「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年4/8分:荒木和博の巻)

北朝鮮の外国人拉致
北朝鮮の外国人拉致(R3.4.7) - YouTube
 6分10秒程度の動画です。馬鹿馬鹿しいですね。「外国人の拉致被害者救出」などをやってる余裕はないでしょう。
 ぶっちゃけ「日本人拉致被害者救出」だけで「2002年の小泉訪朝から18年に及ぶ拉致敗戦」であり、「精神的に一杯一杯」であり、外国政府に頼まれてもないし、解決の可能性が高いわけでもないのに、「外国人拉致」まで手なんか出したら収拾が付かなくなります。「外国人拉致」については外国政府に任せれば良い話です。俺は拉致に限らず「日本政府は基本的に日本人(それプラスせいぜい日本在住の外国人)のことだけやれば良い」「外国人(特に日本国外の外国人)のことは外国政府がやればいい」という「自国民中心主義」「身内優先主義」の考えです。
 まあ、荒木ら救う会の場合、日朝国交正常化を妨害するために「収拾をつかなくするため」ために外国人拉致に手を出すわけですが。
 これが「北朝鮮拉致問題」以外なら荒木等は絶対に「日本人だけ助けても意味が無い」などとは言わず、外国人の人権のことなど興味は持たないでしょう。
 それでも「本当の外国人拉致オンリー」ならまだいい。救う会は「スネドン君拉致疑惑」などという明らかなデマ(外国人の特定失踪者)を垂れ流すのだから呆れます。
 スネドン君の失踪は「小泉訪朝後」、失踪場所は「中国雲南省」だから北朝鮮拉致の可能性はほとんどありません。そもそも「日本人の特定失踪者」と同じで、スネドン君失踪を北朝鮮拉致認定するまともな根拠は何一つありません。だから米国国務省も自国民であるスネドン君の失踪を北朝鮮拉致認定なんかしない。
 さて外国人の拉致というと例えば「曽我夫妻が目撃したルーマニア人女性(これは荒木等のデマと違い信用できる話です)」がいますが、ルーマニアは小泉訪朝のような「拉致被害者帰国」の成果は上げていません。そのことを考えれば家族会は大いに小泉氏に感謝すべきでしょうに、罵倒してやる気をなくさせるのだから呆れます。
 まあ、ある意味外国政府が成果を上げないのは「当然」でしょう。「小泉訪朝」の方がむしろ「奇跡」「僥倖」です。我々日本人の多くにとって「拉致被害者のこと」など「家族でも知人、友人でもない赤の他人」でどうでも良いのと同様、ルーマニア人大多数にとっても「拉致被害者」など赤の他人でどうでも良い。そして日本においても「家族会の思い上がった態度」や「家族会を自らの右翼運動に利用しようとする救う会」に対する反発から、今や「拉致被害者なんて赤の他人。赤の他人のことなんかどうでも良いよ」「そんなことより例えばコロナ不況の方が、外食産業や観光産業で働く俺にとって深刻な問題だ(いわゆる拉致の風化、拉致敗戦)」になってしまったわけです。


大屋敷正行さんが失踪した沼津市大瀬崎「現地了解」(R3.4.7): 荒木和博BLOG
 6分20秒程度の動画です。正直、途中で馬鹿馬鹿しくなって見るのを辞めました。

 地元沼津の小澤隆市議にもご一緒していただきました。

 荒木の与太に付き合うのだから相当の非常識極右でしょうね。


沼津市大瀬崎 大屋敷正行さん失踪現場ライブ(R03.4.7): 荒木和博BLOG
 10分20秒程度の動画です。

 昭和44年(1969)7月にキャンプに来た東京の高校生、大屋敷正行さんはここ沼津市大瀬崎のキャンプ場で失踪しました。令和3年4月7日、その現場でのライブです。

という動画説明文だけで見る気が失せます。実際、見る価値はありませんが。
 どこの世界に「不特定多数の人間が沢山居るキャンプ場」で拉致する工作員が居るのか。何か犯罪に巻き込まれたのだとしても「チンピラとケンカになって殺されて遺体が見つからない」のような「偶発的犯行」でしょうね。もちろん事故や自発的失踪でないという保証もないですが。
 そして、この失踪場所が「当時のままの訳」もない。1969年に失踪した場所について令和3年(2012年)、つまり40年以上も経ってから「探偵ごっこ」なんかしたってわかることがあるわけもない。例えば

松川事件三鷹事件(1949年)
三億円事件(1968年)
朝日新聞阪神支局襲撃事件(1987年)
◆小説『悪魔の詩』翻訳者殺人事件(五十嵐一・筑波大助教授殺害事件、1991年)
◆国松警察庁長官狙撃事件(1995年)
◆世田谷一家殺人事件(2000年)
◆『餃子の王将』社長射殺事件(2003年)

などといった「未解決事件(未解決事件 - Wikipedia参照)」の現場を今調査して何か分かるのか。わかるわけがない。

今日の産経ニュース(2021年4月8日分)

櫻井よしこ氏「男系男子維持」 皇位継承有識者会議が意見聴取 - 産経ニュース

 ヒアリングでは、櫻井氏が男系男子のみに皇位継承を認める現行制度について「これを守っていくことが皇室に対する国民の求心力を維持する方法だ」と主張し、八木、新田両氏も男系男子のみに皇位継承を認めるべきとした。笠原氏は男系女子の継承も認めるべきとしたが、皇位継承順位は男系男子を優先すべきとの見解を示した。
 (ボーガス注:竹田恒泰など)旧宮家の男系男子に関しては、岩井氏を除く4氏が皇籍取得を認めるべきとした。櫻井氏は「最も現実的な方法だ*1」として(ボーガス注:皇族に復帰した『旧宮家の男系男子』と天皇家の)養子縁組を主張。新田氏は養子縁組と皇籍復帰のいずれも認める考えを示した。

