今日も松竹伸幸に悪口する(2022年11/28日分)(副題:三木武夫の座右の銘は「信なくば立たず」)

岸田さんに欠けているのは政治の志 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
 今日も松竹伸幸に悪口する(2022年10/2日分) - bogus-simotukareのブログで批判しましたが約2ヶ月前には岸田さんは困っていない | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Amebaと言うアホ記事で「岸田は政権危機にない」「むしろ安倍暗殺で、安倍派の重しがなくなって良かった」と抜かしていた松竹のバカが「過去に『岸田政権は危機に陥ってない』などとアホなこと書いて済みませんでした、私には政治センスがまるでありませんでした」等の詫びもなく、岸田に「政権危機になったのは岸田に志がないから」と悪口です。「2ヶ月で事実上前言撤回」とは松竹にはどれほど先を読む目もないのか。そしてそのことを素直に詫びないとは、どれほど過去の過ちを素直に詫びる誠実さや謙虚さがないのか。そんな「政治センスも誠実性も謙虚さもない」、政治家になる資格皆無のバカ「松竹」が「共産党の党首になりたい」とは「なめてんのか!」「手前なんぞ地方議会の議員も務まるタマじゃねえだろ!」と怒りや憎悪を禁じ得ません。
 松竹には「松竹さんに欠けてるのは政治センス(あるいは『誠実性』『謙虚さ』『日本共産党に対する愛』)」と言いたいですが、それはともかく。
 今回の松竹文章を読んでいて呆れるのは「新しい資本主義」についての言及がまるでないことです。
 今や「岸田もまるで語らなくなった」とはいえ、岸田が総裁選で「新しい資本主義」をぶち上げた*1以上、「岸田さんに欠けているのは政治の志」と松竹が書けば、読者は当然ながら「松竹氏は『新しい資本主義(岸田が当初、自分の政治的志としてアピール)』についてどう評価してるのだろう?(否定的に評価してるのではあろうが)」と思うでしょうに、その言及がまるでなし。
 松竹のトンチンカンぶりには心底呆れます。

 小泉さんだったら「郵政民営化」があって、自民党内に「敵」をつくりつつ、自分の意志を押し通していった。安倍さんは、「戦後レジームの転換」とかいろいろあって、反対勢力からの批判も多かったけれども、こういうことをやるために総理大臣になったのだということが伝わってきた(もちろん、あまり志のない人もいたけれど)。
 「信なくば立たず」って言うじゃないですか。政治的立場の違いがあっても、そういうものがないと、「敵ながらあっぱれ」という話になっていかない。

 「モリカケ桜の腐敗政治家」安倍のことを「敵ながらあっぱれ」とは俺は全く思いませんね。
 「例は何でもいい」ですが、松竹だって例えば毛沢東を「文革に賭けた信念はすごい」、ヒトラーを「ユダヤ人撲滅に賭けた(以下略)」と評価はしないでしょう。
 信念があろうとも、まず第一に「その信念がまともでなければ」、第二に「信念の実現に当たって取る手法が非常識ならば」、まともな人間は「敵ながらあっぱれ」とは思わないでしょう。松竹にはどうもそうした常識はないようですが。それとも「自民党シンパらしい右翼分子」松竹においては安倍のような「自民党関係者」のみ「そうした道徳性が無視される」んでしょうか?

 予想外の統一協会問題が勃発し、安倍派が撃沈気味で、意に沿った政権運営*2が可能になった。

 「松野官房長官(第三次安倍内閣文科相)」「萩生田政調会長(前経産相)(第四次安倍内閣文科相)」「高木国対委員長(第三次安倍内閣で復興相)」という安倍派幹部を政権に入れてるのに何故そういう理解になるのか?
 松野、萩生田、高木を切らない*3(切れない)時点で「岸田には安倍派に刃向かう意思も能力もない」と見なすべきでしょうに。
 どこまで松竹もバカなのか。

 やはり、政治家は信念である。政治の階段を少しあがろうかな*4と思っている私にも、いい教訓である。
 「信なくば立たず」。さあ、立てる日は来るかな。

 「信なくば立たず」を「信念がなければ政治家に立候補すべきではない」と誤解してるらしい松竹ですが、そうではないことは「信なくば立たず」でググればわかります。
 この言葉は論語に出てくる孔子の言葉で「国民の信頼がなければ政治は成り立たない(かりに飴と鞭で成立させたとしても、そんな政治は低劣であり、道徳的観点から成り立たせるべきではない)」と言う意味です。「信なくば立たず」でググることすらせず、自らの無知をさらした松竹に大笑いです。良くもそんなバカが「共産党の党首になりたい」といえたもんです。
 ちなみに

第2話 信なくんば立たず - 法話図書館 佐藤俊明のちょっといい話
 (ボーガス注:孔子の弟子)子貢が政治の要諦をたずねると、孔子は、まず
第一に、「食を足し」食生活の充実をはかってやること、
次に、
「兵を足し」軍備をととのえること、
そして、
「民これを信ず」民の信頼を得ること、
と答えた。
 子貢は、ではその三つのうち、止む得ずして一つを除くとしたら、どれを除きますかと再問した。孔子は言下に、
「兵を去れ」軍備を捨てよ、
と答えた。
 子貢は第三問を発して、その二つとも保持し得ない事態が到来した場合、どちらを捨てますか、と迫った。孔子曰く、
「食を去らん。古よりみな死あり、民信なくんば立たず」
 つまり、食を過大視してはならぬ。道が信じられず、道がすたれるようではおしまいだ、というのである。

ということで「信なくば立たず」には前振りがあるわけです(「信なくば立たず」でググればこうした話は他にもいろいろとヒットします)。
 孔子曰く「国民の信頼を得ることが政治では一番大事だ。そのためには軍備や経済発展を犠牲にしても仕方がない」。
 そして「経済発展と軍備では経済発展が大事だ。軍備増強で国民が疲弊するようで何の意味があるのか。国民がまともに生活できることが大事だ」
 いやー、軍備に多額の金を使う(あるいは使おうとする)連中、例えば「現首相・岸田」「岸田に同調する維新や国民民主」に聞かせたい言葉です。
 あるいは「アベノミクス*5」を持ち出して未だに安倍を称える連中に「信なくば立たず、ですよ。経済発展は政治倫理の破壊を正当化しない」「安倍がモリカケ桜疑惑、レイプもみ消し疑惑、国交省統計捏造疑惑等で政治倫理を、国民の政治への信頼を破壊したことは許されることではない」と言いたくなります。
 そして「意味を勘違いしていたからそうはしなかった」のでしょうが、松竹も「信なくば立たず」を使うのなら「孔子軍縮発言(?)」も紹介して「岸田軍拡批判」でもしたらどうなのか。
 しかし「江戸時代の官学化」で「儒学」がそれなりに普及した日本ですが「明治以降の軍国主義化」の弊害か、こうした「ハト派的な価値観」があまり普及しているようには見えないのは何ともかんとも。
 ちなみに「信なくば立たず」でググったら三木睦子*6の回想録『信なくば立たず:夫・三木武夫*7との五十年*8』(1989年、講談社)がヒットしました。そういえば「信なくば立たず*9」は三木の「座右の銘」でしたね。
 と言っても最近の若者は三木武夫(1988年死去)も三木睦子(2012年死去)も知らないでしょうが。
 しかし比較するのも「三木睦子に失礼」ですが同じ「元首相夫人」「大富豪のご令嬢(睦子は昭和電工創業者一族出身、昭恵は森永製菓創業者一族出身)」とは言え「安倍昭恵(森友小学校の名誉校長に就任予定だった)のようなバカ」とは「レベルが違うこと(勿論、睦子の方がまとも、ウヨは勿論、逆に『護憲派』睦子を敵視していますが)」には「日本も劣化した物だ」という屈辱感を禁じ得ませんね。
 それはともかく、もしかしたら「信なくば立たず」と言ってる松竹は「自分を三木に、志位執行部を三木と対立した田中角栄*10」に見立ててこんなことを言ってるのかもしれません。
 但し、そうはっきり言うのは「松竹は誇大妄想と自己顕示欲が過ぎる」と言われると思ったのでしょう。さすがに松竹も恥ずかしい上に「なら志位執行部が田中角栄か!、志位執行部を侮辱するのも大概にしろ」という批判を浴び、離党(松竹に「離党しろ」と言う非難が殺到し泣く泣く離党)や除名につながりかねないので「分かる人には分かるだろう*11」というこういう書き方をするのではないか。もし、この「俺の邪推が正しい」としたら「志位執行部」に対しても「三木」に対しても松竹は失礼です。所属政党の執行部を「金脈疑惑&ロッキード事件」「目白の闇将軍*12」田中扱いとは何様のつもりなのか。そこまで「党に対する愛」がないのなら離党したらどうなのか。
 松竹ごとき小物が自分を三木に見立てるとは何様のつもりなのか。そして堂々と「俺はたとえるなら田中の無法に立ち向かう三木武夫」だと言えずにこんな姑息な行為*13をするような男が何が「共産党の党首になりたい」なのか(呆)。
 なお、以上は松竹記事に投稿しますがどうせ掲載拒否でしょう。「自由な言論と言ってる奴(松竹)が批判コメントはいつも掲載拒否(賛同コメントのみ掲載)とは超笑える」と今日も松竹を小馬鹿にしたいと思います。

