kojitakenと坂野潤治を批判する(2025年8/26分)

 タイトルを「kojitakenと坂野潤治を批判する」に修正しました。
参政党は資本主義を強く批判する「右からの革命政党」だ - kojitakenの日記
 「日本人ファースト」を主張する排外主義政党に過ぎず「反資本主義」「右からの革命」なんて代物ではないと思いますね。

 権力者の死や逮捕などで「権力の空白」が生じると、その空白を埋めるための権力闘争が必ず起きる。

 前近代ではありますが、すぐに思いつくのは

織田信長死後の権力争い
 豊臣秀吉が、柴田勝家(自害)、織田信孝(信長の三男。柴田と手を組み秀吉打倒を画策するが、かえって秀吉に切腹させられる)を打倒し、徳川家康も臣従させて、織田氏からの政権簒奪に成功
豊臣秀吉死後の権力争い
 徳川家康石田三成ら反家康派を打倒し、豊臣氏からの政権簒奪に成功

といったところですね。

 そういう時に向いているのが起業家精神のある人間であり、もっとも不向きなのが組織内での権力工作を得意とする調整型のリーダー

 id:kojitakenには「やれやれ(呆)」「お前はアホか?」ですね。
1)「意見調整」イコール「組織内での権力工作」ではないし、「起業家精神=意見調整の否定」でもない
2)組織内において独裁的な権力でも握らない限り「意見調整」は不可避だし
3)組織内において独裁的な権力を握って、他人の意見を聞かずに好き勝手にやることはいいわけではない。
 kojitakenってああだ、こうだ言ってるけど実際は「kojitakenが支持する政治家(例えば枝野?)」が「kojitakenの望む政治行動(例えば消費税減税反対)」をすればそれでよく、「党内民主主義」なんか全く考えてないんだろうな、むしろ「反対派を無視して独裁的に政治行動することを望んでる」んだろうなということが窺えます。


三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は読んでないけど興味津々/村上春樹『国境の南 太陽の西』補論 - KJ's Books and Music

 昨年(2024年)4月に集英社文庫から刊行された『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

 つまらないことですが「集英社文庫」ではなく「集英社新書」です(さすがに後で訂正するでしょうが)。

 日本を含めた世界各国、各地域の歴史の流れを知るには、いろんな作家の小説を読むのが一番良い。

 小説それ自体は「歴史を学ぶため」に存在してるわけではないのでベタな結論になりますが、歴史を知るのに一番いいのは入手容易な「歴史本」(勿論、大学教員が書くなど、一定の信用があるもの)じゃないですかね。
 例は何でもいいんですが、例えば

明石書店エリア・スタディーズ - Wikipediaシリーズ
・現代中国を知るための54章(2024年)
・ロシアの暮らしと文化を知るための60章(2024年)
など

とか(勿論、明石書店はあくまでも一例に過ぎません)。
 まあ、歴史学者の研究書と同一視できないとはいえ、例えば

吉村昭 - Wikipedia
・『間宮林蔵*1』(講談社文庫)
・『桜田門外ノ変』(新潮文庫
・『ニコライ遭難』(新潮文庫
  ニコライ2世(当時はロシア皇太子、後に皇帝)が襲撃された大津事件を描く
・『生麦事件』(新潮文庫
・『大黒屋光太夫』(新潮文庫

佐藤賢一 - Wikipedia
・『小説フランス革命』(集英社文庫

等と言った歴史小説、評伝小説はそれはそれで面白いし、「それなりに勉強にもなる」でしょうが(なお、kojitakenの場合、歴史小説、評伝小説に限定されていません)。
 なお、歴史云々というなら「小説」に限る必要は無いでしょう。

みなもと太郎風雲児たち

とか漫画でもいいでしょう(勿論小説同様、歴史学者の研究書と同一視はできませんが)。


世論調査で石破内閣支持率の上昇がより顕著に/立民支持層の間でようやく議論が起きるようになり始めた/参政党は日本では新しい「資本主義に懐疑的な極右」との見立て (レバ子氏) - kojitakenの日記