 さすがに「女帝反対派の右翼に対するガス抜きにすぎない」「むしろ本筋は元朝日新聞編集委員、皇室問題ライターの岩井克己氏*2、慶応大の笠原英彦*3教授など非極右・女帝容認論者」とは思いますが「女帝絶対反対の非常識極右」櫻井よしこ*4八木秀次*5新田均*6から意見聴取とは心底呆れます。


自民・森山国対委員長 解散・総選挙「分かっているのは菅首相一人」 - 産経ニュース

 正直まともな常識があったら「宮城、大阪、兵庫でまん防(まん延防止重点措置)」「東京でも近々まん防の予定」「神奈川、埼玉、千葉も東京の後追いでまん防の可能性あり」と言う状況で「解散」なんてことは口にしないでしょう。心底呆れます。


【産経抄】4月8日 - 産経ニュース

 石井ふく子さん*7がプロデューサーを務める「東芝日曜劇場」は、長らくTBSの名物番組だった。脚本家の橋田壽賀子さんは、昭和39年に放送された「愛と死をみつめて」で独り立ちを果たせた、と回想している。5年後に放映が始まった国民的アニメ「サザエさん」も東芝がCM提供*8してきた。

 という書き出しで分かるように今日の話は「見る影もない経営危機の東芝」です。
 しかし、昔はよくあった一社提供(例:産経が紹介する東芝日曜劇場東芝一社提供の昔のサザエさん)も全く無くなりましたね。
 例えばTBS『水戸黄門大岡越前ナショナル劇場パナソニックドラマシアター)』(松下電器)、『世界・ふしぎ発見!』(日立製作所*9)、フジテレビ『世界名作劇場』(カルピスやハウス)などが昔は一社提供でした。

【参考】

日曜劇場 - Wikipedia
 1956年12月に放送を開始した、60年以上の長い歴史を持つ民放ドラマ番組枠である。
 放送開始当初より2002年9月までは東芝の一社提供であり、『東芝日曜劇場』の名称で放送されていた。
 放送開始当時は一話完結ものの単発ドラマを放映していたが、1993年4月より連続ドラマの放送枠に移行した。

【参考終わり】


【正論モーニング】夫婦別姓めぐる欺瞞 「少子化対策に有効」は疑うべき - 産経ニュース
 正直な話「同姓を理由に結婚を躊躇するケース(特に一人っ子の場合)」は当然有るでしょうが、それが「少子化助長にどの程度の影響があるか(特に非正規雇用の増加による生活不安、育児にかかる費用の問題など他の問題と比べて)」といえば「???」ではあるでしょう。
 とはいえ、こうした主張はもちろん「別姓主張」のメインの主張では無く、こんな所に噛みつく産経も「何だかなあ」ではあります。

*1:『どこが現実的なんだ?』と心底呆れます。

*2:著書『天皇家の宿題』(2006年、朝日新書)、『皇室一五〇年史』(共著、2015年、ちくま新書)、『宮中取材余話 皇室の風』(2018年、講談社

*3:著書『天皇親政』(1995年、中公新書)、『天皇と官僚』(1998年、PHP新書)、『女帝誕生』(2003年、新潮社)、『明治天皇』(2006年、中公新書)、『象徴天皇制皇位継承』(2008年、ちくま新書)、『新・皇室論』(2013年、芦書房)、『皇室がなくなる日』(2017年、新潮選書)、『歴代天皇総覧(増補版)』(2021年、中公新書)など

*4:国家基本問題研究所理事長。著書『「女系天皇論」の大罪』(八木秀次との共著、2006年、PHP研究所)、『皇位継承の危機いまだ去らず』(共著、2009年、扶桑社新書)など

*5:日本教育再生機構理事長。麗澤大教授。著書『「女性天皇容認論」を排す』(2004年、清流出版)、『本当に女帝を認めてもいいのか』(2005年、洋泉社新書y)、『日本人なら知っておきたい!Q&Aで分かる天皇制度』(2006年、扶桑社)、『皇統保守』(共著、2008年、PHP研究所)など

*6:皇學館大教授。著書『皇位の継承』(2018年、明成社)など

*7:TBSドラマ『肝っ玉かあさん』(平岩弓枝脚本、1968~1972年まで3シリーズを放送)、『ありがとう』(平岩弓枝脚本、1970~1975年まで4シリーズを放送)、『渡る世間は鬼ばかり』(橋田壽賀子脚本、1990~2011年まで断続的に10シリーズを放送。また2012~2018年まで「単発の2時間スペシャルドラマ」などとして放送)などのプロデューサーとして知られる(石井ふく子 - Wikipedia参照)

*8:正確には「東芝が一社提供」ですね。なお、今のサザエさんは既に一社提供ではありません

*9:日立 世界・ふしぎ発見! - Wikipediaによれば1997年10月以降は「日立製作所一社提供」から「日立グループ各社の提供」に移行

高世仁に突っ込む(2021年4/8日分)(追記あり)