【参考:三木武夫と『信なくば立たず』】

三木武夫が残したもの – 【四国・徳島県】阿波市観光協会
 「人、信無くば立たず」を座右の銘とし、政治は国民の信頼を得なければ成立しないとの信念から、国民との対話である演説に全力を尽くした。

信なくば立たず | 約束の地へ…Love&Peace
『信なくば立たず』
 首相を務めた三木武夫さんが好きな言葉で、奥様の三木睦子さんが、同じタイトルの本を出された。
 素晴らしい本であった。
 そして、自分の座右の銘にもなった言葉である。
 それを真っ向から否定し、「俺の言うことを聞かないヤツは切って捨てる」的な発想を持つ政治家*14は、政治家になる資質と資格はない。

3月17日。三木武夫「信なくば立たず」|久恒 啓一|note
私は何も恐れない。ただ大衆のみを恐れる
「信なくば立たず」。
 国の存立のためには軍備、経済、信頼が必要だ。やむを得ない場合は軍備を捨て、次に経済を捨てよと孔子は「論語」で語っている。「民、信なくんば立たず」と結んでいる。周囲からの信頼がなければ、目的成就はできない。
 私は今まで、リーダーとして決起するには、周囲の支持がなければならない、信頼がなければ立つべきではない、と理解してきた。本来の意味とは違うかも知れないが、そういう意味でこの三木武夫の言葉を理解したい。

 赤字も勿論三木の座右の銘ですが、これに似た言葉を山宣こと「山本宣治」が残してることは有名です。
 山宣についてもこの機会に紹介しておきます。

山本宣治 - Wikipedia
 帝国議会での治安維持法改悪反対を訴える「 実に今や階級的立場を守るものはただ一人だ、山宣独り孤塁を守る!だが僕は淋しくない、背後には多くの大衆が支持しているから」という全国農民組合大会での演説の一節は有名で彼の碑銘でもある(この言葉は大山郁夫*15の筆で山本宣治の墓に刻まれ、その拓本は国会内の日本共産党事務所に飾ってある)。

赤旗山本宣治ってどんな人?
 大山郁夫書の墓碑銘「山宣ひとり孤塁を守る だが私は淋しくない 背後には大衆が支持してゐるから」は、いまも多くの人の胸に刻まれ、たたかいを励まし続けています。

果たされなかった約束 | 倉山満公式サイト
 本日は、「三木元首相夫人」という肩書で今も極左活動を続けている睦子未亡人の有名な逸話。
 出典をあげろと言われると、有名すぎる話はかえって困るけど、とりあえず18歳のときに150回くらい読み直した『信無くば立たず』を(我ながらいやな18歳*16だ)
 三木が現職首相の時、佐藤栄作*17国民葬*18というのをやった。
 テレビで全国生中継している時に、「三木首相殴打事件」というのが発生。
 右翼団体の構成員の仕業。
 ちなみにこの右翼団体*19、半端な団体ではなくて、(ボーガス注:構成員の山口二矢が)社会党委員長の浅沼稲次郎を暗殺*20したこともある武闘派団体。
 事件を知った睦子夫人、その右翼団体の総帥である赤尾敏さんに抗議の電話。
睦子「ちょっとアンタ!ウチの旦那になんてことしてくれたの?」
赤尾「・・・」
 さすがに直接言われると、気まずかったらしい。
睦子「一国の首相がヒキガエルみたいに尻モチついてみっともない!。全国放送で大恥かいたじゃない!。どうしてくれんの?」
赤尾「は、はあ・・・」
としか言いようが無いが、何か話の方向性が微妙にずれているような気がする。
 で睦子夫人の罵声。
睦子「やるんだったら、ちゃんと殺しなさい!。みっともない!」
 赤尾さん、先生に怒られた子供みたいに力なく
赤尾「わかりました。次はちゃんと殺します」
 この約束、果たされなかった。

 倉山のような極右が睦子を敵視するのは予想の範囲内で、そこは読んでて不快ですが「赤尾敏*21(この人も最近の若者は知らないでしょう。下手したら「日本で最も有名な右翼フィクサー」である「ロッキード事件の児玉(ロッキード社の代理人として政界工作)」も知らないかもしれない。まさに「昭和は遠くなりにけり」です)」とのやりとりがユーモラスなので紹介しておきます。
 勿論「睦子一流の皮肉」でしょう。まさか本当に殺して欲しいわけではない。
 それはともかく、安倍暗殺以前にも首相襲撃があったわけですが、幸いにも殺害に至らなかったからか、あまり話題にならなかった気がします。
 「三木殴打、安倍銃撃」などでググると以下のような記事は一応ヒットしますが。

「後方警戒十分でなかったのでは」 安倍元首相銃撃防げなかった警備体制 警察庁「十分だったか確認中」 :東京新聞 TOKYO Web2022.7.8
 要人に張り付くように警護するSP制度は、1975年、当時の三木武夫首相(故人)が右翼に殴られた事件を機に発足した。

三木元首相の負傷事件、国家公安委員長は4時間後に会見…安倍氏銃撃で目立つ対応の遅れ : 読売新聞オンライン2022.7.23
 警察を所管する国務大臣二之湯智国家公安委員長(77)が最初に記者会見し、「警察庁に警護の検証を指示した」と述べたのは発生4日後の12日になってから。しかも、閣議後の定例会見の場だった。
 警察も、事件当日に記者会見したのは捜査を担当する奈良県警刑事部長らで、警護の状況については「確認を進める」とだけ話した。翌日に県警本部長が「警護・警備に問題があった」と認めたが、元警察幹部は「未曽有の事態であり、大臣会見などを早期に行って説明責任を果たすべきだった」と批判する。
 過去には例がある。1975年6月、東京・日本武道館で行われた佐藤栄作・元首相の国民葬で、三木武夫首相(当時)が右翼の男に殴られて負傷した事件では、発生4時間後に福田一*22国家公安委員長(当時)が記者会見を開いた。
 福田氏は会見で「警察庁長官以下幹部を呼び、責任の所在を明らかにするよう指示した」と述べ、事件について「誠に申し訳なく思っている」と謝罪した。

*1:こども家庭庁にしてもそもそもは「新しい資本主義」のパーツの一つという扱いでした。

*2:党内最大派閥「安倍派」の政治力をそこまで松竹が軽視するのもどうかと思いますし、そもそも安倍派が衰退したところで「麻生副総裁の麻生派」「茂木幹事長の茂木派」の方が岸田派より「大きな派閥」なのだから、松竹が言うほど「意に沿った政権運営」などできはしないでしょう。岸田が最後まで山際(麻生派)をかばい続けたのもおそらくは麻生に「更迭するな」と恫喝されたからでしょう。山際の件でわかるように「安倍派が一番深刻」とはいえ「安倍派以外にも統一協会汚染議員がいる」のだから「安倍派が衰退して、岸田は万々歳」と松竹が言うような単純な話ではそもそもない。

*3:とはいえ官房長官政調会長国対委員長を全員首にしたら政権がやっていけないでしょうが。つまりはそんな重要ポストに安倍派をつけた時点で「岸田には安倍派に刃向かう能力も意思もない」と言う話です。

*4:どう「上がる気なのか」是非教えて欲しいところです。

*5:とはいえアベノミクスは「安倍と支持者が自賛するほどの成果はなかった」というのが客観的事実だと思いますが

*6:1917~2012年。森コンツェルン総帥で昭和電工の創業者・森矗昶(1884~1941年)の次女。佐藤内閣総理府総務長官を務めた森清(1915~1968年)は兄。中曽根内閣環境庁長官を務めた森美秀(1919~1988年、兄・清から地盤を継承)は弟。麻生内閣法相を務めた森英介(1948年生まれ、父である美秀から地盤を継承)は甥。憲法改悪阻止を訴える「九条の会」、「憲法行脚の会」呼びかけ人の一人。また、2001年に北朝鮮から長年に渡る日朝友好親善への貢献(睦子は日朝国交促進国民協会副会長、「朝鮮の子どもにタマゴとバナナをおくる会」会長を歴任)により、 平壌の万寿台議事堂で親善勲章第一級を授与されている。著書『三木と歩いた半世紀』(1993年、東京新聞出版局)、『八十歳の夢:孫には負けていられません』(1997年、海竜社)、『心に残る人びと』(1997年、岩波書店)、『毎日あきれることばかり』(2001年、アートン)、『憲法九条、あしたを変える:小田実の志を受けついで』(共著、2008年、岩波ブックレット)、『総理の妻:三木武夫と歩いた生涯』(2011年、日本経済評論社)、『いま、憲法の魂を選びとる』(共著、2013年、岩波ブックレット)など(三木睦子 - Wikipedia参照)

