常岡浩介に突っ込む(2022年5月26日分)(副題:無職「常岡」の左派誹謗のデマに呆れる、ほか)

◆常岡浩介
 あまりにも大きな損失
北海道警の裏金問題を告発 元道警幹部・原田宏二さんをしのぶ会「警察と警察官が好きだった人」(HBCニュース) - Yahoo!ニュース

 「長崎放送時代の警察裏金報道」からは「長崎放送退社後」は完全に手を引いたはずなのにこうしたツイートをするから吹き出します。
 恐らく晩年の原田氏*1との間に交流などなかったでしょうし。いや常岡だとそもそも「一度も原田氏に会ったことがない」可能性すらある。「原田氏をお前の売名に使うな、常岡」といいたい。とはいえ、もはや常岡の「無職状態」はこの程度の売名ではどうにもなりませんが。

常岡浩介がリツイート
◆Ahmad Zaki
 「どっちもどっち論」=非同盟主義は、不正や侵略を放置する立場に他ならない

 「米国ポチ」としてNATOを美化したいからと言って「非同盟主義(軍事同盟否定)に対するデマは辞めろ」と心底呆れます。
 これは「明らかなデマ中傷」であって「非同盟主義の評価」とは全く関係ない。
 勿論「過去において、非同盟主義の盟主の一つ」とされたインドが「国連総会ロシア非難決議で棄権した」のも「インドの国益判断」であって「非同盟主義」云々という話ではない。一方で「非同盟主義」の立場に立つ日本共産党や日本AALA(共産党の友好団体の一つでもある)はロシアを批判しているわけです(例えば抗議声明 ウクライナにたいするロシアの軍事侵攻を強く非難し、軍事行動の即時中止を求めます – 日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会参照)。
 勿論非同盟運動 - Wikipediaが紹介する非同盟運動加盟国にも「ロシア非難決議」に賛成した国も沢山ある。

常岡浩介
 日本のオールド左翼「知識人」たちのウクライナ侵略への残念すぎる対応が目立っているが、なぜ、そうなってしまうのか?
 答えは単純で、なにもわかっていないから。
 左翼でオールドでも、問題にガッツリ浸かって取り組み続けてきた人たち*2は間違ってもロシア擁護には陥らない

 「黒井文太郎などウヨにこびへつらう*3」常岡らしいゲスさで心底うんざりします。「オールド左翼知識人」とは具体的に誰のことなのか。
 常岡のように具体名を出さずに「左派知識人の長老」が軒並み「れいわの山本」のようなプーチン擁護言説をしているというのは勿論「明らかなデマ垂れ流し」です。日本共産党社民党プーチン批判してることで分かるようにそんな事実はない。
 常岡が名前を出さないのは「左派全体を誹謗するため」でしょうがこんなことをやればやるほど「常岡の評価」は「奴が事実上、ジャーナリスト活動など何もしていないこと」もあって下がっていきます。
 何せ明らかなデマですし、これでは「実際にプーチンに甘い左派*4」に対する批判としても、「実名が分からない」のでは全く無効ですので(勿論ウヨの常岡の目的は左派全体への誹謗なので、『具体性皆無で批判として無意味』でも構わないわけです)。
 というか既に「左派の知人がいる」高世仁(過去に付き合いがあった)には常岡は完全に見捨てられています。ここまで酷いデマを流すような奴とは高世もとても付き合えないでしょう。
 おそらく常岡、高世共著『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)も大して売れず、高世にとって期待外れ、「常岡の無能さ」を実感したのでしょう。

常岡浩介がリツイート
◆平野高志*5
 本当に両方の国民のことを考えているなら、被占領下住民が地獄に残される即時停戦じゃなくて、侵略国への即時撤退をまず強く呼びかけてると思う。

 おいおいです。現実的に「ロシアの即時撤退」が難しいのなら「次善の策」として「即時停戦」は十分「あり」でしょう。
 かつ「即時停戦」は必ずしも「ロシア軍撤退否定」ではない。

*1:元・道警釧路方面本部長(元・警視長)。「明るい警察を実現する全国ネットワーク」代表。著書『警察VS警察官』(2006年、講談社)、『たたかう警官』(2009年、ハルキ文庫)、『警察捜査の正体』(2016年、講談社)(原田宏二 - Wikipedia参照)

*2:とってつけたように書いてますが「左翼でオールドでも、問題にガッツリ浸かって取り組み続けてきた人たち」とやらの「具体性が全くない」ので何のフォロー、言い訳にもなっていません。

*3:とはいえ黒井らウヨの方は内心では「事実上、無職」の常岡など見下してるでしょうし、そのことを常岡も内心ではよく分かってるでしょうが。

*4:「浅井ファン」の俺にとっては、残念なことですが、浅井基文氏がその一人です。

*5:2014~2018年、在ウクライナ日本国大使館専門調査員。2018年より、ウクルインフォルム通信日本語版編集者。キーウ在住(アマゾンの著者紹介)。著書『ウクライナ・ファンブック』(2020年、パブリブ)

今日の産経ニュースほか(2022年5/26、27日分)

専用席の同僚女性自衛官を高校生が注意、3等陸曹「けんか売られた」と馬乗りで暴行 : 読売新聞オンライン
 いい大人が高校生に暴行とは呆れて二の句が継げません。しかも「自衛官」て。こんなことをすれば「自衛隊は旧軍のような酷い暴力体質なのか」と疑われかねないことも気づかなかったのか(呆)。


【正論】「国家神道」は戦時下の反日宣伝 東京大学名誉教授・平川祐弘 - 産経ニュース
 呆れて二の句が継げません。今の日本に「国家神道を復活する」気なのか。そもそも「国家神道」など「明治維新から1945年まで」の一時期の神道に過ぎないというのに。


俳優スペイシー氏訴追方針英検察、性的暴行で - 産経ニュース
 2017年のセクハラ疑惑発覚後は

ケヴィン・スペイシー - Wikipedia
 Netflixは主演映画『Gore』の配信を中止。主演ドラマ『ハウス・オブ・カード』シーズン6のキャストからもスペイシーを外した(彼が演じた元米国大統領フランシス・アンダーウッドは死亡した設定となった)。公開間近であった映画『ゲティ家の身代金』は、クリストファー・プラマー*1が代役に立てられ、スペイシー*2の全出演シーンが撮り直された。

