黒井文太郎&常岡浩介に悪口する(2022年9月22日分)

黒井文太郎
 メディアからの取材で「(ボーガス注:ロシア軍が一部支配地域をウクライナに奪還されるなど)ロシア軍の劣勢でプーチンは交渉での落とし所を狙ってくるのでは?」とのご質問をいただき、「過去のプーチンのパターンからすると、むしろ強気な姿勢に出る可能性のほうが高い。妥協的な姿勢に転じることは考えにくいです*1」とお答えしました。「プーチンはムキになるかも」という不確定要素が現代の核抑止構造にどどーんと登場なう

 「はあ?」ですね。黒井が言うほど「プーチンが感情的で合理性に欠ける」かはともかく、「核抑止論は核保有国の政治家や国民が合理的に動くことを前提にしているが、そんな保障はない」なんてことはプーチンの大統領就任以前の「米ソ冷戦時代」から「核抑止力批判」として存在しました。今「新たに登場した問題」であるかのように言うとは(呆)。

常岡浩介
 (ボーガス注:ロシアの予備役)動員がウクライナ側にとって実際上どれくらい脅威になるのか、あるいはならないのかを知りたい。文字通りの機能はしないという大方の分析だが、今までより戦闘が困難になるのは間違いないのか?

 自称「ロシア」問題のジャーナリストとは思えない「情けないツイート」です。動員がウクライナ戦争にどんな影響を与えるのかはそれこそ「常岡が現地ウクライナの取材やロシア専門家(例:小泉悠)へのインタビューなど」を元に「自らの考えを述べるべきこと」でしょうに。常岡って今誰かに「ところで、常岡さんは今ライターとしてどんな仕事をしてるんですか?。昔やってた警察裏金(長崎放送時代)もチェチェン*2イスラム*3も何もやってないですよね」と聞かれたらどう答える気なのか?。「何もしてない無職です」と言うのか?

常岡浩介がリツイート
JSF
 今回のロシアの不審死はモスクワ航空研究所の元所長が階段から転落死。窓から落ちたり階段から転落したり次から次へと、開戦以降何人目だっけ。

 英国公安が「ロシア公安の犯行認定したリトビネンコ殺害」ならまだしもろくな根拠もないのに「ロシアの暗殺であるかのように印象操作」も大概にしたらどうか。「ロシアのウクライナ侵攻」批判にとっては「むしろ邪魔な行為」でしょう。そんなことをしなくても侵攻批判できるし【1】殺人だがロシア政府と無関係、【2】そもそも殺人ですらない(事故や自殺)と今後「ロシア批判派からも」評価される可能性は現時点では皆無ではないからです。その場合はかえってこういう人間は「信用されなくなる」。まあこの種の人間は【1】信用されなくても構わない、一部のコアな支持層さえ支持してくれればいい、【2】そもそも何も考えてないバカのどちらかなのでしょうが。

常岡浩介
 だって、(ボーガス注:マスコミに寄れば招待状を送ったという)ロシアやシリアやビルマ*4と違って、そこに利権はないから
- YouTube

 常岡には「何だかなあ(呆)」ですね。
 第一に安倍批判派の「はず」の常岡にとってチベット亡命政府(以下、チベット)にそんなに安倍国葬に出席して欲しいのか?。それは「一応、安倍批判派」常岡にとって「チベットが不道徳な立場に転落したこと」を意味しないのか?
 第二に英国だってエリザベス女王国葬の招待状などチベットに送ってないでしょう。それも常岡的には「英国にとってチベットに利権がないから」なのか。

黒井文太郎
 まだまだ激論の「降伏すべき」VS「抗戦すべき」論争。

 黒井には「おいおい」ですね。「主張の是非はともかく」、そして「停戦すべき」ならともかく「降伏すべき」なんて人間はほとんどいないでしょう。そして「停戦」は勿論「降伏ではない」。こんなことを言ってる時点で黒井が「抗戦派」寄りであることがモロバレです。

常岡浩介がリツイート
◆丸の内炒飯OL*5
「ゼレンシキーはなぜ首都から逃げなかったのか?」
「金玉がデカ過ぎてヘリに乗らなかったから」
というジョーク

 『ヘリに乗れなかった理由』が「背が高すぎて」「体重が重すぎて」「高所恐怖症(閉所恐怖症)だから」等ならともかく下品すぎて少しも面白くない。

*1:なお、「劣勢で降伏すると不利な条件での降伏になる、最低でも一回は反撃したい」として「劣勢でも昭和天皇が降伏を遅らせたこと」で分かるように「劣勢だから交渉する」とは限りません。

*2:常岡『ロシア 語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2008年、アスキー新書)

*3:常岡『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社

*4:「ロシアの女王国葬出席を拒否した英国」に同調してロシア出席を拒否するかと思いきや(さすがにプーチンの出席は認めない物の) https://www.jiji.com/jc/article?k=2022092200633&g=polだそうです。記事タイトルに「露」が入ってるのは「民主主義擁護を建前とする国葬なのに、英国は国葬出席を拒否したのに、露を招待していいのか」という時事による批判の表明でしょう。

*5:OLを自称していますが正体は「小泉悠のおふざけ」のようです。こういうのを面白いと思う人間が小泉のようです。俺にとっては少しも面白くありませんが(呆)

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年9/22日分:荒木和博の巻)

◆荒木ツイート

荒木和博 on Twitter: "世界日報9月18日付。蓮池薫さん、飯塚耕一郎さんの話に加え前日の私の拓大での講演を記事にしてくれました。 https://t.co/HQAZGzjbjZ" / Twitter

 統一協会がこれほど批判されてる中、「世界日報統一協会機関紙)が取り上げてくれた!」と言い出す荒木には心底呆れます。

荒木和博 on Twitter: "令和4年9月22日木曜日「荒木和博のショートメッセージ」第891号。北朝鮮は何で拉致をするのかという話からアニメの「鷹の爪団」に話が行ってしまいました。まあ金王朝こそ本物の「悪の秘密結社」ですが。https://t.co/k76BNJiWoz @YouTubeより" / Twitter
なぜ拉致をしてきたのか「鷹の爪団」と北朝鮮(R4.9.22) - YouTube

 7分57秒の動画です。説明文だけで馬鹿馬鹿しくてうんざりします。
 第一に「犯行動機を知ること」と「拉致被害者帰国」と何の関係があるのか。
 5人の拉致被害者は「犯行動機が分かったから」帰国できたわけではない。
 勿論「拉致した日本人になりすまして韓国に入国する」「よど号グループの結婚相手(拉致被害者が女性の場合)」などの「推定」はありますが、それは推定に過ぎません。
 第二にアニメの「鷹の爪団*1」と「北朝鮮拉致」と何の関係があるのか。何の関係もない。
 なお、「鷹の爪団」「秘密結社」云々で「勘のいい方」は予想がつくかもしれませんが「鷹の爪団など、アニメやテレビ特撮の秘密結社の世界征服計画や日本乗っ取り計画(例えば幼稚園バス乗っ取り)並みに、北朝鮮の日本人拉致に意味があったのか疑問」と悪口する荒木です。そんな悪口が拉致解決と何の関係があるのか、何の関係もない。
 まあ、話が脱線しますが、真面目に考えると「仮面ライダーのショッカーなど、子ども向け特撮物の秘密結社*2の活動」は「各国要人の乗ったバスならともかく、幼稚園バスなんか乗っ取って、世界征服という目標において、何の意味があるんだ?(勿論、主な視聴者として想定されてる子どもにとっては共感しやすい話で、だからこそ、世界征服*3と全くつながりがなくても、幼稚園バス乗っ取りですが)」「一般犯罪者が身代金目当てに幼稚園バス乗っ取りならまだ分かるが」というのは確かにあります。
 この点、「死ね死ね団(太平洋戦争中に東南アジアで日本軍の虐待を受け、以後日本に憎悪を抱くようになったというリーダー・ミスターK平田昭彦)の下、『世界征服』ではなく、日本人殲滅を目的として結成された秘密結社)」で有名な「愛の戦士レインボーマン(原作は月光仮面で知られる川内康範)」は「幼稚園バス乗っ取り」を「世界征服と言う目的と、幼稚園バス乗っ取りという手法があまりにも関係ないじゃないか」「目的と手法にきちんとつながりがある秘密結社を描きたい」とでも思ったのか、それとは違い「現実に社会を揺るがす作戦」を描こうとしたようですが。
参考

