今日の産経ニュース&しんぶん赤旗ほか(2021年3月4日分)

この期に及んで病床削減・医師抑制―/政権 医療破壊2法案/受診抑制招く窓口負担増も コロナの教訓と真逆
 赤旗が批判するようにおよそ正気の沙汰ではないでしょう。


森友学園問題/あるのに「ない」 文書不開示46件/17~18年 財務省で9件・近畿財務局で37件
 「黒塗り公開」や「機密情報を理由に非公開」ならまだしも「存在しないと嘘を付く」などというのは文書公開制度を形骸化する許しがたい暴挙であり、もっとマスコミも批判報道すべき話です。


[B! 行政] 大阪府・市の「広域行政一元化」可決へ…都構想の代案(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

nabeteru1Q78
 大阪市民は、議会が勝手に議決して市の権限を他に移してしまうのを納得するのかな。議会がやってることが白昼の泥棒と一緒じゃないか。
pmonty
 都構想否決されたのに強引に通すのどうなの? 住民投票費用が無駄じゃね?
ad2217
 これはひどい。だがいつもの維新、いつも公明党とも言える。いつものように、ひどい。
ameshonyan
 形変えた都構想やん

 ブクマが批判するように維新と公明の無茶苦茶さには心底呆れますが、何とか反対派に反撃して欲しいところです。いずれにせよ「維新を大阪市大阪府の政権与党から下野させないといけない」ということが改めて明らかになったとは言えます。しかし、これは公明にとってはむしろ逆効果では無いか。
 「都構想反対派の公明党支持層」からすれば許しがたい暴挙でしょう。必死に「都構想とは違う」とこれから強弁し、丸め込もうとするのでしょうが。


自民・伊吹氏、夫婦別姓めぐる福島氏の丸川氏追及「支離滅裂」 - 産経ニュース
 「人権メタボ」伊吹*1にまともな常識があるとは最初から思っていませんが呆れて二の句が継げませんね。そもそも立民や共産も、丸川を批判してるのに「福島氏*2だけに悪口」と言うのも変な話です。結局「ミニ政党・社民の福島氏」は舐めてるが、最大野党・立民や「ムネオ疑惑など疑惑追及に定評がある共産」にはびびってるというみっともない話では無いのか。


【阿比留瑠比の極言御免】夫婦同姓が差別される日 - 産経ニュース

 東京五輪パラリンピック組織委員会森喜朗前会長の首を取ったことに味を占めたのか、野党やマスコミによる男女差別解消を錦の御旗にした思想・言論検閲の動きが目立つ。個人の内面にまで平気で手を突っ込み、統制しようという風潮が本当に恐ろしい。

 タイトルと「無料記事部分(残りは有料記事なので読めません)」だけで呆れて二の句が継げませんね。なんで「夫婦別姓容認」が「同性差別の助長」なのか。「同性婚を容認したら異性婚が差別される」並のトンデモです。そもそも別姓を容認したところで今の日本でどれほどの人間が別姓になることやら。
 さて「男女差別解消を錦の御旗にした思想・言論検閲の動き」とは何かというと夫婦別姓による利点を享受している人間が、そういうことを依頼するというのもどうかと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)のような丸川批判のようです。
 「選択的*3夫婦別姓に反対意思を過去に表明した人間(丸川のこと)」が「男女共同参画担当相」や「男女平等を建前とする五輪の担当相」でいいのかつうのは「思想・言論検閲」では全くない。
 要するに丸川が「男女共同参画担当相、五輪担当相」でない限り、「丸川が夫婦別姓反対」だろうと、どうでもいい話ですから。
 あるいは逆に「別姓容認派(例えば野田聖子*4)」が「男女共同参画担当相、五輪担当相」なら誰も文句言わない。
 例は何でも良いですが