ということで事実上、業界から追放されており、実質的には「元俳優」とでも呼ぶべきでしょう。


「国士だった」 葛西氏死去で安倍元首相 - 産経ニュース
 「モリカケ、桜」の安倍に褒められてもまともな人間にとっては「屈辱」でしかありません。「安倍シンパの極右」で「産経・正論大賞」ももらってる葛西*3は勿論まともな人間ではありませんが。


製造業支援へ気概示せ 大阪「正論」懇話会 加藤康子氏講演要旨 - 産経ニュース
 「加藤六月*4の娘」「加藤勝信*5の義姉」にすぎない人間が親族の七光りで偉そうに講演とは心底呆れます。


安倍氏「来年度の防衛費、7兆円視野に増額を」 - 産経ニュース
 「安倍なら予想の範囲内」とはいえ、どこまで非常識なのかと心底呆れます。


将棋の谷川九段が永世名人襲位、4人目 - 産経ニュース

 永世名人襲位は引退後が原則だが、4月に還暦を迎え、これまでの実績と貢献度を考慮し連盟理事会が推薦、本人も同意した。

 ちなみに現役なのに永世名人を襲名した人間としては過去に

名人 (将棋) - Wikipedia
大山康晴
 1923年生まれ。1976年に永世名人を現役棋士のまま、襲名。1992年にA級在籍のまま死去。A級在籍のまま死去した人間としては村山聖(享年29歳:1969年生まれで羽生善治森内俊之(いずれも1970年生まれで永世名人資格保持者)と同世代)、山田道美(享年36歳:1933年生まれで二上達也*6と同世代)がいるが、大山と違い、全盛期の早死になので比較にならない。
中原誠
 1947年生まれ。2007年に永世名人を現役棋士のまま、襲名。2008年に脳内出血により入院。その後、棋戦復帰を目指してリハビリを続けたが回復が思わしくなく、2009年3月31日をもっての引退届を日本将棋連盟に提出。連盟理事会はこれを受理した。2016年5月30日付『日本経済新聞』「私の履歴書」によると、入院中に大腸がんが見つかり、治療に専念したいと考えたことも引退を後押しした。

がいるとのこと。
 とはいえ、もはや谷川も引退は時間の問題ではないか。


神戸連続児童殺傷事件 遺族了承なき手記出版の意味は - 産経ニュース

 遺族らに無断で出版を進め、遺族側からは「精神的な二次被害」などと猛反発を受けた。社内にも「事前に許可をとるべきだ」という声もあったが、社内で協議の末に遺族側には伝えない方針を決めた。

 出版の是非はともかく遺族の同意を取る必要は『法的にないのは勿論』、道義的な意味でもないと俺は思います。文句があるなら「出版差し止め」を裁判所に求めればよろしい。

 加害男性は出版の1年後、印税による賠償の支払いを遺族に打診したが、受け取りを拒否された。

 受け取る義務は勿論ありませんが、とはいえ土師側がこうした「冷たい態度」では加害男性が土師を相手にしたくなくなる気持ちは分かります。「犯行の重大さ」を考えれば「恨まれるのは当然」ですが「何をやっても悪口しかされない」のでは何もする気がなくなるのは人情です。
 「相手の態度に関係なく誠意を貫く」なんてことができるほど大抵の人間は精神的に強くはありません。

*1:1929~2021年。『人生はビギナーズ』(2010年)で、82歳でアカデミー助演男優賞を受賞(アカデミー助演男優賞受賞の最高齢記録)。日本ではジュリー・アンドリュースと共演したミュージカル映画サウンド・オブ・ミュージック』(1965年)のトラップ大佐役などで知られる。

*2:1995年の『ユージュアル・サスペクツ』でアカデミー助演男優賞を、1999年の『アメリカン・ビューティー』でアカデミー主演男優賞を受賞

*3:正論大賞 - Wikipediaを見てもそんな財界人は葛西だけです。「渡部昇一上智大名誉教授)」「西尾幹二電気通信大学名誉教授)」などウヨ学者が多いですね。

*4:中曽根内閣国土庁長官農水相、羽田内閣農水相など歴任

*5:第2次安倍内閣官房副長官、第3次安倍内閣一億総活躍等担当相、第4次安倍内閣厚労相自民党総務会長(第2次安倍総裁時代)、菅内閣官房長官など歴任

*6:1932~2016年。1989年から2002年まで日本将棋連盟会長

珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年5/26日分)(副題:今日も高世とkojitakenに悪口する)

なぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか? - 高世仁のジャーナルな日々
 れいわをパターナリズムと呼ぶことに賛同できない&「タイトルと内容に酷いずれがある」駄文に呆れる(副題:今日もkojitaken氏に悪口する(2022年5月23日分) - bogus-simotukareのブログでも触れましたがid:kojitakenに奴の駄記事中公新書から中北浩爾『日本共産党』、黒木登志夫『変異ウイルスとの闘い』が発売された - kojitakenの日記で「俺の高世批判」を「不当な攻撃」呼ばわりされましたが、勿論そんなことは思ってないので、今後も高世批判は続けます。そして今後も「心底軽蔑し憎悪もしている」kojitakenへの批判も続けます。
 まあ、id:kojitakenも深い考えなどなしで「俺はボーガスが大嫌いだから奴が非難する高世をかばおう」レベルのくだらない話でしかないでしょうが。俺はkojitakenのような「性格劣悪なクズ(にも関わらず自分のことを『偉い』とでも思ってるらしい無駄に態度のでかい奴)」は心底反吐がでます(勿論、kojitakenのような野郎に「日本共産党盲従」「サディスト」だのと誹謗されたことには「所詮、kojitakenなど社会的影響力皆無の夜郎自大井の中の蛙」と思いながらも不快です)。「奴のようなクズ」と「身近な知り合い」でなかったことは本当に良かった。
 なおなぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか? - 高世仁のジャーナルな日々については「高世の駄文」を読まなくても、簡単に答えが出ます。
 「即時一括全員帰国以外は認めない」と家族会、救う会が言っていること、そしてそれに政府が同調しているからです。
 高世が本気で「二人を見捨てるな」と政府に言いたいなら「即時一括全員帰国以外は認めない」と家族会、救う会が言っていることを「二人の帰国を妨害するな」と批判すべきでしょう。勿論高世はそんなことはしません*1。中途半端というかバカというか、高世には心底呆れます。そんな高世を批判しないkojitakenにも心底呆れます。