愛の戦士レインボーマン - Wikipedia
 宗教団体・御多福会(おたふくかい)を通じて大量の偽札をばらまく「M作戦」により日本経済をハイパーインフレの大混乱に陥れ経済破綻を目指す、あるいは地底戦車モグラートによる人工地震と人工津波により日本の国際的信用と国際競争力を失墜させ孤立させる

ヒーロー史上最凶最悪の敵「愛の戦士レインボーマン」1972-1973
 敵である「死ね死ね団」の目的は日本国家の解体と日本人の殲滅です。
 宗教団体を通じて大量の偽札を流通しハイパーインフレで経済を破綻させるとか、人工地震津波を発生させ国力の低下を招き国際社会からの孤立を目論むなど、「世界征服」を目的にしながら保育園のバスをジャックするショッカーの無邪気さとは一線を画していました。
 彼らのテーマ曲は「死ね、死ね、死ね、死ね、黄色い日本ぶっつぶせ、世界の地図から消しちまえ、死ね」(歌詞一部抜粋)です。

『愛の戦士レインボーマン』日本特撮史上、最も過激な悪の組織「死ね死ね団」とは? | マグミクス
 ミスターKが考える作戦は、どれもリアリティーのあるものばかりです。まず「キャッツアイ作戦」では、キャッツアイと呼ばれる新しいドラッグを日本で流行させ、日本人全員を狂人にしてしまうことを企みました。タケシもキャッツアイを口にし、一時的に精神錯乱に陥ります。違法ドラッグの恐ろしさを、タケシは身をもって体感するのでした。
 続く「M作戦」はさらに巧妙です。「御多福会」なる新興宗教団体を立ち上げ、集まった信者たちにお守りの代わりに札束を与えたのです。実はこの札束は、「死ね死ね団」が作ったニセ札。日本中に大量のニセ札が出回ったことで、日本経済は破綻の危機に追い込まれます。M作戦のMとはMoney。日本人はお金が大好きなことを見抜いての作戦だったのです。
 さらにミスターKは「モグラート作戦」を実行します。地底戦車モグラートを使って、日本にやってくる石油タンカーや貨物船を次々と爆破していきます。また爆破事件を多発させることで、日本を国際社会から孤立させてしまおうという狙いもありました。エネルギー資源に乏しく、食糧も海外からの輸入に頼っている日本の弱点を見事に突いた作戦でした。
 改めて『レインボーマン』を見返すと、やはりミスターKの存在感が際立っていることが印象に残ります。ミスターKの考案した作戦の数々は、今の日本社会でも充分に通用するものですし、実際に日本は経済不況、エネルギー資源の不足、国際社会からの孤立などの要因が重なり、無謀な太平洋戦争に突入したという経緯があります。
 ミスターKの「K」は、川内氏のイニシャルから付けられたものだと言われています。川内氏はミスターKという悪の仮面を被ることで、日本社会と日本人の弱点を公然と指摘し、二度と戦争が起きないことを願っていたのではないでしょうか。そう考えると、ミスターKが最終回で生き延びた理由も納得できます。日本社会に警告を発し続ける役割を、ミスターKは背負っていたのです。

 「話を元に戻して」第三に「金王朝*4こそ本物の悪の秘密結社*5」などと悪口して拉致被害者が帰国するのか。勿論帰国しない。繰り返しますが全く馬鹿馬鹿しい。拉致解決に役立つ話をしたらどうなのか。勿論荒木にはそんな能力どころか、意思すらないのでしょうが。

*1:アニメ秘密結社鷹の爪 - Wikipediaに出てくる秘密結社

*2:俺的には「鷹の爪団」よりもこっちの方が親しみがあります。

*3:ならば目的を世界征服ではなく「幼稚園バス乗っ取りと関係がある話」にしてもいいわけですが、やはり子ども相手には「世界征服というでかい話」が受けるし、大人はともかく多くの子どもはそんな細かいところを気にしないわけです。

*4:中国の王朝「金」ではなく「金日成国家主席、祖父)」「金正日(国防委員長、息子)」「金正恩」と世襲国家である北朝鮮を王朝呼ばわりしているだけです。

*5:むしろ我々日本人にとっては統一協会の方がそれに該当するのではないか。そもそも北朝鮮のような「国家」を「秘密結社」とは言わないでしょう。

珍右翼・高世仁に悪口する(2022年9/22日分その2)

◆高世のツイート

高世仁リツイート
◆片岡ソフィヤ
 ロシアの「デモ」だとか「出国加速」だとかを見ているとウクライナ人の拷問、虐殺、トラウマ、ジェノサイドは全く問題視してこなかったのに自分だけは死にたくないという意識が滲みでてて本当に気分が悪い。ロシアでのデモは「反戦」ではなく、徴兵に対するデモ。お間違えのないように。

 むしろこんなことをいう片岡氏の方が俺は「気分が悪い」ですが。なんで素直に「プーチン批判が起こったこと」を喜べないのか。
 何故「これを機会に、ウクライナ戦争について関心をもってほしい」等、けんか腰でない物言いができないのか。
 ウクライナ戦争を「ロシアを悪として叩き、自らを正義として自画自賛するためのネタ」と思ってるのか、と疑いたくなります。
 戦前日本では「恥ずかしいこと」にこんなデモは勿論なかったわけですし、今のロシアの方が戦前日本よりずっとましではないか。
 そして最悪「命の危険」すらあるプーチン批判に比べれば「危険度の低い」救う会、家族会批判から逃げ続けた「卑怯者」「クズ」の分際で高世は何様のつもりなのか。


ジェンダー問題で自民に食い込む統一協会 - 高世仁のジャーナルな日々
 「ジェンダーフリー」敵視が「ジェンダー」敵視にまで至った第一次安倍内閣時代に比べれば

(取材考記)ジェンダー平等 自分なりの言葉、探したい 忠鉢信一:朝日新聞デジタル2022.8.25
ジェンダー平等、実現は300年先 国連が報告書: 日本経済新聞2022.9.8

として「ジェンダー平等」と言う言葉がマスコミで普通に使われるようになったことは何とも感慨深い。
 なお、男女平等、性平等にかわって「ジェンダー平等」が普及したことについては「俺の邪推」にすぎませんが
1)LGBTの問題(性平等という表現はともかく男女平等とは表現しづらい)
2)コメント欄で指摘がある「女性従業員の制服廃止(スカート制服でなく私服のパンツ*1でも可*2)」のような話(従来の男女平等、性平等概念の想定している物から少しずれる)
つうのがあるのかなという気はします。

 しばらく旅に出て、ブログをお休みするが、これだけは書いておきたい。
 統一協会(これから統一教会ではなく「協会」とする*3)が、自民党を支援した動機が協会にお墨付きを得るという組織防衛のためだけでなく、協会に都合のよい政策を施行させるためだったことが明瞭になってきている。

