今日のしんぶん赤旗ニュース(2024年3/28~3/31日分)(副題:赤旗の連載小説『他人屋のゆうれい』の紹介ほか)

人権侵害・憲法違反の経済秘密保護法案は廃案に/田村委員長が会見
 自民党裏金疑惑ばかりでなく、こうした問題もきちんと報じろとテレビ局には言いたい。


大阪 万博工事 可燃性ガス爆発/危険な会場 直ちに中止を
万博会場 どこでもガス発生/大阪市 たつみ氏らに可能性認める/“計画中止を”要請
 問題(今回はガス爆発事故の危険性)ばかりが表面化する杜撰な万博は中止すべきでしょう。


赤旗始まりは安倍成長戦略/小林製薬「紅麹」 機能性表示食品/“腎障害が心配 毎日検査”
赤旗機能性表示食品の危険性/穀田議員 10年前に警告/SNS上で反響
小林製薬「紅麹」もアベノミクスの〝遺産〟か 規制緩和に議論波及 | 毎日新聞
紅こうじなど「機能性表示食品」始まりは安倍政権の「経済成長戦略」 トクホより緩い規制、企業には便利:東京新聞 TOKYO Web
1)機能性表示食品制度を導入したのは安倍政権
2)医薬品どころかトクホ(特定保健用食品)と比べても国のチェックが甘く、導入当時から健康被害を懸念する声があった
と言う指摘です。もはや「小林製薬の紅麹サプリで腎機能障害が発生したこと」は、「安倍による人災」といっていいのではないか。
 安倍生前ではなく、死後に問題が表面化するとは安倍も「運の強い男(?)」というべきか?。まあ、暗殺される不運には見舞われていますが。


赤旗の連載小説『他人屋のゆうれい』(王谷晶*1)が面白いらしい

小松立騎
◆「赤旗」連載の『他人屋のゆうれい』めちゃくちゃ面白い。王谷晶は筆力のある作家だと思ってはいたけど、今のところ期待以上。直木賞を取ってほしい作家の一人である。
◆「赤旗」連載小説の「他人屋のゆうれい」、最初はユーモア小説の部類かと思いきや、なんかサスペンス味を帯びてきていて展開が全く読めない。こんなにも続きが気になる新聞小説は初めてかもしれない。

 実は日刊紙はしんぶん赤旗|日本共産党しか読んでおらず、小説について無知ですが、党支持者として紹介しておきます。
 赤旗の場合「党員作家(多くは失礼ながら、商業出版社には縁が無く、世間的には無名)による労働問題、社会問題の小説」が多い気がしますが、今回の王谷氏は

王谷晶 - Wikipedia参照
1981年生まれ。
【著書】
小説
◆『あやかしリストランテ:奇妙な客人のためのアラカルト』(2015年、集英社オレンジ文庫
◆『探偵小説(ミステリー)には向かない探偵』(2016年、集英社オレンジ文庫
◆『完璧じゃない、あたしたち』(2018年、ポプラ社
◆『ババヤガの夜』(2020年、河出書房新社→2023年、河出文庫
→2021年、日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)で最終候補に選出(なお、受賞作は 坂上*2インビジブル』、櫻田智也*3『蟬かえる』)
エッセイ
◆『どうせカラダが目当てでしょ』(2019年、河出書房新社→『カラダは私の何なんだ?』に改題し、2023年、河出文庫
◆『40歳だけど大人になりたい』(2023年、平凡社

ということで商業出版もしていますね。赤旗小説も「政治、社会ネタを時に扱うテレ朝の刑事ドラマ『相棒』」のように「政治的メッセージ」が込められてる(あるいは今後込められる)のかもしれませんが、一応娯楽小説のようです。
 小生も無知なので今回、王谷氏について初めて知りました。
 氏が党支持者かどうかはともかく反共右翼ではないのでしょう。

*1:「晶」は「男性にも使う名前」ですが、インタビュー 作家 王谷晶さん|集英社 WEB文芸 RENZABURO レンザブローの写真を見るに女性のようですね。

*2:1990年生まれ。2019年に「明治大阪へぼ侍 :西南戦役遊撃壮兵実記」で松本清張賞を受賞、『へぼ侍』と改題して文藝春秋社から刊行(2021年に文春文庫)。2020年に2作目となる小説『インビジブル』(2023年に文春文庫)を刊行。戦後大阪に数年間だけ実在した「大阪市警視庁」の刑事たちの活躍を描いた同作で2021年に大藪春彦賞日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞(坂上泉 - Wikipedia参照)

*3:1977年生まれ。2013年、『サーチライトと誘蛾灯』(2017年、東京創元社→2020年、創元推理文庫)で東京創元社ミステリーズ!新人賞」を受賞。2021年、『蟬かえる』(2020年、東京創元社→2023年、創元推理文庫)で日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞(櫻田智也 - Wikipedia参照)

今日の産経ニュースほか(2024年3/26日分:維新の野望が一部挫折、大谷記者会見ほか)(追記あり)

立民・泉代表、国民民主との政策協議「ありうる」 衆院選連携の可能性も - 産経ニュース
 どちらも「昔の民主党」であるので一緒になったところで「魅力性は皆無」でしょう。
 そもそも路線の違いを理由に袂を分かったはずだし、「共産に敵対的で野党共闘に後ろ向き、自民にすり寄る国民民主」と「建前では未だ共産との共闘を否定しておらず、自民批判派のはずの立民」でどう連携するというのか。結局「大きいことはいいことだ(森永エールチョコレート)」で「政策的整合性」を無視するからこうなるわけです。


次期衆議院選挙の投票先 自民党28%、立憲民主党14% - 日本経済新聞
 「維新13%*1、れいわ5%、共産4%」には「アンチ維新、れいわ」「共産支持」として「マジかよ、日本人はアホか」「維新やれいわのようにパフォーマンスで目立って『やってる感』出せば、何の具体的成果もなくていいのか(呆)」とげんなりしますが、地道に頑張るほかはないのでしょう。
 なお、「共産4%>国民民主4%>公明3%」だそうです。勿論「日経の数字であり他社では違う可能性もある」「僅差であり誤差の可能性もある」とはいえ、公明にとってこの数値はショックでしょう。公明としては「裏金問題での対応で支持が下がった」と見なし、(所詮は出来レースでしょうが)自民への対応が「今よりは多少厳しくなる」かもしれないし、公明にとって「今の状況での解散」は不可でしょう。