 アメリカのバイデン大統領が22日、就任後初めて来日。翌23日には、北朝鮮による拉致被害者の家族11人が、バイデン米大統領と東京・元赤坂の迎賓館で面会した。

 勿論こんなことには「拉致解決」という意味では何の意味もありません。過去の歴代米国大統領(ブッシュ子、オバマ、トランプ)同様に「ただのリップサービスで終わり」でしょう。
 世間的に注目されたのはこんなことではなく「クアッド(日米豪印)首脳会談」「IPEF(インド太平洋経済枠組み)設立発表」、つまりは反中国を強めるバイデン政権の対中国外交、そして対台湾外交です。
 勿論バイデン的にも「拉致」なんかより、そっちに関心があることは言うまでもない。

 私はこの面会のニュースを複雑な思いで聞いた。
 米国のリーダーに訴えること自体はいい*2のだが、日本政府がこうした「やってる感」のイベント以外に、拉致問題を進展させるためにまともに努力しているようには見えないからだ。成果が見られないまま(ボーガス注:2002年の小泉訪朝から)20年もの失われた年月が経ってしまったのだ。
 その最大の責任はもちろん北朝鮮にあるのだが、日本政府が拉致問題を解決するための真剣な努力を放棄していることにも大きな問題がある。

 日本政府が拉致問題を解決するための真剣な努力を放棄していることになってしまったのは「家族会が個人攻撃で不当にも田中均氏を外務省退官に追い込んだから」です。 
 あれで多くの人間が「田中のような酷い目に遭うくらいなら何もしない」「家族会や救う会がやれと言うこと(例:対北朝鮮経済制裁)だけやればいいんだ」になってしまった。
 本気で高世が政府に何かして欲しいのなら「家族会、救う会批判」は避けられないでしょう。勿論高世はそんなことはしません。中途半端というかバカというか、高世には心底呆れます。そんな高世を批判しないkojitakenにも心底呆れます。
 大体そうした「やってる感」のイベントに加担してるのは「家族会、救う会」自身でしょうに。救う会や家族会が協力しなければそうした「やってる感」のイベントはそもそも成り立ちません。
 おそらく高世はこの記事での『「やってる感」のイベント』発言を「奴は救う会や家族会(例:横田早紀江)の目の前では絶対に言えない」でしょう。
 「我々が面会に喜んだのは無意味だというのか!」「我々は政府のくだらないイベントに踊らされてるというのか!」という高世への批判が確実に予想されるし、それを我慢できるほどの精神力は「家族会、救う会幇間太鼓持ちを長年続けてきた」高世にはないでしょう。
 しかし「救う会幇間太鼓持ち」が「救う会、家族会批判」を逃げながら、こういう文章を書ける神経は理解できませんね。「高世は頭がおかしい」のではないか?
 この高世の駄文は(つづく)だそうですので俺の高世批判も続くことになります。

*1:追記:こう書いたのですが「俺の予想に反し」高世はその後のなぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか?(2) - 高世仁のジャーナルな日々で「俺と同様の救う会、家族会批判」をしています。これについては拙記事珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年5/27日分)(副題:『即時一括全員帰国路線が二人を見捨てた』という高世の救う会、家族会批判に驚く) - bogus-simotukareのブログでコメントしました。

*2:俺の考えでは「全然良くない」ですね。米国がやることは「ただの社交辞令でしかない」からです。その程度の事を得るために手間をかけるのは馬鹿げている。

宇都宮太郎と宇都宮徳馬(追記あり:大平正芳と阿片)

宇都宮太郎日記に見る堤岩里虐殺事件の隠蔽過程 - 読む・考える・書く
 この記事で「堤岩里虐殺事件」の犯人の一人として非難されている「朝鮮軍司令官・宇都宮太郎*1」は「朴正熙批判、金大中支援」で知られる宇都宮徳馬*2の実父です。
 徳馬氏の「金大中支援」には「実父の行為への贖罪意識」もあったのかもしれません。
 とはいえ、

安倍晋三*3
 戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条*4内閣商工相を歴任し、戦犯容疑者(但し不起訴)だった岸信介*5の孫
◆板垣正*6
 満州事変の首謀者の一人(当時、関東軍高級参謀)で戦後、死刑(後に靖国合祀)となった板垣征四郎*7の息子
平沼赳夫*8
 戦後、終身刑判決となった平沼騏一郎*9の親族

などは「親族の行為」への贖罪意識はどう見てもない「戦前美化右翼」なので結局は「当人にまともな常識があるかどうか」という話のわけです。

【追記】
 コメント欄で大平*10と田中*11について指摘がありますがウィキペディアを引用しておきます。

田中角栄 - Wikipedia
 1939年に入営し、4月より満州国で兵役に就く。しかし、1940年11月に肺炎を発症、翌1941年2月内地に送還される。治癒後の1941年10月に除隊、翌11月に田中建築事務所を開設し、1942年3月に事務所の家主の娘、坂本はなと結婚した。家主は土木建築業者で、結婚によりその事業も受け継いだ。1943年12月に、田中土建工業を設立。1945年2月、理化学興業(現在のリケン)の工場を大田(テジョン)に移設する工事のため、朝鮮半島に渡る。敗戦後の8月下旬に朝鮮半島から引き揚げた。

大平正芳 - Wikipedia
1939年(昭和14年
 興亜院にて大陸経営にかかわり、1939~1940年に張家口の蒙疆連絡部で勤務した

興亜院 - Wikipedia
 後に首相となる大平正芳は興亜院の蒙疆連絡部や経済部で勤務したことがある。1939年6月から1940年10月まで、大平は蒙疆連絡部経済課主任、課長を歴任し、在任中、阿片政策を職務として遂行した、という(倪志敏『大平正芳と阿片問題』(『龍谷大学経済学論集』第49巻第1号(2009年9月))
 大来佐武郎*12(第二次大平内閣外相:いわゆる民間人大臣)、伊東正義*13(第二次大平内閣官房長官)、佐々木義武*14(第二次大平内閣通産相)(なお、伊東、佐々木とも大平派所属)も官僚時代、興亜院勤務で大陸に渡っていた。このため、第二次大平内閣は自民党内から「興亜院内閣」と呼ばれた。

