今日の産経ニュースほか(2022年9/19分)

次の首相は? 1位河野氏、2位岸田氏 毎日新聞世論調査 | 毎日新聞
 「次の質問どうぞ」「ツイッターブロック常習」の河野*1が2位とは本当にうんざりします。橋下*2人間性が最悪の上に、元大阪市長とは言え、今は政治家でなく、政界復帰の可能性も低い)、山本太郎(立民どころか共産も下回る議席数のミニ野党なので現実性がない)、小泉ジュニア*3だの、他の面子も本当に酷い。日本人であることが心底嫌になります。


【世論調査】旧統一教会「法規制」が最多 有権者の意識と乖離 - 産経ニュース
 そりゃ「詐欺での刑事摘発(霊感商法など)」「宗教法人法の解散命令」などを世論が求めるのは当然で、「縁切りすればいいだろう(岸田)」と思う方がおかしい。その縁切りもどう見てもインチキですが。


記者がみてきた英女王 「和解の象徴」失った英国も正念場 - 産経ニュース
 英国って「女王とは言え」一個人が死んだくらいで国家が揺らぐのかと吹き出しました(まあ天皇制万歳の産経がそう言い募りたいだけでしょうが)。

 英君主を国家元首とする「英連邦王国*4」の加盟国であるカリブ海の島国、アンティグア・バーブーダが女王の死後、君主制を廃止し、共和制に移行するかを問う国民投票を実施すると発表した。
 英連邦諸国の結束が揺らげば権威主義国家がそこに入り込む懸念が生じる。実際、昨年共和制に移行したカリブ海の島国、バルバドスに対し、中国が投資など関係強化を進めているとの情報もある。

 それは旧植民地を含む「英連邦王国のゆらぎ」ではあっても英国の揺らぎではないし「英連邦王国がずっと続くことが正しい」なんてのは「当然の事実」ではなく一つの価値観に過ぎません。
 実際、産経が名前を挙げたバルバドス以外でも英連邦王国 - Wikipediaによればアイルランド、インド、南アフリカなどが過去に英連邦王国から脱退しています。
 ましてや「権威主義国(産経にとっては例えば中国やロシア)VS民主主義国(産経にとっては例えば米国)」なんて話ではない。そもそも「英連邦国家(例:カナダ、豪州、ニュージーランド)」なら当然に「産経が期待するレベルの反中国」というわけでもないし「英連邦王国メンバー=英国の子分」でもない。


【産経・FNN合同世論調査】岸田内閣支持率42・3% 12ポイント急落 不支持率と逆転 - 産経ニュース
 俺にとっては「まだ高い、日本人はアホだ」「早く30%台に、そして岸田辞任へ」ですが、岸田批判派として支持率ダウン自体は悪いことではありません。
 また「国葬」「物価高対応」「コロナ対応」なども「評価が拮抗している物」も含めて「評価しない>評価する」となっているのも悪いことではない。
 なお、

 調査では内閣支持率に関し、答えが不明確な場合、「どちらかといえば」と再度質問して回答を得た。

というのが重要です。そうした聞き直しをしないで「わからない、無回答」で処理する調査も恐らくあるわけで、その辺りで数値に差が出ることも時にはあるでしょう。産経の場合、聞き直しで「どちらかと言えば支持(不支持)」のどちらに傾いたのかはこの記事だけでは分かりませんが。さすがに産経も「岸田に有利になる誘導尋問」はしてないでしょうし、誘導尋問してこれならむしろ「危機的状況」でしょう。

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体と自民党議員の関係をめぐる党総裁としての岸田首相の対応について尋ねたところ、「評価する」(46・7%)と「評価しない」(47・0%)が拮抗(きっこう)した。
 一方、自民党議員が旧統一教会や関連団体との関係を断てるかについては、「断てないと思う」が83・3%で「断てると思う」の11・3%を上回った。

 「岸田の対応評価」が拮抗してるのに「自民が縁切りできるか」は拮抗せず「できないと思う」が8割というのはおよそ理解ができません。「縁切りができない」のなら岸田の対応は評価できないでしょうに。