大谷選手、声明発表へ 質疑応答なし、カメラ撮影も禁止 通訳の違法賭博関与疑いで - 産経ニュース
 「声明文発表だけで質疑応答無し、撮影禁止」では「大谷に後ろ暗いところがある(送金について知っていたし、借金が賭博による物とも大谷は知っていた?)」とむしろ認めたようなもんで、沈静化どころか、かえって大谷批判が強まるでしょう。こんな代物ならやらない方がましではないか。米国メディアだけでなく「大谷に甘い日本メディア」ももはや「かばえない」でしょう。
 球団もよくこんな対応を認めたもんです。
 明らかに球団は「大谷が怪しい」と思いながら、解雇は水原通訳にとどめ、「人気選手・大谷」を解雇せずに守ろうとしています。
【追記】
 記者会見をテレビで見ましたが「私は無実だ(送金は水原が無断でやった)」というだけで「ならば何故、水原通訳が大谷の口座から勝手に送金できたのか?」「不正送金防止のために、パスワードがあって第三者は簡単に送金できないのでは?(パスワードを教えてもらうなど本人の協力があれば別だが)」「ギャンブルの借金とは知らないとしても、水原への信頼からうかつにもパスワードを教えて自由に送金できるようにしていたのではないか?」等という当然の疑問への説明は無し。現時点では疑惑は解消されたとは言えないでしょう。但し、大谷が「水原の借金を知ったのは、水原の疑惑についてマスコミ(水原にインタビューしたテレビ局?)の取材があってから」「水原から直接、借金について話を聞いたのは韓国シリーズ第1戦の後のチームミーティング」(つまりごく最近知った)という言葉が出たこと(例えば大谷翔平【動画・声明全文】自身の賭博関与を否定 水原一平氏違法賭博問題で声明 | NHK | 大谷翔平参照)は収穫ではあります。マスコミ各社(特に大谷に疑いの目を向けてる社)は「この言葉が本当か」調べるのでしょう。
追記あり


<産経抄>高い授業料、裏切られた大谷選手 - 産経ニュース

 「借金の肩代わりをしてもらった」と米メディアについた噓はスーパースターの致命傷になる恐れもあった。人として、越えてはならなかった一線である。

 上にも書きましたが、大谷の記者会見は説得力に乏しく「信じて見守りたい」といえる代物ではないでしょう。現時点では「当初の水原発言(借金肩代わり)」は「本当」であり、大谷を持ち出せば、彼のご威光で全てを有耶無耶にできると思った水原が「有耶無耶にできない」上に「大谷に処罰(刑事罰や大リーグやドジャースの懲戒処分)が及ぶ」危険性に気づき「撤回した」可能性が否定できません。


<主張>大谷の釈明声明 言葉を信じて見守りたい 社説 - 産経ニュース
 何度も繰り返しますが、大谷の記者会見は説得力に乏しく「信じて見守りたい」といえる代物ではないでしょう。本来「産経を含めたマスコミ」が調査報道すべき話です。勿論調査は困難でしょうから結果として「捜査当局や大リーグの調査を見守るだけ」になるかもしれませんが、少なくとも「信じたい」はおかしい。いかに「日本人の人気選手」とはいえ随分大谷に甘い。


大阪府内6市の水道事業統合案「白紙」へ 26日の東大阪市議会で否決見通し - 産経ニュース

 東大阪市議会が26日の本会議で、水道統合の関連規約案について、大阪維新の会を除いた自民、公明、共産の各主要会派が反対にまわり、否決される公算が高まった。

 この件については無知なので何とも評価できませんが、「維新批判派の共産」だけでなく「最近は維新に迎合することが多い自公」まで反対するとは「よほど東大阪市民の批判が強い」のか。いずれにせよ「維新批判派の俺」にとって「維新の企みの挫折」は嬉しいニュースです。ネット版・赤旗でも報じるでしょうからそのときは紹介します。
 しかし「自民、公明、共産の各主要会派」ねえ。「国政最大野党の立民」の名前がない上に、最近では立民は関東、維新は関西 野田元首相、すみ分け提唱(共同) - kojitakenの日記ですからねえ。こんな「棲み分け論」に維新が応じるわけがない(維新は躊躇なく関東に候補を立てる)し、立民支持層の「士気低下(特に酷いのは大阪など関西でしょうが、関東を含む他の地域だって士気は下がるでしょう)」を助長もする。「維新に批判的な立民支持層の一部」は「共産や社民、れいわの方がましだ→立民から共産など他党の支持に切り替える」ということにもなる。
 実際

クリエネ
 維新と選挙協力すべきだと主張する野田佳彦岡田克也に聞きたい。
・維新と共有できる価値観、社会像はあるのか?
・自公が過半数を割った時、維新と連立を組む協定を結ぶのか?
・維新の政治資金運用(文書費を党に寄付させる、などの脱法的手段)について疑問を持たないのか?

イナモトリュウ
 維新と組むってのは音喜多みたいな優生思想丸出しのクズにも恭順するってことだぞ、ボンクラ野田佳彦よ。

と言う立民批判もある。
 大体、3/25のTBSラジオ森本毅郎スタンバイ」で「月曜コメンテーターの山田惠資氏(時事通信)」も指摘してましたが「維新はいざとなれば、自自公連立、自保公連立のような自維公連立に動く可能性が十分ある」「連立に動いても支持層は離れないとか、支持層が離れても十分利益があるとか思えばそう動く」でしょう。維新とは所詮その程度の「自民補完勢力」でしかない。そもそも「自民から離党した連中=維新」ですから。
 なお、この件について無知なので滅多なことは言えませんが、果たして「仮に共産が社民連等のように既に解散して、存在せず、自公、立民など他党だけで今回の成果が生まれた」かは疑問ではないか。
 いずれにせよ今回の成果について「維新批判派の共産が一定の貢献をしたこと」は確かでしょう。そうした「共産の成果」に全て目を塞いで、共産に悪口する連中(松竹伸幸id:kojitaken、リベラル21寄稿者の阿部治平、広原盛明ら)には怒りを覚えるし、心底呆れますね。
 「偉そうなことを抜かすのは共産以上の成果を上げてから言え」と言いたい。


堺市 市長肝いりの自動運転バス巡り予算審議が紛糾 減額修正見込みも「再議」の可能性? - 産経ニュース

 13日の予算審査特別委で、削減する修正案が公明、自民、創志会、共産の野党4会派などの賛成多数で可決した。
 (ボーガス注:市長が再議を求めたとしても)再議の上で修正案を可決するには3分の2以上の賛成が必要となるが、維新会派は3分の1以上。そのため、修正案は通らず、自動運転関連費2億円を含んだ原案が再提案される見込みとなり、各会派の対応に注目が集まる。

