ミステリ

今日の産経ニュース(8/16分)(追記・修正あり)(副題:江戸川乱歩『蜘蛛男』、小栗虫太郎『完全犯罪』の一部ネタばらしあり)

【話の肖像画】史家・渡辺京二(2) 失われた「内発的維新」(1/2ページ) - 産経ニュース*1 国連に協力するために自衛隊を海外に派兵するのは当然だと思います。それを拒否するのは、エゴイズムにほかなりません。 おいおいですね。今更言うのも馬鹿馬鹿し…

今日の産経ニュース(2/2、2/3分)その他

■朝日新聞『中国企業、外国土地を次々「借り上げ」 治外法権要請も』(コロンボ=武石英史郎)のはてなブックマーク http://b.hatena.ne.jp/entry/www.asahi.com/articles/ASK105JDTK10UHBI021.html http://b.hatena.ne.jp/entry/www.asahi.com/articles/ASK…

今日の産経ニュース(1/24分)

■ウイグル会議議長の査証発給要求 「台湾団結連盟」 http://www.sankei.com/world/news/170124/wor1701240032-n1.html 台湾独立を掲げる政党「台湾団結連盟」は24日、亡命ウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長を3月下旬に…

今日の産経ニュース(12/25分)

■【相模原殺傷】「息子にはちゃんと名前がある」「19人の生きた証し示して」 実名公表に向け遺族の声、聞き取りへ 26日に5カ月 http://www.sankei.com/affairs/news/161225/afr1612250015-n1.html それぞれの遺族が名前を出したければ出せばいいし、出…

今日の産経ニュースほか(9/16分)

■朝日新聞『稲田*1防衛相、米で講演 地元紙「日本のサラ・ペイリン」』 http://www.asahi.com/articles/ASJ9J4RD9J9JUTFK00C.html 米国のウヨメディアはともかく、米国の「非ウヨ、反ウヨメディア」にとって「サラ・ペイリン元アラスカ州知事」とはもちろん…

新刊紹介:「歴史評論」8月号

★特集『ジェンダーから見た〈戦後日本〉』 【断り書き】 松本清張『ゼロの焦点』(新潮文庫)、鮎川哲也『黒い白鳥』(創元推理文庫、または光文社・日本推理作家協会賞受賞作全集・11巻)の一部ネタバラシ(犯人及び動機)があります。 ただし清張作品はと…

戦前ミステリが結構面白い(一部ネタバラシあり)

小生としては以下の作品をお薦めしておきます(色々な方法で読めると思いますが小生は江戸川乱歩編『日本探偵小説全集』(創元推理文庫)の『第1巻:黒岩涙香・小酒井不木・甲賀三郎集』、『第5巻:浜尾四郎集』、『第6巻:小栗虫太郎集』、『第7巻:木々高…

一度、霧積温泉に行ってみたら話の種になるかなという気がする

ご存じの方はご存じでしょうが霧積温泉は『人間の証明』(森村誠一)の舞台ですよね。第一の殺人の被害者の黒人男性が言い残した言葉「キスミー」が霧積温泉と言う事が分かる部分は明らかに「砂の器」の「カメダ」にヒントを得ていると思います(「砂の器」…

何で角川は「金田一耕助全集を出さないんだ!」

・1/29に書いてるわけではないのですが「日付の空きをなくしたい」のでここにぶち込んでみます。 ・まあ、「タイトルで出落ち」です。確か角川からは「獄門島」「犬神家の一族」などメジャー作品は出ていますが、「金田一全作品」は出ていません(マイナー…

石上三登志「名探偵たちのユートピア」その2:S・S・ヴァン=ダインについて(ネタバレあり)

・ヴァン=ダインでググったらなかなか面白いサイト(http://homepage2.nifty.com/shiraboo/vandine/syoutai.htm)を見つけたので「面白いと思った部分」をメモ書きしておきます。なお石上本では3章でヴァン・ダインを扱っております。 ・まずウィキペの「S…

石上三登志「名探偵たちのユートピア」その1:シャーロック・ホームズものについて(ネタバレあり)

・1/23に書いてるわけではないのですが「日付の空きをなくしたい」のでここにぶち込んでみます。 ・第1章の「ホームズネタ」が俺的に面白かったのでつい買ってしまったのですが、「2章以下(エラリー・クイーン、ディクスン・カー、クリスティなど)」が俺…

石上三登志「名探偵たちのユートピア」その3:ダシール・ハメットの晩年について

・石上本では10章でハメットを扱っています。 ・ハメットの「日本で有名な作品」と言えば 黒澤明「用心棒」(1962年)の元ネタだと言われる「血の収穫」(1929年) 1941年にハンフリー・ボガート*1で映画化された「マルタの鷹」(1930年)でしょう。で、石上…

石上三登志「名探偵たちのユートピア」その4:江戸川乱歩と横溝正史

石上本では第13章、第14章で乱歩と正史*1を扱っています。 でまあ、石上氏はいろいろ言ってますが、言ってる事の一つは「正史はいわゆる本格推理作家・本格推理作家してるが乱歩はそうでもない」「乱歩というと、明智小五郎が持ち出されるが、乱歩にとって正…