*1:第三次安倍内閣国家公安委員長、第四次安倍内閣外相、防衛相、菅内閣行革等担当相などを経て現在、岸田内閣デジタル等担当相

*2:吉村府知事、松井大阪市長など維新の現役政治家でない辺りが興味深い

*3:第四次安倍、菅内閣環境相

*4:英連邦王国 - Wikipediaによれば英国、アンティグア・バーブーダ、オーストラリア、バハマベリーズ、カナダ、グレナダ、ジャマイカニュージーランドパプアニューギニア、セントクリストファー・ネイビス、セントルシアセントビンセント・グレナディーンソロモン諸島、ツバルの15カ国

今日のしんぶん赤旗ニュース(2022年9/19~27日分)

国葬招待の4割欠席/野党国対ヒアリング 世論の反映指摘
 誰に招待状を送り、誰が欠席したか気になる所ですが、送り先は「政財官界、学会、芸能界、スポーツ界などの要人、著名人」でしょう。それで「4割の欠席(勿論安倍批判ではなく、絶対に外せない用務での欠席もあるでしょうが)」とはかなりの不人気ではないか。


性の多様性尊重宣言/豊見城 ひとが輝くまちへ
 勿論「性の多様性を否定する、LGBT差別の統一協会」へのカウンターという面はあると思います。


統一協会に関する決議案など/自民系議員らが審議拒否/豊見城市議会
 自民党統一協会と本気で縁切りする気か疑わしいとしか言い様がない。


山川市長必勝へ/沖縄・豊見城市長選で総決起大会/デニー知事・野党議員ら訴え
オナガ氏 立候補表明/那覇市長選「オール沖縄」継ぐ/来月16日告示
 沖縄県知事選勝利に続いて勝利したいところです。


統一協会「改革」を批判/弁護士「違法行為関与認めず」/野党国対ヒア リング
 「霊感商法や高額寄付は協会中央の指示ではない」「一部の信者が勝手に暴走している」という「嘘を元にした自称改革」は改革の名に値しないという当然の批判です。


維新 与党の補完勢力/「正面から対決 打ち破っていく」/志位委員長が表明
 維新と立民の「部分的な共闘合意」について「立民が本格的に維新と共闘するなら批判する、維新は自民の補完勢力に過ぎない」と批判したという話です。全く同感です。問題はこうした批判に今の立民が「耳を傾けるかどうか」が怪しいという点です。何せ「最終的には欠席表明した」とはいえ最後の最後まで泉代表が「国葬の出欠」について曖昧でしたからね(既に共闘相手の志位共産党委員長、福島社民党党首、山本れいわ新選組代表が欠席表明したにも関わらず)。


山際担当相の辞任求める/「岸田政権として全面調査を」/志位委員長
 山際が統一協会問題でズブズブ、真っ黒である以上当然の指摘です。「日本国内」ならまだしも「統一協会イベントに出席のためにわざわざネパールまで行く」のが尋常でない上に、それについて聞かれて「ネパールに行って何をしたか当時の記憶がない」というのは悪質極まりない。ネパールまで行って記憶がないわけがない。
 勿論辞めるべきは山際だけでなく例えば参院選中に統一協会に挨拶に行った萩生田政調会長なども辞任してしかるべきです。


自民と統一協会の癒着/「点検」漏れ底無し
 もはや報告漏れではなく「虚偽報告」というべきです。


赤旗2022年9月20日(火)5面(国際)
英王室宝石の返還要求/旧植民地の各地で
きょうの潮流 2022年9月22日(木)
 日本マスコミが女王国葬万歳報道ばかり流す中、「国葬や英国王室に対して批判もあること」にふれる辺りはさすが赤旗です。
 同様の批判として植民地支配の「罪」をエリザベス女王は結局、最後まで一度も詫びることはなかった|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト澤藤統一郎の憲法日記 » 嗚呼、英日両国の《臣民根性》を紹介しておきます。


弔意強制に英国で反発

 サイクリング協会(会員7万人)は13日、同団体の名誉職に就いていた女王に弔意を表すため、国葬当日はサイクリング行事を取りやめるよう加盟クラブに求めました。しかし一部の会員が強く反発する中で、協会は16日、SNSで「私たちが間違っていた」と方針を撤回し、謝罪しました。
 労働党のクライブ・ルイス下院議員は、ガーディアン紙(電子版)14日付で、王政に反対してデモをした人たちが逮捕され、国主導で異論を否定する動きがでていることについて「この代替わりが同意ではなく、強制だということを暴露した」と批判しました。

