歴史

【産経抄】11月26日

彼の最も大きな功績は、先代綱吉が亡くなった直後、家宣に提出した皇室に関する意見書だろう。 実に産経らしい。 もちろん白石には他にも業績があるんですが、皇室関係が最も重要ですか?。 正徳の治(ウィキペ参照) 江戸時代の正徳年間を中心に進められた…

今日もid:noharra氏に突っ込む(9/12分)(追記・訂正あり)

よーし、きょうもおじさん、大嫌いな「珍右翼」id:noharra先生を批判しちゃうぞ(毒)。書いたのは9/12じゃないが9/12日付に設定。【その1】 岡本幸治氏の『北一輝』ミネルヴァ書房、1996年は、分かりやすくて良い本である。魔王と呼ばれた北の思想の深部に…

「藤岡信勝の珍論文を掲載した雑誌」を購入しなかった事を深く(?)後悔する

【お断り:多少、エロがかった話(と言うかエロ系のオヤジギャグ)をするのでそう言うのが不愉快な人は読まない方がいいでしょう】 これはうろ覚えなので間違ってるかも知れない(間違ってたら謝る)のだが、以前「正論」だか「諸君」だか「ウィル」だか、オ…

【産経抄】7月17日

よく「島津に暗君なし」といわれる。 関ヶ原の戦いで負け組についた段階で充分愚かな気がするが。宇喜多や長宗我部のように改易されなかったのはさすがというべきなんでしょうが。 まあ、改易されなかった西軍武将は島津だけじゃなくて、上杉氏、佐竹氏、毛…

【産経抄】1月11日

北大西洋で沈没した豪華客船タイタニック号は、SOSを発信した最初の船だという(異説もある)。 日本版ウィキペ「SOS」に寄れば「異説もある」のではなく間違いだそうです。 ウィキペ「SOS」 SOSを初めて発信したのは1909年6月、アゾレス諸島沖で難破…

【産経抄】11月20日

昭和57年の教科書誤報事件も、そんな「思いこみ」から起きたものだった。 ▼教科書検定で、日本の中国「侵略」を「進出」と書き換えたとマスコミが一斉に報じ、中国や韓国が抗議する騒ぎとなった。だが実際には書き換えはなかった。記者クラブ内で分担して…

【元気のでる歴史人物講座】(89)頭山満・伊藤博文との問答

日露戦争は挙国一致の国民戦争であった。軍部はもとより政府、元老、議会、財界、学界・思想界、在野有志、そして一般国民が、戦わざれば亡国あるのみとして国家民族の生存、独立のため乾坤一擲(けんこんいってき)の挙に出たのである。 むしろ闘った方が亡…

【産経抄】9月11日

きょうの産経抄は以前、みんなが大好きな罪山先生が取り上げたネタがネタです。参考「俺の邪悪なメモ:宮内庁と共産党の国会漫才(あるいは宮内庁の反知性主義について)」 http://d.hatena.ne.jp/tsumiyama/20100115/p1何の話かというのは以下の産経記事を…

【土・日曜日に書く】論説副委員長・渡部裕明、百済滅亡1350年に思う

日本はいやおうなくこの抗争に巻き込まれることとなる。 「いやおうなく」ってオイオイ。嫌なら百済を見捨てても良いのだが?。やらなくてもいい「白村江の戦い」で惨敗して、唐・新羅連合軍の攻撃におびえるとか何だかなあ?。全然知らんけど、唐・新羅連合…

田村貞雄氏の毛利敏彦「明治六年政変説」批判の紹介

すでに、「歴史評論」8月号の紹介(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20100715/1276252007)で田村論文は一部紹介してるがさらに追加。脚注など一部を省略しているので、詳しくは田村氏のHPを参照してほしい(http://members2.jcom.home.ne.jp/mgrmho…

メモ「小熊英二『1968』はトンデモ?」

「一人でお茶を」なるブログに次のようなエントリが立っていたので紹介。いや、こういう良記事が時々あるから週刊金曜日は侮れない。金光翔氏*1が批判する佐藤優を活用する限り、週刊金曜日を買う気は全くないが。他人のトンデモ(この場合、小熊「1968」)…

私が今までに読んだ本の紹介:法政大学大原社会問題研究所「証言・占領期の左翼メディア」(2005年3月刊行、御茶ノ水書房)