さわやかな映画「ブータン 山の教室」 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 「若い教員ウゲンは、ある日教官に呼び出され、ブータンで最も僻地にあるルナナ村の学校に行くように伝えられる。」
 「「オーストラリアに行きミュージシャンになりたい」という夢を抱きながらも、渋々ルナナ村に行くことに。」
 「電気もトイレットペーパーもない土地での生活に不安を拭えなかったウゲンだが、村の人々と過ごすうちに自分の居場所を見つけていく。」(上映案内より)
 ウゲンは首都ティンプーに住むシティボーイで、(中略)電気もない標高4800mの村に着くなり、ここではやっていけないと村長に泣きつく始末。
 ブータンは「世界で一番幸福な国」を標榜するが、近年は外国との交流が増え、いわゆる「近代化」の波が押し寄せる。若者たちは農村を離れ都会へ、都会の若者は外国へとあこがれを募らせる。
 英語教育が徹底していて、英会話に堪能な若者が多いことも、海外移住熱を高めることになっているのだろう。
 ある日、ティンプーの友人から手紙が届き、申請していたオーストラリアのビザがOKになったとの知らせ。子どもたちと村人全員に見送られて村を離れたウゲンだったが・・・というエンディングだ。
 ウゲンが村を去ることを村長に伝えるシーン。
 いつまた戻って来てくれますかと尋ねる村長に、外国に行くからもう戻れないとウゲン。すると村長が深いまなざしでこう言う。
 「この国は世界で一番幸せな国だと言われているそうです。それなのに、先生のように国の未来を担う人々が幸せを求めて外国に行くんですね」。

 つまりは「幸せの国ブータン」なんてのは嘘だと言うことです。
 以前も「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2/22分:高世仁の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり) - bogus-simotukareのブログ
「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年3/27分:高世仁の巻)(追記あり) - bogus-simotukareのブログブータンを持ち上げる高世記事
幸福度ランキングでブータンは? - 高世仁の「諸悪莫作」日記幸せランキングで低迷するブータン - 高世仁の「諸悪莫作」日記を批判し、「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年3/27分:高世仁の巻)(追記あり) - bogus-simotukareのブログコメント欄ではid:Bill_McCrearyさんに「ボーガス氏の高世批判に同感する」と言う趣旨の「好意的コメント」を頂きましたが。
 まあ、都会に住む日本人や欧米人は「田舎(あるいは発展途上国)への憧れ(貧乏だが自然が豊かで、人々は純朴?)」を持つ人も居るのでしょうが、そんなもんは「非現実的な憧れ」でしかない。
 高世だってこんなこと言ったって「郷里の山形に帰らない」わけですからね。「東京23区では無く郊外」とは言え高世は東京に住んでるわけです。高世には「ブータン万歳、田舎万歳するのなら、とっとと山形に帰れよ!」と言いたい。
 この点、高畑勲の『おもひでぽろぽろ』なんかは

おもひでぽろぽろ - Wikipedia
 1982年の夏。27歳になるOL岡島タエ子(CV:今井美樹)は、勤務先で休暇を取得。姉・ナナ子(CV:山下容莉枝)の夫の親類宅に2度目の滞在をさせてもらうことになった。
 次第にタエ子は農家の人々の暮らしに強い魅力を感じるようになる。
 そんなタエ子の心境を見抜いたトシオの祖母は、トシオ(CV:柳葉敏郎)と結婚してこちらへの永住を思わせる発言をする。しかし、タエ子の気持ちは所詮「都会育ちの人が田舎暮らしに憧れている」だけに過ぎず、時として重労働にもなる農家の仕事に、遊び感覚で来ているだけの自分が到底務まるわけがないと悩み、思わず家を飛び出してしまった。そこへ畑から帰る途中、雨の中泣いているタエ子と偶然居合わせたトシオは、自分が農業を始めた経緯を話し、「祖母の言ったことなど気にする必要はないし、万が一そうなってもタエ子はタエ子のペースとやり方でやって行けばいいし、無理ならば素直に辞めたっていいんだ」と優しく励ましてくれた。トシオの言葉に勇気をもらったタエ子は、彼の明るくまっすぐなところに少しずつ惹かれ始めていた。

ということで「ある種の誠実さ」を感じますね。娯楽映画である以上、高畑も「曖昧な形でごまかしてしまった」気もしますが、彼は「都会で傷ついた主人公が田舎でいやされる」という形で話を始めながらも、「単純な田舎美化」オンリーで話を進めることには恐らく抵抗があったのでしょう。一方で高世が紹介するこのブータン映画には「単純な田舎美化」を感じますね。

この国は世界で一番幸せな国だと言われているそうです。それなのに、先生のように国の未来を担う人々が幸せを求めて外国に行くんですね」。

というのはおそらく、高世の口ぶりから考えて「その言葉に心動かされたウゲンが村に残る」などという「お涙頂戴の結末」でしょう。おそらく

「国民が海外移住したがるなんてどこが『幸せの国』だ!。『幸せの国』なんてデマ宣伝するブータン政府が私は憎い。許せない。そして、村長でありながら、そんな状況をどうにもできない自分の無力さが恥ずかしい」

と言う意味合いの村長発言では無いでしょう。
 俺に言わせれば「マジで馬鹿馬鹿しい」。本当に残って欲しいなら、村長もこんなけんか腰の物言いはしないでしょう。「先生にも色々ご事情はあるだろうが、村のために是非残って欲しい。我々に出来ることなら何でもします」などというでしょう。こんなけんか腰の物言いをすれば「俺はブータンが世界で一番幸せだなんて思ってない!。豪州の方が余程幸せだと思ってる」「どこに住もうと俺の勝手だ!」「あんた、何様だ!」という反発をされかねません。でも、まあこういう映画を見て感動する人も居るんでしょうね(例:高世)。俺は「馬鹿馬鹿しくて呆れる」と思いますが。

