今日の産経ニュースほか(2024年4/22日分)

幹事長のおひざ元で連敗、党内に衝撃広がる 大東市長選で維新が敗北 [維新]:朝日新聞デジタル
大阪・大東市長選、維新公認候補及ばず 藤田氏お膝元で3連敗 - 産経ニュース
 「敗戦したとはいえ維新もある程度票を取っています」が、維新批判派として嬉しいニュースです。こうした「維新の敗戦」を分析し、維新との闘いに生かすことで一日も早い「維新の没落」につなげたい。しかし、この敗戦、やはり「大阪万博での体たらく」も多少は影響があるのか。


小池百合子知事、都内首長選の〝連勝〟ストップ 目黒で支援候補敗北 今後の戦略に影響か - 産経ニュース
 東京補選での「乙武の予想以上の不振(現時点での世論調査では1位酒井候補(野党共闘)、2位維新、3位保守党で乙武は4位以下)」といい、実は都民ファ、小池には大阪維新ほどの力は無いのかもしれません。いずれにせよ、こうした「都民ファの敗北(とはいえ、目黒区長選挙について言えば多選現職の再選、野党共闘の敗北で選挙結果自体はあまり喜べませんが)」を分析し、都民ファとの闘いに生かすことで一日も早い「都民ファの没落」につなげたい。


◆性犯罪はやはり「ある種の病気」

17歳アイドルに淫行疑い 「欲望抑えられず」40歳プロデューサーの男逮捕 - 産経ニュース
 アイドルグループの少女(17)にみだらな行為をしたとして、警視庁少年育成課は児童福祉法違反の疑いで、東京都世田谷区世田谷、タレントマネジメント会社役員、真田巧容疑者(40)を逮捕した。真田容疑者は「奥さんと別れるから待ってて」「アイドル卒業したら結婚しよう」などと言い、少女に恋愛感情を抱かせて自宅やホテルに呼び出していたとみられる。少女の父親が警視庁に相談し発覚した。

「女優になるために必要」わいせつ行為か 元芸能プロダクション顧問を逮捕 - 産経ニュース
 「女優になるため」などと称し、女性にわいせつな行為をしたとして、警視庁本所署は、準強姦と準強制性交の疑いで、千葉県浦安市富士見、元芸能プロダクション顧問、星政則容疑者(57)を再逮捕した。

「みんな経験」「女優として生きていくなら」 立場を悪用、芸能界で後を絶たない性加害 - 産経ニュース
 「昔も今も売れている子たちはみんな経験してきた」「ベッドシーンもある」。
 今年2月、準強姦と準強制性交容疑で逮捕された元芸能プロダクション顧問の男は犯行の際、こう説明していたという。被害女性は男が顧問を務めていたプロダクションに所属していた。

 また芸能界での猥褻行為です。ジャニー喜多川ジャニーズ事務所が被害者への謝罪や、賠償、社名の変更に追い込まれる)、木下ほうか(NHKドラマ『正直不動産』を降板し、所属事務所を解雇、現在は過去出演ドラマの再放送はあるものの、新たな出演はなく、事実上、引退状態とみられる)等「過去の性加害」への批判を考えれば普通躊躇するでしょうに、「性犯罪はある種の病気」ですね。


<主張>学術会議改革 税金の投入を極力減らせ 社説 - 産経ニュース
 学術会議を「自民党の意向に従わない」と異常なまでに敵視し、また税金を自分の金と思い込んでるらしい産経と自民には心底呆れます。ちなみに産経の言うような行為をやってロシア科学アカデミー(日本の学術会議に該当)を完全に政府御用機関にしたと言われるのが隣国のロシアです。


「マイナンバーカードは持ち歩きません」が4割 デジタル庁のアンケートで判明 - 産経ニュース
 「マイナポイントにつられて、作ったにすぎない人間」では「使える場所がない」ならそうなるのは当然でしょう。


怒りは書いて捨てると感情を抑制できる 名古屋大の研究チームが発表 - 産経ニュース
 「怒りが抑えられるメカニズム」はともかく、感覚的には理解できる話です。実際そうした方法で「怒りを抑えてる方」もいるでしょう。


<産経抄>尊い犠牲を胸に刻む、海自ヘリ墜落 - 産経ニュース
 「あえてきついことを言えば」、あえてリスクを覚悟して「二次災害が危惧される災害現場」に「災害に遭った方々」を救いに行って「不幸にして二次災害で死亡(例:猛吹雪によりヘリが墜落)」ならともかく、「通常の訓練に参加していたヘリが(機器の故障で?)墜落して死亡」は「貴い犠牲」ではないでしょう。むしろ「不幸な犠牲」と呼ぶべきです。

今日も「最近は補選(特に東京補選)の記事しか書かないアホ」kojitakenに悪口する(2024年4/22日分)

「次の選挙で政権交代」だ。そういう闘いをしなければ次だって次の次だって負けるだろう。闘わなければ情勢は動かない。闘うときに支持が集まる。怯むな。(三春充希氏のX, 2021年4月16日) - kojitakenの日記*1

 今回の補選は、立民の1勝2敗の場合はもちろん、2勝1敗でも野党第一党として信認されたとはいえない結果と総括されることになる。

 「1勝2敗(島根補選で自民に1敗、あと一つは東京or長崎か?(維新に敗北?))」「2勝1敗(島根補選で自民に1敗?)」が何を意味するのかはともかく、いつもながら「選挙の勝敗(政局)にしか興味が無いのか?」「あるべき政治(例は何でもいいが、例えば共同親権の是非、岸田訪米の評価など)にどれほど関心が無いのか?」「村野瀬玲奈の秘書課広報室など、少しは政策を論じてる人を見習え(例は村野瀬氏でなくてもいいですが)」「本当にkojitakenはバカだな(呆)」と心底呆れます。「反共分子」kojitakenの方は「共産に好意的な」村野瀬氏を嫌ってるようですが、どう見ても「政策も論じる村野瀬氏>絶対に越えられない壁>政局(選挙等)にしか興味が無い、政策に無関心な選挙バカ、政局バカのid:kojitaken」ですね。


次期衆院選で「政権交代してほしい」62% 毎日新聞世論調査 - kojitakenの日記
 「政権交代の機運が出てきた」とはしゃぐkojitakenですが
1)他のマスコミ世論調査はどうなのかという問題
2)この毎日調査においても「支持政党なし」を除けば、「いつものように」自民支持率が一番高く、野党で最も支持率が高い立民と大差をつけてると言う問題
→つまり「政権交代して欲しい」と言ったところで「裏金問題が表面化した今、政権交代した方がいいんじゃね?」レベルの他力本願の可能性が強く、野党に何処まで投票するか怪しい。実際、別の世論調査では「首相にふさわしい人1位」は立民の泉ではなく、「岸田に干されており、また派閥に裏金疑惑が浮上しなかった」自民の石破元幹事長。「ポスト岸田が石破になる」だけで「数字が激変」する危険性が否定できない
3)小選挙区制においては今の立民の支持率(民主党政権交代した頃に比べて極めて低い支持率)では、当選者を出すには野党共闘をするほかない(そして維新や国民民主が自民にすり寄り、社民、れいわは党勢が弱いことを考えれば共産を含む共闘は不可避)のに、「泉代表自身が反共右派であること」「支持団体・連合の吉野会長が反共右派であること」等で「共産を含む野党共闘」が進んでない問題
4)(3)とも関係する話だが)「共同親権」「経済秘密保護法案」など共産が反対する法案に立民が賛成している問題(明らかに野党共闘の機運を阻害している)
を考えればこの程度ではしゃぐのは脳天気がすぎるでしょう。「立民リベラル派(枝野前代表、西村代表代行など)」支持者のkojitakenらしいですが。
 というか、何度も書いてて飽きてますが、「マスコミ世論調査の結果」に一喜一憂するより「共同親権」「経済秘密保護法案」等といった政治問題について少しは論じたらどうなのか。

「東京15苦」‥‥(きょんきょん氏のXより) - kojitakenの日記
立憲・酒井氏優勢 維新・金澤氏と諸派・飯山氏が追う 衆院・東京15区補選 JNN中盤情勢調査 - kojitakenの日記
立民・酒井菜摘氏がやや先行 維新・金沢結衣氏、諸派・飯山陽氏が追う 東京15区補選情勢(共同) - kojitakenの日記

と「最近は補選(特に東京補選)の記事しか書かないアホ」id:kojitakenには「勝敗(選挙の勝敗や政権交代できるかどうか)にしか興味が無いのか」心底呆れます。

「限界系」という言葉は、黒川敦彦一派にこそふさわしいのではないか - kojitakenの日記
 サンデーモーニング衆院補選と自民党の裏金の話をやっているが、他の2補選を捨てた島根1区が岸田政権の命運を握るとか言ってるな。それは本当にその通りなんだろうと私も思う。
 とはいえ私の主たる関心事は(ボーガス注:kojitakenが居住し、選挙権を持つ?)東京15区補選なので、今日もその話を。

と堂々と書いて恥じない*2ような人間には「何を言っても無駄」「馬耳東風」ではあるでしょうが。


「限界系」という言葉は、黒川敦彦一派にこそふさわしいのではないか - kojitakenの日記
1)「限界系」など一部の人間しか使ってない「大部分の人間には意味不明なネットスラング(また、多くの場合「限界系」と言う言葉の使用方法は「右派の立民支持層(泉代表の支持者)」による「左派(共産など)誹謗=泉批判は自民を利してる、共産は独自候補を立てて自民を利するな、など」でしかない)」
2)黒川某(東京補選での泡沫候補(つばさの党)の一人。衆院東京15区補選で「選挙妨害」警視庁が違反警告 怒る小池百合子知事「経験したことがない」:東京新聞 TOKYO Web立民・大串博志選対委員長、選挙妨害に遭う 30分間のカーチェイス「威嚇とんでもない」 - 産経ニュース等、東京補選で「立民系野党共闘の酒井候補」「都民ファ、国民民主相乗りの乙武候補」などほぼ全ての候補に選挙妨害*3を公然と仕掛けてるらしい御仁)とその支持者など、社会的影響力や政治力は皆無*4であり、またその選挙妨害の方法が「妨害する故意はないが、過失で結果的に妨害してしまった」という言い訳が済むような代物ではない上に、「主要な候補全てに対して実行している」ために、妨害された陣営側からの告発(暴行傷害や公選法違反)で刑事罰は不可避であろうこと(検察が訴追に後ろ向きな「安倍派の裏金問題」などとは性格が違う)
→実際、妨害者が逮捕された(街頭演説会で陣営男性を突き飛ばしか 暴行容疑で男逮捕 東京15区補選 - 産経ニュース参照)
と言う意味で「kojitakenはアホか」ですね。限界系などという意味不明な言葉は使うべきでないし、黒川一味も「当然非難に値する」とはいえ、ここまで特筆すべき話でもないでしょう。
 なお、あえて言えば「限界系*5」と言う言葉が当てはまるのは「政局(選挙の勝敗等)しか興味が無いらしいkojitakenにこそふさわしいのではないか(「政局以外には興味が無い」という「限界」)」。kojitakenはそう言われれば激怒するのでしょうが。