中国侵略に加担した贖罪意識。岸田総理は大平正芳の哲学を学べ<東京工業大学教授・中島岳志氏> | 日刊SPA! | ページ 2
◆中島*15
 大平のベースにあったのは、戦前、大蔵省から中国の興亜院に出向した経験です。興亜院は対中国占領政策を扱っていた中央機関で、大平はその連絡部の一つである内蒙古の張家口に赴任しました。張家口周辺は農業地帯で、アヘンを大量に輸出していたことから、大平は日本政府が占領支配にアヘンを利用した「アヘン政策」に関わらざるを得ませんでした。大平はのちに嫌な経験だったと話していたそうです。
 日本が敗戦を迎えたあとも、大平は自分が侵略の一端を担ったという自覚と内省を持ち続けていました。この贖罪意識を抜きにして、大平の政治を語ることはできません。

NHKスペシャル 「調査報告 日本軍と阿片」 その8 | 岩崎公宏のブログ
 2000年(平成12年)12月18日にテレビ朝日の「ニュースステーション」で「教科書にのらない歴史:日本高級官僚とアヘンの歴史」という特集が放送されたときのことを思い出した。満州国の資金源になった阿片について、その生産と販売に日本の当時の高級官僚たちがどのように関与していたのかを検証していた。(ボーガス注:満州国総務庁次長だった)岸信介福田赳夫*16、(ボーガス注:興亜院蒙疆連絡部経済課長だった)大平正芳といった戦後に総理大臣に就任した人たちや戦後に(ボーガス注:大阪高検検事長から最高裁判事となり)最高裁判所の長官に就任した岡原昌男氏*17らが阿片の管理に関与したことを伝えていた。

 要するに当時の日本はアヘン売買で金を儲けていたわけです。そして「大平がそれに関与していた」なら贖罪意識があって当然でしょう。むしろなかったらその方が怖い。ただし、岸にはそうした贖罪意識はないみたいですが。

【参考:満州国とアヘン(日本のアヘン王・二反長音蔵)】

二反長音蔵 - Wikipedia
 1875~1951年。「日本の阿片王」と称された。息子・二反長半二郎(にたんちょう・はんじろう:1907~1977年)は二反長半(にたんおさ・なかば)の筆名で小説家となり、父の伝記『戦争と日本阿片史:阿片王・二反長音蔵の生涯』(1977年、すばる書房)を著している。
【参考文献】
◆倉橋正直*18『日本の阿片王:二反長音蔵とその時代』(2002年、共栄書房)

二反長半『戦争と日本阿片史』(すばる書房)
 本書は、日本の阿片ケシ栽培の先駆者である二反長音蔵(にたんちょう・おとぞう、1875~1951)の生涯を阿片栽培の歴史とからめてまとめた本である。著者は音蔵の次男で、1907年生まれ。本名を二反長半二郎(にたんちょう・はんじろう)といい、長じてから二反長半(にたんおさ・なかば)というペンネームで児童文学者となり、関西で活動した。この本の校正が終わった直後に倒れ、不帰の客となる。つまり、この本は著者の遺著というわけだ。
 音蔵の一代記は、この本の価値の1/3だ。別の1/3は、一次資料に基づく、日本の阿片闇商売の実態の記述である。
 それによると、日本陸軍が阿片密売のうまみを知ったのは、第一次世界大戦で青島を攻略・占領した時だった。勝利と同時に陸軍は現地の阿片流通ルートも掌握し、1922年に撤兵するまでにかなりの裏金(30万円とも100万円とも)を作ったのだという。
 天津における阿片流通も書いてあって、そこには「星製薬のモルヒネが最上級品として取り引きされている」とある。これは、星新一*19が(ボーガス注:父・星一の評伝)『人民は弱し・官吏は強し*20』(ボーガス注:新潮文庫)で描いた星製薬のモルヒネビジネスが、必ずしもきれいごとのみではなかったことの傍証と言えるのではなかろうか。
 そう、本書の価値の最後の1/3は、音蔵と星一の関係についてである。
 (ボーガス注:台湾総督府民政長官の)後藤新平*21と懇意だった星一は台湾阿片に目を付け、後藤のバックアップを受けてモルヒネの精製に成功する。星は、モルヒネ原料の阿片ケシの国産化を画策し、その過程で星と音蔵は知り合った。星は阿片ケシ栽培にいそしむ音蔵を激賞し、鼓舞する。
 やがて、後藤・星のラインはモルヒネ利権を握っていたが故に、後藤の政敵であった加藤高明*22(1860~1926)、そして加藤と結びついた第一製薬*23・三共製薬、さらには星と不仲であった内務省*24からの激烈な攻撃にさらされることになる。
 攻撃のネタとなったのは台湾総督府と星製薬の癒着だった。台湾総督府高官の夫人が組織した婦人慈善会という組織が、星製薬の株式を大量に持っていたのである。創業者の星一の持ち株が3572株、対して婦人慈善会の持ち株は3200株*25。大変な量だ。これが「利益供与ではないか」と1918年(大正7年)末から翌年にかけての第41期帝国議会において(ボーガス注:加藤が総裁を務める野党)憲政会から追及されたのだ(ボーガス注:1918年当時、星と昵懇の関係にある後藤は寺内*26内閣外相の要職にありました。加藤の攻撃目的は最終的には後藤打倒でしょう)。
 音蔵は星の苦境に胸を痛め「公正明大にやらねばならん」と星に書簡を送ったという。が、星からの返事はなかった。本書によると、この騒動の直後に星製薬株主リストから、婦人慈善会は消えているとのこと。どうもこの婦人慈善会は、星一が裏で動いて設立させたものらしい。受け皿もお膳立てしての株式譲渡なら、完全な利益供与である。
 これに「阿片事件」が追い打ちを掛ける。1921年(大正10年)、横浜税関に100トンを超える精製前の阿片が星製薬の所有物として置いてあるのが見つかったのだ。星の側からすると「税関は慣習として国内法の適用を受けない」ということで、関係官庁に話を通した上で置いていたものだったが、「星が違法の阿片を国内に持ち込んだ」ことになり、一大裁判となってしまった。最終的にこの件は星の無罪となるが、これにより星製薬は大きな打撃をうけた。
 本書が描く星一と星製薬の苦難はここまでである。その後、1924年大正13年)に(ボーガス注:後藤の政敵)加藤高明内閣総理大臣に就任して、星製薬にはより一層の圧力がかかるのだが、おそらくは二反長音蔵とは関係なしということで割愛したのだろう。
(ボーガス注:こうした加藤らの星製薬攻撃を「言いがかり」として描いているのが『星一の息子』である星新一の小説『人民は弱し・官吏は強し』ですが、どうもそれは息子・新一のかばい手であり、話はそんなに単純ではなさそうです。なお、星一擁護をするにおいて都合が悪いからでしょうが「阿片事件」については『人民は弱し・官吏は強し』(小生は読んだことがあります)において「税関の言いがかり」として描かれますが、婦人慈善会疑惑は全く出てきません。まさか新一がこの事実を知らなかったとは思えません。『この件で父が潔白とは言えないが、かばいたい。全てを加藤高明らの言いがかりにしたい』ということで故意にネグったのでしょう。さすがに「リクルート事件まがいの株式大量譲渡」なんて正当化できなかったと。いかに「実の親」への愛情とはいえこうした星新一の行為は「歴史の捏造」でしかない。「小説家としての才能」はともかく人間としては「歪んだ身びいき」から逃れることができなかった駄目人間が星新一と言っていいでしょう)。
 私にとっては色々知らないことが多く、大変ショッキングな一冊だった。

