今日の朝鮮・韓国ニュース(2022年9月21日分)

「小泉訪朝」から20年、膠着した「拉致問題」を解決するにはどうするべきか(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
 勿論「所詮、講談社」なので「即時一括全員帰国という非常識な方針は辞めよ、段階的帰国も容認せよ」とは言いません。「拉致解決に役立つ方針が何も書いてない」という意味では読む価値は全くない駄文です。

 対北朝鮮宥和派の面々――福田官房長官や田中局長らは、発言権を失っていった。福田官房長官は2回目の小泉訪朝を機に辞任し、田中局長は国会で「涙の答弁」を強いられた。

 救う会、家族会の個人攻撃で外務省退職に追い込まれた田中氏はともかく、福田長官の辞任理由は「年金未納問題」なのに「対北朝鮮外交を非難されて辞めたように印象操作」とは虚偽も甚だしい文章です。
 なお、未納問題では「全ての政治家が役職辞任したわけではない」ものの、福田長官以外にも「菅民主党代表、羽田民主党最高顧問(当時)の辞任」ということで政治家が役職辞任しています(政治家の年金未納問題 - Wikipedia参照)。
 ちなみに

 国民年金が創設された1961年当時は、国会議員は適用除外とされ加入できなかった。その後、1980年に議員年金の改正により任意加入となり、1986年に基礎年金制度が導入されて強制加入となった(強制加入となった1986年以降が未納期間となる)。

ということで「当初加入できなかったのに、途中から強制加入になったこと」による「未納」のため必ずしも「故意による不正」とはいえないことを指摘しておきます。
 なお、政治家の年金未納問題 - Wikipediaによれば「未納の期間や額に勿論違いはありますが」

役職は当時
自民党
小泉首相
 さすがに元厚労相(橋本内閣)が未納というのはみっともないですが
◆麻生総務相(後に首相)
◆谷垣財務相
◆中川経産相
◆山崎・元自民党副総裁
公明党
◆神崎公明党代表
◆坂口厚労相
 さすがに厚労相が未納というのはみっともないですが
民主党
小沢一郎自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首など歴任)
江田五月(元社民連代表。細川内閣で科学技術庁長官)
社民党
土井たか子社会党委員長、衆院議長、社民党党首を歴任)
共産党
赤嶺政賢日本共産党常任幹部会委員、沖縄県委員会委員長)

ということで各党とも大物政治家も「未納政治家」に名を連ねています。

 北朝鮮からすれば、自国には存在しない「世論」の沸騰に当惑し、茫然となったのである。

 勿論北朝鮮にも「世論は存在します」(複数政党制の日本と、一党独裁北朝鮮を同一視はできませんが)。北朝鮮政府も、というか、古今東西、「独裁国家」であってもいかなる国家も「世論を完全無視すること」はできないでしょう。
 北朝鮮が呆然となったのは、そのようなことではなく【1】小泉政権が世論を読み間違ったことと、【2】その読み間違えを「日朝平壌宣言をお蔵入りにし、また田中氏を失脚させる」という「外交上、北朝鮮に対して非礼な形」で処理したことでしょう。

 ブッシュ大統領は、訪朝前に小泉首相との会談を要求。小泉首相は国連総会出席を理由にニューヨークに飛んで、訪朝5日前の9月12日に、ブッシュ大統領と対面した。
 「あなたが北朝鮮へ行くことは構わないが、北朝鮮との国交正常化は絶対に許さない」

 「その主張の根拠は何なのか?」ですね。日朝平壌宣言には

日朝平壌宣言
 2002年10月中に日朝国交正常化交渉を再開することとした。

ということではっきりと「国交正常化交渉を開始する」と書いてあります。
 まさか平壌宣言について事前に説明しなかったとは思えない。そんなことをしたら「平壌宣言」発表時に、米国は猛烈に小泉政権を批判したでしょう。一方でブッシュが「国交正常化を認めない」といったのに「国交正常化交渉を開始する」と宣言に書くとは思えないし、そんなことをしたら「平壌宣言」発表時に、米国は猛烈に小泉政権を批判したでしょう。
 せいぜい「国交正常化(そしてその前段階としての正常化交渉)してもいいが、米国と連携を密にしてくれ(米国の国益に反する形での正常化は認めない)」でしょう。国交正常化それ自体を「絶対に認めない」と発言したとは思えない。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年9/20日分:荒木和博の巻)

◆荒木ツイート

荒木和博 on Twitter: "令和4年9月20日火曜日「荒木和博のショートメッセージ」第889号。17日開催された拓大国際講座のときいただいた質問でお答えできなかったことがいくつかありました。そのひとつ、「なぜ日本以外の国は自国の拉致被害者救出について訴えないのか」ということについてhttps://t.co/EsQYtYe8PJ @YouTube" / Twitter
日本以外の拉致被害者について(R4.9.20) - YouTube

 7分55秒の動画です。まあ、ルーマニアとタイに拉致被害者がいることは「曽我夫妻の証言」で間違いないとみられています(なお、荒木ら拉致右翼が北朝鮮拉致だと強弁する「米国のデビッド・スネドン君」など「外国人特定失踪者」はまともな根拠がないので勿論、北朝鮮拉致ではありません)。
 そしてルーマニア、タイの政府が将来はともかく現時点では「小泉訪朝」で拉致被害者5人を取り戻した日本政府ほど、拉致被害者救出に熱心でなく、成果もないのも事実です(なお、荒木なので勿論、小泉政権を「タイやルーマニアに比べてスゴイ」等褒めたりはしません)。
 しかしそんなことが、荒木らが建前上の活動目的とする「日本人拉致被害者救出」と何の関係があるのか。
 何の関係もない。我々は日本人(日本国民)です。
 ぶっちゃけ「日本人拉致被害者の救出」もできてないのに「外国人の拉致被害者」の面倒までとても見切れません。
 勿論

