化すれば気が済むのか(呆)。高世仁が見捨てるのも当然の所業です。「取材陣」には高世の知人友人もいるでしょうし、高世も「ジンネットが今も健在」なら「テレビ局の下請け」で重信取材に行った可能性が十分ありますから。
 おそらく常岡、高世共著『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)も大して売れず、高世にとって期待外れ、「常岡の無能さ」を実感したのでしょう。
 つうか常岡がこういうバカなこと(明らかな誹謗)を言うと「ほぼ確実にテレビからお声がかからなくなる(まあ今だって無能な常岡には声はかかってないのですが)」でしょうに、どういう脳みそをしてるのか?


「自分が『テロリスト』と考えたことない」重信元最高幹部の質問回答全文 - 産経ニュース
 ウヨの産経では「予想の範囲内」ですが、正直、タイトルは、「重信が無反省だ」とつるし上げるようなこんなタイトルではなく「受刑者の待遇、日本は酷すぎる」とかにして欲しかった。重信の主張には「賛同できない点(典型的には未だに日本赤軍の行ったテロ行為を正当化してる点)」も正直ありますが、「そこを今更くどく批判してもなあ、もはや少数のシンパ以外には社会的影響力の乏しい老人(しかも当人の主張を信じればガンで闘病中)だし」「俺以外に重信を批判してる人間など山ほどいるし*8」つうことであえて「武士の情け(俺の先祖は武士ではありませんが)」で「くどい批判はせず」賛同できる点への好意的評価のみ書いてみます。
以前

天皇制と共産党と山本太郎と - kojitakenの日記*9
 この人がもともと、北朝鮮を擁護したり、中国における少数民族弾圧を擁護したりする

と俺を評価したkojitakenだと新たに「ボーガスは重信房子シンパ」「赤軍派のテロを擁護」などと言いだしそうですが。

 私自身、実感したのは、刑務所の処遇・制度の抜本的改革の必要性です。それなしに、日本は、国際的な人権水準には、とうてい並びえないと思いました。具体的に言えば、その第一は、刑務作業に対する『報奨金』のあまりの低さです。刑務労働に対する国際的な水準とは桁違いです。私も治療の治まった2020年夏から民芸品作りの刑務作業に就きましたが、時給、7円50銭が最初の時給です。一年後の時給は、20円90銭で、一年間にやっと約一万二千円貯まりました。一般的に、受刑者の方々が、「刑務所帰り」という厳しい目のある社会の中で、自立して生きていくための資金を持つことが出来ないのです。他の世界の国々の水準に見合う時給であってほしいと思います。再犯率は、それによって大きく下がると思います。

 「え、そんなに安いの?」と絶句ですね(ちなみに今の最低賃金埼玉県の最低賃金によれば、俺の住む埼玉だと時給956円です)。もっと高くしてしかるべきでしょう。1年働いて1万2千円しかたまらないのでは、労働意欲や更生意欲(社会復帰意欲)なんか出ません。そして重信が言うように「刑務所入所前の貯金」「出所後すぐに就職or家族など支援者の存在」でもなければこれでは生活に行き詰まってしまい、犯罪を助長してるようなもんです。

 第二は『国民皆保険国民健康保険)』の日本で、受刑者には、それが適用されていない点です。厚生労働省ではなく、法務省の管轄に受刑者たちの医療がおかれているためです。刑務所の医療は酷いもので、当センターに移監されてきても、手遅れのケースが少なくありません。それに、歯科治療は、当センターを含めて、刑務所医療から義歯作りは除外されているために、何十万円という自己負担で治療するしかありません。困窮下にある受刑者に、まったく医療が届いていません。人権を重視する国際社会にふさわしく、受刑処遇や拘留中の規則の抜本的改善が必要だと実感しました。

 これまた当然の指摘です。

 きちんと罪を償った以上、公安警察や、関連の者たちに、私のこれからの新しい生活の邪魔をしてほしくありません。尾行したり、マスコミを煽るような『危険視』は許されて良い筈がありません

 これまた当然の指摘です。出所後、再犯が危惧される「指定暴力団山口組、稲川会など)の大幹部」などとは訳が違う。
 重信に再犯の可能性があるとは警察も本心では思ってないでしょう。
 【1】重信の「過去のテロ行為への評価」や、【2】重信房子が出所早々ロシアのウクライナ侵攻を非難する国会の決議案に賛成した諸政党(×××新選組を除く)を批判。一水会は重信にすり寄り、新選組が「『右』も『左』もない陰謀論政党」であることがますます明白に - kojitakenの日記が批判する重信の「ウクライナ戦争認識」には関係なく、また「重信の思惑(それなりに正当性のある発言をすることで世間の歓心を得たいなど)が何であれ」こうした正論は高く評価したい。正直、こんな指摘をされる前に「囚人の人権問題」「出所後の処遇問題」はとっくの昔に改善すべき話です。
 数は少ないですが、重信発言を一定程度評価する(つまり重信に対する単なる悪口や罵倒ではない)

[B! 日本赤軍] 「自分が『テロリスト』と考えたことない」重信元最高幹部の質問回答全文
◆bogus-simotukare
 重信『時給は20円90銭で、1年間にやっと約1万2千円貯まりました。他の国々の水準に見合う時給であってほしい。再犯率はそれによって大きく下がると思う』/重信のテロ行為の評価に関係なく、こうした正論は評価したい
◆yamatedolphin
 この見出しはサンケイ的な悪意。多くの人はテロリストのくせに何言ってんだと反応するだろうが、あくまで括弧いり。何でもかんでもテロリストのレッテルで片付けんな、はその通り
◆hotelsekininsya
 刑務所の処遇が酷いのはその通りだな。
◆quick_past
 そら(ボーガス注:モリカケ、桜で法治主義を破壊した)安倍だって自分のことをテロリストとは考えてないでしょ。それより、刑務所が更生のための機関じゃなくて、犯罪者の再生産と社会からの断絶の装置にしかなってないやん。
◆surume000
 こいつに同意するのは嫌だが、“司法、刑務所行政”の改革は必要だと思う

