今日の産経ニュース(2023年1/25日分)

「街の幸福度」埼玉・鳩山町が2年連続1位 高齢者施設が充実 - 産経ニュース

 大東建託が25日公表した令和4年の「街の幸福度ランキング」で、埼玉県鳩山町が全国トップとなった。鳩山町の1位は2年連続。

 大東建託が勝手にランキングしているという代物で何処まで信用できるかどうか。埼玉県民として「鳩山町の何処が?」感は否定できません。
 ちなみに鳩山町については以前、拙記事高齢化する鳩山ニュータウン、空き家スイーツで町おこし - bogus-simotukareのブログ(2021.11.28)で取り上げました。

参考

鳩山町 - Wikipedia
 1955年、比企郡今宿村、亀井村が合併し鳩山村が発足した際、当時首相だった鳩山一郎に書を依頼しようということになり、村会議長が鳩山の自宅を訪れ、鳩山家の家訓「友愛」の書を書いてもらった。額縁に入れられ現在も役場内に掲げられている。


【学芸万華鏡】鷗外風「異色」命名で賛否 演出家の「ひ孫」が語る秘話 - 産経ニュース

 昨年、没後100年*1を迎えた文豪、森鷗外をめぐる話題が相次いだ。そのなかで鷗外宛て書簡400通の発見・公表や、命日*2に再放送された鷗外ドラマ*3の制作にかかわったのが鷗外のひ孫で演出家の山田礼於(れお)さん

 有料記事なので途中までしか読めませんが鴎外の子孫と言えば礼於(レオ)氏(鴎外の長男・森於菟の三男)以外にも

【子】
森於菟 - Wikipedia(オットー)
 長男。東京帝国大学医学部助教授をへて、1945年の終戦まで台北帝国大学医学部教授をつとめた。戦後は、帝国女子医学専門学校(東邦大学の前身)校長、東邦大学医学部長などを歴任。著書『父親としての森鷗外』(ちくま文庫)など
森茉莉 - Wikipedia(マリ)
 長女。作家。著書『黒猫ジュリエットの話』(河出文庫)、『父の帽子』(講談社文芸文庫)、『恋人たちの森』、『贅沢貧乏』、『私の美の世界』(新潮文庫)、『甘い蜜の部屋』、『記憶の絵』、『紅茶と薔薇の日々』、『幸福はただ私の部屋の中だけに』、『贅沢貧乏のお洒落帖』、『貧乏サヴァラン』、『魔利のひとりごと』、『マリアのうぬぼれ鏡』、『マリアの気紛れ書き』、『マリアの空想旅行』(ちくま文庫)など
小堀杏奴 - Wikipedia(アンヌ)
 次女。作家。著書『晩年の父』(岩波文庫)、『朽葉色のショール』(講談社文芸文庫)など
森類 - Wikipedia(ルイ)
 三男。作家。著書『鷗外の子供たち』(ちくま文庫)など
【孫】
森真章 - Wikipedia(マックス)
 鴎外の長男・森於菟の長男。ドイツ留学時代の鴎外の師である、ミュンヘン大学教授マックス・フォン・ペッテンコーファーから命名台北帝国大学医学部卒業。その後、台北帝国大学付属病院皮膚泌尿器科医局員、東京大学医学部付属病院皮膚科教室勤務、社会保険埼玉中央病院皮膚科部長などを歴任。
森樊須 - Wikipedia(ハンス)
 鴎外の長男・森於菟の四男。北海道大学名誉教授でダニ研究が専門。
森常治 - Wikipedia(ジョージ)
 鴎外の長男・森於菟の五男。早稲田大学名誉教授。著書『ことばの力学:ロゴロジー入門』(1979年、講談社現代新書)など
山田爵 - Wikipedia(ジャック)
 鴎外の長女・森茉莉の息子。東大名誉教授、成城大学名誉教授(フランス文学)

と今で言う「外国人風のキラキラネーム」であることは有名な話です。

*1:昨年、没後100年の人間としては他に大隈重信早稲田大学創立者、元首相)、山県有朋(元首相、元老)などがいる(1922年 - Wikipedia参照)。

*2:7月9日

*3:孫のナマエ~鴎外パッパの命名騒動7日間』のこと

リベラル21と阿部治平のバカさに呆れる(2023年1月25日分)

リベラル21 岸田大軍拡批判の方法について(阿部治平)
 過去にリベラル21と阿部治平のバカさに呆れる(2022年12月30日分) - bogus-simotukareのブログで批判した阿部記事と論調はほとんど変わりませんが、「問題の立て方」が間違ってると俺は思います。
 第一に日本の軍事費(軍事力)は「過去の日本の軍事費」「世界各国の軍事費」と比較して決して少なくはない。既に日本は軍事大国であり、「周辺諸国の軍事的脅威」どころか日本自体が「周辺諸国にとって軍事的脅威」でしょう。すべき行為は軍縮であって軍拡ではない。
 第二に「軍拡などすれば今でさえ少ない日本の福祉や科学技術の予算」が確実に減ります。
 「元教師(教育に興味があっておかしくない)」にして「福祉に関心があっておかしくない高齢者」の阿部が「教育や福祉の予算」に無関心であることには絶句します。
 まあ、これは阿部に限った話ではなく、少なくない日本人が「世界各国と比較して少ない福祉や科学技術の予算」を増やすことについて無関心なことに俺は呆れていますが。
 「日本にとっての中国の脅威」とは軍事的脅威ではなく「千人計画」のような「科学技術振興の脅威」です。
 一方、日本は財政難を理由に科学技術予算をむしろ減らしている。その結果、「いつまで経っても教授や准教授になれない」一部の日本人若手研究者は中国のスカウトに応じて「中国の大学、研究機関等で教授や准教授になっていること」はマスコミも近年報じているところです。こうした「中国の科学技術振興」には阿部もリベラル21も全く無関心なようですが。
 第三に中台対立は「米国、台湾」が煽ってる面が明らかにある。馬英九総統時代には今ほど中台関係は悪くなかったこと、当時も中国国家主席習近平氏だったことは注目すべき事だと思います。
 そもそも「今の米中対立」には明らかに「1980年代のジャパンバッシング - Wikipedia」のような要素があるでしょう。
 あの日本バッシングを「全て日本に非がある、米国は悪くない」と思う日本人はまずいないでしょう。
 日本が経済大国化する中、日本を脅威視する米国がいたずらに、不当に日本を敵視したという面は明らかにある。
 今回の米中対立もそうした「中国が経済大国化する中、中国を脅威視する米国がいたずらに、不当に中国を敵視したという面」は明らかにあるでしょうに、何故阿部はその点を無視ししてすべてを中国のせいにするのか。
 第四に「詳しくは後述しますが」中国の台湾侵攻の可能性が全くない。
 なお、前回の阿部記事とは多少異なる点についても突っ込んでおきます。

 田中均*1日米安保体制と自衛隊を抑止力と考える人だが、外交ビジョンなしの岸田軍拡を危険視している。
 氏はブログで、「世界3番目の経済規模を持つ国がGDPの2%の防衛費を持つわけで、日本は世界3位の軍事大国になっていくという認識を持つ国は増えるだろう」「もちろん、日本の防衛能力は周辺の脅威に対応するものであり、あまり他国の意向を気にすべきでもないが、防衛能力の拡大とともに、日本がどういう外交を進め平和に貢献するのかというビジョンを合わせ示すべきではないのか」という。
 氏は、遠回しに周辺諸国の対日警戒心に配慮した外交ビジョンが必要だというのである。
 元防衛省高級官僚の柳沢恭二氏*2も「台湾有事は宿命のように捉えられているが、防ぐための外交戦略が議論されていない。巻き込まれて迷惑を被るのは日本なのだから、米中が衝突しないよう双方に協議をうながす立場で動くべきだ」という。
 ところがこの2人の外交と防衛の専門家も、あるべき外交政策を具体的に示していないのである。