【1】ウィシュマさん死亡事件」「朝鮮学校無償化除外」のような「日本政府、社会に非がある外国人の人権問題(日本政府、社会が解決すべき道義的、政治的責務がある*1
【2】「アパルトヘイト南ア政府によるネルソン・マンデラ投獄」「朴正熙全斗煥による金大中弾圧(韓国)」「マルコスによるベニグノ・アキノ暗殺(フィリピン)」など外国政府による政府批判派への政治弾圧(外国政府が良い方向に問題解決することが当然ながら期待できない)

は話が別ですが「日本政府、社会が直接には関係がない、責任がない*2」外国人の人権問題は、「外国人の北朝鮮拉致被害者」に限らず「基本的、原則的には」外国政府(拉致の場合だとルーマニアやタイ)に対応してもらいたい。
 「外国の方」だって「日本の人権問題」には興味など普通ないでしょうからお互い様です。
 「外国人に冷たい」と言われようが、俺はそういう意味では「自国民(日本人、日本国民)中心主義」「自国民優先主義」です。というか「身内(家族など)中心主義」「身内優先主義」ですね。
 「身内だけが大事か」と言われようとも、「火災現場の消防士(火災現場に逃げ遅れた人間がいたら原則救助する義務がある)」「海水浴場のライフセーバー(溺れてる人間がいたら原則助ける義務がある*3)」のように「自分にそうしなければいけない法的、政治的、道義的責任がある」わけでもないのに、身内を犠牲にしてまで「よそ者」の面倒を見る気は全くありません*4
 勿論「身内(森友や加計など)に汚い利権誘導(違法行為)をした安倍」のような行為は論外ですが、そういう無法行為でなければ「身内を重視すること」は何ら非難されることではないと思っています*5
 まあ、荒木も「外国人拉致被害者」を取り戻したいのではなく「日本人拉致被害者だけ取り戻しても意味がない。外国人拉致被害者も取り返す必要がある」と強弁して日朝国交正常化を妨害したいだけの話ですが。
 それがよく分かるのが「スネドン君」のような「外国人特定失踪者(明らかにデマ)」です。
 大体、「日本人だけ取り戻しても意味がない。外国人拉致被害者も取り返す必要がある」と言う荒木らウヨ連中が「日本人妻の帰国」については「拉致最優先」とほざいて冷淡なのはどういうことなのか。それこそ「拉致被害者家族中心主義」という恥ずべき行為ではないのか。

参考

北朝鮮によるルーマニア人拉致 - Wikipedia参照
 ルーマニア拉致被害者については、拉致被害者曽我ひとみの夫チャールズ・ジェンキンス(2017年死去)の著書『告白』(2005年、角川書店→2006年、角川文庫)で広く知られるようになった。ジェンキンスによれば、アメリカ人脱走兵ジェームズ・ドレスノク(2106年死去)の結婚相手がルーマニア拉致被害者ドイナ・ブンベアであった。
 ドイナは1997年1月、北朝鮮で癌のため死去した。
 2005年、ルーマニアのミハイ・ラズヴァン・ウングレアーヌ外相(後に首相)が北朝鮮政府に口頭で説明を求めたのに対し、返答がなかった旨を明らかにしている。北朝鮮当局はドイナ拉致を未だ認めていない。

ルーマニア「拉致」女性の母死去/被害の娘も病死か | 全国ニュース | 四国新聞社2014.8.13
 北朝鮮に拉致されたとみられるルーマニア人女性、ドイナ・ブンベアさんの母親ペトラさんが4日、自宅でがんのため死去した。84歳だった。ドイナさんの弟ガブリエルさん(47)が13日、明らかにした。

北朝鮮によるタイ人拉致 - Wikipedia参照
 ジェンキンスの著書『告白』によれば、アメリカ人脱走兵ラリー・アレン・アブシャー(1983年死去)の結婚相手がタイ人拉致被害者アノーチャ・パンジョイであった。北朝鮮当局はパンジョイ拉致を未だ認めていない。

「何も変わらない」タイ人の拉致被害者家族の失望 ASEAN地域フォーラム終了 「タイ人の拉致被害」言及されず|FNNプライムオンライン2019.8.6
 タイ政府は2006年、北朝鮮に対し調査のための共同の作業部会の設置などを要請したが、北朝鮮は「そのような人物は見つからなかった」と回答した。
 タイでは世論の盛り上がりに欠け、政府の動きも消極的と言わざるを得ない。
 タイ人が北朝鮮に拉致された事実を多くの人に知ってもらうために、タイが議長国となる今年の ARF=ASEAN地域フォーラムは、アノーチャ―さんの甥、バンジョンさんにとって大きなチャンスだった。バンジョンさんは、タイ人の拉致問題について会議の場で言及してもらおうと、会議開催前の7月4日、政府に対して要望書を提出した。
 タイのドーン外相がタイ人の拉致問題について触れることはなかった。
 バンジョンさんは会議後、「これまでと同じように何も変わらない。思うことは何もない。政府は何もしていない。」と政府への失望を口にした。

タイ女性の北拉致疑惑、進展なく15年…ジェンキンスさん証言で判明 : 読売新聞オンライン2020.12.2
 (ボーガス注:ジェンキンス証言で)タイ人女性のアノーチャ・パンジョイさん(66)が北朝鮮に拉致された疑いが浮上してから、15年が過ぎた。北朝鮮は拉致を否定しており、アノーチャさんの消息は不明のままだ。
 家族は、同郷のタクシン・シナワット首相(ボーガス注:当時。後に軍部のクーデターで国外亡命)に直接手紙を渡し、北朝鮮からの救出を求めた。タイ政府の安否照会に対し、北朝鮮は「該当者はいない」との回答を繰り返した。
 タイは北朝鮮と国交があり、タイ政府は外交ルートでの事態打開を目指し、北朝鮮側への働きかけを今も続けている。外務省幹部は本紙の取材に、「国際的に圧力をかけるよりも、友好な2国関係を軸に地道な話し合いで解決につなげたい」と説明する。