 こうした批判は英国民主主義の健全性を示してると思います。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年9/19日:島田洋一の巻)(追記あり)

島田洋一
 野田佳彦氏に言わせれば、カン氏は「人生観」が根本的におかしいということになろう。
「十分な議論ない」立憲・菅直人元総理が安倍元総理国葬欠席へ | TBS NEWS DIG

 「国葬出席」野田ですらそこまでは言えないでしょう。恐らく立民党の議員や支持層の多くはこの件では「菅支持」でしょうし。

島田洋一
 安倍首相が主導して「暴力でなければ変えられない状況」を作ったと暗殺を正当化*1するなど最低レベルの「識者」雑談会を、東京新聞極左*2スター望月衣塑子記者が丹念に報告。
この界隈の精神はどこまですさみ、堕落するのか
「安倍政権の問題を示す必要ある」 元首相国葬を考えるシンポ、3200人視聴 東大の國分教授研究室が開催:東京新聞 TOKYO Web

 「他の問題はともかく」統一協会問題について言えば「全くその通り」ではないか。少なくとも「統一協会被害者」山上は「暴力でなければ変えられない」と思い安倍を暗殺しました。そうした指摘は何ら「山上の暗殺擁護」ではない。
 そうした山上の心情を考えれば、今こそ「統一協会撲滅」に動くべきでしょうに、「山上に一方的に悪口する」わ、「統一協会と自民や安倍の癒着を擁護する」わ、「撲滅に動かない」島田ら安倍信者界隈のウヨ連中についてはこの界隈の精神はどこまですさみ、堕落するのかとの怒りを感じます。
 統一協会を安倍が批判し、一方で野党が癒着してれば「統一協会」や「協会と癒着する政治家」に悪口したのが島田でしょうからね。
 その場合、山上が「統一協会と癒着する野党政治家」を暗殺すれば「自業自得」と島田は平気で悪口したでしょう。
 なお、このシンポについては安倍政治の負の遺産検証/国葬 識者が考えるシンポも紹介しておきます。

島田洋一
国民民主党の玉木代表が福井市で演説。
「外国から多くの弔問客が訪れる。招待を出した日本の国会議員として出席する」

 玉城なら予想の範囲内ですがこれで野党を自称するとは噴飯物です。
 一方で、自民党議員なのに安倍氏国葬を欠席へ 自民・村上氏:時事ドットコムだそうです。

島田洋一
 台湾の高雄市に安倍首相の銅像が完成し、まもなく除幕式だという。
台湾の廟、安倍元首相の記念庭園設置 24日に銅像除幕式(中央社フォーカス台湾) - Yahoo!ニュース
 廟を管理する張吉雄主任委員は中央社の取材に対し、「台湾の永遠の友人」を記念するため、庭園の設置を決めたと話した。
 銅像安倍氏と同じとされる高さ175センチで、台座には「台湾永遠的朋友」(台湾の永遠の友人)と書かれた。

 いくら安倍が「元首相」という大物台湾ロビーとは言え「俺のような安倍批判派」はこの団体にドン引きするだけですが、「安倍元首相は国際社会から評価されてる!」と自画自賛する安倍信者の島田です。
 いずれにせよ島田はこれをネタに「安倍首相のいわゆる疑惑(モリカケ桜、統計捏造、レイプもみ消し、河井夫婦の公選法違反、統一協会との癒着等)など大した問題ではない」と強弁していますがこの団体もさすがにそこを問われれば「日台友好への貢献を評価しただけで、疑惑云々の評価はしてない」と言うでしょう。
【追記】
 島田が高雄市と書くので「高雄市役所」と当初、愚かにも誤解*3しましたが[B! 島田洋一] 島田洋一(Shimada Yoichi) on Twitter: "台湾の高雄市に安倍首相の銅像が完成し、まもなく除幕式だという。「台湾永遠的朋友」 安倍氏の事跡を振り返るに、モリカケサクラ統一教会ばかりで台湾のタの字もない。 先進国中最も愚かでハシタない日本のマスコミと野党第一党に存在意義はある… https://t.co/kvsx5ahTyd"での指摘や台湾で安倍晋三元首相の銅像建立 地元有志が発案(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュースに寄れば、「高雄市にある一民間団体」にすぎないようです(鳳山紅毛港保安堂 - Wikipedia参照)。
 当初、「高雄市役所の設置」と誤解して俺が書いた高雄市批判は高雄市に対して失礼なので削除しました。高雄市役所にはお詫びします。つまりは「国家基本問題研究所」が安倍礼賛するのと全く変わりません。そんなものは「台湾の安倍評価」と呼べる代物ではそもそもない。