 過大評価は禁物でしょうがこちらでも「維新に一定のノーが突きつけられた」ようで嬉しいニュースです。
 まあ、再議を求めるか疑問だし、求めても応じないでしょう。
【追記】
 小生の希望に反し、再議の結果、原案通り可決されたそうで、非常に残念です。

*1:とはいえ、立民>維新であり、明らかに維新の支持は漸減傾向にあります。

今日の朝鮮・韓国ニュース(2023年3月26日分)(追記あり)

北朝鮮が他国との外交交渉の経緯を暴露する四つの理由、鉄壁の秘密主義に「混乱」?:朝日新聞GLOBE+
 筆者の牧野が根拠薄弱な憶測を垂れ流してるだけで「確かにその可能性もあるかもね(違うかもしれないけど)」程度のアホ記事です。
 特に滑稽なのが締めの

 金与正氏の談話を乱発するところに北朝鮮の焦りが透けて見える。

です。「アンチ北朝鮮のお前がそういうことにしたいだけだろ(苦笑)」ですね。


首相、北朝鮮と「私直轄で様々な働きかけを行っている」…金与正氏談話「承知している」 : 読売新聞
 つまりは北朝鮮側の談話を全面的には否定しなかったわけです。
 要するに「首脳会談へ向けて水面下交渉が始まったが、具体的な物までは決まってない」程度の話でしょう。
 金丸訪朝、小泉訪朝では「最終段階で日本側から発表」でしたが、今回、北朝鮮が動いたのは「岸田の覚悟を確認するため」だったのでしょう。この程度で腰砕けになる(今のところ談話を全否定はしておらず腰砕けとは言えないように思いますが)ようなら岸田は相手にしないということでしょう。金丸、小泉に比べ岸田は信用されてないということでしょう。
 家族会や「救う会拉致議連など拉致右翼」の反応も注目ですね。
 「具体的な物が出るまで静観する(具体的な物が出てから評価する)」と言う態度を取るのか、現時点でも「そんな交渉はするな」と岸田を非難するのか。
【追記】
「交渉無視」の北朝鮮・金与正氏談話 拉致被害者家族は「絶対諦めずに」 政府へ要望 - 産経ニュース
 「拉致は終わった問題」発言(金与正)に激怒し「水面下交渉など不要」と言うかと思いきや意外な発言です。勿論「終わった問題扱いでOK」と言う話ではなく、「水面下交渉で与正発言を撤回させ、首脳会談の場で拉致を持ち出せ」と言う話ではありますが。
【追記終わり】


北IT技術者に業務発注か 韓国籍の男、法人企業隠れみのに 神奈川県警など再逮捕へ - 産経ニュース
 当初の逮捕容疑が「北朝鮮と無関係の詐欺等」である当たり、北朝鮮側の目的は無論「制裁逃れの外貨稼ぎ」でしょうが、「日本側」の方は恐らく北朝鮮シンパでも何でも無く、「安く上がる会社を見つけたら、結果的に北朝鮮企業だった」程度の話ではないか。


北朝鮮IT労働者、日本人になりすまし受注か 警察庁が注意喚起 | 毎日新聞

 アカウント名義や報酬を受け取る口座を頻繁に変更したり、アカウント名義と報酬を受け取る口座の名義が一致していなかったりする場合に注意するよう要請。業務を発注する企業には、不自然な日本語を使うテレビ会議形式の打ち合わせに応じない相場より安い報酬で業務を募集、などを警戒するよう求めた。

 アカウント名義や報酬を受け取る口座を頻繁に変更したり、アカウント名義と報酬を受け取る口座の名義が一致していなかったりする場合は、北朝鮮云々というより「怪しい会社」でしょう。
 テレビ会議形式の打ち合わせに応じないは微妙な気がしますが、北朝鮮云々というより、これまた「本社の実態を知られたくない」怪しい会社かもしれない。
 但し不自然な日本語を使う相場より安い報酬で業務を募集はいかがなものか。「日本に帰化した外国人」なら「片言日本語」でしょうし、それだけで変に疑うわけにもいかないのではないか。「相場より安い業務」も「労賃の安い外国」の疑いはありますが、安いからと言って「北朝鮮」に直結する話ではないし、仮に問題があるとしても北朝鮮と関係なく「安かろう悪かろう(安い分、質が悪い)」「国内でのブラック労働(労働者の賃金を不当に安くしてる)」かもしれない。
 正直本当に巧妙な偽装をされたら、企業側にできることは何もないのではないか。

今日の朝鮮・韓国ニュース(2023年3月25日分)(副題:和田春樹氏が日朝問題で集会を開催ほか)(追記あり)

追記あり
 和田春樹氏や山際永三監督らと比較すると、関川夏央の自分の言論に対する無責任さに心底からうんざりする - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)で拙記事をご紹介頂きました。いつもありがとうございます。
【追記終わり】

北朝鮮の統一推進団体解散 「祖国統一民主主義戦線」 対韓国で「存在必要ない」 - 産経ニュース
 以前も別記事で触れましたが「韓国との国力の差から北朝鮮主導の統一はあり得ない」「そもそも韓国側が統一に乗り気でない」との判断の下「正式に統一路線を廃棄した」にすぎないでしょう。以前から「統一の可能性は低かった」ので、それほど大きな話では無いと思います。少なくとも「韓国敵視を強めて軍事行動」と言う話ではないでしょう。
 

リベラル21 ■短信■

 日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の国交正常化交渉が始まって33年*1になるが、依然として膠着状態が続く。こうした状況の中でどうしたらよいかと検討を続けてきた学者らのグループ「日朝国交交渉三〇年検証会議」(連絡先、和田春樹東京大学名誉教授)が、下記の要領で「“日朝関係の膠着を破る鍵とは何か”提言の集い」を開く。
 集い開催にあたり、同会議は次のように述べている。
 「日朝関係の膠着状態が続くなかで、昨年後半から日本政府岸田首相と北朝鮮当局者との間でメッセージの交換がなされ、今年2月15日、金与正労働党副部長の好意的な談話が発表されました。(ボーガス注:1990年の金丸訪朝、2002年の小泉訪朝に続く?)日朝交渉打開の第三のチャンスが到来したことに間違いありません。 
 この時にあたり日朝国交交渉三〇年検証会議では、検証作業の成果として『北朝鮮拉致問題の解決』(和田春樹編、岩波書店)を3月26日に刊行いたします。刊行にあわせて報告執筆者と寄稿者がそろって話をさせていただく会合を開きます。『拉致問題の膠着を破る鍵とは何か』を考え、解決のための緊急提言を行います。みなさまのご参加をお待ちしています」
【日時】3月27日(水)15:30-17:30
【会場】衆議院第一議員会館1階・国際会議室(15時から会館入り口で入管カードを配布)
【挨拶】参議院拉致問題特別委員会委員長*2松下新平
【報告】和田春樹*3日本テレビ報道局「日テレNEWS」の統括デスク・福澤真由美、元「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」副代表・蓮池透*4、ジャーナリスト・有田芳生*5
【発言】木宮正史*6東京大学教授ほか