 旅でしばらくブログを休みだそうです。何かを苦にして失踪したり自殺したりするほど高世も「真面目(?)」ではないでしょうから「安心」ですが。
 なお、高世は「自民のジェンダー政策(LGBT差別、同性婚否定、夫婦別姓否定、性教育否定など(純潔教育))と統一協会」云々と言いますが勿論「自民の施策(ジェンダー施策に限らない)」には「票、献金選挙運動員の提供などを受けてズブズブだった統一協会の影響」があるでしょうが、「統一協会と似たり寄ったりの右翼的施策(ジェンダー施策に限らない)」は「神社本庁」など「統一協会とは関係ない日本右翼団体」も主張しているので、高世のように「統一協会」を強調することは「神社本庁」など「統一協会以外の右翼勢力」の政治力を軽視する危険性があります。
 ついでに言えば「こうした右翼的ジェンダー施策」を右翼の立場から主張してたのが、西岡巣くう会会長、島田巣くう会副会長、荒木和博特定失踪者問題調査会会長ら「救う会右翼」です。
 例えば「都立養護高校の性教育」に不当な言いがかりをつけていたのは都議会拉致議連会長だった古賀俊昭でした(例えばこんなクズ野郎が「都議会拉致議連会長」なのだから、拉致問題が世間から嫌がられるのも理の当然だ(古賀俊昭の死に寄せて) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)
 しかし「巣くう会とズブズブだった」高世はそうした指摘は勿論しません。全くふざけています。
 それはともかく「自民党の右翼施策」について、全てを統一協会のせいにすることにはあまりにも無理がある。
 いずれにせよこんなクズ野郎が「都議会拉致議連会長」なのだから、拉致問題が世間から嫌がられるのも理の当然だ(古賀俊昭の死に寄せて) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が批判する古賀以外にも荒木、島田、西岡など拉致界隈にはクズしかいないのだから拉致が風化するのも当然でしょう。高世も勿論そうしたクズの一人です。
 なお、「話が脱線します」が宗教右翼が「政治に無視できない政治力」を保有し、しかもその結果「右翼的ジェンダー政策」というのは「ロシアの同性愛差別」「米国の中絶問題(例:米連邦最高裁 “中絶は女性の権利”だとした49年前の判断覆す | NHK(2022.6.25))」など「日本だけでなく」外国でもあることです。

 以前からやってみたかった山形をぐるっと回る旅をこのほど敢行します。
 ただタラタラとあてもなく旅するのも魅力的だが、ちょっとかっこつけてイザベラ・バードの足跡を辿るというのもやってみようと思う。

 かっこつけてますが

下川裕治氏はそんな初心な旅行者じゃないだろ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)(2012.9.19)、やっぱり下川裕治氏は、そんな初心な旅行者ではなかった(笑) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)(2017.1.11)が紹介する下川裕治*4

など、「旅行作家」のような仕事ではないでしょう。つまりは遊びです。高世ももはや「ジャーナリスト復帰」の考えなど全くないのでしょう。 
 なお、以前も高世は以下の文章でバードについて触れています。

わが郷土はアルカデヤ(桃源郷) - 高世仁のジャーナルな日々2008.1.22
 私の郷里*5置賜盆地は、イザベラ・バードの『日本奥地紀行』で特別な位置を占めている。「桃源郷」だというのだ。

良き日本人を変えたもの2 - 高世仁のジャーナルな日々2008.12.25
 彼女が特に気に入ったのが、私の故郷の山形県置賜盆地で、ここを彼女は「エデンの園」、「東洋のアルカデヤ」(桃源郷)と呼んだ。

「逝きし世の面影」 - 高世仁のジャーナルな日々2010.1.10
 彼女は、私の故郷である山形県置賜地方を「東洋のアルカデヤ(桃源郷)」「エデンの園」と絶賛した人である。

 バードによる「山形県絶賛」が「山形出身」高世の「お気に入り」のようです。

参考

【バードの著書(刊行年順)】
◆『ロッキー山脈踏破行』(1997年、平凡社ライブラリー)
◆『朝鮮紀行:英国婦人の見た李朝末期』(1998年、講談社学術文庫)
◆『日本奥地紀行』(2000年、平凡社ライブラリー)
◆『イザベラ・バード日本紀行』(2008年、講談社学術文庫)
◆『中国奥地紀行1、2』(2013年~2014年、平凡社ライブラリー)
◆『イザベラ・バードのハワイ紀行』(2018年、平凡社ライブラリー)
【バードについての著書:刊行年順】
宮本常一*6イザベラ・バードの日本奥地紀行』(2002年、平凡社ライブラリー)
→その後、『イザベラ・バードの旅:「日本奥地紀行」を読む』と改題し、2014年、講談社学術文庫
◆パット・バー『イザベラ・バード』(2013年、講談社学術文庫)
◆金坂清則*7イザベラ・バードと日本の旅』(2014年、平凡社新書)

 ぱっと見て「平凡社からの刊行が多いらしい」ことがわかります。

*1:朝日の記事ではパンツと表現されてるのでそう書きましたが、俺も「古い人間」なのでパンツというと「下着」を連想してしまう。俺個人は「ズボン」表現の方が多いと思います。

*2:但しコメント欄で指摘があるようにこれは「ジェンダー平等」「決められた制服ではなく自分の好きな服が着たい」「パンツの方がファッションとして好き」と言う要素がないとは言いませんが「パンツの方が動きやすい」という「実利」もあるでしょう。また「制服だと会社が費用負担しないといけないが私服ならその必要がなく、会社の費用軽減になる」という「カネの問題」も当然あるでしょう。当然、こうした「私服の動き」は客の側に「制服の方が誰が店員かすぐに分かって便利」など「制服を求める考え」が薄れていることの表れでもあるでしょう。

*3:何故「協会としたのか」説明を書かないのには「おいおい」ですね。理由は『「しんぶん赤旗」は「統一協会」と書きます。そもそも団体の正式名称は「世界基督教統一神霊協会」でした。』(赤旗校閲の目/統一協会参照)、『宮本徹 on Twitter: "略称表記は、統一協会か、統一教会かという議論が少し前にありましたが、手元の文化庁の資料では、統一協会を使ってます。 https://t.co/Hy1SpFGvU5" / Twitter』などの理由と「ほぼ同じ」なのでしょうが。

*4:著書『アジア達人旅行』(1995年、徳間文庫)、『アジア極楽旅行』 (1996年、徳間文庫)、『12万円で世界を歩く』(1997年、朝日文庫)、『アジア漂流紀行』(1997年、徳間文庫)、『アジア迷走紀行』(2001年、徳間文庫)、『アジアほどほど旅行』(2002年、徳間文庫)、『週末アジアに行ってきます』(2004年、講談社文庫)、『アジア国境紀行』(2004年、徳間文庫)、『古戦場敗者の道を歩く』(2007年、講談社+α新書)、『5万4千円でアジア大横断』(2007年、新潮文庫→2021年、朝日文庫)、『格安エアラインで世界一周』(2009年、新潮文庫)、『「格安エアライン」で個人旅行が変わる!120%使いこなす方法』(2011年、講談社+α新書)、『世界最悪の鉄道旅行:ユーラシア大陸横断2万キロ』(2011年、新潮文庫→2020年、朝日文庫)、『鈍行列車のアジア旅』(2011年、双葉文庫)、『週末沖縄でちょっとゆるり』(2014年、朝日文庫)、『週末ソウルでちょっとほっこり』、『週末香港・マカオでちょっとエキゾチック』(以上、2015年、朝日文庫)、『週末シンガポール・マレーシアでちょっと南国気分』、『週末ちょっとディープな台湾旅』(以上、2016年、朝日文庫)、『週末ちょっとディープなタイ旅』、『僕はLCCでこんなふうに旅をする』(以上、2017年、朝日文庫)、『週末ちょっとディープなベトナム旅』(2018年、朝日文庫)、『鉄路2万7千キロ:世界の「超」長距離列車を乗りつぶす』(2018年、新潮文庫)、『12万円で世界を歩くリターンズ:赤道・ヒマラヤ・アメリカ・バングラデシュ編』(2019年、朝日文庫)、『シニアひとり旅:インド、ネパールからシルクロードへ』 (2019年、平凡社新書)、『12万円で世界を歩くリターンズ:タイ・北極圏・長江・サハリン編』(2020年、朝日文庫)、『台湾の秘湯迷走旅』(2020年、双葉文庫)、『「裏国境」突破:東南アジア一周大作戦』(2021年、朝日文庫)、『「おくのほそ道」をたどる旅:路線バスと徒歩で行く1612キロ』(2022年、平凡社新書)など