*1:kojitakenの引用する三春ツイートを見る限り「日本精神があれば米国に勝てる(戦前日本)」並に「無謀な精神論」にしか見えません。勿論「戦う姿勢」は重要ですが、それだけで勝てれば誰も苦労しません。「闘いの方針、方向性、戦術」等の具体案が重要です。

*2:選挙限定ですら「自民との一騎打ちである島根補選」の方が「注目」ですし、選挙以外も考えればなおさら「主たる関心事は東京補選」とは「何だかなあ(呆)」ですね。

*3:こんな選挙妨害をしても黒川の当選には明らかにつながらないので全く意味不明です。【追記】ネット上では「そもそも当選したいわけではなく、警察が選挙妨害で逮捕しづらいようにするために立候補しただけ(一般によほど悪質でないと「特定候補を支援した(あるいは弾圧した)」との批判を嫌って警察は選挙期間中には逮捕せず、選挙後に摘発する)」という指摘がありますね。とはいえ、ここまで悪質だと実行犯の現行犯逮捕は勿論、「黒川の指示、命令ががあった」という証拠が揃えば、選挙期間中に「候補者」黒川本人を逮捕しても一向に構わないと思いますが

*4:当然ながら検察が西村元経産相、萩生田元政調会長、松野元官房長官など自民党幹部政治家の政治力に忖度してか、訴追に後ろ向きだった「安倍派の裏金問題」と違い刑事告発されれば、黒川一派は確実に訴追されるでしょう。

*5:既に書いたようにこの言葉は好きではないですが

今日のしんぶん赤旗ニュース(2024年4/21、22日分)

主張/スポーツ賭博/もうけ優先の解禁 犠牲は国民

 ギャンブルがスポーツや社会、人間性を蝕む現実を浮き彫りにしています。米大リーグ・ドジャース大谷翔平選手の元通訳・水原一平容疑者による違法賭博事件です。
 犯した罪はぬぐいようもありません。しかし、(ボーガス注:水原容疑者を非難するばかりではなく)賭けが氾濫する社会環境に目を向ける必要があります。米国では2018年にスポーツ賭博が解禁されました。それまでは原則禁止でしたが、連邦最高裁連邦政府に規制する権限はないと州に権限を委ねました。それによって50州中38州が解禁したのは、州の税収増となるからで、その額は21年までに約1700億円となっています。米問題ギャンブル全国協議会は成人250万人が重度の状態と公表。
 スポーツ現場への影響も深刻です。米プロバスケットボール協会(NBA)では3月、賭けに参加した一般の人が、チームの監督を脅迫する事件も起きています。
 問題はこれが対岸の火事ではないことです。
 日本には2001年からサッカーのJリーグを対象にしたスポーツ振興くじがあります。一昨年のバスケットボールに加え、プロ野球を対象にする動きも強まっています。

 スポーツくじをサッカー、バスケから「野球等に拡大を狙う面子(自民のスポーツ族議員、文科官僚など?)」にとっては確かに水原の一件は痛手かもしれません。
参考

スポーツくじ対象拡大に意欲 遠藤利明氏「何とか野球を」:時事ドットコム2024.1.15
 日本スポーツ政策推進機構*1遠藤利明*2会長は、中学校の部活動改革で必要になる財源*3を確保するため、スポーツ振興くじの対象競技の拡大を目指す意向を示した。
 振興くじは現在、サッカーとバスケットボールが対象。元五輪担当相の遠藤氏はプロ野球やバレーボール、ラグビーハンドボールを候補に挙げ、「一番何とかしたいのは野球。来年の通常国会に提出すれば、秋にもできると思う」と語った。 

 まあ確かに野球くじは儲かるかもしれませんが「西鉄黒い霧事件西鉄投手の池永正明永易将之益田昭雄与田順欣が永久追放処分を受け西鉄の戦力が大幅にダウン、その後の身売り(太平洋クラブ→クラウンライター→西武)につながったとされる。一方、池永らの抜けた穴を埋めた一人が当時、若手選手だった東尾修で、皮肉にも池永らの追放は東尾の活躍の場を増やしたとされる。なお、池永は後に処分が解除された(黒い霧事件 (日本プロ野球) - Wikipedia参照))」とか過去の不祥事をどう考えてるのかと聞きたくなります。
 未だに

野球勝敗予想で計1億1625万円を賭けさせた容疑、会津小鉄会幹部ら男女3人を逮捕 : 読売新聞2024.2.7
 プロ野球高校野球の勝敗を予想させる賭博を開いたとして、京都府警は6日、指定暴力団会津小鉄会幹部の男(59)(大津市)ら男女3人を賭博開帳図利容疑で逮捕した。

など「暴力団野球賭博」が摘発されるので、さすがに野球くじは実現できないと思いますが。
 なお、大谷は「水原を信じて、金銭管理を任せたうかつさ(その結果、大谷の銀行口座から多額送金)」はあるとはいえ、無実(捜査当局の発表に寄れば、水原による無断送金で大谷の関与はない)でしたが、これが「水原とグル(送金を了承)」なら池永らのような「日米球界からの永久追放処分」もあり得たでしょう。


賃上げ 都知事選勝利を/東京 労働者後援会が宣伝
 しばらく先の話であり、また「アンチ小池が皆、支持できる有力候補の擁立」も楽ではないでしょうが早急に擁立をして欲しい。「都議選での共産の躍進」はともかく都知事選勝利はやはり「具体的候補者」がいないと今ひとつ盛り上がりません。


◆マスコミによる共産紹介

日本の政治を方向づける「赤旗」/英誌「エコノミスト」、裏金報道を紹介
 英国の政治経済誌エコノミスト』最新号(4月20日号)が、日本の政界を揺るがす自民党の裏金疑惑を取り上げ、「共産党の無名の新聞が日本の政治を方向づけている―しんぶん赤旗の記事は一貫してパンチがきいている」との見出しで、日曜版のスクープで裏金事件のきっかけをつくった「しんぶん赤旗」を紹介しました。

選択的夫婦別姓 自民を下野させれば実現/TBSラジオで田村委員長
 田村智子委員長は19日、TBSラジオの「荻上チキ・Session」で、ジェンダー問題や共産党の平和の外交提言について語りました。

資本主義土台に 個人の自由発展/志位議長 縦横に語る/『週刊文春』インタビュー
 18日発売の『週刊文春』(4月25日号)の「阿川佐和子*4のこの人に会いたい」に日本共産党志位和夫議長が登場し、エッセイストの阿川さんのインタビューに答え、日中関係、野党外交、日本共産党未来社会論について縦横に語りました。

 支持者として素直に嬉しいので紹介しておきます。
 松竹本人、「kojitaken、inti-solなど松竹の類友」は「松竹除名」で共産評価が「低下の一途」であるかのように描き出そうとしますが嘘であることが改めて明白です。

 司会の荻上チキ氏に「田村委員長は国会の質問で、必ずジェンダー問題に触れますね」と問われた田村氏

 勿論、このような質問をする荻上氏自身が「ジェンダー問題に関心がある」わけで、彼には『社会運動の戸惑い:フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動』 (ジェンダー研究者である山口智美氏、斎藤正美氏との共著、2012年、勁草書房)等のジェンダー関係著書もあります。

「選択的夫婦別姓自民党を下野させれば実現できる。同性婚自民党を下野させてこそ、その実現に向けた議論が国会の中で始まると思います。そこが焦点です」と強調しました。

 自民党内にも賛成派(例:小渕内閣郵政相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相等の要職を歴任した野田聖子)がいる夫婦別姓はともかく、今の自民党では同性婚容認に動くとは思えず、その意味で「同性婚法制化」には確かに自民下野が必要でしょう(自民が今後、同性婚合法化の立場に大きく変わらない限り)。
 とはいえ「民主党政権夫婦別姓同性婚合法化には動かなかったこと」「政権交代の中心は立民党(民主党の後継政党)になるであろうこと」「現在の立民党執行部は、鳩山、菅内閣外相、野田内閣副総理・行革相を務めた岡田幹事長、鳩山、菅内閣厚労相を務めた長妻政調会長民主党政権時とあまり変わりないこと」を考えれば「政権交代」だけでは「夫婦別姓同性結婚合法化」は残念ながら実現しないでしょう。

 在日米軍は日本を守るものではなく、アジアや中東地域への出撃拠点だと指摘し、この危険性を国民に知らせていく日本共産党独自の役割を語りました。

 この点はハト派として全く同感です。

参考

◆もりのくま
荻上
「異論を言った党員、神奈川の県議さん*5に対して、かなり強い口調で「おかしい」と言ったことがパワハラめいていてドン引いた*6という声も聞くんですが」
田村
「異論を許しているからそういう発言もある訳ですし、その発言をしたことで何か処分したかというと、全然そんなこともしてないんですよ」
 で、翌日の赤旗2面での報道。(ボーガス注:荻上が質問した大山問題(まあ、反共分子が言いがかりつけてるだけですが)について)全く触れていない。

 「反党分子らしい因縁付け」で「それが荻上の田村インタビューでお前にとって一番大事なのかよ?(呆)」です。どんな記事を書くかは赤旗の「編集権の自由」でしょうに。
 いずれにせよ、「荻上反党分子」ではない*7にせよ、単純に「田村万歳インタビューでは無かったらしいこと」、それに対して、田村氏が「批判しただけで処分もしてないのにハラスメント呼ばわりはおかしい(以前からの反論ですが)」と正々堂々と反論したらしいことはメモしておきます。

*1:組織概要 | 日本スポーツ政策推進機構によれば遠藤会長以外の役員は、橋本聖子副会長(菅義偉内閣で五輪相)、河野一郎理事長(元・独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)理事長)など

*2:第三次安倍内閣五輪相、自民党選対委員長、総務会長(岸田総裁時代)を歴任

*3:「顧問教師(スポーツ素人であることが多い)の無償労働」ではなく「スポーツ専門家(企業が運営するスポーツクラブなど?)に部活指導を依頼し、きちんとお金を払うこと」が計画されている。このこと自体は勿論悪いことではないでしょう。但し公営賭博(スポーツくじ)ではなく国や自治体が税金できちんと措置すべきでしょう。

*4:著書『聞く力』(2012年、文春新書)、『叱られる力:聞く力2』(2014年、文春新書)、『アガワ家の危ない食卓』(2022年、新潮文庫)、『老人初心者の覚悟』(2023年、中公文庫)、『話す力』(2023年、文春新書)、『アガワ流生きるピント』(2023年、文春文庫)等

*5:大山県議のこと

*6:荻上が「パワハラ」と断言できず「パワハラめいた」と表現して腰が引けてることが興味深い。

*7:「あんな言いがかりに迎合するのか」と荻上の言動には不快ではある物の、この程度では荻上反党分子として敵視はしません(赤旗記事もそんな立場ではないし)。

「リベラル21」のバカさに呆れる(2024年4月22日記載)

リベラル21 世界一の人口大国・インドの総選挙に思う(田畑光永

 インドは長く続いた国民会議派に選挙で勝利したインド人民党が政権を奪ってすでに2期10年が経過し、その間、国際的地位を高め、経済も発展させた。中国は人口10分の1以下の日本をGDP総額で抜いて、米に次ぐ経済大国となったことを誇っているようだが、インドも来年には日本を抜くという。
 習主席のご見解をうかがいたいものである。