弁護士会の読書:日本の阿片王
 戦前、ケシの栽培と普及に一生をかけ、日本だけでなく、中国・台湾・朝鮮にまで渡って指導していた1人の日本人がいた。その名を二反長音藏(にたんちょう・おとぞう)という。この本は、日中戦争と阿片の関係を見事に解明している。
 100万の大軍を(ボーガス注:1937年の盧溝橋事件による日中全面戦争から1945年の終戦まで)8年もの間、中国大陸に派遣し続けることは、日本の歴史はじまって以来の未曾有の大事業であった。それに要する費用は、当然、莫大なものとなり、日本にとって予想外の負担であった。日中戦争の本質は、まさに「片手に剣、片手に阿片」による侵略戦争であった。阿片政策がなければ、8年もの長期間、100万の大軍を中国大陸に派遣し続けることなどとうてい不可能であった。すなわち、日中戦争を裏方の財政面で支えていたのは阿片政策であった。1930年代、日本は、モルヒネ・ヘロイン・コカインの生産では、ダントツの世界第一位だった。世の中、本当に知らないことだらけですね。

*1:1861~1922年。参謀本部第2部長、第7師団長(北海道)、第4師団長(大阪)、朝鮮軍司令官など歴任

*2:1906~2000年。ミノファーゲン製薬創業者。自民党衆院議員→ロッキード事件を機に離党し、無所属の参院議員。著書『暴兵損民』(1984年、徳間書店)、『軍拡無用』(1988年、すずさわ書店)

*3:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*4:1884~1948年。関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、陸軍航空総監、第二次、第三次近衛内閣陸軍大臣、首相を歴任。戦後、死刑判決。後に靖国に合祀

*5:1896~1987年。戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*6:1924~2018年。自民党参院議員。日本遺族会事務局長

*7:1885~1948年。関東軍参謀長、第一次近衛、平沼内閣陸軍大臣支那派遣軍総参謀長、朝鮮軍司令官、第7方面軍司令官(シンガポール)など歴任

*8:村山内閣運輸相、森内閣通産相小泉内閣経産相たちあがれ日本代表、維新の会代表代行(国会議員団長兼務)、次世代の党党首など歴任

*9:1867~1952年。検事総長大審院長、第2次山本内閣司法相、枢密院議長、首相、第2次近衛内閣内務相など歴任。終身刑で服役中に病死。後に靖国に合祀

*10:1910~1980年。池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、蔵相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*11:1918~1993年。岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*12:1914~1993年。経済企画庁総合開発局長、日本経済研究センター理事長、海外経済協力基金総裁、国際大学学長、世界自然保護基金日本委員会会長、放送文化基金理事長、日本国際フォーラム会長など歴任

*13:1913~1994年。農林事務次官から政界入り。大平内閣官房長官、鈴木内閣外相、自民党政調会長(中曽根総裁時代)、総務会長(竹下総裁時代)など歴任

*14:1909~1986年。科学技術庁原子力局長から政界入り。三木内閣科技庁長官、大平内閣通産相など歴任

*15:著書『ヒンドゥーナショナリズム』(2002年、中公新書ラクレ)、『パール判事』(2012年、白水Uブックス)、『ナショナリズムと宗教』(2014年、文春学藝ライブラリー)、『「リベラル保守」宣言』(2015年、新潮文庫)、『血盟団事件』(2016年、文春文庫)、『アジア主義』(2017年、潮文庫)、『親鸞と日本主義』(2017年、新潮選書)、『ガンディーに訊け』(2018年、朝日文庫)、『保守と大東亜戦争』(2018年、集英社新書)など(中島岳志 - Wikipedia参照)

*16:1905~1995年。大蔵省主計局長から政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行政管理庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*17:1909~1994年。法務省刑事局長、千葉地検検事正、東京高検次席検事、京都地検検事正、札幌高検検事長福岡高検検事長大阪高検検事長最高裁判事など歴任

*18:愛知県立大学名誉教授。著書『日本の阿片戦略:隠された国家犯罪』(1996年、共栄書房)、『阿片帝国・日本』(2008年、共栄書房)など(倉橋正直 - Wikipedia参照)

*19:1926~1997年。星製薬社長、星薬科大学創設者・星一(1873~1951年)の息子

*20:新一には他にも星一アメリカ留学時代を描いた『明治・父・アメリカ』(新潮文庫)がある。なお、手元に本がなく、ネット情報が根拠ですが『人民は弱し・官吏は強し』の解説は「鶴見俊輔(1922~2015年:星と昵懇だった後藤新平の孫)」が書いているようです。

*21:1857~1929年。台湾総督府民政長官、南満州鉄道総裁、第2次桂内閣逓信相(内閣鉄道院総裁兼務)、第3次桂内閣逓信相、寺内内閣内務相、外相、東京市長(今の都知事)、第2次山本内閣内務相(帝都復興院総裁兼務)、東京放送局(今のNHK)総裁等を歴任。首相候補として名前が取り沙汰されながら結局就任できなかった原因として、第3次桂内閣逓信相当時、桂の政敵だった政友会総裁・西園寺公望の失脚を画策し、首相選出に強い影響力を持つ元老となった西園寺に嫌われていたことが大きいという(後藤新平 - Wikipedia参照)。