 「安倍批判派」「救う会、家族会批判派」和田春樹氏が代表を務める団体が「日朝交渉について論じる集会」を開くのであれば、「内容は概ね予想がつきます」。
 意外なのは

【挨拶】参議院拉致問題特別委員会委員長・松下新平

と言う点ですね。
 松下氏は「第三次安倍内閣総務副大臣」を務めた自民党議員であり、「和田氏についてどんな人物か知った上で出席を決めたのか」が気になります。和田氏について知った上で「和田氏に賛同するかどうか」はともかく、「どんな意見であっても、和田氏も含め、幅広く意見を聞くことは重要」「仮に救う会や家族会が批判しようが出席が問題とは思わない(救う会や家族会が批判することは十分考えられる)」と腹をくくった上での出席であり、彼の出席が「岸田政権の北朝鮮外交の転換(救う会、家族会路線を否定)」であれば良いのですが果たしてどうなるか。
 しかしこうなると
中国「海外警察」の元女性幹部が秘書 参院松下新平氏側「関係ない」 - 産経ニュース2024.2.28
「両手一杯の荷物を抱えて2人で…」 松下新平参院議員と中国人秘書の‶親密写真”《公安部外事二課が詐欺容疑で書類送検》 | 文春オンライン2024.3.7号
と言う「松下批判記事」も「松下氏(北朝鮮外交宥和派?)を嫌悪する公安警察(アンチ北朝鮮?)」がネタ元で「松下潰し」が目的かもしれませんね。

*1:「金丸訪朝(1990年)からカウントして」でしょうが、はっきりそう書いて欲しい。

*2:ちなみに委員名簿 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会によれば、衆院拉致特別委員会委員長は小熊慎司(自民、みんなの党、維新、民進党希望の党、国民民主党を経て現在は立憲民主党)。和田氏が「参院拉致特別委員会委員長」松下氏だけでなく、「衆院拉致特別委員会委員長」小熊にも出席して欲しいと声をかけたが断られたのか、そもそも声をかけなかったのかが気になります。

*3:朝鮮半島関係の著書に『金日成満州抗日戦争』(1992年、平凡社)、『北朝鮮:遊撃隊国家の現在』(1998年、岩波書店)、『日朝国交交渉と緊張緩和』(編著、1999年、岩波ブックレット)、『朝鮮戦争全史』(2002年、岩波書店)、『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(2002年、彩流社)、『同時代批評:日朝関係と拉致問題 2002年9月~2005年1月』(2005年、彩流社)、『これだけは知っておきたい日本と朝鮮の一〇〇年史』(2010年、平凡社新書)、『北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書)、『慰安婦問題の解決のために』(2015年、平凡社新書)、『アジア女性基金慰安婦問題:回想と検証』(2016年、明石書店)、『米朝戦争をふせぐ:平和国家日本の責任』(2017年、 青灯社)、『韓国併合110年後の真実:条約による併合という欺瞞』(2019年、岩波ブックレット)、『朝鮮戦争70年』(共著、2020年、かもがわ出版)、『慰安婦問題の解決に何が必要か』(2020年、青灯社)、『日朝交渉30年史』(2022年、ちくま新書)等

*4:著書『13歳からの拉致問題』(2013年、かもがわ出版)、『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)等

*5:著書『歌屋・都はるみ』(1997年、文春文庫)、『テレサ・テン十年目の真実』(2007年、文春文庫)、『北朝鮮拉致問題』(2022年、集英社新書)等

*6:著書『韓国:民主化と経済発展のダイナミズム』(2003年、ちくま新書)、『国際政治のなかの韓国現代史』(2012年、山川出版社)など

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2024年3/25日分:島田洋一の巻)(追記あり)

◆島田*1ツイート

島田洋一
 飯山氏に充分勝機ありという私の当初からの「予想」通り。政界激震は近い
立民・酒井菜摘氏がやや先行 維新・金沢結衣氏、諸派・飯山陽氏が追う 東京15区補選情勢 - 産経ニュース

 当初予想されたよりは「飯山(保守党)が上位(3位)」で「都民ファ乙武(当初、最有力候補と見なされた)が飯山より下位」とは驚きです(勿論、今後、乙武巻き返しの可能性もありますが、これでは当選できるとは思えません)
 また、支持層がかぶるとみられる極右政党「参政(飯山ほど上位ではない)」と「保守党」の違いが驚きです。
 「飯山支持とはアホか」と思いますが、勿論「立民系野党共闘VS維新」が主要な闘いであり、飯山が2位以上になる可能性はまずないでしょう。

島田洋一
 内閣府が審議会メンバーとしていた、中国共産党の息のかかった反原発活動家大林ミカ氏*2。他の人事も厳しく洗うべき

 島田ツイートには「大林氏にこのように悪口する根拠」が何一つ示されておらず意味不明ですが、完全な誹謗ですね。
 実害がなければ、大林氏も何もしないでしょうが、「ウヨによる活動妨害」などの実害が出れば、島田を名誉毀損刑事告発、民事提訴することも十分あり得るでしょう。島田も呆れたバカです。恐らく島田には「大林氏にこのように悪口する」まともな根拠はないでしょう。
【追記その1】
 島田が悪口してる理由は以下の記事のようですね。但し、この程度のことが「大林氏に対する悪口」の「正当な根拠」になるとは思いませんが。そして玉木の右翼ぶりには改めて呆れます。