 田中氏や柳沢氏の「元役人」と言う立場(退官したとは言えおそらくいろいろと政治家や官僚との間にしがらみがある)を考えれば「米国と中国の対立緩和に日本政府は動け」以上の「具体的な政策提言」も言いづらいでしょうし、「米国と中国の対立緩和に動け(対立激化ではダメだ)」は十分あるべき外交政策を具体的に示しているのではないか。

 護憲革新勢力*3の中で中国を含めた、ASEAN中心の平和地域の設定策を提案しているのは共産党だけである(これには大いに敬意を表する*4が、すでに空想的だという批判をしたことがあるのでくりかえさない)。

 やれやれですね。「既に繰り返さない」で片付けられては意味が全く分かりません。
 この記事の読者が「既に過去の阿部記事を熟知している」なんて前提を勝手に置くなと言いたい。俺は過去の阿部記事なんか熟知していませんし、大抵の阿部記事読者はそうでしょう。せめて過去記事にリンクを張ったらどうなのか。
 なお、「中国の脅威」云々と言った場合、問題にされることの一つは「南沙諸島問題(フィリピンやベトナムと中国)」ですし、既に「中国・ASEAN間」には「ASEAN+3 - WikipediaASEAN日中韓)」「東アジアサミット - WikipediaASEAN日中韓米露、豪州、ニュージーランド)」など「対話の枠組み」がある。しかもその対話の場には日本が入っている。
 であるならば「ASEANを基盤とした平和構築」を共産党が提言するのは「空想的」では全くないと俺は思います。
 むしろ阿部が放言する「台湾有事」の方がよほど「空想的」でしょう。

 岸田軍拡に反対する人の中には、田岡俊次*5のように台湾有事はあり得ないとする見解もある。

 田岡氏に否定的な「反中国分子」阿部ですが俺も田岡氏に同感です。
 別に「中国が平和主義」と言う話ではない。単に「合理的に考えれば台湾侵攻は中国の利益に反する」「その程度の合理性は中国政府にもあるだろう」という「合理主義の話」です。
 とはいえ、「米国に侵攻した戦前日本」のような「非合理主義的な価値観*6」の国も時にありますが、こうした問題は合理的に考えるべきです。阿部のように

 習近平主席は台湾の統一を実現して歴史に名を残そう*7としている。損得抜き*8で武力侵攻を試みる可能性*9は存在する。

として「中国政府は非合理的に動くかもしれない」と言ったら

◆台湾が大陸反攻するかもしれない(そうすれば中国の軍事的脅威を恐れる必要が無いので)。台湾がそのように動かないと何故断言できるのか
北方領土(あるいは竹島)を取り返すために自衛隊が軍事侵攻するかもしれない
フォークランド諸島(マルビナス諸島)を取り返すために、フォークランド紛争 - Wikipedia(1982年)のようにまたアルゼンチン軍が島に侵攻するかもしれない
→いずれも可能性は低いと見るのが常識的でしょうし、阿部もそうした理解でしょうが

など、「何でもあり」になってしまう。
 何故中国の侵攻の可能性が低いかと言えば第一に軍事的に勝てる保障がない。「米国製の武器提供」など、米国の軍事支援を受けるウクライナにロシアは現在苦戦してます。台湾も米国から「米国製の武器提供」など、軍事支援を受けている。
 第二に侵攻する大義名分が今のままではない。
 中国は侵攻の条件として「台湾の独立宣言」をあげています。であるなら台湾が現状維持に留まる限り、侵攻する大義名分がない。確かに「中国の反発を無視してペロシ訪台を受け入れる」などの蔡英文の挑発的態度は「独立を画策しているのではないか」との疑念と反発を中国に生んでいます。とはいえこの程度ではとても「独立宣言」ではないのは勿論「独立宣言に準じる行為(台湾の国連加盟申請とそれに対する米国の支持表明など)」と見なして侵攻することはできないでしょう。
 そんなことをすれば、現在ロシアに対してなされた「国連総会でのロシア非難決議」「欧米の対ロシア経済制裁」と同様の「中国非難決議や制裁」は避けられないでしょう。
 第三にそんなことをしたら中国国民党が完全に敵に回ってしまう。中国国民党は「蔡英文」に比べたらいくらかは中国に融和的です。
 それを完全に敵に回すのは得策ではない。特に「最近の地方選での民進党敗北、国民党勝利」で民進党支持率が低下し、民進党蔡英文)が「蔡英文民進党主席辞任(総統は辞任していませんが。なお、後任主席は頼清徳*10副総統)」「蘇貞昌*11首相の辞意表明」で「国民党の政権奪回」の目が「かなり出てきた(勿論、総統選までに何がどうなるかは分かりませんが)」のだから、なおさら侵攻しないでしょう。
 第四にそもそも侵攻に中国国民の賛同が得られるかどうか。中国国民の反発から「ゼロコロナ」を「緩和の方向」に修正したように、今や中国は文革時代等と違い、「上からの命令」で全てが動く時代ではないでしょう。
 なお、以上についてコメント投稿しましたが恐らく掲載拒否でしょう。自称リベラルが聞いて呆れます。
【追記:教師の上から目線】

教師の上から目線な物言い | 中学理科教師のつぶやき
 私たち教員が気にしなくちゃならんのは物言いではなくて指導上の実績なのだろうと思うのです。
 事実、多少根性が悪くても指導上の実績を上げている教師に対しては保護者や世間は何も言わん。

 「上から目線、教師」でググってヒットした記事です。
 俺の考えではこういうのが「典型的な上から目線」のダメ教師ですね。
 「実績(その教師が受け持つ生徒のテストの成績、部活動の実績)が良ければ、性格が問題があっても構わない」というなら「実績があれば子どもや保護者、同僚教師の人格侵害をするようなクズでもいいのか」と言う話になる。
 そういう考えこそが「職場でのパワハラ」なども生んでいる。
 そもそも「指導上の実績」をあげようが「人格に問題のある教師」は非難されて当然です。
 というか「人間関係がいい方」が多くの場合「実績も上がる」のであって、こういう「上から目線」では「そもそも実績も上げられない」のが「多くの場合の落ち」でしょう。
 そりゃ立場上「上司が部下に」「先輩が後輩に」「専門家(医師、弁護士など)が素人(患者などユーザー)に」対し、「自然と生じる」権力関係から、上から目線になりがちなのと同様「教師が生徒や保護者に」上から目線になりがちなのは確かでしょうがそれを「上から目線で何が悪い」と居直るのは最低です。
 恐らくこの御仁とて「医師と患者」等の関係で上から目線で話されれば「カチンとくる」でしょうに。
 勿論「モンスター親」にビクビクして信念がない教師という「下から目線(?)」も困りものですが、こうした「上から目線」を恥じないダメ教師も困りものです。

*1:サンフランシスコ総領事、外務省経済局長、アジア大洋州局長、外務審議官など歴任。現在、日本国際交流センターシニア・フェロー、日本総合研究所理事長。著書『外交の力』(2009年、日本経済新聞出版社)、『プロフェッショナルの交渉力』(2009年、講談社)、『日本外交の挑戦』(2015年、角川新書)、『見えない戦争』(2019年、中公新書ラクレ)など