 石破*2が辞意表明する*3と書き、その後も自民党反石破系に寄り添った紙面づくりをしてきたと思われる読売の世論調査で支持率が17ポイントも回復した。

 捏造調査(反石破なので支持率が下がるように捏造、親石破なので支持率が上がるように捏造)でもしない限り、何処が調査しようと「支持率が上がるか下がるか」に違いは無いでしょうから石破が辞意表明すると書き、その後も自民党反石破系に寄り添った紙面づくりをしてきたは「どうでもいい形容詞」です。
 それにしても石破批判派(石破は辞めるべき*4)の俺からすれば「日本人はアホか(呆)」とげんなりですね。但しそれでも「不支持50%>支持39%」で不支持の方が高いですが。
 これについては評価はなかなか難しい。
 「アフリカ開発会議TICAD:アフリカ首脳との会談)」「日韓首脳会談」 といった外交が評価されたのか、それとも他のことか?
 まあ、石破批判派は、石破辞任を目指して地道に戦うほかはないわけですが。

 自民党の権力闘争で石破と反石破のどちらか勝つかはまだわからない。

 「政策や政治問題、社会問題」そっちのけで政局話ばかりしたがる「政局バカ」のid:kojitakenです。
 少しは能登大震災被災者に震災から1年半以上もたってから一度は免除にした医療費を請求する馳浩・石川県政への疑問 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室沖縄県宮古島市での陸自宮古島駐屯地トップによる市民への恫喝があぶり出した、自衛隊の権威主義と(一部)日本国民のいじめ体質 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室等の村野瀬氏や
甲子園に出場している京都国際高校が韓国系の民族学校がルーツで校歌は韓国語だということでネトウヨがSNSで差別的投稿。京都府と市が削除を要請。自民の京都府議「日本人はそんな卑怯な民族になったのか」 - Everyone says I love you !吉本興業が「ダウンタウンチャンネル(仮称)」を11月1日から配信開始と発表。クラウドファンディングで国内企業から資金調達する計画。性加害疑惑の松本人志の番組を作るなら参加企業は全部不買運動の対象だ。 - Everyone says I love you !等の宮武を見習えと言いたい。
 正直、id:kojitakenが「ここまで政局バカ」で「政策や政治問題、社会問題に無関心なこと」には心底呆れます。

 愚かなのは、そんな「どちらに転ぶかわからない」政局において目一杯石破に賭けててリスクマネジメントが全くできていないようにしか見えない立民代表の野田佳彦*5である。

 「はあ?」ですね。
 「高市*6や安倍派を利する恐れがあるから、立民は石破おろしはしなくていい」とid:kojitakenが過去に主張していたのは一体何処へ行ったのか(呆)。
 野田は(kojitaken同様に高市や安倍派を利したくないから?)「積極的な石破おろし」には動いてないだけで別に「目一杯石破に賭けて」はいないでしょう。

 しかもそれは3年前の参院選での惨敗を導いた泉健太*7代表時代の「提案型野党」路線への回帰でしかないから、立民の政党支持率は下がった。

 「はあ?」ですね。
 「提案型野党」路線の是非はともかく、それで支持率が下がったと見なす根拠は何なのか?
 単にid:kojitakenが「俺は提案型野党路線を評価しない。だから支持率が下がったことを提案型野党路線のせいにしたい。根拠はないけど」と言うだけの馬鹿話です。
 id:kojitakenの場合「事実を元に合理的な推論をして結論を得る」のではなく「最初から結論(今回は提案型野党路線否定)が決まっていて、それに事実を無理矢理つなげる」のでお話になりません。

津村啓介
 憲法学の用語に由来する #立憲民主党という党名はインテリ臭の発生源 です。

 「はあ?」ですね。
 「党名を変えれば大衆的になる」というのも「はあ?」なら「立憲民主党」がインテリ臭というのも「はあ?」ですね。
 「立憲」がつく党名はむしろ戦前においては「立憲改進党」(大隈重信*8が党首)、「立憲政友会」「立憲民政党」(いずれも戦前の二大政党。政友会内閣として原*9、高橋*10、田中*11、犬養*12内閣、民政党内閣として濱口*13、第二次若槻*14内閣)などむしろ一般的だったのですが。
 とはいえ今の「立民」が「立憲」を党名に付け続けることに意味があるかは疑問ですが。というのも「立憲主義」なるものが立民において実質的意義があるか、非常に疑問だからです。だからこそ津村のような主張も出てくるのでしょうし。

 故・坂野潤治*15は「立憲主義」を好まなかった。
 坂野は下記のように言っていた。

 立憲主義というのは、自由民権運動に対抗して井上毅*16*17が主張した思想です。そんな保守主義がリベラルの用語になったのは、1938年の国家総動員法に対する衆議院の反対論からです。この時に、立憲主義の担い手が変ったんだ。