というブクマ(小生のブクマを含む)を紹介しておきます。
 もちろんこうした正論を評価することは「重信の言動の全肯定」ではない。小生も彼女の「過去のテロ」や「現在のウクライナ戦争認識」は評価しません。しかし、重信房子が出所早々ロシアのウクライナ侵攻を非難する国会の決議案に賛成した諸政党(×××新選組を除く)を批判。一水会は重信にすり寄り、新選組が「『右』も『左』もない陰謀論政党」であることがますます明白に - kojitakenの日記がこうした重信の正論には触れずに「ウクライナ戦争認識」で悪口してるのにはいつもながら「何だかなあ」ですね。
 「是々非々という態度を取ることができない狭量な性格の男=kojitaken」なのでしょう(まあkojitakenは「刑務所行政」「囚人の人権問題」に興味もない*10のでしょうが。別に俺も「人権に敏感なわけでもない」のでそんなに興味もないですが「囚人」のような弱い立場の人間*11が人権侵害される国は弱者一般にとって決して住みよい国ではないでしょう。その意味で重信の指摘には共感します)。実生活では絶対につきあいたくない男です。幸いにもkojitakenとは何の付き合いもありませんが。
 なお、どうせ掲載拒否でしょうが以上の文章を要約して重信房子が出所早々ロシアのウクライナ侵攻を非難する国会の決議案に賛成した諸政党(×××新選組を除く)を批判。一水会は重信にすり寄り、新選組が「『右』も『左』もない陰謀論政党」であることがますます明白に - kojitakenの日記に投稿しておきます。kojitakenだと新たに「ボーガスは重信房子シンパ」「赤軍派のテロを擁護」などと言いだしそうですが。
 俺的にはkojitakenよりも重信の方にずっと好感が持てます。


「日本赤軍」重信房子元最高幹部が出所 豹変“魔女”からの謝罪文、会見でも“詫び”(1/2ページ) - サンスポ

 服役中にがんの手術を受けており、会見で「もっともっと生きたい」と〝生〟への執着も口にした。

 産経には「おいおい(呆)」ですね。どこの世界に「死にたい」なんて人間がいるのか。


【我流~社会部発】「国際テロの魔女」が背負うべき十字架 - 産経ニュース
 途中までしか読めませんが、刑務所で服役している以上「十字架」云々と産経に言われる筋合いもないでしょう。
 なお、「読むことが可能な途中」まででは特に重信を激しく罵倒してると言うことではないですね。


【主張】重信房子氏の出所 彼女はヒロインではない - 産経ニュース
 そもそもヒロイン扱いしているメディアなど「マイナーな重信シンパメディア」ならともかく「大手マスコミでは存在しない」ので「はあ?」ですね。

 出所の際の取材に重信氏は、ウクライナのゼレンスキー大統領の国会演説に議員らが立ち上がって拍手した場面をとらえて「一つの方向に流れているんじゃないか。国民がそうでなくとも、政治家が一方向に流れているなというのが実感」と述べた。
 こうした発言は、必ず一定の勢力に利用される。今後の動向も注視を怠ることはできない。

 「一定の勢力」とは具体的にどこのことなのか。産経の想定する「利用」とは何か。
 具体的に書けない時点で「産経には具体例が思いつかない」ということではないのか。
 それで何が「今後の動向も注視を怠ることはできない」なのか。
 そもそも産経が彼女を「注視(勿論批判的な意味で)」するかと言えば、賭けてもいいですが何もしないでしょう。

*1:ローソン社長兼CEOなどを経て現在サントリーホールディングス社長

*2:キリンビールの親会社

*3:アサヒビールニッカウヰスキーの親会社(知らない方もいるでしょうが実はニッカはアサヒビール系列です)

*4:羽賀の逮捕、有罪判決については羽賀研二未公開株詐欺事件 - Wikipedia参照

*5:平田信 - Wikipediaによれば「2022年4月26日、静岡刑務所を満期出所」

*6:父の重信末夫は「血盟団事件」に関与した右翼活動家・四元義隆と同郷の鹿児島県出身で、右翼団体・金鶏学院(四元も金鶏学院出身)の門下生であった(末夫は血盟団メンバーと報じられることがあるが、メンバーではなく事件にも関与していない)。著書『りんごの木の下であなたを産もうと決めた』(2001年、幻冬舎)、『日本赤軍私史』(2009年、河出書房新社)、『革命の季節:パレスチナの戦場から』(2012年、幻冬舎)、『戦士たちの記録:パレスチナに生きる』(2022年、幻冬舎)(重信房子 - Wikipedia参照)

*7:著書『永田洋子さんへの手紙:『十六の墓標』を読む』(1984年、彩流社

*8:正直「皆が批判してる人間(今回は重信)なら俺は評価してみよう」「皆が持ち上げてる人間(例:横田早紀江)なら俺はけなしてみよう」つう天邪鬼的なところが俺にあることは否定しません。とはいえ「無茶苦茶な詭弁ではなく正当(?)な天邪鬼」を目指しますが。

*9:この駄記事については今日もkojitaken氏に悪口する(2022年5月14日分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで反論した

*10:そのくせ「ウクライナ戦争には興味があふれてる」というのだから変な男です。「海外の問題(ウクライナ戦争)」が「国内の人権問題(囚人の人権問題)」よりそんなに大事か?(呆)

*11:勿論「弱い立場の人間」は囚人に限りませんが