*2:防衛庁運用局長、人事教育局長、長官官房長、防衛研究所所長など歴任。著書『検証・官邸のイラク戦争』(2013年、岩波書店)、『亡国の安保政策』(2014年、岩波書店)、『亡国の集団的自衛権』(2015年、集英社新書)、『自衛隊の転機』(2015年、NHK出版新書)など

*3:阿部の言う「護憲革新勢力」に「阿部が名前を出した共産党」以外に何が含まれるのか(自民、公明、維新、国民民主は改憲右翼勢力、社民は護憲革新勢力とみなすとして、立民、れいわは阿部にとってそれにあたるのか)、何故「護憲勢力」と書かないで「革新」をつけるのかは不明です。なお、一般的には「革新=左翼(現在の共産党社民党新社会党沖縄社会大衆党、昔の社民連など、俺の価値観では立民、れいわは革新ではない)」であり、一方で「護憲勢力」は「日米安保容認」の「自民党リベラル(加藤紘一官房長官河野洋平自民党総裁宮沢喜一元首相など)」なども「護憲勢力」と見なすならば、必ずしも左翼ではない。

*4:どうせ舌先三寸の社交辞令でしょう。本気で敬意を表してるなら「すでに空想的だという批判をしたことがあるのでくりかえさない」で片付けるような無礼はしないでしょう。阿部を見ていると「悪い意味での教師根性=上から目線」を感じます。「教師だからそうなったのか」、元から「そういう人格なのか」はともかく俺は阿部のような「上から目線(悪い意味での教師根性)」は反吐が出るほど大嫌いです。阿部が「アンチ共産」なので大嫌いですが多分、阿部が「共産支持」でも奴の「上から目線」には不快感を感じたと思います。過去の「阿部の生徒」にも阿部を「心底憎悪してる人間」も多いのではないか。

*5:元朝日新聞編集委員。著書『北朝鮮・中国はどれだけ恐いか』(2007年、朝日新書)、『日本の安全保障はここが間違っている!』(2014年、朝日新聞出版)。京都大名誉教授(国際法)だった田岡良一は父。自由民権活動家の田岡嶺雲 - Wikipediaは祖父

*6:とはいえ当時の日本としては合理的な判断でした。そこには「ドイツへの過大評価(ドイツがソ連と英国にいずれ勝利すれば、米国は日独同盟相手に一国だけで戦争となり日本が勝利できる)」があった。

*7:台湾統一などせずとも既に習氏は『AIIB創設(2015年)』『北京冬季五輪(2022年)』で歴史に名を残している。

*8:阿部ですら「台湾侵攻」が「損得勘定に反する」と認めていることが興味深い。

*9:阿部のように「損得勘定抜き」などと抜かしたらそもそも「中国に台湾侵攻をさせない外交手段はどうしたらよいか(阿部)」という問題設定自体が完全に無意味になります。そのことに阿部が気づいてないらしいのが滑稽です。それとも「まさかとは思いますが」阿部は「中国政府は台湾独立を正式に認めろ」と言う気なのか?

*10:台南市長、首相などを経て副総統、民進党主席

*11:屏東県長、台北県長(現在の新北市長)、総統府秘書長(日本の官房長官にあたる、陳水扁政権時代)等を経て首相

今日もkojitakenに悪口する(2023年1/24日分)(副題:kojitakenには楊海英をどう評価するか聞きたい)(追記あり)

【最初に追記】
 三浦瑠麗も、極右界隈から見捨てられた可能性がある(今後の動向を注視したい) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でこの拙記事を紹介頂きました。いつもありがとうございます。
【追記終わり】
「第26回参院選(2022年)共産党――リベラル左派浮動層の解明」(三春充希氏のnote)の感想ツイートより - kojitakenの日記
 勿論「彼の統計分析が正しいかどうか」という問題はありますが、kojitakenが紹介する三春*1【特集】第26回参院選(2022年)共産党――リベラル左派浮動層の解明|三春充希(はる) ⭐未来社会プロジェクト|noteは「志位執行部の路線」が概ね正しかったということを「主張してる記事」と見ていいかと思います。
 というのも三春*2は「自民党や維新といった極右政党を批判するとともに『野党共闘路線』において、穏健保守や社民リベラルと共闘することで、共産党共産主義支持にとどまらない広義の左派からの票を獲得し、今に至るまで一定の政治力を確保してきた」としているからです(まあ統計分析しなくても感覚的に多くの人間が感じてきたことでしょうが)。
 この三春の立場に立つならば、共産党は今後も「共産主義に必要以上に固執しない」が、但し「泉のように維新にすり寄るのではなく極右批判」を続け、「穏健保守や社民リベラルと共闘すること」が党勢拡大につながると見るべきでしょう(とはいえ、維新が躍進するような日本社会の右傾化では穏健保守や社民リベラル*3の勢力は残念ながら必ずしも強くはないでしょうが)。
 その為、三春の「立憲民主党分析(泉が維新にすり寄ったことで社民リベラルが離れて支持が低迷した)」については手放しでべた褒めしてきた「アンチ泉立民」にして「反共分子」のid:kojitakenが三春の共産党分析には明らかに距離を置いているのが滑稽です。
 とはいえ三春の自己認識は「共産党支持」ではないし、過去に三春を「立憲民主党分析」でべた褒めしてしまったし、三春の共産党分析について「上手い反論が思いつかないし(とはいえ無視する気にもならなかったようですが)」で、kojitakenも三春について今更非難するわけにもいかないわけです。
 なお、この点、「泉同様に維新へのすり寄りを主張する松竹や紙屋(松竹のシンパ)」には呆れます。特に三春が「その分析が正しいかどうかはともかく」統計データを持ち出して議論してるのに対し、松竹や紙屋は「データ無しの思いつきで議論してる」のだから話になりません。
 松竹や紙屋には「EBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング。 証拠に基づく政策立案)」と言う言葉を贈呈したい。
 松竹や紙屋の主張(共産党の安保政策を右にシフトし、維新や泉立民と共闘すれば党勢拡大に資する*4)は「ただの思いつき」で何一つ「エビデンスに基づいてないから」です。
 なお、三春は「岸田が大軍拡をぶち上げたこと」「泉立民が維新にすり寄ること」で危機意識から「共産党へリベラル左派の支持が回帰する可能性がある(勿論、様々な要素があるので単純な話はできませんが)」としています。

参考
RIETI - EBPMとは何か?