*1:勿論、こうした指摘は暗殺正当化ではありません。なお、この発言は京都精華大白井聡准教授のもので、他にも様々な発言があるのにそれを全て無視する島田には呆れます。

*2:勿論、望月氏極左ではない。極右の島田にはそのように見えるだけの話です。

*3:島田もそうした「消防署の方から来ました」的な誤解を狙ってるのでしょうが。

今日の中国ニュース(2022年9月19日分)

中国の覇権主義、大平外相が予言 「低姿勢、50年後変わる」―日中国交正常化:時事ドットコム

 「中国は低姿勢だったが、50年たったら態度はガラッと変わる。大きく経済発展して日本を見下すようになるよ」。
 9月29日の共同声明調印式を終え、中国から帰国する日本航空特別機の中で、大平は娘婿でもある秘書官の森田一(88、後に森内閣運輸相)にこう語り掛けた。

 当然ながら「大平(当時、田中内閣外相、後に首相)が当時そう発言した」というまともな根拠がなければ「中国が経済大国化した今、後智恵で発言を捏造した」と疑われても文句は言えないでしょう。そしてこの記事を読む限り「後智恵の捏造」を否定できる根拠は何一つ提出されていません。


【本ナビ+1】作家 江上剛 『中国の「よい戦争」 甦る抗日戦争の記憶と新たなナショナリズム』 拡散されるご都合主義的歴史 - 産経ニュース
 『中国の「よい戦争*1」:甦る抗日戦争の記憶と新たなナショナリズム』なる本がどんな本なのかは読まないと何とも言えません*2が、この本をネタに「習近平政権」を反日云々と罵倒する江上*3が「レベルの低い反中国右翼(恐らく『戦前日本の侵略戦争』批判も自虐反日呼ばわり)」であることはよくわかります。実際には安倍政権以降の日本政府が「極右・反中国」的なのですが。


【産経抄】9月19日 - 産経ニュース

 半世紀前の9月29日、田中角栄周恩来の日中両国首相が、共同声明に署名し、国交が正常化された。その日を大いに祝おうと、最高顧問には、福田康夫元首相、二階俊博自民党幹事長、唐家璇元中国国務委員らおなじみの顔がずらりと並ぶ。

 で予想通り悪口雑言の反中国産経です。
 ちなみに福田康夫氏は父赳夫氏が首相時代に日中平和友好条約(今から44年前の1978年、来年で45周年)を締結したと言うことで中国との縁があります)。
 なお、産経は何故か名前を出しませんが最高顧問には御手洗冨士夫日本経団連名誉会長、キャノン会長が名を連ねています。

 楽しみなのは、元首相の挨拶だ。何しろ福田家の人々は代々、アジアを大事にし、スピーチがうまい。父親の赳夫元首相も国交正常化から2年後*4に、ある「慶典」に招かれ、「アジアに偉大な宗教指導者現る。その名は文鮮明である」とやって万雷の拍手を受けた。

 康夫氏への皮肉のつもりなのでしょうが、日中友好と関係ない(中国と統一協会の間にパイプがあるわけではない)し、「少なくとも現時点では」康夫氏にその種の統一協会との癒着があると報じられてるわけでもない。
 むしろ産経が持ち上げる安倍晋三の方こそ「祖父・岸元首相」「父・安倍元幹事長」と三代にわたって統一協会と癒着していたのによくもいったもんです。そもそも福田赳夫の「統一教会との癒着」も「福田の親分・岸」から譲り受けた要素が大きいし、その慶典の「名誉実行委員長」は岸なのに。
 なお、産経の言うアジアを大事にしについては以下を紹介しておきます。