 第一にインド政治についてまともに論じるのではなく、中国に悪口雑言するためのネタでしかないことに呆れます。中国は勿論インドに対しても失礼です(そもそも田畑は“世界最大”インド総選挙 最新情勢 わかりやすく解説 ポイントは? モディ首相どうなる? 日本との関係は | NHK | WEB特集 | インドのコメンテーターとして登場し、『新興大国インドの行動原理:独自リアリズム外交のゆくえ』(2020年、慶應義塾大学出版界)、『インドの正体』(2023年、中公新書ラクレ)と言った著書がある伊藤防衛大学校教授と違いインド専門家ではないですし)。
 第二に中国に対して不当に低評価、インドに対して不当に高評価でしょう。経済面(経済成長)でインドを高評価する田畑ですが、経済面で評価するなら中国も高評価に値するでしょうし、人権面(少数民族問題等)で中国を低評価するならインドとて高評価できるものではない。
 「ヒンズー教至上主義者」モディ首相によって「イスラム教徒が不当に差別されてる」「宗教対立が助長されてる」「イスラム教徒が多数派の隣国パキスタンとの関係が悪化している」といったインド野党や欧米政府等によるインド与党「インド人民党」批判はマスコミの国際報道(例えば“世界最大”インド総選挙 最新情勢 わかりやすく解説 ポイントは? モディ首相どうなる? 日本との関係は | NHK | WEB特集 | インド)でも目にするところです。
 正直、田畑のアホ記事よりも後で紹介するNHK記事の方がよほどまともにインド総選挙を論じています。
 まあせめてもの救いは「『JNNニュースコープ』キャスター(1984~1988年)の田畑(1935年生まれ)」には今や社会的影響力は全くないことですが。
 田畑には「田畑と似た経歴、近い年齢」の「TBSラジオ森本毅郎スタンバイ』MCの森本氏(1939年生まれ)」が今も一定の影響力を持ってることをどう思うか、ご見解をうかがいたいものである。
 多分、田畑も「森本氏のような存在」に嫉妬を感じ「対抗したい」と思ってリベラル21を始めたのでしょうが、何ら社会的影響力が無い「田畑の類友の雑談サークル」にしかなってないのが滑稽です。寄稿者はいつも決まり切ったメンバーの上に「岩垂弘、横田喬(1935年生まれ、元朝日新聞社会部記者)」「広原盛明(1938年生まれ、京都府立大学名誉教授)」「阿部治平(1939年生まれ)」「盛田常夫(1947年生まれ)」と「70代以上の高齢男性」ばかりです。
 「松原耕二(1960年生まれ、TBSテレビ『JNNニュースの森』キャスター、JNNニューヨーク支局長等を経て現在、BS-TBS『報道1930』キャスター。TBSテレビ「サンデーモーニング」コメンテーター)」「浜田敬子(1966年生まれ、AERA編集長、ビジネスインサイダージャパン編集長等を経て現在、「ビジネスインサイダージャパン」エグゼクティブ・アドバイザー。TBSテレビ「サンデーモーニング」コメンテーター)」「膳場貴子(1975年生まれ、TBSテレビ「サンデーモーニング」MC)」「萩上チキ(1981年生まれ、TBSラジオ「セッション」MC)」など中堅、若手(?)を登用する気が無いのには呆れます。

参考

“世界最大”インド総選挙 最新情勢 わかりやすく解説 ポイントは? モディ首相どうなる? 日本との関係は | NHK | WEB特集 | インド
いまの首相はどんな人?
 2001年から13年間、出身地であるグジャラート州の首相を務め、電力や道路などのインフラ整備を進めたほか、ビジネスの障壁となっていた規制の緩和などにも取り組みました。
 その結果、「インドで唯一停電のない州」と言われるまでになり、年10%近い高い経済成長を州にもたらしました。
モディ首相 2期10年の評価は?
 2014年の首相就任後は「メイク・イン・インディア」と題して、外国から投資を積極的に誘致するキャンペーンを打ち出したほか、行政手続きのデジタル化や複雑な税制の簡素化などの改革にも取り組みました。
 2019年の総選挙で再び圧勝すると、経済発展を推し進め、近年は国をあげて育成に取り組む半導体などの先端技術産業の分野でも投資の誘致に力を入れています。
 一方で、イスラム教徒が多数を占める州で、特別に認められてきた自治権を撤廃するなど、国民のおよそ8割を占めるヒンドゥー教徒を重視する姿勢を見せています。
 ことし1月には、インド北部でヒンドゥー教徒イスラム教徒が聖地として所有権を争ってきた土地にヒンドゥー教の寺院を建設し、映画俳優やスポーツ選手なども招待して盛大な落成式を開きました。
 背景には、かつてモディ首相も所属し、与党・インド人民党の支持基盤になっているヒンドゥー至上主義団体のRSS=民族奉仕団の存在があるとされ、野党などからは少数派のイスラム教徒に差別的な政策をとっていると批判を招いています。
モディ首相に対抗する野党は?
 最大野党の国民会議派の実質的なリーダーが、インド独立後の初代首相ネルー氏のひ孫(ボーガス注:そしてインディラ・ガンジー元首相の孫、ラジブ・ガンジー元首相の子)にあたる、(ボーガス注:名門ガンジー一族の)ラフル・ガンジー氏です。
 今回の選挙では、インド各地を精力的に回り、若者の失業が深刻化しているほか、経済格差が拡大していると激しく批判し、モディ政権打倒の筆頭に立っています。
選挙戦の情勢は?
 インドの複数のメディアによる最新の世論調査で、インド人民党過半数議席を維持する勢いだと伝えられるなど、モディ首相の政権運営への支持が堅調だという見方が出ています。
 こうした中、国民会議派はほかの地域政党とともに野党連合を結成し、候補者の調整などの選挙協力を進めています。野党連合は雇用問題や物価の高騰など経済の問題を前面に掲げることで、インド人民党の1強体制を切り崩したい考えです。
 インドはこれからどこに向かうのか。日本はインドとどう向き合っていけばいいのか。インド情勢に詳しい防衛大学校の伊藤融 教授に話を聞きました。
(以下、伊藤教授の話)
争点は何か?
 世論調査を見ると、雇用問題を争点と考える人が前回の倍以上になり、さらに、物価の高騰もあわせると50%にも上るなど、経済状況に対する強い不満がインド人民党にとって逆風になる可能性もあります。
 一方で、モディ氏にはそうした不満を覆い尽くすほどの個人の人気があります。
モディ氏はなぜ人気があるのか?
 弁が立つし、強い個性があるということもありますが、たたき上げの政治家という意味では、日本でいうと(ボーガス注:今太閤と呼ばれた)田中角栄*1元総理大臣に例えることもできます。
 貧しいお茶売りの少年が、国のトップまで上り詰める。
 そして、去年、インドを議長国として開かれたG20=主要20か国の首脳会議では「無理だ」とも言われた首脳宣言を強引にでもまとめてしまう。
 そうしたところやインドを大国にしてくれるかもしれないというところに国民の多くが夢を託すのだと思います。

 なお、以上は田畑記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。自称リベラル(本当はリベラル性は、かけらもない唯我独尊の老害)が聞いて呆れます。

*1:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)等を経て首相

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2024年4/21日分:荒木和博の巻)

北朝鮮のミサイルもう少し冷静に考えよう(R6.4.26) https://youtu.be/0YVfs8jlFzU|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 「冷静に考えよう」も何も今や日本のテレビ局は見事なまでにミサイル発射の報道をしません。
 報道されるのは「自民裏金問題」「衆院3補選」「ウクライナ戦争」「イスラエルとイラン、ハマスの対立」等、他の問題です。


若人あきら(我修院達也)さん失踪事件について(R6.4.24)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 以前も書きましたがそもそも若人(我修院)自身が失踪を「北朝鮮拉致」どころか「拉致と認めていない」。
 「記憶が無い」と曖昧な態度です。常識的に考えて自発的失踪(そして失踪の理由を言いたくない)でしょう。いずれにせよ、百歩譲って若人の失踪が「北朝鮮拉致」だとしてもそんなことを云々したところで「拉致被害者の帰国」につながるわけでもない。


「南に呑み込まれる」という北朝鮮の恐怖感はいつから?(R6.4.23)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 そんなことが拉致問題の解決と何の関係があるのかと心底呆れます。


金日成と金正恩(R6.4.22)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro

 4月15日、金日成の誕生日で北朝鮮最大の祝日なのですが金正恩には面白くなかった*1ようです。

 荒木の指摘については以下の記事を紹介しておきます。

金日成氏の「太陽」掲げず 正恩氏、内部統率に自信か:東京新聞 TOKYO Web
 北朝鮮で最大の祝日とされる15日の故金日成主席の生誕記念日を巡り、今年は国営メディアで「太陽節」の呼称がほとんど用いられず、注目を集めている。韓国政府関係者は18日、金正恩朝鮮労働党総書記が内部統率に自信を深め、祖父を神格化して威を借りる必要がなくなったためだとの見方を示した。

金日成主席の誕生日「太陽節」の名称、メディアが使用控える…正恩氏「自身の神格化図る」試みか : 読売新聞
 韓国統一省によると、今年も15日に合わせ文化行事などが開かれたが、党機関紙・労働新聞が太陽節の名称を使ったのは1回だけだった。他は「4・15」や「4月の名節」などの表現に置き換わっていた。金日成の遺体を安置する平壌錦繍山太陽宮殿に正恩氏や幹部らが参拝したとの報道もなかった。韓国・梨花女子大の朴元坤(パクウォンゴン)教授は「正恩氏は金日成や(父の) 金正日氏らとある種の差別化を試みている。自身の神格化を図ろうとしている可能性がある」と指摘した。

「太陽節」の名称を避け始めた金正恩政権(2024年4月14日~4月20日):礒﨑敦仁 | Weekly北朝鮮『労働新聞』 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト
 4月15日は故・金日成(キム・イルソン)主席の誕生日であった。韓国メディアは、北朝鮮金日成誕生日に際して従来の「太陽節」との名称を使わず、「4月の名節」などの名称に置き換えていると報じた。
 なぜ「太陽節」との表現を避けるようになったのかは判然としない。
 金正恩は、祖父と父親の誕生日に、その遺体が永久安置されている錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を毎年欠かさず訪れていたが、今年も昨年に続いて参拝しなかった。
(以下は有料記事なので読めません)

 いずれにせよそんなことが拉致問題解決と何の関係があるのか?(呆)。どう見ても何の関係もない。


まあなんだかんだ言っても続けることが大事かと(R6.4.16)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 そんなことを言って居直ってるからいつまで経っても拉致が解決しない。間違った方針を何時までも続けても無意味なだけです。
 まあ荒木にとっては「拉致は飯の種」なので「解決しない方がいい」のですが、さすがに「拉致問題が風化」して「飯の種」としての価値が落ちてますから、こんな泣き言が出るのでしょう。


両班(ヤンバン)の話(R6.4.20)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 北方領土問題解決をテーマとする団体の人間が「ロシア革命」等、「北方領土返還と関係ないロシアの話」をするようなもんで、そんな事が拉致問題と何の関係があるのかと呆れます。大体、荒木は両班について語ることができる専門家ではないでしょう。
 なお「両班」でググってヒットした本を以下の通り参考に紹介しておきます。
◆宮嶋博史*2両班李朝社会の特権階層』(1995年、中公新書)