三浦瑠麗「めざまし8」出演当面見合わせ フジテレビ「総合的に判断」夫の会社を地検が捜索(日刊スポーツ) - kojitakenの日記
 1)三浦の夫が逮捕起訴されるか、2)その場合に「夫の共犯」として三浦も逮捕起訴されるか(事件についての三浦の関わりが不明で)未知数なので、「事件捜査が終了するまで」世論の批判が怖くてフジも使えないし、そうしたフジの対応を三浦も認めざるをえなかったと言う話でしょう。被害者の刑事告発だけならともかく東京地検特捜部が家宅捜索に入った以上「犯罪容疑は濃厚」でしょうから。
 しかも

三浦瑠麗 - Wikipedia
 トライベイキャピタル(夫・三浦清志が社長)と山猫総合研究所(三浦が代表)は同じ住所にあり、夫妻が両社の株を半々で保有し、夫が運営していたエネルギー関連の法人では三浦の妹が理事に就任している。

だそうですからね。

今回の三浦の「フジテレビ出演見合わせ」には、ついに来るべき時*5が来たとしか思えない。

となるかどうかは「捜査の行方による」ので現時点では何とも言えません。とはいえ「三浦はともかく」東京地検特捜部が家宅捜索までやって「夫が逮捕されない」ということはありそうにないですが。

 三浦は藤原帰一*6の門下生*7で最初の著書*8岩波書店から出しているが(2012年)、藤原も岩波も三浦の正体を見抜けなかったのかと呆れるほかない。

 最初の著書がまともかどうかが問題ですね。最初の著書がまともである限り、岩波が非難されるいわれはないでしょう。
 なお「不肖の弟子」というのがいますので、「藤原氏が特に三浦をプッシュした(岩波からの出版に藤原氏が口利きしたなど)」等の特殊事情が無い限り「弟子」と言うだけで藤原氏もkojitakenにここまで悪口される言われもないでしょう。
藤原帰一 - Wikipediaが門下生として名前を挙げる人物も、三浦だけではなく、三浦も含めて17人いますし。
 ちなみに 

 産経第19回『正論新風賞』(2018年)を受賞した楊海英*9静岡大教授の著書『墓標なき草原(上)(下):内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2009年、岩波書店→後に2018年、岩波現代文庫)、『中国とモンゴルのはざまで:ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(2013年、岩波現代全書)、『「知識青年」の1968年:中国の辺境と文化大革命』(2018年)を岩波が出したこと

は「反中国」kojitaken的にはどう評価されるのか(ちなみに単なる偶然ですが三浦瑠麗も第18回(2017年)正論新風賞受賞者です)。
 楊が受賞した産経『正論新風賞』の過去の受賞者が

◆第2回(2001年)
 八木秀次麗澤大学教授。日本教育再生機構理事長。元「新しい歴史教科書をつくる会つくる会)」会長。憂国忌 - Wikipediaによれば、右翼・三島由紀夫を追悼する「憂国忌」発起人の一人。一時、第二次安倍内閣で、安倍首相の私的諮問機関「教育再生実行会議」の委員を務めた。『本当に女帝を認めてもいいのか』(2005年、洋泉社新書y)、『新・国民の油断:「ジェンダーフリー」「過激な性教育」が日本を亡ぼす』(共著、2005年、PHP研究所)など右翼著書多数。
◆第8回(2007年)
 新保祐司:その後、2017年度の産経『正論大賞』を受賞。「憂国忌」発起人の一人。
◆第9回(2008年)
 坂元一哉大阪大学名誉教授。2007~2008年まで、日本の集団的自衛権保持の可能性について考える安倍首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会有識者委員を務めた。
◆第10回(2009年)
 遠藤浩一:叔父の遠藤欣之助(民社研『改革者』誌を編集)の影響を受け民社党職員となる。民社党解散後は拓殖大教授、国家基本問題研究所理事。元「つくる会」副会長。
◆第17回(2016年)
 井上和彦:『日本が戦ってくれて感謝しています:アジアが賞賛する日本とあの戦争*10』(2013年、産経新聞出版→2018年、産経NF文庫)、『パラオ*11はなぜ「世界一の親日国」なのか』(2015年、PHP研究所)、『大東亜戦争写真紀行:ありがとう日本軍、アジアのために勇敢に戦ったサムライたち』(2015年、PHP研究所)、『日本が戦ってくれて感謝しています2:あの戦争で日本人が尊敬された理由』(2015年、産経新聞出版→2018年、産経NF文庫)、『本当は戦争で感謝された日本:アジアだけが知る歴史の真実』(2018年、PHP文庫)などウヨ著書多数
◆第18回(2017年)
 小川栄太郎:三浦瑠麗との同時受賞。2018年には『天皇の平和・九条の平和』(産経新聞出版)で第一回アパ日本再興大賞特別賞を、2019年には論文『令和日本:國體が耀く時代をどう作るか』で第12回「真の近現代史観」懸賞論文優秀賞(社会人部門)を受賞。著書『徹底検証「森友・加計事件」:朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』(2017年、飛鳥新社Hanada双書)など
◆第20回(2019年)
 江崎道朗:日本青年協議会月刊誌『祖国と青年』編集長、日本会議国会議員懇談会専任研究員など歴任。2018年には『大東亜戦争、日本は勝利の方程式を持っていた!』(ハート出版)で第一回アパ日本再興大賞を受賞
◆第21回(2020年)
 竹田恒泰:2008年に論文「天皇は本当に主権者から象徴に転落したのか?」で第2回「真の近現代史観」懸賞論文で「最優秀藤誠志*12賞」を、2016年、『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)で第15回山本七平賞を受賞

と軒並み右翼(正論大賞 - Wikipedia参照)なので、岩波も楊の正体を見抜けなかったのかと呆れるほかない。ということになるのか(反中国のkojitakenにとっては、たぶんそうはならず楊をかばうか、都合が悪いので黙りでしょうが)。ちなみに最近の楊の劣化についてはここまで白を黒というレベルの嘘をついてどういうつもりなのか(苦笑)(日本に国籍をかえた楊海英静岡大学教授) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)(2021.5.21)、
楊海英静岡大学教授も、完全にトンデモの域だと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)(2021.8.3)、楊海英静岡大学教授が、ツイッターを非公開にしていた(2023年1月29日追記:復活しました) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)*13(2021.12.17)を紹介しておきます。
【追記】
 id:Bill_McCrearyさんコメントに応答しておきます。

 ご存じかもしれませんが、三浦って、フジテレビの番組審議会委員なんですよね。
番組審議会 委員名簿 - フジテレビ

 無知なので知りませんでした。
 なお、審議会委員は

【経歴はウィキペディア参照】
井上由美子:脚本家
 代表作としてNHK連続テレビ小説・ひまわり』(1996年)、『大河ドラマ北条時宗』(2001年)、『マチベン』(2006年:向田邦子賞受賞)、日本テレビ14才の母*14』(2006年)、TBSドラマ『織田信長 天下を取ったバカ』(1998年)、『GOOD LUCK!!』(2003年)、フジテレビドラマ『ギフト』(1997年)、『忠臣蔵1/47』(2001年)、『白い巨塔』(2003年、山崎豊子原作)、『エンジン』(2005年)、テレビ朝日『BG〜身辺警護人〜』(2018年、2020年)など(赤字作品が木村拓哉主演)
小山薫堂放送作家
 フジテレビ番組では『カノッサの屈辱』(1990~1991年)、『TVブックメーカー』(1991~1992年)、『料理の鉄人』(1993~1999年)、『とんねるずのハンマープライス』(1995~1998年)、『SURPRISE!』(1999~2000年)、『お厚いのがお好き?』(2003~2004年)などに関与
齋藤孝明治大学教授
 フジテレビ番組『ガチャガチャポン!』(2005~2006年)で企画・監修を担当。フジテレビ番組『Live News イット!』(2019年から放送)のレギュラーコメンテーター
舞の海秀平:元力士、大相撲解説者
 フジテレビ『FNNスーパーニュース』(1998~2015年)で2001~2012年までスポーツキャスターを担当

などです。意外にも「わかりやすい極右」が一人もいません。
 まあ舞の海

舞の海秀平 - Wikipedia
 日本会議の関連団体である『美しい日本の憲法をつくる国民の会』の代表発起人を務めている。なお、師匠の『佐田の山晋松』も日本会議の代表委員を務めている。