福田赳夫 - Wikipedia参照
 アジア開発銀行の設立やフィリピンのマニラで発表された福田ドクトリンなど、アジア重視外交を表明した。

 慶典には、羽生結弦さんもゲストとして登場し、トヨタニトリなど日中の有名企業50社が、スポンサーとして名を連ねている。でも、3社が匿名になっている。こんな意義ある式典を応援するのに、なぜ名前を隠すのだろう。世の中には、五輪*5スポンサー*6になるため賄賂*7まで贈っている企業もあるというのに。

 皮肉のつもりらしいですが、余計なお世話です。
 なお、羽生さん、日中国交正常化50周年式典起用理由は「若い人達の模範」内容は「シークレット」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュースは協賛企業(産経の言うスポンサー)として「キャノン」「全日空ANA)」「三菱商事」の名をあげています。

 抄子も親中派の端くれとして列席の栄に浴したかったが、招待状はいまだ来ていない。

 「反共、反中国、親台湾」産経が親中派でないのは言うまでもありませんし、この種の式典での招待状は「重要人物」にしか行かないのだから来なくて当たり前です。何の皮肉にもなってない。

*1:基本的に「侵略への抵抗」は日中戦争に限らず、どこの国でも「良い戦争」として語られるでしょう。

*2:江上の紹介を信じれば「レベルの低い反中国&戦前日本擁護本」にしか見えませんが、版元がみすず書房なのでさすがにそんなことはないと思います。江上の誤解ないし故意の曲解でしょう。

*3:著書として『成り上がり:金融王・安田善次郎』(2013年、PHP文芸文庫)、『クロカネの道:鉄道の父・井上勝』(2017年、PHP研究所)、『住友を破壊した男・伊庭貞剛伝』(2019年、PHP研究所)などの経済小説

*4:当時は田中内閣蔵相

*5:東京五輪のこと

*6:AOKI、KADOKAWAのこと

*7:建前上は「賄賂を送る方がおかしい」ので何の皮肉にもなっていません。

松竹伸幸に突っ込む(2022年9月19日記載)

選挙のなかった公明党代表選挙と共産党 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
 「何で党執行部に対して上から目線なんだよ、手前、ふざけんな、何様のつもりだ」と心底呆れます。
 なお、公明党と比べ、共産党に対して「党首公選*1」云々という意見が「強いらしい(裏返せば公明に対しては弱いらしい)」ことについて、松竹は「共産党への期待の現れ(共産は党首公選する可能性があるが、公明党にはほとんどない)」とします(とはいえ、この指摘は「その期待を共産党執行部が裏切ってる」という悪口雑言の前振りでしかないですが)。
 しかしそれはどうですかね。そうではなく「公明党と仲良くすることで利益を得たい連中」が多い一方で「共産党はそうでもない事(それどころか敵視してる奴も勿論いる)」の表れに過ぎないのではないか。つまりは「統一協会と自民」の癒着のような話です。
 「仲良くする必要がないから」こそ「党首公選がー」と気軽に非難できるのではないか。
 勿論、そういう状況は「すり寄ってくる人間がいて公明は素晴らしい」と言う話でもなければ、「共産はすり寄る人間が少なくてダメだ」と言う話でもない。裏返せば公明党の退潮ぶりも明らかだ(創価学会の団塊チルドレン世代があまり選挙に動いてくれない?) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が指摘する「公明の退潮」がさらに深刻化し、「公明と付き合っても利益がない」となれば公明は「党首公選がー」と気軽に非難されるのではないか。