 ストーリーはしごく単純だ。それがかえって、「幸せって何ですか」というテーマを観るものにストレートに訴えてくる

 どうせ「貧乏でもブータンは自然が豊かで、人間は純朴。本当の幸せとは物質的豊かさとは違う」という寝言でしょう。
 もちろん「物質的に豊か」でも「家族が不仲」だったりすれば不幸ではある。そう言う意味で「精神的な豊かさ」も大事ですが、それは「物質的豊かさはどうでもいい」と言う話ではないし、ましてや「ブータンの田舎生活を美化する」なんて論外でしょう。
 そんなんは「本当の貧乏」を知らない人間の寝言では無いか。いや俺も幸いにして「今まで深刻な貧乏を経験してない」のですがそう思います。
 そんなにブータンが素晴らしいと思うのなら、高世は移住しろ、二度と日本に帰ってくるな、ブータンの土になれという話です。

 政府が国会に提出している出入国管理法(入管法)の改正案は「改悪」だとして、弁護士などの有志が4月7日、東京・霞が関で記者会見を開いて、政府案の廃案をもとめるアピールをおこなった。

として外国人の人権を重視する人権派ぶる高世ですが「弁護士の方々などはともかく」、高世については「朝鮮学校無償化除外という外国人差別を正当化したクズがふざけるな!。とっとと山形に帰れ!」と言いたい。

【追記】
 まあ、コメ欄で指摘があるように「僻地を舞台にした感動もの」というのはあります。

◆小豆島を舞台にした映画『二十四の瞳』(1954年)
灯台守の生活を描いた映画『喜びも悲しみも幾歳月』(1956年)
◆先日、亡くなった「田中邦衛」が出演していたフジテレビ「北の国から」(連続ドラマとしては1981~1982年。その後、2時間程度のスペシャルドラマとして1983~2002年まで8本放送)
◆「北の国から」の米国版と言って良いフジテレビ『オレゴンから愛』(連続ドラマとしては1984年。その後、2時間程度のスペシャルドラマも放送)
◆沖縄の離島で僻地医療に携わる医師(吉岡秀隆主演)が主人公のフジテレビ『Dr.コトー診療所』(2003年)

なんかがそうです。で、「高世記事に悪口した」俺も実はそういう「お涙頂戴が割と好き」ですがただし所詮「お涙頂戴は都合のいいフィクション」でしかない。

「幸せって何ですか」というテーマを観るものにストレートに訴えてくる

なんて、高世が言うようなご大層な話では全くない。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年4/8分:島田洋一の巻)

島田洋一
 ソ連は(ボーガス注:1915年のロシア革命から1991年のソ連崩壊まで)74年で滅びた。中国共産党帝国は今年、(ボーガス注:1949年の建国から)誕生から72年目。ソ連より長生きさせないという文明側の意志がまず重要だ。

 「天皇制は維持された」とはいえ、大日本帝国は「明治維新*1(1868年)から終戦(1945年)まで77年*2で滅びた(天皇主権国家国家神道国家から、民主国家、政教分離国家への変化)」といったら「戦前礼賛ウヨの一人」島田が何というのか、気になるところです(苦笑)。
 いずれにせよ「中国共産党」が下野することは当面考えられないことですね。旧ソ連は末期は経済がズタボロでしたが、現在の中国はそうではないですしね。

島田洋一
 「喉が渇いた」と氷の入った処理水をグッと飲んで「うまい!」と発するくらいでなければならない。私ならそうする。

 麻生の「飲んでも大丈夫」や中国外務省報道官の「それなら飲んで欲しい(もちろん皮肉)」に対する島田のこの非常識ツイートには心底呆れますね。

島田洋一
 無害な処理水を危険なごとく言い立てる韓国や中国のデマに低姿勢で臨むと、相手はかさにかかり、事態を悪化させるだけ。

 汚染水排出については、1)日本国内にも批判があることや、2)台湾の蔡英文政権(ちなみに蔡は脱原発派)も中韓と同様に「懸念」を表明していることを完全無視する辺り島田らしいデタラメさです。
 「台湾は親日国で反日の中国、韓国とは違う」「中国、韓国による汚染水排出批判は反日による言いがかり」とするためにそうした汚い真似をするわけです。
 なお、汚染水排出については「ロシアや北朝鮮」も懸念を表明していますが、それについて島田が触れないのが興味深い。
 島田にとって「中韓」の方が「ロシアや北朝鮮」よりも「今、叩きたい敵」なんでしょう。

島田洋一
 バイデン政権の国連大使(黒人女性*3)が「白人至上主義がアメリカの建国文書や原則に織り込まれている」と発言。中国共産党の反米宣伝に加担するものだとの批判が上がっている。

 やれやれですね。批判するなら「そのような認識は適切ではない」であって「中国ガー」ではないでしょう。もちろん「そのような認識が正しい」のであれば「中国ガー」などという物言いはただの言いがかりでしか無く、何の反論にもなっていない。当然ながらそうした認識は「中国シンパ」と言う話では全くないからです。

島田洋一
 トランプが大統領なら松山英樹選手の(ボーガス注:日本男子初のマスターズ優勝という)快挙で日米首脳会談が盛り上がるところだが、マスターズ会場のジョージア州を「人種差別的選挙法を通した」と非難し、大リーグ・オールスター戦の会場変更を支持したバイデンは、恐らくさらりと触れる程度だろう。

 吹き出しました。トランプとバイデンで「松山の快挙」に対する態度がそんなに大きな違いがあるとも思いませんがそれはさておき。そもそも「ゴルフの話で盛り上がる」なんてことはどうでも良い話です。問題は対米外交において日本政府が「どんな成果を上げるか」でしょうに。