ではあるそうですが、彼もさすがに相撲解説ではその種の右翼言動は控えてますからね。
 そしてある意味当然でしょうがフジテレビと関わりの深い人間が多いですね。

 三浦だって、専任教員の口がないわけでもなかったでしょうにね。

 id:Bill_McCrearyさんはご存じでしょうが三浦瑠麗 - Wikipediaによれば

 2011年1月から2013年3月まで東京大学政策ビジョン研究センター安全保障研究ユニット特任研究員を務める。
 2013年4月に青山学院大学兼任講師に就任。
 2016年3月から2019年2月まで、東京大学政策ビジョン研究センター講師

ですからねえ。どう見ても途中までは「専任教員」を目指していたように見えますが、いつまでも講師止まりであることに失望し、途中で挫折したのか?。
 藤原帰一 - Wikipedia藤原氏の弟子とされる人物の内、三浦(1980年生まれ)と近い世代としては佐橋亮・東大准教授(1978年生まれ)がいますがそういう「成功者」を見てやる気を失ったのか?。失礼ながら三浦が有能なら「東大准教授」は無理でも「どこかの大学の准教授に就任」は不可能ではないでしょう。

 三浦についての記事を書ければ書いてみたいと思います。ただ彼女の場合、櫻井よしこ杉田水脈ほどのキチガイでもないから、いまひとつ面白くない部分もある。

 杉田は「保育園をコミンテルン陰謀論で誹謗(保育士はともかくむしろ保育園経営者は自民党支持者が多いでしょうし、子育て支援施策として自民党は保育園を支援してるのですが)」「アイヌや在日への差別発言」が発覚し「事実上、総務大臣政務官を更迭」ですし、「国家基本問題研究所理事長」という「プロ右翼」桜井は「通州事件をネタに中国人を残虐民族呼ばわり*15」ですからねえ。
 完全に気が狂っています。

*1:愚かにも「三原」と誤記していたので修正しました。

*2:著書『武器としての世論調査』(2019年、ちくま新書

*3:三春が極右・維新を「リベラル右派」と表現していることには違和感があります。まあ三春の言うリベラルとは「新自由主義」などの「経済自由主義」であって「表現の自由」と言う意味ではないのかもしれませんが。

*4:維新を非難するid:kojitakenの立場なら松竹や紙屋を「維新にすり寄るな」「それでも共産党員か、左派か」と非難して当然でしょうが、「志位執行部に同調したくない」という反共意識の故か非難しないのが滑稽です。kojitakenの「アンチ維新」とはその程度のデタラメな代物の訳です。

*5:1)三浦の逮捕起訴、または2)三浦のメディア業界からの追放でしょう

*6:東大名誉教授。著書『戦争を記憶する:広島・ホロコーストと現在』(2001年、講談社現代新書)、『デモクラシーの帝国:アメリカ・戦争・現代世界』(2002年、岩波新書)、『映画のなかのアメリカ』(2006年、朝日選書)、『新編・平和のリアリズム』(2010年、岩波現代文庫)、『戦争の条件』(2013年、集英社新書)、『不安定化する世界』(2020年、朝日新書)、『「正しい戦争」は本当にあるのか:論理としての平和主義』(2022年、講談社+α新書)など

*7:藤原帰一 - Wikipediaによれば三浦以外に「佐橋亮(東京大学准教授(米中関係):著書『米中対立』(2021年、中公新書))」「中溝和弥(京都大学教授(現代インド政治):著書『インド:暴力と民主主義』(2012年、東京大学出版会))」「鍋島孝子(北海道大学教授(現代アフリカ政治):著書『激動のアフリカ農民』(2018年、明石書店))」「廣瀬陽子(慶應義塾大学教授(現代ロシア政治):著書『ロシアと中国』(2018年、ちくま新書)、『ハイブリッド戦争:ロシアの新しい国家戦略』(2021年、講談社現代新書))」「林載桓(青山学院大学教授(現代中国政治):著書『人民解放軍と中国政治』(2014年、名古屋大学出版会))」等が門下生とされている(門下生についての評価は無能な俺にはできませんのでしません)。なお、門下生と言っても、俺が名前を挙げた人物では、藤原氏の研究領域(米国研究)と直接関係するのは「米中関係」研究の佐橋氏だけで他(インドの中溝氏、アフリカの鍋島氏、ロシアの廣瀬氏、中国の林氏)は全く関係しませんね。

*8:三浦『シビリアンの戦争:デモクラシーが攻撃的になるとき』(2012年、岩波書店)のこと。その後の著書としては『日本に絶望している人のための政治入門』(2015年、文春新書)、『「トランプ時代」の新世界秩序』(2017年、潮新書)、『あなたに伝えたい政治の話』(2018年、文春新書)、『私の考え』(2020年、新潮新書)、『日本の分断:私たちの民主主義の未来について』(2021年、文春新書)、『孤独の意味も、女であることの味わいも』(2022年、新潮文庫)など

*9:著書『モンゴルとイスラーム的中国』(2014年、文春学藝ライブラリー)、『チベットに舞う日本刀:モンゴル騎兵の現代史』(2014年、文藝春秋→後に『モンゴル騎兵の現代史:チベットに舞う日本刀』と改題した上で、2020年、中公文庫)、『狂暴国家中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『日本陸軍とモンゴル:興安軍官学校の知られざる戦い』(2015年、中公新書)、『「中国」という神話:習近平「偉大なる中華民族」のウソ』(2018年、文春新書)、『最後の馬賊:「帝国」の将軍・李守信』(2018年、講談社)、『モンゴル人の中国革命』(2018年、ちくま新書)、『中国人の少数民族根絶計画』(2019年、産経NF文庫)、『独裁の中国現代史:毛沢東から習近平まで』(2019年、文春新書)、『逆転の大中国史』(2019年、文春文庫) 、『内モンゴル紛争』(2021年、ちくま新書)、『紅衛兵とモンゴル人大虐殺:草原の文化大革命』(2021年、筑摩選書)など

*10:もちろん井上等ウヨにとっては「東南アジア解放の正義の戦争」である太平洋戦争のこと

*11:戦前は日本の植民地だった

*12:藤誠志はアパ創業者・元谷外志雄ペンネーム

*13:2023.1/24追記:改めて確認したら楊のツイートが公開になっていましたがざっと見た限りでは過去のような非常識ツイートはさすがにしなくなったようです。

*14:まあ、中学生の妊娠なら、金八先生第1シリーズ(1979年)の「杉田かおる鶴見辰吾(1964年生まれなのでドラマの設定は実年齢と同じ)」が有名ですね

*15:そんなんでいいなら「南京事件731部隊など日本の戦争犯罪」「ナチホロコースト(ドイツ)」「ポルポト虐殺(カンボジア)」「ルワンダ虐殺」等をネタに残虐民族呼ばわりできるので全く馬鹿馬鹿しい。歴史上、残虐行為のない民族の方が少ないでしょう。

今日の産経ニュース(2023年1/24日分)

少子化対策「過去の政策検証を」 野村総研の木内登英氏 - 産経ニュース
 成果がない以上「過去の検証」は一般論としては正論ですが、そんなことができる度量が岸田にあるかどうか。
 なお、木内氏自身は

木内登英 - Wikipedia参照
 野村総合研究所経済研究部日本経済研究室長、野村證券金融経済研究所経済調査部長などを経て野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト
【著書】
◆『異次元緩和の真実』(2017年、日本経済新聞出版社
◆『金融政策の全論点 : 日銀審議委員5年間の記録』、『決定版・銀行デジタル革命』(2018年、東洋経済新報社
◆『トランプ貿易戦争』(2018年、日本経済新聞出版社
◆『プラットフォーム経済圏』(2019年、日経BP社)
◆『決定版・デジタル人民元』(2021年、東洋経済新報社
◆『投資家の疑問に答える・日銀の出口戦略Q&A』(2022年、銀行研修社)