内閣府の再エネタスクフォース資料に中国企業の透かし 河野太郎氏「チェック体制の不備」 - 産経ニュース
 再生可能エネルギー導入に向けた規制の見直しを目指す内閣府のタスクフォースで提出された資料の一部に、中国企業の透かしが入っていたことが分かった。
 資料は22日と昨年12月25日などに開かれた「再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース」で出されたもので、タスクフォースの民間構成員が提出した。中国の電力会社「国家電網公司」の企業名やロゴが確認できるという。
 推進室が確認したところ、この民間構成員が事務局を務める財団法人「自然エネルギー財団」(東京都港区)が過去に行ったシンポジウムで、財団の関係者が登壇した際の資料をタスクフォースで使ったところ、ロゴが残っていたという。
 推進室はXで「自然エネルギー財団と中国政府・企業とは人的・資本的な関係はないとのこと。内閣府でも確認を行う」と説明した。
 国民民主党玉木雄一郎代表は23日にXで、「わが国の再エネ政策が中国の影響が及んでいる疑惑であり、見過ごすことはできない。背景を徹底調査すべきだ」と投稿。「審議会などのメンバー選定にも、ある種の(経済安全保障上の機密情報へのアクセスを官民の有資格者に限る)セキュリティー・クリアランスが必要ではないか」と指摘した。
 一連の問題は言論サイトを運営するアゴラ研究所の池田信夫所長らが指摘していた。

 それにしても「企業のロゴが入っていたこと(特定企業との癒着の疑念)」ならともかく「中国企業」だから騒いでる(日本企業や欧米企業なら騒がなかった)ようなのが何ともかんとも。
 中国企業ロゴ問題 内閣府「資料中身に中国由来ない」、大林氏の解任是非は「調べてから」 規制改革推進室の記者会見要旨(下) - 産経ニュースですが、勿論「不適切な関係があれば解任も当然」でしょうが、今の自民党政権では「李下に冠を正さず」と言いだし、不適切な関係などなくても、ウヨに迎合して不当に解任しそうなのが何ともかんとも。
【追記その2】
「誤解受け不安にさせたのは当然」中国企業ロゴ問題で辞任の大林ミカ氏、会見主なやりとり - 産経ニュース
 報道を見る限りは辞任の必要は無いと思いますし、進んで自分から辞任したわけでもないでしょう。
 河野大臣や官僚らが、ウヨの批判に腰砕けで「辞めて欲しい」と言うので「彼女を攻撃する右翼連中や、右翼に弱腰な河野ら政府側の反発を買ってまで続ける気が無くなった」ということでしょう。
【追記終わり】

島田洋一
 自民党は国民民主党と連立を組み、玉木雄一郎氏を首相にすべきだ。

 さすがに本気ではないでしょうが、島田にとって「高市早苗*3」「安倍派5人衆(萩生田*4政調会長など)」自民党内部のウヨ政治家は何故か「もはや評価に値しない」ようです。

*1:福井県立大名誉教授。救う会副会長。国家基本問題研究所評議員兼企画委員。著書『アメリカ・北朝鮮抗争史』(2003年、文春新書)、『3年後に世界が中国を破滅させる』(2020年、ビジネス社)、『アメリカ解体』(2021年、ビジネス社)、『腹黒い世界の常識』(2023年、飛鳥新社)等

*2:大林ミカ - Wikipediaによれば自然エネルギー財団事業局長。内閣府再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース」構成員

*3:第三次安倍内閣総務相自民党政調会長等を経て現在、岸田内閣経済安保等担当相

*4:第四次安倍、菅内閣文科相、岸田内閣経産相自民党政調会長など歴任

今日も「頭のおかしいバカ」kojitakenに悪口する(2024年3/24日分)

関口宏が『サンデーモーニング』を勇退。しかしここ最近の関口は本当にダメダメだった。後任の膳場貴子には期待 - kojitakenの日記

 対GDP比1%枠は1976年に三木政権が決めたものだが、弊ブログが少し前の下記記事にも書いた通り、中曽根政権時代に中曽根がレーガンにこの枠を破って防衛費を増やす口約束をしたのに対して政権ブレーンだった高坂正堯がこの政策に反対した。2人の意見が一致しなかった結果、1%をわずかに超えることで妥協したが、その後40年近く軍事費の対GDP比は1%前後でほとんど変わらなかった。

 「高坂の反対」をやたら高評価するkojitakenですが、むしろ「最大野党・社会党の反対」「社会党以外の野党(例:公明党)の反対」を重視すべきでしょう。社会党公明党を敵に回しては政権運営に支障が生じるから中曽根は妥協した。
 「高坂が反対しよう」と、社会党公明党など当時の野党が中曽根に迎合すれば、中曽根は軍拡を大々的に実施したでしょう。
 1980年代と違い、現在、「社会党の後進」社民党は見る影もなく衰退し、最大野党立民党は軍拡予算に対する批判が弱く、公明党は与党として自民の悪政に加担し「自称野党(国民民主や維新)」も自民の悪政に加担しています。この状況では「確かな野党(厳しい自民批判派)」共産党に「期待せざるを得ない」のですが、「kojitakenなど反共分子(自称・自公批判者)」が共産に不当な誹謗をすることには心底呆れます。連中は「自公批判する政党」として、何処を支持してるのか。私見では政治とは「消去法(よりましな選択)」であり「100点満点でない」として共産に不当な悪口をするのは全く馬鹿げています。


都民ファーストの会、乙武洋匡氏擁立へ 衆院東京15区補選(朝日) - kojitakenの日記
 kojitakenが嘆くように「有名タレントの乙武」を都民ファが担ぎ「自公、国民民主が相乗りの見込み」という事態(勿論現時点での最有力候補)になったのは「いつまで経っても候補を擁立しない(できない?)立民の体たらく」にあるといっていいでしょう。「チャンスを生かせない」立民には心底失望し、呆れます。
 「酒井菜摘元区議を立てる」という話が出てきたようですが、まだ正式表明ではなく「現時点では噂にすぎない」し、「共産と一本化の協議をしているか怪しい(つまり、共産に一方的に下ろすことを要求している)」「乙武支持に回るとみられる国民民主との共闘を未だに目指してる」らしいから呆れます(勿論、今の立民では共産との共闘無しで当選させられる力は無いでしょう)。そもそも「元区議(つまり区議選で落選)」で衆院選で当選できるのか?