*1:場合によっては法的責務もあります。

*2:タイにせよルーマニアにせよ、日本の政府や社会のせいで北朝鮮拉致が起こったわけではない。

*3:勿論消防士もライフセーバーも「二次災害で死ぬ危険性が極めて高い場合」は話が別ですが、正当な理由もなく救助を怠った場合は道徳的な問題に留まらず、刑事責任(業務上過失致死)、民事賠償責任が生じる可能性もあります。

*4:というと例えば「朝鮮学校問題へのボーガスの言及はどういうことか?」と言う人もいるでしょうが、あれは「日本政府、社会が朝鮮学校を差別している」と言う問題なので日本ががっつり関わっており、日本人には法的、政治的、道義的責任があります(日本人は無関係な第三者ではない)。また、俺も「ブログで批判記事を書く程度のこと」はしていますが、「身内ではないこと」もあって「朝鮮学校の教師、生徒、保護者」と言った当事者(身内)ほどの関心はないのは勿論「無償化除外裁判の弁護士や支援者」ほどの深い関わりは正直な話、ありません。その点では「無償化除外裁判の弁護士や支援者」など「身内(朝鮮学校の教師、生徒、保護者)でないのに、朝鮮学校差別批判に熱心に関わる日本人の方々」には「ただただ頭が下がるだけ」です。

*5:id:Mukkeや「奴の師匠」らしい「I濱Y子(早稲田大学教授)」、あるいは阿部治平の「チベット問題ガー」もあれははっきり言って「身内優先主義」でしょう(連中にとってチベットは身内)。だから、例えばペマ・ギャルポペマ・ギャルポの本がひどい(こういうデタラメを書かれるとやはり痛い気がする) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が批判するような下劣な行為をやっても「身内びいき」で何一つ批判しない。ただの「身内優先主義」にすぎないくせに、自分の「チベット問題ガー」を「人道主義」「博愛主義」と強弁するのだから、そのクズさ、デタラメさには「ふざけるな!」「黙れ、外道!」と心底反吐が出ます。まあこういうことを言うので俺は連中に明らかに嫌われていますし、時には「チベット差別者」「中国擁護」のレッテルも貼られますが

今日の産経ニュース(2022年9/20~22分)

松野官房長官、バイデン氏の安保理拡大支持を「歓迎」 - 産経ニュース
 「五大国の内の一国(米国)」が賛同しても「拒否権を持つ残りの四国(英仏中露)」が賛成しなければ無意味であり、バイデン発言は「四国が賛成しないことを見込んだ上での社交辞令」でしょう。松野の歓迎発言はその意味で馬鹿馬鹿しい。


旧統一教会が改革推進本部 「1件1件誠実に対応」 - 産経ニュース
旧統一教会会見 山上容疑者母の献金「過度だった」 - 産経ニュース
 「今更かよ」と心底呆れます。勿論「反省したふり」にすぎないでしょう。統一協会の詐欺行為を許さず撲滅することが大事です。


維新・松井氏、立民代表に「社会人として修行を」 - 産経ニュース
 吹き出しました。何様のつもりなのか。


文科省局長かたる不審電話 複数大学に研究者雇用要求 - 産経ニュース
 ただのいたずらではなく、鬼頭偽電話事件のような謀略ではないか?。つまり大学側から「要望を受け入れる」旨の回答を引き出した上で、外部に流し、大学の名誉失墜を図るという話です。


水と油の立民・維新、思惑含みの共闘合意 - 産経ニュース
 立民も全く「どうしようもないアホ」ですが、興味深いのは「産経も記事内で書いています」が過去に

維新の馬場伸幸代表は、憲法論議をめぐる立民の消極性を批判して「日本に必要ない政党」とまで酷評したことがある。

と言う維新が立民にすり寄ってることでしょう。参院選では議席が増えた物の、衆院選ほどの躍進ではなく、自民にすり寄っても、安倍時代と違いろくに相手にしてもらえない、支持率も「自民より下で、立民とほぼ同程度*1(立民と段違いの差があるわけではない。「大阪を除けば」立民の方が連合など支持基盤が維新よりしっかりしてるのでこのままでは維新は大阪以外では先細りの可能性大)」の中、「ひとまず立民にすり寄ること」にしたようです。立民もそうですが、維新も「迷走してる」といっていいでしょう。


現・元職の国会議員約2千人に国葬案内状 松野官房長官 - 産経ニュース
 招待状送付先の「司法関係」とは一体何か、ですね。最高裁長官を意味し、平然と出席するようなら「最高裁の権威が改めて失墜する」でしょう。「行政訴訟で国を勝たせる判決ばかり出すこと」で既に失墜しているとは思いますが。


立民のスピーキングテスト条例案に保護者困惑も 都議会開会 - 産経ニュース
 アンチ立民、自民応援団の産経らしくて吹き出しました。実際にはスピーキングテストは「今回が初実施(現時点なら辞めることは比較的容易)」なので当然、立民のような「中止論や延期論」も有力で、自民のような「推進論」一色ではないのですが。


内閣支持率急落も自民支持率は微増 岸田首相は「運がいい」 - 産経ニュース
 内閣支持率は大幅に落ちても、自民支持率は大幅には落ちないというのは「日本人はアホか」と理解に苦しみます。但しこれは「産経の主張とは異なり」岸田にとってむしろ「不運」でしょう。「岸田が首相を辞めて新首相(茂木幹事長、松野官房長官など)が誕生すれば、内閣支持率は上向くかもしれない」と岸田おろしを助長しかねないからです。
 勿論「岸田が辞めようが辞めまいが」野党としては自民批判するだけですが、「新首相誕生による支持率アップ」事態の可能性について警戒しておくべきでしょう。むしろ「自民支持率も落ちた」方が「岸田を辞めさせただけでは事態は好転しないかもしれない」と、岸田にとって「幸運だった」のではないか。