*7:1907~1988年。国民協同党委員長、片山内閣逓信相、国民民主党幹事長、改進党幹事長、鳩山内閣運輸相、岸内閣科学技術庁長官(経済企画庁長官兼務)、池田内閣科学技術庁長官、自民党政調会長、幹事長(池田総裁時代)、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官等を経て首相

*8:睦子が三木と結婚したのが1940年、三木の死去が1988年なので正確には48年

*9:三木が松竹のような誤解「信念がなければ立候補すべきではない」をしていたのかはググった限り不明です。三木が「クリーン(政治的清潔さ)」「ハト派護憲派)」を売りにしていたことを考えれば「軍備よりも国民の信頼が大事」と正しく理解していた可能性も勿論あります。

*10:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*11:まあ、でもこんなことが分かるのは【1】「三木内閣当時(1974~1976年、今から約46年前)」に既にある程度の年齢(小学生)に達していたかなりの年配の人(55歳以上)か【2】当時まだ生まれてなかった(1977年以降の誕生、45歳以下)or生まれていても幼稚園児、小学校低学年など幼かった(45~55歳の間)がその後、本等の知識で三木の「座右の銘」を知った人間だけでしょう(俺は【2】の方ですが)。

*12:以前読んだ立花隆の本に寄れば闇将軍とは「闇奉行(表の奉行が裁かない巨悪を抹殺する必殺仕事人)」云々という勧善懲悪時代劇を見ていた田中が「俺がなるなら闇奉行じゃなくて闇将軍だな」と軽口を叩いたのがルーツで、田中的には「闇将軍=正義の味方」だったわけです。田中には「むしろお前が闇奉行の粛清対象と違うのか?」と言いたいですが。

*13:とはいえ、既に触れたように「三木武夫座右の銘」自体を知る人が決して多くないので、松竹のそうした「底意」に気づく人間も少ないでしょうが。それとも「身近な取り巻き連」だけには「自分の底意」を明かし、「松竹さんは日本共産党三木武夫(改革派)だ、志位執行部は田中角栄守旧派)だ」などと「取り巻きと一緒に志位執行部に悪口雑言」という「げすな行為」に励んでるんでしょうか?

*14:典型的には「溝手氏に刺客候補・河井杏里を放って潰そうとした」&「こんな人たちに負けるわけにはいかないんです!」の安倍ですね。「溝手氏への刺客候補」についてはこんなめちゃくちゃなことが不問であるらしいのは、安倍晋三でなければありえない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)を紹介しておきます。

*15:1880~1955年。1930年の衆院選新労農党より立候補し当選するが2年後にアメリカに亡命。戦後、帰国。1950年の参院選日本社会党日本共産党などで構成される全京都民主戦線統一会議(民統:今の野党共闘のようなもんでしょう)の支援を得て立候補し当選。参院議員在職中の1955年に死去(大山郁夫 - Wikipedia参照)

*16:三木夫婦に傾倒してたのなら、むしろ「18歳の時」の方がまともで今の方が異常でしょう。

*17:運輸次官から政界入り。吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*18:国民葬の是非はともかく、安倍と違い「国葬」ではない点を指摘しておきます。

*19:大日本愛国党のこと

*20:ただし山口に対し赤尾が暗殺を命令した証拠がないとして、赤尾は刑事責任を追及されなかった。

*21:1899~1990年。1951年、親米反共を訴える右翼団体大日本愛国党」を創立し初代総裁(赤尾敏 - Wikipedia参照)

*22:池田内閣通産相、田中、三木内閣自治相・国家公安委員長福田内閣法相、衆院議長など歴任

三浦小太郎に突っ込む(2022年11月28日分)

ラグタイムララバイ(三浦小太郎)のアマゾン書評

◆高崎宗司*1『朝鮮の土となった日本人:浅川巧の生涯(増補三版)』(2002年、草風館)
 日本と朝鮮半島の関係について、著者とは歴史観は私は異なり、その部分の記述には異論もある。しかしそんなことを越えて、この本は素晴らしい。浅川巧*2やその兄だけではなく、父や祖父に至るまで、黙々と自分の仕事をし、かつ人生を楽しみ、自然や芸術を、そして人間を愛して生きてきた人たちだったことがわかる。

 三浦が「新しい歴史教科書をつくる会」理事という「歴史修正主義者」「極右の嫌韓デマゴーグ」と知っていれば赤字部分の意味は分かりますが、この書評において「高崎氏と考えがどう異なるのか」説明しないのが実に滑稽です。
 また三浦の書評では浅川兄弟が朝鮮民芸・陶芸研究家であることが全く分からないのも滑稽です。
 一方で以下のアマゾン書評は三浦に比べたらずっと浅川巧について知ることができます。

齋藤護
 朝鮮の国を愛し、朝鮮人を愛し、朝鮮の文物、とりわけ陶磁器や膳をこよなく愛し、蒐集し、蒐集した数多くの品物を私することなく朝鮮の美術館に寄贈した人が、そして多くの朝鮮人から敬愛され、死後数十年を経てなおその徳を追慕されている人がいたことを初めて知りました。

*1:1944年生まれ。津田塾大学名誉教授。アジア女性基金運営審議会委員長。著書『歴史教科書と国際理解』(編著、1991年、岩波ブックレット)、『「反日感情」:韓国・朝鮮人と日本人』(1993年、講談社現代新書)、『検証日韓会談』(1996年、岩波新書)、『植民地朝鮮の日本人』(2002年、岩波新書)、『検証日朝交渉』(2004年、平凡社新書)、『津田仙評伝:もう一つの近代化をめざした人』(2008年、草風館)など

*2:1891~1931年。1914年に朝鮮半島に渡り、朝鮮総督府農商工部山林課林業試験場に就職し、養苗や造林研究に従事。1919年には石戸谷勉(1884~1958年、戦後、東北薬科大学教授)と『朝鮮巨樹老樹名木誌』を刊行。巧は朝鮮の工芸に注目し、陶磁器や家具・民具の収集を行い、1924年には兄・伯教らとともに李朝王宮跡である景福宮内に朝鮮民族美術館を設立。1929年に『朝鮮の膳』を、1931年に『朝鮮陶磁名考』を刊行。著書『朝鮮民芸論集』(2003年、岩波文庫)、『朝鮮の膳/朝鮮陶磁名考』(2023年刊行予定、ちくま学芸文庫)など(浅川巧 - Wikipedia参照)

今日の朝鮮・韓国ニュース(2022年11月27日分)

主催イベントへの朝鮮大学校招待で議論平行線 東京・小平市 - 産経ニュース
 産経や右翼市議がくだらない言いがかりをつけてるだけであり本当にうんざりします。


<独自>政府、「軍艦島」報告書をユネスコに提出 「徴用は全ての日本国民に適用」 - 産経ニュース
 勿論登録申請の時はそんなことは言っておらず「韓国側の要望に応える」としたから韓国も渋々とはいえ、同意したわけで、国際公約を完全に反故にしようとは、どこまで恥知らずのクズかと心底呆れます(勿論産経記事なので批判どころか「よくやった」と礼賛ですが)。安倍ですら(内心はそうしたかったのでしょうが)在任中、そこまでやるのは躊躇したわけで岸田になってからここまで悪化するとは思ってもみませんでした。
 もはや岸田は「自民党リベラルだった宏池会」の歴史を汚してると言っていい。
 「尹錫悦なら文在寅と違って容認する」と勘違いしてるのかもしれませんが、さすがに抗議するでしょう。大体、韓国政府の方針に関係なくユネスコが激怒するのではないか。申請当時のユネスコへの説明と明らかに違うからです。
 もはやユネスコ世界遺産登録を「軍艦島限定」でも取り消すべきでしょう(軍艦島は「明治日本の産業革命遺産」の一部ですが、連座制的に軍艦島以外の「静岡の韮山反射炉*1」なども取り消すのはまずいかと思います)。
 小生もこのあたり無知で恐縮ですが、おそらく「建前と実態の乖離」であり「日本人と韓国人が全く同じ扱い」ということはないでしょう。そもそも「日本人の徴用」だって現在の目から見れば褒められた代物ではない(違法の疑いが強い)でしょう。
 まあ、この辺り「未読ですが」、外村大『朝鮮人強制連行』(2012年、岩波新書)等を読めばいろいろと理解が深まるのでしょう。
 なお、「米国国務省や国連」が「日本の外国人技能実習制度」を「違法(事実上の強制労働)の疑いがある」と批判してること(例えば「日本の外国人技能実習で強制労働」 米報告書、日本政府を批判 - 産経ニュース(2020.7.20)、世界が「奴隷労働」とみる技能実習制度の虚構 「移民大国」日本・私の提言⑤:朝日新聞GLOBE+(2020.12.20)、「搾取」の汚名負った外国人技能実習制度 米国務省の人身売買報告書が指摘:東京新聞 TOKYO Web(2021.7.2)、<社説>技能実習制度 「奴隷労働」は止めねば:東京新聞 TOKYO Web(2022.8.19)参照)でわかるように「形式的合法性(技能実習制度は日本政府が定めた制度で、形式的には違法な闇労働ではない)」は「実質的合法性」を保障しません。また、この「軍艦島の強制労働問題」での無反省な態度は「外国人技能実習制度を日本は是正する気はないのではないか」という疑念を「米国国務省や国連」に与えたでしょう。実際に「是正する気があるか」怪しいのも事実です。