台湾有事と戦後平和運動の岐路・1 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
 中国が「独立宣言しない限り侵攻しない」と公約してる以上、「台湾が独立宣言しない限り」、その公約を公然と反故にして侵攻する可能性はまずありません。
 そんなことをしても【1】欧米の経済制裁、【2】民進党と違い、それなりに中国に融和的な「台湾の最大野党」中国国民党が完全に反中国になってしまうという不利益があるだけです(但し「独立宣言すれば」勿論侵攻の可能性はありますが、その場合も「まずは宣言撤回要求」であって即座に侵攻ではないでしょう)。
 そもそも「侵攻できない」からこそ【ア】「独立宣言したら侵攻もありうるぞ」という軍事アピール、【イ】経済制裁措置、【ウ】断交ドミノをやってるわけです。
 侵攻して「台湾を中国に併呑する」気なら断交ドミノなんかやる必要がない。
 何でその程度のことも松竹には分からないのか。
 そんな「宇宙人が侵略*2したらどうしよう」「巨大隕石が地球に激突したらどうしよう*3」「(新型コロナとは違う)健康な成人でも致死率の極めて高い、しかもワクチンや治療法が開発されてない伝染病が日本で蔓延したらどうしよう」レベルの「現実性の低い杞憂」をするくらいなら「新型コロナ第7波」「物価高」をどうするか論じたらどうか。
 それとも「台湾独立論支持(明らかに日本共産党とも政府や野党各党の立場とも違う)」の立場に立った上で「その場合の中国の侵攻をどう阻止するか」と言う議論を松竹はしたいのか。
 それにしても「党首公選制が導入されれば党首選挙に出たい」と放言しながら「論じてるのは安保関係」ばかり、経済問題等「安保以外の問題」についてはまるで論じないというのだから松竹には心底呆れます。
 単に「安保の観点から党執行部批判する」のならともかく「党首になりたい」を公言する奴がそれとは本当にお粗末です。
 なお、過去に「気に入らないコメントは掲載拒否する卑怯者」と散々悪口したのが効いたのか、今回も「投稿コメントが掲載されました」。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年9/18日分:荒木和博の巻)

◆荒木ツイート

荒木和博 on Twitter: "令和4年9月18日日曜日「荒木和博のショートメッセージ」第887号。兵庫県のJR加古川線厄神駅から三木駅を結んでいた(平成20年廃止)三木鉄道の話です。https://t.co/QJY6TbmJqG @YouTubeより" / Twitter
私的鉄道雑談(1990年代 三木鉄道--兵庫県--) - YouTube

 6分29秒の動画です。勿論拉致とは関係ありません。三木鉄道国鉄三木線が国鉄民営化によって1985年に第三セクター化)については後でウィキペディアの記述を紹介しておきます。
 なお、三木鉄道跡:遊歩道、交流施設で楽しく 三木市が4.8キロ整備 /兵庫 | 毎日新聞(2018.5.7)、三木鉄道跡にサイクリングロード開通 歩行者と楽しめる新名所「低速で譲り合って」|三木|神戸新聞NEXT(2022.4.4)によれば廃線跡の一部が遊歩道やサイクリングコースとなっているようです。

三木鉄道 - Wikipedia
 第三セクター転換後も乗客の減少が続き、慢性的な赤字に陥った。
 社長を務める加古房夫・三木市長は「市の歴史的遺産である」として引き続き路線を存続させる意向を表明し、経営改善のため、三木鉄道の三木駅と約800 m離れている神戸電鉄粟生線*1三木駅を連絡し、利用客の増加を図ることを構想した。しかし経営支援を行ってきた三木市の財政状況が悪く、2006年1月に行われた市長選挙において財政問題が争点とされ、市の財政再建のため「三木鉄道の廃止」を公約の一つに掲げた薮本吉秀が加古を破って新市長に当選し、三木鉄道社長に就任した。その後9月から10月にかけて行われた市民アンケートでも廃止賛成が70%に対して、存続が11%の結果が出た(但し、堀内重人*2『鉄道・路線廃止と代替バス』(2010年、東京堂出版)は、「三木鉄道の廃止が前提であるため、そのような結果が出るようにアンケートは沿線から離れた地域で実施された」と批判している)。また外部監査の結果でも経営の継続は困難であり、今後20年間の存続に必要な支援額が20億円に達するとの試算が11月29日に出された。これらを受け、対策協議会が最終会合で「廃止してバスで代替すべき」との結論を確認した。
 2007年3月1日の市議会及び4月26日の三木鉄道取締役会で、三木線全線の廃止を正式に決定。7月23日に市長が廃止届を提出し、2008年4月1日に全線が廃止された。