ということで特に少子化問題が専門というわけでもなさそうです。

 婚外子の権利を高め、無理に結婚しなくても子供が持てるようにする方法もある。

 婚外子差別問題って本筋はそういう話(少子化対策)ではないですが、「そういうことでも言わないと日本では婚外子差別はなくならないんかねえ(げんなり)」感が正直あります。


「安保廃棄・自衛隊解消に反する」共産が現役党員に不満 「志位氏は説明丸投げ」の声も - 産経ニュース
 「批判」ではなく「不満」と書く辺り「反共」産経らしくて吹き出しました。

 党本部勤務経験を持つ元共産党員は「(志位氏は)矢面に立たず説明を赤旗に丸投げしている。赤旗を読んでいない人たちへの説明意欲も感じられない。国民をますます遠ざけてしまうのではないか」と語った。

 党員なら「除名の恐れがあるから名前が出せない」という言い訳も可能でしょうが、元党員なのに名前を隠してるというのが噴飯物です。
 「実在の元党員なんですか?。捏造じゃないですか?」「実在の元党員でも不祥事をおこして除名されたダメ党員だから名前が出せないんですか?」と聞きたくなります。
 それにしても志位氏の「赤旗を読んでください」にここまで悪口する「安倍信者」産経には「読売新聞を読んでください」の安倍(例えば安倍首相、憲法改正の考え方問われ「読売新聞を読んで」 | ハフポスト NEWS参照)を当時批判したのかと聞きたくなります(勿論批判してない)。読売新聞は「赤旗と違い」建前では自民党の機関紙ではないんですが。


【岸田政権考】国葬ルール化見通せず 世論二分、政府に急ぐ気配なし - 産経ニュース
1)

【誕生年順】
村山富市*11924年生まれ*2
福田康夫*3(1936年生まれ)
森喜朗*4(1937年生まれ*5
細川護熙*6(1938年生まれ)
麻生太郎*7(1940年生まれ、現在、自民党副総裁)
小泉純一郎*8(1942年生まれ*9
菅直人*10(1946年生まれ*11。現在、立憲民主党最高顧問)
鳩山由紀夫*12(1947年生まれ*13
菅義偉*14(1948年生まれ)
野田佳彦*15(1957年生まれ*16。現在、立憲民主党最高顧問)

といった現在存命の元首相及びそのご家族が恐らく「国葬などそもそも望んでない」
→まあ既に90歳を超えてる村山氏はともかく他の面子はこの高齢化時代では当面死去しそうにないというのもありますが。
2)仮に死去したところで自民党政権には「細川、鳩山、菅直人、野田といった非自民政権首相」は勿論「森、小泉、福田、麻生、菅義偉といった自民党出身首相」も含めて国葬をする気など恐らくない(特に安倍信者にとっては安倍を神格化できるので国葬など少ない方がいい)
の上に、一方で「そもそも国葬反対派、ルール不要派(俺もその一人ですが)」もいるのだから、「ルール化」が停滞するのはある意味当然です。

*1:社会党国対委員長、委員長を経て首相

*2:ちなみに竹下元首相(2000年死去)、ブッシュ父元大統領(2018年死去)、カーター元大統領(存命)が1924年生まれです。

*3:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*4:中曽根内閣文相、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*5:ちなみに小渕元首相(2000年死去)、橋本元首相(2006年死去)、河野元自民党総裁(存命)が1937年生まれです。

*6:熊本県知事、日本新党代表を経て首相

*7:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)、首相、第二~四次安倍内閣副総理・財務相など歴任

*8:宇野内閣厚生相、宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相

*9:ちなみに金正日北朝鮮国防委員長(2011年死去)、市田忠義日本共産党副委員長(元書記局長)、小沢一郎自民党幹事長、温家宝元中国首相、胡錦濤元中国国家主席(以上、存命)が1942年生まれです。

*10:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相などを経て首相

*11:ちなみに、クリントン元米国大統領、トランプ前米国大統領が1946年生まれです。

*12:細川内閣官房副長官新党さきがけ代表幹事、民主党幹事長などを経て首相

*13:ちなみに穀田恵二日本共産党国対委員長(選対委員長兼務)が1947年生まれです。

*14:第一次安倍内閣総務相、第二~四次安倍内閣官房長官を経て首相

*15:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)など歴任

*16:ちなみに石破元自民党幹事長、石原伸晃自民党幹事長、岸田首相が1957年生まれです。

今日の中国ニュース(副題:リベラル21と田畑光永&台湾外相のバカさに呆れる)(2023年1月24日記載)

【中国ウオッチ】中国の台湾侵攻「2027年の可能性」 外交部長が異例の予測:時事ドットコム時事通信解説委員・西村哲也
 「おいおい(呆)」ですね。
 前も書きましたがむしろ侵攻の可能性は低いでしょう。
 第一に中国が「台湾が独立宣言しない限り侵攻しない」と約束してる以上、台湾が独立宣言しない限り侵攻の大義名分に欠ける。
 独立宣言のない状況で「大義名分のない侵攻」をしたら中国にとって「米英仏独等による対中国経済制裁」が危惧されます。
 第二に台湾は「ウクライナが米国の軍事支援を受ける」ように現在、米国製武器を購入するなど米国の軍事支援を受けています。中国が台湾侵攻しても「ロシアのように苦戦する可能性」がある。
 第三に侵攻をしたら、蔡英文よりは「中国に融和的な国民党」が完全に敵に回ってしまう。
リベラル21と阿部治平のバカさに呆れる(2023年1月25日分) - bogus-simotukareのブログでも触れましたが、最近「国民党の政権奪回」の目が「かなり出てきた(勿論、総統選までに何がどうなるかは分かりませんが)」のだから、なおさら侵攻しないでしょう。
 第四にそもそも中国国民が侵攻を支持するかどうか。今の中国は文革時代などと違い「政府の一存で何でもできる時代ではない」でしょう。
 むしろこの発言は「台湾有事論」を煽ることで、民進党への支持を集めようとする党利党略的な代物ではないか。リベラル21と阿部治平のバカさに呆れる(2023年1月25日分) - bogus-simotukareのブログでも触れましたが、最近、民進党は地方選挙で国民党に連敗し、ついに「人心一新」を唱えて蔡英文は党主席を辞任(後継主席は頼清徳*1副総統)、蘇貞昌*2首相も辞意表明する(後任首相は陳建仁・前副総統の見込み)ほど追い詰められているからです。
 この点は時事通信記事も俺と同意見(反中国扇動による民進党への指示集め)のようで

 台湾国防部もこれまで、中国軍は渡海・上陸や補給の能力が不十分で台湾攻略は難しいとの分析結果を明らかにしており、呉氏の発言は唐突な印象を与える。
 昨年11月の統一地方選で大敗した民進党政権が党指導部や行政院の人事を刷新して、1年後の総統選に向けて体制を立て直す時期に、呉氏の危機説が出てきたのは偶然ではないだろう。
 中国脅威論が高まれば、親中的な国民党に不利になる。

と書いています。
 こうした民進党の「反中国扇動に利用されること(その結果として民進党が国政選挙や地方選挙で国民党に勝利する可能性)を嫌った」のか、時事通信に寄れば