岸田首相、拉致問題で「金総書記と向き合う」 参院予算委要旨 - 産経ニュース

首相「条件をつけずに北朝鮮金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党総書記と直接向き合う決意で、問題に真剣に取り組んでいきたい」

 こんな「内容ゼロの空念仏」で済ます岸田(一応、元外相)もバカなら、こんな岸田を容認する家族会や救う会もバカです。
 これではいつまで経っても拉致は解決しない。


最西端・与那国島で初のミサイル避難訓練 北朝鮮の相次ぐ発射受け | 毎日新聞
1)北朝鮮がミサイルを撃つわけがない(自衛隊在日米軍の反撃でかえって国が滅びる)、2)本当にミサイルを撃ってきたらおそらく数秒で着弾するので避難しようがないという意味で馬鹿げた訓練です。


尹氏、日本防衛費増に理解 北朝鮮ミサイル脅威で - 産経ニュース
 本気と言うよりは岸田へのこびへつらいでしょうが、良くもふざけたことが抜かせたもんです。


韓国で活発化する「独自核武装論」 | | 大澤文護 | 毎日新聞「政治プレミア」
 「共に民主党」政権ならこんなことはなかったろうと思うと失望を禁じ得ません。


【教科書が教えない 拉致問題】(17)切り離せない核・ミサイルと拉致 アプローチ難航の教訓 「テロとの戦い」は続く 編集長・中村将 - 産経ニュース
 タイトルだけで読む気が失せます。勿論「拉致」「核ミサイル問題」には何ら関連性はないので切り離すことは可能ですし、切り離すことで解決が進むのであれば切り離すべきです。


【主張】レーダー照射問題 尹政権も反日続けるのか - 産経ニュース
 どう見ても真偽不明でしょうに、日本政府主張を鵜呑みにして、「韓国に非がある」と決めつける辺りが産経らしい酷さです。
 そもそも「直接の当事者ではない尹政権」に文政権をかばう理由がないであろう事を考えれば、これは「韓国の主張」の方が正しいのではないのか。


平穏奪った拉致問題、子どもたちに自分事として考えてもらうために…授業指導案探る上越教育大・新潟 | 新潟日報デジタルプラス
 呆れて二の句が継げません。「教育問題を政治でゆがめるのも大概にしろ」と怒りや悲しみを禁じ得ません。


拉致問題解決へ教育現場の役割は?「何ができるか考える土台づくりを」梅野正信・学習院大教授 | 新潟日報デジタルプラス
 梅野*2教授(彼だけではないですが)に対しては、「教育問題を政治でゆがめるのも大概にしろ」と怒りや悲しみを禁じ得ません。

*1:一度見に行ったことがあります。以前から「写真(歴史教科書など)では見たこと」があり、周囲にある奇妙な鉄骨は何だろうと思っていたのですがあれは「反射炉の老朽化」で崩壊の恐れがあるため、それを防ぐためにつくった補強のすじかいだそうです(当然、創設当時の幕末時代にはない)。

*2:著書『社会科はどんな子どもを育ててきたか』(1993年、明治図書出版)、『和歌森太郎の戦後史』(2001年、教育史料出版会)、『いじめ判決文で創る新しい人権学習』(2002年、明治図書出版)、『社会科歴史教科書成立史』(2004年、日本図書センター)、『日本映画に学ぶ教育・社会・いのち』(2005年、エイデル研究所)、『裁判判決で学ぶ日本の人権』(2006年、明石書店)など

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年11/27日分:荒木和博の巻)

◆荒木ツイート

荒木和博 on Twitter: "令和4年11月30日水曜日「荒木和博のショートメッセージ」第960号。安倍元総理を巡って立場が真っ二つに割れていますが、どちらにも違和感を感じる、というお話しです。 https://t.co/aIfXh4XBXz @YouTubeより" / Twitter

荒木和博 on Twitter: "令和4年12月1日木曜日「荒木和博のショートメッセージ」第961号。映画「めぐみへの誓い」での小松政夫さん扮する金本社長のような話、実はいくつもあるように思います。 https://t.co/w72oDUz2N2" / Twitter

 説明文だけで見る気が失せます(実際見ていません)。そんな事が拉致被害者帰国と何の関係があるのか。
 しかし小松政夫もあんなウヨ映画が遺作とは完全に「晩節を汚した」「伊東四朗*1の『スパルタの海』並の黒歴史」ですね。

荒木和博 on Twitter: "令和4年11月29日火曜日「荒木和博のショートメッセージ」第959号。工作員も人間ですから失敗します。それをこちらがどう活かすかが大事です。 https://t.co/zQUYfdVxkn" / Twitter(6分34秒)

 説明文だけで見る気が失せます。
 第一にそんな事が拉致被害者帰国と何の関係があるのか。
 第二にそんなことは荒木に言われなくても、わかってる。

1988年3月26日/参議院予算委員会での橋本敦議員の質問(抜粋)
◆政府委員(城内康光君)
 富山県で起きました未遂事件のことでございますけれども、この事件につきましては、(ボーガス注:昭和五十三年)八月十五日の午後六時三十分ごろ、海岸端を歩いていた被害者である男女が自分たちの乗車してきた自家用車の駐車場に帰るために防風林の中を歩いていたということで、そうしたら前方を歩いていた四人組がいきなり襲いかかって、防風林内に引きずり込んでゴム製猿ぐつわあるいは手錠、タオル等を使用して縛り上げて、それぞれ寝袋様のものに入れたと。そして現場から数十メートル離れた松林内に運んで放置したということで、原因はわかりませんがその四人組はいなくなりまして、その後その男女は別々に自力で脱出いたしまして一一〇番した、こういう事件が発生しております。

という拉致未遂は「失敗の一例」のわけです。あるいは実行犯(北朝鮮工作員)が逮捕されたラングーン事件全斗煥大統領暗殺未遂)や大韓機爆破事件もその一例です。
 第三に「荒木和博、工作員、失敗」でググれば

失敗 【調査会NEWS2133】(28.3.1): 荒木和博BLOG2016.3.1
工作員の失敗【調査会NEWS3033】(R01.7.22) | 特定失踪者問題調査会2019.7.22
北朝鮮工作員の失敗(12月2日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG2020.12.2(7分45秒)
工作員も人間だという話(R3.6.28): 荒木和博BLOG2021.6.28(7分31秒)

という過去記事がヒットすることで分かるように今回の動画は過去の「焼き直し」「二番煎じ」でしかない。

荒木和博 on Twitter: "7年前の記者会見ですが、あらためて掲載しました。ご覧いただければ幸いです。https://t.co/OdzZKLRITS @YouTubeより" / Twitter
「負の歴史」発表記者会見(H27.4.17) - YouTube

 呆れて二の句が継げません。そんな昔の記者会見を今紹介して何の意味があるのか?