荒木和博 on Twitter: "https://t.co/lgmiSY4xIc 全く知らない人のYouTubeですが4分40秒あたりをご覧下さい。特に北朝鮮にお知り合いのおられる方はぜひお伝えいただきたく。" / Twitter
【近接戦闘訓練】驚愕の訓練場!最強の豪州陸軍ゾディアックで上陸演習!トンガ軍の都市近接戦闘!RIMPAC2022より - YouTube

「【近接戦闘訓練】驚愕の訓練場!最強の豪州陸軍ゾディアックで上陸演習!トンガ軍の都市近接戦闘」などというタイトルの動画と「拉致の解決」と何の関係があるのか、「特に北朝鮮にお知り合いのおられる方はぜひお伝えいただきたく」とは何の意味なのか、意味不明すぎて頭痛がします。
 「北朝鮮にお知り合いのおられる方」でも意味不明すぎて伝えようがないでしょう。もしかして「自衛隊特殊部隊で北朝鮮に上陸して拉致被害者救出」という与太なのかと思いますが、「自衛隊の演習」ならまだしも「最強の豪州陸軍」云々と「自衛隊特殊部隊で北朝鮮に上陸」云々と何の関係があるのか?。
 伝えることで「いざとなったら北朝鮮自衛隊を投入する」という「恫喝になる」とでも荒木は勘違いしてるのかもしれませんが相手も呆れて笑い出すだけでしょう。それ以前にこんな与太を伝える気になりませんが。

荒木和博 on Twitter: "予備役ブルーリボンの会「レブラ君とあやしい仲間たち」第102回は葛城幹事長の水陸機動団(長崎県相浦駐屯地)訪問レポートです。是非ご覧下さい。https://t.co/5VqBTjgij7 @YouTubeより" / Twitter
レブラ君とあやしい仲間たち その102 - YouTube

 12分の動画です。
 この動画は「予備役自衛官の会」ではなく「予備役ブルーリボンの会」であって「拉致解決」が目的の「はず」なのに動画説明文から予想がつくように「自衛隊の宣伝」「葛城奈海(予備役ブルーリボンの会幹事長)が会長を務める「防人と歩む会」の研修の宣伝」ではあっても「拉致の解決」には何一つ関係ないので心底呆れます。

*1:なお、この路線についても厳しい経営状態であり廃止論が出ている。

*2:著書『都市鉄道と街づくり』(2006年、文理閣)、『廃線の危機からよみがえった鉄道』(2010年、中央書院)、『地域で守ろう!鉄道・バス』(2012年、学芸出版社)、『新幹線vs航空機』(2012年、東京堂出版)、『チャレンジする地方鉄道』(2013年、交通新聞社新書)、『元気なローカル線のつくりかた』(2014年、学芸出版社)、『寝台列車再生論』(2015年、戎光祥出版)、『観光列車が旅を変えた』(2016年、交通新聞社新書)、『ビジネスのヒントは駅弁に詰まっている』(2016年、双葉新書)、『地域の足を支えるコミュニティーバス・デマンド交通』(2017年、鹿島出版会)など

今日の朝鮮・韓国ニュース(2022年9月18日分)

日朝首脳会談20年(下) 退廃極まる朝鮮学校差別 時代の正体 拉致問題考 | カナロコ by 神奈川新聞
 確かに「モラル崩壊」「退廃」としか言い様がない朝鮮学校無償化除外などの差別(官製ヘイト)には呆れます。日本人として恥ずかしい限りです。


杉山・前駐米大使 「ストックホルム合意は安倍氏の大きな政治決断」:朝日新聞デジタル
 「拉致被害者5人が帰国した小泉訪朝」と違い結果的に何の成果も生まなかった以上、「無理な自画自賛」も甚だしい。そもそもストックホルム*1合意当初(2014年)は自画自賛していた安倍も、「合意で設置された特別調査委員会」を北朝鮮が2016年に解散したら「黙り」なのに、いくら「安倍政権時代に事務次官、駐米大使の要職にしてもらった(杉山にとって安倍は恩人)」とはいえ、良くもこんなことが言えたもんです。
 そもそも「ストックホルム合意」美化は「制裁すれば向こうが折れてくる」という救う会路線の「事実上の否定」ですが、その辺りを杉山はどう考えてるのか?