*1:そんなくだらない感情論ではなく「金日成から続く従来方針を大きく変更したい→金日成崇拝ばかりをやるのは得策ではない」「世襲批判をかわしたい」「祖父の権威を借りなくても統治が可能、と統治の安定性をアピール」等、何らかの政治的計算でしょう(その政治的計算が何かは素人の俺には分かりませんが)

*2:東大名誉教授

今日も「最近は補選(特に東京補選)の記事しか書かないアホ」kojitakenに悪口する(2024年4/20日分)

島根1区の影響は、おそらく相当に大きい。その1勝は補選の全勝を最も左右しうるもので、もし全勝となれば立憲と維新のどちらが野党第一党にふさわしいかということも全有権者に示される。(三春充希氏のXより) - kojitakenの日記*1
 確かに「島根補選(野党共闘(立民系を共産等が支援)VS自民)」「長崎補選(野党共闘(立民系を共産等が支援)VS維新)」「東京補選(野党共闘(立民系を共産等が支援)VS都民ファ、国民民主VS維新)」で「野党共闘」が全勝すれば「野党共闘の中心」である「最大野党」立民に対するイメージは「維新や国民民主、都民ファより良くはなる」でしょう。
 特に「自民不戦敗である東京、長崎」に比べ「立民系野党共闘と自民の一騎打ち(東京補選と違い、維新、参政など他党は候補出さず)」で「長年、自民の細田*2の地盤だった島根」で勝てれば、細田が「安倍派会長だったこと」から「安倍派裏金疑惑への断罪」イメージも出てくるでしょうし、「自民党へのダメージ」「立民への追い風」は大きいでしょう。
 そして「油断は禁物」ですが、現時点においては「野党共闘が三勝できる可能性がかなりあるらしい(大阪ではかなり強い維新も長崎や東京ではそれほどでもなく、都民ファ乙武も当初予想されたほどの支持がない。現時点では「その差は僅差」ではあり、自民、維新等の巻き返しを警戒する必要があるものの、マスコミ報道を信じれば、全ての選挙区で立民系野党共闘が最も優勢)」。
 とはいえ、「何処が最大野党にふさわしいか」は「主張する政策や党幹部政治家の人間性」で判断すべき物であり、その点では立民と比べ、「大阪万博、カジノ計画」の維新は論外でしょう。「選挙で全てを語ろうとするな」と言いたい。
 というか、「島根で立民系の野党共闘が勝ちそう→一騎打ちで敗北した自民、候補を立てなかった維新よりも立民が優位に立ちそう」という報道を受けて「野党共闘勝利ムードを盛り上げて選挙を有利にしたい、立民の追い風にしたい」ということで三春氏やkojitakenはこうした物言いではないのか。果たして島根補選の選挙情勢について「自民有利報道」でもこうした物言いをしたのかどうか?
 そもそも「衆参ダブル選挙(1983年、1986年:いずれも社会党の飛鳥田、石橋*3委員長が引責辞任)で大勝した中曽根自民」「郵政選挙で大勝した小泉自民」「政権交代選挙で大勝した鳩山*4民主党」がその後、「リクルート事件でポスト中曽根の竹下政権が短命で終了、一方、社会党では土井たか子ブーム→その後、宮沢*5政権で自民党が下野」「ポスト小泉の第一次安倍、福田政権は短命に終わり麻生政権時代に衆院選挙敗北で自民が下野したこと」「鳩山、菅*6政権は短命に終わり、野田*7政権時代に衆院選挙敗北で民主党が下野したこと」を考えれば選挙の勝敗など一時的な物で過大評価できる話ではない。
 なお、「長期政権だった池田*8内閣の後の佐藤*9内閣は長期政権」でしたが「長期政権だった佐藤内閣の後の田中*10、三木*11、福田*12、大平*13、鈴木*14政権」「長期政権だった中曽根*15政権の後の竹下*16政権」「長期政権だった小泉*17政権の後の第一次安倍*18、福田*19、麻生*20政権」は短命でした。これは偶然ではなく「長期政権下に蓄積された政権の歪み、ひずみ(例:竹下政権下でのリクルート疑惑発覚)」が政権終了と新政権誕生によって表面化したとみるべきでしょう。その意味では「第二~第四次安倍」の後の菅*21政権が短命に終わり、また今、岸田*22政権が政権危機にあることも「そうした事例の一例」であり、「後出しじゃんけん」になりますが「ある程度は予想できた事態」ではあります。
 とはいえ、それでも「短命に終わった鈴木政権後の中曽根政権は長期政権」「(間に民主党政権を挟んでいますが)短命に終わった麻生政権後の第二~第四次安倍政権は長期政権」を考えれば、自民党が「このまま衰退する」と過度に楽観的になることもできませんが。
 なお、kojitakenも書いていますが、東京補選のマスコミ予想は「野党共闘候補の酒井氏(立民系)>維新>都民ファ・国民民主(乙武)>それ以外(参政党、日本保守党、秋元司など)」だそうです。勿論今後、乙武陣営の巻き返しはあり得ますが、当初予想と違い乙武が大苦戦しています。
 「最悪でも2位(野党共闘(立民系候補を共産、社民等が支援)>都民ファ>維新)は堅い(上手くいけば当選)」と見ていたであろう小池や玉木としては「痛い誤算」でしょう。今更乙武支持を辞めるわけにはいかず、このまま「野党共闘、維新に敗戦するだけでも痛い」のに、下手をすると「参政党」「日本保守党(飯山陽)」「秋元司(第四次安倍内閣で国交副大臣、環境副大臣)」にも負けるのではないか(当初予想と違い、都民ファ、国民民主が支持する乙武があまり支持されてない)という予想が出ている(予想が実際にどうなるかは不明ですがこんな予想が出たこと自体が乙武や小池、玉木にとって屈辱でしょう)。
 あまり酷い選挙結果では小池や玉木の面子は丸つぶれです。とはいえ、小池や玉木が「乙武にてこ入れ」しても、kojitakenも書くように、マスコミ報道を信じるならば、「維新の票を食って、維新に代わって、乙武が2位になるだけ(当選は酒井氏)」でかえって「酒井氏」を利することになりかねない(都民ファが維新の票を食う可能性の方が、酒井票を食う可能性より高いでしょう)。
 このままでは玉木には「こんなことなら高橋茉莉氏(当初、国民民主が擁立したが何故か取り消し)を擁立し続けるべきで無かったか?」「こんなことなら野党共闘候補か維新候補を支持すべきだった」「せめて自主投票にすべきだった」「乙武支持は失敗だった」との声が向かい、玉木失脚(国民民主党代表の辞任)もありうるのではないか。何としても酒井候補で勝利したいところです。

 少し前に山本に対して書いた印象を訂正しておく。立民の枝野代表時代に今の泉健太よりも強く枝野に当たっていたこと*23について「本当は俺がヒーローになるはずだったのに*24」という意識が強かった*25のだろうと書いた。しかしその後、そういう要因もあっただろうが、それよりも新選組発足当時のコアな支持者の意向*26を汲んだことが大きかったのではないかと思い直した。

 つまりは「マスコミ世論調査」など、まともなエビデンス(根拠)で議論をしているのではなく思いつきを放言していると事実上認めている「アホのkojitaken」です。「kojitakenのようなアホ」の「レベルの低い記事」に「好意的コメントをできる類友」の気がしれません。

 芳野には2021年衆院選直前に連合代表に就任するや「強烈な反共」を打ち出して立民の選挙に悪影響を与えた責任がある。これはこの衆院選での立民敗北の一因にもなったから、この時の芳野を無罪放免するわけにはいかない。

 「2021年衆院選の立民敗戦」云々て「枝野立民が勝ってたら吉野の反共発言を容認するのかよ?、所詮、その程度の『立民信者、枝野信者の反共分子』がお前か?」「選挙の勝敗に関係なく吉野の反共発言は問題だろ?」とid:kojitakenを問いただしたくなりますね。


日経の衆院東京15区補選情勢調査によると「酒井が立共8割無2割(無党派最多)で優勢、金澤が維6割だが無党派に広がらず二番手、飯山 須藤 秋元 乙武 混戦状態」とのこと(カタコト明明氏のXより) - kojitakenの日記
 いい加減、id:kojitakenに突っ込むことに飽きつつありますが「経済秘密保護法案、共同親権、岸田訪米とか、政策のことを少しは論じろよ」と心底呆れます。

経済安保法を自民党政府が濫用する懸念を持ち続けます。 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室
→経済秘密保護法案への批判
自民党・岸田文雄首相の米連邦議会での演説の危険さ (メモ) - 村野瀬玲奈の秘書課広報室
→岸田訪米への批判
物足りない共同親権報道 #マスメディアへの不満 #マスメディアへの不信 #共同親権は離婚禁止法 #共同親権は危険 #共同親権は廃案に #STOP共同親権 #れっつ炎上共同親権 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室
共同親権への批判
伊方原発のある愛媛県での地震。地震のたびに原発事故を心配する。いつか再びメルトダウン事故が起こるのではないかと。 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室
脱原発主張
自民党裏金脱税使途不明問題の追及は、自民党による不当な改憲発議をさせないためにも役に立つ。 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室
→自民裏金疑惑への批判

等の記事を発表している「kojitakenに批判的な村野瀬氏」は勿論ですが、「kojitakenに迎合することが多い類友」宮武ですら

リニア新幹線を止めていた川勝平太静岡県知事は正しかった。少子高齢化で人口が激減していく中、オンライン化でビジネス上の移動のニーズが減るのに莫大な費用が掛かる。自然破壊だけはあるリニア建設は中止の一択だ - Everyone says I love you !
リニア新幹線への批判
大阪・関西万博まで今日からあと1年。タイプA48施設のうち着工したのはわずか14施設で16施設の建設事業者がいまだ決まらず。メタンガス爆発など危険。費用増大。経済的効果はハッタリ。#万博中止、の一択だ - Everyone says I love you !
大阪万博への批判
【#マイナ保険証廃止】武見敬三厚生労働相が現在5%のマイナ保険証の利用率に関係なく、健康保険証を廃止してマイナ保険証に一本化すると断言。岸田政権の開き直りを許すな!【#健康保険証の廃止に反対します】 - Everyone says I love you !
→マイナ保険証への批判

等、「選挙バカ」「立民党リベラル派の盲目的信者」kojitakenよりは「政策の話(選挙以外の話)」をしています。

 泉*27は、少なくとも少し前までは、自公政権を倒すよりも、党内少数派だった旧希望の党・旧民民勢力の地位を党内で高める権力工作に腐心していた形跡がある。その目的のための重要な手段は大きくいえば2つあって、1つは人事、もう1つは金の配り方である。