荒木和博 on Twitter: "キハ04が走るのを横目に見ながらオデンで一杯やれたらこの世に思い残すことはありません。 https://t.co/Wduo6T1CwG" / Twitter

 唖然です。「鉄道ファン」「おでん好き、酒好き」荒木の軽口とは言え、荒木の立場では

拉致被害者が帰国しない限り、思い残すことがありすぎて死ねない
拉致被害者が一人でも帰国すれば思い残すことはない

であるべきではないのか。
 よくこんなことがいえたもんです。
 なお、「キハ04」は既に廃止されているため、現在においては「走るのを見ながら」云々ということは「鉄道ファン相手のイベントとして一時的に走らせる」ような特殊ケースでもない限りあり得ません(国鉄キハ04形気動車 - Wikipedia参照)。

荒木和博 on Twitter: "予備役ブルーリボンの会「レブラ君とあやしい仲間たち」112回。世界的人気グループBTSのメンバーが入隊延期の取り消しを申請、近く入隊することが話題になっている現在の韓国。元韓国防衛駐在官・鈴木洋志さんが思うところを語ります。https://t.co/mvoHi8k8uT @YouTubeより" / Twitter*2
レブラ君とあやしい仲間たち その112 - YouTube

 12分43秒の動画です。そんな事が拉致問題と何の関係があるのかと心底呆れます。ブルーリボンの会は拉致解決を建前とした団体ではないのか。

*1:小松がみごろ!たべごろ!笑いごろ! - Wikipedia等で共演

*2:「鈴木」と書く荒木ですが、本当は「鈴来(すずき)」が正しい。

今日の産経ニュース(2022年11/27~28分)

被害者救済新法 立民は強硬姿勢、孤立リスクも - 産経ニュース
 政府案をどう評価すべきか(宗教二世や弁護団は否定的、批判的なようですが)ではなく「立民の孤立リスク」云々などと言う「統一協会撲滅」と関係ない記事を書く産経には心底呆れます。しかし「維新や国民民主にすり寄った結果」、両党の思惑で政府案に賛成するかどうか立民は決めるらしい(両党が賛成するならば今後の選挙協力狙いで同調して賛成する気らしい)と言う産経記事が事実ならば1)宗教二世や弁護団を無視してると言う意味でも、2)共産、社民、れいわとの野党共闘を勝手にぶち壊してる(しかもそんなことをしてもどう見ても立民の支持増加につながってない)という意味でも「最低最悪」ですね。
 立民支持層のかなりの部分(市民連合は典型ですが)はリベラル層でしょうから、こんなことをすれば立民からリベラル層の支持はどんどん離れていきます。一方で「右派の票が自民、国民民主、維新から奪えるか」と言えば恐らくそう上手くはいかないでしょう。「あるべき政治」と言う面を無視して「党勢拡大」という「損得勘定の面だけ」でも今の泉路線は「支持層を失う自滅の道」でしょう。というか参院選での惨敗がまさにそうでしょう。


岸田首相、防衛費増額にコロナ予算活用検討 収束後に - 産経ニュース
 コロナが今後どうなるかわからないのに「当てになるか分からない金(コロナ予算)」のことを持ち出すこと自体「いかに岸田の軍拡路線が無茶か」ということです。「とにかく何でもいいから金が欲しい」と言うみっともない話ですから。にもかかわらずマスコミ世論調査では「軍拡について批判が必ずしも強くない(むしろ支持が多い)」のには「日本人はアホか」とげんなりします。とはいえ、「まだ抽象的で具体案が出てないから」というのも「批判の弱さの一因」ではあるでしょう。
 「どうやって金を捻出するのか」等の具体案が出ればさすがに批判が高まってくると思いたいところです。


岸田内閣支持率は最低の33%、共同調査 - 産経ニュース
 俺的には「まだ高い」「日本人(特に自民党支持層)はアホか」ですが岸田政権支持率が低迷することは悪いことではない。


【正論】坂本多加雄先生の没後20年に 学習院大学教授・井上寿一 - 産経ニュース
 吹き出しました。坂本*1などウヨ業界ですらそれほどのビッグネームではないでしょう。
 ちなみに単なる偶然でしかありませんが「新しい歴史教科書をつくる会理事*2」という「歴史修正主義右翼」坂本が亡くなった2002年には、「坂本のようなウヨに批判的な」家永三郎*3(東京教育大名誉教授)が亡くなっています。


秋葉復興相、被災地視察見送りを陳謝 - 産経ニュース
 さすがに「野党が因縁をつけるせいで視察できなかった」と言う気はないようです。まさか「無意味な視察ではない」でしょうから「疑惑で業務に支障が出る」ようでは大臣辞任が当然でしょう。


【門井慶喜の史々周国】旧武士が滅び去った場所 東京都千代田区・紀尾井坂 - 産経ニュース

 西南戦争のごときは一万人ほどが命を落とした。彼らは結局、あんまり気位が高すぎたのである。毎年何もしなくても着々とお米がもらえる立場にあまりにも慣れ親しみすぎていた。

 おいおいですね。後世の我々の目から見れば、仮にそう見えたとしても、当時の武士は少なくとも主観的には勿論「幕臣(幕府の家臣)」や「藩士(藩の家臣)」として働く「代価」として米をもらっていたわけです。無為徒食であるかのように評価するのは失礼ではないか。廃藩置県秩禄処分とは従って、旧武士の主観的には「明治新政府」が勝手な理由で武士の職を奪った上、ろくにその後の面倒も見ないと言う話であり、憤激し反乱を起こすのも当然でしょう。
 それはともかく、大久保暗殺があった紀尾井坂ですが、果たしてそれを「旧武士が滅んだ場所」と評価すべきかどうか(武力反乱路線が滅んだというならともかく)。確かに「武力反乱(佐賀の乱萩の乱秋月の乱西南戦争など)」「暗殺」と言う形での政府批判は「ほぼなくなった(その後も森有礼暗殺などあるので全くなくなったわけではない)」とは言え「自由民権運動」の担い手の一つは旧武士でした。武力反乱の挫折が旧武士を「自由民権」に向かわせたわけです。


【フォト】日本、コスタリカに黒星 「次は勝とう」声援やまず - 産経ニュース
 つまりは日本の「ドイツへの勝利」は「相撲での金星(金星を取った力士が必ずしも優勝争いに加わってるわけではなく、場合によっては負け越す力士すらいる)」と同じでコスタリカと日本の差は大きくなかったわけです。
 勿論そんなことは、日本代表も理解していたでしょう。「ドイツに勝った俺たちはコスタリカには楽勝して当然」のような油断など全くなかったと思います。
 しかし、1)コスタリカが前の試合で「7-0」でスペインに大敗したため、日本にはどうしても勝ちたかったこと、2)日本がドイツに勝利したことでコスタリカが日本を警戒し、徹底的に調査研究したことを日本は崩すことができませんでした。
 勿論「強豪スペインに日本が負けることはほぼ確実(ドイツへの勝利に続く再びの奇跡は、スペインも勿論警戒してるから困難でしょう)」「コスタリカは勝てない相手では恐らくなかった」ことを考えれば残念ですが、気を取り直して残りの試合に全力投球で「1次リーグ突破」を目指すしかないでしょう。

*1:1950~2002年。学習院大教授。著書『山路愛山』(1988年、吉川弘文館人物叢書)、『近代日本精神史論』(1996年、講談社学術文庫)、『新しい福沢諭吉』(1997年、講談社現代新書)、『歴史教育を考える』(1998年、PHP新書)、『求められる国家』(2001年、小学館文庫)、『国家学のすすめ』(2001年、ちくま新書)、『スクリーンの中の戦争』(2005年、文春新書)、『天皇論』(2014年、文春学藝ライブラリー)など

*2:この産経記事に「つくる会と坂本の関係」について一切書いてないことが興味深い。産経も内心では「つくる会理事」と書けば、坂本が「非常識極右扱いされること」をよく分かってるのでしょう。

*3:1913~2002年。著書『戦争責任』、『太平洋戦争』(以上、2002年、岩波現代文庫)、『一歴史学者の歩み』(2003年、岩波現代文庫)など

今日の中国ニュース(2022年11月27日分)

【主張】台湾与党の敗北 自由と民主を守り続けよ - 産経ニュース
 反中国の産経らしいと吹き出しました。台湾の選挙結果がどうあろうと日本人がどうこういう話ではないでしょう。
 そもそも国民党を「中国の走狗」であるかのように描き出す産経らウヨですが誹謗も甚だしいし、今回は地方選です。
 つまりは「地方に密着した選挙」である以上、そうした選挙戦(地方独自の課題をアピール)を展開すべきなのに「中国の脅威ガー」で押し切ろうとした民進党に「国政選挙ならともかく地方選で何でそれなんだよ」「中国の脅威と言えば鉄板で勝てると思い上がってるのか」という台湾住民の民進党への反発が表面化した選挙だったといっていいのでしょう。国政選挙(総統選、国会議員選)がどうなるかはこれだけでは何とも言えません。
 そういう意味では中国の「中国脅威論に対する台湾の民意が示された」と言う指摘は「中国の主張内容」と関係なく全く正論です。「中国脅威論を地方選挙に持ち出すな」という台湾住民の民進党への反発が示されたわけです。


中国の圧力に「慣れ」? 台湾地方選で大敗、与党の外れた思惑 | 毎日新聞
 国政選挙ならともかく地方選挙を「中国の脅威ガー」で戦ったら負けるのはむしろ当然でしょう。


第1回「中日友好と歴史責任」シンポジウムが開催--人民網日本語版--人民日報

 日本中国友好協会の井上久士会長

 井上氏は駿河台大学教授で、『平頂山事件を考える:日本の侵略戦争の闇』(2022年、新日本出版社)等の著書がありますのでメモしておきます。


リベラル21 中国のロックダウン政策はいつまで続くか(阿部治平)
 「感染症専門家(コロナ感染防止の観点からの中国ゼロコロナ評価)」「経済学者(中国経済の観点からの中国ゼロコロナ評価)」でもない阿部にこんなことがまともに評価できるとはとても思えません。阿部の個人ブログならともかく、「リベラル21って本当に人材難なんだな」と心底呆れます。