*5:高世仁 - Wikipediaによれば高世は置賜盆地の中にある山形県南陽市出身

*6:1907~1981年。武蔵野美術大学名誉教授。著書『絵巻物に見る日本庶民生活誌』(1981年、中公新書)、『家郷の訓』、『忘れられた日本人』(以上、1984年、岩波文庫)、『塩の道』、『民間暦』(以上、1985年、講談社学術文庫)、『ふるさとの生活』(1986年、講談社学術文庫)、『庶民の発見』(1987年、講談社学術文庫)、『民俗学の旅』(1993年、講談社学術文庫)、『日本の村・海をひらいた人びと』(1995年、ちくま文庫)、『空からの民俗学』、『女の民俗誌』、『宮本常一、アフリカとアジアを歩く』(以上、2001年、岩波現代文庫)、『日本文化の形成』(2005年、講談社学術文庫)、『山に生きる人びと』(2011年、河出文庫)、『生きていく民俗』、『民俗のふるさと』(以上、2012年、河出文庫)、『日本人のくらしと文化』(2013年、河出文庫)、『海に生きる人びと』(2015年、河出文庫)、『辺境を歩いた人々』(2018年、河出文庫)など

*7:京都大学名誉教授

珍右翼・高世仁に悪口する(2022年9/22日分その1)

藤沢周平のいろり端の情景 - 高世仁のジャーナルな日々
 「ウクライナ戦争」「藤沢周平*1」についても高世の言及がありますが特にコメントはしません。

 日朝平壌宣言から20年の17日、拉致問題にかかわるある団体*2が「拉致被害者全員奪還デモ」を実施した。その動画が知り合い*3のFBにアップされていたので見ると、「日朝平壌宣言を破棄せよ!*4」のシュプレヒコール
 金正恩を罵倒し、戦争してでも奪還するぞ!と主張するのは勇ましくて気持ちいいかもしれないが、これでほんの少しでも拉致問題が進展すると本気で思っているのだろうか。
 こういう路線に政府が引っ張られた(安倍氏らが煽った*5面もある)からこそ、20年も何の成果もなく時間を無駄にしたのではないか。
 頭を冷やし、より良いルートを開拓し、水面下もふくめて地道に外交努力をするしかない。方針を転換できる政治家*6よ出でよ。

 やれやれですね。
 未だに自ブログに「北朝鮮体制を打倒しよう」「金正日ICCで裁こう」という文章を掲載し続けてる奴が良くもいったもんです(こうした高世のふざけた態度については以前も珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年5/28日分)(副題:『即時一括全員帰国路線が二人を見捨てた』という高世の救う会、家族会批判に驚く)(追記あり) - bogus-simotukareのブログ珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年6/1日分)(副題:『即時一括全員帰国路線が二人を見捨てた』という高世の救う会、家族会批判に驚く) - bogus-simotukareのブログで批判しましたが改めて批判します)。
 下記の高世文章と「高世が批判する某団体」の主張と何が違うのか。俺は違わないと思います。今からでも高世は下記の「過去文章」を全て削除するなり、「追記」を書いて釈明するなりしたらどうなのか。
【参考:高世の過去文章】

長井健司さんの死によせて―独裁を倒した記者の死 - 高世仁のジャーナルな日々2007.10.5(当時は福田内閣
 あらためて、拉致という行為の非道さを思い、金正日体制打倒の決意を固める。

金正日を国際法廷へ! - 高世仁のジャーナルな日々2007.12.14(当時は福田内閣
 拉致指令者、金正日国際法廷で裁く。まるで空想と思われるかもしれないが、いま実現可能性がでてきた。

ベルリンの壁崩壊秘話−1 - 高世仁のジャーナルな日々2008.1.28(当時は福田内閣
 私はかねてから、北朝鮮金正日体制は「独裁」ではないから、打倒すべきだ、と主張している。ここで「独裁」というのは、このスハルト*7型の「普通の独裁」を意味する。北朝鮮はそのタイプではなくて、ナチズムやスターリニズムあるいはポルポト*8体制と同じ「全体主義*9」であり、「共存」することはできないからだ。
(中略)
 私の見るところ、北朝鮮全体主義も、1970年代から80年代が絶頂期で、金日成死亡(94年)以降はその支配力を低下させてきている。いろいろな綻びも出てきて、ぐらつき始めている。チャンスである。
 金正日体制打倒を早めるためには、1989年にはじまる東欧革命から91年のソ連邦解体にいたる過程*10を教訓にできるはずだ。

金正日体制打倒と外交1 - 高世仁のジャーナルな日々2008.6.19(当時は福田内閣
 よく、北朝鮮に対しては、「制裁か対話か」という形で議論がなされる。しかし、それは単なる外交の手法、戦術の話であって、本当に大事なのは、金正日体制を崩壊させる「決意」であり「戦略」だ。
(なぜ体制崩壊が必要なのかについては、「金正日体制は平和的に崩壊させるべきであるhttp://moura.jp/scoop-e/seigen/pdf/20060417/sg060417_kimu_01.pdf*11」に書いたことがある)
(中略)
 最近、一通の手紙*12が、政府から拉致被害者家族に届けられたことを知った。そして、その手紙の内容を知って私は愕然とした。
(続く)

金正日体制打倒と外交2 - 高世仁のジャーナルな日々2008.6.20(当時は福田内閣
 拉致問題の全面解決のためにも「日本政府は金正日体制を崩壊させる立場に立つべきだ*13」と私は主張するが、これに対して、それは相手を否定することになり、拉致問題の交渉が成り立たなくなるのではないかとの疑問*14がよく寄せられる。
(中略)
 日本政府は、(ボーガス注:金正日体制を崩壊させるという)この立場に立つことを拒否するだけでなく、逆に金正日体制を強化することさえ願っている*15らしい。特定失踪者問題調査会の荒木和博代表のブログ昨今の報道について: 荒木和博BLOGによれば、最近、内閣官房拉致問題対策本部事務局の総合調整室長、河内隆氏*16は長文の手紙を拉致被害者の家族に送った。5月20日付けのこの手紙には、驚くべきこんな文章が並んでいる。
《ここで御留意頂きたいのは、日本政府が北朝鮮当局を相手にして外交交渉で問題解決をしようとする以上、日本政府自身が金正日体制打倒を方針とするならば、そんな相手方とは北朝鮮は本気で交渉テーブルにもつかないことになってしまう点です。現体制下では(北朝鮮当局のある特定の部署により)拉致被害者の情報がしっかり管理されているだろうから、しかるべき人の「決断」さえ示されて「解決」に向かう方が、体制が転覆され大変な混乱状態の中でよりは、拉致被害者救出に現実として適するという側面もあると判断されるからです》
 これは河内隆氏個人ではなく官邸の立場で書いているに違いない。これが日本政府の立場だと思うと、情けなさが募ってくる。
 問題なのは、拉致問題は、今の体制が維持されたまま、「しかるべき人」(つまり金正日)の善意によって解決しようという点である。本気でそう考えているのだろうか?暗澹たる思いになってしまう。