 と言うkojitakenですが、「最近は補選記事ばかりで国会審議、岸田訪米等には全く無関心な」この男の泉批判も結局は「泉は立民リベラル派(枝野前代表、逢坂、辻元、西村代表代行、井戸まさえやライアン真由美ら)を人事でもっと優遇しろ、政治資金も寄越せ」というだけの「党利党略」「権力抗争」の話ではないのか。「立民党リベラル派の支持者らしい」、そして「選挙の話ばかりで政策の話をまるでしない」この男にとって大事なのは「立民党内でリベラル派が人事や金で優遇されること」であって「『こうあるべき』という理想の政策や政治、社会の話」「政権交代野党共闘の話」ではないどころか「立民の党勢拡大の話」ですらないでしょう。あえて言えば「立民リベラル派が優遇されれば」それだけでこの男は泉を絶賛するでしょう。
 この男が野党共闘を云々するのも「それが立民党リベラル派にとって有利だから」にすぎないのではないか。
 「井戸まさえやライアン真由美と言ったリベラル派が候補者にされなくて悔しい、泉に近い右派ばかりが優遇されて悔しい」ばかりで、政策の話をこの男が全くしないことには「どこまで党利党略で話をするのか」と心底呆れます。

*1:島根補選には維新は候補を擁立してないので、ここでの全勝とは勿論「立民の全勝」

*2:小泉内閣官房長官自民党幹事長(麻生総裁時代)、総務会長(第二次安倍総裁時代)、衆院議長等を帰任

*3:社会党書記長(成田委員長時代)、副委員長(飛鳥田委員長時代)等を経て委員長

*4:新党さきがけ代表幹事、細川内閣官房副長官等を経て首相

*5:池田内閣経企庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経企庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相等を経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*6:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相、首相等を経て立憲民主党最高顧問

*7:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)等を経て立憲民主党最高顧問

*8:吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相等を経て首相

*9:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相等を経て首相

*10:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)等を経て首相

*11:片山内閣逓信相、鳩山内閣運輸相、岸内閣科技庁長官(経企庁長官兼務)、池田内閣科技庁長官、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理等を経て首相

*12:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行管庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経企庁長官等を経て首相

*13:池田内閣外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、蔵相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)等を経て首相

*14:池田内閣郵政相、官房長官、佐藤内閣厚生相、福田内閣農林相、自民党総務会長(佐藤、田中、大平総裁時代)等を経て首相

*15:岸内閣科技庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行管庁長官等を経て首相

*16:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(竹下総裁時代)等を経て首相

*17:宇野内閣厚生相、宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相等を経て首相

*18:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官等を経て首相

*19:森、小泉内閣官房長官等を経て首相

*20:橋本内閣経企庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)、首相、第二~第四次安倍、菅内閣副総理・財務相等を経て、現在、自民党副総裁

*21:第一次安倍内閣総務相、第二~第四次安倍内閣官房長官等を経て首相

*22:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二~第三次安倍内閣外相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)等を経て首相

*23:今日も「最近は東京補選の記事しか書かないアホ」kojitakenに悪口する(2024年4/13日分) - bogus-simotukareのブログにも書きましたが、そもそも「枝野代表時代に今の泉健太よりも強く枝野に当たっていた」という事実自体が無いと思いますが。

*24:むしろ、こういうことを書くkojitakenこそが「(政治批評において?)俺のような逸材はもっと世間にヒーロー扱いされてしかるべきだ」と勘違いしてるのではないか?

*25:今日も「最近は東京補選の記事しか書かないアホ」kojitakenに悪口する(2024年4/13日分) - bogus-simotukareのブログにも書きましたが、「そのような意識が山本にある」という事実自体が無いと思います。少なくともそのように見なすまともな根拠を何一つkojitakenは提出しません。

*26:新選組発足当時のコアな支持者の意向」が「アンチ枝野だった(しかし今のれいわ支持層はそうではない?)」と評価する「まともな根拠」を提出しない「アホのkojitaken」にはいつもながら心底呆れます。

*27:そもそも「立民党代表だった枝野が立民党支持率の伸び悩みもあり『(政党が)大きいことはいいことだ(森永エールチョコレート風に)』で希望の党騒動時に一度は袂を分かった泉ら国民民主党グループ多数派(少数派が現在の玉木国民民主党と国民民主離党組の前原無償会)を党内に受け入れたこと」「その際に枝野が泉を政調会長に登用したこと(その結果として代表就任の道を開いたこと)」について枝野を批判しない当たりが「枝野信者」kojitakenはどうしようもないバカです。

新刊紹介:「前衛」2024年5月号

 「前衛」5月号について「興味のある内容」のうち「俺なりに何とか紹介できそうな内容」だけ簡単に触れています。「俺の無能」のため「赤旗記事の紹介」でお茶を濁してる部分が多いです。
特集「日本国憲法が問う日本政治のいま」
改憲動向の現状とそれへの対抗(奥野恒久*1
(内容紹介)
 安倍死後、「安倍ほどの改憲熱意が岸田にはないと見られること」「裏金問題で岸田政権支持率が低迷」を理由に「明文改憲の危機はない」と見る一方で「大軍拡」「(米国との武器共同開発と連携した)武器輸出規制の緩和」「訪米でバイデンと共に声明した日米安保の強化(沖縄米軍基地の拡充)」など「解釈改憲の拡大」とも言うべき事態については警戒をしている。
 「馬毛島基地問題」についての田村論文、「宇宙軍拡」についての金子論文と同様の問題意識と言える。


◆「政治改革」30年、日本の政治はよくなったのか*2選挙制度改革の課題(小松浩*3
(内容紹介)
 以前も別記事今日のしんぶん赤旗ニュース(2023年11/6~12日分)(副題:松竹伸幸の醜態を嗤う、ほか)(追記あり) - bogus-simotukareのブログ珍右翼・高世仁に悪口する(2024年1/6日分)(副題:失われた30年) - bogus-simotukareのブログで書きましたが「失われた30年」とは「経済不況でよく使われる言葉」ですが「政治改革(当時、ゼネコン汚職等で自民が批判を受けた)」を口実に導入された「小選挙区(自民一強による自民の無法を助長、中選挙区であれば、自民の支持率低下もあり、あれほどの巨大与党にはならない)」「政党助成金河井案里事件で公選法違反の買収に使用されるなど、事実上つかみ金)」が政治を浄化せず、「自民裏金問題」が表面化したことを考えれば「政治改革」もまさに「失われた30年」ではないか。その結果、筆者により「小選挙区の廃止(より少数意見を反映する選挙制度への変更)」「政党助成金の廃止」が主張される。なお、英国政治研究者として「二大政党制の英国」でも「第三勢力(英国自由民主党スコットランド地域政党など)が力をつけていること(事実上、二大政党制が崩壊過程にあること)」が指摘される。


◆パー券裏金問題:「政治とカネ」の何がいま問われているのか(上脇博之*4
(内容紹介)
 自民裏金問題追及で上脇氏が果たした役割(例えば裏金問題「終わらせない!」 上脇博之神戸学院大教授、検察捜査は「腰砕け」【政界Web】:時事ドットコム「自民裏金問題」浮上の立役者・神戸学院大の上脇博之教授が事件の背景などズバリ解説 新潟市中央区で4月7日オンライン講演会 | 新潟日報デジタルプラス参照)を考えれば、彼はもっと世間に注目、評価されるべき学者でしょう。
 Q&A形式で書いてみます。

 自民裏金問題は何を明らかにしたのでしょうか?
A
 小松先生も指摘していることですが、第一に「ゼネコン汚職中村喜四郎元建設相、竹内藤男茨城県知事、本間俊太郎宮城県知事、石井亨仙台市長らを訴追)」「東京佐川急便疑惑(金丸ヤミ献金)」などを契機に「政治浄化」を建て前に「小選挙区」「政党助成金」を導入した30年前の政治改革が「政治浄化」と言う意味では失敗だったことは明らかです。むしろ政党助成金は「河井案里事件での買収」など政治腐敗を助長した。
 小選挙区制も「自民一強」を招き、自民党の腐敗を助長した。「小選挙区」「政党助成金」は廃止すべきです。
 第二に現在の政治資金規正法の問題点を明らかにしました。
 今回、自民党政治家は「会計責任者がやったことで私は知らない」と会計責任者に全てを転嫁して逃げていますが、こんなことができないように連座制を強化すべきです。
 また、現在、パーティー券は「企業・団体の政治献金」と化していますが、建前は「政治家が支持者と意見交換等をする政治パーティーの参加費=パーティー券」なのです。
 従って「パーティー券の販売総額=パーティー開催に必要な費用とほぼ同額」であるべきだし、また「会場定員を明らかに大幅に超過するパーテイー券販売」もおかしい。
 また「意見交換等のためのパーティー参加」ということがあり得ない「企業・団体のパーティー券購入」は「企業・団体献金を肯定する立場(私個人は企業・団体献金を否定する立場ですが)」であっても否定すべきです。
 「企業・団体の政治献金」は「政治献金の規制逃れのパーティー券購入」ではなくあくまでも「政治献金」と言う形でされるべきです。
 「企業・団体のパーティー券購入」「会場定員を明らかに大幅に超過するパーテイー券販売」については政治資金規正法で明文で禁止してもいいのではないか。


辺野古新基地強行・軍事要塞化を許さない沖縄の声の広がり:沖縄県議選でのオール沖縄日本共産党の勝利を必ず(赤嶺政賢*5
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
赤旗
沖縄県議選まで2カ月 6月7日告示 16日投票/知事支える与党多数確保 必ず/共産党7氏全員勝利が不可欠2024.4.3
沖縄と日本の希望開こう/県議選7議席絶対確保 田村委員長訴え2024.4.4


馬毛島の巨大基地づくりは中止せよ:米追従で〝戦争準備〟、自然を丸ごと壊す暴挙(田村貴昭*6
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
赤旗
馬毛島基地/住民生活と自然壊す/田村貴昭氏 「ただちに建設中止を」/衆院予算委2024.2.23
マゲシカ確認/馬毛島基地建設進む中、ひっそり 生息域侵され絶滅の恐れ/本紙が撮影2024.3.7
“「宝の島」の未来売った”/馬毛島基地建設反対訴訟 原告側弁論/鹿児島地裁2024.3.14


◆宇宙空間にまで軍事ブロック拡大する愚挙:憲法を踏みにじり日本を軍拡競争に走らせる日米安保(金子豊弘)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
米国主導の軍拡を是認/「日米宇宙協力協定」が可決/衆院外務委で穀田氏反対討論2023.4.15
「宇宙の軍事利用」認める/JAXA法成立 吉良氏に文科相/参院文科委2023.11.30
自衛隊宇宙部隊を強化/航空宇宙自衛隊へ再編にらみ/赤嶺衆院議員調査2024.2.14


◆ 危険な経済秘密保護法案:セキュリティ・クリアランスの法制化の問題点(井原聰*7
(内容紹介)
 残念ながら「公安警察の暴走(冤罪「大川原化工機事件」)が発覚した」にもかかわらず#経済安保版秘密保護法案 への警戒が足りない。野党第一党の立憲民主党からも、報道業者からも。 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室が批判するように、「マスコミの批判が弱く」また「最大野党・立民党が賛成している現状(その結果、4/9に衆院本会議を通過し、参院に送付)」では「第二、第三の大川原化工機事件」を生みかねない、この法案の4月内可決の可能性が高い(この拙記事は4/9執筆)のですが「仮に法案が成立しても闘いは続く」。
 成立した法について監視を続け問題点を指摘していく(第二、第三の大川原化工機事件の発生を許さない)という「新たな闘い」が続くわけです。
 いずれにせよ「俺が立民を支持しない理由」は「この件だけではない」ですがこの件だけでも俺のような共産支持者にとっては「立民不支持」の理由としては「必要にして十分」です。それにしても今日もkojitakenに悪口する(2024年4/8日分) - bogus-simotukareのブログでも批判しましたがこうした国会での論戦を「完全無視」して「東京補選」ばかり記事にしたがる自称「政治ブロガー」id:kojitakenには「お前は選挙にしか興味が無いのか、政策に興味が無いのか」と心底呆れますし、彼についてはその「政治センスの無さ(国会論戦を無視して東京補選ばかり記事にしたがることなど)」や「思い上がった傲慢で高飛車な態度」に「こいつはどうしようもないバカでクズだな」と「軽蔑」すらしています。