 そのような坂野の主張が正しいかどうか、坂野の主張が日本史研究者において通説的、一般的なのか、はたまた異端なのかは無知なので何とも評価できませんがひとまず紹介しておきます。
 というか俺は
【1】「いわゆる憲政の常道衆院最大議席を持つ政党の党首が原則として首相になるべきとする主張。この主張に基づき、立憲政友会と立憲民政党の二大政党政治が行われるが、1932年の515事件で政友会の犬養首相が暗殺された後に海軍出身の斎藤*18首相が任命されてから、戦前最後の鈴木*19首相まで、ずっと非政党人(官僚出身)の首相が任命され、『憲政の常道』は終了)=戦前における立憲主義の一部(だから『憲政の常道』を主張した戦前の政党「立憲政友会」「立憲民政党」は党名に「立憲」と付けていた)」と理解し、
また
【2】「憲政の常道」をスローガンに実行された第二次憲政擁護運動(「憲政の常道」に反し、非政党人の清浦奎吾*20枢密院議長が首相に就任したことを政党側が批判、清浦内閣が崩壊し、憲政会の加藤高明*21内閣が成立)も「戦前における立憲主義の一部」と理解していました。
【3】また、山本宣治(愛称は『山宣』で日本共産党にとってのレジェンド政治家の一人。俺も共産支持者の一人として彼を尊敬しています)が「緊急勅令による治安維持法改正(1928年:最高刑が死刑になる)」を「法律改正は国会で行うのが原則であり、国会無視」と批判したこと(そのために右翼によって山本は不幸にも暗殺されますが)も「戦前における立憲主義の一部」と理解していました。 
【4】また坂野の理解だと「1938年以前」から「立憲政友会(1900~1940年)」「立憲民政党(1927~1940年)」など「立憲」を党名に付ける政党が存在することはどう理解されるか、謎です。
 坂野本を読めばその辺り分かるのかもしれません*22(勿論分からない可能性もある)が、kojitakenが「1938年云々」という坂野発言について、俺のような疑問(【1】~【4】)を持たないらしいことも謎です。
 多分俺の疑問(【1】~【4】)について、kojitakenはまともに回答できないのではないか。
 id:kojitakenて実は「日本史について、平凡人の俺が知ってる程度のこと(例:憲政の常道や第二次憲政擁護運動、緊急勅令による治安維持法改正に対する山本宣治の批判)すら知らないバカなのだろうか?。バカなのに利口ぶって、ドヤ顔してるのだろうか?」という疑念を感じますね。
 いずれにせよ、少なくとも坂野は「憲政の常道や第二次憲政擁護運動、緊急勅令による治安維持法改正に対する山本宣治の批判(全て1938年より前の出来事)=戦前における立憲主義の一部」という理解では無かったようです。

 最後の3番目の勢力が、2017年の旧立民の原点を大事にする人たちで、ほぼ100%が枝野幸男*23の支持者*24だと言っても良い。

 「リベラル、左派的な方向性」を支持する事については「共産支持の俺も同感」ではあるのですが、「旧立民の原点」なんてものは「最初からない」でしょう。
 id:kojitakenら「枝野信者」が「枝野美化」のために「そういうことにしている」だけです。あえて言えば「歴史捏造」といってもいいでしょう。
 立民とは「希望の党から排除された人間(枝野、辻元など)が、政治的生き残りのために、緊急避難的に作った寄り合い所帯」にすぎず、最初から特定の政治イデオロギーなどないでしょう。
 希望の党が「排除した人間」を「リベラル、左派扱い」したが故に「排除された枝野ら」が「リベラル、左派」アピールしたに過ぎません。
 だからこそ、その後、枝野はいったんは袂を分かったはずの「希望の党→国民民主党グループ(泉健太など)」を躊躇なく受け入れたわけです。
 なお、引用は省略しますが他の2つの勢力とは「野田執行部支持」「右からの野田執行部批判派」だそうです。
 「右派」「リベラル、左派」が「選挙互助会」として野合してる「自民党のような政党」が立民と言っていいでしょう。俺は「枝野信者id:kojitaken」と違いそんな「胡散臭い政党・立民」を支持する気には全くなりません。