 この「河内氏発言」については以前珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年5/28日分)(副題:『即時一括全員帰国路線が二人を見捨てた』という高世の救う会、家族会批判に驚く)(追記あり) - bogus-simotukareのブログコメント欄で

id:Bill_McCrearyさん
 河内氏の書いていることをまるっきり歪曲して解釈して、ほんとひどい野郎ですね、高世って(苦笑)。だいたい河内氏の書いていることは、ほぼ「社会常識」のレベルでしょう。まともにとらえれば、反対するようなものではない。河内氏にたいしても失礼極まりない。

というコメントを頂いています。いずれにせよ「救う会路線から今は離れた高世」は河内隆氏に対して公に詫びるべきではないのか。
 まさか「今の高世の立場」と「過去の河内氏への悪口」が矛盾しないとでも言う気なのか。

金正日体制崩壊を唱える「T・K生」2 - 高世仁のジャーナルな日々2008.10.19(当時は麻生内閣
 イデオロギーで曇らない目で素直に見れば、誰でも金正日体制打倒という結論に辿りつくということを示している。「軟着陸」などと言っている場合ではない。また、「後継者」などどうでもよい。あの体制は崩壊させるしかないのだ。

さあ、金正日にも逮捕状を! - 高世仁のジャーナルな日々2009.3.5(当時は麻生内閣
 今朝の朝日新聞の第一面に、ついにスーダンの現職の大統領*17国際刑事裁判所が逮捕状を発行したニュースが載っていた。こんなことが可能な時代になったのだなあ!
国際刑事裁判所金正日を裁くべし」と考えている私にとっては嬉しいニュースである。
(中略)
 私は当時国際刑事裁判所の裁判官に選出されたばかりの齋賀富美子氏*18(つい先日、再選された)とシンポジウムで同席し、金正日国際法廷へ引きずり出せと主張したのだった。

金正日に逮捕状を!1 - 高世仁のジャーナルな日々2009.12.5(当時は鳩山内閣
 金正日をICC(国際刑事裁判所)へ提訴する動きが、いよいよ本格化してきたのだ。

日本から金正日体制打倒の宣言を! - 高世仁のジャーナルな日々2010.1.29(当時は鳩山内閣
 日本から初めて、金正日体制打倒の宣言を発する動きがはじまった。
 いま、宣言の署名者を募っているので、ここに紹介しご協力をお願いしたい。

カダフィの末路と北朝鮮2 - 高世仁のジャーナルな日々2011.2.26(当時は菅直人内閣)
 かねがね、金正日をICCで裁きたいと思ってきた。

北朝鮮の「人道に対する罪」を暴露する映画 - 高世仁のジャーナルな日々2014.3.1(当時は第二次安倍内閣
 人道に対する罪を犯している国家体制*19は変更されるべしというのが、今の国際社会の合意である。

人道に反する罪と認定された北朝鮮 - 高世仁のジャーナルな日々2014.3.23(当時は第二次安倍内閣
 (ボーガス注:北朝鮮について)体制の根本的変更(つまりは体制打倒)がなされるべしという合意ができつつある。

人権抑圧では北朝鮮はナチスと同列 - 高世仁のジャーナルな日々2015.1.5(当時は第三次安倍内閣
 金正恩体制は、いずれにしろ、この世界から一刻も早く葬り去るべき存在なのだ。

*1:1927~1997年。1972年(昭和47年)に『暗殺の年輪』で直木賞受賞。山形県鶴岡市出身。『蟬しぐれ』(1991年、文春文庫)など、架空の藩「海坂藩(うなさかはん:藤沢の出身・鶴岡市にあった庄内藩がモデルと見られる)」を舞台にした作品群が有名(藤沢周平 - Wikipedia参照)

*2:ぼかさずに「救う会」「家族会」など具体名を出さないのは何故なのか?。おそらくは「高世が『ある団体』から攻撃されることを恐れて逃げてる」つう情けない話でしょう。一方で高世にとって「批判しても怖くない安全パイである存在(例えばこの高世記事で批判されてるロシアのプーチン大統領)」なら躊躇なく名前を出すわけです。

*3:何故知り合いの名前を書けないのか?。またそのFBへのアップが「その団体への批判目的」なのか、「賛同目的」なのか書けないのか?。おそらくは「知り合いは賛同目的であげたので名指しで批判した場合に、攻撃されることを恐れて逃げてる」つう情けない話でしょう。

*4:ちなみに党員でありながら日本共産党の「平壌宣言に基づく問題解決」と言う方針を無視し、「平壌宣言破棄」を主張。賛同しない党執行部に常軌を逸した悪口雑言をしたために「反党行為」と評価され除籍されたのが萩原遼(2017年死去)というバカです(例えば、赤旗萩原遼氏を除籍(2005.6.23)参照)。高世って萩原の「宣言破棄」主張を「彼の生前に批判したことは一度もない(そもそも高世が「宣言破棄」のような「巣くう会路線」を公式に否定したのは萩原の死後のこと)」と思いますが良くもこんな記事が書けたもんです

*5:高世も煽った一人のくせに良くも言ったもんです。まさにそういうことであるなら、小泉元首相、田中均氏、蓮池透氏らに陳謝する用意くらいはあるんだろうな - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)ですね。

*6:小泉訪朝で「地道に外交努力」で「方針を転換」しようとした小泉首相福田官房長官(当時)を罵倒する家族会に迎合したくせに高世も良くも言ったもんです。高世は小泉、福田氏に謝罪したらどうか。

*7:インドネシア大統領

*8:カンボジア共産党書記長、カンボジア首相

*9:「普通の独裁」と「全体主義」と何が違うのか高世の文章は全く意味不明です。

*10:その過程の評価からは「ソ連が東欧支援を辞めたから東欧は崩壊した→中露が北朝鮮支援を当面辞めそうにないから北朝鮮は崩壊しない」つう結論にしかならないと思います。1989年も「ハンガリー動乱(1956年)」「プラハの春弾圧(1968年)」のように軍事介入してれば東欧は崩壊しなかったでしょう。

*11:今はこのPDFはネット上にありませんのでクリックしてもエラーが出ます。

*12:金正日体制打倒と外交2 - 高世仁のジャーナルな日々で高世が罵倒してる河内隆氏の手紙

*13:こんなことを抜かしていた高世が北朝鮮が崩壊する前に自分の会社を倒産させた無様で無残な話 - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)巣食う会とか家族会系の連中とかかわった北朝鮮関係の言論人は、その後ろくな状況でないと思う(関川夏央や高世仁、恵谷治、李英和ほか) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)となったのは全くお笑い草です。

*14:河内隆氏の立場もこれですね。

*15:河内氏は「打倒論の立場では、北朝鮮の反発を買って日朝交渉は成り立たない」「体制が崩壊したら、かえって救出が困難になる」といってるだけで、彼が「金正日体制を強化することさえ願っている」なんて事実はどこにもありません。デマ中傷も大概にしたらどうか(呆)。

*16:自治省大臣官房総務課課長補佐、京都市副市長、総務省総合通信基盤局電波部衛星移動通信課長、内閣官房拉致問題対策本部事務局総合調整室長、内閣府大臣官房拉致被害者等支援担当室長、内閣府大臣官房長などを経て内閣府事務次官で退官。現在は独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構理事長

*17:オマル・アル=バシール - Wikipediaのこと。1989~2019年まで大統領。2019年に軍部クーデターで失脚。ただしクーデター後の新政権は「不正蓄財」などでバシールを裁き、懲役刑判決を下した物の、ICCへの引き渡しは拒否した。