 習氏は昨年12月31日、新年メッセージの台湾に関する部分で、前年と違って「祖国の完全統一」に触れず、海峡両岸(中国本土と台湾)を家族に例えた上で、「両岸の同胞が歩み寄り、手を携えて共に進み、中華民族の末永い幸福を共に築くことを心から望んでいる」と語った。
 国務院(内閣)台湾事務弁公室の宋濤*3主任は1月2日発表した新年メッセージで「台独(台湾独立)分裂勢力」を非難し、祖国統一の重要性を強調したが、前年のような「民進党当局」に対する名指しの批判はしなかった。否定的存在として名前を挙げたのは、昨年8月に訪台したペロシ米下院議長(当時)だけだった。

として中国の「民進党批判」も最近は「以前よりはマイルド」とのこと。このような「マイルドな批判」も「台湾侵攻」云々が事実に反することの傍証ではないか。「台湾侵攻」で簡単に片がつけられると中国が考えてるのであれば批判をマイルドにする必要も無いからです。


リベラル21 中國政府、なんだかわざとらしいが(田畑光永

 25日の中国の国際問題紙『環球時報』は次のような“安全注意”記事を掲げた。
 「このところ米国の各地で銃の発砲事件が多発し、在米中国人を含めて被害者が相次いでいることから、外交部および在米公館は領事保護応急メカニズムを発動するとともに、在米の中国公民に居住地の安全情勢に細かく気を配り、自身の安全・防犯につとめ、人の集まる場所に出かけることを控えるよう呼びかける。安全が脅かされた場合には、直ちに米国の救急電話、911(中国語サービスの要求可)に連絡するとともに、在米の中国大使館、領事館、あるいは北京の中国外交部の全世界対応領事保護および緊急ホットラインに救助を求めるように」。
 そして北京の外交部の24時間対応のホットラインの電話番号と在米中国大使館およびニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス、シカゴの総領事館の電話番号を列記している。
 また、同紙は別の記事で、この2日前の23日午後、カリフォルニア州ハーフ・ムーン・ベイ市で銃の乱射事件があり、7人が死亡、1人が負傷(被害者に中國*4人も)した事件についての、サンフランシスコ総領事館の同様の電話番号の案内を掲載している。
 さて、この記事をどう読むか、というと、いささか大げさだが、ちょっと違和感を覚えないだろうか。

 として「米中対立」を理由に中国が「意趣返ししてるのではないか」、「戦前日本の鬼畜米英」みたいなものではないかと決めつける「アンチ中国」田畑です。しかし、現に米国で「アジア系を狙ったヘイトクライム(トランプの大統領就任後、トランプが白人至上主義者をたきつけるような態度を取って差別を助長してからの現象でしょうが)」が最近目立つ以上、この程度は「当然の注意喚起」ではないのか?
 むしろこの程度で「意趣返し」云々と言い出す田畑の方こそ「中国への不当な誹謗」ではないのか。どっちにしろこんなことが「護憲・軍縮・共生」というリベラル21と何の関係があるのか?
 なお、以上の文章は田畑記事に投稿しましたが、いつものように掲載拒否でしょう。自称リベラルが聞いて呆れます。


リベラル21 中国の人口が減り始めた(田畑光永

 社会の閉塞感を反映*5しているといっては、我田引水と思われるかもしれない*6が、その地位が崩れることはまずないと思われた*7「世界一の人口大国」の人口が減り始めたという事実は、ただたんに多すぎるから減り始めたのではない理由があるのだと思う。

 中国の少子化を「社会の閉塞感」云々と言い出すとはアンチ中国の田畑らしくて吹き出しました。
 むしろ
やはり儒教文化圏の国々は少子化になりやすいのだろう - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)中国の人口減少 | inti-solのブログ - 楽天ブログが指摘するように「儒教の影響を是正できてない」と見なす方が適切でしょう。
 なお、田畑記事には

 日本や韓国も少子化が深刻なことを考えれば
やはり儒教文化圏の国々は少子化になりやすいのだろう - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が指摘するように、「儒教的家族観念(未婚の母に否定的など)」が少子化を助長しているとみるべきでしょう。
 「中国が共産党独裁だから(この記事の論調)」ではない。

とコメントしましたが『恐らく掲載拒否』でしょう。

*1:台南市長、首相などを経て副総統、民進党主席

*2:屏東県長、台北県長(現在の新北市長)、総統府秘書長(日本の官房長官にあたる、陳水扁政権時代)等を経て首相

*3:外務副大臣中国共産党中央対外連絡部長など外交関係の役職を歴任。過去においても王毅氏(駐日大使、国務委員(外交担当)兼外相等を経て、現在、中国共産党中央外事工作委員会弁公室主任)、張志軍氏(中国共産党中央対外連絡部長、外務副大臣など歴任)など外交担当者を「台湾事務弁公室主任」にしてること(国務院台湾事務弁公室 - Wikipedia参照)からは「台湾は中国の一部」としながらも「事実上独立している」という事実を中国としても公然とは否定できないことが分かります。

*4:単に誤記なのでしょうが「中国」と「中國」を混在させて書くのは分かりづらいのでやめて欲しい。

*5:要するに中国共産党一党独裁への田畑の非難

*6:明らかに我田引水でしょう。人口の増減で単純に「社会の閉塞感」を云々するのは適切ではないでしょう。

*7:この問題に無知な田畑が勝手にそう思っていただけであって「実際の人口減のスピード」はともかく「人口減→世界一位人口からの転落」それ自体は恐らく「人口問題研究者」「中国政府」にとっては「予想の範囲内」でしょう。

珍右翼・高世仁に悪口する(2023年1/24日分)(副題:具体性皆無の高世の『姜尚中氏非難』に呆れる)

アフガンの麻薬とタリバン② - 高世仁のジャーナルな日々

 最近、姜尚中*1のコメントが支離滅裂で辟易させられる*2なか、彼女のメリハリのきいたコメントに拍手したい。

これじゃあ「ジャーナリスト」でなくて「反北朝鮮活動家」だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2012.2.27
このようなことをプロのジャーナリストが発言するのはさすがに驚かされる - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2015.12.4
そういう例を出すのなら、拉致問題だってやっぱり金(対価)次第じゃないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2018.11.15
けっきょく「横田めぐみ拉致問題における安明進証言」などというものにのっかったのが、高世仁が会社をこかした淵源(の少なくとも1つ)ではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2021.5.25
高世仁の幼稚なデマ自慢を平然と垂れ流すNHKの馬鹿さとクズぶりに本気であきれ返る - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.1.11
自分に都合の悪いことを他人などのせいにしているあたりが、高世仁が会社の経営に失敗した遠因でもあったのだろう(福島香織の独立の失敗もあまりにひどい) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.5.9

という「支離滅裂で辟易させられる」高世が「自分を棚上げして」良くも言ったもんですが、それはさておき。
 おいおいですね。
 彼女(渡部カンコロンゴ清花 - Wikipedia氏)のコメントを評価するにおいて姜氏に悪口する必要は何処にも無い。
 また、姜氏を批判するなら、高世が「彼女の具体的なコメント(岸田の軍拡路線批判)」を紹介した上で具体的な評価を加えたように、具体的なコメントを引用した上で、何がどう問題かきちんと指摘すべきでしょう。
 何故高世はそうしないのか?
 姜氏が『日朝関係の克服:なぜ国交正常化交渉が必要なのか』(2003年、集英社新書)と言う著書があり、「2003年当時から日朝国交正常化を主張したこと」を考えれば「2003年当時(そして今もか?)、日朝国交正常化に否定的だった高世」が不当に姜氏を敵視し、いわれのない非難を加えている(だから姜氏について高世は具体的指摘をできない)と疑われても文句は言えないでしょう。
 ちなみに2003年には以下の出来事がありました。赤字が朝鮮半島関係です。