【風を読む】悔やみきれぬ思い 論説副委員長・別府育郎 - 産経ニュース

 端的にいえば、多くのSPは警護対象者に情が移ってしまうのだという。もちろん例外はあるだろうが。安倍氏の死に泣きじゃくった担当者もそれは職務上の悔恨の涙だけではなかったはずだ。

 「安倍信者のウヨ連中」ならともかく「まともな人間」なら、安倍のような「人間のくず」には情が移るとはとても思えません。

 海外から要人の来賓が多数参列する一方で、反対を声高に叫ぶ勢力がある。警備の失敗は許されない。

 反対派を「テロ予備軍」扱いするとは全くふざけています。まあテロなど起きないでしょうが、テロがありうるとしたら、「国葬反対」ではなく「国葬に来る要人を暗殺することそれ自体が目的(つまり暗殺さえできれば場所は安倍国葬でなくても構わない)」という代物でしょう。日本警察が恐れてるのも勿論そういう代物でしょう。


松野官房長官「コメント控える」 山際氏の旧統一教会イベント出席 - 産経ニュース
 「世論の批判」が怖くて擁護できないが、山際を大臣辞任に追い込みたくないので批判もしないというのが見え透いていてうんざりします。
 それにしても「虚偽報告の疑いが極めて強い」にもかかわらず「報告漏れ」という山際の言い訳を許して「大臣更迭」などの処分を何もしないのだから例の「調査」が信用されない(分かってないだけで、山際以外にも虚偽報告はあるかもしれないし、あっても全て「報告漏れ」で済ませ処分しないのだろう)のも当然だし、支持率が落ちるのも当然です。むしろまだ支持率が高いくらいです。


野党、内閣支持率下落で攻勢 旧統一教会問題追及に手応え - 産経ニュース
 政局の話しかしない記事タイトルが「自民応援団」産経らしくてうんざりです。産経は「社会正義の観点」から統一協会疑惑を追及する気持ちはないのか。

*1:アンチ維新の俺からすれば「高すぎ」ですが

今日の朝鮮・韓国ニュース(2022年9月20日分)

新たな支援、交流の形を模索/静岡初中でメダカ販売イベント | 朝鮮新報
 こうした支援活動には大いに共感するので紹介しておきます。


富山で4年ぶりにミサイル避難訓練 北朝鮮発射相次ぎ | 毎日新聞
 【1】自衛隊在日米軍の反撃を考えればミサイル攻撃の可能性は低い、【2】実際にミサイルを撃ってきたらすぐに到達するので避難しようがないという意味で馬鹿げた訓練です。そもそも「4年ぶりの訓練」と言うこと自体「統一協会疑惑」「国葬批判」「物価高」などによる政権支持率急落に対する「目くらまし」「攪乱工作」ではないのか。


国の弾道ミサイル避難訓練 那覇市と与那国町が初参加|NHK 沖縄県のニュース
 自民系町長の与那国町はともかく、城間那覇市長(翁長市政で教育長、副市長)は「共産党を含むオール沖縄」なので非常にがっかりです。どこが沖縄をミサイル攻撃するというのか(中台有事の際の中国?、それとも北朝鮮?)。そしてそんな「ミサイル攻撃の存在を認める」というのであれば「在日米軍が必要だ」という自民の主張を支えることにならないか?
 なお、那覇市長選/翁長氏、必勝誓う/共産党沖縄県委を訪問によれば10/23投開票の那覇市長選では「城間市長」は引退し、故・翁長県知事(元那覇市長)の息子(前県議)をオール沖縄で擁立とのことです。
 何とか県知事選、県議補選に続くオール沖縄勝利を実現して欲しい。なお、自民党は城間市政において副市長を務めた知念覚氏を擁立したとのこと。「城間市政のナンバー2」が「自民候補」というのは明らかにおかしな話ですが、それは一方では「城間市政全否定」を自民ができず「是々非々の評価」というごまかしをせざるを得ないことも示してるでしょう。


「我が党のチュチェ思想と共和国政府の対内対外政策のいくつかの問題について」50年: 白頭の革命精神な日記

 9月17日は、偉大な首領キム・イルソン*1同志が日本の『毎日新聞』記者と会見し、のちに「我が党*2チュチェ思想と共和国*3政府の対内対外政策のいくつかの問題について」(1972年*49月17日)としてまとめられる重要労作(『キム・イルソン著作集』第27巻収録)を発表

 ちなみに9月17日は北朝鮮関係では

9月17日 - Wikipedia
◆1966年
 平新艇事件。北朝鮮漁船が日本への亡命をはかる。
◆1991年
 南北朝鮮が国連加盟。
◆2002年
 小泉首相が訪朝。日朝首脳会談が行われ、金正日国防委員長(朝鮮労働党総書記兼務)が日本人拉致を公式に認める。
【誕生日】
◆1914年
 金丸信
 1996年死去。自民党幹事長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣副総理、自民党副総裁(宮沢総裁時代)などの要職を歴任。1990年に訪朝し、北朝鮮に身柄拘束されていた第18富士山丸船長、機関長の帰国を実現。またいわゆる三党*5共同宣言を発表
◆1917年
 尹伊桑
 1995年死去。韓国の作曲家。政治的には「太陽政策」の立場

と言う日でもあります。


民団徳島事務所に脅迫文か 事件の可能性、県警捜査 - 産経ニュース
 こうしたヘイトクライムは徹底的に捜査し摘発し、厳罰に処すべきです。
 それにしても

 姜盛文団長(45)は「民団は在日コリアンの生活支援が目的であって、反日を訴えるなど偏った団体ではない。怖い」と語った。

てのはねえ。
 この問題で在日と違い、安全地帯にいる「俺のような日本人」がこういうことを言うのは僭越ですが「日本政府や日本社会を批判したらいけないのか」「勝手に反日認定するな」と言ってほしいところですね。
 例えば「外国人地方参政権主張は反日」「戦前日本の韓国植民地統治への批判は反日」などという主張(と言うかウヨの反日とはそういう話でしょうが)に姜氏はどう対応するのか?。「反日呼ばわりされたくないからそういうことはしません」なのか?
 「反日」に限らず「アンチであること」それ自体は当然に批判される話ではない。

