今日の産経ニュース(2024年8/14日分)

<産経抄>選手の名言で振り返るパリ五輪 - 産経ニュース

 「勝利を祖国に捧げる」。
 「選手は五輪で国家を背負うべきではない」としたり顔で論じる識者の耳に、ウクライナのメダリストの言葉はどのように響くのか。

 「ロシアのウクライナ侵攻が無ければそんなことを言わずに済んだろうに。ある意味可哀想」としか思いませんが。
 なお、「国(例えば女性のスポーツ参加に否定的なアフガン・タリバン政権)から迫害された難民で構成する難民選手団(拙記事しんぶん赤旗ニュース(2024年7/31~8/13日分) - bogus-simotukareのブログ参照)」や「日本育ち(長野育ち)で日本代表を目指したがかなわず、カナダ代表で出場し金メダルを獲得した出口クリスタ(なお、同じ階級では日本の舟久保選手が銅)と出口を『長野の誇り』とする長野県民(拙記事今日の産経ニュースほか(2024年8/1日分)(副題:パリ五輪) - bogus-simotukareのブログ参照)」について「五輪と国家主義」をつなげたがる産経がどう思うのか聞きたいところです。
参考

オリンピック:出口クリスタ・許美美・舟久保遥香…柔道女子57キロ級表彰台に日本ルーツの3人並び立つ : 読売新聞(小高広樹)
 パリオリンピックは29日に柔道女子57キロ級が行われ、表彰台に立った4人のうち、3人を日本で柔道を学んだ選手が占めた。長野県出身でカナダ代表で出場した出口クリスタは金メダル。決勝で出口に敗れた許美美(韓国)も日本生まれの日本育ちだ。「日本のレベルの高さを表している」と出口。銅メダルの舟久保遥香三井住友海上)とともに3人は最高の笑顔を見せた。
 父がカナダ国籍の出口は、「伸び悩んで、競技力の向上のために自分のもう一つのルーツを使った」とカナダ代表で五輪を目指した理由を明かす。東京五輪出場は逃したが、多くの国際大会出場を重視するカナダの方針で実力を伸ばし、世界ランキングも1位。堂々の金メダル獲得だ。
 現在早大柔道部に所属する許は「(韓国出身の)祖母の五輪に出てという夢をかなえたかった」。韓国で丸1年合宿し、低い技を出す粘り強さを身につけた。「多くの人に応援してもらえてよかった」と二つのルーツの支えに心強さを感じたという。「柔道大国」フランスで、日本柔道の存在感が改めて示された。


「ポスト岸田」は誰に? 首相の不出馬表明が号砲「誰でも手を挙げやすい環境に」 - 産経ニュース
 「3補選敗戦でも辞めなかったのだから出馬するだろう」「出馬しないにしても総裁選直前に表明だろう」と思っていたので意外です。
 「麻生副総裁(麻生派ボス)」「茂木幹事長(茂木派ボス)」「森山総務会長(森山派ボス)」といった派閥領袖達が「彼らの思惑が何であれ*1」、「岸田おろし」に既に現時点で積極的に動き「泣く泣く」不出馬を決めたのか?
 新総裁が石破、茂木、河野等の誰であるにしろ、「岸→池田(安保闘争で岸を退陣に追い込んだが、池田は長期政権)」「菅→岸田(自民支持率が復調し、衆院選で自民勝利、立民敗北)」のような事態はこれで自民党が復調するようなら・・・・・ | inti-solのブログ - 楽天ブログが書く通り「日本人のアホさから」小生も危惧しますが、まあ、戦うほかは無いわけです。
 但し「今の立民党の体たらく(右派の泉に自民との違いがあるようには見えない)」を考えれば「とはいえ立民を支持する気にもなれず」、俺としては共産支持ですね。なお「竹下→宇野」「福田→麻生」(醜聞等でかえって支持率がもっと下がった)の前例もあり、「必要以上に悲観視する必要も無い」でしょう。


<正論>この夏に思う 戦後79年、日本の「歴史観」は? 京都大学名誉教授・佐伯啓思 - 産経ニュース

 戦後日本は、東京裁判史観のような米国流の歴史観をなし崩し的に受け入れ、自らの歴史観を問おうとはしなかった。

 産経らしいデタラメさで心底呆れます。
 実際には
1)昭和天皇731部隊・石井四郎*2の訴追がされない
2)陸軍悪玉論の立場から『荒木貞夫*3板垣征四郎*4梅津美治郎*5木村兵太郎*6佐藤賢了*7東条英機*8、畑俊六*9、南次郎*10武藤章*11』など陸軍幹部が専ら訴追された
など「米国の政治的忖度があったこと」などが歴史学者(粟屋憲太郎*12東京裁判論』(1989年、大月書店)、『東京裁判への道』(2006年、講談社選書メチエ→2013年、講談社学術文庫)等)によって批判されており、今時東京裁判を手放しで評価する人間はいません。

*1:例えば茂木の場合は自らが出馬する気でしょうが、麻生や森山が茂木を支持するかどうかは不明です

*2:部隊の細菌戦実験資料を石井が米国に渡す代わりに訴追しないという政治取引がされた

*3:犬養、斎藤内閣陸軍大臣。戦後終身刑判決を受けるが後に仮釈放

*4:関東軍高級参謀として満州事変を実行。第一次近衛、平沼内閣陸軍大臣支那派遣軍総参謀長、朝鮮軍司令官、第7方面軍司令官(シンガポール)等を歴任。戦後、死刑判決。後に靖国に合祀

*5:支那駐屯軍司令官、陸軍次官、関東軍司令官、参謀総長等を歴任。戦後、終身刑判決を受け服役中に病死。後に靖国に合祀

*6:太平洋戦争開戦当時の陸軍次官。戦後、死刑判決。後に靖国に合祀

*7:陸軍省軍務局軍務課長、軍務局長(軍務局長就任は東条首相時代で東条の側近の一人とされる)、支那派遣軍総参謀副長等を歴任。戦後、終身刑判決を受けるが後に仮釈放

*8:関東軍参謀長、陸軍次官、第二次、第三次近衛内閣陸軍大臣、首相など歴任(太平洋戦争開戦当時の首相)。戦後、死刑判決。後に靖国に合祀

*9:阿部、米内内閣陸軍大臣支那派遣軍総司令官等を歴任。戦後終身刑判決を受けるが後に仮釈放

*10:満州事変当時の陸軍大臣(第2次若槻内閣)。戦後、終身刑判決を受けるが後に仮釈放

*11:太平洋戦争開戦当時の陸軍省軍務局長。戦後、死刑判決。後に靖国に合祀

*12:1944~2019年。立教大学名誉教授。著書『昭和の政党』(1988年、小学館文庫→2007年、岩波現代文庫)、『未決の戦争責任』(1994年、柏書房)、『十五年戦争期の政治と社会』(1995年、大月書店)、『現代史発掘』(1996年、大月書店)等