参考
赤旗
主張/経済秘密保護法案/「物言えぬ社会」の危険は明白2024.3.2
経済秘密保護法案 成立急ぐ政府・与党/米・財界が望む武器商人国家に/塩川衆院議員に聞く2024.4.4
経済秘密保護法案/戦争地ならし 危険な法案だ/国会前緊急行動2024.4.6
経済秘密保護法案 プライバシー丸裸/自衛隊員の身辺調査では/同級生・釣り仲間まで…2024.4.9
兵器共同開発へ「秘密」拡大/経済秘密保護法案 衆院通過/共産党反対「平和主義投げ捨て」2024.4.10
衆院本会議 経済秘密保護法案/塩川議員の反対討論2024.4.10


◆「世界一トヨタ」の社会的責任とグループ企業不正問題(佐々木昭三*8
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。不正を犯したグループ企業とは「ダイハツ」「日野自動車」「豊田自動織機(社名は自動織機だが現在は自動車部品も作っており不正は自動車部品に関するもの)」ですね(例えばダイハツ工業認証試験不正問題 - Wikipedia日野自動車エンジン不正問題 - Wikipedia参照)。
 なお、トヨタは「ダイハツ」「日野」以外にも「いすゞ自動車」「スズキ」「スバル」を「子会社」「業務提携」等で傘下に入れています。
参考

ダイハツの小型車、親会社のトヨタが開発・認証に責任…衝突試験の不正で体制変更 : 読売新聞2024.4.8
 トヨタからダイハツが委託を受ける形で、小型車の開発を担う形態にするという。

 「不正防止」を口実にトヨタが「ダイハツ支配」を強めただけではないのか。


◆人権・多様な視点を重視した被災者支援、復興対策と防災・減災(宗片恵美子*9
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

“避難所の運営などに女性の視点を” 防災力向上へ講演会|NHK 秋田県のニュース2023.11.22
 講師を務めたのは災害時に女性の支援などを行う宮城県NPO法人宗片恵美子さんで、12年前の東日本大震災での避難所運営の課題を説明しました。
 このなかで宗片さんは、避難所に仕切りがなく、授乳する母親が苦労したことや下着や生理用品など女性に必要な物資が届かなかったことをあげ避難所の運営を担ったのが男性が多かったことなどからこうした声が届きにくい現状があったと指摘しました。
 このため、宗片さんは女性に配慮した避難所の運営や防災知識などを学ぶ「女性防災リーダー」を育成する取り組みを始め、地域で防災や減災に取り組む女性を支える仕組み作りを進めてきたことを紹介しました。
 そのうえで、今後は女性にとどまらずお年寄りや外国人など災害時に支援を必要とする人にも視点を広げて、災害に備えていくことが求められると訴えました。

女性と防災について考える講演会 “女性の視点を取り入れて” | NHK | 東日本大震災2024.3.2
 宮城県NPO法人「イコールネット仙台」の宗片恵美子さんが東日本大震災で女性への支援活動や調査を行った経験を語りました。
 当時は、避難所に仕切りがなく、授乳や着替えをするスペースがなかったほか、生理用品や下着など女性に必要な物資が届かなかったということで、宗片さんは「避難所の運営リーダーは男性が多く、女性の声が届きにくい状況があった」と指摘しました。


レポート「能登半島地震・被災者の思いにこたえた支援に全力:各団体の活動から」
◆農民連「支援物資届け、炊き出し、食料支援を続けて」(水越久男*10
◆全商連『「生業を守りたい」:能登で営業し、暮らす支援策を求めて』(池田法仁*11
◆民医連「医師、看護師、職員の人的支援つづけ、地域も職員もケア」(岸本啓介*12
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。
【農民連】

農民連が輪島に支援物資/水・食料積んで「少しでも力に」2024.1.22
 農民連常任委員の水越久男さんは、「石川には雄大な自然があり、畑も多い。地震によって、中心街を含め大変な被害を受けている様子に心を痛めています。農民連として引き続き、現地のみなさんに必要な物資を配布するなど、できることをやっていきます」と話しました。

能登半島1.1地震/「心あたたかくなる」/奈良県農民連 炊き出し支援/石川・和倉温泉2024.3.21
【全商連】
【能登半島地震】会員も甚大な被害 石川県連など 救援活動に全力|全国商工新聞2024.1.15

全商連三役石川・能登民商と懇談し激励|全国商工新聞2024.2.26
 全商連からは、太田会長の他、橋沢政實副会長、岡崎民人事務局長、池田法仁常任理事が同席しました。一行は翌15日、被災の実情を把握しながら被災会員を訪問して激励。石川県庁で要請行動に取り組み、県宛てに義援金を手渡しました。

【民医連】
石川・能登半島地震で甚大な被害 ささえ、つながり、全国支援を – 全日本民医連2024.1.23


シリーズ「戦争と平和の岐路に問う」
◆戦時下の演芸の実態と告発:「新しい戦前」をつくらないために(柏木新*13
(内容紹介)
 演芸評論家の筆者が戦前の「禁演落語」「国策落語、漫才、浪曲(愛国落語、漫才、浪曲)」について論じていますが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。
【参考:国策落語】
国策落語はこうして作られ消えた 柏木新著 本の泉社 2000円 : 読売新聞2020.3.15
戦時下の悲しき国策落語 埋もれた事実の発掘に奔走 資料や聞き手の声集め、戦争の愚かさ伝える 柏木新 - 日本経済新聞2020.8.13

(天声人語)かなしき国策落語:朝日新聞デジタル2020.8.15
 「日本の陸海空軍の鮮やかな活躍ぶりは偉いもんでやすな。米英もあきまへんわ。アカンベーエー(ボーガス注:「アカン米英」と「あかんべえ」をかけている)」。
 大戦末期、寄席ではそんな落語が演じられた。面白くないのを通り越して痛々しい。

国策落語 - Wikipedia
 柏木新によれば、記録に残る国策落語の初見は1933年に雑誌『キング』5月号の別冊付録に掲載された柳家金語楼の「御国の為」とされる。1934年に金語楼は陸軍恤兵部から派遣される形で満州軍の慰問をしており、軍部との繋がりが強かったと考えられる。また、同じ頃に初代桂小春団治*14が第一次上海事変(1932年)での戦死を美談とした「爆弾三勇士」をテイチクレコードから出している。
 2016年に映画『サクラ花:桜花最後の特攻』に出演した2代目林家三平は、劇中で祖父の7代目林家正蔵がつくった「出征祝」を演じた。さらに2019年にはBSフジの番組『落語家たちの戦争:禁じられた噺と国策落語の秘密』の中でも「出征祝」を通して演じ、戦後初めて国策落語を復活させた。2代目三平はNHKのインタビュー落語家 林家三平が笑えない落語を披露するわけ | NHK | WEB特集で「ケチな人がどんどんケチっていって失敗するとか、人間の弱さや愚かさを認めたうえで、人間らしさを描き出すことこそが落語ですが、国策落語はそれをねじ曲げて、国のために無理やり美談にしようとするので笑えない。」と評し、「当時にタイムスリップすることで戦争の恐ろしさを感じてほしい。祖父や父親は本当に命をかけて戦争の時代を生きていた。こういう時代を決して繰り返してはいけない。」と国策落語を演じる意義を語っている。
【演目】
 以下に雑誌などの文献に残る国策落語の一部を記す。ただし一部の落語は名義貸しにすぎず、真の作者は別人である可能性もあり、また、実際に演じたのかも不明。
【テーマ:出征・軍人賛美】
◆出征祝(1941年)
 7代目林家正蔵:若旦那の出征を祝う噺。「日本酒を2本買った(日本勝った)」がサゲ。
◆落語家の出征(1941年)
 2代目桂右女助*15:落語家の出征先での噺。見送りで「死んで来いよ」のセリフ。
◆結婚建設(1941年)
 柳家金語楼:立派な働きをして帰還した勇士を称える噺。
◆大陸の花嫁(1943年)
 6代目三遊亭圓生:在外邦人に嫁ぐ大陸の花嫁を賞賛する噺。
◆大陸の花婿(1943年)
 5代目蝶花楼馬楽*16:若者が好きな娘が大陸の花嫁になると言うので、大陸について行って結ばれる噺。
◆慰問袋(1943年)
 2代目桂右女助:慰問袋を送った兵士から感謝の返事が届く噺。
【テーマ:国民の戦時体制】
◆となり組(1941年)
 初代柳家権太楼:国民総動員体制としての隣組についての噺。
◆防空演習(1941年)
 3代目三遊亭金馬:防空訓練をテーマとした長屋噺。
隣組(1942年)
 昔々亭桃太郎*17靴屋と下駄屋が隣組で揉めるが仲直りする噺。
◆大東亜戦の激励常会(1943年)
 初代柳家権太楼:隣組の集まりである常会で、日本軍の活躍を賞賛する噺。
【テーマ:貯蓄・国債購入・献金の奨励】
献金(1937年)
 2代目桂右女助:献金を奨励する噺。「銃後の後援」に掛けて15歳が5円を献金するサゲ。
献金長屋(1938年)
 柳家金語楼:大家が店賃の半分を献金すると提案し騒動になる長屋噺。
◆貯金夫婦(1940年)
 柳家金語楼:夫婦のどちらかが腹を立てたら貯金する痴話噺。
◆報国妻賢(1940年)
 4代目柳家小さん:戦時国債購入を奨励する噺。債券と妻賢を掛けている。
◆裏店銀行(1940年)
 3代目三遊亭金馬:貯金を奨励する長屋噺。
◆債券万歳(1941年)
 3代目三遊亭金馬:店の小僧が女中に債券購入を諭す噺。
◆弾丸切手(1943年)
 5代目古今亭今輔:弾丸切手(戦時郵便貯金切手(郵便貯金の債券で「切手」とはいうものの郵便切手とは異なる)の愛称)を買う子供を賞賛する噺。
【テーマ:国民に貧乏を強いる】
箱根温泉(1941年)
 柳家金語楼:成金家族が慣れない贅沢で難儀する噺。「こんな事に金を使うなら債券を買おう」がサゲ。
◆切符制(1942年)
 柳家金語楼:切符制を平等な制度と賞賛する噺。
◆贅沢殲滅戦(1942年)
 5代目古今亭今輔:大家が賞品に出した債券を目当てに店子が贅沢排除を競う長屋噺。
◆興亜奉公日(1943年)
 初代柳家権太楼:興亜奉公日(後に大詔奉戴日)に廃品回収で贅沢品を集める噺。
【テーマ:食料増産の奨励】
◆百姓指南(1940年)
 8代目桂文楽:隠居が国策に沿うために農業を始める噺。
【テーマ:金属類提出】
◆黄金動員(1943年)
 6代目三遊亭圓生:貴金属の回収を奨励する噺。
◆看板(1944年)
 2代目桂右女助:看板を降ろせと言われて怒った魚屋が、大家に金属類回収を諭される噺。
【テーマ:生めよ育てよ】
◆子宝部隊長(1941年)
 柳家金語楼:多子家庭を奨励する噺。男の子を産まない妻に対し「憲兵隊へ訴える」のセリフ。
◆子宝計算(1942年)
 2代目桂右女助:娘の厄年の結婚を危惧する夫婦に、早婚して子を沢山産む事を勧める噺。
◆三児誕生(1943年)
 5代目蝶花楼馬楽:三つ子を産んだ家庭を祝う噺。
【テーマ:国民の体力向上】
◆体力向上(1943年)
 6代目三遊亭圓生:体力のない倅とそれを心配する父親の噺。
【テーマ:スパイ防止】
◆スパイ狩(1941年)
 2代目桂右女助:隣組で防諜について懇談する噺。
◆スパイ御用心(1942年)
 柳家金語楼:盗まれた機械図を取り戻す噺。
【テーマ:日本軍賛美や侵略戦争の正当化】
◆北支見物(1937年)
 3代目三遊亭金馬:北支(中国北部)での日本軍の強さを賞賛する噺。
◆北支よりの報告(1938年)
 柳家金語楼:工作兵が自らの小屋を壊して傷兵の寝台を作った事を美談にした噺。
◆亡者会議(1942年)
 2代目桂右女助:日本兵が余りに強く、胆をつぶした米英の亡者が集まって懇談する滑稽噺。
◆南方みやげ(1942年)
 5代目古今亭志ん生:領土拡張による資源獲得と欧米列強からの解放を賞賛し戦争を正当化する噺。
昭南島(1943年)
 5代目蝶花楼馬楽昭南島シンガポール)での進撃を賞賛する噺
【テーマ:日独伊三国同盟の歓迎】
◆緊めろ銃後(1941年)
 3代目三遊亭金馬:ドイツの電撃戦を賞賛し日本の銃後の緊張を奨励する噺。「重刑(重慶)がいい」がサゲ。
◆親獨時代(1942年)
 柳家金語楼:ドイツとの同盟を祝う男女の噺。出鱈目なドイツ語に独り言を掛けたサゲ。
◆三こく同盟(1943年)
 3代目春風亭柳好:頑固者3人が欧米戦線で揉めたが仲直りする噺。いっこく(頑固者)を掛けている。
【テーマ:古典落語の改作】
◆時の氏神(1940年)
 初代柳家権太楼:古典落語「時の氏神」(「締め込み」、「盗人の仲裁」とも呼ばれる)の改作。戦地に行った弟を思って喧嘩する夫婦を事の発端である空き巣が仲裁する噺。
◆新芝浜(1943年)
 3代目春風亭柳好古典落語「芝浜」の改作。工場でもらった特別手当を嫁が亭主に嘘をついて債券購入する噺。
◆藪入り(1943年)
 3代目春風亭柳好古典落語「藪入り」の改作。多額の金を手に入れるくだりが、「愛国債券で得た」と変わっている。