私が大谷選手周りで特に気になるのは、大谷選手に対してネガティブな発信があると、まるで自分ごとのように怒ったり、批判したりする人々が、相当数いることである。(井戸まさえ氏のXより) - kojitakenの日記
 例は何でもいいですが「ジャニー喜多川の性加害」「宝塚歌劇団パワハラ」でも「全てのファンではなく一部にすぎない」とはいえ「当初、告発側(被害者側)を『虚偽告発ではないのか』と非難するジャニーズや宝塚のファン」はいたので「一部の大谷ファン」に限らず「ファン心理とは昔からそういうもの」であり、kojitakenらの指摘には「何を今更」感はあります。

 今回は事実関係がはっきりしないので(ボーガス注:大谷問題は)ブログ記事にはほとんど取り上げていない。

 とはいえ「記者会見で質問を禁止し、自分の言い分だけを述べて、立ち去った」大谷の対応は批判すべきではないか。
 恐らく「kojitakenが嫌ってる自民党共産党」が「何らかの問題で同様の態度」を取ったら悪口雑言でしょうし、明らかにkojitakenは「大谷に甘くないか」。


読売の政治記事によると、衆院東京15区補選について「共産は取下げの選択肢も排除していないが、立民内で浮上する国会議員について水面下で難色を示している」らしい(カタコト明朝氏のXより) - kojitakenの日記

 やはり2021年の立民代表交代なんかをやってはいけなかった*1。立民も共産もあの年の衆院選の総括*2を間違えた。悔やまれてならない。

 今更「2021年の代表選挙をやり直すことができるわけでもなく」そんな後ろ向きのことを言っても何もならないだろうと心底呆れます。問題は「今後、立民党をどう立て直すか(例えばどうやって泉を代表から下ろすかなど)」であり、立て直す展望がないのであれば立民を見限る(新党を自分で作るなり、共産、社民、れいわなど他党支持に変えるなりする)だけの話です。
 立民支持者id:kojitakenは「立て直す展望もないが、見限ることもできない」ようですが。
 なお、「泉路線を、現在、枝野(現在、立民党「つながる本部」特別参与、なお、本部長は泉)が批判せず、事実上容認してること」を考えれば果たして枝野が代表に留任したとしてもkojitakenが願望するような路線を取ったかどうかは疑問でしょう。

*1:むしろそれよりも悔やむべきは「2021年衆院選挙敗戦」を理由に枝野代表が辞任したのに「その後の参院選敗北」で泉が代表を辞めずに居座ったことでしょう。まあ、泉が代表を辞めてもまともな人間が後任代表になるか怪しいのが今の立民の体たらくですが

*2:「維新にすり寄る立民」はともかく「共産の総括(私見では「共産の総括」は①野党共闘自体は続けるべきだが、自公や維新、国民民主等の「野合批判」に「野合ではない」という反論を強める(政策のすりあわせも進める)、2)野党共闘は続ける一方で共産の独自性もアピール、③「経済面でのアピールが弱い」という批判に対応しそうしたアピールを強める(例えば共産党さんの「経済再生プラン」はすばらしいが、大事なことがひとつ足りない|松尾 匡赤旗日本共産党の財源提案の基本的考え方/大門政策委員会副委員長に聞く参照)、ではないかと思います)」の何が「kojitaken」的に間違ってるのか意味不明です。kojitakenが「自分と考えの違う人間(特に立民や共産の支持者)」に分かりやすく意見を伝える気が無い、「意見を同じくする自分の仲間(例:宮武嶺)にしか意見を伝える気しかない独善的な人間」であることがよく分かります。日常生活でもこうした独善性を発揮してるのならkojitakenの周囲も迷惑でしょう。

今日もkojitakenに悪口する(2024年3/23日分)

中曽根康弘のブレーンだった高坂正堯は、中曽根がもくろんだ「防衛費対GDP比1%枠」の撤廃に反対した。それが今では野党の政治家までもが‥‥ - kojitakenの日記
 勿論「泉立民」は岸田軍拡への批判はまるで弱い。また「れいわ山本」も批判は弱いかもしれませんが、社民党共産党は勿論軍拡批判をしてるので「野党が軒並み軍拡批判をしてない」かのような「この記事タイトル」は全く不当です。
 しかも記事本文では泉立民、れいわ山本批判ばかりで、共産、社民に全く触れないから呆れます。
 あげく「そんな野党の体たらくの中で、俺は軍拡批判をしてる」と自画自賛だから「何処まで思い上がってるのか?」と心底呆れます。

 いつの間にか権威主義が蔓延するようになって今に至る。自民や共産はもちろんのこと、立民の支持層でも権威主義者が多数を占めるように私には思われる。

 「権威主義」とは「意味不明」ですが、どうも「俺(kojitaken)の価値観ではこれらの党(自民、立民、共産)は支持できない(例えば自民の場合、裏金疑惑、立民の場合、「自民補完勢力」維新や国民民主にすり寄る態度)、しかし支持してる連中がいる。連中は党を絶対的権威として盲従する権威主義者に違いない」という認識のようですが「はあ?」ですね。
 そもそも「kojitakenの価値観では支持できない政党を支持する=その政党を絶対的権威として盲従する権威主義者」というのはkojitakenの勝手な決めつけにすぎない。
 多くの場合
1)kojitakenが問題だと思ってる問題を何ら問題だと思ってない(共産支持の俺の場合はこれです)
2)問題だと思ってるが、その党を支持することで自らが利益を得られる(例えば政権与党・自民党による空港、高速道路、新幹線等の建設)ので、あえて問題にしない
のどちらかでしょう。 
 仮に「kojitakenの批判(kojitakenが問題視する物は確かに問題であり、にもかかわらずその政党を支持してる連中は不適切)が正しい」としても、1)は「問題だと思わない認識の歪み」、2)は「自分さえ良ければ他人はどうでもいいという利己主義」ではあるでしょうが「権威主義による盲従」ではない。
 どの党の支持者(党員、後援会員、サポーターなど)もほとんどの人間は「支持政党は絶対的権威」などとは全く思ってないでしょう。
 というか、「俺の支持できないものを支持するなんて権威盲従に違いない」なんて決め付けの方が「自己の価値観を絶対的に正しい」とする「自己の権威主義」でしょう。
 なお、1)の「認識の歪み」は何も政党支持に限った話ではない。「DV夫の妻への愛」「虐待親の子への愛」(主観的にはどちらも愛だが客観的には虐待)なども「認識の歪み」の一例でしょう。