*22:1860~1926年。第四次伊藤、第一次西園寺、第三次桂、第二次大隈内閣外相、首相を歴任。首相在任中に病死しているが、首相在任中の病死として他には加藤友三郎大平正芳小渕恵三がいる。

*23:2005年に三共製薬と合併し、現在は第一三共製薬

*24:『人民は弱し・官吏は強し』では和歌山県知事、愛媛県知事新潟県知事、警視総監、台湾総督、東京市長(今の都知事)などを歴任した内務官僚・伊沢多喜男(劇作家・飯沢匡の父親)が「星攻撃者の一人」として登場します。

*25:「値上がり確実なリクルートコスモス(現在はコスモスイニシアに社名変更しリクルートグループではなく、大和ハウス工業グループ)の未公開株が中曽根首相ら政治家に供与された」リクルート疑惑を連想するのは俺だけではないでしょう。

*26:第一次桂、第一次西園寺、第二次桂内閣陸軍大臣、韓国統監、朝鮮総督、首相を歴任

今日のロシアニュース(2022年5月25日分)

ロシアの中の抗議、沈黙の意味を翻訳する 歴史が示す「今の危険度」 [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル

◆記者
 政府系の世論調査機関だけでなく独立系のレバダセンターによる調査でも、80%前後がプーチン支持の結果です
◆奈倉有里氏*1
 支持率の増大は、沈黙と恐怖の増大を示すものだと思います。

 奈倉発言には「何だかなあ」ですね。勿論、レバダセンターが「欧米の手先」としてプーチン政権に敵視される現状において「迫害の恐怖」を考えればこうした「高い数値」を鵜呑みにはできませんが、一方で「真意ではない」と見なす根拠は何もないでしょう。「反プーチン」という立場で「願望」を語るのは辞めて欲しい。


プーチン氏、年金・最低賃金を1割引き上げる方針表明…物価上昇による世論の反発抑える狙い : 読売新聞オンライン
 いかに「独裁色が強い」「大統領選などについて不正選挙の疑い」「国会に議席がある野党(ロシア共産党、公正ロシア*2、祖国、市民プラットフォーム、エル・デー・ペー・エル(旧称:ロシア自民党)(ロシアの政党 - Wikipedia参照))も衛星政党化している疑い*3」とはいえ、一応「選挙で民主的に選ばれてる建前」で「完全な一党独裁体制」でない以上、戦争が苦境に追い込まれれば、こうした人気取りをある程度やらざるを得ないということでしょう。


ロシア大使 平和記念式典招待されず「恥ずべき措置だ」と反発 | NHK | ウクライナ情勢
 むしろ招待されたら、反核市民団体などからの「核兵器禁止条約にロシアも調印して欲しい」「プーチンの核恫喝は許せない」「平和のためにウクライナから撤退せよ」といった抗議、批判が確実に予想されるのですが「それでもいい」んですかね?
 それとも「ウクライナ侵攻」を理由に「招待されなかったこと」に反射的に「逆ギレ」しているだけなのか。
 まあ、広島市などは「反ロシア派のテロ」を恐れたのかもしれませんが、「警備体制をしっかり整備した上で」、あえて呼んで*4核兵器禁止条約への調印」「ウクライナからの撤兵」などを求めても良かったのではないか。


北海道にロシアから船が、ウニが。なぜ?価格は? | NHK | WEB特集

ウクライナ侵攻以降も、ロシア産のウニって輸入しても問題ないんですか?」
 先ほどの会社の担当者に疑問をぶつけてみるとー。
「問題ないよ。水産物輸入禁止の対象になっていないからね」
 念のため、農林水産省の担当者にも聞いてみるとー。
「ウニなど水産物輸入禁止の対象ではありません。輸入しても問題ありません」

 「ウニやイクラなど海産物は(制裁対象になった場合、被害を受ける業者*5に配慮して)制裁対象から外す」て、いいんですかね、そんなことで。
 仮に「対象外にしてもそれほど大きな問題はない(ロシアにとってそれほどの収入源ではない)」としても「制裁の趣旨に完全に反する」んじゃないのか。
 勿論「制裁措置で輸入禁止」にした場合「被害を受ける業者の経済補償」はする必要がありますが。
 なお、それでも「先行き不安(ロシア産ウニが制裁措置の対象になる可能性はゼロではない)→ロシア産ウニの買い占め」「カナダ産ウニなど代替品も現時点ではまだ十分確保できてない」でウニは品不足となり価格が高騰しているそうです。

*1:著書『夕暮れに夜明けの歌を:文学を探しにロシアに行く』(2021年、イーストプレス)、『アレクサンドル・ブローク詩学と生涯』(2021年、未知谷)

*2:2006年にロシア生活党ロシア年金党が合同し結成された(公正ロシア - Wikipedia参照)

*3:このように言われるのは例えば「アレクセイ・ナワリヌイ - Wikipedia」に至っては国会議員選挙への出馬それ自体が事実上拒否されたからです。とはいえ、ロシア地方議会 野党議員がウクライナからの軍撤退を訴える | NHK | ウクライナ情勢を信じるならばロシア共産党プーチン批判をしたそうなので「完全な衛星政党」化はしてないようです。

*4:まあ呼んでも来ないかもしれませんが。向こうもロシア批判派による「テロの恐れ」「抗議や批判の可能性」は理解しているでしょう。

*5:勿論漁業者は当然ですが、他にも「スーパー、デパート」「外食チェーン(回転寿司など)」が考えられます。

1970年代刊行の本で「共産党のLGBT認識は杉田水脈と変わらない」と言い出すkojitakenに呆れる、ほか(副題:今日もkojitaken氏に悪口する(2022年5月25日分)