中国「ゼロコロナ」への大規模抗議活動 北京など複数都市で | NHK | 中国
 「ゼロコロナ」への反発に過ぎないようなので「民主化の動き」などと、あまり過大評価もできないのではないか?。
 民主化運動として評価するには「もっとそれなりの理論武装が必要」でしょう。
 中国ゼロコロナ抗議 「自分たちも抑圧」気づく 東京大・阿古智子教授 - 産経ニュース*1などでわかるように「アンチ中国な御仁」は「中国政府がぐらついて欲しい」という願望が強いのか「大きな話にどうしてもしたい」ようですが。
 なお、日本マスコミの多くの記事が「中国政府のゼロコロナ政策の手法(強権的云々)」限定の批判ではなく「ゼロコロナ自体に否定的」で「行動制限緩和に親和的」で日本政府の「全国旅行支援(現在実施中)」「海外クルーズ船寄港(今後実施予定)」「コロナの第5類化(現時点では実現していないがその方向に動く可能性あり)」にも批判的でないことは「本当にそれでいいのか?」と疑問を感じますね。


蔡英文総統、民進党主席を辞任 地方選大敗で - 産経ニュース
 地方選挙と国政選挙では争点が違うとは言え、そして報道に寄れば「そうした違いに配慮した選挙戦」をせず、地方住民の声を取り上げず「民進党は『中国の脅威』宣伝(どう見ても国政問題)ばかりだったらしい」とはいえ、随分な大敗です。
 それにしても「総統は辞めない」とはいえ、「地方選挙と国政選挙は違う」という「自民がよく使う言い訳」で、蔡英文が党首に居座らなかったことが興味深い。
 これを契機に蔡英文が「常軌を逸した中国敵視」を辞めれば万々歳ですが残念ながらそうはならないのでしょう。国民党の政権奪還を希望したい。いずれにせよ、この選挙で仮に民進党が勝利しようとも「蔡英文が独立宣言しない限り」中国は侵攻などしないでしょうが、「敗戦した」のだから、なおさらしないでしょう。


台北市長に蔣介石ひ孫の万安氏 史上最年少、将来の総統候補に - 産経ニュース
 未だに「蒋介石」のネームバリューは大きいんでしょうか?。
 なお台北と言えば首都ですし「李登輝」「陳水扁」「馬英九」と後に総統となった台北市長が複数いるので注目されるのは当然でしょう。

*1:筆者の阿古には『貧者を喰らう国:中国格差社会からの警告(増補新版)』(2014年、新潮選書)、『香港あなたはどこへ向かうのか』(2020年、 出版舎ジグ)の著書がある。

今日も松竹伸幸に悪口する(2022年11/26日分)(追記あり:泉明石市長や三遊亭円歌のパワハラ問題についても触れる)

続・共産党がパワハラを克服する道 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba

 このパワハラ問題を考えても、党首公選は急務であると思う。

 今日も松竹伸幸に悪口する(2022年11/25日分) - bogus-simotukareのブログの続きですが、呆れて二の句が継げません。党首公選の是非はともかくそんなこととパワハラ問題と何の関係があるのか(なお、誤解する人はいないと思いますが俺は「松竹の根拠薄弱で結論ありきなデタラメな主張」を批判してるだけであって、松竹が言うような共産党委員長の公選制に反対してるわけではありません。公選制に積極的に賛成もしませんが(つまりは消極的な形での現状容認))。
 ならば党首公選制の自民や立民の党首や「そうした党首の執行部幹部(幹事長*1政調会長*2など)や、党所属議員、党本部職員」は「公選制でない公明や共産」と比べ、パワハラをしない(あるいは、より少ない)のか?。党首公選でない時代の自民は「公選になった今の自民」に比べ党首(総裁)等のパワハラが多かったのか?(勿論そんなことを松竹は証明できません)。
 党首公選制とパワハラの有無について「因果関係(党首公選制ならこういう理屈でパワハラがない、あるいは公選制でない政党より少ない)や相関関係(因果関係は不明だが統計データ上、党首公選制ならパワハラがない、あるいは公選制でない政党より少ないことが認められた)がある」という証拠を松竹は提出できるのか(松竹はそんな証拠を恐らく提出できないでしょう)。
 またこの松竹の主張では「企業でのパワハラ防止」のためには「通常、公選制ではない会社の上司(通常は会社の任命制)」も「部下による公選制」にしないといけないのか?。おそらく松竹ですらそんなことは言わないでしょう(言ったところで公選制にする企業もないでしょうが)。
 まさに

カルタゴ滅ぶべし - Wikipedia
◆柳亭痴楽の「綴り方教室」(電信柱が高いのも郵便ポストが赤いのもみんな私が悪いのよ)

と言う詭弁でしかない(「綴り方教室」はギャグですが)。
 まともにパワハラ問題を考えるのではなく「カルタゴ滅ぶべし」「綴り方教室」なみの「結論ありき(党首公選制ありき)」の詭弁を放言し「パワハラ問題」を「公選制を正当化するためのネタ程度にしか考えてない」松竹のクズさには心底呆れます。
 松竹がパワハラ問題をまともに考えてないことがモロバレです。パワハラの被害者や専門家からすれば「パワハラ問題を不当に政治利用する」松竹に怒り心頭でしょう。
 もはや共産党もこのクズを容赦なく除名していいのではないか。
 こんなクズを肯定的に評価できる人間(松竹記事コメント欄に出没する松竹信者、幇間太鼓持ち喜び組)には心底呆れますね。幸いにも松竹と松竹信者には社会的影響力は皆無ですが。但しそんな松竹がやたらプライドや自己顕示欲が高いらしいことには心底呆れます。なお、私見では松竹のような人間こそがパワハラをしやすい人間でしょう。幸いにして松竹にはパワハラをできるような権力はなさそうですが。共産党が松竹を重用しなかったことは「重用しなかった理由」の是非はともかく、「結果的には正しかった」と言っていいでしょう。
 なお、上記の文は松竹記事に投稿しますが、どうせ掲載拒否でしょう。「批判コメントを掲載拒否し、信者コメントしか掲載しない狭量な性格」「どう見てもパワハラ予備軍」松竹のようなクズには軽蔑や憎悪の念を禁じ得ません。

【追記】
 思いついたことがあるのでここに書いておきます。結論的には「パワハラ問題と党首公選は無関係」であり「パワハラを真面目に考えれば絶対に松竹のような珍論は出てこない」という話ですが。
【1】
 松竹の言う「党首公選云々」と言う主張なら「実際に公選」で「住民リコールや議会の不信任」で首になる可能性のある地方首長は「パワハラしない」ということにならないか?
 しかし「パワハラ」&「市長」「町長」でググると「首長のパワハラ記事」がヒットすることが分かります。俺もうかつにも忘れていましたが、以下の記事のうち、泉・明石市長の一件はかなり話題になりましたよねえ。松竹がこうした「首長のパワハラ事件」を一つも知らないとは思えないし、知らないなら無知すぎでしょう。「公選制ガー」松竹はこうした事件をどう説明する気なのか?
【まずは明石市長】

「パワハラであるだけでなく、さらにひどい発言だった」明石市 泉市長 | 注目の発言集 | NHK政治マガジン2019.1.29
 兵庫県明石市泉房穂市長が、道路の拡幅工事に伴う用地買収が進んでいないとして、担当の職員に「建物に火をつけて捕まってこい」などと暴言を浴びせていたことがわかりました。泉市長は、記者会見を開き「パワハラだけでなく、さらにひどい発言で、職員や市民に申し訳ない」と陳謝*3しました。