落語家 林家三平が笑えない落語を披露するわけ | NHK | WEB特集2021.11.4
「一升瓶を2本買ってきた」
「若旦那様は縁起がいいなあ」
「そんなに縁起がいいか」
「はは、だって一升瓶を2本。2本買った、日本勝った!」
 「2本」と「日本」をかける笑えないオチ。
 戦意高揚のために作られていた国策落語の一部です。戦後、誰も語り継ぐことなくひっそりと消えていきました。
 しかし、戦後76年がたった今の時代、戦争のない平和な日本に国策落語をあえて復活させた落語家がいます。(ボーガス注:初代林家三平の次男である2代目)林家三平さんです。
 人を笑わせる落語家がなぜ笑えない落語を披露し続けているのか、その胸のうちを今回明かしてくれました。
ラジオセンター瀬古久美子、坂本和輝)
 国策落語は、三代目三遊亭金馬や三平さんの祖父でもある七代目林家正蔵など、当時の人気落語家によって戦意高揚のために作られました。
 出征を名誉としてたたえたり、軍事費確保のために国民に貯蓄や債券購入を勧めたりする内容で、当時発売されていたレコードや雑誌で確認することができます。
 演芸史研究家の柏木新さんによると、昭和15年から盛んに作られるようになり、現在およそ140の演目が確認されています。
 柏木さんにお借りして今回実際にレコードをきいてみました。
 柳家金語楼の「献金長屋」では、出囃子の代わりに勇壮な軍歌が流れたあと、噺が始まります。
「表を歩いてみな、えー、飛行機献納とか戦車、機関銃の献金が盛んじゃねえか。何か1つ献金するか献納しようと思うが、みんな、そんな気持ちはねえか」
 「戦車」「機関銃」といった落語とは思えないことばが次々と出てきて正直つまらないのですが、当時のスターが披露しているだけあって、思わず聞き入ってしまいます。
 三平さんは、6年前、祖父の七代目林家正蔵*18の名前で発表された「出征祝」という噺が掲載された本の存在を知りました。
林家三平さん
「最初は祖父がやっていたということで当時どんな気持ちだったのかな、よし自分もやってみようと思い立ったんです。ところがものすごく怖い内容だった。祖父がこういうことをやっていたんだと総毛立つような思いでした」
 「出征祝」はある店の若旦那に召集令状が届き、父親である大旦那や周りの人たちがどのような思いで送り出すのかといったはなしです。
 NHKでは、ことし9月、ラジオで初めて三平さんに出征祝を披露してもらいました。
 若旦那に召集令状が届くと番頭が父親である大旦那にこう呼びかけます。
番頭
「大旦那様、大旦那様も、さぞ…」
大旦那
「さぞ、さぞとはなんです、さぞとは。え、そのあとを聞きましょう。いいかい、私はね日本男児だ。及ばずながらうちのせがれがお国のために役に立つ。こんなうれしいことはないじゃないか。
 よく考えろ、いいかい。天子さまの子だ、国家の干城だ。私の心はめそめそしない。私の心は日本晴れだ。はははは、そうだろう番頭さん」
 面白いどころか、息子を戦地に送り出す父親の思いを想像すると複雑な気持ちになります。
林家三平さん
「噺を始める前に『面白くなくてどうもすみません』って言ってしまうくらいなんです。
 立川談志師匠も言っていましたが、『業の肯定』といって、ケチな人がどんどんケチっていって失敗するとか、人間の弱さや愚かさを認めたうえで、人間らしさを描き出すことこそが落語ですが、国策落語はそれをねじ曲げて、国のために無理やり美談にしようとするので笑えないんですよね。
 ただ、面白くないと思えるだけ、今は平和ということなんです。当時はこれで笑っていたそうです、せつないですよね」
 三平さんは5年前からこの「出征祝」を全国各地で披露しています。
 三平さんの母でエッセイストの海老名香葉子さんは東京大空襲で家族6人を亡くし、慰霊の活動を続けていることで知られますが、父である初代林家三平さんは、学徒出陣で本土に上陸してくるアメリカ軍を迎え撃つために肉弾特攻として千葉県で訓練を受けていたといいます。
 実は、こうした国策落語、NHKの前身である社団法人・日本放送協会のラジオでも放送されていました。
 当時の放送記録を調べたところ、昭和15年から終戦までの間に、少なくとも430回、落語が放送されていました。
 そのうえで、演芸史研究家の柏木新さんに依頼して演目を調べたところ、長屋で銀行を開業し貯金を勧める「裏店銀行」や、日本軍の強さを賛美した「空中戦」、それに七代目林家正蔵の「満州行」といった、少なくとも14の国策落語が19回にわたって放送されていたことがわかりました。
 当時の記録を読んでいると、ラジオも戦争一色に染まっていて、ぞっとしました。
 ときにお上を揶揄して私たちを笑わせてくれるはずの落語、そしてラジオ放送までも戦争に協力していた事実は、私自身、放送に関わる人間として、重く受け止めないといけないと感じました。

 日本テレビ笑点大喜利コーナーのメンバーを降板し、桂宮治に交代した「2代目林家三平」の「落語家としての才覚」はともかく、こうした言動は俺的に大変好感が持てます。しかし「当たり前の話」ですが、愛国落語だと出てくる名前が「昔の人間ばかり」ですね。もはや落語ファン以外にとっては「七代目林家正蔵(1894~1949年)、三代目三遊亭金馬(1894~1964年)、柳家金語楼(1901~1972年)*19」は「過去の人」でしょう。
 この点は愛国漫才も「横山エンタツ花菱アチャコ」「ミス・ワカナ玉松一郎」で同じですが。

ミキが蘇らせる幻の漫才「国策料理」、戦争とエンタメの歴史紐解く - お笑いナタリー
 明日2021年7月14日(水)放送のNHK「歴史探偵」は「戦争とエンターテインメント」がテーマ。ミキが漫才「国策料理」を演じる。横山エンタツ花菱アチャコらの漫才台本を手がけていた漫才作家・秋田實による「幻のネタ」を、残された台本をもとにミキが現代に蘇らせる。

「戦争と笑い」 - 音で訪ねる ニッポン時空旅 - NHK(2023年8月26日)
 戦前戦中には戦争や軍隊を描いた落語、漫才が多数作られました。
 ゲストのミュージシャン、廣瀬拓音さんと、昭和初期から戦時下にかけての落語、漫才の世界を旅します。どんな規制がかけられ、演者たちはどんな演目を披露したのでしょうか。
柳家金語楼噺家の兵隊・靴磨き」昭和7年録音。
▽北村栄二郎・立花六三郎「朗らかな兵隊 手紙の巻」昭和8年録音。
ミス・ワカナと玉松一郎「国策百貨店」昭和15年録音。


◆論点『「群馬の森」朝鮮人追悼碑撤去:歴史の事実と碑に込められた思いを受け継ぐ』(朝岡晶子)
(内容紹介)
 ネットの記事紹介で代替。
朝鮮人追悼碑が撤去されて1カ月…歴史修正の波に抗う市民の信念 「忘れてはいけない事実がある」:東京新聞 TOKYO Web2024.3.7
赤旗
主張/朝鮮人追悼碑撤去/歴史修正に屈した行政代執行2024.2.21
朝鮮人追悼碑撤去に抗議/宗教者ネットが国会内集会2024.3.14


◆暮らしの焦点『「あきたこまち」の消費者と生産者の選択を保障するために:「あきたこまちR」をめぐる混乱と論戦』(加賀屋千鶴子*20
(内容紹介)
 あまり良い記事が見つからなかったのですが記事紹介した上でコメント。

「放射線」に過剰反応 コメ新品種「あきたこまちR」の開発手法に誹謗中傷、福島瑞穂氏も - 産経ニュース
 「不安をあおる情報や、県内農業者などに対して誹謗中傷と受け取れる発信が目立っている」
 秋田県は12月4日、ホームページ(HP)で「あきたこたちR」の安全性を説明した上で、こう懸念を訴えた。