*1:間宮海峡の発見者として知られる。

*2:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相等を経て首相

*3:これが「麻生最高顧問(元首相、麻生派領袖)、菅副総裁(元首相、菅グループ領袖)、森山幹事長(森山派領袖)、岸田前首相(岸田派領袖)など複数の自民幹部が辞意表明すると語ったため、間違いないと評価した」単なる誤報なのか、はたまた「石破おろし(自民党内の反石破派)への加担」なのかで話は大きく変わってきます。後者なら勿論ジャーナリズム倫理に反する行為です。

*4:とはいえ石破辞任派のうち「立民、共産、社民支持層」はともかく「ウヨの維新、国民民主、参政支持層」がいることを考えれば「不支持層」を手放しで評価できない点が辛いですが。

*5:民主党国対委員長(前原代表時代)、鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)、立民党最高顧問等を経て立民党代表

*6:第一次安倍内閣沖縄・北方等担当相、第三次安倍内閣総務相、岸田内閣経済安保等担当相、自民党政調会長(第二次安倍、岸田総裁時代)を歴任

*7:国民民主党国対委員長政調会長、立民党政調会長、代表を経て立民党常任顧問

*8:大蔵卿、第一次伊藤、黒田、第二松方内閣外相、首相を歴任

*9:第四次伊藤内閣逓信相、第一次西園寺、第二次西園寺、第一次山本内閣内務相等を経て首相

*10:日銀総裁、第一次山本、原内閣蔵相、首相、加藤高明内閣農商務相、田中、犬養、斉藤、岡田内閣蔵相を歴任。岡田内閣蔵相在任中に226事件で暗殺される。

*11:参謀次長、原、第二次山本内閣陸軍大臣等を経て首相

*12:第一次大隈内閣文相、第二次山本、加藤高明内閣逓信相等を経て首相。515事件で暗殺される。

*13:逓信次官、大蔵次官、加藤高明、第一次若槻内閣蔵相、第一次若槻内閣内務相等を経て首相

*14:大蔵次官、第三次桂、第二次大隈内閣蔵相、加藤高明内閣内務相等を経て首相

*15:東京大学名誉教授。著書『昭和史の決定的瞬間』(2004年、ちくま新書)、『明治デモクラシー』(2005年、岩波新書)、『未完の明治維新』(2007年、ちくま新書)、『近代日本の国家構想:1871‐1936』(2009年、岩波現代文庫) 、『自由と平等の昭和史:一九三〇年代の日本政治』(2009年、講談社選書メチエ)、『日本政治「失敗」の研究』(2010年、講談社学術文庫)、『明治国家の終焉』(2010年、ちくま学芸文庫)、『日本近代史』(2012年、ちくま新書)、『西郷隆盛明治維新』(2013年、講談社現代新書)、『近代日本とアジア』(2013年、ちくま学芸文庫)、『〈階級〉の日本近代史:政治的平等と社会的不平等』 (2014年、講談社選書メチエ)、『近代日本の構造:同盟と格差』(2018年、講談社現代新書)、『明治憲法史』(2020年、ちくま新書)等

*16:大日本帝国憲法皇室典範教育勅語軍人勅諭の起草に参加。第1次伊藤、黒田、第1次山縣内閣法制局長官、第2次伊藤内閣文相等を歴任

*17:「ら」て具体的に誰でしょうか?

*18:第一次西園寺、第二次桂、第二次西園寺、第三次桂、第一次山本内閣海軍大臣朝鮮総督、首相、内大臣を歴任。内大臣在任中に226事件で暗殺される

*19:海軍軍令部長侍従長、枢密院議長等を経て首相

*20:第二次松方、第二次山県、第一次桂内閣司法相、枢密院議長、首相を歴任

*21:第四次伊藤、第一次西園寺、第三次桂、第二次大隈内閣外相等を経て首相

*22:但し、そのこと「だけ」を確かめるために坂野本を読む気は俺にはありません。最近正直、目(もともと近視な上に老眼が出てきた)も頭(もともと良くない頭だが中年になって、頭を使うと若い頃よりも疲れる)も疲れるので「月刊前衛」「月刊経済」「月刊歴史評論」以外はほとんど「文字の書いた本(まあ、本と言うより月刊前衛などは雑誌ですが)」を読んでいない「週刊漫画ゴラク」等のマンガ雑誌ばかり読んでる俺です。

*23:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)、立民党代表等を経て立民党最高顧問

*24:「ええ、そうなの?」ですね。左派、リベラルであることは「枝野支持」とイコールではないと思いますが。枝野信者のkojitakenがそういうことにしたいだけではないか?