弊ブログのモットーを一つ考えてみた。
 「専門知には敬意を払え、権力からは自由であれ。」

 「専門知(専門家)」も「悪しき権威」として振る舞う危険性があることは例えばテレビドラマにもなった小説「白い巨塔」が描いた「大学医学部」等で明白でしょうが「専門知(専門家)=反権力」とでも思ってるらしいkojitakenのアホさには呆れます。
 またコメント欄で指摘がありますが、自分の考えに近い専門家(例:共産に悪口する中北*1中央大学教授など)ならともかく、「松尾匡*2(れいわ支持者、立命館大教授)に対して悪口するアンチれいわのkojitaken(例えば松尾匡 カテゴリーの記事一覧 - kojitakenの日記参照))」が専門家一般に対して敬意を持っているようではとても見えません。
 以下の「共産支持の学者達」に対しても「反共のkojitaken」が果たして敬意があるかどうか?。「松竹に同調してる内田樹」など一部を除き、「党盲従分子」とバカにしてるのではないか。

新春対談/同志社大学教授 岡野八代さん/日本共産党委員長 志位和夫さん2021.1.1
新春対談/東京大学教授 本田由紀さん/日本共産党委員長 志位和夫さん2022.1.1

「共産党躍進に期待します」/各界著名53氏メッセージ参照
◆安斎育郎*3立命館大学名誉教授)
内田樹*4神戸女学院大学名誉教授)
◆甲斐道太郎*5大阪市立大学名誉教授)
◆清末愛砂*6室蘭工業大学教授)
◆鈴木宣弘*7東京大学教授)
◆堀尾輝久*8東京大学名誉教授)
◆本間愼(元フェリス女学院大学長、東京農工大学名誉教授)

代表世話人 | 全国革新懇*9参照
◆五十嵐仁*10(法政大学名誉教授)
石川康*11神戸女学院大学名誉教授)
◆纐纈厚*12山口大学名誉教授)
小林節*13(慶応大学名誉教授)
◆小林武*14沖縄大学客員教授
◆小松泰信*15岡山大学名誉教授)
桜田照雄*16阪南大学教授)
◆冨田宏治*17関西学院大学教授)
◆浜矩子*18同志社大学大学院教授)
◆牧野富夫*19日本大学名誉教授)

 まあkojitakenにとって「他人の専門家非難」は「専門家に敬意がない」、「自分の専門家非難(例えば松尾匡氏への非難)」は「権力(専門家)からの自由」なのでしょう。何ともご都合主義な男です。

*1:著書『現代日本の政党デモクラシー』(2012年、岩波新書)、『自民党』(2017年、中公新書)、『自公政権とは何か』(2019年、ちくま新書)、『日本共産党』(2022年、中公新書)等

*2:著書『セイ法則体系』(1996年、九州大学出版会)、『近代の復権』(2001年、晃洋書房)、『「はだかの王様」の経済学』(2008年、東洋経済新報社)、『新しい左翼入門』(2012年、講談社現代新書)、『ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼』(2014年、PHP新書)、『これからのマルクス経済学入門』(共著、2016年、筑摩選書)、『自由のジレンマを解く』(2016年、PHP新書)、『左翼の逆襲』(2020年、講談社現代新書)、『コロナショック・ドクトリン』(2022年、論創社)等

*3:著書『福島原発事故』(2011年、かもがわ出版)、『原発と環境』(2012年、かもがわ出版)など

*4:著書『寝ながら学べる構造主義』(2002年、文春新書)、『ラカンによるレヴィナス』、『レヴィナスと愛の現象学』(以上、2011年、文春文庫)等

*5:著書『土地所有権の近代化』 (1967年、有斐閣)、『不動産法の現代的展開』(1986年、法律文化社)など

*6:著書『ペンとミシンとヴァイオリン:アフガン難民の抵抗と民主化への道』(2020年、寿郎社

*7:著書『食の戦争』(2013年、文春新書)、『農業消滅』(2021年、平凡社新書)等

*8:著書『教育入門』(1989年、岩波新書)、『現代教育の思想と構造』(1992年、岩波同時代ライブラリー)、『現代社会と教育』(1997年、岩波新書)など

*9:志位議長、田村委員長が代表世話人に名を連ねる共産党の友好団体

*10:著書『一目でわかる小選挙区比例代表並立制』(1993年、労働旬報社)、『保守政治リストラ戦略』(1995年、新日本出版社)、『徹底検証・政治改革神話』(1997年、労働旬報社)、『政党政治労働組合運動』(1998年、御茶の水書房)、『戦後政治の実像』(2003年、小学館)、『この目で見てきた世界のレイバー・アーカイヴス』(2004年、法律文化社)、『活憲』(2005年、山吹書店)、『労働政策』(2008年、日本経済評論社)、『労働再規制』(2008年、ちくま新書)、『対決 安倍政権:暴走阻止のために』(2015年、学習の友社)、『活路は共闘にあり』(2017年、学習の友社)、『打倒安倍政権:9条改憲阻止のために』(2018年、学習の友社)など。個人ブログ五十嵐仁の転成仁語:SSブログ

*11:著書『現代を探究する経済学』(2004年、新日本出版社)、『いまこそ、憲法どおりの日本をつくろう! 政治を変えるのは、あなたです。』(2007年、日本機関紙出版センター)、『覇権なき世界を求めて』(2008年、新日本出版社)、『人間の復興か、資本の論理か:3・11後の日本』(2011年、自治体研究社)、『マルクスのかじり方』(2011年、新日本出版社)、『橋下「日本維新の会」がやりたいこと:何のための国政進出?』(2012年、新日本出版社)、『「おこぼれ経済」という神話』(2014年、新日本出版社)、『社会のしくみのかじり方』(2015年、新日本出版社)など。個人サイトはげしく学び はげしく遊ぶ-石川康宏研究室