ウェルネスデイリーニュース | 第21回「食の信頼向上をめざす会」 【2/7】放射線育種と『あきたこまちR』~何が画期的なのか?
 『あきたこまちR』は、カドミウムをほとんど吸収しない新品種「コシヒカリ環1号」と「あきたこまち」を交配させて誕生した新品種。
 日本人は欧米諸国に比べて、コメからカドミウムを摂取している量が高いため、カドミウムの含有量の少ないコメが求められていた。それを実現したのが、カドミウムをほとんど含まないとされる同品。
 秋田県は2025年から全面的に『あきたこまちR』を作付けする方針を固めている。しかし、県議会で社民党共産党から反対意見が出たり、一部生協や市民団体からも反対の陳情や抗議が出ている。「コシヒカリ環1号」は育種の最初の段階で放射線を当てて生まれたという経緯があり、反対の裏には、放射線を用いた育種への誤解があるようだ。

 ということで「秋田県」は「誤解」「安全面に問題は無い」とするわけですが、上記記事にあるように共産等は「懸念」を表明し「少なくとも全面作付けは辞めるべき(R以外のあきたこまちを作付けすることを認めるべき)」とするわけです。この問題については今のところ全く無知なので、特にコメントはしません。なお、秋田には過去「阿仁銅山(北秋田市)」「尾去沢鉱山鹿角市)」「花岡鉱山(大館市)」等(現在は全て閉山)があり、これらの鉱山の運営でカドミニウムが発生したとされます。


メディア時評
◆新聞『平和国家か、「死の商人」への道か』(千谷四郎)
(内容紹介)
 武器輸出拡大を目指す岸田政権に肯定的な右派新聞(日経、産経、読売)を批判し、一方でそうした動きに懸念を示すリベラル紙(朝日、毎日、東京、北海道など)を評価。


◆テレビ「取材でたどり着いた真実を映像化」(沢木啓三)
(内容紹介)
 以下の報道番組を評価。
・TBS報道特集「群馬の森」朝鮮人追悼碑が撤去に 「記憶 反省 友好」の思いはどこへ【報道特集】 | TBS NEWS DIG(2024.2.10放送)
・沖縄米軍基地のPFAS問題を取上げた沖縄テレビ(フジテレビ系列)OTV報道スペシャル 続・水どぅ宝 | OTV 沖縄テレビ放送(2024.2.13放送)
ハンセン病問題をライフワークとする歌手「沢知恵*21」を取り上げた山陽放送(TBS系列)沢知恵 私は闘いたい~ 「隔離と歌」の旅~|RSK地域スペシャル メッセージ(2024.3.13放送)
参考
(インタビュー)ハンセン病療養所の園歌 歌手・沢知恵さん:朝日新聞デジタル2023.10.25


ジェンダー覚書『G7が残した「ジェンダー主流化」:宣言と日本政府の乖離』(藤田文*22
(内容紹介)
 広島G7サミットの宣言で「ジェンダー主流化」を盛り込みながらジェンダー平等に後ろ向きな岸田政権を批判。


文化の話題
◆音楽「驕る人間社会への黙示」(宮沢昭男)
(内容紹介)
 オペラ「ニングル」の紹介。
オペラ「ニングル」10日初演 東京チケット完売、出演者ら抱負「倉本さんのメッセージ伝える」:北海道新聞デジタル2024.2.9
<ステージ>日本オペラ協会「ニングル」 自然と人間の共生問う:北海道新聞デジタル2024.2.17
倉本聰 原作 新作オペラ「ニングル」本当の豊かさを、地球の未来を問いかける力作 | シアターテイメントNEWS2024.3.2


◆映画「映画は記憶となり歴史を形づくる」(児玉由紀恵)
(内容紹介)
・最近獄死したロシアの反体制活動家「ナワリヌイ」を描いた映画『ナワリヌイ』
ウクライナ戦争を描いた映画『マリウポリ20日間』
土井敏邦*23監督の最新作『津島 福島は語る・第二章』
・映画『標的の村』『沖縄スパイ戦史』の三上智恵*24監督の最新作『戦雲 (いくさふむ)』
・映画『三池・終わらない炭鉱の物語』『作兵衛さん*25と日本を掘る』の熊谷博子監督の最新作でハンセン病患者・宮﨑かづゑさん*26を描いた『かづゑ的』
の紹介。

参考
土井敏邦さんに聞いた:パレスチナから福島へ――「人間が生きるってどういうこと?」と問いかける――映画『津島 福島は語る・第二章』 | マガジン92024.2.21
特集ワイド:「集落の暮らし、切り捨てないで」 福島原発事故から13年 ふるさと奪われた浪江町民の声、映画に | 毎日新聞2024.2.28
同級生から「近づくな放射線」 原発避難者の悲しみや怒りを映像で:朝日新聞デジタル2024.3.1

戦雲(いくさふむ) : 作品情報 - 映画.com
 「標的の村」「沖縄スパイ戦史」の三上智恵監督が、沖縄など南西諸島の急速な軍事要塞化の現状と、島々の暮らしや祭りを描いたドキュメンタリー。
 日米両政府の主導のもと、自衛隊ミサイル部隊の配備や弾薬庫の大増設、全島民避難計画など、急速な戦力配備が進められている南西諸島。2022年には台湾有事を想定した日米共同軍事演習「キーン・ソード 23」と安保三文書の内容から、九州から南西諸島を主戦場とする防衛計画が露わになった。
 三上監督が2015年から8年間にわたり沖縄本島与那国島宮古島石垣島奄美大島などをめぐって取材を続け、迫り来る戦争の脅威に警鐘を鳴らすとともに、過酷な歴史と豊かな自然に育まれた島の人々のかけがえのない暮らしや祭りを鮮やかに映し出す。

ハンセン病回復者・宮崎さんを追った8年の記録 3月2日公開ドキュメンタリー「かづゑ的」 私、病気から逃げなかった:東京新聞 TOKYO Web2024.2.29
(評・映画)「かづゑ的」 生きる勇気、元患者にもらう:朝日新聞デジタル2024.3.8
宮崎かづゑ「長い道」書評 療養所での樹木のような70余年|好書好日2018.6.8


◆演劇「音楽劇『母さん』(俳優座劇場プロデュース):サトウハチローの母への思い」(水村武)
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。
サトウハチローとその母・春をめぐる音楽劇「母さん」に土居裕子が再び出演 - ステージナタリー2024.1.21

*1:龍谷大学教授。著書『人権論入門』(2019年、法律文化社

*2:勿論「いや良くなっていない」という反語

*3:立命館大学教授。著書『議会制民主主義の現在:日本・イギリス』(2020年、日本評論社

*4:神戸学院大学教授。政治資金オンブズマン代表。著書『政党国家論と憲法学』(1993年、信山社出版)、『政党助成法の憲法問題』(1999年、日本評論社)、『政党国家論と国民代表論の憲法問題』(2005年、日本評論社)、『ゼロからわかる「政治とカネ」』(2010年、日本機関誌出版センター)、『議員定数を削減していいの?:ゼロからわかる選挙のしくみ』(2011年、日本機関誌出版センター)、『財界主権国家・ニッポン:買収政治の構図に迫る』、『誰も言わない政党助成金の闇』(以上、2014年、日本機関誌出版センター)、『告発!政治とカネ』(2015年、かもがわ出版)、『追及! 安倍自民党・内閣と小池都知事の「政治とカネ」疑惑』(2016年、日本機関誌出版センター)、『日本国憲法の真価と改憲論の正体』(2017年、日本機関誌出版センター)、『ここまできた小選挙区制の弊害:アベ「独裁」政権誕生の元凶を廃止しよう!』、『内閣官房長官の裏金』(以上、2018年、日本機関誌出版センター)、『逃げる総理、壊れる行政:追及! 「桜を見る会」&「前夜祭」』(2020年、日本機関誌出版センター)、『政党助成金、まだ続けますか?:安倍自民党本部主導選挙・河井議員夫妻「1億5千万円買収事件」から』(2021年、日本機関誌出版センター)、『憲法の破壊者たち:自民・国民・維新・勝共日本会議改憲案を検証する』、『日本維新の会の「政治とカネ」:「身を切る改革」の正体を暴く』(以上、2022年、日本機関誌出版センター)、 『なぜ「政治とカネ」を告発し続けるのか』(2023年、日本機関誌出版センター)等

*5:衆院議員。党幹部会委員(党沖縄県委員長兼務)(役職は中央委員会の機構と人事(第29回党大会)|党紹介│日本共産党中央委員会参照(以下も同じ))

*6:衆院議員。党中央委員

*7:東北大学名誉教授。著書『経済安保が社会を壊す』(共著、2024年、地平社)等

*8:著書『「世界一トヨタ」の社会的責任と労働者のたたかい』(2010年、学習の友ブックレット)

*9:NPO法人イコールネット仙台常務理事

*10:農民連常任委員

*11:全商連常任理事

*12:民医連事務局長

*13:著書『はなし家たちの戦争』(2010年、本の泉社)、『落語の歴史』(2012年、本の泉社)、『落語こぼれ話』(2016年、本の泉社)、『国策落語はこうして作られ消えた』(2020年、本の泉社)、『明治維新噺家たち』(2022年、本の泉社)、『戦争と演芸』(2024年、あけび書房)

*14:1904~1974年。後に日本舞踊(花柳流)に転じ、花柳芳兵衛を名乗り、落語家を引退。舞踊家に転向後は「落語界とは一切の縁を断つ」と誓約させられた。このため、師匠の初代・桂春団治(1878~1934年)の葬儀に参列することが許されなかった。2代目春団治は、初代桂福団治(1894~1953年)が継ぐことになった(桂小春団治 - Wikipedia参照)

*15:芸名は当時。後の「6代目三升家小勝

*16:芸名は当時。後の「8代目林家正蔵林家彦六

*17:1910~1970年。人気絶頂時の1943年(昭和18年)に召集され、満州に渡る。終戦後、シベリアに抑留され、1947年(昭和22年)に復員。復員後は既に人気は三代目三遊亭歌笑(1916~1950年)や、初代林家三平(1925~1980年)らに移っており、往年の人気は無く、今日では彼の存在はほとんど忘れられており、戦争の被害を受けた落語家であった。柳家金語楼(1901~1972年)は兄(昔々亭桃太郎 - Wikipedia参照)

*18:初代林家三平の父。9代目林家正蔵(初代林家三平の長男。2代目林家三平の兄)の祖父

*19:正蔵、金馬はともかく金語楼は『1922年、新作落語噺家の兵隊』を発表」(柳家金語楼 - Wikipedia参照)ということで以前から兵隊落語をウリにはしていました。

*20:秋田県議(共産党

*21:著書『うたに刻まれたハンセン病隔離の歴史:園歌はうたう』(2022年、岩波ブックレット

*22:党常任幹部会員(党ジェンダー平等委員会事務局長、人権委員会事務局長兼務)

*23:著書『アメリカのユダヤ人』(2002年、岩波新書)、『ガザの悲劇は終わっていない』(2009年、岩波ブックレット)等

*24:著書『証言・沖縄スパイ戦史』(2020年、集英社新書)、『戦雲 (いくさふむ):要塞化する沖縄、島々の記録』(2024年、集英社新書)等

*25:山本作兵衛 - Wikipediaのこと

*26:著書『長い道』(2012年、みすず書房)、『私は一本の木』(2016年、みすず書房