*1:首相、国家主席を歴任

*2:朝鮮労働党のこと

*3:朝鮮民主主義人民「共和国」(つまり北朝鮮)のこと

*4:1972年には「北朝鮮最高人民会議社会主義憲法採択。金日成首相が国家主席(新設)に選出」される一方、それに対抗して朴正熙が「大統領選出方法を直接選挙から間接選挙」に変え第四共和政(維新体制)を開始した(1972年 - Wikipedia参照)

*5:自民党社会党朝鮮労働党のこと

黒井文太郎&常岡浩介に悪口する(2022年9月19日分)

常岡浩介
 そういえば、「アゾフはネオナチ*1」というこたつ記事を書いたサッカーのライターの人が一時期しきりに(ボーガス注:ツイッターで?)ぼくを煽って来てたが、最近静かになったなあと思ったら、ブロックされてた*2

◆名前も出さないし、記事引用もないんじゃ批判として弱い
→批判したいわけではなくブロックを理由に勝利宣言して格好つけたいだけなのでしょうが。従って「反撃されても常岡がむしろ困る」ので名前を出さないのでしょう。
◆こたつ記事*3(取材をしないで『ネット上の情報』『既刊の著書や雑誌記事』など『他者の情報』をまとめて書いた記事、特に明らかに事実に反する記事の俗称)どころか記事を何も書かないし、テレビ、ラジオ出演も講演会も何もない『事実上の無職(その結果、高世仁から見捨てられる)』が良く言うわ(嘲笑)
◆つうか、お前がやってるのは『こたつツイッターこたつブログ*4』だろ、常岡。自称ライターの分際で、いつ、まともな取材によるまともな記事を書くの?(改めて嘲笑)

が率直な感想です。
 なお、「煽った」は常岡の一方的な主張に過ぎない上に「『煽り』と非難する文章の引用」が何もないのが滑稽です。そもそも、過去の『常岡とこの人物のやりとり』を予備知識として知らない限り、誰が常岡相手にどんなやりとりをしたのか、この常岡ツイートだけでは全く意味不明です(なお、俺にはそんな予備知識はありませんし、どんなやりとりをしたのかわざわざ調べるほどの興味もありません)。
 ちなみに常岡の言う「サッカーライター」云々についてですが「サッカーライター、アゾフ、ネオナチ」でググったらヒットしたウクライナには「ネオナチ」という象がいる~プーチンの「非ナチ化」プロパガンダのなかの実像【上】 - 清義明|論座 - 朝日新聞社の言論サイトウクライナには「ネオナチ」という象がいる~プーチンの「非ナチ化」プロパガンダのなかの実像【中】 - 清義明|論座 - 朝日新聞社の言論サイトウクライナには「ネオナチ」という象がいる~プーチンの「非ナチ化」プロパガンダのなかの実像【下】 - 清義明|論座 - 朝日新聞社の言論サイト*5の筆者で

清義明 - Wikipedia参照
 著書『サッカーと愛国』(2016年、イーストプレス)は、ミズノスポーツライター賞優秀賞、サッカー本大賞優秀作品を受賞。

という「清義明氏」のようです(当然ながら常岡は、清記事を掲載した朝日『論座』も敵視してるのでしょう。まあ、ライター廃業・常岡に敵視されても痛くもありませんが)。

黒井文太郎がリツイート
山内智恵
 全国の学校図書館にぜひ置いてほしい!*6 もちろん、ニュースを見た子供たちの質問にきちんと答えたい大人にも。
・黒井文太郎『13歳からのウクライナ戦争150日新聞*7

 吹き出しました。山内某自体、「デマ右翼・江崎道朗の子分」という酷い人間ですが、それは無視するとしてもこんなツイートにリツイートするとは黒井もどんだけ自己顕示欲が酷いのか。というか「山内」ではなく、もう少しまともな人間の「推薦の言葉」がないのか(おそらくないのでしょうが)。
 しかし「13歳から」つうネーミングって本当に多いですね。
 ググった限りでも、黒井本以外でも

【刊行年順(刊行年が同じ場合は著者名順)】
村上龍13歳のハローワーク』(2003年、幻冬舎。2010年に新版)
 多分この本が「13歳」云々と言う言葉の最初でしょう。
◆浅井基文『13歳からの平和教室』(2010年、かもがわ出版
◆小野田博一*8『13歳からの作文・小論文ノート』(2010年、PHP研究所
◆荘司雅彦*9『13歳からの法学部入門』(2010年、幻冬舎新書)
蓮池透『13歳からの拉致問題』(2013年、かもがわ出版
◆デヴィッド・ビアンキ『お父さんが教える13歳からの金融入門』(2016年、日本経済新聞出版)
◆アシュリー・マーデル『13歳から知っておきたいLGBT+』(2017年、ダイヤモンド社
◆小野田博一『13歳からの算数・数学が得意になるコツ』(2017年、PHP研究所
近藤勝重*10『13歳から身につける一生モノの文章術』(2017年、大和出版)
◆岩本努*11『13歳からの教育勅語』(2018年、かもがわ出版
◆岩尾俊兵*12『13歳からの経営の教科書』(2022年、KADOKAWA
◆田中孝幸『13歳からの地政学』(2022年、東洋経済新報社