・五十嵐仁氏のブログで紹介されていたので購入。 ・目次は以下の通り。なお、証言者の方はかなりの高齢なので既にお亡くなりになっている方もおられる。 証言1:『民衆新聞』の創刊と論説(吉武三雄) 証言2:『夕刊京都』と京都の左翼文化人(和田洋一)…

私が今までに読んだ本の紹介:韓東賢「チマ・チョゴリ制服の民族誌」(2006年6月刊行、双風舎)(追記・訂正あり)

・著者は元・朝鮮新報(朝鮮総連系の日刊紙)記者だそうだが、チマ・チョゴリ制服の存廃論*1が在日朝鮮人社会で議論されるたび、「チマ・チョゴリ制服の起源、歴史」について議論があまりされないことに疑問を抱いてきたという(なお、何かの是非が議論され…

私が今までに読んだ本の紹介:林博史「戦後平和主義を問い直す」(2008年8月刊行、かもがわ出版)

・著者は関東学院大学教授。著書に『BC級戦犯裁判』(岩波新書, 2005年)、『シンガポール華僑粛清―日本軍はシンガポールで何をしたのか』(高文研, 2007年)、『沖縄戦―強制された「集団自決」』(吉川弘文館, 2009年) などがある。 氏のHPは http://www32…

私が今までに読んだ本の紹介:藤野豊「忘れられた地域史を歩く:近現代日本における差別の諸相」(2006年10月刊行、大月書店)

・目次は以下の通り。 序章.歴史学における地域 第一章.神奈川の水平社運動 第二章.別府・的が浜との出会い 第三章.奄美のハンセン病問題 第四章.熊本・本妙寺からの出発 第五章.「滅び行くアイヌ」像の復活 第六章.「紀元二六〇〇年」の記憶 第七章…

私が今までに読んだ本の紹介:今西一「国民国家とマイノリティ」(2000年10月刊行、日本経済評論社)

・著者は小樽商科大学教授(歴史学)。・目次は以下の通り。 第1章.西川長夫の国民国家論 第2章.国民国家論論争 第3章.馬原鉄男の部落問題研究 第4章.「自由主義史観」批判 第5章.近代日本の国民国家と部落問題 第6章.「アイヌ」史の終焉 第7章…

私が今までに読んだ本の紹介:工藤晃「エコノミスト、歴史を読み解く」(2008年3月刊行、新日本出版社)

・著者は元・日本共産党衆議院議員。経済政策担当者だったらしく、いくつか経済関係の著書(「90年代不況」、「経済学をいかに学ぶか」(以上、新日本出版社)等)があるが本書は歴史エッセイ本である。・目次は以下の通り。 1.狂言−自由、平等、理性、平…

新刊紹介:中村政則「『坂の上の雲』と司馬史観」(2009年11月刊行、岩波書店:追記・訂正あり)

・著者は一橋大学名誉教授。 ・以前も、「近現代史をどう見るか:司馬史観を問う」(岩波ブックレット)で、司馬の「坂の上の雲」に対する批判を行っており、本書はその続編である。*1 (なお、岩波ブックレット出版のきっかけとなったのは、藤岡信勝が司馬…

赤旗日曜版の歴史小説「業政(なりまさ)駈ける」がなかなか面白い(追記・訂正あり)

基本的に、しんぶん赤旗(日曜版を含む)の連載小説は読み飛ばしていた(そもそも小説自体、松本清張とか一部を除いてあまり読まない)私だが、これは面白い。 筆者は、NHK大河ドラマ「天地人」で一躍有名となった歴史小説家・火坂雅志氏。「天地人」の「直…

私が今までに読んだ本の紹介(岩井忠熊編)

・岩井忠熊 立命館大学名誉教授。専門は、日本近現代史。 私が持っている岩井忠熊氏の著書は以下の通りです。 「天皇制と日本文化論」(文理閣)*1、「近代天皇制のイデオロギー」*2、「陸軍・秘密情報機関の男」(以上、新日本出版社)、「特攻:自殺兵器と…

私が今までに読んだ本の紹介(笠原十九司編)

・笠原十九司 都留文科大学教授。南京事件についての著書が多数あり、歴史修正主義の皆さんから嫌われている「立派な」歴史学者の一人である。*1 私が持っている笠原氏の著書は以下の通りです。 「南京事件と日本人」(柏書房)、「南京事件論争史」(平凡社…