2009-01-01から1年間の記事一覧
・著者はミステリ作家。『画狂人ラプソディ』で横溝正史賞(現・横溝正史ミステリ大賞)佳作、『モーツァルトは子守歌を歌わない』で江戸川乱歩賞を受賞。 ・本書は、1996年にKKベストセラーズより刊行された物を文庫化したもの(文庫化に当たり加筆訂正が成…
・目次は以下の通り。 序章.歴史学における地域 第一章.神奈川の水平社運動 第二章.別府・的が浜との出会い 第三章.奄美のハンセン病問題 第四章.熊本・本妙寺からの出発 第五章.「滅び行くアイヌ」像の復活 第六章.「紀元二六〇〇年」の記憶 第七章…
・著者は小樽商科大学教授(歴史学)。・目次は以下の通り。 第1章.西川長夫の国民国家論 第2章.国民国家論論争 第3章.馬原鉄男の部落問題研究 第4章.「自由主義史観」批判 第5章.近代日本の国民国家と部落問題 第6章.「アイヌ」史の終焉 第7章…
・著者は元・日本共産党衆議院議員。経済政策担当者だったらしく、いくつか経済関係の著書(「90年代不況」、「経済学をいかに学ぶか」(以上、新日本出版社)等)があるが本書は歴史エッセイ本である。・目次は以下の通り。 1.狂言−自由、平等、理性、平…
・本書は北朝鮮で出版された「北朝鮮の英雄」*1力道山の伝記漫画の翻訳版。一応断っておくが、北朝鮮を理解する一つの素材として翻訳したのであって、柏書房や訳者がこの本の主張を全面支持しているわけではもちろんない。 ・反日的な部分(「民族差別で力道…
・本書の目次は以下の通り。 第一章.新たなる誤解、拡大再生産の書:西岡力「日韓誤解の深淵」(亜紀書房)を斬る 第二章.佐藤勝巳現代コリア研究所所長の歴史認識を斬る 第三章.新井佐和子氏、豊田有恒氏、櫻井よしこ氏らを斬る 第四章.拉致問題への日…
・著者はフリーライター(旅行関係の本が多いようだ)。 ・以前から謎の国(?)・北朝鮮に怖い物見たさ的な感情から一度行ってみたいと思っていたそうだ(別に、著者は政治的な関心はないようでそうした文章は出てこない)。*1 結婚を機に新婚旅行に北朝鮮…
・本書は新作落語(創作落語、現代落語とも本書では呼ばれている)の草分けとして知られる著者(既に故人)が自らの落語に関する考えを書いたもの。1972年に三一書房から刊行された物の復刻版。復刻するに当たって演芸評論家・大友浩と著者の弟子・夢月亭清…
・著者は一橋大学名誉教授。 ・以前も、「近現代史をどう見るか:司馬史観を問う」(岩波ブックレット)で、司馬の「坂の上の雲」に対する批判を行っており、本書はその続編である。*1 (なお、岩波ブックレット出版のきっかけとなったのは、藤岡信勝が司馬…
・奥菜秀次 フリーライター。 私が持っている奥菜氏の著書は以下の通りです。 「落合信彦・最後の真実」、「捏造ジャーナリスト・落合信彦」(以上、鹿砦社)、「陰謀論の罠」(光文社) 最初の二冊は落合信彦のトンデモぶりを批判した本*1。 と学会本で好意…
「歴史評論」12月号(特集/ベルリンの壁崩壊から20年を経て)の全体の内容については「歴史科学協議会」のサイトを参照ください。http://wwwsoc.nii.ac.jp/rekihyo/ 以下は私が読んで面白いと思った部分のみ紹介します。(詳しくは12月号を読んでください…
「で、メリットはなんですか?」 - 土曜の夜、牛と吼える。青瓢箪。http://d.hatena.ne.jp/Prodigal_Son/20091112/1257981327 基本的には、「自分に利益がなければ、その政策を支持しないというのはおかしい」「外国人参政権反対派は過去、女性や納税額の低…
「前衛」12月号の全体の内容については以下のサイトを参照ください。 http://www.jcp.or.jp/publish/teiki-zassi/zenei/zenei.html 以下は私が読んで面白いと思った部分のみ紹介します。(詳しくは12月号を読んでください)■インタビュー「カザフスタン・反…
「経済」12月号の全体の内容については以下のサイトを参照ください。 http://www.shinnihon-net.co.jp/magazine/keizai/ 以下は私が読んで面白いと思った部分のみ紹介します。(詳しくは12月号を読んでください)■巻頭言「学費が動く」 (内容要約) ・タイ…
今年は松本清張生誕一〇〇年。それを記念してという当て込んでと言うかいろいろな物が行われている。 私が気づいただけでも ・月刊「松本清張」の刊行。 ・昨日からNHK教育の「知る楽」で各界著名人が清張への思いを語る松本清張番組が始まった。(初回は阿…