山本太郎は四流の極右アジテーター - kojitakenの日記*1
醍醐聰氏のツイート「2年連続の異例な財政赤字の米国が財政負担の限度を顧みず、戦争の長期化を図っているかの喧伝は無知の妄想を通り越して、反米意識を煽る陰謀論のレベル」は、山本太郎の妄言に対する論評 - kojitakenの日記
×××新選組の山本太郎、陰謀論全開の演説「ウクライナでの戦争が終わらないのはバイデンのせい」「日本は情報統制されている」(togetter) - kojitakenの日記*2
 れいわ擁護と誤解されたくないので断っておきますが俺も「ロシア擁護」れいわは大嫌いで評価していません。しかし「与党である自公」「最大野党・立民」「次の参院選で、前回衆院選のような躍進が危惧される維新」と違い「支持率が共産、国民民主を下回るれいわ」などあまり非難する気にもなりません(れいわの躍進が危惧されるのなら話も別ですが)。当初は「維新主敵論」を主張してた御仁kojitakenが維新批判そっちのけでれいわ批判することは理解できません。【1】kojitakenの「知人友人の多く」が「れいわ支持」を表明した、【2】kojitakenの「知人友人」にウクライナ人が多いなど、何か「特別な個人的事情」でもあるのか。
 なお、「ロシア擁護の反米(例:山本太郎)」は確かに問題ですが、バイデン大統領の台湾有事での軍事関与発言/地域の軍事的緊張を一気に高める/志位委員長が批判澤藤統一郎の憲法日記 » 今こそ、防衛費増額論に「NO!」の世論を。と「バイデンを批判した志位委員長や澤藤氏」のような問題意識がid:kojitakenに見られないことには心底呆れます。
 仮にも「江田三郎シンパ」を公言した「左派の端くれ」がそんな「米国への批判意識ゼロ」でいいのか。「山本のバイデン批判」が不当であるにしても、それはkojitakenのような「バイデンを批判しない態度」が正しいことを意味しません。
 山本らの「ロシア批判者は米国の手先」宣伝に対抗するためにも「志位委員長や澤藤氏のようなバイデン批判」が必要でしょうが、どうもそういう認識はkojitakenにはないらしいので呆れます。
 kojitakenが紹介する醍醐氏は別ツイートで

◆醍醐聰
「なぜ大虐殺の中で生きようとするのか」「もううんざりです。私たちは行動するべきです。」
→絶えることのない駐留米軍の暴行・惨殺のなかで生きてきた沖縄の人々がそっくりバイデン大統領に返す言葉。
「なぜ大虐殺の中で生きようとするのか」バイデン大統領、銃規制を訴える【テキサス小学校銃乱射事件】 | ハフポスト WORLD

とツイートしてるので「kojitakenと違い」彼には「バイデンへの批判意識」はあるようですが。


杉田水脈と大差ない? 新日本出版社(共産党系)の『愛とモラル』(1976) - kojitakenの日記2018.8.15
 約3年前の古い記事ですが偶然気づいたので。
 しかし、id:kojitakenもまさか杉田の「生産性発言」を擁護したいわけでもないでしょうが、よくもまあこんなアホ記事が書けたもんです。
 志位氏が党大会ではっきりと「1970年代の党のLGBT認識には問題があった」と謝罪発言をしたのは2020年とはいえ、kojitakenがこの記事を書いた2018年時点で日本共産党が「差別的なLGBT認識」などしてないことは明白でしょうに。
 40年前の本(1976年)で日本共産党非難など、「プラハの春問題(1968年)で社民党批判(社民党の前身である社会党は当時、党内のソ連派に引きずられてソ連を擁護)」「ウォーターゲート(1974年にニクソンが大統領辞任)で米国共和党非難」「文革(1976年の四人組逮捕で終了)で中国共産党非難」、「ロッキード事件での田中逮捕(1976年)で自民党非難」並に時代錯誤でしょう。
 「反共主義をこじらすと、ここまでバカになるのか?」と心底呆れます。
 kojitakenは「産経と一緒にするな」と激怒するかもしれませんが、奴の書いてることは【正論8月号】日本共産党の同性愛差別史 元板橋区議(元日本共産党区議団幹事長) 松崎いたる - 産経ニュース*3(2021.7.6)と大して変わりません。
 さすがに志位氏の謝罪表明後には共産党、「同性愛は性的退廃の一形態」とする1970年代の見解の誤りを2020年党大会で認めて謝罪・訂正 - kojitakenの日記という記事を書いた物の「遅すぎる」と悪口しかしないから「おいおい」です。「そういう手前は一度でも自分の非を認めたことがあるのか、id:kojitakenはふざけんな!」と怒りを禁じ得ません。
 まあ、志位氏もkojitakenのような「反共ゲス野郎」の存在は勿論「想定しながら」もそれでも「謝罪すべきだ」と思ったのでしょうし、それは勿論「良い判断」と思いますが。 
 ちなみに日本共産党を「ことさらに擁護する気はない」ですが、2014年公開映画『イミテーション・ゲーム/エニグマ*4と天才数学者の秘密』の主人公として知られる「数学者アラン・チューリング(1912~1954年)の死」(当時の英国では同性愛は犯罪だったため、刑事訴追され、有罪判決。それを苦にして、1954年に自殺)でわかるように、欧米においても「LGBT差別」がなくなったのは割と最近のことです。
 そして日本共産党を「謝罪まで50年かかった」「遅すぎる」と悪口するkojitakenですが、チューリングの自殺についてブラウン*5首相(当時)が「公式に謝罪した」のは彼の自殺(1954年)から約55年後の「2009年」、そして「正式に恩赦がされた」のは、彼の自殺から約59年後の「2013年」でした(アラン・チューリング - Wikipedia参照)。kojitakenに「英国の態度」をどう思うか聞きたいところです。「遅すぎる」と悪口するのか?。
 勿論、「反共分子のkojitaken」が英国に対してはそのような批判をしなくても俺は全く驚きませんが。

*1:こんなことを書くkojitakenは自分のことを「一流の人間」とでも思い上がってるのでしょう。

*2:少なくとも「細田衆院議長のセクハラ疑惑」など国内の政治問題、社会問題そっちのけで「ウクライナガー」「知床遊覧船ガー」、あるいは4630万円誤振込事件で連日お祭り状態の日本のテレビ、予備費11兆円使途不明問題は完全スルー。 - 読む・考える・書くつうのは「日本は情報統制されている(自民党批判から逃げるマスコミによって)」以外の何物でもないでしょう(勿論、ここでの山本発言はそういう意味ではありませんが)。しかし「ウクライナ戦争のことが何よりも大事らしいkojitaken」にはそうした認識はなさそうです。ウクライナ人でもないのに本当に変な男です。