2003年 - Wikipedia2003年の日本 - Wikipedia
◆1月10日
 北朝鮮核拡散防止条約(NPT)脱退を宣言

◆3月19日
 米国、英国によるイラク戦争開戦
◆6月6日
 盧武鉉韓国大統領が訪日

◆9月21日
 自民党幹事長に安倍晋三が就任
◆11月23日
 グルジアでシェワルナゼ大統領が辞任(バラ革命)
◆11月29日
 イラク北部で日本大使館の公用車が襲撃され、日本人外交官2人とイラク人運転手が死亡(イラク日本人外交官射殺事件)
◆12月13日
 米軍がフセインイラク大統領を拘束

*1:熊本県出身。東京大学名誉教授。熊本県立劇場館長。学校法人鎮西学院長崎県)学院長。著書『マックス・ウェーバーと近代』(2003年、岩波現代文庫)、『オリエンタリズムの彼方へ』(2004年、岩波現代文庫)、『反ナショナリズム』(2005年、講談社+α文庫)、『姜尚中政治学入門』(2006年、集英社新書)、『姜尚中と読む夏目漱石』(2016年、岩波ジュニア新書)、『朝鮮半島と日本の未来』(2020年、集英社新書)など(姜尚中 - Wikipedia参照)

*2:「その活動」をどう評価するにせよ、とにもかくにも姜氏が様々な活動をしているのに対し、「彼に悪口する」高世がジンネット倒産後「事実上無職(ジャーナリストの活動はゼロ)」なのは実に滑稽です。

今日の産経ニュース(2023年1/23日分)

子供政策に政権浮揚かける 首相、施政方針演説で力説 - 産経ニュース
 産経ですら

◆軍拡
◆『政権の最重要課題』と岸田が常日頃強弁する北朝鮮拉致問題

については「政権浮揚賭ける」と書かないことが興味深い。産経だって、自民党支持層ですらほとんどの人間は「少子化対策>軍拡(拉致)」ということはわかってるわけです。「子育て世代に対する経済支援」は多くの日本国民にとって魅力的でしょうが、軍拡なんて「軍事産業関係者」以外にはほとんど関係ないですからね。拉致に至っては「超少数の拉致被害者家族会(子育て世代は勿論、軍事産業関係者と比べても数が少ない)」以外には正直「どうでもいい話」です。
 とはいえ演説に話を限れば「少子化対策に具体性皆無*1」で「本当に賭けてるのか?」「このレベルで国民がだませるとなめてるのか?」と問い詰めたくなる酷さでしたが。


【産経・FNN合同世論調査】防衛増税「反対」67・3% 増税前に衆院解散60・4% 内閣支持率は下げ止まる - 産経ニュース
 俺的には「まだ増税反対(67%)が低い」「反対するのは軍拡それ自体でなく増税なのか、本気で軍拡が必要だと思ってるのか(呆)」とげんなりですね。
 また

岸田首相が打ち出した「異次元の少子化対策」で子供関連予算を倍増する方針については「賛成」が82・5%を占めた。

というのにも「軍拡なんかしたら少子化予算倍増なんかできるわけがないし、岸田も具体的な金額はいつまで経っても出さないのに本気で賛成なのか?*2」とげんなりします。
 とはいえ「軍拡「賛成」が50・7%で、「反対」は42・8%」で、賛成が上回ってるとは言え、大幅な差がついてるわけではない。巻き返すことは不可能ではないと思いたい。
 1)日本の安保状況は岸田が強弁するような危機的状況になど無いこと(外国の侵攻の危機などないこと)、2)現状の自衛隊でも十分「強大な軍事力であること」、3)岸田等がどう強弁しようとも軍費捻出には増税が不可避であろう事(なお、国債発行したところで最終的には返還が必要な借金なので増税がいずれ必要なことには変わりがない)を今後強く訴えていく必要があります。


岸田首相の施政方針演説全文(1/4ページ) - 産経ニュース
 軍拡は後ろの方に持って行くかと思いきや、最初から大展開です。なお、年明けの「異次元の少子化対策」発言から、当初予想されたのに比べて、「少子化の扱いは軽かった」といえるでしょう。
 今回も年明け発言同様、少子化については

 子供ファーストの経済社会をつくり上げ、出生率を反転させなければなりません。
 子供・子育ての『当事者』である、お父さん、お母さん、子育てサービスの現場の方*3、若い世代の方々の意見を徹底的にお伺いするところから始め、従来とは次元の異なる少子化対策を実現したいと思います*4

という「具体性に欠ける抽象的な内容」に留まりました。
 とはいえ拉致については

 拉致問題『当事者』である、被害者のお父さん、お母さん、外交交渉の現場の方(外務官僚)などの意見を徹底的にお伺いするところから始め、従来とは次元の異なる拉致対策を実現したいと思います*5

なんて言わないのだから「まだ少子化の方が扱いがまし」ではあります。
 軍拡では具体的金額を設定しながら、少子化対策ではその種の具体性は今だ皆無です。「これから子育て世代や有識者など関係者の意見を聞いて政策を決めたい」とは、何処までやる気があるのか、「子どものいる世代」に対する人気取りで「子育て支援充実」の空手形を切ってるだけではないのかと疑わざるをえません。
 なお、岸田ですら

 非核三原則専守防衛の堅持、平和国家としてのわが国としての歩みを、いささかも変えるものではない

としていることは指摘しておきます。嘘も甚だしいですが、岸田ですら公然と専守防衛を否定できないわけです。


【産経・FNN合同世論調査】ポスト岸田は「小石河」が上位 林、茂木氏は低迷 - 産経ニュース
 泉の支持率の低さは「予想の範囲内」ですが絶句です。泉とその周囲(岡田幹事長、長妻政調会長など)も少しは現状を反省したらどうか。
 なお、「野田が好きなわけではない」のですが「極右・高市よりはマシ」と思う俺にとっては「高市>野田」にはげんなりですね。
 また、澤藤統一郎の憲法日記 » 河野太郎 「『桜を見る会・前夜祭』に関する公開質問状」を受領拒否という「不誠実なバカ」河野の支持が高いことにもげんなりです。
 とはいえ、これは政策支持と言うより単に「テレビ露出度の違い(大臣を辞めたことで野田の露出が減った)」というくだらない話でしょうが。日本人であることが心底嫌になる今日この頃です。


党首公選は「規約逸脱」 共産委員長が赤旗記事評価 - 産経ニュース
 松竹が「右翼的安保政策(日米安保支持)」を主張していること、その点についても志位執行部が批判してることには全く触れてないことが興味深い。「公選制」に比べ「右翼的安保施策」は支持が高くないという産経の評価があるのでしょう。

*1:とはいえもっと具体性のないのが拉致問題ですが

*2:とはいえ俺もこの質問には「岸田の少子化対策は具体性皆無の怪しい代物だが、反対と答えると少子化対策それ自体に反対してるように受け取られかねないからなあ(なお、俺は軍拡についてはそれ自体に反対です)」と渋い顔をしながら「賛成回答」かと思います。

*3:幼稚園、保育園などの職員の事か?

*4:まあ意見を聞くのがいいことは事実ですが、少子化は昨日今日の問題じゃないですからね。「どんだけ暢気なんだよ」感は否定できません。

*5:とはいえ小泉訪朝から20年経ってこう言われたら「今更かよ」感も否定できませんが、今の状況をダラダラ続けるよりはマシでしょう。