箇条書きで書いてみる(かなり悲観的)。・まず、あの党はぶれすぎである(さんざん麻生総理のブレを批判していたのに。ネトウヨのぼやきではないが、マスコミも随分と甘い気がする。「連立だから」「民主にとって初の政権交代だから」「まだ日が浅いから」…
余りよく読んでないし、見てもいないのだがドラマ「不毛地帯」と原作本。 あれに出てくる大川一郎総務会長のモデルが、河野一郎であることは政治に疎い私でも分かる。でも久松清蔵のモデルって誰なんだろう? 日本版ウィキペディア先生で、FX商戦時の内閣(…
最近、「不毛地帯」*1とか「官僚たちの夏」とか、昭和を振り返るドラマが作成されているが、だったら「金環蝕」(原作・石川達三)を誰かドラマ化すれば面白いのにと思った。 建設会社(鹿島建設がモデル)と首相派閥(自民党池田派がモデル)のダム建設疑惑…
アパのHP:http://www.apa.co.jp/book_report2/index.html 論文:http://www.apa.co.jp/book_report2/images/2009jyusyou_saiyuusyu.pdf・内容も問題だが、脚注で上げられる、参考文献が美濃部達吉一冊、宮沢俊義二冊ってのもひどい(内容には既にブコメで…
まあ、当事者のシートンさんならともかく部外者の私がコメントする必要はないのだが。 シートンさんは、狙っていたわけではないのだろうが、エントリ『「小さな政府」「規制緩和!」とか言ってる人は日本から出て行けばいいのに』(http://d.hatena.ne.jp/Dr…
【最初に追記:10/27】 このエントリは10/24に書いたものだが、その後の経緯について大幅に追記・訂正しておきます。以前の文章とはかなり変わっていますがご了承ください。(その後の経緯) ・私がトップページに謝罪文を掲載 ・私の謝罪文掲載についてid:s…
彼には何を言ってもほとんど理解してもらえない気もするが、http://d.hatena.ne.jp/sorarisu0088/20091023/1256229705に応答。 sorarisu0088:醜悪な行為は醜悪な態度でかえって来るでしょう。 自称「愛国者」とは思えない態度ですね。当事者の私に言う資格…
彼のエントリ(http://d.hatena.ne.jp/sorarisu0088/20091022)に対し、予告していた、応答の文を書くことにしよう。 なお、彼は、私がコメント欄もなければ、トラバも出来ない事をおかしいと批判したことについて、エントリ文章で「過去にヒドイコメントや…
今回の経験でいろいろと思ったことを書いておく。【今後のid:sorarisu0088への対応】 基本的は今後はこの件への反論以外、応対しないと思います。 別に仕事でやっているわけではないので、趣味でもめ事を起こすのもねえ。いくら私の記述に問題があるからと言…
基本的に、しんぶん赤旗(日曜版を含む)の連載小説は読み飛ばしていた(そもそも小説自体、松本清張とか一部を除いてあまり読まない)私だが、これは面白い。 筆者は、NHK大河ドラマ「天地人」で一躍有名となった歴史小説家・火坂雅志氏。「天地人」の「直…
今日の日経に「小泉元首相を駐米大使に任命せよ」と言う内容のコラムがあって頭が痛くなった。コラムの筆者・伊奈久喜編集委員曰く、小泉や民主党に対する皮肉でも冗談でもなく、まじめな提案だそうだ。*1 「小泉氏は首相時代に親密な日米関係を築き上げたか…
中川昭一元財務相が死亡 睡眠薬服用、病死の可能性 http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100401000109.htmlにid:sorarisu0088が 訃報, 黙祷, 中川(酒), はてブの外道, はてサの醜態:今まで本当におつかれさまでした。ご冥福をお祈りいたします。/『思…
「歴史評論」11月号(特集/2009年歴史学の焦点+第43回大会準備号)の全体の内容については「歴史科学協議会」のサイトを参照ください。http://wwwsoc.nii.ac.jp/rekihyo/ 以下は私が読んで面白いと思った部分のみ紹介します。(詳しくは11月号を読んでくだ…
「前衛」11月号の全体の内容については以下のサイトを参照ください。 http://www.jcp.or.jp/publish/teiki-zassi/zenei/zenei.html 「前衛」11月号について、私が読んで面白いと思った部分のみ紹介します。(詳しくは11月号を読んでください)■日本共産党創…
いずれ買おうと思っていたのに買いそびれてしまったのが、江口圭一「まぐれの日本近現代史研究」(2003年、校倉書房)。*1 「日本帝国主義史研究」(1998年、青木書店)や「十五年戦争研究史論」(2001年、校倉書房)は、本屋(古本屋を含む)や図書館で見た…