澤藤統一郎の憲法日記 » 仏教者としての信念から、死刑執行をしなかった法務大臣がいた。(2021年1月12日)
 左藤恵さん*5が亡くなった。保守の政治家ではあったが、(中略)この人が法務大臣となって印象が変わった。
 周知のとおり法務大臣は死刑執行を命じる。法務大臣の執行命令なしには、死刑執行はない。ところが、この人は真宗大谷派の僧侶でもあった。死刑という名の殺人は、仏教者としての戒律に反する。
 言わば、ここに義務の衝突が生じた。法務大臣としての職務上の死刑執行義務と、自らが信じる宗教的信念が命じる不殺生の戒律との葛藤である。
 この人が、第2次海部改造内閣で法相を務めたのが、1990年12月~91年11月のおよそ1年間。その在任期間中に死刑執行命令書への署名をせず、この間死刑は行われなかった。「人が人の命を絶つことは許されない」との宗教的信念によるものと報じられていた。
 「そのような信念を持つ者に、法務大臣の任はふさわしくない。辞令を受けるべきではなかった」という意見は、当然にあるだろう。しかし、この人は死刑制度存続の是非を問いたいと、問題提起の意図をもって敢えて法務大臣職を拝命したのだ。そして、自らの宗教的信念を貫いた。
 かつて、宗教上の信念からその期間中死刑不執行を貫いた法務大臣がいたことを心に留めておきたい。
 左藤恵は、法務大臣退任後は「死刑廃止を推進する議員連盟」の会長を務めるなどして、死刑廃止を訴えた。

ということで「死刑反対派が法相になって、信条を理由に、在任中の死刑執行を拒否して良いのか(良く、死刑支持ウヨが言う主張)」みたいな話(つまり大臣にすべき人間なのかと言う話)です。
 あるいは

少子化問題に取り組む厚労相(第一次安倍内閣の柳沢*6厚労相)が「女性は産む機械
・空港問題を所管とする国交相麻生内閣の中山*7国交相)が「成田闘争ごね得

なんて言っちゃうような人間で良いのかというような話です。
 左藤氏の件だって彼が「法相在任中は死刑はしない」と言わない限り、法相でない「ただの一議員」なら「死刑支持ウヨ」だって彼に何も言わないでしょう。まあ柳沢氏や中山の場合はもろに女性差別発言、成田闘争誹謗発言なので「大臣で無くても批判」でしょうが、「厚労相国交相だから余計批判された」というのは明らかにある。
 「俺が思うに」丸川を擁護するとしたら
1)夫婦別姓反対でも「男女共同参画担当相」や「男女平等を建前とする五輪の担当相」で問題ない、夫婦別姓反対と「男女共同参画」「男女平等」は矛盾しない
2)丸川氏は大臣就任後に夫婦別姓容認に考えが変わった(ボーガス注:但しとても、そうは言えないでしょうが)
3)「夫婦別姓には今でも反対」「積極的に夫婦別姓賛成では今後も動かない」が「首相や党内世論、国民世論が別姓賛成」なら我慢して別姓法制化に動くから問題ない(by丸川)
4)夫婦別姓反対の問題を考慮しても(例えばDV問題など、他の男女平等問題で?)丸川氏の活躍が期待できる
のどれかでしょうにねえ。

*1:橋本内閣労働相、森内閣国家公安委員長、第一次安倍内閣文科相福田内閣財務相自民党幹事長(福田総裁時代)、衆院議長など歴任

*2:社民党幹事長、副党首、鳩山内閣男女共同参画担当相などを経て投手

*3:「選択的」に注意しましょう。誰も丸川ら反対派に「夫婦別姓になれ」とは言っていません。「夫婦別姓になりたい人の、別姓にする権利を認めろ」つう話です。

*4:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相男女共同参画担当相兼務)などを経て現在自民党幹事長代行

*5:中曽根内閣郵政相、海部内閣法相、羽田内閣国土庁長官など歴任(左藤恵 - Wikipedia参照)

*6:森、小泉内閣金融担当相、第一次安倍内閣厚労相など歴任

*7:小泉内閣文科相麻生内閣国交相など歴任