*18:1943~2009年。元外務官僚。デンマーク大使館参事官、埼玉県副知事、シアトル総領事、国連大使ノルウェー大使、アイスランド大使等を経てICC判事。判事在任中の2009年に病死

*19:北朝鮮のこと

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年9/21日分:荒木和博の巻)

拉致問題関連図書の充実が「きわめて危険なこと」?【調査会NEWS3656】(R4.9.21): 荒木和博BLOG

 全日本教職員組合*1(全教・宮下直樹委員長・日教組とは別組織)では9月8日、文科省に対し要請文書の撤回を求める要請文書を提出。そこでは文科省の要請を「危険なこと」とし、次のように要請しています。
1、8月30日付事務連絡「北朝鮮当局による拉致問題に関する図書等の充実に係るご協力等について」 を撤回し、教育委員会等がこの通知にかかわる協力を学校に要請することがないよう周知すること。
2、内閣官房に、文部科学省を通じて図書館に図書等の充実について協力要請を求めたことが、図書館の自由を脅かすものであり、憲法に反するものであるということを伝えること。
(全文は全教のホームページにあります)

 全教の声明には全く同感なので特に付け加えることもありません(あえて付け加えれば、荒木ら「巣くう会」批判もして欲しいところです。この件は文科省が自主的にやったと言うよりは明らかに荒木ら「巣くう会」と「巣くう会の後押しをする自民党右派議員」に屈服したという話だからです)。しかし「まだまだ批判が弱い」とはいえこうした批判が行われ、「小泉訪朝直後に田中均氏に酷い個人攻撃をして外務省退官に追い込んだ」のとは違い、荒木ら巣くう会も小声でしか反論できない(後述しますがマスコミも右翼系を除き荒木らに好意的ではない)辺り「良い方向に変化が始まった」と思いたいところです。
 この件については

文科省、図書館に異例の要請 拉致関連本の充実依頼(共同通信) - Yahoo!ニュース
 文科省が特定のテーマの本の充実を図書館に求めるのは異例。国民の「知る自由」を保障するため、権力の介入や圧力に左右されず資料を収集・提供することを理念として掲げてきた図書館には波紋や反発が広がる。

とマスコミも批判的です
 なお、「全教(全労連加盟)=日本共産党の友好組織」なのでこれを契機に日本共産党にはもっと「家族会、巣くう会批判」にシフトして欲しいところです。
 また、今のところ日本図書館協会全国学校図書館協議会と言った業界団体は批判声明を出してないようですが早急に出して欲しいところです。


◆荒木ツイート

荒木和博 on Twitter: "令和4年9月21日水曜日「荒木和博のショートメッセージ」第890号。今日の「調査会ニュース(https://t.co/4D4KzEq2Wf)に書きましたが、文部科学省から都道府県に「図書館での拉致問題関連図書の充実」を要請したところ「危険なこと」だというクレームが付きました。 https://t.co/j4uWG9i0Ih @YouTube" / Twitter
拉致問題の本充実が「危険なこと」?(R4.9.21) - YouTube

 5分57秒の動画です。そりゃ無法な政治介入なのだから批判されるのは当たり前でしょう。
 例えば文科省が過去に「ハンセン病差別」「部落差別」などで同様の通知を出したことがあったのか(多分ない)。何故拉致だけ特別扱いなのか。そんなことが「拉致被害者帰国」とどうつながるのか。荒木ら救う会右翼が

【刊行年順(刊行年が同じ場合は著者名順)】
◆荒木和博『拉致救出運動の2000日』(2002年、草思社*2
西岡力『拉致家族との6年戦争』(2002年、扶桑社)、『テロ国家・北朝鮮に騙されるな』(2002年、PHP研究所
島田洋一アメリカ・北朝鮮抗争史』(2003年、文春新書)
 とはいえ島田の最新刊は、『アメリカ解体:自衛隊が単独で尖閣防衛をする日』(2021年、ビジネス社)で拉致関係ではありませんが。拉致の風化を西岡も自覚して、やる気を失ってるのではないか。一方、荒木は逆に拉致に固執しています。
萩原遼『拉致と核と餓死の国北朝鮮』(2003年、文春新書)
西岡力北朝鮮の「核」「拉致」は解決できる』(2006年、PHP研究所
◆荒木和博『日本が拉致問題を解決できない本当の理由』(2009年、草思社
◆荒木和博『なぜ北朝鮮は崩壊しなかったのか』(2011年、光人社NF文庫)
◆荒木和博『山本美保さん失踪事件の謎を追う』(2012年、草思社
◆荒木和博『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(2015年、展転社
西岡力横田めぐみさんたちを取り戻すのは今しかない』(2015年、PHP研究所
 とはいえ近年の西岡の著書は、『でっちあげの徴用工問題』(2019年、草思社)、『歴史を捏造する反日国家・韓国』(2019年、ワック文庫)、『でっちあげの徴用工問題(増補新版)』(2022年、草思社文庫)と「歴史修正主義本」ばかりで拉致関係ではありませんが。拉致の風化を西岡も自覚して、やる気を失ってるのではないか。
◆阿部雅美*3『メディアは死んでいた:検証北朝鮮拉致報道』(2018年、産経新聞出版
◆荒木和博『北朝鮮の漂着船』(2018年、草思社
◆篠原常一郎『北朝鮮拉致問題を正しく理解するためのチュチェ思想入門』(2021年、育鵬社
◆藤田隆司『北朝鮮よ、兄を返せ:「特定失踪者」実弟による手記』(2022年、ハート出版)

など「自分やウヨ仲間の著書」を文科省を利用して「公立図書館や学校図書館」に押し売りしようとしてるだけの話です。拉致被害者家族会もよくこんなクズ連中と交遊し続けるもんです。心底呆れます。
 しかし「まだまだ批判が弱い」とはいえこうした批判が行われ、荒木ら巣くう会も「小泉訪朝直後に田中均氏に酷い個人攻撃をして外務省退官に追い込んだ」のとは違い、小声でしか反論できない(マスコミも右翼系を除き荒木らに好意的ではない)辺り「良い方向に変化が始まった」と思いたいところです。
 なお、以前も書きましたが「さすがに文科省通知は、荒木(特定失踪者問題調査会代表、予備役ブルーリボンの会代表)、島田(巣くう会副会長)、西岡(巣くう会会長)など巣くう会の本を公然と推薦してない(拉致関係著書とアバウトな表現)」んで

【刊行年順(刊行年が同じ場合は著者名順)】
◆和田春樹『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(2002年、彩流社
◆和田春樹『同時代批評:日朝関係と拉致問題 2002年9月~05年1月』(2005年、彩流社
高嶋伸欣拉致問題で歪む日本の民主主義』(2006年、スペース伽耶
◆太田昌国、蓮池透『拉致対論』(2009年、太田出版
蓮池透『拉致:左右の垣根を超えた闘いへ』(2009年、かもがわ出版
青木理蓮池透、和田春樹ほか『拉致問題を考えなおす』(2010年、青灯社)
青木理『ルポ拉致と人々:救う会公安警察朝鮮総連』(2011年、岩波書店
蓮池透『13歳からの拉致問題』(2013年、かもがわ出版
蓮池透拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社
◆太田昌国『【増補決定版】「拉致」異論』(2018年、現代書館
◆和田春樹『安倍首相は拉致問題を解決できない』(2018年、青灯社)
有田芳生北朝鮮拉致問題』(2022年、集英社新書)
◆和田春樹『日朝交渉30年史』(2022年、ちくま新書)

などといった荒木らが目の敵にしてる「巣くう会批判派」の本を購入しても少なくとも「形式論理上は」文科省通知には反しません。
 ちなみに「拉致=北朝鮮拉致とは限らない」ので「拉致」でググる