「そのひと言は今でも許せない」副市長2人が異例の退任...泉房穂市長の暴言が引き金?本人は否定「不満は聞いていない、ハラスメント行為はしていない」 | 特集 | MBSニュース2022.9.9
 兵庫県明石市泉房穂市長は、過去には市職員へのパワハラ発言で辞任に追い込まれた一方で、明石市を子育て世代にアピールして9年連続人口増に導き市民から評価されている。そんな中で今年3月に市長を支える副市長2人が任期途中で異例の退任をした。明石市役所内で一体何が起きていたのか。
 今年3月末、明石市役所に激震が走った。和田満副市長と宮脇俊夫副市長が突然退任したのだ。
 取材を進めると、ある土地を巡る市長と副市長の確執が浮かび上がってきた。明石市が不動産会社から買収したJR大久保駅南側の土地。退任した宮脇前副市長に話を聞くと、この土地買収の過程で、不動産会社との交渉にあたっていた職員を泉市長が侮辱したという。
(宮脇俊夫前副市長)
 「市長が(交渉担当の)総務局長と弁護士課長に『お前ら不動産会社から金もろうてんのか』と言ったんです。私はその一言だけは今でも許せない」
 副市長が不満を持ったのはこれだけではなかった。
(宮脇俊夫前副市長)
 「(泉市長は)『人は金と地位と恐怖でしか動かない*4』と言う。『特に職員は恐怖で…』と言っていますから」
 今年1月、副市長2人はこうした態度を改めるよう辞表を手に泉市長に直談判したという。
(宮脇俊夫前副市長)
 「最後、クビをかけて(泉市長と)お話しようかと話をしたら、(泉市長は)『あぁそうですか』で終わってしまった。職員に対する考え方が違うままで、もう耐えられないと思った」
 泉市長は過去にも職員への暴言トラブルを起こしている。
泉房穂市長の音声 2019年)
 「なんもしてないやろ、7年間。立ち退きさせてこい、お前らで。今日、火をつけてこい。今日、火をつけて捕まってこい。燃やしてしまえ」
 3年前には道路工事を進められなかった職員に対して暴言を吐いた責任を取って辞職。
泉房穂市長 2019年)
 「街のイメージを損なったことに対して、明石市民に対して、市長として本当に申し訳ないと…」
 しかし、その後の出直し選挙で圧勝*5し、誰も市長に物申すことが出来なくなっていったという。
 現役の明石市職員も市役所の現状をこう証言する。
明石市職員)
 「単なる感情の爆発といいますか、大きな声を出してですね、職員を畏縮させようとする意図は、それは私の想像ですけれどもあるんじゃないかと思います。アンガーマネジメントをしておられたみたいですけれども、その効果というのは感じられないですね」
 「特に幹部の人間でも中身の吟味ではなくて『市長が言っているからこうしなきゃいけない』というような、イエスマン的な流れというのは強くなっているというふうに私は感じますし、そういう声もよく聞きます」

泉房穂・明石市長が任期限りでの引退表明 暴言問題「責任とりたい」 [兵庫県]:朝日新聞デジタル2022.10.22
 兵庫県明石市泉房穂市長(59)は12日、市長への問責決議案に賛成する会派の市議2人に「選挙で落としてやる*6」などと発言をした問題を受けて、今期限りで引退する考えを表明した。任期は来年4月30日。
 問題の発言は、8日に同市内で開催された市立小学校の創立記念式典であった。榎本和夫議長(自民党真誠会)によると、式典開始の直前、来賓席で「問責なんて出しやがって。ふざけているのか。選挙で落としてやる」と泉市長に言われた。飯田伸子市議(公明党)は着席しようとした際、泉市長が顔を寄せてきて「問責決議案に賛成したら許さない」と言われたという。

 ということで来年4月の任期満了での辞任表明に追い込まれた泉市長ですが

泉房穂 - Wikipedia
 2022年11月10日、翌年の統一地方選に向けて11月中にも明石市を拠点とする地域政党を設立し、代表に就任すると明らかにした。 市長選と市議選に候補者を擁立し、力を入れてきた子育て施策など現市政の継続を目指す考え

ですからねえ。「政治から完全に手を引けよ」と怒りを禁じ得ません。この地域政党やらを足場に「市長復帰」「(国会議員に転じた高橋はるみ*7前道知事、上田清司前埼玉県知事、松沢成文元神奈川県知事などのような)国政進出」あるいはそうした「政治家(市長、国会議員など)残留」が無理でも「明石市フィクサー的存在」になることを狙ってるのかと疑います。
 しかもこの地域政党(まだできておらず予定ですが)については

https://www.tokyo-np.co.jp/article/2133792022.11.11
 立憲民主党泉健太代表は11日の記者会見で、兵庫県明石市泉房穂市長が月内にも設立する地域政党と連携していく考えを示した。「全国に誇る子育て支援を行ってきた泉市長が、政策に理解ある政治家を増やしたいというのであれば連携したい」と述べた。
 泉代表は、10日に電話で会談し、協力方針を確認したと明かし「明石市の子育て政策を他自治体にも広げるため、協力し合える」と強調した。
 泉市長は旧民主党衆院議員などを経て2011年に初当選。明石市議への暴言問題の責任を取り、来年4月の任期満了での退任を表明している。

だそうです。いくら泉前市長が「元民主党」とはいえ泉代表は酷すぎないか。立民党所属議員や支持者(党員、後援会員など)はこんな無法を容認するのか?
 不祥事を起こして知事を辞任した人物を参議院選挙の比例代表に出馬させる維新というところもひどい政党だといまさらながら思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)をもじれば「不祥事(パワハラ)を起こして市長を辞任した人物と政治的に連携しようとする立憲民主というところもひどい政党だといまさらながら思う」でしょう。
 それにしても「党首公選制万歳」の松竹は「公選で選ばれた泉代表」が泉市長のパワハラに甘い態度を取ってることをどう説明するのか?
 それにしても

少なからぬ共産党の地方議員(だけではないが)が、規約手続きを使ったり、SNSを通じたりして、意見・声をあげて、このツイートが出たという、あまり見ないケース。(小池晃のツイートに対する紙屋高雪氏のブコメ) - kojitakenの日記などで「小池のパワハラガー」
志位共産党が来年の愛知県知事選で零細新選組系の(元?)「ケムトレイル陰謀論者」尾形慶子を担ぐらしい(呆) - kojitakenの日記などで「陰謀論者を担ぐな」

のkojitakenがこの一件では「泉代表はそんなパワハラ男と連携するな!」「立民党所属議員や党員、後援会員は泉代表を批判すべきだ」などとは批判無し。
 彼は他の件では

立民・泉健太がまた妄言「日本維新の会は改憲(を掲げる)政党ではあるが、実はそんなに差がないと思っている」(呆) - kojitakenの日記2022.10.22
「立憲の票は奪われたのではなく崩れた」(三春充希氏)。大量の立民票を溶かした泉健太 - kojitakenの日記2022.11.8

などと泉代表を批判してるんですけどね(というか「泉房穂」「明石市長」でkojitakenサイトを検索しても記事は一つもヒットしません。つまりkojitakenは泉市長パワハラ問題について興味がなかった*8わけです。まあ小池パワハラ問題だって、kojitakenはまともにパワハラを考えてるわけではなく、「反共分子としての共産党への罵倒」でしょうが)。
【次に大和市長】

市長が女性職員らにパワハラ、副市長「やめるよう注意したが…届かず」辞職 : 読売新聞2021.5.9
 金子氏は7日に取材に応じ、「市長の職員へのパワーハラスメントが改善しなかったため辞職した」と説明した。
 金子氏の主張では、大木哲*9市長(72)は4選を決めた19年以降、職員に対し、「指示に従えないなら異動させる」などの発言を繰り返すようになり、やめるよう注意をしても聞き入れなかった。市長のパワハラで一時仕事を休んだ女性職員を復帰直後に呼びつけることもあったといい、「職員の声を代弁してきたが届かず、申し訳ない思いでいっぱいになり辞職を決意した」という。

神奈川県大和市の前副市長が市長に反訴 パワハラ問題「証言捏造と公言され」:東京新聞 TOKYO Web2022.4.2
 大和市の副市長だった金子勝氏(65)が昨年四月に辞職後、大木哲(さとる)市長(73)が市職員にパワハラ行為をしていたと証言した問題で、金子氏は一日、名誉を傷つけられたとして横浜地裁に提訴した大木市長に対し、「パワハラは事実。『証言は捏造』などと公言され、社会的評価を低下させられた」として、慰謝料など計五百五十万円の損害賠償を求めて反訴したと発表した。
 大木市長は昨年六月、金子氏が報道機関に虚偽の証言をし、名誉を傷つけられたとして謝罪広告掲載と慰謝料など計約千百万円の損害賠償を求めて提訴した。
 反訴状によると、金子氏は、「パワハラの事実は存在し、本人も認識していた」と指摘した上で、大木市長が記者会見で「証言は捏造」と発言し、「政治的な攻撃が目的」などの意見広告をタウン紙に掲載したことは名誉毀損に当たると指摘。市長による訴訟について「そのほとんどが事実的根拠を欠く」として不法行為と主張している。
 金子氏は東京都内で記者会見し、大木市長による提訴について「私に圧力をかけるだけでなく、市長に対する批判や、私に続き証言しようとする職員や元職員を萎縮させることが目的。(判決で)棄却されるだけでは市長に罰を与えることにならない」などと述べた。
 この問題を巡っては、市議会の調査特別委員会が管理職にアンケートを行い、約六割が大木市長のパワハラを認識していたと回答。金子氏側は証拠説明書として、地裁にアンケート結果や、三人の元職員が実名でパワハラ被害などを証言した陳述書を提出している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/650735011f99ee3a685a51a6a77552fab5fc9e2f2022.11.25
 昨年4月に任期途中で神奈川県大和市の副市長を辞職した金子勝氏(65)が、大木哲市長(74)による職員へのパワーハラスメント的言動があったと告発したことを巡り、大和市議会は25日、調査特別委員会が取りまとめた最終報告案と大木市長に対して問責決議案を提案した。いずれも全会一致で可決した。
 最終報告では、実態把握のために実施した管理職アンケートや参考人聴取の結果、理不尽な理由で叱責したり、降格を示唆したりする大木市長と井上昇副市長(72)の行為は「パワハラ傾向が推認でき、長期間にわたり職場環境が悪化している」と結論付けた。
 問責決議では、大木市長が係争中の名誉毀損などの民事裁判やアンケートの回答用紙破棄を理由に証言拒否を貫いた態度を「不誠実な対応」と非難。市議会を冒涜(ぼうとく)し、市政を混乱に陥れた責任を問うとした。