*12:著書『日本海軍の終戦工作:アジア太平洋戦争の再検証』(1996年、中公新書)、『検証・新ガイドライン安保体制』(1998年、インパクト出版会)、『日本陸軍の総力戦政策』(1999年、大学教育出版)、『侵略戦争:歴史事実と歴史認識』(1999年、ちくま新書)、『有事法制とは何か』(2002年、インパクト出版会)、『有事体制論』(2004年、インパクト出版会)、『文民統制自衛隊はどこへ行くのか』(2005年、岩波書店)、『戦争と平和政治学』(2005年、北樹出版)、『監視社会の未来:共謀罪・国民保護法と戦時動員体制』(2007年、小学館)、『憲兵政治:監視と恫喝の時代』(2008年、新日本出版社)、『私たちの戦争責任』(2009年、凱風社)、『「日本は支那をみくびりたり」:日中戦争とは何だったのか』(2009年、同時代社)、『田中義一:総力戦国家の先導者』(2009年、芙蓉書房出版)、『侵略戦争と総力戦』(2011年、社会評論社)、『領土問題と歴史認識:なぜ、日中韓は手をつなげないのか』(2012年、スペース伽耶)、『日本降伏:迷走する戦争指導の果てに』(2013年、日本評論社)、『日本はなぜ戦争をやめられなかったのか:中心軸なき国家の矛盾』(2013年、社会評論社)、『反「安倍式積極的平和主義」論』(2014年、凱風社)、『集団的自衛権容認の深層』(2015年、日本評論社)、『暴走する自衛隊』(2016年、ちくま新書)、『逆走する安倍政治』(2016年、日本評論社)、『権力者たちの罠:共謀罪自衛隊・安倍政権』(2017年、社会評論社)、『増補版・総力戦体制研究:日本陸軍国家総動員構想』(2018年、社会評論社)、『戦争と敗北:昭和軍拡史の真相』(2019年、新日本出版社)、『自衛隊加憲論とは何か:日米同盟の深化と文民統制の崩壊の果てに』(2019年、日本機関紙出版センター)、『日本政治史研究の諸相:総力戦・植民地・政軍関係』(2019年、明治大学出版会)、『崩れゆく文民統制』(2019年、緑風出版)、『戦争と弾圧:三・一五事件と特高課長・纐纈弥三の軌跡』(2020年、新日本出版社)、『重い扉の向こうに:歴史和解と戦前回帰の相克』(2020年、緑風出版)、『ロシアのウクライナ侵略と日本の安全保障』(2022年、日本機関紙出版センター)、『リベラリズムはどこへ行ったか』(2022年、緑風出版)、『「戦争をする国」日本と反戦・護憲運動のこれから』(2023年、日本機関紙出版センター)、『日本の武器生産と武器輸出:一八七四~一九六二』(2023年、緑風出版)、『ウクライナ停戦と私たち』(2024年、緑風出版)など

*13:著書『白熱講義! 日本国憲法改正』(2013年、ベスト新書)、『白熱講義!集団的自衛権』(2014年、ベスト新書)、『安倍「壊憲」を撃つ』(佐高信氏との共著、2015年、平凡社)、『「憲法改正」の真実』(樋口陽一東大名誉教授との共著、2016年、集英社新書)、『なぜ憲法学者が「野党共闘」を呼びかけるのか』(2016年、新日本出版社)、『小林節憲法改正試案』(2016年、宝島社新書) 、『ここがおかしい! 小林節が壊憲政治を斬る! 』(2017年、七つ森書館)など

*14:著書『現代スイス憲法』(1989年、法律文化社)、『地方自治憲法学』(2001年、晃洋書房)、『人権保障の憲法論』(2002年、晃洋書房)、『憲法判例論』(2002年、三省堂)、『憲法と国際人権を学ぶ』(2003年、晃洋書房)、『早わかり日本国憲法』(2005年、かもがわブックレット)、『いま憲法「改正」と人権を考える』(2005年、部落問題研究所)、『憲法「改正」と地方自治』(2006年、自治体研究社)、『平和的生存権の弁証』(2006年、日本評論社)、『沖縄が問う平和的生存権』(2020年、学習の友社)、『沖縄憲法史考』(2020年、日本評論社)、『平和的生存権の展開』(2021年、日本評論社)など

*15:著書『非敗の思想と農ある世界』(2009年、大学教育出版)、『隠れ共産党宣言』(2018年、新日本出版社)、『農ある世界と地方の眼力』(2018年、大学教育出版)、『共産党入党宣言』(2020年、新日本出版社

*16:著書『取り戻した9億円:相互信金出資金返還訴訟の記録』(2013年、文理閣)、『「カジノで地域経済再生」の幻想』(2015年、自治体研究社)

*17:著書『丸山真男』(2001年、関西学院大学出版会)、『核兵器禁止条約の意義と課題』(2017年、かもがわ出版)、『人間の尊厳を築く反核運動』(2019年、学習の友社)、『維新政治の本質:組織化されたポピュリズムの虚像と実像』(2022年、あけび書房)等

*18:著書『経済は地球をまわる』(2001年、ちくまプリマーブックス)、『ユーロランドの経済学』(2001年、PHP新書)、『グローバル恐慌』(2009年、岩波新書)、『スラム化する日本経済』(2009年、講談社+α新書)、『死に至る地球経済』(2010年、岩波ブックレット)、『ユニクロ型デフレと国家破産』(2010年、文春新書)、『恐慌の歴史』(2011年、宝島社新書)、『「通貨」を知れば世界が読める』(2011年、PHPビジネス新書)、『中国経済あやうい本質』(2012年、集英社新書)、『「通貨」はこれからどうなるのか』(2012年、PHPビジネス新書)、『新・国富論』(2012年、文春新書)、『新・通貨戦争』(2013年、朝日新書)、『超入門・グローバル経済』(2013年、NHK出版新書)、『円安幻想』(2013年、PHPビジネス新書)、『地球経済のまわり方』(2014年、ちくまプリマー新書)、『国民なき経済成長:脱・アホノミクスのすすめ』(2015年、角川新書)、『アホノミクス完全崩壊に備えよ』(2016年、角川新書)、、『どアホノミクスの断末魔』(2017年、角川新書)、『これでも「アベ」と心中しますか?:国民の9割を不幸にする安倍政治の落第通信簿』(2017年、廣済堂新書)、 『窒息死に向かう日本経済』(2018年、角川新書)、『「通貨」の正体』(2019年、集英社新書)、『強欲「奴隷国家」からの脱却』(2020年、講談社+α新書)、『「共に生きる」ための経済学』(2020年、平凡社新書)等

*19:著書『産業空洞化時代の労働運動』(1987年、青木書店)、『日本的労資関係の変貌』(編著、1991年、大月書店)、『日本型企業社会の神話』(1993年、新日本出版社)、『ものづくり中小企業の可能性』(1998年、新日本出版社)、『大競争時代の賃金体系』(1999年、学習の友ブックレット)、『「日本的経営」の崩壊とホワイトカラー』(1999年、新日本出版社)、『構造改革は国民をどこへ導くか』(2003年、新日本出版社)、『労働ビッグバン』(編著、2007年、新日本出版社)、『“小さな政府”論とはなにか』(2007年、公人の友社)、『アベノミクス崩壊』(編著、2016年、新日本出版社)、『検証・テレワーク』(編著、2021年、学習の友社)など