島田洋一
 私のSNSにもつまらぬ連中がよく誹謗中傷を書き込んでくるが、最近は見つけ次第ブロックしている。鬱陶しいながら、蚊を叩きつぶすような快感もある

 「具体的にどんな誹謗があった」のか書けない辺りが実に情けない。実際にはいいかげん家族会も、島田洋一に対して苦言くらいは呈したらどうか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が批判するような暴論に「当然の批判」がされてるだけでしょうが。

島田洋一
 1980年モスクワ五輪ボイコットの際は、周りに慎重意見もある中、反ソ姿勢を強めたジミー・カーター大統領が先頭に立って国内の関係諸団体、同盟国、友好国に強力に働き掛けた。バイデンにそれができるかだ。

 当然ながら「1980年代のソ連と今の中国、そして世界各国の関係」「1980年代の五輪と今の五輪」はまるで違うので「1980年代にボイコットできたから今回も出来る」「出来ないのはバイデンが無能だから」という話ではあり得ません。
 大きな違いは
1)「ソ連とG7諸国の間に経済的関係は乏しかった」が欧米企業が中国市場に進出するなど「中国との間には深い関係がある」
2)当時のソ連は経済が落ち目だったが、今の中国は逆に上り調子
3)ロス五輪(1984年)以前は「五輪の商業化」が進んでいなかったが、ロス五輪以降、商業化(テレビ放映権料の高額化や、IOCの公式スポンサー制度など)が進展し、ボイコットすると五輪関係者の経済的ダメージが1980年代に比べ相当に大きい
→菅政権やIOCJOCが今年の東京五輪を強行しようとしているのも3)と言う要素が大きい
ということでしょう。当然ながら今の方がボイコットのハードルは高いわけです。

*1:明治維新前の江戸幕府時代は「大日本帝国」とはいえないでしょう。

*2:正直、日中戦争や太平洋戦争をしなければ「いずれ民主化し、韓国など植民地も独立した」にせよ1945年時点では大日本帝国が滅ぶことは無かったでしょう。

*3:ググったところ「リンダ・トーマスグリーンフィールド」氏なる人物。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年4/7分:巣くう会集会の巻)

救う会:★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.04.16)家族会・救う会の新運動方針と北朝鮮の内部状況4−東京連続集会113

西岡
 当面は日朝首脳会談を目標にする。

 心にも無いことがよくも言えたもんです。そもそも北朝鮮にとって「お土産(制裁解除や国交正常化など)がない限り」彼らは日本と交渉する気は無いでしょう。
 一方、菅の方も「拉致被害者帰国が政治的功績として評価されない限り」、北朝鮮と交渉する気は無いでしょう。
 そして救う会は「即時一括全員帰国でない限り制裁解除するな」と無茶苦茶を放言し、その「全員」には特定失踪者なんて「なんちゃって拉致被害者」「エセ拉致被害者」まで含めている。これで菅や金正恩に交渉意欲が生まれるわけが無いでしょう。菅も北朝鮮も「救う会は日朝交渉を妨害しようとしている」と正しく理解し、菅は「救う会に反発されてまで交渉してもメリットがない」として交渉意欲を失う。
 一方、北朝鮮も「菅は救う会と対決してまで交渉をする気は無いだろう」という判断の元、交渉意欲を失うわけです。
 大体「日朝交渉」を目指すのなら、「バーター取引してでも日朝交渉すべきだ」といった蓮池透氏を家族会から除名したことの整合性はどうなっているのか。西岡ら救う会のデマ屋ぶりにも、そんな西岡とつきあい続ける家族会にも心底呆れます。
 とはいえ救う会の交渉妨害により拉致に動きが全く無くなったことで、国民の拉致への関心は風化。もはや西岡ら巣くう会や家族会が何を言おうがマスコミはろくに報じなくなり、むしろ「コロナ問題」など「国民にとってより関心の強い問題」を報じてるのだから実に滑稽です。

西岡
 調査委員会というのが出てきたら絶対嘘ですから。

 呆れて二の句が継げません。何故、西岡ら救う会が「合同調査委員会」をこれほどまで嫌うかと言えば「日本が調査に関与することで、調査結果に因縁が付けづらくなるから」です。
 普通の人間なら、日本が自由に調査できるわけではないので「当然、一定の限界があるとは言え」、北朝鮮の単独調査(そしてそれに日本が突っ込みを入れる形)では無く、合同調査委員会方式にすれば「日本が関わることで、北朝鮮の隠そうとしていたことが見抜けるかもしれない」などと思って賛成するでしょう。合同調査委員会を実施した結果「こういう問題があったから是正しろ」「是正できないなら合同調査委員会方式には反対だ、いったん合同調査を中止すべきだ」ならまだしも「因縁が付けづらくなるから」という理由*1で「どんな合同調査か」など具体的な物が何もなくても合同調査に反対するというのだから「繰り返しますが」全く呆れます。家族会も良く西岡のような馬鹿に付き合えるもんです。

問 全ての拉致被害者というのは何人ですか。
西岡 分かりません。(ボーガス注:それにわかったとしてもその数字を言うと)安心してそれ以外の人を返さないようにするかもしれません。

 おいおいですね。これでは北朝鮮に対して、「何人返しても、まだいるはずだと因縁つけて国交正常化を妨害するby救う会」と宣伝してるようなもんです。いや実際、西岡ら救う会の企みはそういうことでしょうが。そんなんで拉致が解決するわけもない。