明石市長、大和市長以外】

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20220614/6020014137.html2022.6.14
 山形県鶴岡市の職員労働組合が行ったアンケート調査で、回答した市職員の7%にあたる19人が皆川治市長からパワハラが疑われる行為を受けたことがあると回答していたことが分かりました。
 鶴岡市の職員労働組合は去年12月、皆川市長のパワハラ行為について市議会に匿名の告発があったことを受けて、ことし3月から4月にかけて管理職を含む市職員、合わせて975人を対象に職場でのパワハラに関する無記名のアンケート調査を行いました。
 その結果、271人から回答があり、回答した人の7%にあたる19人が皆川市長からパワハラが疑われる行為を受けたことがあると回答したということです。
 また、回答した人の25%にあたる合わせて70人が市長のパワハラが疑われる行為を見たり聞いたことがあると回答したということです。
 その具体的な行為としては▽どなったり書類を投げつけるなどの「威圧的言動」が60件、▽「暴言・侮辱・人格攻撃」が43件、▽「過大・過小・理不尽な要求」が33件あったなどとしています。
 皆川市長をめぐっては、5年前の市長選挙の期間中に当時の支援者から受け取っていた現金100万円を政治資金収支報告書などに記載していなかったことが明らかになり、市議会が百条委員会を設け不記載の問題とこのパワハラ問題を追及しています。

https://www.toonippo.co.jp/articles/-/13866832022.10.13
 青森県今別町の阿部義治町長のパワーハラスメントにより辞職を余儀なくされたとして、同町の勝野義彦前教育長が町と阿部町長に約1480万円の損害賠償を求めた訴訟は12日、阿部町長が謝罪することなどで和解した。阿部町長と勝野氏が東奥日報の取材に対し、明らかにした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ad0de04f9cf31ee24c5434ffb434b3d5aa0f422b2022.11.19
 元町教育長の沖汐守彦氏(65)が、前町長の服部千秋氏(63)に約3700票の大差をつけて勝利した。
 服部氏は中学校卒業までの医療費無償化を実現するなどの手腕が評価される一方で、職員を怒鳴り続けたとする「パワーハラスメント疑惑」を問題視されたことがある。
 議会は一連の混乱を解消すべく、服部氏に対して町政立て直しの要望書などを提出してきた。だが改善には至らず、9月に不信任決議を可決した。
 17~21年度で町職員約200人のうち、49人が早期退職したことを指摘。「うまく物事が運ばないと職員に責任転嫁する態度がある」と分析し、士気の低下を懸念する。服部氏は「転職や介護など理由はさまざまで、私が原因ではない」と否定する。
 一連の騒動の渦中にいたのが、新たに町政を託されることになった沖汐氏だ。19年に服部氏に任命されて教育長に就いたが、エアコン設置に絡む予算問題に反発し、任期満了で退いた経緯がある。
 町長選では、議員の大半を占める11人の支援と町職員組合の推薦を受けた。13日夜、事務所には近隣市町の首長らも集まった。ある市長は「まともな町長とまともな仕事がしたいと常々思っていた」と、当選の報に胸をなで下ろした。ある町議は「これで混乱もなくなるだろう」とうなずいた。
 一方で町民たちは冷ややかだ。「町長と議会の問題だ」「対立ありきの選挙で何とも言えなかった」との声も出ている。投票率は前回20年を下回る49・54%にとどまった。

【2】
 パワハラと言えば、最近、四代目・三遊亭円歌*10(加害者)が落語界においてそれなりに有名であることや、そのパワハラ内容の異常性(もはやパワハラと言うより暴行・傷害という犯罪行為の気もします)から以下のように週刊誌などで報じられていますね。
三遊亭圓歌の「壮絶パワハラ」を弟子が実名告発しようと思ったワケ | FRIDAYデジタル2022.10.12
「ミスをしたら坊主に」師匠・三遊亭圓歌を訴えた元落語家に聞く、パワハラ告発の真相 | bizSPA!フレッシュ2022.11.23
 また被害者である元弟子「三遊亭天歌*11」が吉原馬雀の奇妙な冒険で円歌を批判しています。パワハラを告発した元弟子の勇気には「感動します」がそれはさておき。
 たとえばこれは松竹においてどう評価されるのか。落語協会、あるいはもっと話を広げて「落語業界*12」「芸能界」でパワハラをなくすにはどうすべきなのか。
 ここで松竹の言う「パワハラ撲滅で共産党に公選制」云々というのが馬鹿げた話であることは言うまでもないでしょう。
 落語協会パワハラ防止策として「天歌のように、師匠とトラブったら(しかも師匠側に非がある場合に)、落語協会に申請すれば、他の師匠への移籍が可能(落語協会の現行制度では天歌のような『真打ちでない二枚目以下』は誰か師匠を持つ必要があります)」「円歌のような人間は落語協会から除名する(協会の関わる仕事を円歌はできなくなる)」等ならともかく、落語業界の師匠、弟子で「公選」というのはあり得ない。「落語業界」など「他の世界で使えないパワハラ防止策(そもそも共産党限定ですら防止策にならないと思いますが)=公選制云々」を語って一体何の意味があるのか?
 また松竹には、こうした「四代目円歌のパワハラ」のようなケースについて何ら語る言葉はないでしょう(語りたいとも思ってないでしょうが)。結局、松竹がパワハラをまともに論じる気はないことがモロバレです。こじつけで党首公選正当化などして恥ずかしくないのか。松竹を持ち上げる幇間連中のバカさには心底うんざりします。こういうのを「エコーチェンバー」とか「たこつぼ化」とかいうのでしょう。なお、上記の文は松竹記事に投稿しますが、どうせ掲載拒否でしょう。「批判コメントを掲載拒否し、信者コメントしか掲載しない狭量な性格」「どう見てもパワハラ予備軍」松竹のようなクズには軽蔑や憎悪の念を禁じ得ません。

*1:共産党の書記局長に当たる

*2:共産党の政策委員長に当たる

*3:こう陳謝しながらその後も同様の暴言を繰り返すのだから呆れたバカです。

*4:事実ならば、人間として最低の発言ですね。信頼関係というものを否定しているわけですから。政治家どころか、「上司」になるべき人間ではないでしょう。

*5:明石市民はバカなのか?」とげんなりします。

*6:そもそも選挙で落とすのは市長ではなく住民なのに何様のつもりなのか?。「俺は住民から支持されてる、だからあの市議を落選させてくれ、とアピールすれば確実に落とせる」とでも思い上がってるのでしょうが。上司、部下の関係にない「対等な立場のはずの市議相手」でこれです。市役所職員へのパワハラの酷さは予想がつきます。

*7:元経産官僚。経済産業研修所長を最後に退官し、2003年に北海道知事に当選。4期16年務めた後、2019年の参院選挙で国政に転じ当選。第一次岸田内閣で文科大臣政務官復興大臣政務官兼務)(高橋はるみ - Wikipedia参照)

*8:まあ、俺も「泉市長のパワハラ」を取り上げたのは今回が初めてなのであまり偉そうなことも言えませんが。「松竹の主張はおかしいだろ?」と思って今回取り上げたわけです。

*9:神奈川県議を経て大和市

*10:1959年生まれ。1978年に三代目三遊亭円歌(1932~2017年)に弟子入り。1987年、18人抜きの大抜擢で『三遊亭歌之介』の名で真打昇進。2019年、四代目・三遊亭円歌を襲名。2020年7月、落語協会の理事に就任し、2022年に再任されたが、(元弟子のパワハラ告発以降の)同年10月に任期の大半を残して理事を退任している(三遊亭圓歌 (4代目) - Wikipedia 参照)。

*11:1982年生まれ。2009年に三遊亭歌之介(現・四代目三遊亭円歌)に入門するが、2022年にパワハラを理由に師弟関係が終了した。現在は円歌への民事訴訟を提起している。2023年7月20日、四代目吉原朝馬(1949年生まれ、十代目金原亭馬生の弟子)門下になり、吉原馬雀となった。 吉原馬雀 - Wikipedia吉原馬雀の奇妙な冒険参照)。

*12:落語協会は日本最大の落語家団体ですが他に落語芸術協会、円楽一門、立川流上方落語協会が有力団体としてあります。