ミステリがあまり好きじゃない人に君なら何を勧める?(多少ネタバラシあり)

まあ、「ミステリがあまり好きじゃない」小生的には他人に勧めるとしたら 無難なところとして 1)ミステリドラマのノベライズ(例:刑事コロンボ、テレ朝「相棒」など) 2)映像化されたミステリ小説(例:フジテレビ『探偵ガリレオ』、毎日放送『古谷一行…

「砂の器」雑感(ネタバラシあり)

まあ、映画も小説も「砂の器好き」の小生ですがよく考えるとアレ、ミステリーとしての基本設定がおかしいですよね。 いくら「実の父親(加藤嘉演じる本浦千代吉)」や「実の父親に近い存在(緒方拳演じる三木謙一元巡査)」だからって、何年もあってない成人…

「本格ミステリ」の意味がわからない(ネタバラシあり)【追記アリ】

Mukkeさんの某エントリ(http://d.hatena.ne.jp/Mukke/20141104/1415094349)が「本格ミステリ」について何か書いてたのに触発されての文章です。 まあ、大してミステリなど読んでないのですが、正直「本格ミステリ」てのは意味がわからない。また「本格」と…

水曜ミステリー9『逆光:保護司・笹本邦明の奔走』(ネタバラシあり)

http://www.tv-tokyo.co.jp/mystery9/index.html 保護司・笹本邦明(橋爪功)は身元引受人の工務店社長・太地喜三郎(丸岡奨詞)と17年の刑期*1を経て仮出所となった名本登(萩原聖人)を迎えに行く。 数週間後、刑事の石出誠(田中哲司)が笹本を訪ねてくる…

日テレ「戦力外捜査官」とフジ「福家警部補の挨拶」

・第1話をそれぞれ見ましたがなかなか面白い。「滅茶苦茶ひねってるわけではない」が「適度に謎解き要素がある」ところがいい。今後が楽しみ。 ・「戦力外捜査官」は「日テレ版・相棒」といったところですね。テレ朝と違いギャグ要素が多いのをどう評価する…

いつもどおりid:noharra氏に突っ込む(5/26分)(追記・訂正あり)

野原燐‏@noharra 「日本人が知っておくべき国書刊行会三大がっかり事件」 http://togetter.com/li/316582 なんてものが話題になっているね。国書刊行会は高い本しかないし読者は少ないと思うが。 (id:noharraがツィート) いやいや少なくとも国書刊行会の「…

私が今までに読んだ本の紹介:山口雅也編「山口雅也の本格ミステリアンソロジー」(平成19年12月刊行、角川文庫)(一部ネタばらし有り)(追記・訂正あり)

・編者はミステリ作家。1989年に『生ける屍の死』でデビュー。 1995年には『日本殺人事件』で、第48回日本推理作家協会賞を受賞。 ・なお、角川文庫からは北村薫、有栖川有栖、法月綸太郎の編集による同様の「本格ミステリアンソロジー」も刊行されている。 …

私が今までに読んだ本の紹介:「金田一耕助の新たな挑戦」(平成9年9月刊行、角川文庫)

・横溝正史賞受賞作家たち(佳作を含む)による、金田一耕助が活躍する短編集。 ・収録作品は以下の通り。亜木冬彦「笑う生首」 姉小路祐「生きていた死者」 五十嵐均「金田一耕助帰国す」 霞流一「本人殺人事件」 斎藤澪「萩狂乱」 柴田よしき「金田一耕助…

私が今までに読んだ本の紹介:森雅裕「推理小説常習犯」(2003年4月刊行、講談社+α文庫)(追記あり)

・著者はミステリ作家。『画狂人ラプソディ』で横溝正史賞(現・横溝正史ミステリ大賞)佳作、『モーツァルトは子守歌を歌わない』で江戸川乱歩賞を受賞。 ・本書は、1996年にKKベストセラーズより刊行された物を文庫化したもの(文庫化に当たり加筆訂正が成…

松本清張生誕一〇〇年でいろいろ(追記・訂正あり)

今年は松本清張生誕一〇〇年。それを記念してという当て込んでと言うかいろいろな物が行われている。 私が気づいただけでも ・月刊「松本清張」の刊行。 ・昨日からNHK教育の「知る楽」で各界著名人が清張への思いを語る松本清張番組が始まった。(初回は阿…

私が今までに読んだ本の紹介(鯨統一郎編)(追記あり)

・鯨統一郎 ユーモアミステリ作家。私はお笑いが好きなので、こう言うのは大好きです(ただお笑いの好き嫌いはかなり分かれると思うので嫌いな人もいるかもしれません)。 私が持っている鯨氏の著書は以下の通りです。 「邪馬台国はどこですか?」、「新・世…

私が今までに読んだ本の紹介(鮎川哲也編:追記・訂正あり)

・鮎川哲也 昭和を代表するミステリー作家の一人(既に故人)。松本清張(もちろんこちらも故人)に代表される社会派ミステリーではない、いわゆる本格ミステリーの方です。ミステリーの老舗・東京創元社は氏の名前をつけた「鮎川哲也賞」を毎年主催していま…