問 我々も動きたいのですが、何をしたらいいのか分からない。
西岡 運動方針の「重点項目」の所に、以下のものがあります。
1 ブルーリボン普及
2 アニメ「めぐみ」学校上映拡大
3 被害者一人ひとりに思いを寄せる活動
「熊本の拉致被害者 松木薫さん(小冊子)」(熊本県
 これは教育委員会が作ったものでダウンロードできます。松木薫さんがどんな人だったのか。それを周りの人に広めてほしいのです。

 馬鹿馬鹿しくて話になりません。そんな事が拉致の解決と何の関係があるのか。


救う会:★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.04.15)家族会・救う会の新運動方針と北朝鮮の内部状況2−東京連続集会113

西岡力救う会会長)
 めぐみさんは金正恩金正哲金正恩弟)のどちらかの日本語の家庭教師だったという情報があります。情報だから裏が取れているわけではありませんが。
 そういうことも含めて、ロイヤルファミリー*2について、少なくとも何人かの拉致被害者が秘密パーティに出て、ロイヤルファミリーのことを知っているわけです。

 何の根拠もない与太「拉致被害者が金ファミリーの秘密を知ってる。だから日本に返せない」「北朝鮮が死亡発表した拉致被害者(例:横田めぐみ)は生きてる」と言い出すアホの西岡です。本当に「秘密を知っていて隠す必要があったら」拉致の事実自体を否定するでしょうよ。
 西岡のようなデマ屋がでかい面をしてるようではいつまで経っても拉致は解決しません。家族会が拉致解決のために今すぐやるべきこと、それは「西岡救う会会長」「島田救う会副会長」「荒木特定失踪者問題調査会代表」ら「拉致右翼」と縁切りし、「不当にも家族会から除名した」蓮池透氏と和解することです。まあ、俺はそれが「馬鹿の集団・家族会」に出来るとは思っていませんし、だから拉致の解決など、とっくの昔に既に諦めていますが。
 俺にとって「拉致被害者家族」は「親、兄弟でも友人でも恋人、配偶者でも何でもない」のではっきり言ってどうでも良い存在ですし。俺ははっきり言って拉致が解決しなくても何一つ困らないのでどうでもいい。むしろ「日本人皆が拉致解決を希望してる」かのように思い上がってるらしい家族会の連中には「軽蔑」「憎悪」「憤怒」などといった負の感情しかありません。


救う会:★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.04.07)菅総理に面会、要請−家族会・救う会

 参加者は家族会から、横田早紀江さん、横田拓也氏(事務局長)、横田哲也氏(事務局次長)、有本明弘氏、飯塚耕一郎氏(事務局次長)が、救う会から西岡力会長が参加した。

 菅が「(コロナ予防を口実に?)参加人数を限った」のか、はたまた「家族会や救う会がやる気を失ってるのか」知りませんがどっちにしろ、この数の少なさ(救う会からは西岡会長たった一人。家族会の面子の半分は横田一家)は「拉致の風化」を象徴していると思います。
 なお、「救う会副会長」島田のツイッター
島田洋一(Shimada Yoichi) (@ProfShimada) | Twitterにはこの面会の話は全く出てきません。もはや島田も「名ばかり店長」ならぬ「名ばかり副会長」で拉致問題についてやる気を失ってるのか。

有本明弘
 何を言っていいか分からないが、習近平が今世界で一番悪い人だ。

 有本発言が意味不明すぎて頭痛がしますね。これが「香港問題やウイグル問題」などなら分かります。拉致問題金正恩の悪口を言うのも分かります。なんで拉致問題で習主席の悪口を言うのかさっぱり分かりません。「高齢化で認知症でも発症したのか」と疑いたくなります。有本はもはや「病死した妻」の後を追って「一日も早く病死した方」が幸せでは無いか。

*1:勿論建前はそうではないですが、本心は明らかにそうです。

*2:この文脈では金一族と言う意味。

今日の中国ニュース(2021年4月7日分)

中国が攻めアメリカが守る?「台湾危機」を鵜呑みにする危うさ | 河東哲夫 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
 そもそも「中国の軍事侵攻」と言う意味では「台湾危機」という事態は起こりえません。
 中国は「台湾が独立宣言すれば軍事侵攻も辞さない」としていますがそれは裏返せば「独立宣言しない限り軍事侵攻しない」と言う話です。さすがに台湾も「軍事侵攻できるものならやってみろ」と独立宣言するような無茶はしないでしょう(そもそもそのような独立宣言の動きは米国が猛反対するでしょう)。そしてその状況で軍事侵攻するほど中国も無茶ではないでしょう。


ウイグル人権問題、中国に牛耳られる国連 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 民主を叫ぶ若者の声を銃口で封殺した天安門事件(1989年6月4日)に対するG7の厳しい対中経済制裁を、ひとり日本だけが緩和*1させ、遂には1992年に天皇訪中まで実現させて、壊滅寸前にあった中国共産党による一党支配体制維持に日本は絶大な貢献をした。

 この種の反中国ウヨの「明らかなデマ」には心底呆れますね。「日本の対中国外交の是非」はともかく、日本以外の欧米諸国も中国には経済進出していますし、そもそも「欧米や日本の制裁で崩壊寸前」なんて事実はどこにもありません。


「日本人なら中国人の3分の1で使える」 クールジャパンどころではないアニメ業界、中国が才能ある人材爆買い | カルチャー | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
 「中国の待遇が素晴らしい」というよりは「日本の待遇が酷すぎる」と言う話のようで心底げんなりします。