【刊行年順】
江川紹子『横浜・弁護士一家拉致事件*4』(1992年、新日本出版社
中薗英助*5『拉致:知られざる金大中事件』(2002年、新潮文庫)
◆川越泰博*6『モンゴルに拉致*7された中国皇帝:明・英宗の数奇なる運命』(2004年、研文選書)
◆西木正明*8『冬のアゼリア:大正十年・裕仁皇太子拉致暗殺計画*9』(2005年、文春文庫)
◆和久田薫『大江山鉱山*10:中国人拉致・強制労働の真実』(2006年、ウインかもがわ)

と言う著書もヒットします。

*1:1989年11月の日本労働組合総連合会(連合)結成に至る流れの中で、これに反発する日教組左派が日教組を脱退して結成。教組のナショナルセンターとしては連合系の日教組に次ぐ規模。全教に次ぐ第三の組織として自民、旧民社系の極右労組・全日本教職員連盟全日教連)がある。(全日本教職員組合 - Wikipedia参照)

*2:しかし草思社もどうしようもないウヨ出版社ですね。

*3:産経新聞東京本社社会部長、サンケイスポーツ編集局長、産経新聞東京本社編集局長、常務取締役、産経デジタル社長など歴任

*4:坂本堤弁護士一家殺害事件 - Wikipediaのこと。1992年時点では殺人とは認識されてなかったため。

*5:1920~2002年。1981年に『闇のカーニバル:スパイ・ミステリィへの招待』(現在は1997年、双葉文庫日本推理作家協会賞受賞作全集41巻)で日本推理作家協会賞(評論その他部門)を、1995年に『鳥居龍蔵伝』(現在は2005年、岩波現代文庫)で大佛次郎賞を受賞。著書『スパイの世界』(1992年、岩波新書)など

*6:中央大学名誉教授。著書『明代建文朝史の研究』(1997年、汲古書院)、『明代異国情報の研究』(1999年、汲古書院)、『明代中国の軍制と政治』(2001年、国書刊行会)、『明代中国の疑獄事件:藍玉の獄と連座の人々』(2002年、風響社)、『明代長城の群像』(2003年、汲古書院)、『永楽政権成立史の研究』(2016年、汲古書院)など

*7:「土木の変」のこと(土木の変 - Wikipedia参照)

*8:1988年に「凍れる瞳」「端島の女」で直木賞を受賞

*9:勿論これは「娯楽小説の創作」で事実ではありません。なお「マジの裕仁暗殺未遂」としては虎ノ門事件 - Wikipedia(1923年、難波大助に死刑判決)、桜田門事件 - Wikipedia(1932年、李奉昌に死刑判決)、虹作戦 - Wikipedia(1974年)があります。

*10:これについては例えば赤旗大江山中国人強制連行訴訟/時効理由に請求棄却/国と会社の不法認定/「国家無答責」の適用を排除/京都地裁(2003.1.16)や 「大江山強制連行の裁判闘争の10年」を出版 | 京都民報Web(2009.12.28)を紹介しておきます。

珍右翼・黒坂真に突っ込む(2022年9月21日分)

◆黒坂ツイート

黒坂真
 くるみわりさんは、昔の日本共産党、国際共産党日本支部が内乱を起こそうとして武装していた事を御存知ですね。実際に当時の日本共産党員が内乱を起こしていたら、相当な死傷者が出たでしょう。

 日本共産党はそもそもそんな内乱を目指してないし、目指したところで「実行する力もない」のでデマも甚だしい。内乱を起こせるような力があったら三・一五事件 - Wikipedia(1928年)などの弾圧を受ける前に(あるいは弾圧を受けた後に報復として)内乱を起こしてるでしょう。
 有名な大森銀行ギャング事件(1932年)は【1】活動資金の獲得目的で内乱ではないし、【2】しかも「特高のスパイ・松村某による謀略」と言う代物です。
 実際に昭和戦前期において内乱を起こす力を持っていたのはむしろ「226事件(斎藤*1内大臣、高橋*2蔵相、渡辺*3陸軍教育総監を暗殺し、鈴木*4侍従長に重傷を負わせた。戒厳令を発令)」「宮城事件(森近衛第一師団長を殺害)」の陸軍タカ派でした。何せ「戦争すること(殺人の一種)が任務の軍人」ですから暴走したら本当に恐ろしいことになります。結果的には「小規模の死傷者」ですみましたが。
 なお、近代日本での内乱的出来事と言えばそのほかでは

戊辰戦争(1868~1869年)
 明治新政府VS旧幕府
士族反乱(1874~1877年)
 佐賀の乱(1874年、元参議、司法卿の江藤新平が中心人物)、神風連の乱萩の乱秋月の乱(1876年)、西南戦争(1877年、元参議、近衛都督、陸軍大将の西郷隆盛が中心人物)
→この頃の反乱は【1】明治新政府(1868年)が誕生して間もないので政権基盤が弱い、打倒は可能と士族らが認識した、【2】そもそも明治新政府自体、徳川幕府を倒して生まれた代物だ、我々が新政府を倒して何が悪いという考えがあったことが影響してるかと思います。
秩父事件(1894年)
 自由党過激派による事件の一つ(他にも自由党過激派による事件はあるが多くは未遂に留まり内乱とまでは言えない)
◆日比谷焼き討ち事件(1905年)
 戒厳令を発令。第一次桂*5内閣が総辞職し、第一次西園寺*6内閣が誕生
米騒動(1918年)
 寺内*7内閣が総辞職し、原*8内閣が誕生
松江騒擾事件(1945年)
 島根県松江市で極右団体が島根県庁を焼き討ち

といったところですね(戦後の極左過激派テロは内乱とまでは言えないでしょう)。どれ一つとして共産党は関係ない。
 あえて言えば生活苦から民衆が蜂起した「秩父事件」「米騒動」は「左派的な要素」があると言えるかもしれませんが。

黒坂真
 吉岡正史さん。私も統一協会は酷いことをやったと思いますが、反社会的勢力、として暴力団と同じ法的扱いにすることを日本共産党は訴えているのですか。それなら特別法が必要です。
◆吉岡正史
 とても大事なこと。この勢力は「宗教」ではありません。反社会的勢力です。
「詐欺集団の手下のようだった」 元信者が語る勧誘の手口 | 毎日新聞
 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者として2013~15年に自ら勧誘活動にも携わった女性が16日、「戸別訪問で勧誘する場合は、統一教会であることを隠し、(ボーガス注:占いや自己啓発セミナーなどを偽装し)宗教とも分からないような形で声をかけていた。今思えば詐欺集団の手下のようなことをやっていた」と証言した。この日は被害者救済に取り組む「全国霊感商法対策弁護士連絡会」(全国弁連)の集会が東京都内であり、女性はついたてで姿を隠し、弁護士の質問に答える形で自らの体験を語った。

 「暴対法」のような「特別法(反カルト法など)」を制定すべきかどうかはともかく、特別法など制定しなくても「霊感商法は明らかに詐欺」なので現行法でもいくらでも取り締まりはできます。そして吉岡ツイートも吉岡氏が紹介する新聞記事も「統一協会は反社だから取り締まるべきだ」としか言っておらず、黒坂のツイートは言いがかりでしかない。

黒坂真
 吉岡正史さん。日本共産党は、統一教会暴力団と同様の反社会勢力とみなし、暴力団対策法のような法を作って対処すべきと考えていますか。その場合、統一教会の会員はレンタカーやホテルの利用は困難になりますね。子供が信者だったら、修学旅行には行けない事になりませんか*9。宿泊しますから。