*3:いくら共産党を除名されたとはいえ「元板橋区議(共産)」がここまで劣化し落ちぶれるとは松崎には心底呆れます。産経などウヨ連中も本心では松崎のことは見下してるだろうし、そのことは松崎も分かってるでしょうに。

*4:第二次大戦でナチス・ドイツが用いた暗号機。大戦中に英国はエニグマの解読に成功したが、その事実は秘密にされ、ドイツ軍は終戦までエニグマを使用し続けた。エニグマ解読に貢献した人間の一人がチューリングエニグマ (暗号機) - Wikipedia参照)

*5:ブレア政権財務相を経て首相

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年5/25日分:荒木和博の巻)

大森勝久氏の新しい論文です: 荒木和博BLOG
米国の中距離核戦力を国内に配備し、核共有して、中国・ロシア・北朝鮮を封じ込める | 新・大森勝久評論集
 元左翼が随分と劣化した、と大森氏には心底呆れます。

 小冊子を政府機関*1防衛庁(当時)、陸海空自衛隊在日米軍自民党の安全保障調査会、外交部会、国防部会、主だった保守系政治家、同評論家、同メディア*2、そして在日米大使館へ毎回百数十部送ってもらってきた。でも、無視、黙殺であった。

 そりゃ大森氏のようなトンデモ右翼はまともな人間は相手にしないでしょう。

 政府批判(とりわけ保守大物政治家と言われる安倍晋三首相批判)を正面から行う勇気ある識者*3は、私が知る限りでは荒木和博氏だけである。

 「荒木だけが大森氏を持ち上げるから」とはいえ随分とみっともなく媚びたもんです。

 「閣議決定で一日で国防軍を持てる」という正しい主張も、大きな声にならなければ、現実を変える思想にはならない。
 荒木和博氏は拉致被害者を奪還するためには、軍事力が不可欠*4だとの立場だから、当然にも閣議決定で芦田*5修正の憲法9条を確立して軍を保持して、軍隊を使っていくということになるわけである。この方法で直ちに軍を持とうとしない人々*6は、言葉では一見立派そうなことを言っていても、永遠に軍は持てない*7のだから、日本の国防を真剣に考えていないということになる。「そうじゃない!」と言うのであれば、閣議決定で(ボーガス注:芦田修正論を採用し)本来の憲法9条を支持して軍を持つ運動を展開してもらいたい。

 さすがに産経や日本会議などウヨ連中ですら「ほとんどの人間」はこんな暴論(閣議決定で芦田修正論を採用すれば明文改憲しなくても集団的自衛権行使も核保有も今すぐできる)は放言しません。大森氏がいかに異常かと言うことです。
 「荒木がどこまで本気か」は疑問ですがこうした暴論についてまで「大森氏に同調する荒木」です。本心でも「大森氏の歓心を買うための虚言」でも荒木は正気ではない。

 侵略国家の独裁者(プーチン習近平金正恩)が行う「核攻撃するぞ!」「核戦争になるぞ!」という恫喝(ブラフ、ハッタリ)

 プーチンはともかく習主席や金委員長がいつそんな恫喝をしたのか?。中朝について言えば「米国が核攻撃するならば」という話であってプーチンのように先制攻撃をほのめかしたことは一度もないと思います。


「政権交代」について(R4.5.26): 荒木和博BLOG
 そんなことが「荒木ら巣くう会界隈」が「建前上の目的」とする「拉致被害者帰国」と何の関係があるのか。何の関係もない。心底呆れます。なお、ウヨの荒木では「俺と価値観が違いすぎて見ても不愉快になるだけ」と思い今回は視聴していません。


警察の縄張意識と拉致事件(R4.5.25): 荒木和博BLOG

 警察の中でも刑事畑と警備公安畑はあまり意思疎通がないように思います。それが拉致事件にも影響しています。

 7分53秒の動画です。
 タイトルと説明文だけで見る気が失せます(実際、見る価値はありませんが)。
 第一にそんなことが「荒木ら巣くう会界隈」が「建前上の目的」とする「拉致被害者帰国」と何の関係があるのか。何の関係もない。
 拉致被害者救出は「外務省の仕事(外交交渉)」であって「警察の仕事ではない」。
 第二に「拉致」を「北朝鮮の犯行と長い間、認識できなかったこと」を「公安畑と刑事畑」「各都道府県警(横田めぐみ曽我ひとみ拉致などの新潟県警、地村夫妻拉致の福井県警、市川修一、増元るみ子拉致の鹿児島県警など)」の意思疎通が十分でなかったから、とする荒木の主張には何の根拠もありません。
 ちなみに「縄張り意識」が事態を悪くしてるのはむしろ「救う会会長、副会長に居座り続ける西岡や島田」「特定失踪者問題調査会代表に居座り続ける荒木」ら「拉致右翼」の方でしょう。

*1:防衛庁以外の政府機関てどこでしょう?

*2:「保守政治家」「評論家」「メディア」が誰、どこなのか知りたいところです。

*3:勿論、ウヨの大森氏にとって「共産、社民」などの「安倍批判派」の左派は識者ではないわけです。

*4:勿論、小泉訪朝での拉致被害者帰国で分かるようにそんなことはありません。

*5:幣原内閣厚生相、自由党政調会長(吉田総裁時代)、民主党総裁、片山内閣副総理・外相、首相、自民党外交調査会長など歴任。著書『第二次世界大戦外交史』(岩波文庫)など

*6:要するに明文改憲を主張する人々

*7:「明文改憲だと永遠に軍は持てない(国民投票過半数確保ができない)」「だから芦田修正論という裏技を使う」んだそうです。大森氏は「自分の主張」が恥ずかしくないんでしょうか?。護憲派の俺個人は「明文改憲だと永遠に軍は持てない」と思うほど楽観的ではありませんが、いずれにせよ「それが事実」だと仮定して「国民がそれを望んでるのだから民主主義の観点からは当然だ」と思わない当たりが大森氏は酷すぎる。そしてこういう暴論を吐く大森氏には「再審請求では永遠に出獄できそうにないのでいっそ脱獄したらどうですか?」と嫌み、皮肉を言いたくなります。