ユニクロ、新疆産綿の有無答えず 柳井正・ファストリ社長:東京新聞 TOKYO Web
 これだけでは
1)新疆に工場がある(しかしそれを認めることで非難されたくない)
2)工場はないが、「ない」と回答したことで、これが前例になって今後、色々な政治、社会問題で突っ込まれるのを避けたい
のどちらかは不明です。まあ、1)と疑われても仕方が無いでしょうし、2)だとしても褒められた態度ではないですが。


【正論】専制国家中国が抱く「夢」の正体 東京大学名誉教授・平川祐弘 - 産経ニュース

・米中が、米国アラスカの外交トップ会談で激突した。ブリンケン*2国務長官が香港の民主派弾圧、台湾に対する軍事的威嚇(いかく)、ウイグル族弾圧に懸念を表明した。すると楊潔チ*3中国代表が猛反発
・昭和の日本は国際連盟を脱退し、世界を敵にまわした。愚の極みだが、脱退演説をぶった松岡洋右全権は国内で英雄視された。楊代表も中国でヒーローだ。かつてわが軍部*4が「満蒙は日本の生命線」と大東亜*5建設の勝手な夢を主張し、軍を大陸へ進めたことが思い出される。

 意味不明な文章です。
 まず第一に中国批判をするのに「松岡洋右批判」をする意味が分からない。
 「香港問題など米国と対立する中国は松岡のように愚か」と言いたいようですが、ここで松岡を持ち出さないといけない理由はどこにもない。
 第二に「東京裁判中に病死した松岡(第二次近衛内閣で外相)」はいわゆる「昭和殉難者」の一人として靖国に合祀され、一方、「富田メモ」において、昭和天皇は「参拝しない理由」の一つに松岡の靖国合祀を挙げました(松岡以外にも白鳥敏夫(元イタリア大使、終身刑で服役中に病死)の合祀も問題にされていますが)。
 この文において松岡に悪口する平川や産経は「富田メモでの昭和天皇発言」同様に松岡の合祀を問題だと思うのか?。
 松岡が合祀される限り靖国参拝は不適切だと思うのか?
 といえばおそらくそうではないのでしょうが、であるならば松岡に悪口する意味が分かりません。

 台湾有事の際、尖閣のみならず薩南の島々に人民解放軍が「平和進駐」するだろう。

 吹き出しました。
 「薩南の島々」つまり「薩南諸島 - Wikipedia種子島屋久島、奄美大島加計呂麻島、徳之島、沖永良部島)」に中国が侵攻すると本気で思ってるのなら正気の沙汰ではありません。

*1:そもそもこの記載が嘘ですね。一番最初に緩和したのは日本でしょうが、EU諸国もそれに続いて緩和してますので。

*2:オバマ政権国家安全保障担当副大統領補佐官、国家安全保障担当大統領副補佐官、国務副長官などを経て、現在、国務長官

*3:駐米大使、外相、国務委員(外交担当)などを経て党中央外事活動委員会弁公室主任(党中央政治局委員兼務)

*4:軍のそうした対応を事情は何でアレ「昭和天皇や首相」が容認した以上、「軍が悪い」で済む話ではない。

*5:満州国建設時点では「大東亜」ではないですね。大東亜云々と言えるのは「東南アジア侵略を画策しだした仏印進駐以降のこと」でしょう。

高世仁に突っ込む(2021年4/7日分)

ミャンマー 死を覚悟した抵抗 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

ハンセン病の療養施設「多摩全生園」へサイクリング。
ハンセン病の元患者夫婦を撮影した映画『凱歌』がいま吉祥寺アップリンクで上映中だ。観に行かなくては。

 高世が何をしようと奴の勝手ですが、趣味の「サイクリング」に「映画鑑賞」。
 ジャーナリストとして業務報告はどこにもありません。
 こう言ったら高世は激怒かもしれませんが、もはや、「ジンネット倒産後」、この男はジャーナリストとして完全に「オワコン」ということを実感します。もはや「ジャーナリストとして活動する意欲」もないのでしょう。
 なお、『凱歌』については映画『凱歌』坂口香津美監督作品 公式ホームページ

「らい予防法」廃止から25年 映画をアンコール上映:朝日新聞デジタル2021.4.2
 ハンセン病患者を国が強制隔離した「らい予防法」の廃止から、1日で25年になった。国は政策の誤りを認めて名誉回復の取り組みを進めているが、偏見や差別は解消したといえるのだろうか。当事者を取材し、映画「凱歌」を作った坂口香津美監督は、撮影を通じて「僕の中にも差別意識があったことに気付いた」と振り返る。(西村奈緒美)
 映画は昨年公開され、2~8日にアップリンク吉祥寺でアンコール上映がある。
 舞台になったのは、東京都東村山市にある多磨全生園。1909年に建てられ、今は128人が暮らす。山内きみ江さん(87)は9人兄弟の3女として静岡県に生まれ育った。7歳でハンセン病の初期症状である斑紋が、10歳で知覚まひが起き、22歳でハンセン病と診断されて多磨全生園に入った。「妹が婚期だったし、兄にも子どもがいた。家族に迷惑をかけると思った」
 10カ月後、園内で出会った定(さだむ)さんと結婚。しかし、患者同士の結婚は男性の「断種手術」が条件だった。国が設けた「ハンセン病問題に関する検証会議」の報告書によると、49~96年に行われた断種件数は1551件、堕胎件数は7696件に上る。戦前も非合法で断種や堕胎が行われていたが、正式な統計は残っていない。故郷に帰れず、子孫を残すことも許されない。希望を持てず、自ら命を絶つ人もいた。
 坂口監督は国の政策を「非人道的な撲滅政策」と糾弾する一方、きみ江さんが包丁でリンゴを切るシーンでは「『食べて』と勧められたらどうしようと考えた」と述懐する。ハンセン病はらい菌が末梢神経を侵し、後遺症で顔面や手足の変形が残ることもあるが現在は治療法が確立し、薬で完治する。9年半にわたって撮影を続けた坂口監督だが、「リンゴを食べてうつったらと、とっさに思ってしまった。善人面をしてきただけで、自分の中にも偏見があることを突きつけられた」と語る。
 断種や堕胎の手術を行った人が登場しないのも「欠落している点だ」と言う。被害者が声をあげる一方、加害者は口をつぐんでいる。「矛盾も含め、差別や偏見がなぜ繰り返されるのか考えてほしい」と話す。