 仮に統一協会など「カルト対策」の特別法を作るとして、どんな特別法を作るかが問題なのに勝手に「特別法=差別」と前提するのだから黒坂には呆れます。
 かつこの黒坂の理屈なら「朝鮮総連への特別法」も「総連構成員の子ども」への不当な差別を引き起こす恐れがあるので、作るべきではないでしょうが、この「アンチ北朝鮮」男がそんなことを言わないであろう事は予想がつきます。どこまでデタラメなのか。

*1:第一次西園寺、第二次桂、第二次西園寺、第三次桂、第一次山本内閣海軍大臣朝鮮総督、首相、内大臣を歴任

*2:日銀総裁、第一次山本、原、田中、斎藤、岡田内閣蔵相、首相など歴任

*3:陸軍大学校長、陸軍航空本部長、台湾軍司令官、陸軍教育総監など歴任

*4:海軍次官連合艦隊司令長官、海軍軍令部長侍従長、枢密院議長、首相など歴任

*5:第三次伊藤、第一次大隈、第二次山県、第四次伊藤内閣陸軍大臣、首相、内大臣など歴任

*6:第二次伊藤、第三次伊藤内閣文相、首相など歴任。元老の一人

*7:第一次桂、第一次西園寺、第二次桂内閣陸軍大臣朝鮮総督、首相など歴任

*8:第四次伊藤内閣逓信相、第一次西園寺、第二次西園寺、第一次山本内閣内務相等を経て首相

*9:「はあ?」ですね。いかにアンチ統一協会でも「統一協会員なら家族旅行も不可」なんて特別法を誰も作ろうとは思わないでしょうが、「修学旅行=学校の行事」なのだから「統一協会員なら家族旅行も不可」なんて特別法を作ったところで「修学旅行には参加できる」でしょう。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年9/21日:島田洋一の巻)

島田洋一
 外務省出身の松川るい*1参院議員は期待したい人材の1人だが、田中均氏を尊敬してきたという姿勢をしっかり総括してもらわねばならない。

 リベラルではないにせよ、「元外務省キャリア官僚(東大法学部卒。外務省条約局法規課課長補佐、アジア大洋州局地域政策課課長補佐、女性参画推進室初代室長(安倍政権時代に新設、おそらくこの時のつてで安倍政権時代に参院議員当選)など歴任)」松川は本心では島田のような極右には嫌悪感が強いでしょうからね。出世欲のために安倍などのウヨに媚びてるだけで。そのことを内心では島田の方もよく理解しているでしょう。
 なお、外務省出身の政治家と言えば、過去には

加藤高明
 第四次伊藤、第一次西園寺、第三次桂、第二次大隈内閣外相などを経て首相
幣原喜重郎
 戦前、加藤高明、第一次若槻、濱口、第二次若槻内閣外相。戦後、首相、吉田内閣副総理を歴任
広田弘毅
 第一次近衛、斎藤、岡田内閣外相、首相を歴任
重光葵
 戦前、東条、小磯内閣外相。戦後、禁固7年。公職追放されるが後に解除され政界復帰。鳩山内閣で外相。
吉田茂
 東久邇宮、幣原内閣外相を経て首相
芦田均
 片山内閣副総理・外相などを経て首相

と言う大物(首相)もいるところ、昨今は外務省に限らず「官僚OB」の大物議員は皆無。外務省について言えば外務官僚出身の首相は芦田均が、外相は岡崎勝男(第5次吉田内閣。元外務事務次官)が最後です。

親族関係にある政治家一覧 - Wikipedia参照
安倍晋三
 元首相。岸元首相の孫、安倍晋太郎元幹事長(竹下総裁時代)の息子
石破茂
 元自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)。鈴木内閣自治相・国家公安委員長を務めた石破二朗の息子
加藤勝信
 元官房長官菅内閣)。中曽根内閣農水相を務めた加藤六月の女婿
河野太郎
 第三次安倍内閣国家公安委員長、第四次安倍内閣外相、防衛相、菅内閣行革相を経て岸田内閣デジタル相。鳩山内閣農水相自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣建設相等を歴任した河野一郎の孫。河野洋平自民党総裁の息子
林芳正
 岸田内閣外相。中曽根内閣厚生相、宮沢内閣蔵相を務めた林義郎の息子
細田博之
 小泉内閣官房長官自民党幹事長(麻生総裁時代)、総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て衆院議長。大平内閣防衛庁長官、中曽根内閣運輸相などを務めた細田吉蔵

自民党幹部議員はほとんど世襲と言うのは何とも寂しい限りです。

島田洋一
 自民党が左翼に迎合する度合いに応じて日本は悪くなる

 むしろ「自民党が右翼に迎合して日本が悪くなった」と思いますがそれはさておき。「自民党の左翼迎合」とは一体何のことなのか。
 「自社さ連立の村山内閣」で、村山内閣での「村山首相談話」「アジア女性基金」のことか?(勿論、俺はこれらを評価する立場ですが)

島田洋一
 習近平氏が、台湾武力併合の意向を益々明らかにしている。

 「基本は平和統一だが、台湾が独立宣言すれば武力併合もあり得る」は鄧小平(1997年死去)健在の時代から言ってることですし、習氏が「独立宣言しなくても武力侵攻がありうる」「平和統一方針は廃棄した」などと方針をさらに過激にした事実もないので島田の物言いはデマも甚だしい。

島田洋一
 村上誠一郎衆院議員(愛媛)が安倍元首相を「国賊」と呼び、国葬儀を欠席するという。自民党はいい加減この男を除名すべきだろう。
安倍氏国葬を欠席へ 自民・村上氏:時事ドットコム
 自民党村上誠一郎行政改革担当相は20日、安倍晋三元首相の国葬について「最初から反対だし、出るつもりもない」と述べ、欠席する考えを明らかにした。安倍氏政権運営が「(ボーガス注:アベノミクスで?)財政、金融、(ボーガス注:韓国に対するホワイト国除外などで?)外交をぼろぼろにし、(ボーガス注:財務省の森友疑惑、内閣府桜を見る会疑惑、警察庁のレイプもみ消し疑惑、国交省の統計捏造問題、文科省統一協会改名許可疑惑など不正行為の強要で)官僚機構まで壊した。国賊だ」と批判した。党本部で記者団の質問に答えた。

赤旗
自民・村上議員が批判/雑誌『世界』 憲法解釈変更は「禁じ手」2014.4.11
村上誠一郎議員、自民総務会を退席/“憲法が有名無実化する”2015.5.13
自民・村上誠一郎議員のあいさつ/日弁連院内勉強会2015.6.11
信念と良心で反対 自民・村上氏2015.7.1

などで分かるように、村上は以前から安倍に批判的な男ですがそれにしても「現職の自民党衆院議員」が安倍を「国賊」呼ばわりとは驚きました。
 当然、島田のような安倍信者は上記の通り、激怒です。
 「志位共産党委員長」「福島社民党党首」「山本れいわ代表」など欠席表明した野党幹部でもここまで言ってないのではないか。
 実際「除名処分」「次期選挙では公認しないと恫喝した上で、実際に溝手氏に対して行われたような刺客候補の擁立」も危惧されますが、村上は「やりたければやればいい。負けるつもりはない(つまり相当に選挙に強い)」「仮に負けて政界引退でも構わない、俺にも誇りがある」「今更、党執行部にへいこらして、大臣や党の要職に就きたいと思わない」ということなのでしょう。

島田洋一
 公然と故安倍首相を「国賊」と罵倒した村上誠一郎議員を即日除名できないような自民党が、中国共産党に毅然と対処できるはずがない。

 あまりにも主張が意味不明すぎて「はあ?」ですね。

*1:菅内閣防衛大臣政務官。著書『挑戦する力』(2022年、飛鳥新社