なんてのがあります。
 なお、以上は「ググってヒットした物」をあげただけで深い意味はありません。俺が推薦してるわけではない(そもそも全て未読です)。

*1:なお、「アゾフはネオナチ」と言う指摘は当然ながら「だからプーチンウクライナ侵攻して構わない」と言う意味ではありません。ウクライナには「ネオナチ」という象がいる~プーチンの「非ナチ化」プロパガンダのなかの実像【上】 - 清義明|論座 - 朝日新聞社の言論サイトウクライナには「ネオナチ」という象がいる~プーチンの「非ナチ化」プロパガンダのなかの実像【中】 - 清義明|論座 - 朝日新聞社の言論サイトウクライナには「ネオナチ」という象がいる~プーチンの「非ナチ化」プロパガンダのなかの実像【下】 - 清義明|論座 - 朝日新聞社の言論サイトもそのようなロシア擁護をしているわけではない。

*2:常岡みたいなクズとやり合っても、建設的な成果は何もなく、不快になるだけなので「ブロック」は「一つの判断としてあり得る」でしょう。

*3:常岡がそう言ってるだけなので、本当に「こたつ記事」なのかどうかは不明です。なお、「まともな情報源を元にした記事」なら「取材に寄らない、『ネット上の情報』『既刊の著書や雑誌記事』など『他者の情報』をまとめて書いたこたつ記事」でも「記事内容自体は正しいことがありうる」ので「こたつ記事だから間違い」であるかのような常岡の指摘はむしろ「間違い」です。

*4:そのこたつブログも【1】ほとんど更新がない上に【2】記事内容は驚くまでに「内容に乏しくつまらない(毎回、『常岡以外にとってはどうでもいい』常岡の個人的出来事か、一般人でも書けるレベルのプーチン非難)」から呆れます。常岡が「事実上失業状態」なのもよくわかります。

*5:恐らくこれが常岡の言う「こたつ記事」でしょう。なお、内容の是非はともかくこの記事はそれなりの長さのまとまった文章です。一方この種の長い文章を今や全く書かず、ツイッターの短文しかやってない無能が常岡です。

*6:勿論、ぐぐれば分かりますが、ウクライナ関係図書は、アレクサンドラ・グージョン『ウクライナ現代史』(2022年、河出新書)、小泉悠『ウクライナ戦争の200日』(2022年、文春新書)、小林義久『国連安保理ウクライナ侵攻』(2022年、ちくま新書)、小山哲、藤原辰史『中学生から知りたいウクライナのこと』(2022年、ミシマ社)など他にいくらでもあるんで、「どんだけ山内は黒井と個人的にズブズブなのか」と心底呆れます。

*7:2022年、宝島社

*8:著書『ようこそ「多変量解析」クラブへ』(2014年、講談社ブルーバックス)、『論理パズル100』(2021年、講談社ブルーバックス)など

*9:著書『論理と心理で攻める人を動かす交渉術』(2007年、平凡社新書)、『反対尋問の手法に学ぶ嘘を見破る質問力』(2013年、ちくま文庫)など

*10:著書『書くことが思いつかない人のための文章教室』(2011年、幻冬舎新書)など

*11:著書『「御真影」に殉じた教師たち』(1989年、大月書店)、『教育勅語の研究』(2001年、民衆社)

*12:著書『イノベーションを生む「改善」:自動車工場の改善活動と全社の組織設計』(2019年、有斐閣

今日の朝鮮・韓国ニュース(2022年9月19日分)

文科省、図書館に異例の要請 拉致関連本の充実依頼:東京新聞 TOKYO Web
文科省、図書館に異例の要請 拉致関連本の充実依頼|秋田魁新報電子版
文科省、図書館に異例の要請 拉致関連本の充実依頼|全国のニュース|下野新聞 SOON(スーン)
文科省、図書館に異例の要請 拉致関連本の充実依頼|信濃毎日新聞デジタル 信州・長野県のニュースサイト
文科省、図書館に異例要請 拉致関連本の充実依頼:中日新聞Web
文科省、図書館に異例の要請 拉致関連本の充実依頼|全国・海外のニュース|徳島新聞電子版
【写真】文科省、図書館に異例の要請 拉致関連本の充実依頼[1] | 国内海外の主要ニュース | 南日本新聞 | 373news.com*1
文科省、図書館に異例の要請 拉致関連本の充実依頼 - 琉球新報デジタル|沖縄のニュース速報・情報サイト
 「時事か共同の配信記事」のようですが

 文科省が特定のテーマの本の充実を図書館に求めるのは異例。国民の「知る自由」を保障するため、権力の介入や圧力に左右されず資料を収集・提供することを理念として掲げてきた図書館には波紋や反発が広がる。

とは明らかに批判的な論調であり、高く評価したい。(全く正論ですが)。
 拉致の風化もあってマスコミも次第に救う会や家族会に批判的になりつつあるようです(今回の件も文科省の自主的な行為ではなく救う会や家族会、あるいは彼らの意向を受けたウヨ政治家の圧力による物)。


北朝鮮、朴容日氏死去 最高人民会議幹部|全国・海外のニュース|徳島新聞電子版
 朴容日 - Wikipediaによれば1966年生まれ(今年で56歳)なので明らかに早死にですね。死因など詳しいことは不明だそうですが、金正恩が花輪を送った以上、張成沢のような粛清でないことだけは確かです。


朝鮮学校に対する補助金復活を県に申し入れ|NHK 山口県のニュース
 8/24という少し古い記事ですが全く同感なので紹介しておきます。


<拉致問題解決の道>3 東京国際大特命教授・伊豆見元さん(72) まず国交正常化から:北海道新聞 どうしん電子版

 拉致問題を解決するため、日本は北朝鮮と国交正常化交渉に入るべきだ。
 2002年に小泉純一郎首相が金正日(キムジョンイル)総書記と署名した日朝平壌宣言は、国交正常化を早期に実現するため努力すると誓い合ったものだ。当時、北朝鮮は欧州各国などと国交樹立*2を進めており、日朝正常化を目指すのは自然な流れだった。

 有料記事なのでここまでしか読めません。
 「拉致解決の後、国交正常化(日本政府、救う会、家族会)」ではなく「国交正常化して信頼関係構築の後、拉致解決」が正しい(と言うか現実的)と思うので、俺も伊豆見氏*3に全く同感ですね。
 ローカル紙「北海道新聞」とは言えこういう論調が出てきたことを素直に喜びたい。