ハンセン病元患者夫妻に密着 らい予防法廃止25年 人権考えるきっかけに /東京 | 毎日新聞2021.4.6
 ハンセン病患者を国が強制的に隔離する「らい予防法」の廃止から4月で25年。かつて故郷を追われ、子どもを産む権利をも奪われた。元患者の山内きみ江さん(87)と定さん(2011年に84歳で死去)夫妻に密着したドキュメンタリー映画「凱歌」(坂口香津美監督)が武蔵野市の「アップリンク吉祥寺」で上映されている。8日まで。【岩崎歩】
 映画の舞台は東村山市にある国立療養所「多磨全生園(ぜんしょうえん)」。110年以上の歴史を持ち、128人(1日現在)が暮らしている。

を紹介しておきます。
 しかし、映画『凱歌』を紹介してももはや、「拉致問題からトンズラを始めた高世」は映画『めぐみへの誓い』を紹介する気は無いようです(苦笑)。あんな駄映画を高世に紹介して欲しいわけではありませんが。そして「北朝鮮東京五輪不参加表明」「家族会、救う会の自称『新活動方針』発表(内容的には何一つ新しくないが)」「家族会の菅首相との面会」など最近の北朝鮮情勢、拉致情勢についても高世はもはや何らコメントしません。

 東京都の小池百合子知事は、2日の記者会見で、新型コロナウイルスクラスター(感染者集団)発生を防ぐため、高齢者施設で月1回、病院で週1回を目安に、職員や医師、看護師らを対象とした検査を実施すると発表した。
 いまごろ、おそい!
 こんなのは1年前に国がやっておくべき対策だった。 
 結局、行政が具体的な対策方針を持たずに、名前だけ*1の宣言*2やら措置*3を発して、国民に自粛をお願いするだけ。検査、医療、ワクチン、何をとってもあまりに杜撰だ。
 それでいて「子ども庁」創設という、また思い付き政策*4を発表する菅内閣
 大阪では1日の感染者が過去最多の700人超に。
 今後のコロナ感染拡大を予想すると寒気がする。

 と小池や菅に悪口する高世ですが、それでも「菅や小池*5に一応コロナ蔓延を防止する意思」があって、「過大評価は出来ない」ものの、菅や小池が「緊急事態宣言」「まん延防止措置」「ワクチン確保」などそれなりの対策を取り、一定の成果を上げてるだけまだマシです。
 コロナ対策とは比べものにならないほど酷い状況にあるのが拉致問題です。
 何せ政府は「救う会、家族会」に言われるがママに「惰性で北朝鮮への経済制裁」を続けるだけ。拉致解決の見通しなど何一つありません。「一応、まん延を押さえ込もうとしているコロナ」と違い拉致解決の意思など菅には全くないでしょう。
 2002年の小泉訪朝後、既に「18年にも及ぶ拉致敗戦(この間、小泉、第一次安倍、福田、麻生、鳩山、菅直人、野田、第二~第四次安倍、現在の菅義偉内閣)」は今後も続くのでしょう。
 そんな惨状でももはや拉致問題について「何一つ言わなくなった」卑怯者の高世です。
 さんざん「拉致で金儲けしてきた」くせに、拉致が風化して儲からなくなり、ジンネットも倒産したらこれです。どこまで冷酷で自分勝手なのか。
 そもそも「家族会、救う会太鼓持ち幇間」としてそうした「拉致敗戦」を助長してきたクズが高世の訳ですが。
 「手前は偉そうなことほざいてんじゃねえよ、まずは手前が助長した拉致敗戦にきっちり片を付けてから、偉そうなことは言え。いい加減家族会や救う会をがっつり批判してみろ。いい加減経済制裁が拉致解決につながらないことを認めろ」という「軽蔑、憎悪、憤激」などといった負の感情しか「見下げ果てた人間のくず」高世に対しては基本的には俺にはありません。

*1:「名前だけ」は明らかに言い過ぎでしょう。

*2:緊急事態宣言のこと

*3:まん延防止措置(まん防)のこと

*4:俺個人は「新組織をつくるよりも現状で厚労省文科省の連携に努めるべき」とは思いますし、確かに突然、菅がこんなことを言いだしたことには「唐突感」を感じますが、以前から「子ども庁」的な主張はあるのでそう安易に切って捨てて良い物か。なお、近年の新組織としては「観光庁(2008年、麻生内閣)」「消費者庁(2009年、麻生内閣。但し、設置法自体は福田内閣で制定し、福田が「消費者庁の生みの親」と評価される)」「復興庁(2012年、野田内閣)」「内閣人事局(2014年、第二次安倍内閣)」「スポーツ庁、防衛装備庁(2015年、第三次安倍内閣)」「出入国在留管理庁(2019年、第四次安倍内閣)」などがあります。

*5:ただし大阪の吉村についてはあまりにも無能で無責任なのでそうした意思があるかすら俺は疑っていますが