北朝鮮、国交正常化は「日本の態度次第」…責任転嫁続ける背景は 20年迎えた日朝平壌宣言も「白紙化」:東京新聞 TOKYO Web

 崔慶嬉さん(51)は、(ボーガス注:小泉訪朝)当時の(ボーガス注:朝鮮労働党機関紙)労働新聞を「世界からの投資が増えると宣伝し、日本の資金で鉄道や道路などインフラ整備が進むと人民の期待感を広げた」と言う。外貨稼ぎ機関の要員だった男性(58)は「日本から植民地支配の賠償金として150億ドルを受け取れる」とうわさになっていたと証言する。

 だからこそ「バーター取引論」なのですが、それを否定したことが今の拉致敗戦でしょう。その意味でこの記事のタイトル「責任転嫁」は不適切です。少なくとも北朝鮮の主観においては責任転嫁ではないし、実際「経済制裁の発動」「国交正常化交渉の事実上の中止」は「事実上の平壌宣言の白紙化、否定」に近いと言っていいでしょう。

 津田塾大の朴正鎮*2教授は、正恩氏とトランプ米前大統領を仲介した韓国の文在寅*3前大統領が退任した点に注目する。「米朝交渉再開に日本の仲介が必要になれば、日本との対話に乗り出す可能性はあると思う」と指摘した。

 日本がそんな仲介をするとは北朝鮮も思ってないし、実際しないでしょう。むしろ仲介役を期待するなら中国や韓国、あるいは『米国の利益代表を北朝鮮で務め、ワームビア君解放でも米朝間で動いた』とされるスウェーデンではないか(ウクライナ侵攻による米露全面対決がなければロシアの仲介もあり得たでしょうが、今となってはその可能性は低いでしょう)。そもそも「中露との対決姿勢(まあロシアの場合はウクライナ侵攻という非がありますが)」を深めるバイデン政権がそんな交渉をしたがるかどうか。
 大体、

【1】小泉訪朝が成功した2002年当時が「文在寅氏同様、太陽政策をとった金大中氏」で「金氏が小泉政権金正日政権の仲介をしたこと(米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみる - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が紹介する林東源*4の逸話)
【2】文在寅氏と違い、北朝鮮には冷淡だった保守政権「李明博(2008~2013年)」「朴槿恵(2013~2017年)」時代も「いわゆるストックホルム合意*5(2014年)」を除けば、日本にとって拉致問題で目立った進展がなかったこと

を考えれば朴教授の主張は非常に変です。むしろ「文氏の退任で韓国を『北朝鮮との交渉パイプ』として使えなくなった恐れ*6」を危惧すべきではないのか。
 

拉致20年、道開かねば 「日朝に利益」説得を 米村敏朗・元警視総監 | 毎日新聞
 米村氏と言えば人間考えることはそんなに異ならないらしい - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)(2022.10.18)の米村氏*7ですね。
 残念ながら有料記事なので全く読めませんが。


徐大粛氏死去 北朝鮮研究の政治学者 - 産経ニュース
 ググったところ徐氏には

◆『金日成』(1992年、御茶の水書房→2013年、講談社学術文庫)
◆『金日成金正日』(1996年、岩波書店
◆『金正日北朝鮮』(1999年、岩波ブックレット)

と言った邦訳著書があります。

*1:スウェーデンの首都

*2:著書『日朝冷戦構造の誕生・1945~1965』(2012年、平凡社

*3:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*4:大統領外交安保首席秘書官、統一相、国家情報院長、大統領統一外交安保特別補佐官など歴任。著書『南北首脳会談への道:林東源回顧録』(2008年、岩波書店

*5:日本人行方不明者の調査を行う特別調査委員会の設置で合意したが、2016年に調査委員会が解散され事実上合意が空文化した(ストックホルム合意 | ねほりはほり聞いて!政治のことば | NHK政治マガジンストックホルム合意|ワードBOX|【西日本新聞me】参照)

*6:まあ自民党政権は「ホワイト国除外」などで日韓関係を悪化させてるのでそれ以前の話ですが

*7:警視庁公安部長、大阪府警本部長、警察庁警備局長、警視総監、内閣危機管理監内閣官房参与東京五輪組織委員会チーフ・セキュリティ・オフィサー (CSO)など歴任