【JAPAN Forward 日本を発信】「普通の国」への長き道程 - 産経ニュース

 タスカ氏は、日本の重要な政治家が旧統一教会と関係を持つ主な理由に、北と「非公式」なチャンネルを持つ*4ためだったのではないか、と推測している。

 「はあ?」ですね。そういうことで安倍ら「統一協会と癒着した自民党政治家」を免罪したいのか。誰が考えても統一協会は「霊感商法などの反社会的行為(詐欺罪など)で刑事責任追及されないために安倍ら政治家を警察や検察相手に用心棒として使おうとした」で、安倍ら政治家の方は「統一協会に便宜を図る見返りに統一協会から票や金、選挙運動員の提供を受ける」でしょうに。何が何でも北朝鮮にこじつけたいのか?。
 そんなことをしたところで自民党統一協会との癒着が正当化できるわけでもないでしょうに。勿論「明らかに事実に反する主張」ですが事実だとしてどこの世界に「拉致被害者救出のためには統一協会の無法を容認していい」なんて人間がいるのか。そんなことをするくらいなら「朝鮮総連ルート」で北朝鮮と交渉して「経済支援とのバーター取引」で解決した方がよほど倫理的です。朝鮮総連は少なくとも統一協会のような反社会的団体ではない。
 統一協会と関係を結んでる議員には「外交が関係ない」地方議員もいるのに何が「北朝鮮」なのか。そもそも「その非公式なチャンネル」とやらは「拉致解決のために利用された」どころか、いつ「形成された」のか。勿論そんな物を最初から安倍らは「統一協会と癒着」する目的にしてないでしょうからそんな物は形成されてないでしょう。
 映画「マルサの女」でも政治家が脱税容疑者からカネなどをもらった上で国税局に圧力をかけて、容疑者が摘発を逃れようとするシーン(結果的には失敗)が出てきますが、それと「統一協会と安倍らの癒着」は「話は同じ」です。
 あるいは警察に圧力をかけての
【1】発覚したことで白川勝彦(橋本内閣で自治相・国家公安委員長)が政治的に失脚した「白川支持者の交通違反もみ消し」
【2】安倍による「安倍の支持者・山口某のレイプもみ消し」と同じです。勿論「白川、安倍」の場合ももみ消すことで「支持者から何らかの利益提供を受ける」わけです。

*1:南日本新聞は鹿児島県の地方紙

*2:2000年のイタリア(G7諸国で初の国交樹立)、英国、2001年のドイツなど(朝鮮民主主義人民共和国の国際関係 - Wikipedia参照)

*3:静岡県立大学名誉教授。東京国際大学特命教授。著書『北朝鮮で何が起きているのか:金正恩体制の実相』(2013年、ちくま新書

*4:そもそも田中均氏の外交すら【産経抄】9月17日 - 産経ニュースで「秘密外交」等と悪口していた産経が良くも言ったもんです。

珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年9/19日分)

DNAのパスポート - 高世仁のジャーナルな日々

 たいした読書家でもないのに、欲しい本を(主に古書で)どんどん買ってしまうものだから、いきおい積読(つんどく)が増える。

 俺は最近は「軽い老眼で目が疲れる(40代になってから)」「読んでても内容がなかなか頭に入らない(元々頭が良くない上に、年のせいで)」「本の置き場所がない」などで最近は滅多に本は読みませんし、買いません。
 月刊誌「前衛(日本共産党機関誌)」「経済」「歴史評論」位しか読んでいない(しかもかなりいい加減な斜め読みです)。読んだら簡単にブログ記事にして雑誌自体は後で古紙回収に出す(置き場所がないし、わざわざ読み返すことも多分ないので)というのが日常化しています。

 香川紘子は(中略)寡聞にして知らなかったが、有名な詩人であるらしい。

 詩人業界では有名なのかもしれませんが、「香川紘子」でググってもウィキペディアコトバンクもヒットしないのだから一般的な意味では無名でしょう。

 この詩で思い出したのが、はやり重い障害をもつ海老原宏美さん*1だ。
 いまどうしているかなと思ってネット検索すると、昨年末に亡くなっていることを知って驚いた。
 追悼 海老原宏美さん 共生社会・インクルーシブな社会の実現を目指して - 記事 | NHK ハートネット*2
 数年前、彼女の生き方を描いた映画*3を観、講演を聴き、本を読んで大きな感銘を受けた。もう一度お話を聴きたいと思っていたのでとても残念だ。ご冥福を心からお祈りします。
 海老原宏美さんの『まぁ、空気でも吸って*4』という本に収められた「私の障害のこと」という文章を読んだとき、こんな考え方もあるのか!と衝撃を受けた。
 私は、脊髄性筋萎縮症Ⅱ型(SMA type2)という、ちょっと珍しい障害をもって生まれました。「type2」という響きがカッコイイと思っています。一説には、この病気の発症率は四万人に一人とも言われています。両親共に原因となる遺伝子をもっていて、それを一つずつもらい受け二つそろったときに、めでたく発症します。ということは、祖先たちが代々、この遺伝子を受け継ぎ保因者として生きてきたからこそ私もそれを引き継いだわけで、それは一体、何百年、何千年さかのぼる旅だったのだろう? と思うと、この障害が愛おしくてたまりません。
(中略)
 自分が生まれつき負った障害すらも、無数の「ご先祖」から受け継がれてきた生命の一部として愛おしんでいる。

 それは脊髄性筋萎縮症Ⅱ型が「将来はともかく今の医学では治療不可能」なんで「そうとでも思わないとつらくて耐えられない」つうだけの話でしょう。
 「治療可能でも、脊髄性筋萎縮症Ⅱ型を治療しないで『死亡の危険や生活の質の低下』を背負うか」といったらそんなわけがない。
 障害というのは差別理由(黒人差別など)になったり、個人的に好きでないと言うことはあっても、障害と違い生活に支障を生じない「髪や肌、目の色」「身長の高低(勿論、病気による身長の高低で、明らかに生活に支障を生じてる物を除く)」「貧乳か巨乳か(勿論、病気による巨乳で、明らかに生活に支障を生じてる物を除く)」等のような「個性」と扱える代物ではない。

 9月は自殺対策強化月間で、さまざまなキャンペーンが行われている。
 「いのちの電話」など、自殺の直前に思いとどまらせる窓口を増やしたりといった施策も大事だが、これはいわば応急処置。
 本来はそもそも「死にたい」と思わない、「生きているってすばらしい」と思うように生きるにはどうするかが問題だ。

 なお、話の本筋ではありませんが9月は自殺対策強化月間というのは「厳密には正確ではないこと」がググって判明しました。
 正しくは

【1】自殺対策基本法に基づく国の「自殺対策強化月間」は3月で「自殺予防週間」は「9/10~9/16」。なお、9/10がWHOが定めた「世界自殺予防デー」
→これについては例えば令和4年度自殺予防週間の取り組みを公表します|厚生労働省参照
【2】但し、一部の都県(岩手県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)、政令市(横浜市川崎市千葉市さいたま市相模原市岡山市)は9月も「自殺対策強化月間(呼び方は自殺予防月間など別の場合もある)」にしている
→これについては例えば岩手県 - 9月は「こころに寄り添い いのちを守る いわて」月間(自殺防止月間)です自殺予防週間・自殺対策強化月間について - 埼玉県9月は自殺予防月間です | 岡山市参照。従って高世の住む東京では「9月は自殺対策強化月間」は正しいが他の自治体では必ずしも正しくない。

ですね。
 それはともかく、俺は高世のような価値観ではありません。
 少なくとも「行政や民間団体がやる自殺予防」つうのはそういう話じゃない。
 「生きているってすばらしい」なんて、行政や民間団体がどうこうできる話じゃない。
 「生きる意義」は人それぞれです。第三者の目から見れば、「生きる意義」が「どんなにくだらない理由(カネと権力を得て世間からちやほやされたい、女にもてたいなど)」でも「当人が幸せで、周囲に迷惑をかけてない(カネと権力を得るために不正に手を染めない、手に入れたカネと権力を悪用しないなど)」ならそれでいいわけです。
 「行政や民間団体がやる自殺予防」は

◆貧困、差別、失業をなくす
◆過労をなくす
過労自殺予防
老老介護をなくす
→「介護疲れによる自殺」予防。「行政がきちんとした介護システムを作る」など
◆犯罪被害をなくす
統一協会霊感商法で身ぐるみ剥がれて将来を悲観して自殺など。高世がこの記事に貼ってるテレ朝・ワイドショー番組の画像でも詐欺というのは、現在から過去へ逆算していけば、だれも引っかからない(が、その場での判断を余儀なくされるのが厳しい) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)で紹介されてる「22歳女性の自殺」が取り上げられています。というか、『高世記事のワイドショー=詐欺というのは、現在から過去へ逆算していけば、だれも引っかからない(が、その場での判断を余儀なくされるのが厳しい) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)で紹介されてるワイドショー』です。

など「自殺原因になりうるもので行政や民間団体で対応できる物をなくす」ぐらいしかないでしょう。つまり高世の言う「対処療法」しかない。
 まあ大抵の人間は

◆貧困や差別。失恋や大学入試の失敗
◆失業や経営する会社の倒産
→幸いにしてジンネット倒産は高世にとって自殺理由にならなかったわけですが
◆末期ガンの激痛
→最近は緩和ケアが大分改善されたとも言われてますが
認知症
→完全に認知能力が失われる前に死にたい、認知能力がない状況で生きたくない
◆アルコール、ギャンブルなどの依存症やひきこもり
→自分も精神的につらいし、周囲に迷惑をかけてるので『依存(あるいはひきこもり)から脱したい』が『脱せない』という今の苦しい状況が続くくらいなら死にたい
◆愛する家族との理不尽な形での離別
東京大空襲沖縄戦等の戦災、伊勢湾台風東日本大震災等の天災、犯罪被害などで自分以外の家族が皆死亡。その結果、『あの世で家族に会いたい』
◆詐欺被害で全財産失う
◆家族がいかがわしい宗教にはまって大迷惑している
→安倍を暗殺した山上の母親など
◆自分も高齢なのに、親の介護でくたくた(いわゆる老老介護
◆中年の息子がひきこもり(あるいは重度の障害)で老人の私が死んだとき、ちゃんとやっていけるか心配だ→息子を道連れで自殺

など「生きててつらい、こんなことなら死にたいと思う出来事」がない限り自殺しません。「生きる意義」とかそんな高尚な話でもない。
 「経済的に豊かで、酷い差別や人間関係の不和もない。体も健康だ。仕事も順調だ。何ら今の生活でトラブルや悩みがない」なんて人間が「自殺したい」とは普通思わない。「自殺したい」と思う悩みも大抵の場合「解決は難しい場合」でも「大学受験の失敗」「人間関係の不和」とか「原因ははっきりしている」わけです。
 「うまく説明できないが生きててつらい、とにかく死にたい」なんてのは「鬱病」などの「自殺願望が発生する精神病」でもない限り、つまり「まともな精神状態」ならあり得ない。

*1:著書『わたしが障害者じゃなくなる日:難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかた』(2019年、旬報社

*2:彼女の死については海老原宏美さん死去 障害者の自立生活やインクルーシブ教育を進めるNPO法人理事長 :東京新聞 TOKYO Web(2021.12.29)、 障害当事者運動の故海老原さん追悼 「共に学ぶ」遺志継ぐ | カナロコ by 神奈川新聞(2022.4.23)を紹介しておきます。

*3:風は生きよという』のこと

*4:増補新装版が2022年、現代書館